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おはようございます今日はソーシャルワーカー(特にMSW)の専門性を厚生労働省の出す指針等から考えていきますそもそもソーシャルワーカーがわからないと言う人は過去の記事をご覧ください↓↓ソーシャルワーカーの専門性について考える ⓪ソーシャルワーカーとは①、②では実際の業務内容方から専門性を考えていきましたが、今回はソーシャルワーカーの基本資格である社会福祉士を管轄している厚生労働省の動きからソーシャルワーカーの専門性について考えていきます是非あなたがソーシャルワーカーの専門性を考える際の参考になればと思います*今後の予定⓪ソーシャルワーカーとは①他職種連携②他機関共同③厚生労働省1.厚生労働省とは厚生労働省とは2001年に厚生省と労働省を統合した組織です「労働」は「働くこと」でイメージしやすいですが、「厚生」というと何の事だかよくわからないですよね厚生とは「厚生年金」とか「福利厚生」とかで使われる言葉ですが辞書的には「生活や身体などを豊かにすること」とあります(ちなみに余談ですが社会福祉士の分野では厚生、更生(生まれ変わる)の二通りの「こうせい」が使われます)つまり厚生労働省とは国民の健康に関することと、仕事に関することを管轄する役割を持っている機関です厚生労働省は医政局、健康局、労働基準局、職業安定局、雇用環境均等局、子ども家庭局、社会・援護局、老健局、保健局、年金局、人材開発統括官などの組織に分かれます厚生労働省ホームページより「組織図」具体的な役割としては・社会保障政策健康保険、年金、生活保護など・公衆衛生の向上水道の整備や感染症予防の知識の普及啓発など・社会福祉事業発達改善社会福祉法人等の認可・管轄など・医療の普及や指導、改善診療報酬や病院、診療所の管轄など・疫病の予防、研究新型コロナウイルスのワクチンや治療法の開発など・労働観環境の整備労働基準監督署やハローワークの設置、雇用保険など・子育て支援認定こども園、児童相談所の管轄や児童虐待防止に関することなど・年金、保険老齢年金、障害年金、各種健康保険給付などが挙げられます厚生労働省と聞くとあまり何のことだがイメージが出来ませんが、健康や就労に関して私たちの暮らしと密接に関わることがわかっていただけたかと思います2.厚生労働省から求められるソーシャルワーカーの役割社会福祉士(ソーシャルワーカー)もこの厚生労働省の管轄に含まれる資格であり、仕事ですそのためソーシャルワーカーが配置される領域を見れば、厚生労働省がソーシャルワーカーに何を期待しているかを考えることが出来ますソーシャルワーカーはコミュニケーションを初めとする対人援助技術を用いて課題の発見と解決に導いていく仕事なので、人々や地域、社会が課題を抱えている分野に配置されることが多いです私が働く病院であれば、病気が原因で介護が必要になったり、病気による経済的に負担が生じたり、就労や就学に問題が発生したりするので、それらを解決できるよう援助していますわりと新しくソーシャルワーカーが配置された分野で言うと地域包括支援センターや学校、刑務所、子ども家庭福祉に関する分野にもソーシャルワーカーが配置されていますこれらから考えられることは社会からの関心事が高く、かつ民間の会社やサービスでは介入や参入が難しい領域にソーシャルワーカーが配置されると言うことが言えますソーシャルワーカーが介入する領域は公的な支援になることが多く、その理由は民間の会社やサービスでは収益を考えなくてはいけず、経済的に余裕のある人にしかサービスが行き届かなくなる可能性があるからですただ経済的に困窮している人に支援が必要なのに、お金がないと相談が出来ないと言うのは矛盾した形になるので、社会福祉サービスに民間が参入しにくい大きな理由となります(ソーシャルワーカーの給料がそれほど高くないのも、収益性が見込める仕事ではないからです)ただ、地域でごみ屋敷になっていたり、虐待が疑われていたり、様々な理由でひきこもりで地域社会から隔絶されていたり、社会的に解決しなくてはいけない事例はたくさんありますこうしたたくさんの社会的な問題の中から特に時代時代で社会的に注目されている問題で解決が求められる分野によくソーシャルワーカーが配置されることが多いです今後も新たな社会的な問題が出てくるたびにソーシャルワーカーは配置されることになるでしょうし、すたれてくる分野と全く未知の分野への開拓も今後ずっと続くのとAIで機械的に解決できるような仕事にはならないことが予想されます例えば今年はロシアウクライナの戦争や、最近では防衛費の増額の話や北朝鮮、中国などとのアジア国内の情勢も常に不安定な状態ですあまり考えたくはないですがもし日本の「防衛」に他国が危機感を抱き、戦力衝突が発生し戦争にまで至ったとするとそれに伴い親を亡くした家庭の子供への支援や、戦争で負傷し障害を持った戦士たちへの支援としてソーシャルワーカーが新たな分野で求められる可能性もあります未来のことは予測しづらいですが、人間が社会生活を営む上で必ず困難さや歪みは生まれるものなので、ソーシャルワーカーが不要になる世界線はないと思っています3.厚生労働省の動きから考えるソーシャルワーカーの専門性厚労省の動きから考えるソーシャルワーカーの専門性とは①社会の構造的なゆがみやひずみから発生する社会的課題やその被害者たちを救済すること②経済的な利益を生むものではなく、公的なサービスによって広く国民全体を対象に分け隔てなく支援を届けるものであると言えますつまりいち個人の利益のみを対象とする狭義のソーシャルワークも当然ソーシャルワーカーの専門性ですが広義のソーシャルワークは地域課題や社会課題に対して働きかけを行うこともソーシャルワーカの専門性です経済的に困窮している目の前の対象者を支援するだけではなく、経済的な困窮を生み出している社会の構造にも目を向けるようにしなくていはいけないということですただ、一人のソーシャルワーカーだけで社会の変革まで働きかけるのはかなり難しいので、所属する施設や地域の関係機関、職能団体などを通して働きかけを行っていくよう様々な人やものとのネットワークを構築しておくことが大切です
2022年12月29日
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おはようございます今日はソーシャルワーカー(特にMSW)の専門性を他機関共同の視点から考えていきますそもそもソーシャルワーカーがわからないと言う人は過去の記事をご覧ください↓↓ソーシャルワーカーの専門性について考える ⓪ソーシャルワーカーとは前回は院内での他職種連携でしたが、今回は外部の機関との連携・共同の視点からソーシャルワーカーの専門性について考えていきます是非あなたがソーシャルワーカーの専門性を考える際の参考になればと思います*今後の予定⓪ソーシャルワーカーとは①他職種連携②他機関共同③厚生労働省④業務指針⑤実習指導要綱⑥私の考える専門性1.他機関との連携が必要な理由ソーシャルワーカーの仕事は利用者の抱える課題を解決することですそのため病院で働くソーシャルワーカーには病気が原因で生じる様々な課題を解決する役割があります一方で病院(特に急性期・回復期)と言う施設は基本的には治療を行う場所なので、生活の場にはなり得ないというのがまず前提としてあります(ただ、療養型や介護医療院のように日常生活に医療が必要な人が長期的に生活を送るための病院もあります)そのためソーシャルワーカーの役割としては対象者が入院・通院している時だけではなく、治療が終了した先の地域での生活まで見通して支援をしていく必要がありますそこで一つ課題となるのが病院にいる間に出来ることには限界もあり、全ての支援が病院内で完結するとは限らないと言う事です逆に「対象者の生活」を支えていくことを考えると、必ずしも病院でないと解決出来ない問題ばかりではないとも言えますそのためソーシャルワーカーとしては対象者の抱える課題を整理して、その課題をどこの機関が担っていくのかをアセスメントして支援のプランニングを行っていく必要があります例えば病気が原因で介護が必要となった方が自宅へ退院する場合は病院として出来る役割は介護保険の説明を行い主治医意見書を記載して、退院後の生活上の課題を明確にして本人・家族と共有することですその先の実際に退院して生活をしてみながらサービスの調整や退院後の介護の相談に日程くのは病院ではなくケアマネージャーの役割になりますさらに病気が原因で仕事が出来なくなり経済的に困窮した場合であれば、制度の活用や家族との結びつきや支援を相談検討していくのは病院のソーシャルワーカーの役割ですがその先の金銭管理の相談となるなら社会福祉協議会や成年後見支援センター、生活保護の申請となれば市役所の生活保護課というようにそれぞれの課題に応じて相談すべき機関も変わってきますそのためソーシャルワーカーとしては病院を退院後や治療終了後も地域の関係機関と連携を取り合いながら、その人自身を支えていくネットワークの構築をしていかなくてはいけませんこのネットワークの構築のためには他機関との共同・連携が欠かせないのです2.他機関共同(協働)で求められるソーシャルワーカーの役割他機関共同の中でソーシャルワーカーに求められる役割としては相談窓口の一本化としての機能と病院と言うブラックボックスを見える化する役割の二つ一つ目の相談窓口としての機能ですが、どこへ相談したらよいかわからないようなどんな相談内容であってもまずは一手に相談を受け入れる病院の相談窓口として機能をソーシャルワーカーは担っています特に普段関わらない病院や初めて行ったり連絡を取るような病院の場合はそもそもどこへ相談したらよいかわからないという事態がかなりの確率で起こりますそれは外部の機関が病院の役割や機能をわからないからだけではなく、それぞれの病院ごとに役割を担う部署や窓口が異なることが原因です現場で働く私達MSWですら普段関わらない遠方の医療機関へ病院へ連絡を取り合う場合には、どこへ相談したら良いかわからないことがありますその場合はまずは先方の地域連携室やソーシャルワーカーへ連絡を取り、適切な部署へ回してもらったりソーシャルワーカーへ相談をしたりします逆に遠方の病院のソーシャルワーカーから自分の病院のことや、地域の社会資源に関して問い合わせを受けることも多々ありますこのように「どこへ相談したらよいかわからない」と言う事は病院という施設においては生じやすい問題ですそのため病院のような専門職集団の中でどこが何の役割を担っているかがわかりづらい組織においては、「相談窓口が一本化されている」と言う事は非常に大きな意義があることです必ずしもソーシャルワーカーの所で解決しなかったとしても院内の適切な部署に回したり、結果的に他機関の相談者が抱える問題を解決出来ればそれでよいのですまずは相談者の主訴を明確にしてそれぞれの院内の役割を理解して、日頃から院内の関わる部署とコミュニケーションを取っておくことが相談窓口としては求められます二つ目は病院と言うブラックボックスを見える化する役割です病院と言う閉ざされた空間の中では病院内で行われている治療の経過や説明内容が外部の機関からすると「非常に見えづらくブラックボックス化しやすい」というのが一つ特徴として挙げられます(コロナ禍においてはより顕著に表れています)医療者と患者・家族の間では丁寧に説明がされていたとしても、その内容を患者・家族が正確に外部の関係機関に伝えられるかはわからないですそもそも人体や病気、治療のことに関しては普段関わらない人がほとんどなので、どれだけ丁寧に説明を聞いてその場ではわかった気がしても、いざ人にその内容を伝えるとなると正確には難しいですましてやコロナ禍で説明を聞けたり病院へ入れる人が最小限でと制限されている病院も多いと思うので、なおさら内容を理解して疑問点を解決してと言うのが難しくなっている印象もありますそのため関係機関からは病院へ情報の開示を求めたいところですが、そうなった時に本人・家族の承諾を得て関係機関への情報提供や関係機関からの疑問を解決するのもソーシャルワーカーの担うべき役割ですまた逆にソーシャルワーカーからは関係機関へ説明の同席依頼や、病院からの情報提供をした上で必要な協力を求めることもありますこうした相互の連携を通して互いに支援を行うための必要な情報を求め、対象者の課題の解決に地域全体で取り組んでいくことが出来ます3.他機関共同(協働)から考えるソーシャルワーカーの専門性他機関共同の中から考えるソーシャルワーカーの専門性とは①院外からの相談の主訴を理解して院内の適切な部署へ対応を引き継ぐアセスメント能力②IC内容や入院中の経過・関係機関に求める内容などをわかりやすく相手へ伝える要約力と伝達力であると言えます①は他職種連携でも述べたように、相談窓口として相談を受ける役割を担うに当たっては自施設が持つ役割を正しく理解していなくてはいけません当然自分の部署だけではなく、他部署がどんな役割をにないどのような相談ならどの部署へ相談したらよいかをより正確に理解する必要がありますこの他部署の理解が不足していると、本来適切な部署へ振ることで早期に解決できる問題もソーシャルワーカーが不慣れながらに引き受けてしまったがために解決まで時間がかかったり、本来もっとたくさんの相談を受けられるはずが時間の余裕がなくなり、相談件数を多く持てなくなったりします逆に院外へ相談をするケースにおいては院外の他機関の役割を正しく理解しておく必要がありますお金の件で困っている人を介護福祉課へ相談しても根本的な解決には繋がらないですし、仕事のことで困っている人に薬のことだけ説明しても問題は解決しませんまずは正確に課題を整理すること、その上でその課題を解決するためにはどんな資源や能力を使ったらよいかを適切に結び付けられることが良いワーカーの条件です②に関しては普段関わることの無い医療の分野のことを特段深く学んだことの無い患者家族や医療以外の機関で働く人たちに対してよりわかりやすく説明する力です医療の世界でも自己決定を求められるようになっている以上、患者家族やそれを支える外部機関の人たちも患者の状態や治療方針を理解していないと自己決定は出来ませんただ医療のことに普段触れない人が突然病気や治療に関することを自分で決めてくださいと言われた時にどうしたらよいかわからないという状況に陥るのも至極当然のことですそうした場合に医療者側はよりわかりやすく医療に関する説明を行う必要があり、それは医師であり看護師にとっての役割と言えますただ医師や看護師も患者家族だけでなく、関わる機関や求める人全員に対して説明を行っていたのでは時間が足りなくなり、本来やるべき治療や検査、看護にかける時間が無くなってしまったのでは本末転倒ですそのため外部の機関からの問い合わせに対しては必要な同意を得ながらソーシャルワーカーがわかりやすく役割を担っていくことが病院としても、外部の機関からしても意義のあることであり、病院と言う閉鎖的な環境の中でより外部に対しても風通しの良い環境を作っていくことにも繋がります*まとめ*病院と言う特殊な環境に置いての生活は原則的には長期的なものを想定されたものではないつまりソーシャルワーカーとしては限られた期間内で「退院後の日常」に戻った時に不便が無いように想定しながら関わりや支援をしていくことになる病院にいる間に出来ることには限界もあり、全ての支援が病院内で完結するとは限らない「対象者の生活」を支えていくことを考えると必ずしも病院でないと解決出来ない問題ばかりではない病院を退院後や治療終了後も地域の関係機関と連携を取り合いながら、その人自身を支えていくネットワークの構築をしていくうえでは他機関との共同・連携が欠かせない他機関共同の中でソーシャルワーカーに求められる役割としては相談窓口の一本化としての機能と入院中や外来診察中の外部から目に見えない部分の見える化の二つ一つ目はどこへ相談したらよいか迷うケースであってもまずは一手に相談を受け入れる病院の相談窓口として機能必ずしもソーシャルワーカーの所で解決しなかったとしても院内の適切な部署に回したり、結果的に他機関の相談者が抱える問題を解決出来ればそれでよい病院と言う専門集団でどこが何の役割を担っているかがわかりづらい組織において、「相談窓口が一本化されている」と言う事は非常に大きな意義がある二つ目は入院中や外来診察中の対象者の様子や医療者からの説明内容など外部から目に見えない部分の見える化病院と言う閉ざされた空間(コロナ禍においてはより顕著に)の中では病院内で行われている治療の経過や説明内容が外部の機関からすると非常に見えづらくブラックボックスしやすい医療者と患者・家族の間では丁寧に説明がされていたとしても、その内容を患者・家族が正確に外部の関係機関に伝えられるかはわからないそのため関係機関からは情報の開示を、ソーシャルワーカーからは時には同席の依頼や関係機関への協力を相互に求めることで互いに支援をスムーズに行うことが出来る他機関共同の中から考えるソーシャルワーカーの専門性とは院外からの相談の主訴を理解して院内の適切な部署へ対応を引き継ぐアセスメント能力とIC内容や入院中の経過・関係機関に求める内容などをわかりやすく相手へ伝える要約力と伝達力であると言える
2022年10月24日
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おはようございます今日はソーシャルワーカー(特にMSW)の専門性を他職種連携の視点から考えていきますそもそもソーシャルワーカーがわからないと言う人は前回の記事をご覧ください↓↓ソーシャルワーカーの専門性について考える ⓪ソーシャルワーカーとはソーシャルワーカーは社会福祉士と言う資格を持った専門職ですが、その業務の汎用性の高さから専門性が何なのか利用者はもちろん、ソーシャルワーカー自身もしっかりとこれだと言う共通の認識がないのが現状かと思います今回のシリーズでは専門性を考えるきっかけになればと思いお届けしています是非参考になればと思います*今後の予定⓪ソーシャルワーカーとは①他職種連携②他機関共同③厚生労働省④業務指針⑤実習指導要綱⑥私の考える専門性1.他職種との連携が必要な理由ソーシャルワーカーの仕事は利用者の抱える課題を解決することです利用者の課題は当然人それぞれに違うもので、たとえば外見が瓜二つで同じ環境下で育ってきた双子であっても考え方は全く同じにはなりませんそれだけに人の抱える課題には個別性があって、ある人から見たら「大したことない」で片づけられることであっても、ある人にとっては「どうしても譲れない大切なこと」であるという事実をまずは理解しなくてはいけませんそのため世間一般に言われる「ふつう」や「常識」という言葉に違和感を感じるソーシャルワーカーは多いと思いますこれら個別の課題を解決するためには、課題の内容によって必要な情報を提供したり様々な角度からの情報収集やアセスメントが必要になりますソーシャルワーカーの役割は課題を抽出してそれを解決することですが、直接的に解決する能力はほぼなく、それぞれの専門職や資源とつなげることで間接的に援助を行う職種のため、他職種との連携は不可欠ですちなみに病院で言うとリハビリは麻痺や障害に対して、リハビリの技術を提供することでそれらを直接改善する術を持っており、それがリハビリの専門性だと思います看護師であれば看護を通して症状を緩和させたり、コミュニケーションを通して心理面での安心感を与えたりすることも専門性と言えます医師であれば診断を付けて医療の指示を出したり、手術や処方を通して直接的に病気を治したり症状を和らげることが出来ますソーシャルワーカーは医療行為も出来なければ、リハビリや身体的な介助も看護も診断も基本的には出来ませんですが、相談援助技術を用いて信頼関係を構築したり、課題を見つけて本人自身で課題を解決していけるように支援していくことは出来ます特に病院であれば病気が原因で起こる様々な課題(医療費、就労・就学、介護、療養、家族問題 等)を解決するために、他職種の専門性や知識を借りないとわからないことや解決できないことが多々あります主役になれるような仕事ではないので、まずはソーシャルワーカーという職種の性質上、自分で何かを出来ることは少なく、上手く資源と本人の持つ力を用いて課題を解決できるようアシストしていく必要があると言う事を理解しなくてはいけませんそのため他職種へのリスペクトを欠いてはソーシャルワーカーは絶対にいけないと思いますし、他職種連携においても重要な要素だと思います2.他職種連携で求められるソーシャルワーカーの役割他職種連携の中でソーシャルワーカーに求められる役割は二つです一つ目はソーシャルワーカーの視点からのアセスメントです良くも悪くもソーシャルワーカーは純粋な医療の専門職ではないので、医学的な知識は他の専門職に比べて少ないですそのため医療面以外の側面からの情報も支援において重要な視点です例えば病院を離れた時に対象の生活を意識して薬の飲み方や症状が出た時の対処法に関して考えるのは医療者らしいアセメントですただ副作用によって仕事や就学に影響が出たり、医療費の支払いで経済面での困難さが生じた時にどうするかという問題に関しては意識が向かなかったり、それは医療者として扱うべき問題ではないと考えられますまた近年多くなっている家族関係の疎遠であるケース(身寄り無し)等に関しても、医療者として問題であるとの認識は持ちつつも、それに対しての医療者の側面からアプローチなどは出来ない(取り方がわからない)ことが多いですこれらの医療職の苦手な部分をソーシャルワーカーは問題解決するうえで重要な要素だと認識するので、家族背景や経済的な状況、入院前の生活や趣味等本人の人柄や意向も踏まえたアセスメントはソーシャルワーカーの視点からのアセスメントと言えます特に経済的な状況や家族背景に関しては、信頼関係を築いたうえで利用者へのメリットや必要性も提示しつつ踏み込んで質問をしていく必要のあるテーマです2つめは社会資源や外部機関との連絡調整窓口以前よりは看護師やリハビリも外部機関と直接連絡を取る機会も増えてきましたが、未だに外部機関との連絡を躊躇する他職種も多いですまた外部の機関からしても病院へ相談したいことがあった時にどこへ相談して良いのかわからないと言う意見もかなり多いように感じますそうした時に相談窓口が一つ決まっていると言う事は院内外からしても大きなメリットとなります転院相談や入院相談等も基本的には一つの部署が相談窓口となっていることが多く、転院してからの疑問点などでわからないことがあった時も内容に関わらず、まずはその窓口へ問い合わせを行うと言うのが病院間で連絡を取り合う上での一つのルールになっていますただし、そこで窓口となる部署には様々な相談が飛び込んでくることになるので、どんな相談でも一旦は受けつけて適切な部署へ繋いだり、自ら解決案を提案したりする幅広い知識が求められます先述したようにソーシャルワーカーは自らのスキルを活かして自己完結的に問題を解決していく専門職ではありません幅広い知識とアセスメントで問題解決のために必要な資源を繋ぎ合わせることが役割ですそのため院内の他職種が何をしてくれる人でこの問題はどこへ相談すると解決の糸口がつかめるのかを理解したうえで他職種連携を図りますそのため院内外からの相談窓口として機能するにもソーシャルワーカーの対応の幅の広さはうってつけと言えます3.他職種連携から考えるソーシャルワーカーの専門性以上を踏まえて他職種連携から考えるソーシャルワーカーの専門性とは①アセスメントにおける医療面以外の部分(家族背景や生活歴、就労状況、経済状況等)での幅の広さと踏み込んだ内容を聞きだすための関係構築技術②社会資源(他職種の役割理解と院外関係機関の役割理解)に関する知識の広さを基盤とした連絡調整能力であると言えます他職種連携において重要な点は、専門性を繋ぎ合わせてそれぞれの専門職の部分的な関わりから一つの線(円)としての繋がりに変えていくことです言葉で言うのは簡単ですが、実際に自分とは視点や価値観の違った専門職同士が互いに意見を出し合って一つの方向を向いて支援していくことは現実にはとても難しい事ですなぜならそれぞれの専門ごとに譲れないポイントや重要視するポイントが違うからですそこでそれぞれの専門職の目指すべき方向を一致させるために絶対に必要になってくるのが、対象者の意向です結局は患者・家族がどうしたいのかというポイントがはっきりしないと、専門職もどう援助していけばよいのか方向が定まりませんそのためそれぞれの専門職が自分の能力を存分に発揮するためにも、全段階での患者・家族からの聞き取りや聞き取った内容からのアセスメントが他職種連携において、それぞれの専門職の方向を定めるうえで重要な要素になってくと思います*まとめ*ソーシャルワーカーの仕事は利用者の抱える課題を解決すること利用者の課題は人それぞれ課題の内容によって必要な情報を提供したり様々な角度からの情報収集やアセスメントが必要ソーシャルワーカーの役割は課題を抽出してそれを解決することだが、直接的に解決する能力はほぼなく、それぞれの専門職や資源とつなげることで間接的に援助を行うため、他職種との連携は不可欠他職種連携の中でソーシャルワーカーに求められる役割は二つ一つ目はソーシャルワーカーの視点からのアセスメント家族背景や経済的な状況、入院前の生活や趣味等本人の人柄や意向も踏まえたアセスメント特に経済的な状況や家族背景に関しては他の職種からすると聞きづらいと思われるポイントの一つでもあるので、信頼関係を築いたうえで利用者へのメリットや必要性も提示しつつ踏み込んで質問をしていくことは一つソーシャルワーカーの視点として重要2つめは社会資源や外部機関との連絡調整窓口以前よりは看護師も外部機関と直接連絡を取る機会も増えてきたが、未だに外部機関との連絡を躊躇する他職種も多いまた外部の機関としても病院へ相談したいことがあった時にどこへ相談して良いのかわからないと言う意見はかなり多いそうした時に相談窓口が一つ決まっていると言う事は大きなメリットとなるただし、そこで窓口となる部署には様々な相談が飛び込んでくることになるので、どんな相談でも一旦は受けつけて適切な部署へ繋いだり、自ら解決案を提案したりする幅広い知識が求められるこれらの窓口として機能するにもソーシャルワーカーの対応の幅の広さはうってつけとなる以上を踏まえて他職種連携から考えるソーシャルワーカーの専門性とはアセスメントにおける医療面以外の部分(家族背景や生活歴、就労状況、経済状況等)での幅の広さと踏み込んだ内容を聞きだすための関係構築技術社会資源に関する知識の広さを基盤とした連絡調整能力であると言える
2022年10月12日
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おはようございます今日からはソーシャルワーカーの専門性(特に病院で働くソーシャルワーカー:MSW)についていくつかの角度から考えていこうと思います今日はそもそものソーシャルワーカーとはどんな仕事なのか、MSWとはどんな仕事なのかを紹介します*今後の予定⓪ソーシャルワーカーとは①他職種連携②他機関共同③厚生労働省④業務指針⑤実習指導要綱⑥私の考える専門性1.社会福祉士という資格社会福祉士は国家資格の一つです福祉系の4年制大学(通信制大学も可)を卒業したり専門学校を卒業して実務経験を積んだり、一般の大学を卒業後実務経験を積んだり、いくつかのルートで取得することが出来ます(詳しくはこちら↓↓)[社会福祉士国家試験]受験資格(資格取得ルート図):福祉系大学等:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター (sssc.or.jp)主にソーシャルワークと言う対人能力(コミュニケーション、面接技術等)と問題解決能力(情報収集、アセスメント、プランニング等)を駆使して個人の持つ課題から社会全体としての課題まで広く問題を発見し、解決するための能力を活用する資格です(過去記事もご参照ください→社会福祉士は何を学ぶのか)この社会福祉士の資格を基盤として、各分野で問題解決に携わる職業のことを一般的にソーシャルワーカー言います2.ソーシャルワーカーの働く分野ソーシャルワーカーの働く分野は幅広く、私が働く医療領域に限らず様々な分野で仕事をしており、近年その仕事の特性から働く領域も拡大しています割と新しい分野では学校で働くスクールソーシャルワーカーや刑務所で働く福祉専門官、一般企業で就労(復職)サポートや相談役として働くケースもあるようです他にも・高齢者施設・介護保険関連施設(特養、デイサービス等)・障害者施設・児童養護施設・相談支援事業所・地域包括支援センター・市役所・ハローワーク・社会福祉協議会・児童相談所・子育て支援機関・成年後見支援センター・社会福祉士事務所(開業) 等数え上げたらきりがないほど非常に多くのフィールドで仕事をしています基本的には社会福祉士の資格を基礎に働くのですが、厄介な事に分野によってソーシャルワーカーの呼び名が変わるのも一つの特徴です3.具体的な職種この分野によって呼び名が変わるところもまたソーシャルワーカーの仕事をわかりづらくしている大きな要因だと思うのですが、それぞれの職種ごとの呼び名をご紹介します・医療系の病院やクリニック、老健ならMSW(メディカルソーシャルワーカー)・精神科分野の病院ならPSWもしくはMHSW(Psychiatric Social Worker:Mental Health Social Worker)・高齢者施設や相談支援事業所なら相談員・地域包括支援センターは社会福祉士・市役所の生活保護課ならケースワーカー・学校ならスクールソーシャルワーカー・刑務所では福祉専門官・児童相談所では児童相談員・子育て支援機関なら保育(子育て支援)ソーシャルワーカー 等これだけ呼び名が違えばソーシャルワーカーって何する人?ってなるのも当然だと思うのですが、社会福祉の得意とするところが対人能力を活かした問題の発見と解決なので、どこの領域であれ活かせる能力です今後も領域や職種は増えていくことは間違いないでしょう4.MSWとはMSW(Medical Social Worker)とは病院(20床以上のベッド)やクリニック・医院(19床以下のベッド)、老人保健施設(リハビリ等をメインに行う介護保険施設で医師が常駐)等の医療機関で働くソーシャルワーカーのことを言います医療機関で働くので他の領域に比べて高度な医学的知識を求められるのが大きな特徴ですまた医療機関内には医師や看護師、リハビリ、臨床検査技師、臨床放射線技師、臨床工学技士等の医療系の資格を有した専門職との共同のもとで仕事を行うことも特徴です医療機関の中では医療系の資格を有しているスタッフが多い中で、ソーシャルワーカーは数少ない福祉系の資格を有する専門職ですソーシャルワーカーは相談援助技術や社会保障制度、社会資源等に関して主に学びますが、医療系の知識に関して少しは学ぶのですが他の職種に比べると圧倒的に医学的な知識に触れる機会が少ないので、就職してから必死で医療的な知識も身に付けていかなくてはいけませんまず略語だらけのカルテを解読できるようになるまで数年はかかります(就職して11年目になりますが関わっていない科に関してはいまだに何書いているかわからないこともあります)そんなMSWですが医療チームの一員として他職種との共同が求められる中で、社会福祉士の専門性や役割を他の職種へも伝えられないと仕事になりません各専門職が共同する場面ではあなたは何を出来る人(資格)なのかを提示できないと、チームにとって不要な存在になってしまいますそのためMSWは社会福祉士の専門性についてより深く考えさせられる職種と言えますそのため今回からシリーズでソーシャルワーカーの専門性について考えていこうと思います現任のソーシャルワーカーの方はもちろん、これからソーシャルワーカーを目指す学生、ソーシャルワーカーと関わったり一緒に仕事をする方でいまいちソーシャルワーカーって何するかわからないと言う人はこのシリーズを見て行ってくれればと思いますソーシャルワーカーの専門性を理解できれば、必要な時に必要な相談が出来るようになり、あなたの不安や課題を解決する一助になれると思いますどうぞお楽しみに!*まとめ*社会福祉士は国家資格の一つ主にソーシャルワークと言う対人能力(コミュニケーション、面接技術等)と問題解決能力(情報収集、アセスメント、プランニング等)を駆使して個人の持つ課題から社会全体としての課題まで広く問題を発見し、解決するための能力を学んでいるソーシャルワーカーとは社会福祉士の資格を基盤として、各分野で問題解決に携わる職業のことを言うソーシャルワーカーの働く分野は幅広く、医療、高齢者施設、介護施設、障害者施設、相談支援事業所、地域包括支援センター、市役所、ハローワーク、社会福祉協議会、学校、刑務所、児童相談所、子育て支援機関、成年後見支援センター、社会福祉士事務所(開業) 等 非常に多くのフィールドで仕事をしています働く分野によってソーシャルワーカーの呼び名が変わるのも一つ特徴職種としては医療系の病院やクリニック、老健ならMSW(メディカルソーシャルワーカー)精神科分野の病院ならPSWもしくはMHSW(Psychiatric Social Worker:Mental Health Social Worker)、高齢者施設や相談支援事業所なら相談員、地域包括支援センターは社会福祉士、市役所の生活保護課ならケースワーカー、学校ならスクールソーシャルワーカー、刑務所では福祉専門官、児童相談所では児童相談員、子育て支援機関なら保育(子育て支援)ソーシャルワーカー、 等この分野によって呼び名が変わるところもまたソーシャルワーカーの仕事をわかりづらくしている大きな要因MSWとは病院(20床以上のベッド)やクリニック・医院(19床以下のベッド)、老人保健施設(リハビリ等をメインに行う介護保険施設で医師が常駐)等の医療機関で働くソーシャルワーカーのことを言う他の領域に比べて高度な医学的知識を求められ、医師や看護師、リハビリ等の専門職との共同のもとで仕事を行う医療機関の中では医療系の資格を有しているスタッフが多い中で数少ない福祉系の資格を有する専門職他職種との共同の中で社会福祉士の専門性や役割を伝えられないと仕事にならない社会福祉士の専門性についてより深く考えさせられる職種と言える
2022年09月13日
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おはようございます今日は実習日誌を短時間で書き上げるための一つのテクニックを紹介します毎年実習生が苦悩している実習日誌ですが、普段書き馴れていない人は日誌を書くのも一苦労です当院へ来る実習生に話を聞くと、最初は書くまでに2~3時間かかったと言う話もざらに聞きます慣れてくると1時間かそれ以内で書けるようになる子も多いですが、とにかく実習日誌は実習を行う上でかなり重要な作業の一つであることは間違いありませんこの実習日誌に関して一つ簡単な工夫で記載する時間を大幅に短縮できる方法があるので、今日は日誌の書き方について解説します実際に実習へ来た実習生たちにも伝えて効果が出ているので、是非これから実習を控えている学生たちの手助けになればと思います1.いきなり書き始めないまず大事な事はいきなり書き始めないと言う事実習日誌は大学ごとによって書式が決まっていると思いますが、だいたい共通しているのは今日の目標、1日のスケジュール、考察の3点かなと思いますこの中で今日の目標や1日のスケジュールはそこまで記載に時間を要しませんが、最も時間がかかるのが考察です目標は事前に指導者と打ち合わせたり、1日を通して体験した内容から収穫や課題だったことを記載するのでそれほど時間はかかりませんスケジュールに関してもただ行った事実とその時間を記載するだけなのでここもさほど時間はかかりません一番の難敵が考察ですだいたいの実習日誌はこの考察のスペースが一番多く記載欄があり(A4の1枚~1枚半ほど)、フリースペースを0から埋めていくものがほとんどなので最も頭を悩ませるポイントです考察はなにも考えなければ体験した順番に内容を書き始めていくのが一般的ですが、この書き方だととにかく多重課題が多くなります多重課題としてはまず体験した内容を思い出しながら書く、次に何を書こうかを考えながら書く、空白を気にしながら引き伸ばして書く 等多重課題になると人間集中力が途切れてくるので、最初にやるべきはいきなり書き始めたい気持ちを抑えて、一度手を止めることですそして考察を書く際の骨格を作ることを優先し、文章を書き始める前に日誌に今日何を書くのかを先に決めてしまいます2.2~3項目の大項目を作る具体的にはまず今日見聞きしたいくつかのトピックの中から日誌で取り上げる題材を2~3個選びます実習に来ると見聞きすること全てが新しい事なので、体験したことを全て書きたくなる学生さんもいますが、情報を取捨選択することもソーシャルワーカーとして一つの重要なスキルになります例えば①Aさんとの面談に同席した場面②他職種とのカンファレンスに同席した場面③指導者からの振り返りで言われた言葉上記のように今日1日に体験した場面を切り取る作業から始めます3.項目にタイトルを付ける取り上げる題材が決まったら、その項目にタイトルを付けます先程の例で言うと①Aさんとの面接場面でSWの使っていた面接技術について②他職種カンファレンスから見えたSWの専門性について③指導者からの振り返りで得た自己覚知の重要性についてのように各テーマごとの骨格を先に作ってしまいますテーマ付けまで終われば、おおよそ自分が今日何を書きたいか(書けばよいか)がかなりはっきりとしてきますここまで出来れば後はそれぞれ文章として一つずつ内容を記載していくだけなのですが、ここまでの作業だけでも多重課題をかなり軽減させられます既に日誌の骨格は出来ているので、あれこれ考えずに後はタイトルごとに一つずつ集中して書くだけになります4.事実、考察、収穫(又は課題)の順で記載するこれだけでも十分時短効果は認めるのですが、さらにもう一つ書き方の工夫がありますそれは毎日書く内容を固定化すること具体的には事実、考察、自分が得た収穫(又は課題)の順番で毎回内容を書いていきます例えば先程の①Aさんとの面接場面でSWの使っていた面接技術についてで考えると面接場面でSWが相づちと反復を使っていた(事実)相づちは相手との信頼関係を築くうえで重要なスキル。反復は相手への共感と話を理解してくれているという安心感を与えるのに重要なスキルだ(考察)相づちは普段も使っているし、すぐにでも取り入れられる。反復は普段使わないので、相手の発言を注意して聞きながら咄嗟に要約して言葉に出来るか不安が残る(収穫又は課題)の順番で思ったことを書きだしますどんなテーマであれ、体験した場面を取り上げた時点で何かしらの事実(見た場面、聞いた内容、自分が話した内容 等)がそこにあるはずなのでまずは事実を書いて、それに対して自分が考えたこと、感じたことを書き、最後に自分だったらどうするかを書くことを一貫して行うと日誌を書くことに慣れていきます毎回違う内容で書いているとなかなか書くスピードは上がりませんが、書く内容をこの事実、考察、収穫課題で統一すれば書き方に慣れてきて、書けば書くほど日誌にかかる時間は短縮できるようになります5.記載例以上を踏まえて、例に挙げた①について実際に日誌を書くとしたら以下のようになります①Aさんとの面接場面でSWの使っていた面接技術について 面接の際にSWは時折相づちを打ちながら、話を聞いていた。そしてクライアントの「入院したことで仕事を辞めさせるのではないか」という言葉に対して、「仕事のことについて不安があるのですね」と反復していたことが印象的だった(事実) この場面から2つの気付きを得た。一つは相づちを打つことでSWが自分の話を聞いてくれているとクライアントにも伝わり、安心して話を出来ているように感じた。最初は顔がこわばり緊張した様子だったクライアントが、徐々に表情も穏やかになり自分自身のことを話し始めた所が特に印象的だった。 このことから相づちを打つことで相手にこちらが話を聞いていることを伝える効果があり、その結果相手に安心感を与え、信頼関係を築くことに繋がると考えた。 2つ目は相手の言葉、特に感情を反復して伝えたことで、よりクライアントが話をしやすくなったように見えた。実際にこの後から「派遣社員と言う立場で会社から首を切られるのではないか、とても不安である」と自身が会社でおわかれている状況や、自身の感情をさらに話してくれていた。 このことから相手の言葉、特に感情について発した言葉を見逃さずにSWが反復することで、相手に共感を与えてより話が深まっていくのだと考えた。(考察) 実際に私が面接場面に入った時には相づちは意識して出来ると思う。反復に関しては面接でこちらが聞きたいことに集中して、上手く相手の感情を拾い上げることが出来るか、また面接中に咄嗟の判断ですぐ相手の言葉を反復することが出来るかは少し自信がない。 これから実際にクライアントとの面接場面ではまずは相づちを意識してクライアントとの信頼関係を築くところから始めていきたい。相手の発言の中から感情に関する言葉が出た時には見逃さずに相手へ反復することも面接場面における課題の一つとしたい。(収穫又は課題)*まとめ*一番重要な事は実習日誌をいきなり書き始めないことまずは今日の日誌に書くテーマを2,3個挙げるテーマが決まればそれぞれにタイトルを付ける後はテーマごとに今日見聞き・体験したこと(事実)、体験して感じたこと(考察)、自分自身への評価(収穫又は課題)の順番で書いていくその日の課題が見つかれば、明日の目標に課題を記載すればOK!収穫があればそれをさらに伸ばすでも良いし、まだ未体験のことを課題に持って行っても良し時間のかかる学生さんほど、思いついた順番に書いていき、「今日どんなことがあったかを思い出しながら書く、次何を書くか考えながら書く」と言う多重課題に取り組むので時間がかかりますまず最初に日誌の骨格を完成させてから、一つ一つのテーマに集中して書く方が圧倒的に時短になりますさらに事実、考察、評価の順で書くように書く内容を統一してしまえば、毎回書く内容を悩む必要もなくなります慣れない実習生活で心身ともに疲労していると思うので、せめて記録は早めに終わらせて、残りの時間をリラックスして過ごせるように試してみて下さいあなたの実習期間が実り多いものになるよう、実習指導者の一人として遠くから応援しています!!!
