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GW最終日の5/5(木)から5/7(土)までの3日間、郡山に行ってきました。震災後に停滞している経済の活性化に少しでも貢献できれば、という目的です。郡山は福島県の主要都市の一つで、福島原発から50kmの地域に当たります。真西に位置する為に原発からは風上にある郡山ですが、放射能の数値は若干高めとなっています。しかし現在の放射線量は、幼児や妊婦を含め、問題のない数値となっています。また、飲料水や農作物にも問題となるような放射線量は検出されていません。最近では、学校の校庭の土壌を集めて、学生の運動行動を可能にしようという作業が行われています。この時に活動可能な上限を20mSv/年とした政府の方針に対して、専門家の意見が割れているのは皆さんのご存知の通りです。僕は、政府の対応や専門家の発言、原発の状況や風評被害、様々な事に対して言いたい事が本当に多くあります。しかし今回は、郡山の現状を報告して皆さんに理解してもらうのが目的なので、それらは控えます。僕は日本で一番福島が好きで、福島の人のおおらかな人間性は日本の宝だと思っています。それら県民性についても皆さんに理解してもらう事は意義のある事だと思っていますが、かなりの長文になってしまうので割愛します。今回郡山の現状を紹介する投稿だって、短くできる自信がない。兎に角、僕は福島の人の幸せを願っています。汚されてしまった福島ブランドの向上の為、草の根運動の一つとして『むぎゅ。』で郡山の経済状況などについて書き綴りたいと思います。結論から書くと、経済は目に見えて回復しつつあります。震度6強という大地震で多くの建物が崩れ、また崩れかけましたが、震災後2ヶ月が経とうとしている現在では、その多くが復旧されつつあります。人々はマスクをしている人がかなり目立つものの、福島県民の明るさは健在でした。『頑張ろう福島』『頑張ろう郡山』といったフレーズが至るところに溢れ、震災に負けずに復興する意欲は高いようです。GW明けの平日でも駅前は人通りがそれなりにいて、ヨドバシカメラなどは相変わらず活気に満ちていましたし、寿司屋や海鮮料理屋などもそれなりに客が多かったです。飲み屋も固定客・常連客については今まで通り。観光客相手の店はGW前まで少なかったがGWで持ち直し。タクシーは震災前から客に対して台数が多いので景気は悪い事には変わりないのですが、総合的には相変わらずといった感じがしました。ビックパレット福島などの今まで運ばなかった所にもタクシーで移動する人が来るようになった、との事です。避難所のビックパレット福島については後述します。走行している車の量は殆ど震災前とあまり変動がないようでした。ただし、郊外では一部減少しているところがあるように見受けられました。地震の影響で、大型店の一部ではまだ修繕工事を行っています。一時的に仮店舗で営業再開しているところもあれば、店の中で一部修繕中で営業しているところもある、といった感じです。ガソリンや物資の品薄はなくなっています。値段が高騰していることもありません。大型店で販売している水や食品については、溢れんばかりでした。米が不足気味なのは仕方ないですね。中古自動車市場も落ち着いているようです。トラック関係はもしかしたら品薄気味かもしれません。散歩する人が減っている為に、郊外の喫茶店などに一部影響が出ているようです。ただ、漫画喫茶やゲームセンターなどは、全体的に震災前の客数に戻りつつあるという感じです。テレビは福島県内の情報が常にテロップで流れていました。各市町村の放射線量や、物資供給についての情報、など。相変わらず体感できる余震が続いています。眠っていても起きるレベルの余震もありました。警察が頑張っているので、治安が物凄く良い。郡山は震災前から警察が頑張っていました。駅前、郊外共に町並みは綺麗。瓦礫が落ちていたり、ガラスの破片があったりというところは見当たりませんでした。学校の入学内定者が辞退したりということも殆どなかったようです。大学の被害も少なく、研究に影響するレベルの被害は殆どなかった模様。ビックパレット福島について。恐らく日本で一番設備の良い避難所。多くの被災者やボランティアがいます。医師、弁護士もいます。ペットの飼育場や勉強スペースもあり、インターネットができる場所もできます。自衛隊はもう役目を終えたのか、殆どいませんでした。自衛隊員が寝るための大きなテントは2つありました。ビックパレット福島ができたのは10年位前。殆どろくに利用していなかったこの巨大なハコモノが、現在多くの被災者に避難所として有効利用されているのは皮肉です。無駄に大きな駐車場も満車。館内は人で溢れています。多くの被災者は支給された毛布やシーツなどを使用。ダンボールで区切り生活しています。一部ではカーテンで仕切りが行われ、入り口に表札もあり、よりプライバシーが保たれているところもあるようです。その区間では班長や雑務の当番の札もあり、コミュニティが形成されていました。物資は十分にあるようでした。館内は綺麗に保たれ、衛生的でした。被災者もボランティアの人も活気があり、被災地としてとても優れた状況となっているように感じます。随所にテレビも設置され、NHKのニュースが流れています。駐車場スペースも多く、いろいろな形でボランティアの人たちが集まってくる。5/6の昼はラーメンの屋台がラーメンを提供していました。この震災にもめげずに、2ヶ月足らずでここまでの環境を整える事ができたのは、国内、そして国外の人たちの多くの協力があったからです。僕達日本人は、未曾有の大震災から2ヶ月足らずでここまで環境を整える事ができた、その事を誇りに思っていいと思います。被災者の方にとってはまだまだ不自由な生活が続きますが、ある程度の活気は保たれています。被災者の皆さんが一日でも早く不自由のない生活を送れることを願っています。また、日本中の避難所が、ここビックパレット福島と同じように優れた環境になっていることを願います。頑張ろう東北!頑張ろう福島!僕達日本人一人一人が長期的に団結して、少しでも早く震災後の復旧を行い、地に落ちた福島ブランドの再構築をする必要があります。投資家は利益追求を第一とせず、地元企業を応援するつもりで株価を買い支えてあげて下さい。どうせ、僕達が色々考えたって結局はお猿さんのダーツなんですから!それなら応援したい企業に投資して、地域復興の一助とした方が良いってもんです!それで皆が豊かになれれば、素敵な事ですよね!
2011.05.08
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阿鼻叫喚。日経平均が-10%を超える下げ幅。昨日の-6%超を合わせて、2日で-17%。今日の暴落は、歴史上3番目という事です。M9.0の巨大地震に、10mを超える津波。東北の太平洋側沿岸部の地域が壊滅。加えて原子力発電の放射能漏れ。度重なる爆発。交錯する情報。電力不足による計画停電も、急遽決定・変更・中止が続く。ガソリンも不足。あらゆる物品が品薄。経済活動は大幅に落ち込み、先行きが全く見えない状況。株式市場の大暴落。意味不明の円高。報道全てが悲観的。大混乱。僕たちは、とても短い間に、ライブドアショック→リーマンショック→東北巨大地震、と3回もの超大暴落を経験しました。僕たちは、物心付いた時から不況で、世界が好景気に沸いている時でもデフレスパイラルから抜け出せない国で過ごしてきました。美味しい思いは何もしていません。積み上がる国や地方の借金をどうすることもできず、一向に改善される気配すらない少子高齢化や増税論議に、夢も希望もない若者が多くいました。世代間格差は広がる一方。貿易黒字で利益を得ている企業は、海外展開資金や内部留保に資金を回し、内需拡大はする気配がない。やっと明かりが見えてきた、と思った矢先の今回の大災害に、希望を見出せずに失望している人が多くいるように感じます。しかし、日本人は危機に強い民族です。今回の大災害で蒙った深刻な被害を必ずみんなで乗り越える事ができる、という事は、多くの日本人が確信しています。必ず、そう遠くない将来、日本は立ち直ります。僕たち一人一人が立ち直らせるのです。株式市場に阿鼻叫喚が木霊していますが、僕たちはライブドアショックも、リーマンショックも乗り越えてきたんです。今回の大暴落も乗り越えられます。信用取引をしている投資家の方におかれましては、心中お察ししますが、決して挫けないように頑張って下さい。多くの需要と豊富な資金供給、長期的な大規模の公共事業が始まります。デフレを克服しましょう。より安全な原子力発電や、クリーンで効率的な発電方法を検討しましょう。復興に力を注ぎ、助け合う事で経済活動を活性化しましょう。内需の拡大に取り組み、一致団結して日本人が日本で豊かになる社会を構築しましょう。この混乱は一時的なものです。我々日本の投資家は、こういう時にこそ応援したい企業に投資をしましょう!
2011.03.15
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ブロガーの皆さん、更新しましょう。多くの人が、不安になっていると思います。「大丈夫だ、皆で買い進みましょう!」「困ったな、こんなに下がるとは思いませんでした」「PBRの低い○○が狙い目です」「こんな時こそバリュー投資だ!」とか、何でも良いんです。きっと、みんな意見を聞きたがっています。経験の少ない投資家さんなんか特に。上昇基調の時に更新するよりも、下落基調の時に更新する。暴騰時に更新するよりも、暴落時に更新する。ファンダメンタル屋さんが意見を述べてプラスになるのは、株価が下がった時ですよ。ホント、お願いしますよ。何でこんな時に更新している所が少ないんですか。更新しているところも、何だか良く分からない事を書いているだけだし。一体何があったって言うんですか!この、熱く煮えたぎるエネルギー、少し分けてあげたいです!!!
