助産婦メモルの日常~Happy Birthな毎日~

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2006年06月07日
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「やっぱり経験があると、指導に説得力があるよね~。いいよねぇ~。」ってこと。

助産婦の大切な仕事のひとつに、保健指導というものがある。

いわゆる母親学級だとかマタニティクラスだとかの類い…、妊娠中の食事や体重コントロール、逆子体操、着帯、呼吸法とか…、あとは産後には育児、沐浴、授乳、産後の生活、家族計画…、その他流産・死産の方、不妊治療中の方への精神面のフォローなんてのもやってる。挙げていくとキリがないんだけど。


ちょっと前に「贅沢なお産」というドラマをやっていた。水野真紀が主演で。

そのドラマの中で…、妊婦さん3人(水野真紀、乙葉、秋本奈緒美)が母親学級に参加する。
そこで、会陰切開の話が始まる。

秋本奈緒美妊婦が言う。「あなた子ども産んだことあるの?」

「いえ、私は独身です。」

秋本奈緒美妊婦は「産んだこともないくせに、あなたに何が分かるの?話にならないわ。」てな感じで退室。

メモルは思った。
「産んだこともないくせに…。」それを言っちゃおしまいよぉ…。

産んだこともない、妊娠したこともない助産婦なんていっぱいいる。
メモルだって、そうだった。
それでも知識と、今までの経験から指導をしてるの。

男の産科医は100%妊娠も出産も経験ないわけで…。
骨折をしたことがない整形外科医もいっぱいいるし、心臓病になったことがある心臓外科医もほとんどいないだろう。

確かにね、ドラマの母親学級担当者の話し振りは、妊婦さんたちを不安に陥れる…、指導としてはいけてなかったけど。

自分自身の経験はなくても、それを上回るだけの知識と今までの経験から自信と誇りをもってやってるのにな。

それよりも…、ドラマの中の母親学級担当者、「栄養士の◯◯です。」とか自己紹介してた。
栄養士??? 栄養士がなんで会陰切開の話なんかしてんのさ。
突っ込みどころが間違ってるよ、秋本奈緒美妊婦さんよ。

メモルはね、確かにみんなが言うように、妊娠・出産の経験のある助産婦になったわけでその点では説得力が多少できたのかもしれない。
でも帝王切開の経験はないし、流産・死産の経験もない。不妊治療の経験もない。妊娠中に入院したこともない。
結局は自分自身の経験から話せることなんて、微々たるもん。
妊娠・出産の経験があったって、個々に経過は違うし、どこまで生かせるもんなんだろう。

自分自身の経験を話したって「あなたと私は違う。」と言われりゃ、もうおしまい…。

おしまい…、とか言ってみたけど、これくらいではメモルはくじけない。



メモルが、一番、「それを言っちゃおしまい…」と思うことは…。今までに2回経験あり。

陣痛が苦しくて苦しくて、産婦さんがはなった言葉。

「もう赤ちゃんいらない。」

…気持ちは分かるんだけどね…。
確かに陣痛は痛いし、苦しいし、必ずしも順調に進むわけじゃないから先が見えないし。
この痛みからどうやったら逃れられるのか?と考えてたら、思わずそんな言葉が出ちゃうんだろうね。

もちろん心の底から思って言ってるわけじゃないのは分かってるんだけど。

でも一気に気持ちが冷める。萎える。

一緒に呼吸法したり、腰をマッサージしたり、「赤ちゃんも頑張ってるから頑張ろう。」とか励ましてるのも全部無意味に思えてしまう。
赤ちゃんが元気に生まれてくれること、ママさんが笑顔で赤ちゃんを抱っこしてくれること、そのためにメモルは頑張ってるのに、それを言われたらもうどうしたらいいのか分からなくなる。

メモルの先輩助産婦も言われたことがあるらしく、思わずキレて「だったら帰りなさい!!」と言ってしまったと言っていた。

そして思うんだけど、あの陣痛の時はほんとに痛くて苦しくて、叫びまくって騒ぎまくって…。
でも自分がしたこと、言ったことって意外と覚えてるんだよね。

「もう赤ちゃんいらない。」
赤ちゃんが生まれ、陣痛がなくなって冷静になったとき、絶対に後悔すると思う。
どんなに苦しくても、どんなにつらくても、これは絶対に言っちゃあいけない言葉だと思います。

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最終更新日  2006年06月10日 01時02分32秒
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