2022年08月24日
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今月から社会福祉士の実習生を受け入れるので、先週から受け入れに向けての準備を行いました社会福祉士の病院実習を受けるに当たり、受け入れ直前にどんな準備が行われるかを紹介しようと思います0.病院の承諾まず大前提として、実習を受けるに当たり自分が働く施設に許可を得なくてはいけません実習を受けることで大学から一人3万円とかのお金が施設に振り込まれたりはしますが、実習を受けるにあたって必要なコスト(実習生を持ちながら仕事することで生じる時間外等の人件費、ネーム、マスク、資料・パンフレット、ユニフォームのクリーニング代 等)を考えるとどう考えても病院からの負担の方が大きくなる設定ですそれでも次世代育成は必ず必要なことなので、そこをいかに理解してもらうかが重要です自施設で実習をして病院へ就職した人が既にいれば、ひとつの実績としてアピールできるでしょうし、大学との関わりを持っていくことで、いざ増員の機会が来た時に学生を確保しやすくなると言うメリットは施設にとっても大きいと言えますそのあたりのメリットと学生の確保のしづらさなどを言葉巧みに操りながら自施設からの承諾を得ることも、実習を受けるうえでまず初めにクリアしなくてはいけない課題ですちなみに私の病院では毎年受け入れているので、病院の承諾はさらりとクリアできます(看護師やリハビリ、ME、臨床検査技師等 学生支援も積極的に行っている所ではハードルは低めです)これから初めて実習を受けると言う施設は是非、この最初の課題と向き合う所から始めてみて下さい1.大学との事前打ち合わせ実習生を受けるにあたって何人の学生を受けるのか、実習期間はいつからいつまでなのか、どのような学生が来るのかなどの詳細を養成校側の大学とも打ち合わせを行います受け入れる側としても何人の実習指導者がいて、自施設ではどのようなことを学べたり、どのようなプログラムを組めるのかという内容を大学側へも情報提供しながらお互いに情報のすり合わせを行います実習前の事前打ち合わせなどで大学から実習期間中に指導してもらいたい内容や、実習施設から事前に学んできてもらいたい内容なども伝えて置いたりします2.実習生との事前打ち合わせ大学との事前打ち合わせが終われば、今度は実習に来る学生本人とも事前の打ち合わせを行います学生の実習に臨む上での疑問や学んでおいた方が良い内容を質問してもらったり大学との事前協議も踏まえて実習までの事前学習で学んできてほしい内容を実習施設側からの要望も伝えますあとは事前に立ててもらった志望理由や実習課題、達成目標、実習中に体験できる内容の確認や、より具体性を持った内容に変更が必要か等の確認も行います実習中のユニフォームや必要な持ち物、実習日誌の提出方法、実習期間中の学生の食事や止まるところの確認等、もこの事前打ち合わせの時に確認します3.電カル対応のパソコン準備実習中はカルテを見たり、記録を打ったりする機会も多いので電カルの入ったパソコンを準備しますMSWの実習生にとってカルテから情報を読み取る力は、事前の患者像のイメージとMSWの業務理解においてとても重要になってくるので、電カル対応のパソコンは必須ですカルテを見るには多くの力を求められます略語だらけの魔法の文章から必要な文書を読み解く力、プロフィール等から家族構成や職業、保険情報など必要な情報を収集する力、一人の患者に対してどれほど多くの専門職が関わるか、など何かと得られることが多いです職場では一人一台パソコン支給されていることころがほとんどだと思うので、実習生用にも1台パソコンを用意しておくと空き時間も情報収集等に当ててもうことが出来たり、何かと便利です4.座席の確保物理的な面でもそもそも来てもらってどこに座るのか、机や椅子はどこに設置するのか、指導者とコミュニケーションを取りやすい位置はどこか等色々な事を考えて場所を決めます1か月間長いのでなるべく過ごしやすくコミュニケーションがとりやすい座席を確保してあげることが理想でしょう(実際はすでにある配置を動かせられないので、空いたところに座ってもらうしかないことも多いと思いますが)5.予定表の作製実習期間中のプログラムを作成し、学生へ大まかなスケジュールを提示できるように事前に用意しておきます他のSWからの業務説明や定期のカンファレンス、事前に予定が立っている面談、IC、ケア会議、患者会、事例検討会等わかる範囲で書き込んでいきます後はそれぞれの週ごとの実習目標を記載して、1週目では所属機関やMSWの業務の理解2週目ではSW援助技術に関しての理解3週目ではSW実践4週目では報告(事例発表会)と評価という大まかな目標設定で私の施設では行っています急性期病院であれば面談等はだいたい飛び込みか数日前に決まることがほとんどだと思うので、私の施設では本当にざっくりとした予定だけそれでも実習生からするとおおまかな流れを最初にわかっておくことで、目標の共有と心の準備をすることが出来ます6.他のソーシャルワーカーへの協力依頼業務説明や面談、カンファレンス等への同席を依頼しておきます1カ月の間に休む日があったり、業務が多忙すぎたり、逆に暇な日があったりで面談同席などの予定を組みづらい日も当然ありますそんな時に職場の同僚たちに協力を仰ぐ場面も絶対に出てくるので、事前に実習生の実習課題やプロフィールに目を通してもらったり、指導者のみならず職場として受け入れをする雰囲気を事前の準備段階で作っておきます当然所属長へも受け入れのスケジュールや部署としての協力の許可を得ておきます7.ユニフォーム、ロッカー、セキュリティーカード等の準備 実習中に着るユニフォームや更衣のロッカー、シューズロッカー等の準備も事前に行っておく必要がありますあとは意外と忘れがちな院内を移動する際に必要なセキュリティーカード、実習先によってはPHSや携帯電話などの連絡ツールが必要になる場面もあるでしょう*まとめ*社会福祉士の実習生を受け入れるための事前準備の話所属する病院への説明と実習生を受ける承諾を得る実習生を送ってくる大学との日程や人数、学ぶべきポイント等に関する事前打ち合わせ実習生自身との実習の目標や実習中のプログラム、実習前の課題等に関しての打ち合わせ電カル対応のパソコンや記録システムの準備実習生が座る座席の確保実習期間中のプログラムの作成他のソーシャルワーカーへの実習生への指導や業務内容の説明、面接への同席、実習期間中の自身の業務の協力依頼ユニフォーム、更衣室のロッカー、カードキー等の実習期間中に実習生が利用する環境の準備ざっとまとめるだけでもこれだけの事前準備が必要です実習生を受けるために、現場の実習指導者には自身の日常業務に加えて最低でもこれだけの業務が求められます実際に実習へ来る実習生も事前学習や慣れない実習に対して不安でいっぱいだと思いますが、受け入れる側としても相応の準備をして皆さんを受け入れてくることは理解したうえで、積極的に実習で学びを得て行ってください大学側も実習を受けてもらう施設にはそれ相応の負担を強いていることを理解して、是非真剣に学生と共に実習へ臨んでもらえればと思います次回は実際に実習生が来てから実習指導者が行うことをまとめていこうと思います
2022年08月20日
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おはようございます今日は子育てと仕事の両立についての話です同じ子育て世帯の方にはとても共感してもらえると思いますし、これから子供を持つかもしれないかたにとっては子育てと仕事の両立について少しはイメージしてもらえると思いますまた職場や周りに子育て世帯の方がいるっていう人にもぜひ知っておいてもらい、周囲の方へのサポートなど出来る素敵な協力者になってあげてください先日時短家電も購入したので、次回はその話にも触れていこうと思います1.夫婦共働き世帯 子育てのリアルな話我が家には1歳6か月の息子がいるので、妻と二人で子育てしながら働いています私はフルタイムで、妻は育休明けから時短勤務(8時45分から15時30分)で夫婦ともに働きながら、子供は4月から認定こども園に通わせています同じ子育て世代の方ならわかると思いますが、仕事が終わって家庭に帰ってきてからも毎日奮闘です一人が子供の迎えに行く中でもう一人がご飯の準備を行い、帰ってきたら親もご飯を食べながら子供に食べさせつつ食べ終わったら片方は食器を洗ったり洗濯をしながら、もう片方が子供をお風呂に入れるお風呂で寝てくれればいいですが、寝なかったら夜寝るまでのもう一遊びして、寝かしつけまでの間片方が付きっきりその間にもう一人の親が洗濯を干して片づけをして、明日の認定こども園の準備を行う子供が寝たらお風呂に入り、自分の準備もこなしてわずかな自分の時間が訪れる…平日は基本毎日こんな生活を送っています夫婦共働きなので当然互いに仕事をしながらですが、極力早めに仕事を切り上げないとアフター5の家庭の仕事がこなせないので、日常の業務も基本は残業が無いように全力で取り組んで、家に帰ったら毎日上記のルーティーンです子供は自由なので親がどれだけ急いでいようが疲れていようが気分によっては食事を食べなかったり、飽きて来たらごはんやお茶をそこら辺にこぼして遊んでみたり、暴れまわったりとにかく元気いっぱいです言葉を話すようになってからイヤイヤ期も始まり、自分の主張もしっかりと出来るようになってきています子育ては体力勝負な面もありますし、色々と親の方も工夫しながら子供を飽きさせないように楽しませたり頭を使うことも必要です親は機嫌を取ったり飽きさせないように毎日趣向をこらしたり、どこぞのお偉いさんからの無茶ぶりに対して毎日二人がかりでVIP待遇している感じです子供に対して愛情を持てるからこそなんとかやっていけますが、そうでなければ仕事が終わってからのプライベートに到底こんな生活続けられないよなとも思います2.親も人間 「可愛いから」で片づけられないこともあるそんな怒涛の日々を送っていると「毎日楽しく元気に子育て」で常時楽しめるわけでもありません親も人間疲れている時もあれば嫌な事があって気分が落ち込んだり、イライラする日だってありますそんな状況で楽しく子育て出来るわけありません言うことを聞いてくれない子供にイライラしたり、夫婦間で些細なことでけんかになったり、そんな子供や妻に当たっている自分が嫌になったり「子育ては必ずしも楽しいことばかりではない」というのはきっと誰しもが感じるところだと思います子供の夜泣きが続いていて体力・気力ともにピークを迎えていた時期には虐待のニュースなどを見て、「ひとり親だったり誰にも頼れずに育児していたら、自分たちにとっても他人ごとではないよね」と夫婦でよく話していました「子供を育てる」ことがそれだけ大変なことであるということは、実際に体験してみて初めて感じるところですコロナ禍で出産の立ち合いも出来なかったのですが、父親教室なども無かったですし嫁が入院中に聞いた内容を退院してから私に教えてくれるという状況で同じくらいの子供を持つ親同士のつながりなども作りにくい時代です私は職場や大学時代の友人に同級生の子を持つ親が何人かいるので、まだ子育ての情報交換や大変さを共有できたりもしますが、それもなければより不安になると思います(この大変さを吐き出して共有できるだけでも救いになるし、自分だけじゃないんだとわかるとまた頑張ろうと思える)当然子供のかわいい場面も成長する姿もたくさん見られますし、たくさんの感情(癒し、喜び、感動、怒り、悲しみ)も与えてもらえますどれだけ食べ物を床にばらまかれようが、少し目を離したすきにティッシュやアルコール除菌シート類をすべて抜き取られて部屋中シートまみれになっていようが、楽しそうにしている姿を見るとつい笑って許せてしまうような場面もありますただし、それは親側のコンディションが整っていて初めてできることで、「メンタル面・体力面ともに充実」していて初めて子育てを楽しめるのだと思います3.育児本子供に対してイライラしてしまうことが続いたときに、嫁に対しても些細なことで不満を言ったりしてそんな自分の状況にとても嫌気がさしていましたそんな時期にまずは子供との接し方や子育てに関して勉強しないとだめだなと思い、今話題のてぃ先生の子育て本を2冊購入して読みました子育てにおける様々なテクニックが書かれていたのは当然ですが、ビジネス本などにも書いてあるような内容に関してもたくさん触れられていて、てぃ先生がかなり多くの本を読んでいる人だなというのも見て取れました本の中ではすべてが自分の子供に当てはまったり効果のあるものばかりではありませんが、子供について理解する上ではとても貴重な情報だったのと、自分自身の子供との向き合い方についても価値観が大きく変わりました本を読むまでは子供は「まだ1歳(だから何もわからない)」と考えていましたが、読んでからは「1歳でも意図はある」と思えるようになりました子供と接する時にも「今、何をしたいのか」「何に怒って、何に泣いているのか」を考えるようになってからは、子供が未知の生物でなぜ今ダダをこねているのかもわからずイライラすることもかなり減りましたそれまでは一度試してうまくいった方法をとりあえずやってみて、上手くいかなかったらお手上げ状態でしたが、こちらの意図を子供に当てはめるのではなく、子供の意図にこちらが合わせることが一番の本質だと感じています*まとめ*共働き世帯の子育ては仕事が終わってからもバタバタ休める時間は子供が寝てからのわずかな時間のみ核家族化も進む中で周囲に頼れる人も相談できる人もいなかったりで、親の体調やコンディションに関わらず基本二人で見ないといけない「子育ては楽しいもの」と一言で片づけられない楽しむためには親の心身ともに充実している状況が揃って初めて楽しめる仕事も早めに切り上げるために仕事もフルでこなし、家に帰ってからも子供に全力そんな日々が365日続く子供から得られるものもたくさんあるし、あらゆる感情を揺さぶられて多くの思い出も出来て自分の人生の濃さは増す育児本から学べるのは子供の本質0才でも1歳でもただ守るべき対象としてだけではなく、一人の自我を持った人間ただ自己表現が私たちほど達者ではないので、表情やしぐさ、わずかな言葉の中から大人側の読み取る力が求められるより多くの時間を共にする親だからこそ経験則の中からもわが子が何を求めているのかがわかるようになってくる親の考えを当てはめるのではなく、子供の考えに親が合わせていく発想を持てれば子育ては少し楽になる同じ子育て世帯の方は一緒に子育て頑張っていきましょう楽しい事ばかりではないことは同じ子育てする身として痛いほどわかりますそして、子供と一緒に楽しめている時の喜びもまた同じくらい共感できますこれから子供を作りたいと思っている人達には、「可愛いは正義」とお伝えしたいいろんな大変な事はありますが、それでも可愛さに勝るものは無いですあなたの人生において大きな変化と喜びや悲しみ、怒り、困惑などあらゆる感情を掻き立ててくれる、大人だけではなかなか味わえないあらゆる変化をもたらしてくれると思います周囲に子育て世帯のいる人達は是非サポートをしてあげて下さい職場なら子育ての話を聞いてくれるとか、子供の関係での急なお休みにも対応してくれるとか、いろんな形での協力をしてくれる人たちに子育て世代はきっと大きな感謝をしていると思います親と同居とか大家族で子育てする時代ではないからこそ、子育てしづらい時代なんだろうなとはすごく感じますだからこそ周囲の方からのサポートはとてもありがたいですし、そういう人が増えてこんな時代でも子育てがしやすい環境が整ってくれれば良いなと思います
2022年08月04日
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おはようございます今日はオンライン資格確認についての話です知っていると必ず役に立つ話なのですが「オンライン資格確認」が変な取り上げられ方をしたために、役に立つ情報が伝わっていないと感じたので今回取り上げました「マイナンバーカードの保険証利用をすると、患者の自己負担が増える」という話題で一時ニュースでも取り上げられていました「マイナンバーカードを保険証利用して負担が増えるなら、そんなの普及するわけないだろう」と国民から突っ込まれまくったこの仕組みですが、実はこの時取り上げられなかった患者さんにとって本当に役に立つ情報にはマスコミも政府も触れませんでしたその陰に隠れた患者さんにとって有意義な取り組みについて今日は説明していこうと思いますまずはこちらの画像をご覧くださいこちらは厚労省のホームページに載っているオンライン資格確認から引っ張ってきたものですオンライン資格確認の導入について(医療機関・薬局、システムベンダ向け)政府はマイナンバーカードの普及に躍起になっているので、「オンライン資格確認=マイナンバーカードの保険証利用」というイメージがついていますが、今回私が皆さんにお伝えしたいのはその下にある赤で囲んだ部分ですここの赤の部分が表す内容を一言で言うと、「健康保険証を病院に提示することで、オンラインで患者さんの資格情報の確認が可能になった」ということですこれだけではまだ意味が分からないと思うのですが具体的には①高額療養費の限度額適用認定証の区分②健康保険の加入開始日や有効期限等がオンライン上で確認出来るようになったので、これまで市役所や各保険者にて申請を行っていた限度額適用認定証の申請の手間が省けたということになりますこれはMSWからしたらかなり画期的な話なのですが、これまでは患者さんが入院したり外来で高額な治療(抗がん剤や放射線、生物学的製剤等)を行う際にはそれぞれの保険者にて高額療養費の認定証の申請をしてもらう必要がありました国保の方なら市町村役場へ行って申請用紙を記載し、認定証発行の手続きをする必要がありましたまた本人か同居家族以外の方が申請する場合にはその場で認定証を発行してもらえず、後日自宅へ郵送となっていたので一人暮らしの親が緊急で入院した場合などは、「遠方に住む家族が親の保険証を持って市役所へ行き申請だけをして、後日自宅に届いた認定証を病院の窓口へ届ける」という手順を踏まなくてはいけませんでしたそのため高額療養費の手続きをするだけでも数日間家族は滞在しなくてはいけませんでしたまた協会けんぽ(中小企業の会社員)や組合(大企業の会社員)、公務員共済等の保険の場合は、さらに手続きに日数がかかり高額療養費の認定証の申請を郵送または会社の窓口にて行ったのち、手元に届くまでにおおよそ1週間ほど時間がかかりました1週間ほどして手元に届いた認定証を病院の窓口へ届けなくてはいけません認定証の申請用紙も1枚ものですが、記載する手間もそれなりにありましたし、初めて申請をする方にとってはわかりづらいものだったので、申請書を書く手間もありました(参考までに協会けんぽの申請用紙のリンクも貼ったので、一度見てみて下さい)協会けんぽの高額療養費の認定証 申請用紙これらの時間的な拘束や申請にかかる労力を完全に省いてくれたのが、「オンライン資格確認」ですこのオンライン資格確認は本人や家族の承諾を得られれば、病院は患者の保険証番号を入力するだけで高額療養費の区分を確認できるので認定証の提示が不要になりますつまり患者・家族としては先ほど述べた面倒な高額療養費の申請をしなくてもよくなったと言う事になりますこれにより高額療養費の説明や申請のためにわざわざ遠方から足を運ぶ必要もなくなったのと、申請に書かる時間も省けるようになりましたMSWとしてもこれまで私が仕事をする中で、高齢な方や協力してもらえる家族がいない方などから「高額療養費の手続きを病院で代わりにやってくれないのか」と何度も何度も言われてきました協会けんぽのように郵送で手続きが出来て代行できるものであれば協力することもありましたが、全ての保険の全ての患者の代行を出来るわけではないので、手間だとは分かっていながらも「医療費を安くするために必要なものですから」と説明して何とか家族の方に仕事を休んでもらったり、忙しい時間の合間を見つけて申請へ行ってもらっていましたそれらの手間を省くことが出来てとても画期的で良い取り組みが出来たなと感じていますさらにこのオンライン資格確認の良いところはマイナンバーカードを保険証として登録していなくても、今使っている健康保険証を病院に出すだけで確認が取れることです面倒な手続きなどをしなくても、今まで通り保険証を病院へ提示するだけで確認が取れるので何の手間も増えずに、高額療養費の申請が不要になるのだからメリットしかありません確かにニュースでやっていた通りオンライン資格確認を実施した場合は診療報酬の点数として余分に費用が請求されますが(3割負担の人で何十円とかの世界)、そもそも高額療養費を使う人は限度額を超えた分は請求されないので関係無い話ですただこのオンライン資格確認は令和3年の3月から開始されたばかりなので、まだまだ課題が多いことも事実です①すべての医療機関でこの保険証提示によるオンライン資格確認を行っていない②加入している保険者によってはそもそもオンライン資格確認が出来ない保険もある③高額療養費のみが対象で、その他の公費(特定疾患、小児慢性、重度医療、自立支援医療 等)に関しては別途申請が必要色々と課題はありますが、そうはいっても国民皆保険の国である日本において、誰しもが所得制限などもなく一律に利用できる高額療養費の申請が不要になったことは大きな変革だと思います是非、このオンライン資格確認について理解してもらい、不要な申請にあなたや家族の貴重な時間を割かなくてもよくなれば良いなと思いますまだまだアナログな要素の多い医療の分野において今後もデジタルを介した、患者・家族にとってのメリットのある施策は増えていきそうです今後も何か新しい動きがあればまたお伝えしていこうと思います今回触れた高額療養費について詳しく知りたい方は過去の記事でも触れていますので、是非ご覧いただければと思います※超重要※ 誰もが使える万能制度 高額療養費①高額療養費②~70歳未満の高額療養費高額療養費③~70歳以上の高額療養費
2022年06月17日
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おはようございます今日は社会福祉士取得のための実習時間が追加になったことに関しての話ですこれまでは社会福祉士の国家資格要件として180時間の現場実習が必要となっていましたが、今の大学2年生の代からこれまでの180時間に加えて、もう一か所別の施設で60時間の実習を追加で行うことになりましたその関係で先日北海道内の社会福祉士養成大学の説明会に参加しましたその時の説明の概要も含めて、実習時間が増えることの意義と今後学生に求められることについて私見を述べていこうと思います1.実習時間180~240時間へ変更社会福祉士なるためには福祉系の大学や専門学校等を卒業して国家試験に合格する必要がありますが、その養成カリキュラムの中に現場実習が含まれています受験資格取得ルート(社会福祉士振興・試験センターHPより)これまでは必要な実習時間は180時間(1施設以上)でしたが、今の大学2年生から240時間(2以上の施設)へと変更になることが決まっていますこれまでは基本的に1か所の施設での実習だったので、ソーシャルワークの展開過程に関してみてもらったり実際に援助計画を立案してもらったりは可能でしたが、その後のフィードバックや修正は大学に戻ってからの事後学習で補ってもらうことが一般的でした180時間ではソーシャルワークの基礎を実践の場で理解して、学んだものを実際に一度活用することまでは出来ても、「実際にやってみて上手くいかなかったことを次の支援に生かす」という所までは出来なかったように感じますまた社会福祉士が働くフィールドや対象の幅の広さが見えづらかったことも課題だったと指導者の立場からも感じていました例えば私の病院へ実習へ来た学生にとってはMSWとしての業務や求められる役割は180時間の中で充分に理解してもらえると思いますしかし病院以外で働く社会福祉士の役割や業務内容に関しての学びは深まりません他機関との連携でケアマネや包括、社協、高齢者施設、児相、障害福祉サービスの管理責任者等との連携場面は見られるかもしれませんが、それだけで他の分野で働く社会福祉士の役割が理解できるわけではありませんそのため時間数が増えて2つ以上の施設を見ることが原則となったので、社会福祉士の仕事の幅の広さが見られる点は今回の改定の大きなポイントだと思います学生時代に現場に出向くことはなかなかある経験ではないので、どうしても「実習先での体験」はインパクトが大きいですし、その後の進路選択においても大きな影響を与えるものだと思いますその中で一つの機関しか見ていないのと、複数の機関を見たことがあるのとでは後者の方が圧倒的に学生にとってのメリットは大きいと思いますまたソーシャルワークという答えが一つではない学問(社会科学)において(基盤となる部分は同じだとしても)、一人の指導者からだけ指導を受けることで学生の視点が偏ることのリスクは大きいと個人的には思っていました複数の機関で実習を行うことで複数の指導者から教わることができることも学生にとってはメリットが大きいと思います学生からすると「指導者によって言うことが違う」と不満を言いたくなる方もいるかもしれませんが、「これが正解」という一つの解があるわけではないのでそれも当然なことです(当然ソーシャルワークの基盤や最低限の共通ラインは身に付けた上での話です)むしろ様々な視点がある中から自分らしい援助の仕方や視点を見つけていく作業こそが「社会福祉士の醍醐味」であると思うので、いろいろな人と関わって様々な意見を聞きながら代えの利かない唯一無二の存在になっていってください2.実習時間が増えることの意義実習時間が増えて、複数の機関で実習を行えることの意義は先に述べたとおりですでは実習時間が増えることの意義とはなんでしょうか結論から言うと、社会福祉士の実習時間は少ないので実習期間中に教えられることにも限界があったが、時間が延びたことでより高いレベルでソーシャルワークを学ぶことが出来ると思いますこれまでは180時間の中で職場理解、地域特性の理解、職種理解、ソーシャルワーク理解、他職種連携、他機関連携、ソーシャルワーク技術の確認、ケアプランの作成と実施とおおまかにこれだけのことを詰め込んで教えていました180時間ではこれらを全体的に触れていくので、どうしても本題であるソーシャルワークを学んでもらえる時間は180時間中の半分か良くて2/3程度でしたここに60時間が追加されると、前半部分の説明は一度受けているものとして、追加になった60時間分はほぼそのままソーシャルワークの理解と実践に費やすことが出来ます一度実践した学生であればその内容をふまえて、自分の苦手な部分がどこかうまくいったところはどこかを考えながら望むことで、初回よりももっと深く自身のソーシャルワーク実践について学ぶことが出来ます(理論としてだけではなくて)そもそも社会福祉士はほかの専門職に比べて実習時間が少ないということは、私が学生時代(10数年前)から感じていました私は北海道にある名寄市立大学というところで当時は社会福祉学科、看護学科、栄養学科の3学科連携(2年生短大の児童学科も当時はありました)を売りにしていたので、看護師を目指す学生と管理栄養士を目指す学生と4年間同じ大学で過ごしました社会福祉士は現場実習は基本的には4年間で1度だけです(1日、2日の見学くらいの職場体験なら何度かありました)社会福祉学科は基本座学がメインでこれといった実習のようなものはほとんどありませんでした栄養学科も同様でしたが大学内にある給食センターのような所で、実際に給食を作ったりなどの学内実習を毎週のように行っていました看護学科の学生に至っては1年生の時から実習が組まれていて、それに向けた学内での実習も盛んに行われていました社会福祉学科では高校の教員免許なども取れたため、教員免許取得希望者は4年次に教育実習などもありましたが、社会福祉士としての実習は3年次の実習だけでした私は当時病院実習がなかったので4年生の時に2週間程度の自主実習を帯広と名寄の病院でもさせてもらいましたが、正規の実習(社協)だけでは到底MSWの業務も社会福祉士の業務も理解できなかったです今回実際に他の資格の実習時間を調べてみましたが、社会福祉士の実習時間は少ないことがわかります看護師は大学1年生の時から4年時まで何回にも分けて3千時間近くの実習をこなしている社会福祉士に最も近い資格である精神保健福祉士も210時間で、病院と地域の2か所の実習に行くこととなっています精神保健福祉士の実習を受ける学生は大抵社会福祉士も受ける人が多いと思うので、実際に私の職場へ来る精神保健福祉士受験予定の学生たちも、社会福祉実習で来る学生よりも広い視点でものを見られる子が多いと思います(社会福祉士は3年生、精神保健福祉士は4年生での実習)学生にとって実習を通して学べることは非常に多いです理論としてソーシャルワークの展開過程や相談援助技術としての面談技術を理解したとしても、実際の面接場面で援助を実践できるかということは全く別の問題になりますなぜなら理論は面接の場面を切り取って、時間をかけて持っている知識の中から「こういう場面ではどうしたらよいか」を考える作業ですが実践ではその一瞬一瞬の場面で理論を頭の中でフル回転しながら、その時々で瞬時に答えを出す「反射神経」が求められるからです理論としては知識を身に付ければよいですが、実際にスキルを生かして働くためには実践の中でトライ&エラーを繰り返すしかありません学生のうちからこの貴重な経験を体験をできる場は基本的には実習しかありません今回60時間追加されたことで、初回の実習の中で実際にトライして、うまくいったことやうまくいかなかったことを事後学習で振り返ってもらい、再度2回目の実習でトライできることになったことはとても大きな変化だと思います2回目の実習ではより目的意識をもって実習に臨んでもらえると思うのと同時に、実習指導者の立場としても1回目の実習での最後に行う評価では2回目へ向けての具体的な課題も意識できるようなフィードバックが必要になるなと思っています逆に2回目の実習を受ける時には一回目の課題も踏まえた目標設定が必要になると思います3.学生に求められること実習指導者の立場からすると当然、2回目の実習を受ける際にはある程度の基礎は出来ているものとして接します初回の実習では自施設の説明や施設内でのソーシャルワーカの役割、業務の理解、面談場面のロールプレイ、ソーシャルワーク実習と時間をかけながら行いますが、二回目の実習に関しては前半の説明にかける時間は圧倒的に省くと思います領域は違ってもソーシャルワーカーの仕事に対する理解はある程度あるものだと考えるからです学生に事前学習で求められることは、これまでの「ソーシャルワークに関する基礎知識」に加えて「ソーシャルワーカーが働く領域とその対象の理解」に関してもより幅広く学ぶ必要があります具体的には病院であればその病院の有する機能(「急性期なのか回復期なのか、療養なのか」「救命救急を受けているのか」「都会で資源が多いのか、田舎で資源が少ないのか」「がん相談支援センターや認知症疾患利用センター等の特別な役割も担っているか」等)ソーシャルワーカーの対象となる患者はどのような人が多いのか(年齢層はどのくらいか、住んでいる地域はどのあたりか、どんな疾患が多いのか等)2回目の実習ではこれら領域と対象理解に関しての説明時間は圧倒的に省かれることが予想されるので、60時間と言う限られた時間の中でスムーズに実習に入るためにはこれらは事前学習である程度理解しておく必要がありますただ対象の理解に関してはホームページ等で見て出てくるものでもないので、過去に実習機関へ行った先輩に聞いたり、実習前の事前打ち合わせで実習指導者に聞いてみるのも良いでしょうまた2か所目での実習先では「初回の実習先でソーシャルワークの基礎は学んできているだろう」という目で見られるのは不可避だと思うので、より高いレベルでのプランの立案や実施後の評価・フィードバックまでを求められることもあるかもしれないそのため初回の実習の中でソーシャルワークに関して基礎の部分での理解が足りないと感じた点があるのであれば、しっかりと学内での講義の中で振り返っておく必要があるでしょうまとめると社会福祉士が働くフィールドについて広く理解すること、初回の実習で学んだソーシャルワークの展開を今度は実習生主体で行えるように事前学習や初回実習後の事後学習で取り組むべき課題だといえます学生自身からすると実習時間が増えて大変だと思うかもしれませんが、複数の実習機関を見られることで自身の職業選択の幅が広がることや学生の内からより実践的な能力と経験値を詰めることは間違いなくあなたにとってプラスになることなので、事前学習・事後学習大変だと思いますがしっかり学んで実習をあなたの糧にしてください*まとめ*これまでは社会福祉士の国家資格を得るために必要な実習は180時間(1施設)だったが、今の大学2年生から240時間(2以上の施設)へと変更これまでは1か所の施設で180時間以上の実習のみだったので、社会福祉士の幅の広さが見えづらかった複数の施設を見ることで社会福祉士の仕事の幅の広さが見られて、学生の就職における選択肢も広がると思う他の資格に比べて社会福祉士の実習はあまりにも少ない看護師は大学1年生の時から4年時まで何回にも分けて3千時間近くの実習をこなしている似たような資格の精神保健福祉士も210時間で、病院と地域の2か所の実習に行くこととなっています今回のカリキュラム改正で実習にかける時間も増えたことや異なる領域の施設を複数見ることが出来るようになったことは学生の今後の職業選択や就職後の社会福祉士としての質の担保を考えた時にプラスに働くと考えられる学生に事前学習で求められることは、これまでの「ソーシャルワークに関する基礎知識」に加えて「ソーシャルワーカーが働く領域」に関してもより幅広く学ぶ必要があるまた2か所目での実習先では「初回の実習先でソーシャルワークの基礎は学んできているだろう」という目で見られるのは不可避だと思うので、より高いレベルでのプランの立案や実施後の評価・フィードバックまでを求められることもあるかもしれない社会福祉士が働くフィールドについて広く理解すること、初回の実習で学んだソーシャルワークの展開を今度は実習生主体で行えるように初回実習後の事後学習で取り組むべき課題だといえる私の働く病院でも毎年社会福祉士と精神保健福祉士の実習生を受けているので、これまでも多くの学生と接してきましたが実習期間を通して本当に目に見えて1日1日成長していきますし、最初は「大変だったり、緊張したり、帰りたい」と思うこともあるかもしれませんが、最後は実習に来てよかったと思ってくれたり、なんなら「時間が足りません」と言う子も少なくありません国家資格の受験資格を満たすこと以上に、実習ではこれまでにない挑戦の連続で人間的にも大きく成長できるのが実習の良いところだと思っていますし、実習指導者は一番身近で学生の成長を見守れる特等席だとも思います私のもとへ実習へ来てくれる学生さんだけではなく、実習を控えるすべての学生さん、未来のSWの皆さんを応援しています!!何か気になることや知りたいことがあればコメント欄に書き込んでくれれば返信しますね。