2011.03.14
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1000年に1度とも言われるような歴史上に残る巨大地震により、東北の太平洋側沿岸部を中心として、日本中がかなりの損害を蒙りました。直接的、間接的に、日本にとって多くの国益が損なわれました。また、原子力発電の放射能漏れに至るまでの一連の流れは、大きな輸出産業である原子力発電の信頼を根底から揺るがすものになってしまいました。今後、国内エネルギー問題に発展する事は間違いないでしょう。しかし、悲観ばかりしていては何もなりません。デフレで苦しむ日本経済にとって、日本人がこれから新たに生み出すエネルギーは大きな大きな財産です。日本人は勤勉で、努力家で、危機に強いのです。国災とも言えるこの困難を、みんなで乗り越えなくてはいけません。日銀はマネーサプライを増加させるでしょうし、政府はあらゆる財政出動を行うでしょう。近い将来、巨大な需要が生まれる事になります。悲観ばかりする事はありません。金融市場の混乱も、一時的なものに終わるでしょう。しかし、そんな事は取り合えず脇に置いておく事にしましょう。この市場の歪みで鞘を抜くというのがバリュー投資ではありません。そうではなく、甚大な被害を受けた日本企業の株を買い支えるというのが、日本の投資家としては好まれると思います。下がり切った所を買い叩くのではなく、下がる途中で買い支える。そんな投資が、日本人としてあるべき姿勢でしょう。違う?いや、違わない。時間と共にお金がお金を生むのが資本主義。これは、健全な欲望をエネルギーに、信用を潤滑油にする。今回の震災で、多くの企業が資金を必要とする事になりますが、大企業が今まで溜め込んだ多額の内部留保を使う事で、問題点の多くは解消されることでしょう。日本人がお互いを信用する事で、幾らでも立ち直りは早くなります。悲観している暇はありません。さあ、『応援したくなる企業』を探しましょう。
2011.03.13
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ファンダメンタル屋さんを自称する人は、すべからくIFRS法を勉強して下さい。恐らく、近い将来に日本でも導入されると思われます。IFRS導入後のファンダメンタル分析を、今まで通りにやっているとえらい目にあいます。資産は時価評価を徹底し、減価償却は定額法を適用、研究開発費の一部は資産に計上し製品化されてから回収。IFRSへの移行時のみでなく、移行後しばらく混乱する人が多いかもしれません。決算発表後に影響を知る、というのでも良いですが。長期投資家さんは無視しても構いませんが、決算報告書を見る際には注意しましょう。 IFRS法では特別収益・特別損失がなくなり、営業利益が経常利益となります。その為、報告書上で経常利益がなくなります。経常利益、という概念自体がなくなるのですね。僕は経常利益を重要視していましたので、これから経常利益がなくなるというのは寂しいです。営業利益と経常利益に分かれていた方が分かりやすいと思うんですが…。さて、ご存知の通り、日本企業は資産ガッポリ保有しています。株式や地価の変動が業績に与える影響は、諸外国に比べて大きくなるでしょうね…。
2010.08.14
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何故円が買われているのかと言うと、・日本国が信頼されている・円キャリートレードの逆流・日本経済の復活・唯一の長期デフレ経済などなど、色々理由は挙げられる。2008年9月のリーマンショック以降、ドルやユーロは勿論の事、成長著しいBRICsや東南アジア諸国、いや世界中のほぼ全ての通貨の中でも円高となっている。例えば、リーマンショック以降で株価上昇の著しい国の中に、トルコがある。トルコの株価騰落率は、42.3%。中国の29.3%やインドの19.8%を遥かに超えている。しかし、我々日本人から見てトルコが投資先として優れていたかというと、否である。円建て株価騰落率ではマイナスなのだ。株価の暴騰しているトルコに投資するより、日本の国内で円を遊ばせておいた方が、余程良いパフォーマンスとなったのだ。なんなら、日本国債でも買っておけば良い。といっても、中国やインドは円建て株価騰落率でプラスである。逆に投資としては成功と言える。ただし、円建て株価騰落率は中国で約10%、インドで約3%程度のものである。BRICsの他の国はマイナスである。ベトナムもメキシコも韓国もマイナスである。大きくプラスなのはスリランカとインドネシア程度で、次のマレーシアは15%程度になっている。勿論、リーマンショック以降の株価騰落率で外国株投資を云々言うつもりはない。逆に、100年に1度とまで言われた大不況を良くこの短期間で乗り越えた、とも言える。成長著しい発展途上国は、色々あるだろうが今後も先進国を上回るペースで成長するだろうし、それに伴い株価も長期的に成長するだろう。円高もいつまでも続くとは限らない。中国は特に、自国通貨の切り上げを迫られている。中国に限らず、成長著しい発展途上国の殆どが金融引き締めに転じている。ただ、多くの資本を保有している日本人の、対外的な力が強まってきているのは確かだ。自覚がなく、暢気なのは日本人。皆が気づけばとんでもない事になる。円高が進んでも、貿易黒字はなくならない。年々増殖していくこのお金、一体誰が持っているんでしょうかね?
2010.05.17
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僕は、金融市場の膨張は、日本とアメリカがイカサマレースをしているからだとむぎゅ。で述べてきました。つまり、膨大な貿易赤字を叩き出して消費を続けるアメリカ経済を、実体経済の裏付けがある日本が支えている。日本の低金利が円キャリートレードと言う形で、アメリカ経済に資金を流入するシステムを形成していた、と。日本の信用力を安売りし、アメリカ経済の発展を支える。つまり、日本の技術力や労働力を安売りし、アメリカの発行するドルを買い支える事によって、ドルの信用力を底上げし、その事が世界経済を安定させている。損失を蒙っているのは日本の労働者。恩恵を蒙っているのは世界金融市場。巨額の財政出動は、実体経済の弱いアメリカ経済の発展を支え、間接的に多くのアメリカ国債を保有している日本にも少なからず利潤をもたらす。確かにそう思っていました。アメリカ経済が崩壊し、その事が日本経済に甚大な悪影響をもたらしている現在でも、一方ではそれは正しい見方であったと思っています。日本はアメリカと一蓮托生。アメリカが世界の支配国であり、アメリカドルが世界の基軸通貨であり続けるからこそ、日本の世界に対する影響力も一定水準を維持しており、その事が日本国の信用を安売りしている以上の効果をもたらす。実に分かり易い構図です。しかし、アメリカが実際には短期金利を上げる事でバブルを防止しようと躍起になっていたという背景が明るみになるにつれ、少し、考えを改めなければならないと感じ始めています。世界不況をもたらした原因の一つが、紛れもない僕たち日本にある。そういう視点で今までの経過を眺めると、違った世界が見えてきます。日本人は勤勉です。金融工学に疎く、実体経済に強い。技術力に裏打ちされた名目成長率は、膨大なバブル崩壊の後処理を続けながらも全体的に見るとプラス成長でした。悲しいかな、マネーサプライを増やした結果、国内には資本は流通せず、アメリカはじめとする海外に素通りされていました。その一翼を担っていたのは、紛れもなく僕たち日本人です。リスクをとる事を極端に恐れた結果、リスクを果敢にとる外国人が鞘を抜いただけの話です。しかも、円キャリートレードが盛んに行われている間、僕たちは輸出企業がバブルで潤っていると言う認識が欠如していた。世界中に散らばった日本資本が逆流している今、国内産業が潤うどころか輸出企業と共に内需関連まで不況のあおりを受けている始末。本当に情けない。何とかしなければ、と苦虫を噛み潰している毎日が続いています。巷には本当に買いたくて買いたくて仕方がない企業ばかりなのに、資金がないので指を咥えて、ただ見ているしかない。本当に歯痒くて死にたくなります。僕は既に破産して殆ど財産がなくなったゴミみたいな投資家だけど、10年後、或いは20年後に必ず復活してみせる。だから愛すべきむぎゅ。の読者様。一緒に頑張りましょう。いつか日本が金融立国として復活する日を夢見て…。
2009.05.17
