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森の声@ Re[3]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) めげぞうさんへ >これからどうなって行…

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森の声

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2021.06.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
毎日重労働であったり、ストレスに晒されて生活していると疲れが溜まって、からだを動かすのも、感覚や頭を使うのも、考えるのも億劫になってしまいますよね。

でも、人が疲れるのは、単に体力がなかったり、労働量が多いからだけではないのです。

「意識の働き」と「からだの働き」が一致していないと必要以上に疲れるのです。からだが疲れると言うよりも神経が疲れるのです。そして神経が疲れるとからだを動かすのが億劫になります。そしてちょっと動いただけで強い疲れを感じるようになります。

現代人特有の疲れの背景にはそのような「神経の疲れ」があるのです。そして「からだの疲れ」は寝れば取れてしまうのですが、「神経の疲れ」は寝ても取れないのです。
だから溜まってしまうのです。

「意識の働き」と「からだの働き」が一致していないというのは、例えば夕食のことを考えながら子どもの相手をしたり、子どものことを考えながら家事をしているようなことです。そういう心とからだの使い方をしていたら、大して重労働はしていなくても疲れるのです。

「意識の働き」と「からだの働き」が一致していないということは、心が「今」「ここ」にないということです。
でも、からだは常に「今」「ここ」でしか動けません。そのギャップでストレスが溜まり疲れるのです。

急に何か重いものを持って腰を痛めるのも、ちゃんと「これから自分が持ち上げようとする物」に意識を向けていないからです。

昔の人がナイフやノコギリなどの道具を使って仕事をしているときには、意識とからだがつながっていました。他の道具でも同じです。

「道具」は「自分のからだ」ではありませんが、「自分のからだ」の延長として使うものです。だから、意識をからだに通さないことには使えないのです。それに、他のことを考えながらナイフなどを使っていたらケガをしてしまいますよね。

これはホウキや、ハタキや、チリトリといった道具でも同じです。これらのものでケガをすることはないでしょうが、意識とからだをつなげて扱わないことには綺麗なお掃除は出来ません。

基本的に、 意識とからだをつなげないことには「手で扱う道具」は使えないのです。
そして意識とつなげた状態でからだを動かしていると、意識とからだの間に矛盾がないのでストレスが溜まらないのです。

だから手仕事や、ナイフで木を削ったり、陶芸などをしている時は時間を忘れて取り組むことが出来るのです。

でも現代人は「手で扱う道具」ではなく「自動的に仕事をしてくれる機械」を使って生活しています。

ホウキでお掃除するときは、自分が今やっていることにちゃんと意識を向けている必要がありますが、掃除機で掃除をするときには他のことを考えながらでもキレイに掃除をする事が出来ます。ロボットを使えば他のことをしている間にも部屋は綺麗になります。

そのおかげで家事は格段に楽になったはずなのに、なぜか最近のお母さん達は、昔のお母さん達よりも疲れ、イライラしています。
私の印象では、簡単で便利な機械に依存している人ほど疲れているような気がします。

遊びでも同じです。コマや竹馬といった「からだを使って遊ぶ道具」でいつも遊んでいる子は元気ですが、毎日、簡単で便利に遊べるゲーム機で遊んでいる子はなぜか疲れています。
からだを動かしていないのに疲れているのです。

ゲームをやっている子は、ゲームの中では走っているのに、実際のからだは椅子に座ったままです。実は、この意識とからだのギャップがからだには強いストレスなんです。それで疲れてしまうのです。

また、ゲームでばかり遊んでいると「現実世界でのからだの使い方」を学べないので、現実世界で何かしなければならないときにからだが思うように動かず、強いストレスを感じるようになってしまいます。

いつもゲームで遊んでいる子が元気なのはゲームをしているときだけです。
ゲームの世界の中にいると「からだ」のことを忘れることが出来るからです。

神経が疲れているときはからだを動かしたくなくなりますが、むしろ思いっきりからだを動かしてからだの方も疲れさせて、神経の疲れとからだの疲れを一致させると神経の疲れからくる苦しみは和らぐのです。

スポーツをしたりジムに通ってからだを動かすことでストレスが和らぐのはそのためです。
そしてその状態で寝ると、からだの疲れが取れるときに神経の疲れも取れるのです。

でも、スポーツなどしなくても、便利な機械に依存する生活を少し減らし、からだと道具を使って活動する時間を増やせばストレスが溜まりにくくなるのです。





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Last updated  2021.06.23 08:49:44
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