2022年06月15日
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おはようございます私は新卒で今の職場に平成24年から勤務しています今年で11年目になりましたが、満10年を迎えたので先週職場の勤続10年表彰を受けてきました同じ職場で働き続けるのが美談になる時代ではないと思いますが、それでも10年を振り返ると10年間で様々な経験をさせてもらったなと思います2年目でがん相談支援センターの相談員研修1,23年目で臓器提供の院内Co講習会受講とがん相談支援センターの相談員基礎研修36年目で北海道移植Coの講習&試験(2年間のみ)8年目で日本医療ソーシャルワーカー協会の実習指導者研修会9年目で治療と仕事の両立支援コーディネーター講習会定期的に新しい事にもチャレンジできて、刺激を持ちながら働くことが出来ましたまた地域の中核の急性期病院で道内外からの観光客などもたくさん来る地域なので、様々なケースを見られたり色々な人と出会って、それぞれの生き方に触れたり人生に関われたことはソーシャルワーカーとしてだけでなく人としても大きな経験だったと思います逆に患者や病院、地域へ対しても救急・ICU等の救急搬送患者への支援(無保険患者・身寄り無し患者・家族関係支援・意思決定支援 等)や臓器提供での院内Coとして私が中心にならないと回らない役割も増えているので、私から価値を提供することも出来ていると思います自分にとって良い経験が出来るかどうか、また与えられるだけではなく患者や病院へ価値を提供できるのかその両方の視点で考えた時に十分に価値のある10年間だったなと思えます今後も自分にとって新しいチャレンジや他では体験できない経験を得られるかどうか、また自分自身が患者や病院、地域にとって価値を提供できる仕事かどうかを考えながら引き際を探っていこうと思います給与面でもそれなりに規模の大きい病院なので、同職種の個人病院に比べるとまだもらえている方だと思いますし、少ないながらも毎年昇給はしているのも一つ大きなポイントです____________先日就職先を探すうえで最近の若い人たちが重視することとして、企業価値(企業が社会にとってどんな役割をこなしているか)を重視しているとのニュースを目にしました働き方も仕事に対して求めるものも変わってきているように感じるけれど、仕事の価値はいつの時代も変わらないお客や社会にとって何かしらの価値を提供することが仕事で、お金をもらうことはその報酬でしかない時代が進んで以前よりも経済的な底上げが出来てきたことで、より本質的な価値を仕事探しに求める時代になってきたんだと思います
2022年05月30日
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おはようございます今日は実際に移植をした人の家族、もしくは移植を受けた人や移植を受けた子供の家族の話をしようと思いますやはりどれだけ説明しても私達院内コーディネーターは臓器提供を決断するまでのわずかな時間にしか関われませんしかし、臓器提供は決断するまでが全てではなく、その後も自分の人生の中で一生付き合っていくことになる大きな決断です決断したその後、実際に提供を受けた後の家族の人生や、逆に移植をうけた人やその家族から直接話を聞ける機会は滅多にありませんそこで本日紹介したいのが、実際の当事者の方からの手記やインタビューを見る方法です1.映像で見るドナー家族やレシピエント日本臓器移植ネットワークで臓器提供をした人の家族や、移植を受けた人やその家族からのインタビュー映像をまとめたものをYOUTUBEで流していますやはり何よりも説得力や実際の家族や本人のお思いが伝わるのは当事者からの意見だと思います実際に支える立場にいる私の言葉よりも、実際に決断をした家族や移植を受けた人の言葉には重みがありますそこで今日はそれらの人たちの映像をいくつか紹介します①臓器提供をした方の娘さんのインタビューです↓↓いつかの言葉が、希望になる。~母の臓器提供と、その家族~臓器提供を決断した家族の思いを話してくれています本人の意思表示があっても家族として決断に悩むこと、本人の意思表示があったからこそ最終的に決断できたこと、臓器提供をした後の希望などドナー家族のリアルな思いを語ってくれています②臓器提供を受けた女の子とお母さんのインタビューです↓↓【移植で救われた“いのち”のストーリー】エピソード1移植が必要な状況になって移植を待っていた状況、移植を受けた娘に対する思い、提供をしてくれたドナーや家族への思いを語ってくれています③心臓移植を受けた男性12年後のビデオレター【心臓移植から18年】心臓移植を受けた後の心境、ドナーの方から提供してもらったという思いから「ドナーの方と共に生きている感覚」へと変化してきたという言葉が印象的でした2.ニュースレター日本臓器移植ネットワークでは移植を受けた方や提供した家族の手記を定期的に発行しています動画のように編集をされたものではないので、その人の人生がより色濃く反映されており、動画とはまた違った良さがあります①腎臓移植を受けた女性の手記think transplant vol.42 移植経験者の手記幼い頃の病気を発症して、治療を受けるまでの経緯、透析をすることになったこと、透析治療のつらさ、待機期間の長さ、移植を受けてからの生活の変化、ドナーやドナー家族への思いなどを綴ってくれています②臓器提供を行った女子高校生の家族の手記think transplant vol.44 臓器提供者の家族の手記交通事故で娘が脳死状態となった娘さんの臓器提供を決断するまでの家族内での決断、交通事故と連絡を受けてから病院へ搬送されるまでの細やかな状況から、いかに当時の衝撃が大きく、かつ鮮明に残っているかが伝わります3.子供の臓器提供最後に、小児の臓器提供についての話です現在の法律では15歳未満の子供からも臓器提供が可能となっています子供で移植を待っている人達がいるのが最大の理由なのと、大人の臓器では子供と大きさが違うので移植できないため、移植で子供を救うためには子供からの臓器提供が必要になります小児の臓器提供をより知ってもらうために、日本臓器移植ネットワークでは記者会見を行って、提供をされたご家族からのメッセージを伝えることを行っています今日の最後に大切なわが子の臓器提供を決断した、ご両親が残したメッセージをご紹介して今日は終わろうと思います脳死、臓器提供なんてテレビの話、なぜうちの子に。この子が生きていた証をこの世に残してあげたい、必要としている人に提供し、その中で生きてくれればと決意しました。もちろん私たちもすごく迷いましたが、必要としている子どもさん、親御さんの気持ちも少し理解出来たように思います。この移植で臓器移植の考えが多く理解され助かる命が増えればと思います。戦隊ヒーローが大好きだった息子、人の命を助けられるヒーローになってくれると思います。しっかりと理解したうえで、自分はどうしたいのか、はっきりと意思表示が出来る日本になってほしいなと思っています
2022年05月22日
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おはようございます今日は臓器提供の種類について解説していきます今の日本の法律だとどの人もドナーにもレシピエントにもなる可能性がありますその場になって急に選択を迫られて焦らないように、事前に知って考えて、あなたの大切な人と話し合っておきましょう事前に話をしておかないと、残されたあなたの家族に「あなたの命をどうするか」と言う酷な選択を迫ることになりかねません大事な事は臓器提供をするかしないかではなく、自分に与えられた権利を理解して自ら選択できることだと思います命に関する選択を任されることほど負担が大きい事はないと思います(実際に臓器提供に関する意思表示をしていなかった家族ほど選択に迷いますし、そのご何十年と自分がした選択に悩んだまま生き続けることもあります)まずはしっかり自分自身で理解して、意思を表示しておきましょう1.臓器提供の種類臓器提供には生体移植と死体移植の2種類があります(臓器提供の院内コーディネーターが関わるのは主に死体移植となります)生体移植には生きている人から臓器の一部を移植してもらう生体肝移植・生体肺移植・生体腎移植・骨髄移植などがあります生体移植のメリットは身近に臓器が適合する方がいれば移植までの待機期間が短いことと、親族など身近な人(親族で型が合うことが多い)を救えることです生体移植のデメリットは提供してくれる健康な方の臓器を傷つけることです死体移植には脳死下臓器提供と心停止下臓器提供の2種類がある脳死下臓器提供とは交通時事や頭の病気(脳梗塞、脳出血、頭部外傷)が原因で脳死と呼ばれる状態に陥った方から臓器を提供してもらうことを言います脳死とは体は動いていますが、脳がダメージを負ったことで思考や呼吸を含むすべての脳の機能が働かなくなって改善の見込みがない状態を言います脳死になると人工呼吸器をつながないと生命の維持も出来ず、多くの場合は呼吸器を繋いでも数日中に亡くなることが多いです脳梗塞や脳出血になった方もそうですが基本的に脳はダメージを負った部位は元に戻らない(他の元気な部分が役割を補う事はある)ので、脳死になるほど脳全体に大きなダメージを方が改善することはありません脳死に似たような状態に植物状態があり、よく混同されますが植物状態は呼吸を司る部位(脳幹)はダメージを受けないため、話したり考えたりは出来なくても呼吸や生命維持は出来ることが多く、脳死の状態とは異なります日本臓器移植ネットワークのホームページにわかりやすいイラストが載っていたので引用します↓↓日本臓器移植ネットワーク ホームページより引用脳死と判定するためには2回に渡る(成人で6時間以上、小児なら24時間以上開けて2回目を実施)法的脳死判定を行います法的脳死判定では耳に水を入れたり、針で刺して反応が出ないか見たり、頭を急激に振って眼球の反応を見たり、呼吸器を一時的に外して呼吸が出来ていないことを確認したり、生命維持活動に必要な脳の機能が完全に失われていることを確認します(脳死判定医と言う脳外科や麻酔科の専門の医師が行います)・脳死下臓器提供のメリット多くの臓器を提供できるため救える命が増えること、摘出手術までの予定が経ちやすいので最後の家族とのお別れの時間を作りやすい事・脳死下臓器提供のデメリット手術までの時間がかかること、手術跡が心停止下に比べて広範囲になること、脳死と呼ばれる特別なシチュエーションにならないと対象にならないこと、脳以外の身体機能は保たれたまま(まだ温かいまま)死亡宣告をされ手術室から帰ってきたときには冷たくなっているので「死」との向き合い方が難しい事・心停止下臓器提供のメリット脳死のような特別なシチュエーションでなくても心停止後であれば提供の意思がある人ならどののよう死因であっても提供が可能な事、手術時間が脳死に比べて短い事、手術跡が脳死下に比べて小さく済むこと・心停止下臓器提供のデメリット提供できる臓器が少ないので救える命は少ない、心臓が止まったらすぐに処置を行って手術室へ行かなくてはいけないので家族とのお別れの時間が取りづらい、いつ亡くなるかがその人の心臓次第なのでスケジュールが立てづらく長引いた場合は家族の心労も大きくなる2.臓器提供の法律現在の日本の臓器提供の法律では本人からの拒否の意思がない限り、家族が承諾すれば臓器提供が可能となっていますつまりあなたが脳死の状態になったり、心停止を起こしそうな状況になった時に臓器提供を出来る病院へ搬送された場合は、あなたの家族は臓器提供と言う選択肢があることを説明されて、決断を迫られる可能性があるということです本人の意思表示の有効性としては「臓器提供をしたい」という意思表示は15歳以上の人たちが有効とされており、「臓器提供をしたくない」という意思表示は年齢に関係なく有効とされています日本の法律では「臓器提供をしたくない」人の権利をしっかりと擁護できるようになっています具体的には・したくない人の意思表示は年齢に関係なく有効とされていること・したくない意思は書面に残っていなくても口頭でのやり取りでも有効であること・家族の中で誰か一人でもしたくないと言う人がいれば提供は行わないこと・本人が知的障害などで意思表示が難しい判断される場合は提供は行わないこと などです世界の中には臓器提供の意思表示をしていない人からは、拒否の意思はないと判断して臓器提供を行うとしている国もあります(スペイン、フランス、オーストリア)しかし、日本ではそうはなっていないですし、逆に意思表示をしていない人からはしてはいけないともなっていませんこの法律の本質は「本人が意思表示をしていない場合は、残された家族に臓器提供をするかしないかの判断が委ねる」ことを意味します3.意思表示をしていないとどうなるのかあなたやあなたの身近な家族が亡くなりそうになったら、残された人間はいったいどんな気持ちになるのか?そんなことを想像したことはありますか?「死」はこの世の中では数少ない地位や身分、財産、国籍、宗教などに関わらず誰しもに平等に訪れるイベントです大事な家族が死ぬか生きるかという重大な局面で、臓器提供をするかしないかを早急に(約1日以内)家族で決断しなくてはいけないことのプレッシャーを想像できるでしょうかこのときに本人からの「臓器提供はしたくない」という意思表示があれば、議論の余地はなく提供は行われませんが「臓器提供をしたい」もしくは「意思表示をしていない」場合は、最終的に家族の総意として提供を行うかどうか決断をしなくてはいけません本人が「臓器提供をしたい」と意思表示をしていても家族の誰か一人でも拒否すれば臓器提供は行わないとするのが現在の日本の法律なので、「提供しない」と意思表示をしない限り最終的には家族の決断が必要になりますただ「本人の提供したい気持ち」があったかどうかがわかっているだけでも家族の決断のプレッシャーはかなり緩和されます本人の意思表示があった場合は移植を決断した後でも、最後に本人の希望を叶えてあげられたとプラスの感情を頂くことが多いですが本人の意思表示がなかった場合では、「本当にこの決断が良かったのか」と決断した家族をその後もずっと悩ませることがあります亡くなったことでの苦しみ以外に悩みの種を残さないためにもぜひ普段からあなたの大切な身近な人たちと一度臓器提供のあなた自身の考えについて話し合ってみてください①自分で考えて、意思表示を行う(免許証の裏でも保険証の裏でも)②自分がどうしたいのかをあなたが入院した時に病院からの話を聞くであろう家族と話し合っておく両方が出来れば、いざという時にあなたの意思も反映させた形で残された家族があなたの意思を代弁してくれますちなみに私は結婚する前に一度親と臓器提供について話し合った時に、親も私も自分自身が提供するのは別にかまわないと言う事で意見は一致したのですが、親からはもし自分の子が臓器提供をしたいとなったら判断に少し迷うかもしれないと言われました自分の体なら死後に臓器を摘出されても何とおも思わないけど、子供の体から臓器が摘出されるのははばかられるとのことでした当時はそんなものかねとあまり理解できませんでしたが、いざ自分が子供を持ち、親の立場になったら当時両親が言っていたことも何となくわかる気がします私の子供はまだ1歳で話も出来ないので、もう少し言葉が理解できるようになったら子供とも臓器提供に関しては話をしていくつもりです*まとめ*臓器提供には生体移植と死体移植の2種類がある私たち院内コーディネーターが関わるのは主に死体移植死体移植には脳死下贈位提供と心停止下臓器提供の2種類がある・脳死下臓器提供のメリット多くの臓器を提供できるため救える命が増えること、摘出手術までの予定が経ちやすいので最後の家族とのお別れの時間を作りやすい事・脳死下臓器提供のデメリット手術までの時間がかかること、手術跡が心停止下に比べて広範囲になること、脳死と呼ばれる特別なシチュエーションにならないと対象にならないこと、脳以外の身体機能は保たれたまま(まだ温かいまま)死亡宣告をされ手術室から帰ってきたときには冷たくなっているので「死」との向き合い方が難しい事・心停止下臓器提供のメリット脳死のような特別なシチュエーションでなくても心停止後であれば提供の意思がある人ならどののよう死因であっても提供が可能な事、手術時間が脳死に比べて短い事、手術跡が脳死下に比べて小さく済むこと・心停止下臓器提供のデメリット提供できる臓器が少ないので救える命は少ない、心臓が止まったらすぐに処置を行って手術室へ行かなくてはいけないので家族とのお別れの時間が取りづらい、いつ亡くなるかがその人の心臓次第なのでスケジュールが立てづらく長引いた場合は家族の心労も大きくなる現在の日本の臓器提供の法律では本人からの拒否の意思がない限り家族が承諾すれば臓器提供が可能となっているまた「臓器提供をしたい」という意思表示は15歳以上の人たちが有効とされており、「臓器提供をしたくない」という意思表示は年齢に関係なく有効とされるこの法律の本質は「本人が意思表示をしていない場合は、残された家族に臓器提供をするかしないかの判断が委ねられる」ことを意味する死ぬか生きるかという重大な局面で、臓器提供をするかしないかを大事な家族に委ねさせないために、①事前の意思表示②意思を家族の中で共有を行っておくことを勧める両方が出来れば、いざという時にあなたの意思も反映させた形で残された家族があなたの意思を代弁してくれます人間だれしもに死は必ず訪れます自分が提供する立場になるかもしれないし、自分の周りの大切な誰かが提供する立場になるかもしれないまた自分が移植が必要な体になるかもしれないですし、自分の大切な子供や妻、夫、両親、兄弟など身近な誰かが移植が必要な状態になるかもしれないいざという時に考えていたのでは本人の意思は確認できずに、決断に苦しむことになるかもしれません是非普段から話し合いが出来るだけの知識と環境が日本でも普及することを願って、今後も普及啓発活動を継続していきたいと思います
2022年05月14日
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おはようございます今日は世界の中で見る日本の臓器提供についての話をさせてもらおうと思いますこのシリーズは移植医療についてや臓器提供の院内コーディネーターとしての役割を紹介するために行っています少しでも移植について興味を持っていただければと思うのと、移植医療には様々な人たちが関わるのでそのどこか一つにあなた自身も関わってみたいと思ってくれるような内容にしていけたらなと思っています1.海外移植最近はあまり見かけることも少なくなってきましたが、私の中では移植と言われると海外移植のイメージが強かったですよく小さい子供の写真を持って両親が必死に募金を呼びかける映像がニュースで流れている場面や、「○○ちゃんのために3億円集まりました」という記事を以前は見かけていたと思います海外では健康保険が使えないので、医療費+家族の滞在費等込みで3億円は必要だと言われていました「自分の子供が移植でしか救えないが、日本では移植の順番がいつ来るかもわからない」そんな状況になれば親としてはいくらかかってでも子供の命を救いたいと思うのは当然のことのように感じます移植について学ぶまでは、「こんなに小さい子が助かったなら良かった」とか「子供を助けるためにこれほど大きなお金が集まるなんて、日本も良い国だ」とかなんとなくニュースを見ながら思っていましたしかし、私が移植に関するコーディネーターになるために受けた講習会で海外での留学経験もある移植医の先生が話していた内容を聞いて、海外移植と言う問題がそれほど単純な問題ではないことをきづかされましたその移植医の先生がアメリカで留学していた時に、アメリカの医師からこのように聞かれたようです「なぜ日本人は毎年大金を持ってアメリカへ来るんだ。あれほど礼儀正しく、親切な日本人が自分の国内で助け合わないんだ?」「移植を受けるために海外へ行く、そのために大金が集まる」一見美談のようにも思えますが、本当にそうなのか?なぜそもそも移植を受けるのに海外へ行かなくてはいけないのか?色々と考えさせられる内容でした最近は海外移植のための募金活動のニュースもそれほど見かけなくなってきましたが、それにもちゃんと理由があります2008年に国際移植学会が出した「イスタンブール宣言」の中で海外移植を原則禁止する内容が盛り込まれましたこれを受けて2010年にはWHOも移植のための海外渡航(移植ツーリズム)を原則禁止していますなぜ海外移植がダメなのか理由は単純で、海外移植のために国内で移植を待つ人たちに順番が回ってくるのが遅れるからですアメリカ人からすると、なぜ同じようにアメリカ国内でも移植を待っている人がいるのに、海外からやってきた外国人に先に移植するんだと批判が上がるのもわかる気がしますこのように海外移植には様々な悪い側面もあるのですやはり自国の移植は自国で賄っていくのが本来あるべき姿だと思います本当に移植を待つ子供や病気の人たちのことを考える優しい国民性があるのであれば、ニュースやSNSで流れてくる海外移植を待つ人のために3億寄付を募るのではなく(これも素敵なことだとは思いますが)移植について学び、家族や友人と話し合って免許書や保険証の裏に意思表示を行うことが当たり前の世の中にしていく方がより多くの人たちを救うことになると思います2.世界の中でみる日本の移植事情日本は世界的に見て移植が進んでいる国だと思うでしょうか?サッカーのW杯などでは、毎回試合後に日本人サポーターがスタジアムのゴミ拾いをする様子が話題になって、海外のメディアから称賛されたり選手たちもロッカールームをきれいにしてから出て行ってスタジアム関係者がSNSで取り上げて話題になったりとCOOL JAPANなイメージが少なからず私の中にはありました「親切で相手のことを思いやる国民性」そんな日本なので、病気の人を助けるための移植もそれなりに世界の中でもトップの方なんではないかと思っていましたしかし私としては結構衝撃的な事実だったのですが、日本は世界の中で移植の後進国も良いところで、それを表すデータ下の表になりますこちらは日本臓器移植ネットワークのホームページより引用していますが、2019年の人口100万人当たりの臓器提供者数です日本臓器移植ネットワーク 世界の臓器提供数アメリカやヨーロッパの国と比較しても圧倒的に差がついているのと、同じアジアでお隣の国、韓国と比較しても圧倒的に移植の数は少ないことがわかりますまた同じアジアの国々と比較してもタイ4.34 中国4.07 香港3.86 サウジアラビア3.77 カタール2.96と突出して低い数字を出しておりデータの乗っている71か国中63番目の低水準です(国際的な臓器提供の数値を比較しているIRODaT のデータより)IRODaT ニュースレター2020表にある右側3つの青色になっている国に関しては「臓器提供に関する意思表示をしていない場合は基本的に移植を行う」としている国なので件数も多いですこのデータだけ見ると日本人のどこが相手のことを思いやるんだと思ってしまいます中国や韓国、中東の国々よりも日本人は移植に関して消極的です何も「日本人は本当は相手のことなんて思いやらずに、世間体だけ気にして海外からの目が向けられる時だけかっこつけているだけだ」とネガティブな事を言いたいわけではなく移植に関してしっかりと学べばこの世界の中での日本の立ち位置の悪さに関しても改善していけるのではないかと思います前回も言いましたが移植医療と臓器提供はセットで考えるものです臓器提供の件数が増えれば、それだけ移植を待つ人が多く救われると言う事です移植を待つ人は現在の医療では治らない病気を抱えて、病気の恐怖と戦いながら、今苦しんでいる人達です他人のために3億円が集まる国で、なぜ日本人はわざわざ海外移植へ行くのか?その問いに私ならこう答えたい「ただ知らないだけで、臓器提供で救える命があることを日本人が正しく理解したらきっと国内で助け合える国になるだろう」と*まとめ*海外で移植をするためには健康保険が使えないのと、現地での滞在費等も含めて3億円はかかると言われているまた2008年に国際移植学会で出されたイスタンブール宣言によって、原則移植のために海外へ渡航することを原則禁止している2010年にはWHO(世界保健機関)も海外移植を原則禁止とする声明を出している現在日本人の移植を受けれているのはアメリカとカナダの2か国のみで、海外からの移植の件数を制限している海外移植は海外で移植を待っている人の移植の機会を奪う行為になる移植のための寄付は本当に善なのか?国内での移植件数を増やすために移植について学び、意思表示をすることで国内で移植を行える環境を作っていく方が本質的世界的にみると日本は移植の後進国アメリカやスペイン、イギリス、オーストリア、ドイツ等のヨーロッパの国々はもとよりお隣の韓国と比較しても臓器提供の件数で8倍近くの差を付けられている世界的に見ても日本は移植の後進国と言わざるを得ないただ、移植についてしっかりと理解する人が増えればきっともっと国内で助かる命は増えるだろうと思う移植するのが良い事では無く「提供をしたい、したくない」、「移植を受けたい、受けたくない」の4つの権利を理解して、意思を表明できているか、自分の身の回りの人と共有できているかが重要少しでも移植医療についての興味関心を持ってくれることに繋がればと思っています
2022年04月26日
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おはようございます今日からは臓器提供についての話をさせてもらおうと思います私のMSWとしての役割の一つに臓器提供の院内コーディネーターというものがあり、院内で臓器提供をしたいと言う人がいた時に院内外の関係機関とやりとりをしたり、家族への説明や不安を解消をしたりする役割です日本は移植に関して世界の中でもかなり遅れを取っていますまずはこのブログを訪れた方が移植に関しての最低限の知識を身に付けて、移植に関しての権利について自分自身で考え、考えた内容をあなたの大切な人と共有できるところまでしていただけると嬉しいです1.移植って何? 臓器売買って本当にあるの?突然ですが皆さん「移植」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?ドナーカード、海外移植、募金活動、骨髄バンク、コードブルー(ドラマ)、(臓器売買?)医療ドラマでもよく触れられがちなテーマですが、今一つ実感がわかなかったり、正直よくわからないし考えたこともないという人の方が多いのでは無いでしょうかまずは移植についての基本的なことを説明します移植医療とは健康な臓器と病気の臓器を取り換えることで、現代の医学では治癒不可能な病気の方が治る可能性が出てくるという「高度な医療」です現在ではまだ人工の臓器が開発されていないので、病気の方は亡くなった方や生きている方から健康な臓器を提供してもらわないと移植は受けられませんそのため、移植医療と臓器提供はセットで考えなくてはいけません漫画やドラマなどで怖いお兄さんが「金がないなら臓器を売るしかないな」とか、お金で困った人が「後は臓器でも売るしかないか」とかいうシーンを今まで一度は見たことがあると思いますが実際に臓器売買は行われているのでしょうか?海外ではイランなど一部合法的に行われている国もあるようですが、「移植に関する法律がある程度整備された国ではほぼありえないだろう」と言うのが結論ですその理由を解説していきますまず臓器の摘出も移植も特殊な技術が必要になるので、それほどの高度な技術を持った人がいない限り臓器は売れません当然ですが臓器もただ取ればいいと言うものではなく、取った後に別の人に移植するために臓器をつなぐ血管等も傷つけないように摘出したり、摘出した後に血液などが体に残らないように液体を臓器に流しこんで中身をきれいに保ったり、搬送中も臓器が傷まないように大量の氷で冷やしたり様々な処置が必要になりますこれらの作業は病気を治す一般の医療では普通行われない行為で、臓器を摘出したり、摘出した臓器を別の人の体内へ移植する特殊な技術を身に付けた医師を「移植医」と呼びます移植医は基本的には大学病院などの大きな病院にしかいないので、地方の病院で臓器提供が発生した時は移植医たちが地方の病院まで出向いて臓器の摘出を行い、そのままの足で自分の病院へ戻って、即日移植を行います取り出した臓器は長期保管や冷凍保管は出来ないので、摘出後に決められた時間内で移植しないといけません(一定時間以上臓器に血液が流れない(阻血時間)と臓器も死んでしまう)また摘出から移植までにかかる時間が一番短い臓器は心臓で摘出後4時間以内、一番長くても腎臓で24時間で(角膜は48時間)この時間を超えると移植しても臓器が正常に働かないことがわかっていますそのため移植するためには摘出が決まった時点で移植する相手が決まっていないと臓器だけ取っても無駄になるので、臓器提供から搬送、移植までの時間は分刻みで厳密に管理されますつまり臓器売買を成立させるためにはここまでの環境を整えて時間を含めて管理を徹底した上で、特殊な技能を持った移植医たちを揃えなければ(表には出て来ずに裏の世界で暗躍する移植医)、臓器売買は成立しません怖いお兄さんが「臓器売ってもらうしかないですね」って言っている裏で「移植医を準備して、移植を待っている人を選定して、摘出する臓器の内容ごとの阻血時間を計算して臓器の摘出手術と移植手術のスケジュールを細かく組みましょう」と言うのがはたして現実的だと思うでしょうか?「臓器売買をすればお金が儲かる」と言うのはかなりの夢物語のように思えます日本では摘出された臓器を無駄にしないように日本臓器移植ネットワークと言う機関が日本で唯一臓器提供に関してのあっせん権を持っていて、移植を受ける人はこの日本臓器移植ネットワークに登録が必要です移植を受ける順番は申込順番ではなく本人の病気の状態や提供してくれる方との相性(血液型や年齢、臓器のデータ、住んでいる地域など総合的に判断)を考慮して、日本臓器移植ネットワークが決めます臓器提供が発生する時も病院から必ず日本臓器移植ネットワークへ連絡を入れる決まりになっているので、日本中から臓器提供を行う人と移植を待つ人のデータが集まるのでここに登録しておくことが最も効率の良く移植医療を受ける方法になります日本とは違い、これらの体制が整っていない国や法制度が整う前の日本では実際に行われていたのかもしれませんただ移植も臓器を移植すればそれで終わりではないですし、体の中に他人の臓器が入ってくることで体は拒絶反応を起こすことが多いので免疫抑制剤と言う薬を飲み続けなければいけなかったり、移植した後も定期的に移植した病院へかかって検査を続けなくてはいけませんこうしたフォローアップまで込での移植医療なので、莫大な金銭を得ることが目的の違法な臓器売買でそこまで行っているのか、治療成績がどの程度なのかはやはり疑問が残ります上記を総合して結論を出すと、現代の日本において臓器売買が行われる可能性は限りなく0に近いと言えますまた海外で違法に行われているという事実はあるのかもしれませんが、治療成績も含めて本当によくなるのかはかなりの疑問が残ります2.「ドナーとレシピエント」移植についての基本的な知識の一つに「ドナー」と「レシピエント」という言葉があります「ドナー」という言葉は聞いたことがある人も多いと思いますが、「レシピエント」は聞いたことがない人も多いのではないでしょうか「ドナー」とは臓器を提供する人を指します「レシピエント」とは移植を受ける人を指します先程も触れたように移植医療は人口の臓器がまだないので、健康な方から臓器を提供してもらわないといけませんそのためこのドナーとレシピエントの両者がいて、初めて移植医療が成立します移植と言うのは不思議なもので一度ドナーの体内から取り出された時には臓器の動きは確実に止まりますが(たいていドナーから臓器が摘出されて、レシピエントへ移植されるまで数時間はかかります)、それがレシピエントの体内に入り臓器と血管が繋がるとまた動き始めます一度止まったはずの心臓や肺などの臓器が、移植医療によってまた動き始める臓器の提供は亡くなった方や「脳死」と呼ばれる状態になってもう改善の見込みがないと言われた人から行われます一度は亡くなった人の体の一部が別の人の体内でまた動き出す、まさに「奇跡の医療」だと感じるのは私だけでしょうか実際に臓器提供を決断した家族の理由で多いのが、「亡くなった本人の一部がどこかで生きていて欲しい」というものです内容が濃いので今後も数回に分けてさらに移植について深堀していきますあなたやあなたの家族が亡くなった時に臓器提供をするか、しないか逆に移植でしか治せない病気にかかった時に移植を希望するか、しないかこの4つは私たちに与えられている移植に関する権利で、どうするか私たち自身で選ぶことが出来ますまずは正しく理解したうえで、あなた自身が意思決定を出来るように支援が出来ればいいなと思います*まとめ*移植とは亡くなった方や生きている方の臓器の一部を取出し、病気の方の臓器と取り換えることによって病気だった方が健康に生活できるようになる「高度な医療」移植は臓器の悪いところを治す一般的な医療とは違い、健康な臓器を取り出して別の体内へ繋ぐ行為なので特殊な技術が必要基本的には大学病院などの大きな病院でないと移植する手術は受けられず、摘出するにもある一定の要件を満たす病院でないと摘出できないそのため移植の法律がある程度整っている国であれば臓器売買は基本的にはあり得ない「ドナー」とは臓器を提供する人、「レシピエント」とは移植を受ける人移植医療の最大の目的は「移植でしか救えない命がある」からで、現在の医療では治せないような病気でも移植でなら治せる可能性が出てくる移植するのが良い事では無く「提供をしたい、したくない」、「移植を受けたい、受けたくない」の4つの権利を理解して、意思を表明できているか、自分の身の回りの人と共有できているかが重要少しでも移植医療についての興味関心を持ってくれることに繋がればと思っています