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むぎゅ。は一旦これで終了します。また暫くしたら再開したいと思いますが、まだまだまだまだ先になりそうです。僕の受けた致命傷が回復したら、または個人投資家がまた正解を求めるような動きが見られたら。その時、更新を再開します。たまに気が向いた時、むぎゅ。の過去の書き込みを読み返して下さい。むぎゅ。に書き込んだ文章は、読者に投資哲学を確立してもらう事を目的として書いたものです。投資哲学を確立する事は、基礎を学ぶ上で役に立つ筈です。投資哲学を確立し、資本主義社会の仕組みを腹の底から理解する事が株式投資の基礎です。ファンダメンタル分析などの基本は基礎の上に積み上げるものです。何年かに一度、コメントなど頂ければ幸いです。皆様のご検討を祈っています。最後に。バリュー投資家の皆さん。僕はバリュー投資がブームになった頃からずっとアンチバリュー投資というスタンスでしたが、バリュー投資家の皆さんは日本の財産だと思っています。最近のアンチバリュー投資論は酷いものがありますが、バリュー投資家の皆さんはしっかりとした軸を持ち、是非これからも末永くバリュー投資を続けて下さい。株式投資に正解はない。全ての手法がすべからく正しく、そして同様に間違っている。株式市場で正しいのは唯一つ、株価だけである。その株価の構成要素であるありとあらゆる見解が、真実の構成要素である。僕とバリュー投資家の皆さんの違いは精々このくらいです。どうか株式投資に正解を求めず、過ちを非難せず、水の流れのように資本主義市場の流れに身を委ねて下さい。決して努力が報われるなどという考えはお持ちになられませんよう。やりたいようにやるのが一番です。買いたい時に買いたい株を買いたいだけ買うのが一番です。好きこそ物の上手なれ。好きなようにやるのが一番です。それでは皆さん、さようなら。
2008.04.27
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人生の全ての場合において、言い訳は不要である。言い訳を考えたその瞬間、貴方はもう負け犬である。
2008.04.22
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貴方は、何もしなくても良いという権利を有している。と同時に、何かをしても良いという権利を有している。貴方は、己の意志で好きなように行動する権利を行使できる。好きなように行動する事を最重要視する。自分に合った投資を実行する。慌てる必要はない。焦る必要もない。やりたい事を我慢する必要など何もない。大切なのは相場を楽しむ事。楽しめないのなら、暫く休憩する事を勧める。
2008.04.19
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多くのバリュー投資家が一番ダメなところは、物差しが一つしかないところです。現在、既に素晴らしい企業であり、誰が見ても今後も一歩一歩確実に成長していくであろうと思われる優良企業より、今は明らかに劣っていても可能性を秘めた企業の方が投資に向いている場合も多いです。誰が見ても良い企業の株価がより上がり続けるのは大変です。そういう安定した投資手法も勿論正しいのですが、その手法と逆の手法が間違いという訳ではありません。ただし、最も大切なのは、自分に合った投資手法を変えない事です。
2008.04.15
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信用取引をしている人で、自分が破産するとは夢にも思っていない人は注意した方が良い。多くの人が破産する大恐慌は必ず来るし、その時に手仕舞いできる幸運な投資家に貴方が含まれるという保証はどこにもないのだから。
2008.04.12
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1月の中旬に破産したにもかかわらず、未投稿の書置きが少し残っているからそれをUPします、などと情けない事を言いながら今までダラダラ更新を続けてしまっていました。もうすぐ3ヶ月にもなります。本当に情けない。しかし、既に長編の信用取引シリーズも終わり、未投稿の文章も残すところあと少しとなりました。もう少しで「むぎゅ。」は一旦中断します。いつか必ず再開しますが、再開までの期間はかなり長くなるでしょう。皆様方に措かれましては、初心を忘れませんよう、くれぐれも最善を尽くして下さい。それでは残り少なくなりましたが、引き続きお楽しみ下さい。
2008.04.08
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信用取引をやっていない人には、多少聞きなれない言葉も多く、分かり難かったかもしれません。またシリーズ冒頭にも述べたように、信用取引は実際にやってみないと分からない事が余りにも多いです。実際にやってみないと、市場の阿鼻叫喚が聞こえてくる事はないでしょう。1枚のチャートに隠された真の芸術性を見抜く事はできないでしょう。しかし、それでも結論だけしか知らないで信用取引を語るような事だけはしないで欲しい。最後に僕は、信用取引についての僕自身の見解を書いて、長かった今回のシリーズを締め括ろうと思います。資本主義市場は株価が長期的に右肩上がりである事が前提の社会です。資本にレバレッジをかけて投資をするのは、非常に理に適っています。会社の利益は株式に相当する分だけ、株主に振り分けられる。同じ資本であるなら、保有する株式が多い方が高い運用利回りを得る事ができる事になります。信用取引は慣性の法則が成り立ちます。資産が増加する時も減少する時も、一旦方向が定まるとその方向が暫く続く。何故なら、含み益は元本に反映されないで利益確定時に元本に加えられるし、含み損は損切り時に欠損金となり現物株の売却を余儀なくされるからです。信用取引をしている人はすぐ分かるこのような特殊なルールは、自分の置かれている状況を正確に把握する事をしばしば妨げます。2歩先を読んで売買をしないと、たちまち身動きが取れなくなってしまう。腹の底から理解する頃には、資産の大半が溶けているかもしれません。また、資産変動は増加時はy=x^2のような急上昇、減少時はy=1/(x^2)のような急下降を辿ります。トリッキーな性質は十分理解したつもりになってもまだまだ迷宮に迷い込む事があります。レバレッジをかけなくても、毎年安定した利益を上げ続けることができさえすれば、複利効果で莫大な利益を上げることができる。何も、十分理解できない、一つの過ちが大きく跳ね返ってくるようなレバレッジをかけてまで信用取引をする必要はない。全くその通りです。しかし、それでも僕は言い続ける。信用取引を用いてレバレッジをかけて株式投資をする事は、極めて理に適っている。終ります。
2008.04.05
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未来を当てる必要はない。そんな事はできないし、株式投資では未来を当てようとしなくても別に問題はないのだ。
2008.04.02
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多くの書物を読んでいる人、或いは書物は読んでいなくとも文章力のある人。これらの人の書いた文章は要点がまとめられているため分かり易く、また短い文章で簡潔に構成されています。テキストサイト全盛期には、巷に多くのテキストサイトが溢れかえっており、その多くが情熱に満ち満ちた文章でした。なかでも、長年文章を読むのが好きだった人は、明らかに文章を書く事も好きだったようでした。内容に関わらず、そのような人は強く印象に残るサイトを運営していたものです。しかし最近、株式サイトでそのような文章に巡り合う事が極端に少なくなってきた感じがします。この所の株価下落で全員がすべからく情熱を失っているとすれば、それはあまりに寂しい事です。折角現在ではこのインターネットというツールで世界中の人とコミュニュケーションを取れるのですから、存分に活用するべきです。自分の伝えたい事を表現するべきです。熱意があれば、それだけで文章が光るものです。「これは!」という文章を見かけなくなったのは、みんなインターネットというツールに飽きたのでしょうか?それとも、株に対する情熱を失いつつあるのでしょうか?情熱だけは失わないでもらいたいものです。上昇相場のみで湧き上がる情熱など、何の意味もない。そんな事ではこれから先の超情報化社会で生き残れませんよ!さあ、立ち上がるのです!そして文章をUPするのです。「こんな歴史的暴落相場はいつまでも続くもんじゃない。ガンガン攻めるぞ」と!
