とまあ、真面目なことを思いながらも、 この映画の冒頭から、出演者たちはやる気がない。 かつて「ギャラクシー・クエスト」に出演した、 宇宙船プロテクター号のクルーたち。 番組終了後も熱狂的ファンに支えられ、 他の役を演じる仕事とは縁遠いのに、 「ファンの集い」には引っ張りだこである。 Never Give Up! Never Surrender! タガード艦長役のジェイソン・ネズミスは特に大人気、 クルー役の役者には傲慢、酒びたりなのに、 ファンの羨望を一身に浴びていたりした。
本物の宇宙戦争は、命がけではあった。 宇宙船プロテクター号にそっくりの船で操縦も。 だが彼らは役者、訓練をつけたクルーとは違うのだ。 あるのは架空の物語のノウハウのみ。 だが演じるために必要だったものがある。 「ギャラクシー・クエスト」作品の中にあるマインド。 Never Give Up! Never Surrender! ノウハウのはずが、全てが本物になり、 ファンの手助けを借りての大冒険が始まった。