2022年04月22日
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おはようございます今日は久しぶりに映画の話です最近NHKで多様性特集として4本の映画を放送していました(「ドリーム」、「チョコレートドーナツ」、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」、「ボヘミアン・ラプソディ」)我が家では映画は自動録画にしてあるのでチョコレートドーナツ以降の3本がたまたまハードに録画されており、子育ての合間を見つけて少しずつ見ていますがようやく一本見終わったのでその感想です先日の個性に関しての記事でも多様性についてには取り上げていたのと、ヒューマン系と何かしらの社会課題に疑問を突き付けたり考えさせられるようなテーマの映画が昔から好きだったので、今回の多様性映画特集もどれも面白そうです↓↓個性について考える ④マイノリティとマジョリティ1.あらすじ素行は悪いが記憶力や数学的思考において天才的な頭脳を持つ主人公と、彼の頭脳を利用したい数学者や周りの大人たち、主人公の素行を正すために数学者に頼まれたカウンセラーとのやり取りを通して描かれる人間関係を描いた話発達障害に代表されるような並外れた優れた個性の部分と社会性や協調性の無さがテーマであったり、天才と呼ばれる人たちの苦悩、それぞれの生き方や主人公の将来について対立する関係等、とにかく人間の感情に焦点を当てた映画です______孤児で学歴も低い主人公は最初大学の清掃員のアルバイトとして働いていますある数学の講義で大学の教授が学生に向けて廊下の黒板に難題を出し、答えられる人が現れるのを待ちます学生は誰も答えられなかった問題を清掃員として働いていた主人公が簡単に解いてしまいます主人公は並外れた記憶力と頭脳を持っていますが、一方で素行が悪く暴力沙汰を起こしてしまいますそんな主人公の頭脳を利用したい大学の教授は町での暴力行為で拘留されていた主人公に自分が管理下に置くことを条件に仮釈放を認めるように働きかけ、自分の数学の問題を解く協力をすることとカウンセリングを週に1回受けることを条件に仮釈放させます数学の方はその才能を存分に発揮して簡単に問題を解いていく主人公でしたが、週に一回のカウンセリングでは不真面目な態度でカウンセラー達を怒らせて、次から次へとカウンセラーを交代させますが一向にまじめに受ける気配を見せませんそこで大学教授の同期でルームメイトだったカウンセラーをしている大学教授の友人に最後にお願いをすると、そのカウンセラーとの出会いで少しずつ心情に変化を見せる主人公自分の過去をさらけ出したり、まじめに就職活動もするようになった一方で、主人公の天才的な才能目当てで近づいてくる数学教授や政府や大企業に主人公が利用されて潰されてしまうのではないかと心配するカウンセラーの大学教授最終的に主人公が選ぶ道は何なのか?タイトルの旅立ちの意味とは?ラストにすべてが明かされる!!そんな内容の映画ですこの映画は1997年公開のアメリカ映画です主人公の青年をマット・デイモンが演じて、カウンセラーをロビン・ウィリアムズが演じています2.MSW目線で印象に残ったシーンMSW目線で見ていて面白かったシーンは大学教授の同期のカウンセラーと主人公が2回目の面談で池の前で話をする場面です初対面の1回目の面接の場面でこれまでは数学教授とその助手も面接に同席していましたが、今回カウンセラーは主人公に配慮して二人に席を外すように伝えますいつもとは何か違うという雰囲気を一瞬察する主人公ですが、今まで同様心を開く様子は一切見せずにカウンセラーの部屋を観察しながら、本棚に置いてある本や軍服を着た写真等を物色していきます(途中で重量挙げの話になり、運動をしなさそうなカウンセラーが130キロを上げるという描写があり、のちに回収されます)そこで飾ってあった1枚の絵画からカウンセラーがその絵を書いた時の心情を分析する主人公精神分析の知識を使って絵の背景や色彩から「カウンセラーの不安で孤独な感情」や「一人の女性との何かしらの別れを経たことで大きな喪失感を抱いたこと」を読み取った主人公「カウンセラーが孤独でいるのはその女性が不倫したからではないか」と主人公が伝えると温厚で物静かな印象のカウンセラーは激昂し、主人公の首を絞めて「妻を侮辱することは許さない。身分をわきまえろ」と強い口調で詰め寄りますその時点で約束の1時間が経過して1回目の面談は終了します2回目の面接では主人公を外の公園に連れ出して、池の前のベンチに二人で座りカウンセラーの過去を話し始めます今回もはぐらかすように話し始める主人公ですが、カウンセラーは神妙な面持ちで前回の面談時に主人公に言われたことが気になって眠れなかったと明かしますそれでも最終的にはカウンセラーの中で答えが出て、ぐっすり眠れたと明かしますその答えとは主人公が幼稚で無知な「ガキ」だから、主人公が言ったことを真に受ける必要はないんだという答えでしたカウンセラーは自分の過去の経験として自分が戦争に行って仲間の死を前に何もできなかった話、妻とがんで死別した話、死の直前に妻の病室を何度も訪ねて手を取りそっと見守った話心理学者であるフロイトの精神分析についての知識を持っているのは認めつつ、「今住んでいる地域から外に出たこともないだろう。戦争で友人が亡くなる時に何もできない無力感もわからない。恋愛だってほんの少し経験はるだろうが、朝目覚めた時に隣にいられる幸福感をお前は知らない。たった1枚の絵からその人の人生をわかった気になるな。本の受け売りを聞きたいのではなく、主人公自身の体験や思いを話せ」と主人公に投げかけるカウンセラー「君は孤児だね。そのことを知ったからと言って、私は君の全てをわかったとは思わない。君が話す気になった時に私は君の言葉に耳を傾ける。それまでは何も話さない」と一方的に伝えてカウンセラーは一人去っていきます主人公のことを天才と認めながらも、彼が言う事は本で得た「知識」に過ぎず実際の経験値はまだ少ない子供であること、若くして「天才」と周囲から見られる主人公を唯一ねたんだり利用したりする対象としてではなく、一人の人間として「彼自身の人生」と真剣に向き合おうとしてくれるカウンセラーの姿が描かれたシーンでしたそれまでは同い年の高学歴の男性を言い負かしたり、大学の教授や賢い人たちを相手にしても主人公が正論で打ち負かすシーンが多く描かれていた中で、このシーンでは主人公が完全に言い負かされて得意の知識で相手を言いくるめることも出来ず、ただただ黙り込んでしまう主人公対比されるシーンとして主人公の友人がバーで高学歴の女性をナンパをしているときに、知識をひけらかしてマウントを取ろうとしてきた高学歴の男性をバーで言い負かし、「お前の言っていることはただテキストに書いてある内容を引用しただけで、お前の考えはないのか」と言い放つシーンがあるのですが、このシーンではそのセリフをより具体的な体験を乗せてそのまま返されるようなシーンでした3.信頼関係を築くうえで重要な事このシーンからのMSW目線での気づきとしては信頼関係を築く上での最も重要なポイントは「相手の話を聞く」ことだという点です特に重要なポイントは「こちらの聞きたい内容」を聞くのではなく、「相手の話したい内容」を話してもらうことです人は誰しも自分のことを話したいですし、自分のことを理解してもらいたいと思う生き物ですそれは子供であっても大人であっても同じで、「自分のことを理解してくれている」と感じられる相手のことを信頼します逆に相手の好きなことばかり話したり、相手の聞きたい内容ばかり聞いてくる人に対しては信頼できません先ほども言ったように人間はみんな自分のことを話したい生き物なので、「相手の話を聞く」ためには自分の話したいことや自分が聞きたい気持ちをまずは抑えて、いったん相手の話したい内容を聞くことが結果として信頼を得ることにつながります自分の考えや意見を言わずに相手の意見をまずは100%受け入れることは意外と難しいことです当然違う人間なので自分とは考え方が違うことも、世間一般のいわゆる常識とは違ったことを言われたとしても、それがその人にとっての真実である以上は一旦受け入れる必要がありますそれをするには自分の気持ちをコントロールできないといけないですし、聞くための時間もある程度用意しないといけません自分の聞きたい内容をポンと一言質問する方が、一見効率が良いようにも思えますが、聞きたい内容が踏み入った内容であればあるほど信頼関係がないと相手は答えてくれませんこの一見遠回りに見える、「相手の話したい内容を聞く」というプロセスを大事にすることがソーシャルワークにおいてもとても重要なことになるので、そのことを再度認識させてくれる素晴らしい映画でした*まとめ*素行は悪いが記憶力や数学的思考において天才的な頭脳を持つ主人公と、彼の頭脳を利用したい数学者や周りの大人たち、主人公の素行を正すために数学者に頼まれたカウンセラーとのやり取りを通して描かれる人間関係を描いた話発達障害に代表されるような優れた部分と社会性の無さがテーマであったり、天才と呼ばれる人たちの苦悩、それぞれの生き方や主人公の将来について対立する関係等、とにかく人間の感情に焦点を当てた映画ですMSW目線で見ていて面白かったシーンはカウンセラーと主人公が2回目の面談で池の前で話をする場面ですカウンセラーは自己開示を行いながら、主人公に語りかけます自分が戦争に行って仲間の死を前に何もできなかった話、妻とがんで死別した話、死の直前に妻の病室を何度も訪ねて手を取りそっと見守った話主人公のことを天才と認めながらも、彼が言う事は本で得た「知識」に過ぎず、実際の経験値はまだ少ない子供であること、「天才」として周囲から見られる中で唯一「彼自身の人生」と真剣に向き合おうとしてくれるカウンセラーの姿が描かれたシーンでしたこのシーンから信頼関係を築く上での最も重要なポイントは「相手の話を聞く」ことです重要なポイントは「こちらの聞きたい内容」を聞くのではなく、「相手の話したい内容」を話してもらうことです人は誰しも自分のことを話したいですし、自分のことを理解してもらいたいと思う生き物です自分の考えや意見を言わずに相手の意見をまずは100%聞き入れることは意外と難しく、自分の気持ちをコントロールできないといけないですし、聞くための時間もある程度用意しないといけません「相手の話したい内容を聞く」というプロセスを大事にすることがソーシャルワークにおいてもとても重要なことになるので、そのことを再度認識させてくれる素晴らしい映画でしたもし興味の出た方はリンクも張っておくので、ぜひ一度ご覧になってみてください↓↓グッド・ウィル・ハンティング【Blu-ray】 [ ロビン・ウィリアムズ ]グッド・ウィル・ハンティング [ ロビン・ウィリアムズ ]
2022年04月13日
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おはようございます今日は久々の子供のために私がやっているジュニアNISAの定期報告です子供がいる家庭では「子供のためにお金を残したい」とか「学資保険入ろうか悩んでいる」とか思う親は多いと思います私も同じですそのための手段のひとつとして私は学資保険ではなくジュニアNISAで投資信託の運用をしています学資保険は返戻率が一番高いソニー生命の学資保険でも106パーセントくらいです払込期間の設定などで色々と返戻率も変化するようですが、簡単に言うと払込期間に100万円を預けると満期の時や定期的な払い戻しでトータル106万円が受けとれるというイメージですだいたい10年かそれ以上の払込期間になることが多いと思うのですが、この銀行の超低金利時代に10年かけて100万円を預けて6万円プラスになるなら良いと判断するなら学資保険で充分だと思いますただ100万円を10年間で「6万円のプラスは少ない」とか、「満期より前に解約してしまうと預けた金額よりも少なく戻ってくることの理不尽さがどうしても理解できない」という人にとってはジュニアNISAでの運用はお勧めですただ「ジュニアNISAとか資産運用とかよくわからない」とか「資産運用とかお金がマイナスになるかもしれそうで怖い」という方向けに書いているのがこのシリーズですジュニアNISAの始め方や実際の運用結果の推移などを実際の私の運用結果を見てもらうことで、皆さんの疑問の解消や選択の材料になればと思っています1.前回の振り返りちなみに前回の2/17時点ではトータルで-3,628円 毎月2万円ずつの積み立てを設定したという所でした子供のための資産運用の話⑨定期報告前回の社会背景としてはオミクロン株の蔓延、ガソリン代の値上げ、インフレ進行、ロシアウクライナ情勢の緊迫化という状況でした2.現在の状況まずは社会背景としては世界的にも日本でも新型コロナは相変わらず落ち着いている地域があったり、また再流行している地域があったりでトータルで見ると落ち着く気配はありませんオミクロンの変異のBA.2が出てきたり、XEなるものが出てきたり変異を繰り返しています日本では3月21日で蔓延防止措置が全国で解除されましたが、卒業や転勤等で飲み会なども開催されていたのでしょうか、入学や転勤による移動の前から少しずつ感染者は増えてきており、実際に人の移動が行われた4月以降もまだまだ増えていきそうな気配がありますその他前回同様ガソリン高は続いておりアメリカや日本でも政府が緊急で備蓄していた石油の放出を発表インフレも様々な種類で進行しており、当面値上げラッシュは続きそうロシアウクライナ情勢はついに戦争に突入し、多数の民間人の犠牲者も出しながらいまだに解決のめどは見られず、国際的な軍事介入も見込まれずと言った状況ですアメリカでは新型コロナ対策として行っていた0金利政策によりインフレが進行しているとして、段階的な利上げを発表し経済の引き締めを行う予定さらにドルに対する円安が進んでいて昨日の時点で1ドル124円を突破して、さらに円安は進みそうな状況です総じていうとウクライナロシア情勢やアメリカの今後の金利対策など、不確定要素の大きかったものが確定したことで、前回よりは少し株価は持ち直した印象ですここからは実際の評価額と資産運用の中心としているeMAXIS Slim米国株式の購入からこれまでの値動きを見ていきましょうまずは現在(4/8時点)での評価額はこちら↓↓トータルで+25,222円となっていますさらに前日比で見ると-6,114円となっているので、一時は+30,000円を超えていたことになります2月は評価額が下がり続けていたのでここにきて少し持ち直してきた印象ですちなみにジュニアNISAを開始した昨年11/1からのeMAXIS Slim米国株式のトータルリターンの推移は以下の通りです昨年の11/1に開始(○)直後はわずかにプラスで始まりましたが昨年の12月ごろに一度マイナスまで転落1月あまたに2万円台まで上昇1月末には一気にマイナス圏まで突入若干上昇しながら3月頭に過去最低を記録(○)3月末にはこれまでの最高額で31,000円を突破(○)というような状況です評価額下がった時期に積立開始したことと徐々に株価が回復傾向にあって、トータルリターンは増加傾向です新型コロナの新しい株が出てきたりするとまた値は下がったりするでしょうが、上がったりさあったりを繰り返しながらトータルでは増え続けるだろうと思っています開始して6カ月で投資額は44万円しか使っていないのに、現時点で25,000円の利益が出ています6か月と言う短期間でかつ、相場が不安定な中でのこの額なので、今後も時間かけて少しずつ金額も増やしていけば学資保険よりも大きなリターンを見込めると踏んでいます次回もまた忘れたころに定期報告をしてみたいと思いますもしジュニアNISAに興味のある方は2023年で廃止(新規受け付けの停止)が決定している制度でもあるので、過去記事も参考して今年中に初めて見てください
2022年04月09日
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ついに4月に入り新生活がスタートした人も多いと思います慣れるまでは不安やストレスも多い時期だと思いますが、逆に新しい出会いや新しいチャレンジが始まる時期でもあります新しい環境にも人間は必ず慣れるように出来ています不安やストレスを感じたまま過ごしても、開き直って新しい環境を楽しんでもどっちにしたって今このときは刻一刻と過ぎていきます不安で心配な人は必ず慣れるので、焦らなくても大丈夫緊張できる時期は今だけなので、開き直って今の環境を楽しめる人は精いっぱい楽しんでください経験年数を重ねるごとによくもわるくも「そつなくこなす」ことが出来るようになってきて、緊張したりナーバスになれることもどんどん減っていきます「今しかできないこと」は、今は気付けないことも多いです入社したてのフレッシュな気持ちも今しか味わえない感情の一つなので、是非思いっきり楽しんで!さて今日は最近話題になっている円安についての話です円高円安について学校で学んだ覚えのある人はほぼ100%だと思いますが、円高円安について説明できる人はでどれほどいるでしょうか今日は円高、円安についてと私たちの実生活にどんな影響があるかを説明していきます1.外国為替(円高・円安)についてよくニュース番組の最後に下にテロップが流れて「1ドル120円です」とか言っているのを耳にしたことはあるでしょうか?海外のお金にはアメリカのドル、ヨーロッパのユーロ、中国の元、インドのルピー、オーストラリアの豪州ドル 等 数多くのお金の単位が存在します世界中で国を跨いで商売をする際に、共通のお金を使っている国なら良いですが、日本とアメリカのようにお金の単位が違う国同士で売り買いをする際にどちらかのお金を相手方のお金に交換する必要が発生しますこの一方の国の通貨をもう一方の国の通貨に交換することを「外国為替」と言いますこれまでも何度も説明していますがお金の価値は一定ではありません特に最近ではインフレも進み物価が上がっているので、お金の価値は下がっています(昔は100円あればお菓子が10個買えたのが、今では同じお菓子を100円で買うと8個しか買えない状態)さらにここにきてドルに対する円安も進んでいるというニュースをご覧になった方もいるのではないでしょうか円安・円高については外国為替の交換するタイミングで一方の通貨を交換する際にかかる金額の推移を表す言葉ですこのドルに対する円安と円高についてですが「日本円でドルを購入する時に日本円がいくら必要か」を表します私たちは日本に住んでいるので普段は円を使うため、外国のお金に交換する時に「円でいくら払うか」を基準に考えますなので1ドル122円と言われると、1ドル買うのに122円が必要だと言う事です円安とは円の価値が下がることなので、1ドルを買うのにたくさん円を支払わないと買えない状態です逆に円高とは円の価値が上がるので、少しの日本円で1ドルを買える状態です円安・円高の基準額(いくらになったら円安とか円高とか)はなく、その時々の金額を相対的に見て円安と円高を決めますそして現在に目を向けると昨日の時点で1ドル約122.7ドルですちなみに先月3月の頭の時点では114.8ドルでした突然ですが、ここで理解度を計るクイズです!1か月前(1ドル 114.8円)と比べて現在(1ドル 122.7ドル)は円安ですか、円高ですか?そう、答えは円安です1か月前と比べて1ドル買うのによりたくさんの円が必要になっているので、日本円の価値が下がっている状態ですちなみに2021年の1月あたりからずっとこの円安傾向が進んでいます2021年1月には1ドル103円台だったのが2022年の1月には115円台になり1年で12円分円安が進みました今年の1月から3月までは114円から116円を行ったり来たりしていたのですが、3月に入ってから様子が一変3月の頭には114円台だったものが今日の時点で122円台まで1ヶ月で8円も円安が進行しています昨年1年かけて12円上がったのが、1か月で8円上がっているのでいかに急速に円安が進んでいるかがわかってもらえるでしょうかこの1年間での円安の進行と、ここ1カ月の急速な円安の進行もあってニュースに取り上げられていると言う事です1ドルで見ると数円しか違いませんが、100ドルのワインを購入しようとすると去年の1月に購入していれば11,400円で購入できたものが、今買おうとすると12,200円無いと買えないことになりますさらに1,000ドルのアメリカ製のソファーを買おうとすると去年の1月なら114,000円が今なら122,000円なので支払う金額が1万円近く変わってくることになりますこの持っている金額が一緒でも買う時期によって金額(お金の価値)が変わってくることを、為替リスクと呼びます2.円安になると起こること円安でよく言われるのが海外旅行には不利とか、輸出には有利で輸入は不利とか学校で習った記憶があると思います「海外旅行も行かないし(コロナでいけないし)、別に日本国内でしか買い物もしないから自分には関係ない」と思った人がいれば、ちょっと待ってください!江戸の鎖国の時代ならその通りかもしれませんが、現代ではそうも言っていられません例え日本国内で全て旅行も生活も買い物も済んだとしても、あなたの生活にも必ず円安の影響はありますその一つ目は国内で買い物をするにしても、海外産のものの値段が高くなっていく可能性があること消費者庁のホームページをみると日本は食料品の6割を輸入に頼っており、(例 大豆、牛肉、豚肉、果物、魚介類、乳製品 等)このまま円安が進めばこれら海外製品を輸入する企業は、外国の会社に多くの円を支払わなくてはなります少しなら企業が負担したり企業努力で値段据え置きと言う事もあるかもしれませんが、これだけ急速に円安が進んでくると企業としても商品の値上げをするしかなくなってきて家計を圧迫してくるでしょう2つめは外貨建ての生命保険などに入っている人は、保険料が上がることが予想されます最近よくある外貨建ての生命保険を進められて入っている人はいませんか?保険屋さんから外貨で買っておいて35年以上入れば預けた以上のお金がもらえますし、亡くなる前でも好きなタイミングで解約も出来ますよとか言ってうっかり入った人もいるのではないでしょうか(はい、私です。そして先月解約しました)保険屋さんは為替のリスクについては教えてくれましたか?あなたは為替リスクを理解した上で加入していますか?もしそうでないなら、一度保険内容を要確認ですこの外貨建ての保険は日本円で保険料を払うのですが、米国ドルの為替によって支払う保険料が左右されるのでこのまま円安が続けば毎月支払う保険料も増えていきます保険金を受け取ったり解約金を受け取るのであれば、円安の時に受け取るのがベストなタイミングですこれに関連してですが外貨を持っている人(米国株やドル預金等)にとっては円に替える時に預けた額よりも多くお金が戻ってくる可能性がありますもし何かしらの形でドルを持っている人がいれば、円安のタイミングは日本円に交換する良い機会ですまた円安時期には海外旅行が高くつきますが、海外の方が日本で多くお金を使ってくれるチャンスでもありますもし観光地に住んでいたり、海外の観光客向けのビジネスをしている人にとっては円安はチャンスです円安と言う事は海外の方からすれば、1ドルを両替すればより多くの円をもらえることになるので少ないドルでたくさんの円に交換できるので日本へ旅行に行ったり日本製の商品を安く買えるチャンスと言う事ですこの円安の波にうまく乗って日本製の商品を輸出(円安の際はドルにて商品が売れると、日本円がたくさん入ってくる)して、日本企業が潤うことで日本の経済が良くなったり、給料が上がるなんてことがあるかもしれません現代のボーダーレスでグローバルな世界においては、たとえ江戸時代のように鎖国をしてでもインターネット上で簡単に海外とも繋がれるのでこの外国為替の影響を全く受けずに生活をすることは不可能です食料品に限らず家具にしても日用品にしても私たちの周りには海外製のものであふれかえっています最初に円安とか円高とかあんまり関係ないと思っていた方も、まだ円安はあなたに関係ない事だと思えるでしょうか?皆さんがしっかりと経済関連のニュースにも興味を持てるように私も少しずつでもこの手の話は今後も取り上げていこうと思うので、一緒に学んで自分の資産を守って経済的な自由を獲得できるように行動していきましょう私個人としては資産運用でアメリカの株も3つほど保有しているので、円安が進んだことで株価が多少下がったとしても円安の影響で利益が増えて外国為替の力の大きさを実感しています今後の外国為替の動向も注視して、自分の決断を他人に委ねるのではなく自分自身で行えるように行動していこうと思います*まとめ*為替とはお金の価値の変動によって外国のお金と日本の円の価値の高低を表す仕組みのことドルに対する円高とは円の価値が上がっているので少ない円で、ドルを買えること逆に円安とは円の価値が下がっているのたくさんの円がないと、ドルを買えない状況のことをいう最近は円安が進んでいるので、円の価値は下がってきている2021年1月からずっと円安傾向は進んでいたが、最近1カ月で急速に円安が進行している円安が進行すると海外のものを購入する際に金額が高くなる私たちの実生活においては海外産のものの値段が高くなっていく可能性がある消費者庁のホームページをみると日本は食料品の6割を輸入に頼っており、(例 大豆、牛肉、豚肉、果物、魚介類、乳製品 等)このまま円安が進めば家計を圧迫してくるでしょうまた外貨建ての生命保険などに入っている人は、保険料が上がることが予想されます逆に外貨を持っている人(米国株やドル預金等)にとっては円に替える時に預けた額よりも多くお金が戻ってくる可能性がありますもし何かしらの形でドルを持っている人がいれば、円安のタイミングは日本円に交換する良い機会ですまた円安時期には海外旅行が高くつきますが、海外の方が日本で多くお金を使ってくれるチャンスでもありますこの円安の波にうまく乗って日本製の商品を輸出(円安の際はドルにて商品が売れると、日本円がたくさん入ってくる)して、日本企業が潤うことで日本の経済が良くなったり給料が上がるなんてことがあるかもしれません円安をしっかり理解しておくことで、あなたの資産を守る役に立ちます海外旅行へ行かないから良いではなくて、「アメリカ産の小麦や牛肉、豚肉は値上がりするかもしれない」とわかっていれば値上がり前に買いだめして冷凍保管しておいたり、別の産地のものを探したり、献立を変えたりと色々と対策が打てますよねまた米国株やドル建ての預金を考える人がいれば、円安時期は購入するには不利な時期です為替の力は想像以上に大きいです今のインフレが進んで物価が上昇傾向にある日本において、色々と経済のことを理解しておかないとあなたが汗水たらして働いて、ためた貯金はいとも簡単に切り崩されていくことでしょう資産防衛のための記事もたくさん発信していくので、是非一つでも行動に移して5年後、10年後の自分を楽にしてあげましょう
2022年04月06日
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おはようございます前回は仕事に対する心構えの話をさせて頂きました今日は人間関係で困った時に試してもらいたい方法を説明します社会に出ると色々な世代の人たちと関わることになりますこれまでの学生時代はせいぜい同い年か先輩後輩含めても2,3歳しか年の離れていない同じ世代の人たちとのかかわりしか基本的には持っていなかったと思いますそこにプラスして学校の先生や両親、親戚くらいでしょうかそれが会社に行くと様々な世代の人たちと共に仕事をすることになります世代が違う人と関わる経験が少ないとまず世代間のギャップに驚きます親とは毎日一緒に暮らしているので世代間のギャップがあっても、時間がそのギャップを埋めてくれたり、基本的には親はあなたに興味を持ってくれたりあなた自身を大切にしてくれるので相手からも世代間のギャップを埋めようと歩み寄ってきてきくれますしかし会社の人たちはあなたの親ではないので、そこまで親身になってあなたとの世代間のギャップを埋めようとしたり、話を聞いてくれる人ばかりとは限りません(家族のように接してくれる会社や上司もいますが、希少だと思います)なんなら「お前の親じゃないんだぞ」と言われることもあるかもしれませんそこでまずは人間関係に迷った時は会社の中での同期や年も近くて親身に話を聞いてくれる先輩を見つけることがとても大事です最初の頃の大変さは同じ立場にいる人か最近同じ体験をした人にしか伝わりませんそれこ親身になって聞いてくれる人であっても年齢が離れていると時代が違って、「俺の時は残業で会社に寝泊まりするのが当たり前だった」とアドバイスをもらっても今の時代には合わなくなっている可能性もありますまた新人の頃は誰しもにあったのですが、年数がたつにつれて記憶が風化していくので新人時代のつらかったことを思い出せなくなったり、記憶が改ざんされて新人の悩みに共感しづらくなっていきますまた会社外の友人に悩みを打ち明けてもいいのですが、仕事の内容がわからないといまいち伝わらなかったり、なんなら友達の悩みを聞く立場に気付いたら逆転しているなんてことにもなりかねませんそして会社以外で相談相手がいても、社会人になってからは社外の友達と会っている時間よりも会社の人たちと合っている時間の方が長くなるので、できる限り社内での相談相手を見つけることをお勧めしますまた前提条件として相手が親身になってあなたの話を聞いてくれるわけではないと言うことを理解してもらったうえで、相手にあなたへの興味・関心を持てもらうちょっとしたテクニックを一つ紹介して今日は終わりにしようと思います職場の人間関係だけではなくて恋愛などでも使える、「簡単だけどとても有効なテクニック」なのでぜひ活用してみてくださいそれは「ちょこちょこ話しかける」と言う事です人間には1週間に一度1時間話をする相手よりも、毎日5分間でも話をする人の方が親近感を持ちやすいと言う特徴がありますそれなら毎日1時間ずつ話せばいいじゃんと思うかもしれませんが、それでは相手の時間も自分の時間も割かれるためにむしろ「あの人は毎回話長いからな」と敬遠されてしまうかもしれませんそこで短時間であれば相手もあなたと話すことに負担感を感じないですし、ちょこちょこ話すことで少しずつ相手もあなたに親しみを感じてくれるようになりますまた話す時間も短くていいので、話す話題に悩むこともありません簡単なテクニックですが心理学で言う「ザイオンス効果」と言うもので、本当に効果絶大なのでぜひ人間関係を上手くいかせるためにも使ってみてくださいね
2022年03月31日