2008.03.29
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頭が良い人は文章(発言内容)から分かる。基礎が確りしており、深く理解しているから簡潔に要点をまとめて分かり易く説明する事ができる。ただ、始めのうちほど言い切り方の意図に騙されないようにした方が良い。内容がどうであれ、自信満々に言い切られると真実味が増してくる。特に読み手に基本的な哲学がないときなどは特にその傾向が顕著に現れる。不安を持った人は自信家の発言を信じられないほど簡単に鵜呑みにしてしまう。だから行き過ぎた相場が生まれる。バブルの発生もそうだし、恐慌もそう。バリュー投資バブルもそうだ。今はさながらバリュー投資恐慌、といったところか。
2008.03.26
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株式投資では自分で判断する必要があります。他人に判断してもらいたい、教えてもらいたい、そういう人は投資信託をやるべきです。自分で、自分の性格に合った投資スタンスを取るべきです。自分の性格にあった銘柄を、自分の性格にあったタイミングで買い、自分の性格にあったタイミングで売るべきです。自分の性格に合わない投資スタンスであれば、幾ら優れた投資家であっても真似するべきではありません。
2008.03.23
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長期的に要所要所で重要なのは、意外にもセンスだ。バブルだ、底だというのはその当時では分からない。当然上がりそうだという根拠があるから株価が上がる。その根拠が明確であればあるほど、株価は上がる。逆に、下がりそうだという根拠があれば株価は下がる。しかし「上がりそう」と「上がる」は根本的に違う。それを見分けるのがセンスだ。
2008.03.19
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割安株投資は本来値下がりを喜ぶ事の出来る幸せな投資だ。しかし、信用取引は値下がりで追証の為に売却せねばならず、損切りする為に保有株を売らなければならない。その為、値上がりのみ追及する事となる。株価が業績よりも重要となる。
2008.03.17
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一般的には慎重に投資をして、ゆっくりと着実にお金持ちになる事が資産運用の王道。何度も言うが、まず最初に基礎ありき。基本はその後。基礎を構築した後で、実践を通じて基礎を基本としていく。これが最も合理的。
2008.03.16
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株価が半額に下がりました。現物株であれば株価が倍になれば、評価額は元に戻ります。当たり前です。保有株数が変わらないので、株価が下がっても、元の位置まで上がれば評価額は元に戻ります。しかし、今まで何度も書いてきた通り、株数が変わる信用取引の場合はこうはいきません。損失確定に伴い現物株数が減少してしまうので、株価が元に戻っただけでは評価額は元に戻りません。評価額を元に戻す為の方法はただ一つ、以前よりももっと高いレバレッジを掛けることです。しかし、現実問題として、それはなかなか難しいです。何故なら、元本となる現物株が減少している為、多くの建て玉を建てる事ができなくなっているからです。前回の例では、市場の株価が半値まで下がり、資産が1000万円から150万円を大きく下回るような状況になった後、株価が2倍になったとしても1000万円に回復するなんていうのは、到底無理な話です。一度でも損切りをしてしまうと、元本が目減りしてしまう為、建てられる玉の上限が一気に減少してしまいます。先ほどの例で、株価が半分になった後で全部の建て玉を損切りしてしまった後では、たとえ維持率限界まで信用建て玉を建てたとしても精々300万円程度が関の山でしょう。最も好ましい展開として、下落することなく市場の上昇だけが続き、そして上昇に伴って元本となる評価額が増加した所に、更に限界まで多くの信用建て玉を建てる。また、建て玉が含み益をもつようになったら、すかさず利益確定。元本を増加させ、さらにその増加した元本を元に更に多くの建て玉を限界まで建てる。この状況が続くのであれば、1000万円にかなり近づく事は可能です。ただし、当然限界まで張っている建て玉を支えられなくなるような市場の下落がないという事が前提です。暴落は勿論、2~3%の良くあるような下落でさえ命取りとなります。一方通行の未曾有の上昇相場でもない限り、非現実な相場を前提とした運用方法です。ただ、いつの世もこのような相場を張っている人は必ずいます。それらの人の阿鼻叫喚が、いつの世も株価を成り立たせている事は絶対に忘れてはいけません。例えば、今現在維持率が30%台の人はこの日本に一体どれ位居ると思いますか?何人?何十人?何百人?分かりません。ただ、耳を澄ませば大陰線の週足が連なる1枚のチャートから、阿鼻叫喚が木霊しているのが聞こえてくると思います。逆に大陽線の週足から高笑いが聞こえてくれば大したものです。きっと貴方は成功者になるでしょう。複利運用では大きなマイナスが発生した場合、取り返しのつかない損失を被る事になります。複利での運用を用いる場合、損失を最小限に抑える事が最優先するべき第一の命題です。そうであれば、変動幅が大きくなる信用取引は用いるべきではないといえます。レバレッジを掛けても変動幅が許容範囲内であれば、確かに効率的な手法であると言えるのですが、残念ながら信用取引には暴落時の維持率の維持や、返済期限、金利など、投資家にとって極めて不利な制約があります。これらの条件を不利としない為には、損切りを是とする短期の運用しかありません。以上が信用取引の負の面です。
2008.03.10
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下らない命題である。資本主義社会では、経済の本質は常に資本の意志である。資本主義が成り立つ為には経済は拡大し続けなければならない。経済が拡大する為にはインフレ基調である必要がある。インフレとなる為にはリターンがリスクを上回らなければならない。何故なら、資本とは信用そのものだからである。信用があるからこそ、資本に価値が生まれる。だから、資本主義社会では信用が増加し続けなければいけない。通貨然り、株式然り、コモディティ然り。全てプラスサムである。信用があるから金利が発生する。逆ではない。信用がないから金利が発生するなら、資本主義は長期的に成り立たない。
2008.03.07
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努力をしない人間に哲学は生まれない。何故なら、思想が行動を決定するのではなく、行動が思想を決定するのだから。
2008.03.02
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規模:250億円行使日:9月15日以降行使価格:17万円修正開始日:12月15日以降修正下限:12月15日の修正額の65%まぁ、希薄化の規模は大した事ないです。が、それにしても意外ですね。寄り付き暴落なら買ってもいいかもしれません。ただ僕には余力がない。それに、他にも魅力的な銘柄が散見しています。
2008.02.28
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若い人は成長株を買い、企業と共に成長するべきだ。その際は、信頼できる企業の業績見通しを大いに信用して構わない。リスクの少ないバリュー銘柄など、老い先短い老人にでも買わせておけば良い。何度も言うが、僕らの歳で全財産がなくなったって、そんな事は大した事じゃないんだ。(本当に全財産をなくした僕が言うのだから間違いない)
2008.02.25
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長期投資は目先の業績はどうでも良い。バリュー投資家の多くは「安全圏」にいる、という驕りを持っている。
2008.02.22
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業績が良くなり、将来展望が明るくなってから買うのでは、株価上昇の最も美味しい時期を逃してしまう。企業の成長にはサイクルがある。このサイクルを見極められれば、株価のサイクルも見えてくる。株価のサイクルが分かれば、巷で騒がれているバリュー投資なるものがどれだけ曲がるかが分かる。将来が明るい優良企業を買うのではなく、将来が明るくなるような大変身が期待できるような企業を買うべきである。バリュー投資家の多くは、このような投資を投機だといって見下すだろうか?なに、気にする事はない。彼らは投資と投機の違いを不確実性くらいでしか分けられないのである。彼らのやる事は精々成長サイクルの変動が少ない企業を探す事くらいである。ところで、世界経済成長率が5%前後だとすると、PBR1倍ならPER20倍が適正なのだろうか。
2008.02.20
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そもそも、バリュー投資は絶対評価であるべきです。相対評価をやっている投資化はすべからくバリュー投資家ではありません。
2008.02.17
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50%の確率で資産が一割増え、50%の確率で資産が1割減るとする。このゲームを続ければ続けるほど、貴方の資産は減る事だろう。0.9倍になった元本を回復する為には、1/0.9倍、つまり1.11倍しなくてはならないからだ。先ほどのゲームが勝率50%であるならば、勝った時には1/0.9倍にならなければ資産は減り続ける事になる。50%の確率で資産が半分になるならば、もう50%では資産が1/0.5倍、つまり2倍にならなければならない。ところで、確率50%で勝ったら2倍、負けたら半分などというゲームは存在しない。ルーレットを思い出して欲しい。赤と黒。確率はそれぞれ50%でも、当たれば2倍、負ければ0だ。これは常に全資産の10%を賭けるとすると、まさしく最初に述べた±10%のゲームになる。半分賭け続けるなら±50%のゲームだ。このゲームに勝つ方法は一つしかない。それは単純明快、「勝ち続けること」だ。全資金に対して賭けるお金の割合が高いほど、求められる勝率は高くなる。何も難しい事はない。勝率が一定のラインを超えると、物凄く利益を得る事ができる。試しに資産の半分を、確率50%で賭けるルーレットを2回やってみよう。賭け方は4通り。赤-赤、赤-黒、黒-赤、黒-黒。この4通りのうち、1つは2.25倍になり、2つが0.75倍になり、最後の1つは0.25倍になるのだ。勿論全部足して4で割ると1になる。それでは2回じゃなくて10回続けたらどうなるか?賭け方は2の10乗、1024通りである。この1024パターンのうち、極少数が大勝で、少数があまり変動なし、残りの多数がマイナスである。プラスになっているのは3分の1より少し高いくらいの割合だ。確率50%で返却率100%でも賭け続けるなら負ける可能性の方が圧倒的に高くなる。これが複利の魔力である。さらに、人は勝っている時は賭けの比重を大きくする傾向にある。元本が大きい時に、より難しいゲームに参加する。この為、勝ち続ける人は更に少数になる。負け続けた多くの人はゲームをやめるが、また新たな参加者が次々に現れる。これは当然ルーレットに限った話ではなく、そのまま株式市場にも当てはまる。市場が長期的にはプラスサムであったとしても、一握りの勝者と大多数の敗者に分かれる所以である。
