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すぐに利益を得ようとする衝動は、われわれの脳に生来植え付けられたものである。第6章でみるとおり、人類の被写界深度は浅いのだ。

まずは損をせよ、最初にする損は良い損だ。それがあとで大きな利益をもたらす。これこそがクリップが受け継いできた迂回戦略である。いうなれば、優れた防御を行い、損失を受け入れ、将来有利な立場を得るために今を使い、そしてより効果的な攻撃を仕掛けるのだ。
また、クリップの言葉を使えば「愚者のように振る舞え、愚者のように考えろ」である。当然ながら、待つことでより効果的な行動が可能となるのだ。性急な相手につけこむことが、迂回戦略の本質であり、基本的な強みであり、トレードと投資における最大の武器である。
野球の世界では、マイナーリーグとメジャーリーグの違いは、軌道が予想しやすいストレートではなく、カーブに対応できるかどうかにかかっているという。それは投資の世界にも当てはまることで、真っ正直な方法ではなく、異時的なゆがみに対応できるかどうかなのである。
ミルウォーキー・ブレーブスの投手であったルー・バーデットがかつて言った「ガツガツした打者こそがわたしの食いぶちだ」という言葉は筆者の自説にもなっている。投資家たちの欲望、頑固さ、力強さ、そして性急さこそが筆者の食いぶちなのだ。これは売り気配と買い気配の差だけに現れるのではない。あとに見るように、もっと大きな文脈のなかで現れてくるのだ。

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