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おはようございます3月もあと数日で終わります4月からは新年度に突入するので、春から新しい生活が始まると言う人も多いかと思います特に学校を卒業して初めて社会人として仕事を始めると言う方は、友人との別れの寂しさと働くことへの不安感で落ち着かない日々を過ごしているのではないでしょうかそんなセンチメンタルでナーバスな日々を送っている人達へ社会人になる上で知っておいてほしい事、知っているだけで働く時にちょっと訳に立つ心構えを今日はお伝えしていこうと思いますまず学生と社会人との大きな違いとは何だと思いますか?答えは簡単、「お金を稼ぐ」と言う事ですこれまではむしろお金を払って学校へ通っていたのが、社会人になると自分の仕事によって相手からお金をもらうようになりますこれが学生と社会人の一番の大きな違いであり、ただ学校では正確には教えてくれないので、この違いを理解しないままに社会人となった人は最初は戸惑う事でしょうひょっとしたら働いてから「まだ学生気分が抜けていない」とか「社会人としての自覚が足りない」とか言ってくる人もいるかもしれませんただ「学生気分」が何かや「社会人としての自覚」とは具体的に何かを教えてくれる人は少ないでしょうしかし、その社会人と学生とを分ける重要なポイントを理解しているかいないかで、今後あなたの仕事に対する考え方は大きく変わってくるのでここで説明しておきますお金を稼ぐ(仕事をする)上で重要なポイントとはこれまでの「自分の利益になることを行う」ことではなく、「相手の利益になることを行う」ことです学生の時はあなたも親も教師も、あなたのためになることを第一に考えてくれますスキルや知識を身に付けるにしても、資格を取得するにしてもそれはあなたのためになることを考えて教えてくれています良い職に付けるように、給料を多くもらえるように、あなたの将来をより良くするように全てはあなた中心に世界が回っていますしかし、働いてお金をもらうと言う事はお金を払ってくれた方に価値を提供すると言う事です私たちはサービスを提供する側と、サービスを受ける側の両方の側面を持っています例えばお金を払ってご飯を食べに行った時に、接客の人から不機嫌そうに「私今忙しいので、後にしてもらえますか」と言われたら、せっかくお金を払って食べに来たのになんだか雰囲気悪くていやだとすぐに感じることが出来ますしかし、実際に自分が働く側になるとつい「自分が忙しいかどうか」や、「こちらが忙しいのを察してくれる良い客か、空気読まずにどんどん話しかけてくる悪い客か」と自分にとって良い客か、悪い客かという自分本位の考え方に変わってしまいます外食の際には料理ものそのものにお金を払っているのは当然ですが同時に、それを提供してくれるスタッフや調理の場面を見て楽しめたり、待っている間に感じる臭いや店の活気、臨場感等トータルに対して私たちはお金を支払いますそのため、せっかくお金を払って来てくれたお客さんに美味しいものを食べてもらおうとか、楽しんでもらおうとか、そういう努力をしてくれるお店は繁盛しますし逆に今日は忙しいからと言う店側の都合を優先するお店ではお客さんに声もかけずに平気で待たせたり、とにかく回転数を上げることだけを考えて料理や接客の質が下がったりしてどんどんお客が離れていきますこのように働くということは自分自身を使って、きてくれた方に価値を提供することが何よりも重要ですこれまでの学生時代にはあなた自身やあなたの親がむしろお金を払って、サービスを提供される立場でしたその感覚が抜けないと仕事は「自分がお金をもらうためにすること」だったり、「経験やスキルを身に付けるため」にするという自分からの視点でしか物が見れませんしかし、仕事の本質は相手に価値を提供することで、その対価としてお金を受け取ることですそのため本来であれば相手に快適な時間を提供したり、あなたの仕事で相手の手間を省いたり、相手の時間を作ったり、相手にとってのメリットの対価としてお金をもらうが正解ですしお客により良いサービスを提供するためのスキルや資格を身に付けることが本来の働くと言う事ですこの本質がわかっていれば経験はなくても、新人であっても相手に価値を提供することは出来るようになります例えば来てくれたお客さんに対して笑顔で挨拶をして、気持ちが良くなったり元気になってもらえればあなたは価値を提供したことになりますまた経験を積むとはただ何も考えずに働くだけで蓄積されるものではありません例えば自分のためにと思って10年間仕事を続けてきた人と、相手に価値を提供しようと考え続けて5年間仕事をしてきた人では後者の方がより多くのことを考えて経験を積めます自分のためだけを考えて仕事をする人は年数と共に作業の効率は上がるかもしれませんが、相手に与えられる価値はそれほど高まりません実際に社会人となって出世していく人や成功する人は皆、必ずこの仕事の本質を理解している人です是非これから新社会人となる人はこれまでの「自分のためのマインド」から、「相手のためのマインド」に切り替えて相手に価値を与えるための手段としてまずは仕事を覚えて行ってもらえると良いと思います先程も述べたように新人であってもまだ手段としての仕事の方法をわかっていなくても、相手に価値を与えることは出来ますそして悲しいことに社会には何年働いていても仕事の本質を理解できていない人はたくさんいますそういう人は相手が自分にとって良いかどうか(お金をもらう立場なのに)で判断して、そうでない人に対してストレスを感じたり、不満を言いながら働いて、「自分にはこの仕事があっていないかも」と悩んだりもしますそういう人が多い職場に入ったのだとすれば、逆にあなたが仕事の本質を理解していれば出世していくチャンスです新社会人の皆さんが提供してくれるサービスを私もどこかで体験できるのを楽しみにしています新社会人・新入職員の皆さん、社会人(仕事をする側)へようこそ!
2022年03月29日
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おはようございます今日でモチベーションの話は最後です最後は結局モチベーションとやる気を自分の意のままに操るためにはどうしたらよいかと言う話ですこれが出来れば「気分が乗ったらやろう」ではなく、「行動するために気分を乗らせよう」と出来るわけですモチベーションについて 0.根性論ではありません1.やる気は「気分」ではない2.気分の正体3.進化の歴史4.集中力とやる気5.モチベーションを意識的に操る方法1.脳の仕組みと好みを理解する脳には側坐核と言う「報酬系」と呼ばれる部位があり、この側坐核から放出される神経伝達物質と呼ばれるドーパミンやノルアドレナリン、セロトニンがやる気やモチベーションを高める効果があるやっていて楽しいと思ったり、行動を行うことで良い気分になったりするのは脳が報酬を出して、その行動を何度もさせようとしてくるからで、それがやる気やモチベーションを上げている報酬系が発生しやすいのは人間の生きる目的とこれまでの進化の歴史を考えると見えてくる生物である人間が他の種が絶滅していく中でここまで生き残れたのは脳と体が進化を続けてきたからそのため生物としての最大の目的は生き残ることと子孫を残す事の二つそのために食事や睡眠、運動、異性との繋がりや興味、モテること、社会との繋がりや社会の中での地位の向上、他人との比較、新しい場所への好奇心や探究心などは報酬系を刺激しやすい一見やる気やモチベーションは自分自身では制御できなさそうだが、脳の仕組みと報酬系の好みを知っておけばやる気やモチベーションを自分の意のままに操ることも可能2.運動の効果運動をすることで体を健康に保てるだけではなく、脳に対しても多くの良い影響を与える運動をすることで神経伝達物質が放出されてやる気やモチベーションが出やすくなる他にも海馬が運動によって鍛えられるのでストレス耐性がついたり、記憶力が良くなったりするまた神経伝達物質であるドーパミンは集中力にも関与するので、集中力が切れた時に運動をすることで集中力が回復したり、定期的に運動を続けることで血流が増えて血管が新生されることで集中力のキャパシティも増えるまたうつ病の予防や治療にも運動は効果があることがわかっているそのため定期的に30分以上の運動を習慣化したり、趣味のスポーツを持つことであなたの全体としてのパフォーマンスは間違いなく上がり、気分も前向きになれたりするコロナ禍でランニングや運動をする人が増えているのは、おうち時間が増えたからだけではなく、外出自粛や社会との繋がりを絶たれている現状において憂鬱な気持ちを振り払う一つの有効な手段であるからだと思われる3.モチベーションを操って、パフォーマンスを上げる結果の出せる人とそうでない人の明確な違いは行動力にある他人と比較して相手を悪く言ってマウントをとっても、たくさんの本を読んでも、出来る人の習慣を学んでも、成果が出るわけではないまた能力が高いから成果を残しているわけでもなく、結局はやるべきことを後回しにせずにその場その場ですぐ行動に移せるかどうかで成果を出せるかが決まる最初は能力が低かったとしてもやっていくうちに多くの失敗や成功を経験していき、その積み重ねから「こうすればうまくいく、こうしたら失敗する」ということが経験としてわかってくるそうした一つ一つの積み重ねが最短で答えを導き出す手助けをしてくれて、周りから見たら「センスがある人」と見られるようになって、結果的に「成果を出せる人」となっていくセンスがある人や成果を出せる人になるためには、とにかくその分野に関してチャンレンジをたくさんして経験を積むしかない私たちが嫌がる「失敗」を繰り返すことでしか成功は得られないし、センスは磨かれないモチベーションを理解して意のままに操ることが出来れば、この行動力が身につくそして行動力がある人は仕事でも勉強でもスポーツでもパフォーマンスを上げることに繋がるモチベーションを意のままに操るためにまずやることは自分のしなくてはいけない行動をしたら、自分自身にご褒美をあげるところから始めるのが一番取り組みやすいですそのご褒美の内容は人間の欲求に絡めて考えるとより良い例えば「この課題を終えたらおいしいスイーツを食べてもよい」と決めたり、「この資格を取ったら出世の近道になる」と意識したり行動の先に脳が報酬系を出しやすいご褒美を用意することで、モチベーションを意図的に上げる最初の一歩を踏み出せます次に実際に行動へ移すためには環境を整えます脳の報酬系をあらゆる手段で刺激してくるスマホはなるべく遠くへ追いやりましょう視界に入る位置にスマホを置くのは絶対にやめた方がよいですスマホが報酬系を刺激してくれることをすでにあなたの脳は理解しているので、そちらが気になってやるべき課題に集中することが出来なくなってしまいます他にも漫画や趣味のものはなるべく作業スペースからは遠ざけておきましょうまずはこの2点、報酬系を刺激するような褒美を与えること、ほかの報酬を刺激しそうなものを遠ざけることから意識していくだけでも、あなたはモチベーションを少しずつコントロールできるようになると思いますこれまでやる気が気分の問題でモチベーションが上がるまで待とうという受け身の姿勢だった人は、自分からモチベーションを上げるために能動的に行動をとれるようになっただけでも大きな進歩です行動して失敗を繰り返していくうちに、センスは磨かれていきますこのブログを読んでもらったあなたの行動が、今日から少しずつでも変わってくれればとても嬉しいです*まとめ*モチベーションを意識的に操るためには、やる気が起きるメカニズムを理解して、脳がどのような時にやる気を出しやすいのかを理解する必要があるやる気を引き起こすのは側坐核を中心とする報酬系で、ドーパミンやノルアドレナリン、セロトニンなどの神経伝達物質が関わっている報酬系が反応して神経伝達物質が出やすいのは「生存確率を上げる食事や運動などの行為」、「異性との関わりや子作りに関する行為」、「社会との繋がりと社会的な地位の向上に関する行為」に対して脳は反応する運動を定期的に行うことで、これらの報酬系を刺激してやる気が起きやすくなったり、ストレスに強くなったり、集中力が上がったり、記憶力が上がったり、うつ病の予防・改善に繋がったりと良いことだらけ自信のパフォーマンスを上げるためにもぜひ定期的に30分以上のランニングや趣味のスポーツを持つことはやってもらいたい成果を上げられる人と言うのは、結局は行動力のある人です最初は能力が低くて他の人よりも上手くできなかったとしても、人よりも行動できる人はたくさんの失敗や成功体験を積むことで経験値が増えていきますその結果、過去の経験から「こうすればうまくいった。こうしたら上手くいかなかった」という情報が蓄積されていくので「センスがある人」に徐々になっていき、最終的には「結果を出せる人」になっていきます行動できるかどうかを決めるのは「モチベーション」ですモチベーションの正体をしっかりと理解して、自分のコントロール不能な気分的なものではなく、他の報酬を与えてくれる物を意図的に遠ざけて環境を整え、行動する目的を上手く人間の欲求に絡めて自身で報酬付けを行うことで自分自身のやる気をコントロールしてモチベーションへとつなげていくことが出来るまずはやらなくてはいけない行動に対して、出来たら自分自身に報酬を与える癖をつけていくところから始めていきましょう__________モチベーションが上がらなかったり、いつもやる気が出たらやろうと何かと後回しにしてしまう癖のある人は多いと思いますむしろそうでない人は仕事でも勉強でも結果を残せている人だと思うので、このモチベーションの大切さを理解している人は多いと思います全5回の記事を読んでもらって、あなたのモチベーションややる気に対する考え方が変わって、少しでも行動してみようと思えたなら幸いですより詳しく、モチベーションや脳の仕組みについて学びたい人には以下の書籍がお勧めです最後にリンクを貼っておくので興味のある方は是非ご覧ください(現在楽天のお買いものマラソン期間中なのと楽天ブックスで購入すると他の楽天市場でのお買い物ポイント倍率アップします)一流の頭脳 [ アンデシュ・ハンセン ]スマホ脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]
2022年03月22日
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おはようございます昨日は人間の進化の歴史と、脳の進化が時代の進化に追いついていないと言う話をしました今日は集中力とやる気を起こす脳の働きについて解説します現代ではスマホによって何かと一つのことに集中することが難しくなっているので、集中力がないと自覚のある方や悩んでいる方は是非集中力とやる気のメカニズムを学んで行ってくださいモチベーションについて 0.根性論ではありません1.やる気は「気分」ではない2.気分の正体3.進化の歴史4.集中力とやる気5.モチベーションを意識的に操る方法1.集中力とはあなたは集中力はある方ですか?それとも集中力は無い方ですか?スポーツにおいても勉強においても仕事においてもこの集中力は私たちのあらゆる分野でのパフォーマンスを上げるのに役立つ能力ですあなたの周り日にいる仕事が出来る人もスポーツが出来る人も、優秀と呼ばれる人はこの「集中力のある人」が多いのではないでしょうか集中力とは「辞書的には一つの事柄に注意を集中して物事に取り込む能力」のことを言います一つの事柄に集中すると言う事は、脳内に入ってくる数多くの情報の中から不要なものを削除していく、雑音をかき消していくという作業ですそのため集中力のある人と言うのは周りが騒がしくても、今自分がやるべきことだけに集中できますし、他の誘惑があったとしてもわき目も振らずに行動できます逆に集中力のない人と言うのはこの数多く入ってくる情報や誘惑に対して、次から次へと気移りしてしまう状態を言います例えば部屋の片づけをしているときに、昔の日記や漫画が出てきて、その誘惑に負けて本来やるべき片づけを放り出してそれらを読んでしまったりはたまた仕事中に書いてしまわないといけない文書を作成していたのに、電話対応で別の依頼が来て、文書を書きながらも電話の内容が気になってしまって作成までに時間がかかったりする状況です脳内には絶えず情報が入ってくるので(例えば部屋が暑いとか寒い、キーボードを打つのに右手と左手をどこにおいておいたら良いか、喉が渇いた、今日の友達との約束は何時だったか、明日のプレゼンの資料は見直したかどうか等)集中力の正体とは一つの物事にのめり込む力と言うよりも、他の雑念を消していく力に他なりません2.集中力とやる気の関係性集中力とやる気には共通点がありますそれは報酬系が関わっていると言う点です報酬の一つであるドーパミンはやる気と共に集中力にもかかわっています「楽しい」「つまらない」を脳が判断すると、楽しいものに報酬を出して人間にその行動を取るように仕向けてくる、これが「やる気」の正体ですその行動をすると楽しかったり心地よかったりポジティブな感情を抱いて、行動を起こすためのやる気が出てきてモチベーションが上がりますその一連の流れの中で、数あるやるべきことの中から「楽しい」ことを選ぶと言う事はそれ以外の「つまらない」選択肢を排除することにもなりますその結果報酬が出されることでやるべきことが絞られて集中力も高まりますやる気は物事を始める時のスタートモチベーションに、集中力はその行動を続けるための持続モチベーションに関与しますさらに集中力に関してはこの報酬系だけではなく、視床や前頭葉も関わってきます視床とは脳が集めた数多くの情報が一点に集まる脳の中継地点です視床が意識のフィルター機能としての役割を果たし、情報の取捨選択をし雑音をかき消してくれるので集中力も上がります前頭葉は脳の司令塔としての役割を担っており、特段力やフィジカル面が優れている訳ではない人間が世界中の生き物たちの頂点に立ち、人間らしく考えたり判断したりできるのはこの前頭葉が他の動物よりも発達しているからに他ならない前頭葉は抽象的思考や論理的思考、数学的思考や認知機能などを司っているこの前頭葉のおかげで私たちはその場限りの思考だけではなくて長期的な計画を立てられたり、将来のために考えて行動をすることも出来るさらに前頭葉では先ほど言った脳内に溢れるおびただしい数の情報で脳が混乱する状態を鎮静し、落ち着かせる力も秘めているさらに視床と同様にフィルターとして雑音を取り除き集中力を高める機能も有しています3.やる気を引き出し、集中力を高める方法やる気と集中力に共通しているのは先ほど言った報酬系で、とくにそのうちのドーパミンが関連していますそのためこのドーパミンを放出することが出来れば、やる気を引き出して集中力を高めることが出来ますドーパミンを引き出すためには大きく分けて三つの方法がありますまず1つ目は報酬系を刺激することです生存する、子孫を残す、社会活動を通して他社よりも上に立とうとすることが報酬系を刺激しやすい事は前回の歴史の話で説明したところですそのため、これらに関することであればドーパミンは放出されやすく、集中力も高まりますあなたの興味があったりやらないといけないことにこれらの人間の本来持っている欲求を絡めることが出来ればやる気を出すこともモチベーションを上げることも簡単です例えば英会話を学びたいと思っている人であれば、それが出世に直結する状況であればドーパミンは出やすいですし、あなたのタイプの女性や男性が講師をしている英会話教室であれば行動しやすいですし、集中力も高まるので結果的に覚えも早くなります2つめは環境を整えること集中力が上がらない理由はやるべきことがたくさんあってその中から取捨選択をしないといけないからですつまり選択肢が多いから私たちは悩み、結果あれこれ手を出したり、何かをしながら常に頭の中に他の選択肢もある状態なので集中が出来ませんそのため何かしたい事やするべきことがある時はそれ以外の選択肢を遠ざけることが重要です例えば人間の報酬系をあらゆる角度から刺激してこようとする脳にとってかなり魅力的なスマホを視界に入らいないようにすることは、現代においては集中力を上げるための環境を整えるかなり有効な手段ですそして逆説的かもしれませんが、報酬系を司る側坐核は行動を実際に始めてしまえば5分程度で内容に関わらず報酬を出し始めると言う事も分かっていますつまりやる気が出てから始めるのではなく、実際に始めるうちにやる気が出てくると言う事ですそのためにも他の誘惑となる選択肢を遠ざけて、実際にそれしかやることがない状況を作った上でやる気はなくてもとりあえずやってみると言う事もドーパミンを出すうえで重要です3つ目は運動をすることです集中力が切れてきたときの集中力を取り戻すためのポイントとしてもそうですし、最初から持っている集中力のキャパシティを広げるうえでも運動はとても重要です運動をすることで脳の血流が増えて脳が活性化しますまた運動は生存確率を上げる上で重要な行為なので脳は運動をするとドーパミンを分泌して、気分がリフレッシュしたり体が疲れていても心地よい疲労感を感じたりと報酬系を刺激する行為ですそのため疲れてきた、集中力が落ちてきたと感じる時には軽く散歩でもして体を動かすことで脳をリフレッシュできますさらに運動は体に負荷をかける行為なので、脳が危機的状態だと理解して集中力も高めてくれますまた集中力を高めたり、集中力の総量を増やしたければ定期的に運動することで鍛えることが出来ます目安としては一回の運動で30分以上、強度としては30代で心拍数が130程度になるような運動(ランニング程度の強度)を継続的に行うことでより効果がありますまた運動を朝行うと、運動後は集中力が高まるのでより日中の時間帯に集中力を高く仕事や勉強に臨むことが出来ますあまり運動の強度が高すぎると、逆に脳への血流が減って集中力が一時的には低下することになるので(長期的には鍛えられる)、集中力を鍛えたいのか、それとも回復させたいのかによって運動の強度も変えていく必要がありますなにより運動には集中力の他にもストレス耐性を上げたり、細胞を新生させて老化を予防したり、記憶力や思考のスピードを上げたりと様々の効果があるので、是非定期的な運動は取り入れてもらうのが良いと思います*まとめ*集中力とは一つのことに取り組むために、数ある情報の中から他の事柄を排除する力のことをいう集中力はスポーツ、勉強、仕事のあらゆる場面のおいてパフォーマンスを左右する大事な能力集中力は行動し始めてから発揮するもので、やる気は行動に移すまでの段階で発揮するものやる気を引き出して行動に移すことにも、やり始めてから一つの物事に集中させるのにも報酬系が関わっている集中力にはさらに視床や前頭葉の働きも関わっており、数ある情報の中からどれが重要か、意義のあることはどれかを判断して重要と思った事柄に報酬を出して集中力を高めるやる気を引き出すためにはやりたいことに報酬系が発生しやすい状況を絡めるとやる気が起こりやすい報酬系を反応させるためには生存に関することや子孫を残すこと、また社会と繋がりその中で競争していくことで反応するまた環境面では行動している最中にも他に脳が反応しそうな情報を少なくすることが重要(スマホを目に見えない所に遠ざけておく等)集中力が減ってきたと感じたら軽く散歩したり体を動かすことで脳の血流が改善されて集中力も改善される定期的に運動を習慣化している人は最初の集中力のゲージが大きくなって、より長い時間集中できるようになる運動の目安としては最低30分間は定期的に運動をして、強度としては30代で心拍数を130くらいまで上げることを目安に行うと良い
2022年03月20日
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おはようございます今日は人間の進化の歴史から脳が何に対して報酬を出して、私たちにやる気を出させて行動を促すのかを解説していきます初めて聞く人にとっては私たち人間についてや脳について新しい見方が出来ると思います最初は脳の進化だけを書こうと思っていましたが、歴史を調べていくうちに面白い発見がたくさんあったので、人類の歴史、日本の歴史についても色々と書いてみました!モチベーションについて 0.根性論ではありません1.やる気は「気分」ではない2.気分の正体3.進化の歴史4.集中力とやる気5.モチベーションを意識的に操る方法1.ホモ・サピエンス小・中学生の時に人間の祖先の話で、アウストラロピテクスとかジャワ原人、北京原人、ネアンデルタール人などの話を聞きましたがなんだかよくわかっていませんでした私のおぼろげな記憶ではアウストラロピテクスとかネアンデルタール人とかが進化して最終的にホモサピエンスになったのかなと思っていましたが実際はそうではなくてそれぞれ別の種類の人類がいて、その中で最終的に競争に打ち勝って生き残ったのがホモ・サピエンスという私たち現代人の祖先ですつまり人類の長い歴史の中で何かしらの危機や生存競争が絡んできたと言う話ですホモ・サピエンスは私たちとほぼ同じ大きさの脳を持っており、今からおよそ20万年前に誕生したと言われています狩猟採集を生業としてコミュニケーションを行う機能が他の種族よりも発達していたと言われています人類に限らず同時期に生きていた非常に多くの種類の生物(マンモスやサーベルタイガー等肉体的に勝っている種も含めて)が絶滅していく中で、ホモ・サピエンスは最後まで生き残り、現在地球上を制圧するまでに至りましたホモサピエンスが生き残れた理由は脳が発達して高度な思考が出来るようになったことに加えて、コミュニケーション能力を身に付けて他者と繋がりながら社会的な行動を営めるようになったことが大きな原因だと考えられています2.人間の進化の歴史地球が誕生したのが46億年前で、最初はマグマがむき出しで生物も存在していなかったとされていますその後40億年前に雨が降り大陸と海が誕生し海藻が生まれ、光合成によって大気中に酸素も少しずつ発生そこから時は過ぎて5億年前には三葉虫などのワラジムシみたいな見た目の節足動物が海中で誕生その後軟体動物や魚類が誕生し、4億年前には大気中にオゾン層も出来て紫外線量が減ったことで両生類が誕生し陸上に進出爬虫類、哺乳類の先祖が現れて2億年前には恐竜等が活躍その後ようやく人類の祖先である霊長類の祖先が生まれるのが6500万年前です地球の46億年の歴史的にみると地球の誕生から考えると人類が生まれたのはごく最近と言う事になりますちなみに今回調べて知ったのですが、歴史とは地層を調べることで、およそ何百万年前の出来ことだと時期を特定するようですその地層から出てくる化石や骨などを調べて、当時の生活や歴史を振り返るんですね考古学は偉大ですここから人類の歴史についてですが、人類の進化の歴史の舞台となったのはアフリカ大陸の熱帯雨林だと言われています(諸説あるので、1つの意見として見てください)今からおよそ700万年前に私たち人類の祖先はチンパンジーと分かれて、二足歩行を始めますそして400年前には最初の人類とされるアウストラロピテクスが誕生します(画像検索してもらえるとわかりますが、ほぼチンパンジーです)身長は140センチほどで手も長く、チンパンジー同様に木の実や果実を取って食べていたと言われています人類が進化したきっかけとなったのは、大陸同士が衝突して隆起したことで出来たヒマラヤ山脈が徐々に標高を高くしていき、700万年前には標高5000m急になり、大幅な気候変動をもたらしたことが原因ですこの気候変動は暑くて雨の多かったアフリカに山脈が出来たことで雲の滞留を生んで乾季をもたらし、熱帯雨林が消失して果物などの食料が入手しづらくなる状況をもたらしましたその結果、食料が入手しづらくなったアウストラロピテクスは生き残るために進化せざるを得なかったと言うわけですまた200万年前の地球上では地面の隆起が進みアフリカに多くの山脈が誕生したことで、さらに乾季は進んでいきました草原、サバンナが誕生してより果物は入手しづらくなり、草食動物やそれを狙う肉食動物が増えたことで狩猟に有利な環境になっていきましたおよそ150~170万年前にはホモ・エルガステルという人類とパラントロプス・ロブストスという2種類の人類が現れますホモ・エルガステルは170cmほどですらりとした体系で他の動物が狩りをした残りを食べて生活して、食料が見つからない時は移動して歩いたために移動に適した体つきに進化していきパラントロプス・ロブストスは身長150センチほどでずんぐりとした体形で、木の根を食料としていたので顔(顎)の筋肉が発達していました人類がいつから火を使い始めたかははっきりとはしていないが、150年前の洞窟の遺跡から焼けた骨が見つかったりもしているので、この時代には火を使っていたかもしれません誕生から100万年ほどして木の根を食べていた人類は突如として絶滅して、肉の残骸を食べていたホモ・エルガステルが生き残りますこの時代には草原やサバンナの中でサーベルタイガーが王者として君臨しており、人類もサーベルタイガーの獲物の一つでした弱肉強食が進むこの環境下で人類は生き残るために脳が発達して、初期の人類であるアウストラロピテクスが500mlほどの大きさしかなかった脳が、ホモ・エルガステルは900mlほどにまで拡大していきます肉食を選択したことでより多くのエネルギーを摂取できるようになったことで、体の多くのエネルギーを消費する脳の発達に影響したのではないかとも考えられています脳の肥大化に伴って、これまでの食べ残しの肉を探すのではなく道具を使った「狩り」を覚えていきます次に現れた人類ホモ・エレクトスはより見た目も現代の人間に近づいて脳も1000mlを超えますアフリカから食料を求めてアジアへ向かった祖先たちがインドネシアで見つかったジャワ原人や、中国で見つかった北京原人になったと考えられていますそして20万年前にようやく現代人の祖先であるホモ・サピエンスが誕生し、脳の大きさも1400mlを超えていますただ30万年前にネアンデルタール人も誕生しており、ネアンデルタール人は脳の大きさも1600mlで体格もホモ・サピエンスよりも屈強でしたが、最終的に生き残ったのはホモ・サピエンスでしたどちらも狩猟採集を中心としていましたが、ネアンデルタール人は石器の作成や使用に長けており、最盛期にはヨーロッパ各地へ広がっていましたしかし、最終的にはネアンデルタール人は滅び、ホモ・サピエンスが生き残ることとなりますその原因はホモ・サピエンスの方がより高度に言語を使いこなしていたことに由来するとされます言語を高度に扱うことで、人から人へ狩りの方法を伝えていくことが出来ますし、一人で狩りをするよりも集団で囲んで狩りをした方が生存確率も食料を得られる可能性も高くなりますまた大脳も発達してより高度な思考も可能となりますこうして700万年前にチンパンジーから派生して二足歩行を始めた人類の祖先は環境に適応するためにより生存しやすいような種族へと進化を重ねて最終的には20万年前に誕生したホモ・サピエンスが現在まで地球上を制圧するまでに至ったのです3.