2008.02.14
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バリュー株投資家値上がりを期待しない→株価はどうでも良い割安株投資家値上がりを期待する→相対評価割安株コレクター割安株収集家。保有の如何に関わらず、値下がりを喜び、値上がりを悲しむ
2008.02.06
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日本人は預貯金が好きな民族である。備えあれば憂いなし、の農耕民族である。僕は例外のようで預貯金に余り魅力を感じない。欲しいものは欲しい時に欲しいだけ買う。といっても、それほど高価なものが欲しい訳でもないので、散財といっても大した額ではない。本を買ったり、外食したり、飲みに行ったり、旅行に行ったりする程度の事だ。たまに事故を起こしたり、病気になったり、面白くもない賭け事をしたりする。節約という概念がなく、自分に対するご褒美という概念もない。欲しい株があれば即座に買う。余力があればあっただけ、証券会社に注ぎ込む。決して給料が多い訳ではないが、累計で注ぎ込んだ投資金額の合計額を算出すると、我ながら驚くばかりである。今回は、僕の話をしようと思う。「むぎゅ。」では最初で最後になるだろうから、興味はあまりないだろうけど読み流してもらいたい。負債が好きだ。マクロでみれば、資本主義社会は借金をして何かを挑戦すればリスク以上のリターンが期待できると信じて疑わない。負債に意欲というスパイスを振りかけるだけで、見事な果実を得る事ができるのではないか、という甘い期待を拭い去る事ができない。長期的に資本主義市場が成り立つ為には、借金はした者勝ちなのだ。そうしなければ、金利は発生しなくなるし、資本自体が膨張機能を果たせなくなってしまう。そんな考えが、どうしても頭から離れない。脳裏に刻み込まれている。いつからだろうか。今まで読んだ本に影響されているのだろうか。随分偏った本なども好んで読んできてしまった。本なんか読まなければ良かった。果たしてこれが、信用取引で完膚なきまで痛みつけられ続けた人間の考えであるというのだから尋常ではない。休むも相場?そんな馬鹿な話はない。株価が上がるか下がるかは大して問題ではない。目の前に欲しい株が転がっている。もう沢山だ。明日になったら99%、いや、例え100%株価が下がるとしても、僕はこの値段で買いたいのだ。それにしても。僕が忸怩たる思いでこの株価を見続ける羽目になったのも、全ては信用取引に手を出したからだ。信用取引さえしていなければ、僕は相場で休む必要なんてなかった。焦燥感は休息時間に比例して大きくなる。それでも決して後悔はしていない。くどいようだが、反省はしている。物凄く。しかし、再び僕は思う。「欲しいものを欲しいだけ買う割安株投資家が、信用取引に手を出さないなんて有り得るのだろうか?」そして、思考は振り出しに戻る。僕は日本人では数少ない借金肯定派だ。破産した今でも、借金に魅力を感じている。大体銀行のやっている事だって借金みたいなもんだ。借りている側なのに、信用という名の下、貸していると偉そうにしているのだから性質が悪い。僕は借金肯定派だが、究極的には間接金融が必要ない、借金のない世界が理想だとは思う。乱筆御免。最初で最後だから許して下さい。
2008.02.02
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今まで文章ばかりで分かり難かったかもしれません。むぎゅ。では今まで株価や日時以外に数字を用いた事がほとんどありませんでしたが、今回は多少数字を用いて、皮算用をしながら信用取引の説明をしたいと思います。まず、証券口座に1000万円入金し、日本株を購入したとします。そうして、その株を元に信用取引を用いて信用買いを行います。1000万円分建て玉を建てたいところですが、今回は保守的に500万円の建て玉としましょう。これなら愛すべき保守的な読者各位様もご納得して頂けると思います。さて、ここで今まで述べてきた株価が下落した時の信用2階建てが被る損失についての説明をする為、仮定の話をしなくてはなりません。当然、株価が下落した場合の話です。分かり易いように、購入した現物株と信用株、全ての株が半値まで下がったとしましょう。半値という前提が、どれだけ現実味のある数字かというのは去年、一昨年の相場で皆さん身に沁みて判って頂けていると思います。小型成長株は業績が好調であるにも関わらず、株価はすべからく半値以下にまでなっています。下方修正をした銘柄などは凄惨たる惨状です。下がり続ける銘柄は、その事自体が下がる原因になり、右肩下がりのチャートばかりが巷に溢れています。信用取引を用いる人は、信用取引を用いてでも買いたいという魅力溢れる銘柄を購入する為に利用するのですから、大半が将来がバラ色の成長株の購入に用いる事になります。今でこそ馬鹿みたいな超バリュー銘柄が散見されてきて、それらを信用で購入する投資家も増えてきましたが、やはりファンダメンタル投資家が信用取引を用いる理由といえば業績が右肩上がりの成長銘柄を、レバレッジをかけて投資したいからです。グダグダ書きましたが、この半値まで保有株が値下がりしたという前提は、決して大袈裟なものではなく、むしろここ最近の日本市場の現状を顧みるに、控えめな前提といっていいでしょう。ね、いいですよね?さてさて、果たしてその前提に従い半値まで下がったとすると、現物株の評価額が1000万円から500万円に、信用建て玉は500万円から250万円になります。いえ、なりません。信用建て玉は500万円のままです。さらに、250万円の評価損となります。まとめるとどういう事でしょうか。恐ろしい現実が待っています。500万円の現物株で500万円の信用建て玉と250万円の評価損を支えているという事になります。これは、読者様で信用取引を一度もやった事のない方は、今回のシリーズを初めからよく読んで頂けていなければあまりピンと来ないと思いますが、非常に追い詰められた状況です。おさらいしましょう。現物株を元にして信用玉を建てる場合、現在は評価額は80%が相場です。すると、評価額は400万円になります。これから、信用建て玉の評価損250万円が引かれます。150万円です。この150万円が、今では250万円まで下落しまった信用建て玉500万円を支えているのです。維持率は幾つになるでしょうか。評価額150万(円)/建て玉500万(円)×100(%)=30(%)以上の計算より、信用維持率30%となりました。すいません、アウトです。いや、30%を切っていないのでギリギリセーフですが、ほんの僅かでも下落するとアウトです。また、該当期間に売買をした場合は売買手数料や金利が発生するので、30%未満となり、追証発生です。3営業日以内に不足金額を入金しないと強制決済です。強制決算は、信用建て玉全部を寄り付きで成売されます。商いの薄い小型株など悲惨です。僅か数単位の成売で、ストップ安付近まで値を下げる事請け合いです。マーケットメイク銘柄は成り行き売りができないので、現在の株価の数%下の水準で指値売りされるようです。約定しなければ翌日に持ち越しですね。これは詳細なルールは分かりません。経験談として聞いて下さい。さて、そのようにして強制的に売らされた信用建て玉ですが、含み損があったので、当然現金が足りません。欠損金が生じています。この欠損金の損失補填に、現物株が・適当な時間に・任意の銘柄を・成売で・あっという間に売らされます。この一連の流れは一度味わってみる事をオススメします。精神修行になります。ホントですよ、はっはっは。(堕落)―ここから―(堕落)Eトレ!俺は忘れてねぇぞ!マーケットメイクの銘柄の全玉売買成立するまでひたすら売り下がり!膨大な建て玉の叩き売り!そしてその損切りに伴う欠損金の穴埋めの為の現物株成り売り!俺はその投売り取引で、あまりに甚大な被害を被ったよ…。挙句、翌日のメッセージ「お客様の売買が1日のシェア30%以上を占めました。株価形成に与える影響を十分にご勘案の上お取引いただけますよう伏してお願い申し上げます」。何を仰っているのでしょうか?あの時は一瞬我が目を疑いましたよ。はっはっは。おまえが・株価形成に影響を・十二分に・与える方法で・強制決済・したんだろうが!ボケが!(堕落)―ここまで―(堕落)さて、話が脇道にそれて本線が見えなくなってしまいましたが、何とか信用取引の負の面のニュアンスは伝わったと思います。一見、保守的な運用でも、短期売買をしなければ簡単に追証になってしまうのです。それとも損切りをしなければ、という言い方のほうが皆さんはお好きでしょうか。ところで例外を除いて、追証発生した場合全売買が不能となってしまう事になります。不足金を入金しないと、強制決済で被るダメージを減らす為の損切りさえできなくなるのです。そして翌日、翌々日と株価が値下がりしようものなら、強制決済で更に暴落した寄付の売却額は、それはそれは驚くほど少ない額になっている事でしょう。先ほどの例のように追証が発生した時に評価額が150万円なら、翌日と翌々日に株価が運良く値下がりしなかったとしても、強制決済後には信用建て玉と現物株の成売で、その150万円からかなり低い評価額しか残らないでしょう。商いが少ないいわゆる小型バリュー銘柄であれば尚更です。信用取引の恐ろしさが分かって頂けたでしょうか?分かった?馬鹿言っちゃいけません。むしろ本当に言いたい事はここからです。(続きます)
2008.01.27
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(重要)信用取引口座継続の意思確認に関するご連絡 お客様の信用取引口座におきましては、所定の期日までに追加保証金の入金が当社にて着金確認できませんでしたので、先般、全ての建玉の決済をさせていただきました。今後、信用取引口座の継続をご希望の場合、以下の確認事項を確認した上で、「継続希望」ボタンを押下してください。なお、信用取引口座の閉鎖をご希望の場合は「閉鎖希望」ボタンを押下してください。(「継続希望」・「閉鎖希望」ボタン押下後の変更はできませんのでご注意ください。)【注意事項】1. 「信用取引の契約締結前交付書面(インターネット取引)」、「信用取引に関する覚書(インターネット取引)」、「信用取引口座設定約諾書」を再度確認し、十分に理解しました。2. 日々「信用建余力画面」にて、追加保証金及び預り金の不足額の管理を行います。 ※ 社内審査の結果、信用取引口座の継続が出来ない場合もありますので予めご了承ください。【継続希望】 【閉鎖希望】------------------------------------------------------少し考えた後、僕は【閉鎖希望】をクリックした。そう。僕は少し考えてしまった。それにしても、と今になって想う。何 故 ま た 訊 く ん だ 。
