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「ホントは教えたくない資産運用のカラクリ3 錬金術入門編」
資産運用とは裁定取引である、という究極に突き詰めた考えを懇々と説いています。また増加していくその資産運用を錬金術に喩えています。
この本を読めば、裁定取引の何たるかが分かるでしょう。
裁定取引は儲かる。世の中の役にも立つ。
しかし根拠のない裁定取引であればあるほどリスクが高くなり、それは投資期間に関わらない。
というような事が書かれています。
その他にも信用創造や信用収縮を絡めてバリュー投資家の投資タイミングについても書かれており、なかなか面白いです。
少し説明が間違っていると思われる部分もありますが、
初心者の読み手に合わせて簡易的な説明に終始するように意識しているようですので仕方ない面もあると思います。
この本に書かれている自体はそれほど大した内容を書いていないのですが、裁定取引の重要性を強調していること、独特の雰囲気で面白い作りになっていること、あまり他の本に書かれていない内容が含まれていること、などでちょっと甘めの評価で9位としました。
こんなふざけきった文章で投資について本質的なことを書く本は珍しいですね。
実は投資本と違い経済本にはふざけた内容で切り味鋭く本質的なことを書いてある本がそこそこあったりします。そういうのも今後紹介していけると良いですね。
この本はシリーズ3部作で、ホントは教えたくない資産運用のカラクリ1と2があるのですが、この2つは株式投資に直接関係のない内容で、別に大したことは書かれておらず面白みにも欠けるので特段読む必要はありません。株式投資をする上で読む必要があるのは3だけです。3を読んで面白かったと1と2も買ってしまうと後悔すること請け合いですのでご注意下さい。
本の中で 『情報の価値は受け手の能力に依存する』
というなんだか分かったような分からないようなことを明言していますが、この言葉は平九朗さんの言葉のようです。平九朗さんは昔からの投資家であれば割とお馴染みの投資家さんですが、著者の安間伸さんと仲が良いみたいですね。こういうような事を平気でどうどうと言うような人間はよほど自分の能力を過大評価しているんでしょうね。僕には依存しているかどうかなんてサッパリ分かりません。
世の中は裁定で動いている、とこの本は述べています。
残念ながらそんな単純なものではないのですが、 そのような一面も確かにあり、
そういう視点はとても重要
です。
同じものだったら安い値段で書いたいし、高い値段で売りたい。これが経済活動の基本であり、錬金術の原点だ。
とこの本は述べています。
価格というシグナルを通じて需要と供給が調整され、リソースが効率的に配分される。
とも述べています。
そこで裁定取引となるわけです。
ただ、 裁定取引は根拠が薄くなればなるほどリスクが高まる。
とも述べています。 明確な根拠がある裁定取引をすれば、それは錬金術になる
、という算段ですね。
「逆張りは、市場の循環を予測した時間的な裁定である」
全体的に市場原理主義的な考えが目立つので異を唱えたくなる部分はありますが、とても優れた内容です。
最初の方の部分は面白味に欠ける内容なので特段読む必要はないですが、この本独特のふざけた雰囲気は分かると思います。興味がある方は是非読んでみて下さい。