日本史からみる人間の進化こうして人間は長い年月をかけて数百年単位で生き残れる形へと進化してきました人類の歴史で見ると700万年と言う途方もない歴史の中で脳の重量は約2.5倍ほどに成長してきました最初は熱帯で果物を食べていたところから、気候の変化によって十分な食物を得られなくなり、木の根などを食べたり動物の肉を食べたり、石器を使って狩猟採集を行って、のちに農耕が始まり、現代では養殖、家畜、酪農、遺伝子組み換え等、人間の生存に欠かせない「食事」の在り方も変化していきました日本だけで見ても約紀元前1万2千年前の縄文時代に土器が生まれ煮たり保存したりが可能になったことで食べられるものも格段に増えて、食料を探しに各地を行ったり来たりする必要もなくなり、住居を作り定住するようになりました1万年ほど続いた縄文時代から紀元前5~600年前になると弥生時代へと突入して本格的な畑作が始まり、より一層食事の確保はしやすくなり、その分地域社会の誕生や敵の侵入を阻む住居や塀等、社会活動の重要性がより上がっていきますその後は紀元後250~600年あたりまで古墳時代に入り、文字の伝来とともに仏教や儒教などの宗教も入ってきますより信仰や神、仏などの物語が生まれてそれに伴い、より強いコミュニティや「国」という概念も生まれるようになってきます(邪馬台国、倭、百済、新羅 等)このころから政治も始まって、氏名制度も始まり、日本史的には様々な登場人物(卑弥呼、蘇我馬子 等)も発生して、覚えるのが大変になるのもこのあたりからですこの言語によるコミュニケーションだけではなく、文字が生まれたことで伝達の手段が格段に増えてより一層人間は進化していきます紀元後約600~800年 飛鳥・奈良時代に入ると日本という国が誕生して、国を統治するための律令制度が導入されて税金や身分制度、階級制度なども取られるようになりますそして天皇制度がはじまったのもこのあたりで、ここからは積極的に権力を巡って人間同士での争いも始まりますまた文化的にも古事記、日本書紀等の歴史書や万葉集などの和歌集が誕生して、文化的にも発展を遂げていきます平安時代以降は武士の台頭などもありここから明治時代まで武士が活躍する日本統一までの同じ民族同士での殺し合いの時代が、約800~1867年の大政奉還と王政復古の大号令で武士の時代が終わるまでの約800年間続きます平安時代和歌や文学に代表されるような精神面での豊かさを求めるようになり、戦国時代には城や金銀財宝、茶の文化や食事以外の部分で身分や自身の階級を示すための文化、精神的なものへの執着やアピールも強くなっていきますそれらは食事や住居などの最低限生存に必要なラインをクリアしたからこそ発生する、より人間の上位欲求を満たしていくように脳も発達していった(生存→安全→社会→承認→自己実現 マズローの欲求5段階節)そこから一気に現代へ時を進めたとしても、1868~1989年までの100年の中で明治、大正、昭和の時代を経て第一次、第二次世界大戦等の戦争が繰り返されたこともあって貧しい時代も経験する80代以上の祖父母の世代に話を聞いてみると、戦争や戦後の貧しい時期を経験したり、幼いうちに兄弟を亡くしたり、食べるものも無くて貧しい生活を送っていた等と言う話も聞いたことがないでしょうか戦後からわずか10年足らずで日本は高度経済成長期(1955~73年まで)に突入して食事にはほとんど困らず、テレビや洗濯機、冷蔵庫、自動車がどの家庭にもあるようになりさらににそこから20年後の95年にはパソコンが普及して、さらに20年後の2010年ごろにはスマホが普及し始めて常時インターネット上で世界中と繋がれる時代がやってきましたこれまで何百万年と時間をかけて進化してきた人類と脳が、この2千年の間だけでいかに急速に時代を進めてきたか想像できたでしょうかまた文学から紐解いても、例えば約1000年に書かれた源氏物語は権力闘争や恋愛について書かれたもので現代でも読まれている文学作品ですこの当時から男女の恋愛をしていたことはわかりますし、1000年経った今でも共感できる部分があるからこそ読み継がれていますが、言い換えれば1000年前から人間の活動自体はそれほど変わっていないと言う事も言えます共通の言語があれば時代感や価値観こそ違えど同じようにコミュニケーションを取って生活できるはずです人類の進化にかかる時間は数百年単位で起こっているので、日本史の数千年の歴史上はほんの一部の期間であり、進化の段階で見たら畑作を始めた弥生時代もスマホを使いこなす現代の私たちも使う道具には大きな差があっても、人間の中身自体はさほど違いはないと言えます日本史とか私はとても嫌いでしたが、改めてみてみると縄文時代が約1万年続いたのちに、弥生時代が約千年続き、文字が伝来して「国」と言う概念が出来て以降は争いに次ぐ争いで一つの時代が長くて2~300年、短いと数十年というスパンで繰り広げられます最初の方は覚えられたのに時代が進むにつれて覚えられなくなったのは、現代に近づくほど進化のスピードが上がって短期間にいくつも覚えなくてはいけない歴史の変換点が増えたからだなと思いましたまた歴史をさかのぼると文字や国なんてない方が平和に生きられるかもしれないのと、人間と言う生き物がどれほど権力や争いにまみれているかがわかりますさらに近代に入ると産業革命やテクノロジーの発達によって数十年単位で生活様式を含めて爆発的に文化が変わってくるので、これまでの歴史のスピード感とは常軌を逸するほどに人類の生活の質や環境は大幅に変わっていきましたただ現代においても領土問題や政治家、企業同士での権力闘争が変わらず行われているのと、もっと身近なところでもご近所さんや会社内でのマウント合戦等、どこまで行っても人間の本質は変わらないのかもしれませんただ、武器もって殺し合うか、お金や身なりで争うかが時代の背景によって異なるだけのようにも見えます4.脳は時代の変化に追い付いていない私たちを取り巻く時代が進化するスピードはめまぐるしいものがあります乗り物に関して言えば江戸時代の1600年までは人間は馬を使って移動していましたが、400年後には車や新幹線、飛行機などで移動していますまた人間同士が繋がれる範囲も20年前と比較してもかなり大幅な変化を見せています私が小学生だった時はWindows95が出たあたりなのでまだそれほど普及もしていませんでしたし、パソコンはあってもインターネットには繋がっていないと言う家庭もたくさんありました当時の関われる範囲としては町内会とか親戚とか同じ学校の友達とか、私はサッカーやっていたので他校のサッカー友達とかそのくらいのものでした数にしたら100人もいたかどうかですそれが今では同じ小学生であってもSNSのフォロワーだけでも100人くらいならあっという間に繋がれてしまうのと、20年前のように自分の生活圏の人達だけではなくて、県を跨いで、もしくは国境をまたいでつながることだって容易になりましたこのように私たちを取り巻く環境や時代は人間の進化とは関係のないところで、圧倒的なスピードで進んでいますそして食料や生活面でも安定を得た人類は人口もここ200年で驚くべき増加をたどっています下のリンクから図を見て頂ければ一目瞭然ですが、ホモサピエンスが登場してから紀元後1500年ごろまでの20万年という長い年月をかけて人口は5億人ほどへ増えたものが、1900年代から現代までの200年足らずで70億人まで爆発的に増えています国連人口基金のホームページより人類は完全に地球を支配して生態系の頂点に立ったと言えますが、進化の歴史を考えるとこれまで大きな進化を遂げるにあたって何百万年という長い時間をかけて少しずつ生き残りやすい姿に進化して、同時に脳も発達していきましたしかしここ数百年での急激な環境の変化に、人間の脳の変化が追い付いていないというのは紛れもない事実です今では人間が生み出したスマホやSNSと言ったものにむしろ脳が支配されてしまって、それらがないと生活出来ない状態まで依存的にさせられてしまう人さえいます人間の脳はそれほど大きな進化をしていないので未だに「生きていくこと、子孫を残すこと」を最大の目的とすることは変わっていませんし、歴史を見てもわかるように社会生活を営む上でずっと誰かと争い、競い合ってきたのも人間の本質です時代背景を考えるとこの資本主義の時代においてはこの二つに加えて、社会活動を営みお金を稼ぐこと(そのための権威や出世)に関して人類は争い合ってます現代では安全に暮らせる環境や十分な食料も確保されていますが、脳の進化がおいついていないので目の前にポテトチップスがあれば、未だに「生きていくために食べなくては」と脳が反応してあるだけ食べてしまいますハイカロリーなものを食べられた方が飢餓の恐怖から逃れて生存確率が上がる時代を長らく経験しているので、当時と同様に脳はポテトチップス、ラーメン、ピザ等を前にすると食欲がわき上がり、気が付けば手が止まらなくなりますただこの飽食の時代ではハイカロリーなものを摂取することは肥満や生活習慣病を引き起こし、逆に死期を近めることにもなるので、本能に負けずに自制心を働かせないといけない難しい時代ですさらにスマホやSNSなどのツールにハマってしまうのにも理由があります過去の人類は未開の土地を開拓していくことで、食料を得られる可能性が広がっていきました人類が反映するほど数も増えて食料を取れる可能性も低くなるので、力の弱い者たちはまだ誰も支配していない土地へ逃れることで生き残る可能性を増やしましたまた農耕が始まって定住するようになってからは集団で生活する方が働き手も増えて食料も得られるようになりますし、人とのつながりや集団に属することは生き残る上でも重要なポイントですこの時代からそれほど進化していない脳なので、SNS等で人とのつながりを感じられたり、どこかの集団に所属している「自分の居場所がここにある」と思えると心地よさを感じますまたSNSにアップした自分の投稿にいいねが付くかどうかやスマホゲームのガチャで良い物が出るかどうかは自分ではコントロールできない未来への期待値を味わう上でとても依存性が強い仕組みです未知に対する恐怖は人間を危機から回避させ生存確率を上げてきた反面、未知への好奇心、探検家としての本能を持つことで人間同士の争いから逃れて生き残るための新たなフィールドや進化の歴史をたどることも出来ましたつまり恐怖と同時にもっと良いことがあるかもしれないという期待感を脳が発生させて、人類を行動に駆り立てる能力が元来備わっていると言う事ですまさにギャンブルやアプリのガチャ、SNSのいいね機能はこの人間の脳の習性を利用した依存性の高いツールで、一歩間違ったら人間を依存症に陥れるほどの危険性をはらんだものですグーグルの自動で表示されるおすすめニュースも、ユーチューブの自動でお勧めの動画が表示される機能も全て原理は同じで、自分の好きな記事や動画が出るかもしれないという期待値に脳が反応して私たちは目的もなくただスマホを手離せない時間を作らされています 世界的な大企業アップル、グーグル、ツイッタ―、メタ(元フェイスブック)、アマゾンなどは全てこの機能を利用して知らない間に私たち消費者の脳を洗脳したり依存させようとしてきます企業からしたらマーケティングの観点から長い時間自社の製品(アプリ)を使ってもらった方が消費行動を促せるから、いかに依存的にさせるかと言う事が第一目標となっていますその結果うつ病患者が増加したり、スマホを取り上げられただけで強い癇癪を起す子供が増えたり、ちょっとしたストレスにも弱くなったりと、「スマホを使っただけなのに」知らないうちに私たちの健康が損なわれると言う状況になりかねませんそれをわかっているアップルの創業者であるスティーブジョブスは自分の子供には幼少期にはタブレットを与えなかったり、使用する時間を親が厳密に管理していたことも有名な話です私たちの脳はそれほど進化していなくて、この道具や環境だけがとてつもないスピードで発達した時代に逆に人間が操られている現状をまずは認識する必要があると思います道具に支配されたり、大企業のしかけた通りにただ何となく貴重な人生の時間を奪われるのではなく、積極的に自分のために時間を使っていけるように認識を改めていきましょう*まとめ*ホモサピエンスとはこれまで出てきた人類に近い種族の中で、唯一現代まで生き残った種族のことであるアウストラロピテクスやネアンデルタール人が徐々に進化したわけではなく、別の種だったと考えらている生存競争の中で生き残るために進化して、勝ち残った種族だと言える700万年前にチンパンジーから派生して二足歩行を始めた人類の祖先は、環境に適応するために進化を重ね、最終的にはホモ・サピエンスが現在地球上の生物を制圧するまでに至っている日本の中で見ても約1万4千年前の縄文時代から現代に至るまで「人間」や「脳」に関してはさほど進化していないが私たちを取り巻く環境や使う道具は信じられないほどのスピードで進化していった脳はこの進化のスピードには追い付いていないので、使う道具が進化したことで人間や脳も進化したと思い込んでしまう実際は脳は進化していないので生存や子孫を残すこと、そのために社会活動を行い少しでも上の立ち場に立とうとする脳の仕組みを理解しておかないといけない脳の仕組みを理解できないと、この環境によってむしろ精神をむしばまれてストレス過多になりうつ病の発症など、健康を損ねることに繋がってしまう何も知らないと自分の貴重な時間も財産もただ何となく浪費してしまう自分が今やっていることが本当に自分で選択したものなのか、頭の良い人たちに脳の仕組みを利用してさせられているものなのか理解して生きていくことが大事
2022年03月18日
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おはようございます今日は気分の正体について解説していきます「感情」とはまた違った、「気分」そこの違いも含めて考えていきますモチベーションについて 0.根性論ではありません1.やる気は「気分」ではない2.気分の正体3.進化の歴史4.集中力とやる気5.モチベーションを意識的に操る方法1.気分とは気分が良いとか気分が悪いとか、気持ちがいい、気持ちが悪いなど心の状態を表すときにこの「気分」と言う言葉が使われます辞書的には「快・不快などの気持ちが一定期間続く、漠然とした心身の状態のこと」とあります快・不快と言うと、「悲しい」や「怒っている」「嬉しい」「楽しい」等とは少し違ったニュアンスで使われます悲しみや怒り、喜び、楽しみなどの「感情」はある程度原因がはっきりしていて、今の気持ちを説明しやすい時に使われることが多いです一方気分とは原因がはっきりしていなかったり、自分自身の感情を上手く表現できない場合に使われることが多いです「何となくいい気分」「なんだか気分が良くない」など、なんだかよくわからないけれども、不快だったり心地よかったりという時に私たちは「感情」よりも曖昧な「気分」を使います2.不快の状態不快とは何かしらのストレス要因があり、それに対して感情に言い換えづらい、何かしらの気持ち悪さを感じる状態のことですこの不快を感じさせる要因はコルチゾールという物質が原因ですまず何かしらのストレスを感じると扁桃体という脳の一部が危険を察知しますそしてコルチゾールを出して、私たちの体に動悸を起こしたり汗をかかせたりして不快を感じるように仕向けてきますその結果、「不快」な気持ちが生じるというのが、私たちの不快の気分を生むまでのメカニズムです不快を誘発するストレスの原因は様々なものがあり例えば・暑い、寒いなどの環境的要因・嫌いな人と関わらなくてはいけない時などの社会的要因・高いところや、危険なところへ近づいた時の物理的要因 等いくらでもストレス要因は挙げられますし、人によってストレスを感じるポイントも違ってきますそのため不快の原因を説明しづらかったり、感情を人と共有できないために「気分」というあいまいな表現をすることになりますしかしストレスを感じる時に共通しているのは脳が何かしらの危機感を察していて、「闘争か逃走か」を迫っている時です基本的には身の危険が迫っていたり、未知のものが近づいている時です初めてのことや慣れないことをする時は何でも不安になるものですが、何度も繰り返し行っているとそれが危険なものではないと脳が認識するのでそのうちストレスも感じなくなってきます人前で発表するのも高いところへ上るのも、原因は全く違いますがストレスを感じるメカニズムは一緒ですストレスを感じる ↓扁桃体が危険を察知(視床下部ー下垂体ー副腎を経由することからHPA系と呼ばれる) ↓コルチゾールを分泌 ↓動悸や発汗が起こる ↓ 不快な気分になる怖いことに、この不快な気分がまたストレスを生むことになって繰り返されると、うつ病や海馬の萎縮を引き起こすなど負のサイクルから抜け出せなくなってしまいますそこで脳にはこのストレスに対して前頭葉(物を考えたり感じたり人間らしさに関わる部分)と海馬(記憶や空間認識等に関わる部分)がそれを制御する役割を関わっていますちなみに生まれてきたときは脳の機能も未成熟で乳児から子供の時は環境とともにものすごいスピードで機能が発達していきます(成人になると脳細胞は死滅と新生を繰り返していく)このストレスを感じる扁桃体は17歳ごろまでに完成するのに対して、ストレスを制御する海馬等の部位は25歳ごろまで完成しませんそのため思春期の子供たちに悩みが多いのは大人よりも「ストレスを感じる機能が優れていて」、かつ、大人よりも「ストレスを制御する機能が弱いから」ですそのため思春期の時期の思い出は大人の時よりも喜びも悲しみも一つ一つのインパクトが強いのはそのためです青春時代がまぶしく見えるのは過去が美化されているからだけではなく、実際に快も不快も感度が高いことにも起因しています3.快の状態快には脳から出される神経伝達物質(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン等)が関わっていますこの神経伝達物質が出るといつもよりやる気が出たり、居心地が良いと感じたりしますそしてこの快の感情が出ると私たちは何度も繰り返しその行動をとりたくなりますストレス同様にこの快を感じるにもさまざまな要因があります例えば・朝早く起きて散歩する・お酒を飲む・友達や恋人と過ごす・家族と過ごす・運動をする ・夜の営みを行う 等神経伝達物質が出る仕組みはすでに解明されており、前回の記事でも触れて今後もたくさん触れていきますがとにかく「生存」と「子孫を残す」という2点に関して脳は分泌します生き残るためには「健康」「食事」「睡眠」「社会とのつながり」等が重要です子孫を残すためには「異性とのつながり」「モテること」「夜の営み」「子供の安全を守ること」等が重要ですこれらの行為に関連するものに対して脳は私たちが繰り返し行うように、良い気持ちになるような報酬を発生させてきますまたこの快の中で特段強く幸福感を味わえる現象の中に「ランナーズハイ」という現象がありますマラソンを走り切った後や一定以上の時間で負荷が強めの運動をした後に感じられる状態のことを指しますが、運動を終えた時に体が軽くなったり気分がふわふわとして充実感や幸福感に包まれる感覚をスポーツを本格的にやっていた人であれば感じたことがあるかもしれませんこのとき脳内麻薬と呼ばれるエンドルフィンという物資が放出されますこのエンドルフィンにはモルヒネなどの麻薬と同じような状態を作り出せるという点から、脳内麻薬と言われていますモルヒネは医療用の麻薬としても使われていますアルコールにも痛みを緩和させる効果はありますが、モルヒネは圧倒的に少ない量で、痛みの緩和等の効果を得られることから戦時中の負傷兵に対して使われたのが最初だと言われています頭の良い人たちは「なぜそもそも人間にこの麻薬を感受できる器官が備わっているのだろう」と考えて、この脳内で作られるエンドルフィンという物質を発見しましたモルヒネはエンドルフィンと構造が似ているために、人体に取り入れた時に効果を発揮しますまさに「合法的に違法状態になる」それがランナーズハイです*まとめ*気分とは快・不快などの気持ちが一定期間続く、漠然とした心身の状態のことを指す気分はコントロールできないようで、実は脳の仕組みを理解すればコントロール可能なもの不快な気分を感じる原理としてはコルチゾールと言う物質が関係しているなぜ不快な気分になるかというと、脳が危機感を感じてストレス要因から遠ざけようとするため身の危険が迫ってストレスを脳(扁桃体)が感じると、コルチゾールを分泌して動悸がしたり、冷や汗をかいたり不快な気持ちにさせて危険から遠ざけようとする思春期の子供が悩みやすいのは気にし過ぎるからとか多感な時期だからではなく、ストレスに対する耐性を作る器官が大人に比べてまだ未発達だからこのストレスを感じる扁桃体は17歳ごろまでには完成するのに対して、ストレスを制御する働きを持つ前頭葉は25歳ごろまで完成しない気分が良いと感じる時は神経伝達物質が関わっているこの行動はつづけた方が良いと脳が感じた時には神経伝達物質を出して、良い気持ちにさせて繰り返しその行動を取るように報酬を与えているランナーズハイという現象を引き起こすエンドルフィンと言う脳内麻薬が存在する合法的に違法状態になるほどの強い力を秘めている____________ストレスは悪い事のように捉えられることが多いが、全くなくても危険を察知できずに常に危険に近づくことになるためそれはそれで危険ですストレスフリーにはなれなことを理解したうえで、体がストレスを感じた時には「何かしらの危機が自分に迫っているんだ」と認識しながら適度な距離感でストレスと付き合っていくことが大事です
2022年03月12日
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おはようございます今日はモチベーション、やる気の正体とは何なのかについて考えていきますモチベーションについて 0.根性論ではありません1.やる気は「気分」ではない2.気分の正体3.進化の歴史4.集中力とやる気5.モチベーションを意識的に操る方法0.モチベーションとは何かまず大前提として、今回のシリーズの最大のテーマである「モチベーション」とは何かについて最初に触れますモチベーションとは行動する時の動機や意欲になるもののことを言います「刺激をもらう」 「熱意を感じる」 「悔しい」 「憧れ」 等様々な要因で、人をやる気にさせるもの全般を指します1.やる気とは何か「やる気がでない」とか「やる気出た」とか言う言葉は誰もが使うものですしおじいちゃんでも小学生までどの世代であっても「やる気」と言う言葉は使うと思いますそして「やる気」と言えば伝えたいことの意図は誰にでも伝わるくらい周知された言葉ですですがその正体をしっかりと認識している人はかなり少ないのではないでしょうか辞書的には「物事を行おうとする気持ち、欲求」等とありますやるきがあれば行動が出来るし、やる気がない時は行動できないことになります宿題をやろうと思って机に向かったものはいいものの、どうにもやる気が出なくて近くにあったマンガを読みだしたり、なぜだか突然机周りの大掃除を始めてみたり そうかと思ったら、ゲームを取り上げられて仕方なく宿題をやり始めたら、意外とのめり込んで30分、1時間と集中して出来たり … そんな経験誰もにあるのではないでしょうか一見、自分の意図しない所で勝手に作用しているように感じるので何とも「気分屋」な「やる気」つまり、やる気とはその時々の気分だと考える人も多いのではないかと思いますしかし、実際にはこのやる気の正体ははっきりとしていてやるきの正体とは「脳から発せられる報酬系」のことですドーパミンとかセロトニン等の脳内で作られる「神経伝達物質」というものがやる気の正体ですドーパミンは意欲や学習に関する物質で、セロトニンは幸福や快楽を感じる物質です人間の脳は絶えず働き私たちの思考や行動を司っています脳が「これはやった方が良い事だ」と判断したら、脳内でこの神経伝達物質を出して意欲を掻き立てたり、快楽や幸福を感じさせますその結果やる気が出て実際に行動に移せたり、行動したことで快楽を感じると脳はまたやりたいと思って、何度もその行動を起こすように働きかけてきます例えばとても甘くておいしいケーキを食べたことがあるあなたは、ケーキ屋さんの前を通るたびに、その美味しかった記憶が蘇ってきてケーキ屋を通る前に「また食べたい」と感じるようになります理性が働いて「ダイエット中だし今日はやめておこう」という人もいるかもしれませんが、理性を働かせて「いかない理由」を見つけられないと、きっとあなたの脳はそっと店内にあなたの足を運んでいくでしょう人間の動物的な欲求として生存と子孫を残すことがありますそのため・食べること ・眠ること ・安全であること ・仲間を作ること(集団の方が生きる確率を上げる) ・新しいことを学ぶこと(無知よりも知ることが生存確率をあげる) ・集団の中で地位を高める(集団の中で地位が高いほど食べるものが当たったり良いところで生活できる)・異性と仲良くすること(モテること) ・子作り ・赤ちゃんを見て可愛いと感じること などに対しては脳は積極的にドーパミンやセロトニンを分泌して、私たちを行動に駆り立てますこれらの神経伝達物質が私たちのやる気を決めており、何にやる気を出すかと言うと生きて子孫を残すために必要だと感じることに対して優先的にやる気を起こさせるように働いています2.人の気持ち、ハートとはどこか?よくスポーツや勝負事の場面で「最後は気持ちが大事だ」とか「ハートを強くもて」だとか言われる場面があると思いますそして気持ちやハートと言いながら心臓を叩くと思いますが、ここで指す気持ちやハートとはメンタルのことです打たれ強かったり、何度失敗しても立ち上がって挑んでいったり、何事にも物怖じしない人のことを見るとこの人ハートが強いなとか思ったりしますこの気持ちやハートとは文字だけ見たら心臓のことですが、実際に気持ちやハートなどのメンタルを司だっているのは「脳」です心臓も脳も人間が生きていくためには重要な器官であることは疑いの余地がありません心臓が止まれば人は死ぬので、そこが一番重要な器官であるという認識はあって当然かなかと思いますしかし、人間が人間らしくあることで最も重要な器官は心臓よりもむしろ脳です人類の長い歴史の中で研究が進み、ようやく少しずつ脳の機能に関してわかっていることも増えてきましたが、まだ完全に解明できておらずわからないことも多い未知の部位先程話した人間を行動に駆り立てたり、理性を働かせて色々と物事を考えたり、「あれをしたい、これが欲しい」等 あらゆる人間らしい行動は全て脳が発達しているからこそ起こる行動です私たちは脳について知ることで自分自身のことも相手のことももっと知って、行動に移せるようになりますどこの部位がどんな役割か(例えば側坐核が報酬に関わるとか、情報の取捨選択には視床が関係しているとか)等の専門的な事は置いておいて、人間が本能的にどんな行動に報酬を出すのかという重要な事だけでも知っておけば、モチベーションについての考え方が大きく変わってきます3.やるもやらぬも脳次第結局のところ私たちの行動やそれを引き起こす気分を決めているのは私たちの脳です脳が人間に何をさせたがっているかを理解していないと脳に操られるがまま、気分のままに行動をコントロールされてしまいますしかし、逆に脳が求めていることを理解して脳が報酬を出しやすいような仕組みを作ることで、自分のやりたいことに脳も報酬を出して後押ししてくれる脳を意図的にコントロールしてやる気を出させることだって可能ですこの人間の欲求をお金持ちや世界を変えるような商品、サービスを生み出す人たちは良くわかっていますスマホのアプリにしてもSNSにしても、この脳が報酬を出しやすい仕組みを使って、何も考えずに脳の指令通りに行動している我々消費者たちを依存状態にして物を売りやすくするような商売の仕方を行っていますアプリのガチャにはまってしまうのは良い物が当たるかもしれないと言うギャンブル的な要素を与えることで、人間の脳は「当たるかもしれない」という期待値に対して報酬をたくさん出すので(たとえまだ当たりが出ていなかったとしても)、依存的になりますしSNSのいいねやアクセス数を確認できる機能も同様に、いいねがついたりバズるかもしれないという期待値に対して脳は報酬を出して、定期的に投稿させたり、こまめにスマホ画面をチェックするように行動を駆り立てます当然これらの仕組みを作る側(売る側)は脳が刺激されることも、脳が報酬をたくさん出して勝手に消費者(買う)が依存的になることも分かってやっていますし依存的になってくれた方が売り手は利益があがるので、その人がその後どのような末路をたどるか(スマホ依存等)までは考えませんし、責任も取りません「最終的には消費者が自分の脳の指令に従って、勝手に依存的になるまで行動し続けた。自分たちの商品だけが原因かなんて根拠はない」と言い逃れることも出きますしスマホやSNS以外の趣味があって他のことでも楽しめたり脳が報酬を与えてくれてある仕組みを持っていてある程度自制が効く人なら良いですがまだよくわからない子供や他に特に趣味もない人からしたらこれほど頻回に脳が報酬を与えてくれる物もないので、どっぷりスマホにはまってしまって「1日中肌身離さず持っていないと不安」と言う状態にされてしまいますモチベーションについて考えることで、やる気を意のままに操れることと同時に気付かぬうちに迫りくる脳の報酬を利用した商品に依存状態にされないように対策を取ることも可能ですあのアップルを作ったスティーブジョブズは自分の子供には小さいうちはスマホやタブレットを持たせなかったり、使う時間を厳密に親が管理したなんていう話もありますこれからもモチベーションについて正しく学んで、自分自身をコントロールしていけるように一緒に考え、行動していきましょう*まとめ*モチベーションとは行動する際の動機となること全般を指すやる気とは人間を行動に駆り立てる重要な思考やる気の正体は気持ちの問題ではなく、脳から出される報酬系の問題「これはやった方が良い事だ」と脳に判断されると、脳は幸福や快楽を感じる報酬を出して行動を促すこの「報酬」こそやる気の正体人間の気持ちやハートが大事と言われるが、良く使われるハートとは心臓ではなく脳のことを指すことが多いハート=思考やメンタルと言う意味でつかわれることが多いが、全ての思考を司っているのは基本的には脳脳(前頭葉)がダメージを受けても親しい人の声掛けや刺激で反応を示すことも0ではないが、基本的には人間は頭で考え、すべての行動を促すそのためいくら「よし、やろう」と決意したとしても、脳がその行動を後押し(報酬の発生)しないことにはなかなか行動には移せないそのため行動力があったり、世界的に流行するような大ヒット商品を生み出す人たちはどのような事に対して報酬が発生するのかを、ちゃんと理解しています「気分が乗ったらやろう」と考えていてはたまたま脳が報酬を発することと紐づいた時にしか行動を起こせません脳が何に対して報酬を発生するのかを理解していれば、自分がやりたいことにこちらから意図的に報酬を出しやすい環境を作ってやれば、気分に任せることなく意図的にやる気をコントロールすることが出来るようになります今回のモチベーションシリーズの参考図書です↓↓気になる方はリンク先からチェックしてみてください。一流の頭脳 [ アンデシュ・ハンセン ]スマホ脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]
2022年03月09日
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おはようございます今日からはモチベーションについて考えていこうと思います今日は導入編です1.モチベーションを考えたきっかけなぜモチベーションについて書こうかと思ったかと言うと、きっかけは最近読んだ本で「アンデシュ・ハンセン」という北欧スウェーデンの精神科医の方が書かれた本にとても興味深い内容が書かれていたからです1冊目は「BRAIN 一流の頭脳」と言う本です一流の頭脳 [ アンデシュ・ハンセン ]2冊目は現在読んでいる最中の「スマホ脳」スマホ脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]本当にざっくりと要約すると1冊目は運動が脳に与える影響について、「運動をすれば脳にとってあんな良いことも、こんな良いこともあるよ」と言う内容で2冊目は「スマホには薬物やアルコールと同じように人間を依存させる仕込が詰め込まれているよ」という内容ですこの2冊の面白いところは人間が感じる「ストレスや幸福感」、「やる気や集中力」を一体何が決めているのかを脳の仕組みを基に理論的に説明してくれることですストレスや幸せを感じたり、やる気を出したり集中したりと言うとどうしても「気分」の話になってしまうので、それがどういう状態かは私たちも分かっていますが、どうやったらそういう状態になれるかと言われると、説明が難しいです「そもそもストレスや幸せに関しては人それぞれ違うし、やる気や集中力はある時もあれば、出ない時もある」というなんとも抽象的な表現しかできませんそしてやる気や集中力と言われれば、何となく体育会系の臭いがして「やる気を出せ」とか「もっと集中しろ」と言われるけれども「じゃ具体的にどうしたらよいか?」と聞かれても根性論でしか説明できない人も多いと思います2.悩んでいる人も多いのではないか私自身何かをしようとしてもなかなかやる気が出なくて、「何かをやろう」と決意しても行動に移せず、「結局何もできない」なんてことも多々あるので「誰か私のやる気スイッチ押してほしい」と思ったこともたくさんありますそしてツイッタ―などでも同様のツイートをたくさん、みかけますし、いいねの数もたくさんつきますそう考えるときっとモチベーションが上がらないとか、やる気が出ないと考える人は私だけでなくてきっとみんな同じなんだろうなと思います例えば「モチベーションを上げる動画をYOUTUBEで見よう」とか、「頑張っている人がいるんだから自分も頑張ろうか」とか、「モチベーションを上げる本を読もう」とかではなくてモチベーションを決めるのはどこか?そもそもなぜ人間にはやる気や集中力が必要なのか?集中力とやる気を高めるためには具体的にどうしたらよいのか?を今後解説していきたいと思います人間の脳の役割やこれまでの進化の過程、現代のなんにでもアクセス出来て、誰とでも繋がれる便利な時代の落とし穴等わかりやすく説明していきます「どうにもやる気が出ない、決意はするけれども行動には移せない」と言う人は安心してください人間の脳の仕組み的にそう出来ているので、別にあなたが怠けている訳でもダメなわけでもありません原因がわからないと対処のしようがない事は仕事柄とてもよくわかりますまずはなぜモチベーションが上がらない原因を知るところから一緒に始めていきましょう3.今後の予定モチベーションについて 0.根性論ではありません1.やる気は「気分」ではない2.気分の正体3.進化の歴史4.集中力とやる気5.モチベーションを意識的に操る方法という流れで説明していこうと思います___________ずっとブログ更新できない時期が続いていて、ひどい時は月に1,2本しか更新できていなかった私ですら最近は2,3日に1回のペースで更新できるようになりましたその理由はモチベーションについて理解して、自分の無意識の所で気分に流されていたのが、モチベーションそのものについて理解して、「やる気やモチベーションはコントロールできるんだ」とわかったからです知らないのと知っているのでは大きな差が出ますむしろ知らないだけで、知りさえすれば皆モチベーションをコントロールできます私たちは基本的に皆「やればできる子」ですから!!