2008.01.23
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先日の不動産を中心とした暴落相場で、保有銘柄の多くがストップ安もしくはそれに近い暴落。当然追証発生。どうあがいても入金できる金額ではない。2度目の強制決済が確定した。現段階の時点で評価額が雀の涙くらいしか残っていない。明日の市場も大幅下落は避けられない。僕の資産はすっかり無くなってしまった。これから3営業日の値動き次第ではマイナスになる可能性も完全には否定できない。何れにしろ、僕の資産がほとんどゼロになるという事には変わりない。前回の強制決済の時もかなり資産は減っていたが、預貯金や自社株などは少ないながらも残っていた。その後、預貯金や自社株、給与に賞与といったあらゆるお金を入金してきた。それらのお金は追証回避の損切り時に、欠損金として消えていった。数千万円の資産があり、分散投資でも毎日数百万円の変動があったのが2年前。成長銘柄が業績不振になった訳でもないのに、PERが5倍を切り、PBRが1倍を切るような理不尽な小型成長株の暴落相場で、毎日底割れする保有株を損切りせずに保有し続けた結果、全てをなくしてしまった。数十万円は残るかもしれないが、なかなかに感慨深い。底は近い。間違いない。明日でなければ明後日だろう。そうでなければ明々後日だろう。まぁ、明日だろうが来月だろうが1年後だろうが、そんな事は大して重要じゃないだろう。いつの時代に設立以来増収増益、今期も大幅増収の企業がPER2倍でPBR0.6倍なのだ。いつの時代にPER5倍が割高、PBR1倍が割高、そんな事がまかり通るというのだ。何も不動産に限った話ではなく、小型内需株全体が未曾有の株安だ。しかも、その暴落が毎日のように続いている。昨日の底値が今日の高値。1年前の株価は遥か雲の上に霞んでいる。株価は常に適正価格。神の見えざる手は恐ろしい。ずっと買い下がり続けていた高成長銘柄が、PER10倍を割りそうな水準まで下がっていた。売る理由はなかった。維持率は限界まで下がっていたが、何とか証券口座に入金して、或いは他の比較的値を下げていない銘柄を売って、耐え続けた。しかしそれでも株価は下がり続け、PERは遂に10倍を割り込んだ。建て玉を損切りし、維持率を高くするしかない。現物株を売り、欠損金に充てた。株価の値下がりに伴い、株数は急激に減少していった。それでもなお株価の下落に歯止めはかからなかった。PERは8倍、7倍、6倍、遂に5倍台になった。PBRも1倍を割り込んだ。こんな馬鹿みたいな相場があっていいのだろうか?前回の強制決済時は、大体そのような状況だったように思う。去年の8月である。今の株価から眺めると、当時の株価は遥かに高かった。小型内需株というだけで、味噌も糞も一緒くたになって叩き売られた。下方修正を発表した銘柄も、上方修正を発表した銘柄も。信用口座が凍結されたので、これからは現物取引だけで運用する事になります。こんな歴史的大底で資産がほぼゼロというのは情けないですが、致し方ありません。よもやこの水準まで株価が暴落するなんて夢にも思っていませんでしたから。これから市場が反転して上昇相場に転じたとしても、5年や10年で資産を回復する事はできない事は分かっています。運が良くても20年、いや30年はかかるでしょう。これからまた0からのスタートです。愛すべき読者の皆さん。皆さんには僕の屍を越えて頑張って頂きたいと思います。僕はもう少し、書いた文章でUPしていないものが残っています。UPする予定の文章を全部投稿してから、僕は暫く皆さんの前から消えたいと思います。僕は日本の投資家全て、特にむぎゅ。の読者の皆さん全員が投資哲学を確立して欲しいと心から願っています。投資哲学の確立は、資本主義の仕組みを理解する事と同じく、株式投資の「きほんのき」です。僕は大損で全ての資産を失ってしまいましたが、むぎゅ。では読者の皆さんが投資哲学を確立するのに役に立てるような事を書き続けた筈です。むぎゅ。を読んだからといって、決して僕のように破産したりしないので安心して下さい。疑問を持ちながらで結構です。たまに読み返して下さい。決して役に立たないという事はないと思います。ランダムウォーク理論について僕の考えを書こうという構想はあったのですが、全然着手していませんでした。「株価は常に適正価格」という考えを支持していますが、「リスクとリターンは比例しない」という考えを持っています。僕自身ランダムウォーク理論に共感するところもあり、部分的に非常に似た考えを持っていますが、「長期投資に中期投資が負けるはずがない」という考えを持っている「割安投資家」です。正直、ランダムウォーク理論に対してむぎゅ。で読者の皆さんに考えを述べるほど、自分の中で考えがまとまっていなかったかもしれません。ランダムウォーク理論について書いていない事だけが心残りです。何れにしろ、これからは皆さんのずっとずっとずっと後ろからの再スタートとなります。28歳ですっかり全財産を失ってしまいましたが、株式投資が嫌いになった訳ではないのですから大した事はありません。この2年間の暴落相場、特にここ1年の暴落相場は株数が急激に減少しての運用となっていた為に非常に辛く厳しいものでした。しかし、現物株取引だけならまた楽しく割安株投資を行う事ができると確信しています。株式市場は全く色あせていません。相変わらず魅力に溢れた世界です。この破産は良い経験になりました。これをバネにして、これから頑張っていきたいと思います。それでは残り少ないですが、引き続きむぎゅ。をお楽しみ下さい。一人でも多くの人が、少しでも役に立てて頂ければこれ以上の幸せはありません。
2008.01.13
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『 大変恐縮ではございますが、内規に基づく審査の結果、この度はお申込みはお受け出来ないこととなりました。(審査基準につきましては、お応え致しかねますのでご了承下さい) ご希望に添えず誠に申し訳ございませんが、お客様のインターネット信用取引口座につきましては、全建玉返済終了後に閉鎖とさせて頂きます。 何卒ご理解賜わりますようよろしくお願い申し上げます。』Eトレより、社内審査の結果、信用口座を凍結する事が決定したとの連絡が入った。今年の大発会、追証が発生。未入金のままだった。翌日、信用建て玉返済により維持率を回復したが、預かり金は1日分不足している状況であったので信用新規建てを凍結されていた。予想だにしていなかった衝撃的事実だったが、驚きは全くなかった。肩の荷が下りた?いや、そんな感慨もなかった。信用で失った莫大な損失を信用で取り返すことができない事に対しても、驚くほど淡白な感じがする。もしかしたら、これから少しずつジワジワとボディーブローのように効いてくるのかもしれない。何れにしろ結論は唯一つ。俺は株式信用取引という手法を用いての投資に失敗したのだ。それも、完全に。根本から徹底的に、一点の狂いもなく敗北したのだ。後悔はしていない。でも反省はしている。ライブドアショック以降、ほぼ2年にもわたる暴落相場を維持率限界でずっと耐えてきた。正に全力投球。全てを出し切った。僕はほとんど全てをなくしてしまったけれど、チャンスを与えてくれた市場に感謝する。ありがとう。
2008.01.13
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愛は真心、恋は下心。
2008.01.10
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2008年もBRICsなどの新興国の活況を尻目に、日本の株式市場は凄惨たる状況です。相変わらず日本国に強気一辺倒の僕は恥ずかしさの余り死にたくなりますが、恥を忍んで書き込みをしようと思います。昨年一年を通して、本当に多くの知識豊かな日本国民が日本国に対して弱気に転換しました。国内外問わず、多くの投資家が膨大な資本を日本国内から海外へと移転させ続けました。昨年夏からの資本の流出する速度といったら、それはもう目を覆うばかりです。ずっと僕は理不尽さに憤然としていましたが、最近では諦めの心境です。決して悟りの境地なんていう格好の良いものではありません。相変わらず市場は魅力に溢れ、買いたい銘柄がうじゃうじゃしています。現物株投資しかしていない人には、この僕の絶望を分かって頂けないと思います。日本弱気論者の意見は聞き飽きるくらい聞きました。読み飽きるくらい読みました。巷に溢れる日本弱気論は、僕の見解とあまりに大きくズレています。「財政難」「少子高齢化」「経済のグローバル化」「サブプライム問題」「原油高」「円高」…。耳にタコができるほど聞かされてきました。本当に、耳にタコが5,6個できているかもしれません。資本主義社会では資本こそエネルギーだと思っています。資源―天然資源、人材資源、インフラ、等々―が資本を生み、そしてまた資本自体が強力な資源となって更なる資本を生むのです。物事には見方によって随分異なる評価をされるものがあります。日本がまさにそうでしょう。日本は膨大な国債、地方債を発行して、これまで何をやってきたのでしょうか。色々ありますが、主にはインフラの整備や技術力の向上です。これらは間違いなく日本の強力な資本です。僕は負債は額ではなく比率で考えるべきだと思っています。少子高齢化が日本国全体の経済成長率を毎年0.5%程押し下げる圧力だとしても、それ以上の成長率で打ち消してやれば良い。そんな事よりも僕は、日本国の保有している全財産を時価評価して、借金の比率を算出して欲しい。特別会計を含めた全収入に対するプライマリーバランスの比率を算出し、経済成長率と比較して欲しい。僕は資本主義国家は資本を有効に活用しているのであれば借金は返さなくてもいいと思っているし、成長している間は利息でさえ全部は払う必要はないとさえ思っている。ただし、一番の懸念は資本の有効活用が行われない事です。グローバル化が進む中、資本回転率がどんどん速まっている。日本の資産が死産では困るのです。そんな訳で、実は僕は日本がアメリカと一緒に世界の資本主義市場でイカサマレースをやっている事は目を瞑っている。アメリカ国債を買っているだけでも、日本の国債の利払分以上のお金が流入してくる。円高も阻止できるし、悪い事ではない。中国共々、アメリカ主導の資本主義社会に飲み込まれようではないか!
2008.01.07
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やれやれ、ですね。残念無念。建築基準法という悪法が最近殊に評判が悪いですが、サンシティがもろに影響を受けるとは。僕としては第一次中期計画が終了する2008年度経常利益で100億円を努力目標、フージャーズを株価だけでなく業績でも抜いて欲しいと応援していましたが、期ズレで達成してもなぁ…といった感じです。残念。今日はめでたくストップ安です。指標も大幅安で、特に不動産銘柄は軒並安かったですけどね。でも、設立以来増収増益は確保。色々逆風はあるだろうけど応援してるよ、サンシティ!
2007.12.13
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「むぎゅ。」でサブプライム問題について言及するのはこれが初めてかもしれませんが、アメリカが今日サブプライム対策として、返済金利の5年間凍結を柱とした借り手救済策を公表しましたね。これはなかなか良い対策だと思います。唸ってしまいました。しかし、流石は資本主義社会の雄、アメリカですね。この対策をやってのける実行力。日本のバブル崩壊時の失策が悔やまれます。ところで、もし僕がまだ買い余力が残っていたら迷わず今日全力買いします。でも残念な事に、やっぱり僕に買い余力なんて在るはずがない。貴方はどうですか?
2007.12.07
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少し早い気もしますが、いつの間にか街中はもうクリスマスの様相を呈してきていますな。僕は穢れてしまったからか、もう十年以上もサンタクロースがプレゼントをくれません。たしか昔は枕元にお菓子やらゲームやらが置いてあったような気がしたんだけれど…気のせいかな?『ふん、馬鹿馬鹿しい!何がクリスマスだ!クリスマスでめでたい事なんかありゃしない!クソ喰らえ、だ!』そんな貴方に今回ご紹介するのはディケンス著「クリスマス・カロル」、新潮文庫版です。と出だしから「むぎゅ。」ではなく「堕落」バージョンでふざけた感が否めないですが、投資に役立つ名著シリーズとしての紹介です。クリスマス・カロルは全ての事を拒絶する皮肉屋さんが、クリスマスに幽霊に色々な場面を見せられて徐々に心境が変化していく、といった内容です。平易な文章で構成されており、どちらかというと子供向けと言えるかもしれません。しかし、主人公であるスクルージは、昔は明るくて活発な子供だったが今ではすっかり人間嫌いの老人、という設定ですので、感受性が鈍くなった大人にも読んでもらいたいです。忘れていた大切なことを思い出すこと請け合いです。投資においても、忘れていた何かを思い出さずにはいられないことでしょう。しかし、この本の素晴らしい所は全く無駄なところがないという事ですね。登場人物が絡まりあっており、良い意味で裏切らない。表現がくどくなく、それでいて分かり易い。急展開するストーリーに、読者が着いて行けるように随所に配慮がなされています。安易なストーリーで主張する事柄も決して難しい内容ではありませんが、それを相手に伝える事は酷く難解です。それがたったこれだけの文章にまとめられている。バリュー投資家さんも、エンターテイナーに徹するつもりがないのなら、ダラダラ無駄な文章を書くのはそろそろ止めにして頂きたい。
2007.12.04
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PER20倍の高成長株が、好業績にも関わらずPER15倍、12倍となって、流石にPER10倍は割れないだろうと思っていたら、あっさりPER10倍割れ。こんなに馬鹿みたいな相場は一時的なもので、千載一遇のチャンスだ、とツワモノ達が買い進んでいましたが、自立反発はするものの株価の下落基調は収まらず、PERは8倍、7倍、6倍。遂に5倍台なんて銘柄も多いです。ここまでいくとPBR1倍割れの成長株も散見されてきました。PBR1倍割れの成長株、なんて事でしょうか。日本語として誤っていますが、これが現実です。株価は常に適正価格。成熟した資本主義社会によって生み出された過剰流動性がもたらす弊害は、一方通行の相場です。そういえば最近、本屋で株関連の本を以前ほど見かけなくなりました。今年の夏までは株価は冴えない割に、株関連の本は相変わらず多かったように思います。多くの株の本が書店に並ぶうちは株を買わないほうが良い、とはよく言ったものです。僕は余り信じていませんが、結果からいうとそのようになっていますね。最近は株関連とは逆に、FXなんかの本は少し多くなってきたような気もします。こちらについては、まだ暫く増加するかもしれませんね。
2007.12.01
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円高というよりは、今までが極度の円安だったという事だと思います。これが通常、下手したらまだ実力以上に円が安く評価されているなんて状態なのかもしれません。そうであれば、108円まで円高が進んだドルとの為替も、まだ円高方向に進むかもしれません。むしろ、最近は相場が一方通行なので、一旦円高方向に変わったトレンドはそう簡単には反転しないかもしれません。困った事に、ドル安とは別に、円高が進むという事ですね。金融収縮が進めば、資金が逆流して円高に進むというのは理解できます。何度も言いますが、日本は実力以上に低い評価をされている国です。日本はアメリカとイカサマレースをする事で、それなりに恩恵を受けてきました。しかし、アメリカ主導の資本主義経済が崩壊するような事になれば、日本が受ける被害は計りれません。国際通貨は米ドルでなければならないのです。資源がないから資源高の昨今では余り注目されませんでしたが、第3時世界恐慌の可能性が囁かれるような事にでもなれば、日本の影響力はまた大きくなる事でしょう。為替介入はその時までお預けでしょうね。
2007.11.25
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引き続き信用取引の負の面を見てみたい。前回までは建て玉の損切りが何を意味するかを書いた。建て玉の損切りは現物株の減少を伴う。そしてその苦しみから逃れる為に、損切りが遅れ、被害が拡大する。決済期限があるため、持ち続ける事はできない。いよいよ期限が差し迫った時は、更なる含み損を抱えていた…。制度信用では決済期限は6ヶ月と定められており、決済期限のない一般信用は金利が高く、複利の面からも余りオススメできない。常に暴落の恐怖と隣り合わせ。含み損に苦しみ、自分のやりたいような取引がなかなかできない。以上は、信用取引のデメリットの半分。比較的分かり易い面である。今回は多少、分かり難い部分に突入する。興味があれば付いてきて欲しい。さて、シリーズ初回でも述べたが、レバレッジをかけた時の複利の負の面を考えたい。安い時に建て玉を、そして現物株を売却した後、株価が元の位置まで上昇したらどうなるだろうか?欠損金に充てた売却分の現物株の評価額だけでなく、上昇分の利益が失われた事になる。50%下落した銘柄は、100%上昇しないと元の株価に戻らない。当たり前である。信用取引ではこれにレバレッジがかかるだけでなく、株数が減少してしまう。これが何を意味しているか、よく考えて欲しい。しかし、この本当の意味を理解するには、信用取引の肝である維持率の説明なしには語れないだろう。結論から先に言うと、建て玉を損切りして現物株の売却を欠損金に充てた後、下落した株価がめでたく元に戻ったとしても、信用取引で被った損失は、信用取引では取り返せない。維持率とは、担保に対して建て玉がどのくらいあるかを示した値と思って差し支えない。口座内の評価額にたいする建て玉の割合が多くなれば維持率は低下し、ある一定の値を下回ったら追証発生となる。追証の詳細は後日書くが、ここでは追加資金を投入しないと強制決済される、という認識くらいで良い。つまり、信用2階建てで株価が下落すると、現物株の株価の減少と、建て玉の含み損の2重で評価額が減少するため、維持率は急激に減少する。「○○ショック」などと呼ばれる大暴落の日など凄惨である。週足チャートの大陰線から木霊する耳を劈くような阿鼻叫喚は、信用取引をやっていない人には絶対に聞こえないと確信する。何れにしろ、担保となる評価額が少なくなればなるほど、建てられる玉の大きさも決まってくるという当たり前の話だ。評価額は現金と現物株、建て玉の評価損失から算出される。しかし、建て玉の含み益は反映されない。建て玉の含み益は、同じく建て玉の含み損と相殺される事はあっても、評価額の向上にはならず、現物株の含み益と異なり維持率の向上には繋がらない。建て玉の含み益は水物、当てにならないというのが証券会社の考えなのだろう。また、そうである以上、机上の論理ではあるものの、含み益のある建て玉はとっとと売却して利益確定する方が合理的である。これは、更にややこしいので後日別の機会に説明する。なにはともあれ、維持率の下限が決められている以上、評価額が減少すると建てる事が可能な玉も小さくなる。市場の下落に伴い現物株の株価の減少、建て玉の含み損の増加。評価額が2重に減少した中で、建て玉の損切りに伴う現物株の減少。現物株と信用株が減少し、維持率も低下した中で市場が反転し、元の株価に戻ったとする。当然金利や手数料などが引かれる訳だが、それを考慮しなかったとしても元の評価額には戻らない。下落時に比べて上昇時の保有株数は、信用株の損切りに伴う欠損金に充てる為に現物株が減少しているのだから当然である。損失を取り返す為には維持率を低くしてでも建て玉を多くする必要がある。しかし、欠損金に充てた現物株の減少分、評価額は少なくなっており、やはり元の株価に戻っても元の評価額には戻らない。更には過剰に建てた玉が維持率の低下を伴い、見込み違いの下落時に更なる損切りを余儀なくされる。信用取引の恐ろしさをお分かり戴けただろうか?しかし、これでもなお信用取引の恐ろしさは書ききれていない。当然である。信用規制も、逆日歩も、追証の詳細までも語っていないのだ。だからといって今回のテキストを侮ってはいけない。信用取引をしていない人は勿論、信用取引をしている人でさえ気が付いていない人が多いのだ。信用取引は奥が深い。現物株取引の100倍奥が深い。奥が深い故に楽しくもあるのだが、利益追求には余り向かない手法であるともいえる。使い方次第では、守りにもなる。応用編を書く事があれば、守りの信用取引について述べたいと思う。まだまだまだまだ先の話である。