2022年03月06日
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おはようございます今日は個性についての最後ですマイノリティとマジョリティについて考えます1.マイノリティとマジョリティマイノリティとマジョリティと言う言葉を聞いたことがあるでしょうか欅坂の歌で「サイレントマジョリティ」という歌もあったので聞いたことはある人も意味を理解している人も多いのかと思いますマイノリティとはアメリカら輸入された考え方で、マイノリティグループという言葉を日本では省略してマイノリティと使われていますマイノリティとは集団の中での「少数派」、マジョリティとは「多数派」のことを指します多数決の原理にあるように一般的にはマジョリティの方が力を持っていることが多いですちなみにサイレントマジョリティとは1968年にアメリカのニクソン大統領がベトナム戦争からの段階的な撤退を進めるにあたり国民の支持を得るために使った言葉のようです当時ベトナム戦争に米軍を派遣していたアメリカでは国民の一部から米軍を全軍撤退するように政府に対して要求していましたニクソン大統領は就任演説で多くの声を上げない国民(サイレントマジョリティ)に対して、「ベトナム戦争の早期解決を目指すうえでいきなり全軍撤退をすればベトナムは大混乱に陥るので、軍隊を段階的に撤退させることが最も早く戦争を終了させる手段である」ことを国民へ訴えて、サイレントマジョリティの支持を得たと言う話らしいですマイノリティという言葉でよく使われるのが性的少数派(LGBT等)、少数民族ですLGBTとはレズビアン(女性で女性に対して恋愛感情がある)、ゲイ(男性で男性対して恋愛感情がある)、バイセクシャル(同性でも異性でも両方に対して対して恋愛感情がある)、トランスジェンダー(元々の身体的な性別と自分も考える性別が一致しない)の頭文字を取った言葉で恋愛対象や身体的な性別と自分が考える性別認知の違いを持った人たちのことを言いますLGBTの4つの種類だけではなく、他にも性別や恋愛に対する価値観を持った人たちはいると言う事で、JGBTQIA+と表されているようです少数民族で言えば日本ではアイヌ民族がマイノリティの代表格にあたります私は生まれも育ちも北海道で、出身は釧路なので割と学校の授業でもアイヌについて学ぶ機会は多かったですし、阿寒湖温泉や川湯温泉に旅行へ行くとアイヌの方がお店をやっていたりすごく身近にアイヌを感じることも出来ます私の周りにはいなかったですが私の親は川湯に近い弟子屈(てしかが)という所に住んでいたので、実際にクラスメイトにアイヌ民族のクラスメイトがいたと言う話も聞いたことがありますアイヌ民族は狩猟採集を行ってきた民族で、言葉、信仰、儀式、服装、装飾品等独自の文化を継承しています言語に関しては「ラッコ」や「トナカイ」などアイヌ語がそのまま日本語になっていたり、調べたら色々と出てきて面白いですよ北海道の地名に関しては約8割がアイヌ語由来であり稚内、岩内、幌加内、静内等の ”内” や 登別、湧別、幕別、陸別等の”別” も両方川(沢)を意味する意味で、地名にも多く使われています「自然とともに生きる」というスタイルが今の時代には逆に新しいですし、見た目にもばえるので観光に行ってみるととても楽しめると思います(感染が落ち着いたら是非来てみてください)詳しく知りたい方は阿寒湖のHPが面白かったので載せておきますね↓↓阿寒湖アイヌコタン2.個性とマイノリティマイノリティとは少数派と言う意味なので、よく個性と混同されて使われることがありますが、個人的には個性とマイノリティについては似て非なるものだと思いますマイノリティは少数派、つまり全体を見た時の少ない方ですそのため比較対象は集団であり「多い方」、「少ない方」とカテゴリー分けするための考え方です一方個性はカテゴリー分けされないことが特徴で、集団と比較して多い少ないではなく個人の中で完結するものですそのため先程のアイヌ民族を例にとると、「アイヌ民族」という文化を大切にすると言うことは一つの個性ですが「アイヌ民族」と「アイヌ民族ではない人」と周囲との比較が入るとそれは個性ではなく、マイノリティ(数の少ない方)ということになりますよく個性の議論などで行われる「LGBTの人達」も認められるような社会にしようと言う発言は、その人らしさと言うよりも社会の中での少数派の人たちにも目を向けようと言うマジョリティ側の視点でしかないです「個」性を認めようとするのか、それとも「マイノリティ」を認めようとするのかで議論がかみ合っていないように感じますマイノリティの側からは個性の話しをしていて、マジョリティの方は「少ない方の人達」というカテゴリーでの話をしているのが原因だなーと思っています「少ない方の意見も聞こうよ」というマイノリティに対しての考え方ではなく、「一人一人違う事は当たり前だよね」と個性について考えることが出来ないと差別はなくならないです例えば「LGBTの人達」「アイヌ民族」というテーマで議論や理解が進んで、マイノリティが自由に生きられるようになったとしても、必ずどこか別のところでまた形を変えてマイノリティが誕生して、差別や偏見はずっと繰り返されます3.多様性を認めるとは多様性を認めるとは「少数派も認めていく」のではなく「個性」と向き合う事です個性と向き合うと言う事は「自分自身と向きあう」こと他人との比較ばかりでは相手にばかり目線を向けてしまうので、自分らしさを見失ってしまいますまずは自分の考え方や個性と向き合い、自分特有の個性を見つけて、それを磨くことそのためにはSNSやYOUTUBE、読書等で他者からの情報を集めている内は見つかりません自分と向き合うことはインプットの作業ではなくアウトプットの作業ですスマホで情報を集めるのは一旦やめて、紙とペンを持って自分自身の経験や体験の中から自分の好きなこと、嫌いな事、大切な思い出、消し去りたいような嫌な思い出等を書き出してみてください具体的には小学生の時に熱中したこと、好きだった人、苦手だった人、楽しかった思い出、つらかった思い出中学校時代は?高校時代は?大学時代は?20代は?30代は?これまでの人生を振り返ってみると自分の核となること、自分らしさが見えてくると思いますそれを武器に発信して、輝くことが出来れば個性を評価されて、個性の重要性にあなた自身が気づくはずそうすれば相手の個性ももっと尊重しようと思えるし、色々な個性を認めることが出来るようになります自分と向き合うこと(アウトプットの作業)でしか個性は見えてきませんそして自分の個性と向き合って大事に出来る人は、人の個性も大事に出来ます是非個性を大事に出来る人が増えて、結果として社会全体として他人の個性も認め合える、多様性を認められる社会になればいいなと思います今回の個性のシリーズを読んでいただいて、「自分らしさを大事にしよう」と思えたと言う人が一人でも生まれてくれれば本当にうれしいです*まとめ*マイノリティとは集団の中での「少数派」、マジョリティとは「多数派」のことを指す多数決の原理にあるように一般的にはマジョリティの方が力を持っていることが多いマイノリティと個性は似て非なるものである個性は一人の人間から生まれるのに対して、マイノリティは集団の中での相対的な見方として生まれる概念ただ、個性が認められづらい社会の中ではしばしば個性はマイノリティとして扱われがち両者の違いを理解して個性を大切に出来ない限り、形を変えていくらでもマイノリティに対する差別や偏見は生まれる多様性を認めるとは自分自身と向きあうこと他人との比較ばかりでは相手にばかり目線を向けているからこそ、自分らしさを見失ってしまうまずは自分の考え方や個性と向き合い、自分特有の個性を見つけて、それを磨くことそれを武器にして輝くことが出来れば個性を評価されて、個性の重要性にあなた自身が気づくはずそうすれば相手の個性ももっと尊重しようと思えるし、色々な個性を認めることが出来るようになる______皆さんの個性についての考え方は少しは変わったでしょうかこれまでの長い歴史があるので、人との違いを受け入れるのは個人としても社会としても簡単な事では無いとわかっていますそれでもインターネットが発達した今が最も個性が輝きやすい時代であり、これまでの集団重視の考え方から個性重視の考え方に変わりつつある時代の転換期にさしかかっていることは疑いようがありませんただ逆にインターネットの出現によって他者の情報が簡単に、しかも膨大に手に入るようになったことで他者との比較に溺れて自分自身と向き合う機会は一気に減ってしまったようにも感じます何も考えなければ誘惑だらけの時代ですから、スマホ握っていたらあっという間に時間は流れてしまいますただでさえ社会人になってから時間の流れが早かったのに、スマホの出現によっていくらでも時間つぶせるので気付けば30代、40代なんてこともざらに起こると思いますたった一度の人生です健康でいられたり、体力的にもやりたいことを元気にやれる時間なんてせいぜい5~60年だと思います私は今32歳なので残り2~30年やりたいことを精いっぱい自分らしくやるためにはあまりにも短い時間だと思います時間は有限で命には必ず終わりが来ます今からでも皆さんの個性を大事にして、それぞれが楽しみながら輝けることを祈りながら、私自身も自分らしく発信を続けていきたいと思います
2022年03月05日
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おはようございます昨日は個性を活かすために意識しておきたいこと3つと、意識しないと個性を殺すことになること3つを解説しました今日は個性について大きく影響する「教育」の持つ力について考えていきます1.個性に影響を与える教育個性を考えるうえで重要なのは教育ですその人が「どんな環境で育ってきたのか」、「どんなことをした時に叱られて、褒められたのか」はその人の人格を形成するうえでとても重要な要素です私たちは生まれた時は言葉も話せず、泣くことでしか感情を表出出来ない状態で生まれてきますそこから家庭内や学校での教育、他人との関わりを通して言葉を覚えて、脳を発達させながら他者とは全く違う、唯一無二の思考を身に付けて「あなた」という人格を形成していきますそのため個性においても個性を伸ばすような教育を受けたのか、それとも個性を殺すような教育を受けたのかによって(具体的な内容は前回の記事を参考)個性について考える ②個性を「活かす人」「殺す人」あなたの中の個性に対する考え方も大きく違ってくるはずですもしあなたが親の立場であるならば子供の個性を活かすか殺すかはあなたにかかっていると言っても過言ではありません学校の教育指針は国で決められているので変えられないですし、担任の先生も誰がつくかは選べないので家庭内で個性についての教育をしっかりしていくしかありません自分が教育を受けた時の知識だけで伝えようとすると、もう時代が変わって今の時代では通用しなくなっているかもしれないので、親自身も学んでいく必要があります子供はまっさらな状態で生まれてきて大人よりも柔軟に知識も考え方も吸収していきます日本人が皆世界的にも難しいと言われる日本語を話せて、文字の読み書きが出来るのはすべての国民が義務教育を受けられたからです個性に限らずに幼少期に行う教育がどれだけ重要かはみなさん理解できる点だと思いますただ一つ注意しなくてはいけないことは教育の内容は時代とともに変わっていくと言う事です時代が変われば考え方も常識も変わりますそのため、世代ごとによって学校で学んだ内容に違いが生まれてくることがあります教育の方針が変わるたびにアナウンスがあれば良いのですが、文部科学省は「20年前のこの記載はもう時代にそぐわないので変更します」と世間に向けて発信はしません学校の先生向けに発表している学習指導要領を見ていれば話は別ですが、そこまで確認している一般人がどこにいるでしょうか繰り返しになりますがやはり大人は自ら情報を取りに行って学ばない限り、時代の流れについていけないと言う事を私たちは自覚しないといけません2.大人は教育を言い訳にはできないでは私たち教育を受け終えた大人たちは、自分たちが個性を潰すような教育や環境の中で生きてきたので個性を理解できないことも仕方がない事なのでしょうか?当然ですがそれで許されるはずもなく、教育が与える影響はとても大きいものですが、大人になってらはそんな言い訳通用しませんこれから社会へ出る学生さんや10代の方には声を大にして伝えたいのですが社会に出た大人たちは「そんなの学校で習っていません」と言っても通用するはずもなく、「習ってないなら自分で調べて勉強しなさい」となるのが普通ですまだ新人であれば先輩や上司が1から教えてくれることもありますが、基本的にはそれも最初だけで基本的にはわからないことや自分が間違って覚えていたことは自ら進んで学ばなくてはいけません悲しいことにこの学ぶことを放棄している大人がいることも事実ですが、「俺の時代はこうだった」とか「昔の方が良かった」と若い人たちに話したり、昔の価値観を押し付けてくることほどかっこ悪いことはないなと個人的には思いますでは教育をうけなくなった20代から30代以降の大人たちはどのように学んだらよいのかですが、一つは本を読んで最新の知識や考え方をアップデートしていくこともう一つは若い人たちと関わったり話したりする中で、若い人たちから学ぶことです「今どきの若い奴は」とか言っていないで、若い人達の声に耳を傾けて、むしろ教えてもらう事です最新の教育を受けてきた子達ですから、間違いなく私たちよりもアップデートされて今の時代に沿った考え方をしています「今どきの若い人の考え方はわかならい」と思ったら、もしかしたら私たち世代の考え方がもはや今の時代には合わなくなってきているのかもしれません教育すべき対象だった自分の子供や若い世代の人達から、逆に教わる時が来ると言うのは一見変な感じがするかもしれませんが、実際に子供たちから学べることも多いです30代過ぎているのであれば、是非一緒に若い人たちに自分の持っているスキルや技術は継承していきながら、逆に教えてもらう立場としても意見も聞ける40代、50代を目指していきましょう*まとめ*その子が持つ個性を活かせるか、伸ばせるかは教育によるところが大きい個性を尊重される環境で育った子は自分自身でも個性を尊重しようとするし、逆に個性を殺してでも集団の和を大事にするようにそうだった子供は個性を押し殺しがちになるそのため私たちがどのような環境にいたかや、どういう教育を受けてきたかは個性を考えるうえでも重要な意味を持つただし、大人になってからは教育を言い訳には出来ない中学まで(実質高校まで)の義務教育とはほぼ強制的に与えられるものであるが、それ以降は自ら学ぶ意識を持たないと基本的には誰も教えてくれない30代以降の大人が、「自分は学校で個性について学んでこなかったから、個性を尊重することが出来ない」という言い訳は通用しないしみっともない大人になったら自分から進んで社会の動向やあり方を学んで、実践していかないといけない「俺の若かったころはこうだった」とか「昔はこれが常識だったんだ」とか言う大人をカッコいいと思ったことはありますか?若い人は指導するだけの存在ではなく、若い人から学べることもたくさんあります大人になってから学ぶことを怠って、時代に取り残されないように大人こそしっかり学んでいきましょう次回で個性については最後の予定ですマイノリティとマジョリティについて考えます
2022年03月03日
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おはようございます今日も「個性」について考えていきます全4回の予定です前回の振り返りとしては「個性」とは人と違う事集団の中で個よりも協調を求められたり、同調圧力が働くことで個性を発揮しづらい世の中であるその中でも周囲の圧力に負けず人との違いを大事に出来たり、インターンネット上で発信することで輝く存在になれるという話をしました今日はより具体的にどうすれば個性を活かし輝けるのか、また何が個性を殺すのかを考えます1.個性を活かすために意識したいこと「個性を活かす」、「自分らしく生きる」と言う事が難しい社会だと言う事は実際に今この時代に生きている皆さんであれば少なからず感じることだと思いますそのため何も意識せずに生きていたら自然と周囲から教育、指導されてちゃんと個性のないみんなと一緒の人間になっていきます厄介なのは周囲の人たちの中には(特にあなたと近しい人)精いっぱいの善意を持ってあなたの個性を潰しにかかってくることですそのため個性を活かすうえで、意識しなくてはいけないことは以下の3点①個性は嫌われ、潰されることを理解する②個性を活かせるフィールドを探す③短所も人の役に立てば長所になるですそれぞれ解説していきます①個性は嫌われ、潰されることを理解する個性とはよく言うと「自分らしさ」「人とは違う所(いい意味で)」です悪くいうと「変なところ」「人とは違う所(悪い意味で)」です日本の教育の方針として個よりも集団を重視するように教わってきた私たちは、輪を乱すようなものには排除しようと言う気持ちが働きますつまりみんな同じであることが正しいことで、人と違う事は悪いことだと捉えがちなのです「なんでみんなと同じに出来ないの」とか「皆がやっているから」とかと大人になっても考えてしまうのは、子供の頃や学生時代に親や教師に指導されて正されてきたからです集団として考えた時にはみんな一緒のことをしてくれた方が指導・指揮する方は楽でいいですよね一つの「こうあるべき」というマニュアルに沿って教えればよい、それに沿わない子は落第者としての烙印を押して指導すればよいのですからそんな教育を受けてきたので、「皆と一緒にすれば褒められて、違うことをしたら叱られる」というわかりやすい構図が出来あがっています皆と一緒のことをすると褒められるので、優等生と呼ばれる人ほど人と違うことに対して嫌悪感を抱きやすいでしょう「なんであの子はみんなと同じように出来ないの」とか「人と違う事を言って変に目立たない方が良い」とか考えるようになります大人になってからは教育される機会は著しく減り、自ら学ばない限りアップデートはされないのでこの個性を潰す大人や親がたくさん残ることになりますこうして人と違ったところを潰す、「出る杭は打たれる」社会が誕生しているのです最近世界的にも色々な個性を認めて多様性をのある社会にしていこうという流れになってマイノリティ(少数派)と呼ばれる人たちの権利を認めていこうという流れが出来ているのも確かですただこれまでの長い歴史の中でマイノリティ排除の方針を取ってきた国ですし、トップに立つ政治家が公の場で女性やLGBT蔑視の発言をしたりする国ですから個性を大事にしようとしても、まだまだ出る杭は打たれることを理解しておきましょう②個性を活かせるフィールドを探す個性を活かしていくためには、具体的にはどうしたらよいかと言う事です周りにあなたの個性を認めて応援してくれる人が最初からいれば良いですが、それでは他人任せ、運任せになってしまいますそのため自分で出来るアクションとしては自分の個性を認めてもらえて、むしろ個性を武器にして活躍できるフィールドを探すことです例えばお笑い芸人の渡辺直美さんはまさに自分の活躍できるフィールドを見つけたわかりやすい例だと思いますお笑い芸人としてはその体系をいじられたり、ネタにしていましたがその体系を武器にしたファッションやメイクなどが逆に支持されて今では日本で一番フォロワー数が多いインスタ女王とまで呼ばれています日本一とまではなれなくても、必ず自分の個性を活かせるフィールドはありますインターネットが発達したこと自宅に居ながらでも世界中と繋がれる時代ですから、自分から発信することを続ければ必ず、あなたの個性を認めてくれたり、共有できる人や場所は存在します今の時代大切なのは自分から発信することですスマホ一台あればインスタ、ツイッタ―、TikTok、YOUTUBE、ブログ 等発信できる場はいくらでも整っています自分らしさを隠したり押し殺したりするのではなく、まだ出会っていない人たちに向けて発信していく方が、何より楽しく生きていけると思いませんか?③短所も人の役に立てば長所になる人と違う所を指摘されたり指導された経験のある人は、自分の個性を短所だと捉えている人も多いと思います例えばとても負けず嫌いで何をするにも張り合ってきて、負けたら必要以上に悔しがる人だと集団の輪をかき乱すことになり、浮いた存在として敬遠されがちですしかしスポーツの場面ではこの負けず嫌いさが逆に求められます自分の味方にこういう負けず嫌いの人が一人いると、その強い熱量がチーム内に伝染して全体のレベルを押し上げることになったりもしますまた負けず嫌いの子が原因でチーム内で言い争いが起きても、そこから全体で真剣に話し合って言いたいことを言えなかった子達まで自分の考えを言えるようになったりもしますこのように周りの役に立てば負けず嫌いという一時は嫌われていた個性が、一転して長所としてチームとして求められる人材になることだってできます逆に協調性があって集団の輪を乱さない、一見長所と見える特徴も、意見を求められるような会議やチームを引っ張って自分自身で決断しなくてはいけない場面になると「あいつは自分の意見がない」とか「リーダーシップが無い」とか短所となり得ると言う事です人間や社会と言うものは相手が自分にとってどんなメリットを提供してくれるのかと言う事を自覚しているにしろ、自覚していないにしろ求めてくるものですそのため自分らしさを活かすためには、その特徴がどのように人の役に立てるのかというポイントを意識することも極めて重要なポイントです2.個性を殺すNG集ここまでは自分自身の個性を活かすために必要な事を解説しましたが、ここからは他人の個性を殺さないために意識してほしいことを考えます私たちは常に評価される立場であって、評価される立場でもあります相手の個性を殺さないことが、結果として自分の個性を活かすことにも繋がるので(返報性:相手にしてもらったことはこちらも返さなくてはいけないと思う心理)是非、相手の個性を殺さないことも意識して欲しいです①ステレオタイプにとらわれる②自分が全ての価値基準になる③知らないことへの恐怖に捉われて、考えることを放棄する①ステレオタイプにとらわれるステレオタイプとは固定観念とか先入観等と言う意味ですが、「男らしさ」「女らしさ」などに使われるような「男とはこうあるべきだ」、「女とはこうあるべきだ」と言ったように、一つの理想像を作って皆そうあるべきだとする考え方です正解はたった一つで、他は不正解とすればわかりやすくていいのですが、人間に関してはそんなに単純なものではありませんこのステレオタイプは一人一人の個性を大切にするのではなく、一人一人が皆同じものであるべきだとする個性を潰す典型的な考え方だと思います一体感を生み出したり同じ目標を思い描くと言う意味では必ずしも悪い事ばかりとは言いませんが、皆を一様に型にはめようとするという意味では個性を殺すことになりかねない考え方です②自分が全ての価値基準になる人間は一人一人違ったものの見方をします一卵性の双子であっても全く同じことはないですし、どれほど姿かたちが似ていても、考え方まで全く同じと言う事はあり得ないですしかし、相手の頭の中は見えないので人間はどうしても自分の価値観で物事をはかるしかないのと、なぜだか相手も自分と同じ価値観で物事を考えているはずだと誤解してしまいます自分が美味しいと思うものを相手も美味しいと思ってもらわないと機嫌が悪くなったり、自分が好きなものを相手が嫌いだと言ったら、怒りが沸いて来てその人のことを嫌いになったりなぜだか自分の判断基準に合わないと言うだけで不安になったり、嫌いになったりしてしまうものです個性を考える時にもこの「自分とは違うもの」に対するセンサーが働くと、不安になって遠ざけたり、自分を守るために自分とは違うものを仲間外れにしようとします当たり前のことですが、「全員が自分と同じ考えではない」と言う事は意識しないと簡単に忘れてしまいます対人関係の中で何か不安になった時は、この自分の価値観を相手に押し付けていないかと言うポイントは一度振り返ってみる必要があります先程のステレオタイプにしてもそうですが当然一人一人考え方も違うので、こうあるべきと言う理想像が人によって異なりますただ厄介なことにそれに気づかずに、自分の考えている「こうあるべき」は皆がそう思っていることだと思って型にはめ込んで来ようとする人もいると言う事です③知らないことへの恐怖に捉われて、考えることを放棄する人間の脳の構造上、自分の知らないものに対しては恐れることは仕方がない事ですはるか昔の食料を取ることが困難で餓死する人もたくさんいた狩猟採集の時代から、現代にいたるまで人間の脳の構造はさほど変わっていません日本だけで考えてもこれほどまでに食に溢れて、生命の危機に晒されることなく安全に暮らせるようになったのはここ数十年での話ですおじいちゃん、おばあちゃんの話を聞いていても子供の頃は貧しかったとか、小さいうちに兄弟が亡くなってしまったとかいう話を聞くことを考えるとここ数十年の間で子供が大きく育つことも生き残っていくことも当たり前ではなかった時代がそこにはあったことが見て取れます今の私たちの祖先と言われるホモサピエンスが誕生したとされるのが10万年から20万年前とされていますから、ここ数十年での今の安全な環境で生活することに脳の進化が追い付いていないというのが今の現状です(詳しく知りたい人はこの本がお勧めです)スマホ脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]一流の頭脳 [ アンデシュ・ハンセン ]当時の狩猟採集を行っていた時代には食べ物を得ることと、猛獣などの危険から遠ざけることが何より大事な事でしたそのため未知との遭遇をした時に脳はストレスを感じ、コルチゾールという物質を出して私たちに「闘争か、逃走か」の2択を迫ります未知が安全なものか自分に危害をなすものかがわからないからです戦って未知の正体がわかれば、2回目以降は過度に不安になることも無くなりますし、逃げることで身の危険を回避して生存確率を上げることも出来ます先ほど述べたように私たちの脳はここ数十年の急激な世の中の変化に対応しきれていませんこれまでの10~20万年と言う長い歴史の中で多くの危機を回避して仲間を増やし地球上を制圧するまでに至った長い道のりの中で、未だに脳の優先事項は「生存と繁殖」なのですそのため脳は生存と繁殖に関すること(食べること、仲間を作ること、子孫を残すこと 等)に対してはアドレナリンやドーパミン、セロトニン等の幸福や快楽を与える物質を放出して、それらを脅かすものが現れた時にはコルチゾール等のストレスを感じるホルモンを出して不快感を与えますそのため現代においても自分とは違う個性を見つけた時にもその個性が自分にとって害はないものだと理解するまではこの「闘争か逃走か」の原理が働いて知らないものに対して「あいつは変な奴だ」と警戒して敵対するか、「関わらないようにしよう」と考えることを辞めてその場から離れようとしますこの闘争の原理が働くからこそ何も考えずにいては知らないものを避けようとしますしかし、いつの時代だって知らないものが現れた時に向き合って理解してきたからこそ一つずつわかるものが増えて、逆により良い暮らしを享受できるようになったのもまだ事実です10代とか20代前半の子は知らないかもしれませんが、最初にインターネットが現れた時にはインターネットは危険なものだと言われていた時代があったんですよWindows95が発売された時には我が家では子供は触らせてもらえなかった(ソリティアとマインスイーパーで遊んでた)のと、周りにもインターネット使っている友達は一人、二人とかの次元でした今ではスマホが当たり前の時代なので、幼少期からインターネットが当然のようにあって世界中と繋がれるのも当然の世界になっていますが、これはスティーブ・ジョブス等の人類が未知と向き合って理解したからこそですしその未知のパソコンやインターネットと向き合って安全なものだと理解して、逆にその可能性を見出した人たちがいたからこそSNSが出来て世界中と繋がれることも出来るようになりました特段力が強かったり素早く動けるわけでも空を飛べるわけでもない人間がこの世界中で生き残れるようになったのは、脳を使って恐怖と向き合うこともできたからです今の世の中では知らないものが現れて自分の命を危機に晒すことなんてそうそうあるものではありませんだからこそ脳が色々と恐怖を煽ってくるのを自分自身で制御して、自分とは違うものと向き合っていきましょうそうすることで今までになかった考え方やあなたの選択肢が広がりますし、一度理解してしまえば不要に闘争か、逃走かを考えることも無くなり快適に暮らせるようにもなります*まとめ*個性を活かすために意識しておきたいことは以下の三つ①個性は嫌われ、潰されることを理解する②個性を活かせるフィールドを探す③短所も人の役に立てば長所になる逆に自分や相手の個性を殺してしまうポイントは以下の三つ①ステレオタイプにとらわれる②自分が全ての価値基準になる③知らないことへの恐怖に捉われて、考えることを放棄する知らないからこそ、個性に対しての向き合い方がわからなくなりますまずは上記を意識したうえで個性と向き合うこと自分自身の個性ともそうですし、相手の個性ともそうです意識しないと人間の脳の構造的に必ず、まずは否定したい気持ちになるものなので、まずは向き合う所から始めていきましょう
2022年03月01日