2007.11.18
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昨日発表された中間事業報告書にさり気なく、流動化事業参入の方針が書かれていました。やれやれ、ですね。okenzumoさんが聞いたらさぞかし嘆き悲しむ事でしょう。売れないから流動化→自己ファンド組成→売れ残りは自己運用→業績悪化先延ばしというマイナスのイメージが拭いきれません。まぁ、これでフージャーズは悪い意味でサンシティと完全に同業他社のライバル関係になりました。お互い切磋琢磨して頑張っていってもらいたいものです。でも、流動化事業やるならもっともっと早くにやるべきでしたね。旨味は完全に少なくなっています。広島にも進出するようですし、まぁ、郊外・地方限定で頑張っていってもらいたいです。しかし、最近フージャーズは軸がぶれていますね。しっかりしたぶれない軸が欲しいところです。
2007.11.10
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日本が世界でそれなりの地位を維持するには、(憲法9条をどうするかという問題と)イギリスのような金融立国に変貌する事ができるかどうかにかかっています。有り余る有効利用されていない国民の財産をどのように運用するか。外国の投資家にサヤを抜かれてばかりではダメなのです。異常な低金利が続き、(マネーサプライに波はあるものの)マネーの量が多くなり、それでもなお全世界で円安傾向が続く。ドル安円安では、アメリカ国債をシコタマ保有している日本の地位が下がるのも已む無し、というものです。今、下がり続ける日本の国際影響力を加味してか、FXが個人投資家に人気を博しています。僕は根本的にFXの考えが好きではないのですが、日本が金融立国になるためには、ある程度リスクをとった形で資産を海外に分散させておく必要もあり、致し方ないかなとも思っています。しかし、最近世界経済はずっと好調ですが、こんな好調は今だかつてなかった事です。これが当たり前だと思っていると、いつか痛い目にあうでしょう。日本は現在極端なくらいリスクを嫌っている国家ですから、世界経済が好調でイケイケドンドンの時は日本の影響力が下がって当たり前なのです。何かのきっかけで資金が逆流するような事にでもなれば、全世界が大変な事になります。そうしない為には、経済が潤滑に流れるような仕組みを作り続けること。妨げになるような枠組みは取り除き続ける事。資本主義経済が順調に発展し続ければ、最終的に、恐らく世界は一つの国になります。前にも書きましたが、その時にイニシアチブを取る事ができるのは今のところ日本だけです。(憲法9条問題も、あまり短絡的に考えない方が良いですね)
2007.11.08
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今まで奇抜な?銘柄の紹介ばかりだったので、たまには固めの銘柄をば。ただ、僕はお金儲けの為に投資をやっている訳ではないので、別に値下がりしそうな銘柄でも引き続き平気で紹介していきます。保守的な銘柄紹介は、今回限りかもしれません。こういうのは他の人に任せます。で、紹介する銘柄はアイエー。低PER低PBR高配当利回りの優待銘柄で、今期の業績はそこそこ好調のようです。不動産事業もやってるよ。まぁ、僕が紹介するからにはやっぱりバリュー投資家さんの殆どは持っていない銘柄ですけどね。むぎゅ。では引き続きバリュー投資家さんが注目していない銘柄を紹介します。お楽しみに。あ、株価は490円です。
2007.11.03
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ファンダメンタル分析には「時間」という概念がない。「いつその適正価格になるのか?」という問いに対し、回答が用意されていない。その「いつ」というのが実際に来るのかどうかも怪しいからだ。PERはリスクと成長率から成り立っている。当然、ここでいうリスク、或いは成長率とは、市場がそう評価しているという値に過ぎない。しかし実際のところ、リスクや成長率がどの程度であるかという事については、市場の評価より正しく判断を下せる人間はこの世に存在しない。資本主義社会では、市場価格こそ絶対、「神の見えざる手」だからだ。ところで、リスクと成長率とは、言い換えれば「確実な収益を上げられるシステムの構築」と「長期的なROE推移」に他ならない。アナリストはこの2点について、投資家に情報を提供する。投資家はその情報を元にPERを予想する。つまりそれが結果として株価予想に繋がる。PERからファンダメンタル分析に入るのは、本来順序が逆である。まずリスクと成長率を検討し、結果としてPERに繋がるという流れでなければならない。
2007.10.28
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自分の好きな株を好きな時に好きなだけ買う。儲かる株を買おうとしないこと。
2007.10.21
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(中国編、バリュー投資編に続く長期連載シリーズの第三弾、信用取引編の2回目です)では逆に、信用取引のメリットは何だろう?しかし、メリットについて書くのはまだ早いだろうと思う。何しろ、信用取引はデメリットを説明し終えてやっと、メリットの説明ができるのだ。ただし、メリットについては簡潔に述べる事ができる。レバレッジを効かせられる事である。ここではこれ以上の説明は一旦省きたい。基本的な考えは、株や現金を担保に借金をして株を買う、という感じ。空売りの場合は、借金ではなく株を借りる。借株である。当然借りたものは返さなければならない。昔はこの信用取引ができる銘柄が決められており、返済期間は6ヶ月と決められていた。この取り決めに従った信用取引を、制度信用という。これに対し、近年、金融緩和により証券会社により銘柄を自由に決める事ができるようになった。これを一般信用という。多くの銘柄が取引可能で、返済期間の定められていない無期限の信用取引が可能であるが、制度信用に対してかなり金利が高い。当然、制度信用が可能な銘柄であるなら、わざわざ一般信用を利用する事はない。複利の面から考えても、支払うべき金利は安いに越した事はない。ただし、制度信用では6ヵ月後に有無を言わさず強制決済が行われる。持ち続けたいなら、返済(売却or買戻し)と同時に新規建て(購入or空売り)を行うクロス取引を行えば、手数料はかかるものの売った値段で買い戻す(或いは買い戻した値段で売り建てる)事が可能である。しかし、ここで問題になるのはやはり、建て玉の損切り時である。前回書いた、建て玉の損切り時を思い出してほしい。欠損金が発生した場合、口座内に十分な現金がなかった場合は当日に現物株を売却するか、追加資金を投入しなければ追証になってしまうのだ。言い換えると、信用建て玉の損切りをした際に十分な現金がないと、現物株数が減少してしまう、という事だ。制度信用の場合、期限が定められている為、建て玉が含み損だった場合でも返済期限が来れば強制的に損切りさせられる。そしてそれは、多くの場合現物株の売却を伴う。安い所で大量に株を売る羽目になるのだ。よく考えて欲しい。下落相場で現物株の売却ができない為に、信用買いの建て玉の損切りができず、損失が拡大し、期限ギリギリまで塩漬けする。いよいよ決済期限になって売却する時は、より多くの現物株を売却しなければならなくなっていた…。これが信用取引の恐ろしさである。塩漬けし続ける事ができない。それは、逆張りを否定している事に繋がりかねない。多くの場合は純張りにならざるを得ず、また暴落相場で逃げ足が速くないといけない為に頻繁に取引を繰り返す事になる。金利や手数料でジワジワと真綿で首を締め付けられながら、暴落に怯え、含み損に苦しみ、どうしようもなくなった時に底で損切りさせられる。とても気楽にのんびり投資をする事ができない。常に恐怖と隣り合わせの状況下である。しかし、これだけでは信用取引の恐ろしさはまだ半分しか語れていない。次回は残りの半分のうち、少しでも多くを語りたいと思う。まだまだ信用取引の触りの部分である。
2007.10.15
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