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おはようございます今日から少し「個性」について考えていきたいと思いますあなたの個性はなんですかと聞かれた時にぱっと答えられるものはあるでしょうか私は・影響のされやすさ・「これは良い、これは好きだ」とはまった時の行動力と継続力・根拠もなく自分を信じぬく力が私の個性だと思いますサッカーの日本代表の試合を見ていた時に現役を引退した内田篤人さんが、最近の選手には「強烈な個性を持った選手が少ない」と言っていました自身が代表の時に個性が強かったと話していたのが本田圭佑選手に長友佑都選手、岡崎慎司選手ですサッカーを知っている人なら確かにキャラ濃い3人だなーと思うと思いますまたスポーツに限らず、実績を上げた人やあなたの周りにも「最近の若者は個性が無い」とか言ってくる人はいないでしょうかちなみに社会福祉の分野の中で、特に障害の分野ではこの「個性」についてよく取り出されることがありますのでそこにも少しだけ触れていこうと思います今日から数回に分けてこの個性について取り上げてみようと思います1.この子らを世の光に1914~1968まで生きた糸賀一雄という方が残した名言で、福祉の分野を学んだことのある人なら一度は必ず聞いたことがあるのではないかいうほど有名な言葉ですこの糸賀一雄と言う人物は戦後の日本の障害福祉の発展に著しく寄与した人で「社会福祉の父」と言われます戦争で親を亡くした孤児を収容したり障害を持った子供に教育を行う近江学園を設立し、その他にも落穂寮、信楽寮、あざみ寮、日向弘済学園などの施設を建てましたまた亡くなる直前の1963には重症心身障害児施設びわこ学園を作り、東京の島田療育園と並んで重度の障害児を受け入れる施設の先駆けとなりましたまさに社会福祉の父と呼ばれるだけのことはありますね(ここまでは国試に出ますよ、皆さん)「この子らを世の光に」という発想の新しかったのは、「この子らに世の光を」という障害児にも光を当てられる社会にしようという発想ではなく、障害を持った子供たちが能力を活かして社会で輝けるようにしようという発想が画期的でした障害児を社会から保護される対象ではなく、社会で活躍出来る人材なんだと言ったことがすごいですよね今の政治家も国民感情も何でもかんでも弱者救済に走ろうとしてしまいがちですが、むしろ守られるだけではなく皆が活躍するためにどうするかという視点の方がよほど大事だと言う事を教えてくれます貧しい人に魚を与えるよりも、魚の吊り方を教えてあげる方がよほどその人のためになるという考え方と一緒ですよね一回限りの現金をばら撒く政府が良いのか、定期的にお金が入ってくるように稼げる環境や経済を整えてくれる政府が良いのか現代においても色々と考えさせられる内容です2.個性とは何か本日のメインテーマですが「個性とは何か」と言われて、あなたならなんと答えるでしょうか・成功を成し遂げるために必要なずば抜けた能力のこと?・他人にはないセンスや持って生まれた特別な才能のこと?辞書的には「個人または個体・個物に備わった、そのもの特有の性質、個人性、パーソナリティー」という意味があります一言で言うと「その人らしさ」と読み取れますではあなたの「個性とは何でしょうか?」この問いに答えられる人はどれほどいるでしょうか________また、少し視点を変えて就職の面接においてもあなたの長所と短所を教えてくださいと言われて「協調性があることです」「積極性があることです」等と皆が用意された回答の中から答えを選んで、自分のエピソードを付け加える作業では皆同じような回答になってその人の「個性」は見えてきませんあなたの長所は何ですかと聞かれた時に「私は親が車で聞いていたのをきっかけにミスターチルドレンと言うアーティストが小学年の時から好きです大学生時にファンクラブにも入って、そこから毎年ライブには欠かさず参戦しており、歌詞カードも見なくてもアルバムに収録されているほとんどの曲を歌えますのめり込んだ時の行動力や集中力は私の武器です」と言うと、ちょっと人と違うなーと印象を残せると思いますし、採用担当者もミスチル好きなら親近感を持ってもらえるかもしれませんいきなり「長所は行動力と集中力です」と言うよりも、よりその人らしさが伝わると思います「またサッカーも小学校3年生から今でもずっと続けていてサッカーを通して人脈が広がって他業種の人と関われたり、趣味を持つことの大事さやストレスを発散することも出来ています実は高校の時に学校の規定で進学コースに通っていた私は運動系の部活に入ってはいけないと言う風に言われていたのですが、諦めずに交渉を続けたりサッカー部の顧問も味方に付けて3年時にはついに進学コースの部活動入部を認めてもらった経緯もありました一見無理だと思われることでも、あきらめずに何か解決策はないかと考えたり、周囲も巻き込みながら課題に取り込むことが得意です」と言うとその人の歩んできた経緯や、人生の中で体験した一部分も垣間見れてこれまた自分がどんな人かが相手に伝わると思います________結局のところこの長所・短所と「個性」には深いかかわりがあって、「個性」とはその人らしさ、言い換えると人と違う所のことです「個性がある人」と言うのはずば抜けた才能がある人ではなくて、人との違いを隠したり周りに合わせたりせずに、自分らしさを表現できる人です日本では教育の場で「個」よりも「集団」、「個性」よりも「強調性」が重んじられているので、人と違うことはどちらかと言うと「悪」と捉えられがちですそのため強みを伸ばすよりも人より劣っているところを改善して、何とか周りに追いつかせようとするため平均的な人材が多く生まれるのだと思います例えば英語は好きで得意だけれども、数学がどうにも苦手で数式を見ただけで眠気が指してしまう生徒がいたとします教師は英語をさらに伸ばすよりも、ある程度できている英語は後回しにしてまずはこの数学を改善させようと努力しますその先の大学入試では全体の点数で判断されるため、それも致し方ない事ですが実際に社会に出ることを考えると多少数学が出来なくても、語学に堪能な人材がいたら場所によってはその才能は輝けると思いますし、むしろ語学が堪能であると言う事はその人の魅力であり強みにもなります学業だけではなく「見た目」でも「話し方」でも「考え方」でも、この人との違いを排除しようとする力は働きます学生時代に誰もが一度は話したことがある血液型の話もそうで日本人にはA型、O型が多いので数の少ないB型、AB型に関してはよりマイナスなイメージがついていませんか?私の時はA型(几帳面)、O型(おおざっぱ)、B型(自己中心的)、AB型(多重人格)と言われていましたB型の私はA型やO型の人に憧れすら抱いた時期もありました笑この多い方が正義という考え方が根強い中では、皆と違うことを表現することは難しいです同調圧力(多数が暗黙のうちに少数派を黙らせようとする力)という言葉も使われますが、みなさんも日常で感じたことはあるのではないでしょうかとにかく集団としての輪を大事にする日本人の美徳の中では、少数派は浮いてしまいがちです皆が同じ考え方をするわけないのに誰もが何かを我慢しながら生きている、自分をさらけ出せずに生きていることが多いと思いますだからこそ人と違う所を隠さずに、同調圧力にも負けずに自分を貫いている人は周りから見て尊敬されたり憧れたりするので個性が強い人と言うのが特別な才能があるように見えたりずば抜けた能力があるように見えるのだと思いますこういう人たちは普段から周りの圧力や違いを排除しようとする力に負けずに自分の人とは違う所を貫いた結果、周囲とは違う力が大きく育ったのだと思いますつまり今の世の中では個性を持つことの方が努力が必要ですし、時には周りからの圧力と戦わなくてはいけないこともあるかもしれませんただ一つ救いなのはインターネットが発達した現代では、たとえあなたの周りに個性を認めてくれる人がいなかったとしても、日本中や世界に目を向ければ必ずあなたの個性を認めてくれたり共有してくれる人がいると言う事ですそしてこの個性を認める動きは広がりを見せていて時代の中で加速していくのは間違いないと思います個性(人との違い)を発信していくことで、身近に認めてくれる人がいなくても自分自身で発信すればあなたの個性が輝きやすい時代であることは間違いないと思います人との違いに悩むのではなく人との違いを自分らしさとして表現できる人が増えれば、日常も人生ももっと楽しめるのではないかと思います*まとめ*社会福祉を学んだ学生ならだれもが知っていると言っても過言ではない、個性を表すのに有名すぎる言葉がある糸賀一雄という戦後日本の障害福祉の発展に寄与した「福祉の父」と呼ばれる人物の残した「この子らを世の光に」という言葉画期的だったのは、「障害児にも光を当てていこう」という「この子らに世の光を」という発想ではなく、「障害児が光り輝ける存在にしよう」という発想が新しく、1960年代に亡くなって以降、未だに障害分野の人達からはこの理念を掲げて施設等を運営しているところもある個性とは何か一つ抜きんでた素晴らしい能力の事では無く、単純に人と違う事 個性を伸ばすと言う事は周りに合わせることを辞めること皆と一緒、協調性を美とする日本の中で個性を磨いていくためには強い意志と、周囲の理解が欠かせない個性が強い人は周囲から批判されたり、浮いたりしがちだが、それを乗り越えた人が周囲とは一味違った輝ける存在になっていく同調圧力に耐えられずに個性が潰れていかないようにするためには、自ら発信していくこと人との違いを上手く活かせるフィールドや認めてくれる人を見つけられるかどうかで個性が伸びるか潰れるかが決まってくる他の人と違う部分や趣味、好きなものを持っている人はチャンスです決して人と違うことを「恥ずかしい」とか「変だ」と思う必要はないそれを磨いていけばあなたの個性になりえるのですから次回は「個性を生かす」について書いていこうと思います
2022年02月26日
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おはようございます今日は私が仕事で一番大変だったときの話ですただの愚痴で終わらないように、そこからどう変化させていったのかまでしっかり話をつなげていきたいと思います今残業で苦しむ人、仕事辞めたいと思っている人にとってなにかしらのきっかけになれば良いなと思います新人時代私は平成24年に新卒で今の職場に入りました新人の時からマンツーマンで大事に育ててくれる職場で、最初の1~2年は上司に相談しながら仕事をすることが出来て、人間関係もそれなりに上手くやってこれていたと思います入って1年目の頃は整形外科の部長の医師から質問された内容に上手く答えられず、「お前は一体何者なんだ!?」と怒られたり一部の看護係長や師長に面接希望と呼ばれて出向いているのに、すごい不審そうな顔して「あなた何しに来たの?」と言われたり患者さんと話している様子を後ろからずっと監視されたりとか色々とへこむこともありましたが、3~4年目以降は仕事もある程度一人でこなせるようになり、周囲からの信頼も得られてからはそんなことも無くなっていきあれほどまで不審そうな顔していた看護師長達も医師も困ったことがあると、真っ先に相談してくれるようになっていました就職して2年目でもがん相談の研修を受けて、3年目には臓器提供の院内Coの講習会を受けて仕事の幅も少しずつ広がっていきそれなりに楽しくやれていました働いてからの10年で一番苦しかった時期その後も順調に来ていましたが状況が変わりだしたのは3年ほど前から私の病院ではMSWは担当科制で仕事をしており、私は脳外科や循環器、泌尿器、耳鼻科、眼科等を担当しておりこのころから担当する脳外科の医師が2名から6名に急増したことで担当ケースも急激に増えて、今まで通りの仕事のやり方では追い付かなくなっていた時期でした担当科の医師が増えると言う事は、病院としてみられる患者の数が増えると言う事なので、必然的にMSWの担当するケースも増えます他の科ならまだしも、脳外科は特にMSWの支援な方が多いので業務量にもダイレクトに影響を受けました帰宅時間はだいたい19時過ぎで、忙しくなってくると21時ごろまで残ったり、ひどい時には22時ごろまで残ったり最悪日付を跨いだりなんてことありましたそれほど遅くないのかもしれませんが、何がつらかったかって周りは17時30分か遅くても18時には帰っていく中で一人だけいつまでも遅くまで残っているのが精神的にこたえました家に帰ったらご飯食べてスマホいじってジャワ―浴びて1時ごろ寝て7時半ごろ起きてぎりぎりに出勤みたいな生活でした特に2年前は担当している臓器提供の関係で上司が早期退職したことをきっかけに私が中心となって医療者向けの勉強会や市民向けの講演会の開催準備に関する責任者をしつつ両方で発表者もしたりとまぁ大変な1年間でしたただでさえ相談業務でいっぱいいっぱいなのに、プラスアルファで移植の準備をするとなると休日にも出勤して来たり、時間外で相談業務の記録が終わってから移植の準備したりしていました人に振ればよかったのですが、当時の私はそれが出来ず変な責任感の強さを発揮して一人でひーひー言いながらこなした記憶があります準備しながら普段のMSW業務も行っていたので、当時は勤務態度も最悪でした病棟で面接をして部屋に戻った時に、デスクに大量のメモ書きが置かれていて、何度読まずに捨ててやろうかと思ったことか…(笑)患者さんに対してと言うよりは同僚や上司に対して、「こんな電話連絡だけみたいな相談なら時間ある人がやっといてくれよ」とか「電話くださいだけじゃなくて内容聞いて、簡単な話ならやっといてくれよ」とか「このメモ書きの量見たら、忙しいこともわかるだろう」とかとにかくネガティブな気持ちになっていて、相談室にいるのが嫌で病棟とかで記録を打っている時期もありました(今思えば他人のせいにしてないで、自分のやり方に目を向けて改善する方がよほどストレスフリーに働けるのになと思いますが)このときは自分のデスクに座りながら周りの人の顔を見るのも嫌で、常に自分のデスク周りから顔も上げずにキーボードと向き合う生活で、その内イライラを隠すことも無くめちゃくちゃため息つきながら働いていて相談室で他の人たちが楽しそうに談笑している声を聞くのも嫌になっていました(この時期は末期でした)「移植の関係が終われば楽になる」「ゴールが決まっているからとりあえずそこまでは全力で取り組もう」と自分自身を納得させながらなんとか乗り切っていました移植の関係は準備に1年くらいかけてやったプロジェクトだったので、全てを終えた時に完全にバーンアウト最後のプロジェクトの市民向け講演会での発表も片づけも終えて外部講師もお見送りして「良かった、やっと終わった」とふわふわとした気分で開放感を味わえたのも終わった当日だけで翌日からは途端にやることを失い、今まであった締め切りに追われることも、外部の講師から問い合わせが来ることも、協賛してくれる外部機関とのやりとりも、自身の発表用スライドに目を通しながら修正したりすることも無くなって普段のMSW業務をこなすだけでは圧倒的に時間を持て余してしまい、自分が何をしたらよいのかわからなくなってしまいましたそんな日常を1週間経験した後で「このままではまずい、絶対仕事辞めたくなる」と強い危機感を感じて、「何かを変えなくてはいけない」と決意したのもこの時期でしたセルフ働き方改革移植の発表のために10年ぶりくらいに本(下のスピーチ本)を買って読んでいたので、本から学べることって結構多いよなーという感覚はありましたうまい、と言われる1分間スピーチ 10の「伝える」技術で身につける [ 晴山陽一 ]そこで今自分が感じている何かを変えなくてはいけないの、「何か」を探すために週末本屋へ出かけました移植のプロジェクトが終わっても残業癖がついていて、仕事は終わっているのにダラダラと18時、19時ごろまで残ることが続いていたので、まずは残業を無くそうと思い立ってこちらの本を購入(下調べをするという概念も無かったので本屋行って色味とタイトルだけで判断しました)絶対に残業しない人の時短(しごと)のワザ [ 伊庭 正康 ]この本から仕事で効率性や生産性を意識するようになって、私が苦手だった「人に振ること」のできない人は仕事が出来ない人だと言う認識に変わって、何でもかんでも抱え込んだり、何も考えずに仕事を引き受けることを辞めました具体的には・TODOリスト作って業務にかかる時間を逆算して予定を組んだり、そもそも自分が行う一つ一つの業務にかかる時間がどのくらいかを把握する・嫌な仕事を後回しにしがちだったので、嫌な仕事は朝一か遅くとも午前中までにはこなしてしまって悩みをずるずる夕方まで引きずらない・わからないことをネットでと調べたり、自分の中だけでは解決しないことも無駄に考えたりしていたので、余計な事は一切考えずに解決できる人に早めに相談して決断を託す・優先順位を付けて自分よりも得意な人がいる場合には人に振ったり、逆に自分の得意な仕事は積極的に引き受ける ・メモ書きがあっても今忙しいからと折り返しを後回しにすることもあったので、とりあえずすぐに折り返して優先順位を付けてからすぐやるか後でやるかを判断する 等色々と意識しだすとこれまで何も考えずにただ来た仕事を来た順番にこなしていた時よりも仕事に対してや、1日が終わった時の充実感の得られ方が格段に上がりました一度やりだすと楽しくなって止まらなくなるのと、本から得られる有意義な情報の価値に気付きました業務を効率にこなして仕事中に空いた時間を作って、その時間でまた読書すると言うことをここ数年間ずっと続けています当時の自分を振り返って今になって振り返ると、こんな当たり前のことも出来ていなかったんだからそれは遅くまで残ることになるよなと思いますただ、当時の自分もまじめに働いてなかったわけではないですし、何なら今よりもずっと真剣に目の前の仕事をこなすことに対して一生懸命だったと思いますただ努力する方向が違ったのと、何が正しいのかがわからなかっただけだ思いますただやみくもに目の前の仕事を責任を持ってやり続けるのではなく、一度仕事の手を止めて立ち止まって自分のやり方を見直すこと(私の場合は本からの学び)の方がよほど重要な事でした当時の私は「努力をしていれば職場の人がきっと私を正しい方向へ導いてくれる」と思っていましたが、世の中そんなに甘くなく自分自身で決断して、行動しないことには何も変わらないという事実を突き付けられましたただ逆に言うと人に頼ったり人のせいにしないで自分が行動したらいくらでも自分の事は変えていけるんだと気付くことも出来ましたこう思えたのも当時仕事に移植にと効率悪いながらに必死に取り組んだ自分がいたからこそ、危機感を持って行動を起こす決断が出来たと思うので、当時の苦しかった時期も無駄にはなっていないと本気で思えます残業続きで今苦しんでいる人へ伝えたいことあなたが今苦しんでいるのはそれだけまじめに仕事しているからですその努力は誰が否定できる物でもないですし、あなた自身が一番どれだけ努力しているかはわかっていると思います今のつらい状況を体験していることがもしかしたら人生にとってのターニングポイントになるかもしれないなぜなら人は追い込まれた状況でないと大きな決断は出来ないからただ、今の状況を乗り越えていけるかどうかは自分にかかっていますこの経験を基に自分自身が成長していくか、もしくは転職などで新たなフィールドへ挑戦するか何事も自分自身の責任で他人に頼っていたら今の状況は何一つ変えられません他人が助けてくれないことは今の苦しい状況をみれば、すぐにわかることだと思います今の苦しい状況を少しでも早く乗り越えて、今までよりも充実した人生を歩めることを信じていますし、私自身もブログを通して困っているあなたの役に立てればと思います後輩にも伝えていますが苦しい時期を経験したことの無い人はいつまでたってもいい加減な仕事しかできません(可能であれば若いうちに)多少苦しい環境に置かれた方が、それを乗り越えようと色々と努力できる機会が得られると思っています本来人間にはそれだけの能力が備わっています今つらい状況に置かれている人は将来のことを考える余裕もないと思いますそれでも将来、今のこの苦しい時期があったからこそ今の自分があると思えるように、現状を変えるための、今までと違う何か一歩を踏み出せる勇気を出せるように願っています
2022年02月23日
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おはようございます今日は私の趣味でもあるサッカー(スポーツのこと)について書いていきます何かの役に立つと言う話では全然なくなってしまいましたが、私がどういう人物なのかと言う部分が色濃く出た記事になりましたちなみに私は小学校3年生の時からサッカーを始めて未だに自分自身もサッカーやフットサルをやっていますそのためコロナ禍で運動が制限されている現状にはとてもストレスを感じます今は自宅でおうちエクササイズをしたり、早朝にランニングをしたり色々と一人でも運動する時間を作っています当然試合も見ますし、スポーツ全般(野球もバスケットもカーリング、アイスホッケーとかも)見るのも好きです特に地元のチームとかやったことあるスポーツとか、マンガで見たスポーツとか何かしら自分が触れたことのある分野だとなんとなく見てしまいますなぜスポーツが好きなのかと、スポーツに何を求めているのかも考えてみましたJリーグ開幕 ~ 推しはコンサドーレ先週金曜日に2022年のJリーグが開幕しました30年目のJリーグらしいので、私が3歳とかの時に始まったんですね小さい時に地元の釧路で試合があって父親に連れられて1度だけ試合を見に行った記憶もあります(かなり曖昧)し、テレビですごい盛り上がっていたのもなんとなく覚えています(外国人選手がライン際をリフティングしながらドリブルしていた映像が強く残っている)サッカーほど私の人生の中で長く続いている趣味はありませんし、飽き性の私にとってはこれほどまでに打ち込めるものは今後出てこないだろうなーと思えるほどの存在ですJリーグは地域密着を掲げてやっているのでもちろん推しは地元の北海道コンサドーレ札幌北海道は広いので私が住んでいる地域から札幌までは車で4~5時間かかるのですが、これまでは年に数回くらいは泊りで札幌へ行ってスタジアム観戦もしていました嫁が全然サッカーには興味が無いので、(サッカー観戦と言いつつスタジアムグルメと周りのサポーターの一喜一憂する姿を見て楽しんでいました)観戦の後は必ず嫁タイムとしてショッピングも楽しんでから帰って来るのが我が家のルールです昨日は地元の北海道コンサドーレ札幌の開幕戦がありました対戦相手は清水エスパルスでアウェーでの試合結果は1対1の引き分けで、前半は圧倒して先制したのに、後半は失速して追いつかれ悔しいドロー発信となりました先制した時は「これは今年はやってくれるかもしれない」というワクワク感でいっぱいでしたが、後半失点した時と試合が終わった時には追い付かれた悔しさしかなかったですしかし、ここ数年アウェーでの開幕戦は全然勝てていなくて、最後にアウェー開幕戦で勝利したのはJ2時代の2015年栃木SC戦(2対1)それを考えれば開幕戦ドロー発信はポジティブに捉えられるかなとも思いますちなみに調べると2017年のJ1昇格から4年連続のアウェー開幕戦でベガルタ 0対1サンフレッチェ 0対1湘南ベルマーレ 0対2柏レイソル 2対4と4年連続黒星スタートでした去年は久々のホームでの開幕戦で横浜FCに5対1と快勝だったので、この開幕戦に弱い事実を忘れていました2月にはまだまだ雪の残る北海道ですし、2か月前から沖縄、熊本とキャンプで本拠地に帰れないまま試合に臨んでいることを考えると開幕からはスロースターなのも致し方ない気もします今年は興梠もシャビエルも加入してさっそくスタメンだったし、去年は目立った大卒以外の新加入選手もいなかったのですごい期待感は上がっています何にせよまた週末のこのワクワク感を味わえるのはとても嬉しい事なので、今年も精いっぱい応援したいと思いますコロナになってから直接スタジアムに行って応援することが出来なくなってしまったので、今年はスタジアムのあの一体感に包まれながら観戦できる日が来ることを祈って私がスポーツに求めているものスポーツが好きな人にもそれぞれに楽しむ理由があると思います健康のためにやる人もいれば、趣味で楽しいからやっている人もいるでしょう他にも子供がやっているからとか、好きな人がやっているから自分もやってみたなんて人もいるかもしれません私は好きで楽しいからやっていると言うのが一番大きな理由ですが、良いプレーをして周りから褒められたり、観客が沸くようなプレーをした時のあの承認欲求を満たされる感じがたまらなく好きです(笑)始めた時はキーパーでしたが1対1とかPKでチームが絶体絶命のピンチを救った時のあのヒーロー感と言うか、皆が駆け寄ってくる感じがきっと私のサッカーをプレイする原点になっていると思います今では中盤から前線にかけてプレイするので点を取った時や得点に結びつくプレイをすることに喜びを感じますが、始めた当時の小学校3年生の頃と何ら変わりなく楽しんでいる自分がいます実際に行動する理由とは別に、スポーツを通して意図せずに得られたものはたくさんありますその中でも特に大きなものは感情を揺さぶられることと、繋がりを感じられることです大人になってからは特に感情を揺さぶられる体験をする機会が減っているので、スポーツをしたり観戦したりすることで得られる、あのワクワク感や緊張感、闘争心、一体感、嬉しさ、悔しさ等は普段感じられないのでスポーツが私に与えてくれる大きなギフトです私は普段は仕事柄もあってか感情をむき出しにすることはそう多くはないのですが、スポーツをしている時は闘争心をむき出しに出来るし、喜ぶときも悔しがる時も全力で感情を表出出来ますこれが日ごろの感情を統率することにも繋がっていると思うし、仕事や日常でストレスがあっても乗り越えられる原動力にもなっていると思います二つ目の繋がりを感じられることですが私は小さい時から引っ込み思案でなかなか積極的に話しかけたり、関わりを持つことが苦手でしたしかし、スポーツを通して最初は話したりするのが苦手でも、ほぼ毎日放課後に時間を共にすることで徐々に仲良くなって人間関係が大きく広がったり、地元の選抜チームなどに入って学校や年齢を超えて友達が出来たりと大きく私の中の人間関係が広がりましたそして大学生になっても社会人になっても同様で、大学からは地元以外の所で暮らしているので誰一人として知り合いがいない環境で暮らしていますが、知らない土地に行ってもこのサッカーを通じて知り合った人は多く卒業した後も繋がっている人達は皆サッカーを通じて知り合った人たちばかりです社会人になった今でも職場以外の知り合いは皆このサッカーを通して知り合った人ばかりですし、自分が困った時に助けてくれたり、逆にチームメイトが困っているときに家族と同じようにサッカー関係の知り合いは無償で助けてあげたいと思えますこれほどまでに深い信頼関係を築けるのは、スポーツを通して勝つためとか楽しむためとか共通の目的のために協力して取り組むことを常日頃行えているからだと思います毎日顔を合わせる職場の人達よりもこのサッカー仲間の方が仲が良いですし、やはり自分の好きを共有できることほど嬉しい事はありません同じスポーツをしているとか同じチームを応援するとか、何かしらの共通項があると知らない人でもと途端に親近感を感じたり、ちょっと苦手だなーと思っていた人でも意外と良い趣味してるじゃんと思ったりと、何かしらの共通項を持つと言う事のパワーは思っている以上に強いのだと思います「社会」と言う概念の中でも触れましたが、このスポーツにはより広い範囲の社会が存在します日本代表戦等となれば日本中のサッカーファンと繋がりを感じられますし、本気で応援すればするほど勝った時の喜びも負けた時の悔しさも、応援する側の一体感も強く感じられますこのほかにも運動によるメリットは科学的にもたくさん証明されているようなので、それはまた別の機会に紹介しようと思います_______今日は完全にわたしの趣味の話でしたが、趣味に一番その人らしさが現れると思います今後もスポーツで感情が揺さぶられたらまた記事を書いてしまうかもしれませんが、同じ趣味を持つ方がいたらぜひ一緒に喜びも悔しさも分かち合いましょう頑張れコンサドーレ!!
2022年02月21日
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おはようございます前回資産運用の記事でインフレについて触れておきながらも説明が足りないなーと、勝手にもやもやしていたので、改めて解説しようと思いました近頃は値上げのニュース見ない日はないくらい色々やっているので、そこも含めてやっていきます1.値上げラッシュここ数年、食料品や光熱水費等の値上げラッシュのニュースを見ないことはないと思います今週もニュースで食料品の値上げについてやっていました今年値上げされたもの(予想のもの含む)だけでも・光熱費電気代、ガス代、ガソリン、灯油・食料品小麦、パン、ジャム、コーヒー、ポテチ、パスタ、冷凍食品、油、しょうゆ、魚肉加工品、ハム・ソーセージ、カップめん、マヨネーズ、魚介類、フルーツ 等・その他文房具、アルミホイル、照明器具、蛍光灯、首都高速料金、バストイレ、スーツ、白物家電、自動車 等・保険火災保険更新料、雇用保険料(労働者負担)、後期高齢者の医療費負担(こちらを参照しました)【2022年値上がりするものリスト】1月は食パン、2月にはアルミホイルが!?何でしょうね、この値上げラッシュは書き出してみるとまたインパクトがすごいですし、物によっては10パーセント以上も値上げするものもありましたしかも食料品とか光熱費とか常時必要とするものが多いです______ちなみに去年から今年にかけて私が個人的に興味深かったのはガリガリ君(60円→70円)とうまい棒(10円→12円)の値上げです私の幼少期(20年以上前)からずっと値段はかわらなかったのでむしろここまでよく値段を変えずに来られたなと思いますが、何せニュースでの取り上げられ方の方に驚きました特にガリガリ君の赤城乳業に至ってはCMで値上げを謝罪する内容を放送するなど、顧客(若年層の強い味方だったので、子供からしたら10円は大きいという配慮でしょうか)との向き合い方に強すぎるほどのプロ意識を感じましたCM流すのだって企業にとってはお金かかるだろうに、そこで商品のプロモーションではなく値上げの謝罪を流すなんて、すごすぎませんかね?(結果的に注目されましたが)60円の商品の10円値上げなので16%値上げと考えると大きいですが、消費者からすると10円ですからねうまい棒しかりです値上げしたってニュースで取り上げられていましたが、「2円」ですからねいかに我々消費者が値上げに厳しいかを象徴していたニュースだったなーと思います2.インフレとはこの値上げラッシュですが、別に今年に入っていきなり始まったものではないですよね「食料品の高騰」「普段使うものが値上がり」なんてニュース今では全然珍しくないですそして値上げのニュースはたくさん目にしますが、値上げの原因(原材料の高騰とか輸送コストがあがったとか世界的に消費率が上がったとか)が解消されたからと言って値下げしますとなる商品がどれくらいあるでしょうか野菜とかならまだ時期によって値が落ちたりもしますが、ほとんどの場合値段が上がったままになるので物価は少しずつ上がり続けますそしてこの物価が上がって、お金の価値が下がることをインフレと言いますお金の価値が下がると言う事は例えるなら20年前に100円あったら駄菓子屋さんでうまい棒が10本買えたのに今うまい棒を100円で買おうとすると、8本しか買えないということになります20年前と現在と「持っているお金は100円で変わらないのに、買える商品が少なくなった」と言う事は、つまり「お金の価値が下がった」ということですただしインフレも悪いことばかりではなくて、値上げの原因がなくなっても企業が商品の金額を下げなければ企業の収益は上がります企業が収益が上がったので、雇っている従業員の給料を増やしますとなってくれれば、多少値上げが続いたとしても入ってくるお金も増えるのでそんなの気にしなくなると言う事です国としてもこの給料を上げてくれと企業側へ何度も要望を出していますし、このインフレを推し進めたいのは政府としての意向でもあります(実際はそこまでの給料アップにはつながっていませんが)インフレのメリットとしては値上げして企業の収益があがり、従業員の給料が増える↓給料が増えればお金を使うようになって消費が増える(お金が回る)↓企業は物を売りやすくなって収益がまた上がる↓上がった収益でより良いサービスを生み出したり、従業員へ還元する↓消費がさらに加速する、給料が増える↓ 上に戻るというインフレの正のスパイラルを作っていければ、インフレも悪くないですよねつまり街頭インタビューなどでよく聞く、「値上がりしても給料が上がれば良い」と言う話ももっともだということです3.「物価が上がっても給料上がれば良いじゃん」だけで良いのか今日のメインテーマですがじゃ、インフレを考える時に「物価が上がっても給料上がれば良いじゃん」という発想だけで良いのかを考えていきますつまりインフレが私たちに与える影響についてです先程説明したとおり 「値上げ=悪い事」だけではないことも事実ですし、給料が上がるためなら致し方ないと言う風に考えている人もインフレと言うものを理解している人だと思いますただこれだけだと「今後入ってくるお金」の話しかしていません「今あなたがすでに持っている(貯金している)お金」はどうなるのでしょうか「貯金なんてしないで、入った給料はすべて使う派」というワイルドな方はもうここから先は読まなくても大丈夫ですただ、「将来の不安や子供のために貯金しています」と言う人はインフレが及ぼす「今あるお金(貯金)」の影響も考えないと大きく損をしてしまいますインフレはお金の価値を減らすことですつまりあなたがこれまで必死になって働いて、生活を切り詰めて蓄えてきたお金がインフレになるとその価値が下がります預金残高100万円あったものが、80万円に減るわけではないので目には見えないのですがお金の価値が下がっていくと先ほどの駄菓子の例で示した通り持っているお金が一緒でも、お金の本来の価値である商品やサービスと交換できる数や質が下がりますインフレが進むとせっかく貯めた100万円が実際は80万円の価値しか生まなくなってしまうと言う事ですあなたの貯金していた100万円がいきなり80万円に減ったらどうしますか?預けていた銀行を相手に抗議したり、無くなった20万円を何とかして取り戻すように行動しませんか?インフレが進むとは目に見えない形でこれと同じことが起きますわかっていないと、また何かしらの対策を取らないと目には見えないけれどもあなたの貯金の価値は確実に減っていきます4.対処法は?貯金している銀行があなたのお金を守るために何かしらの対策を打ってくれればいいですが(お金の価値が下がったのであなたの100万円の貯金を120万円に増やしておきますねとか)そんなことは銀行も国もやってくれません自分で対処するしかないのですそこで私が考えうる選択肢は二つ一つは給料はあまり貯めずに使ってしまう方法お金を使わずに貯めておくからその時々のお金の価値に合わなくなってくるので、もらった時にほとんど使ってしまえば特にインフレの影響は受けませんただし、私はこんなワイルドな生き方出来ないので(出来たらカッコいいなと言う憧れはあります笑)現実的には無理ですそこで二つ目は資産運用です株とか投資信託を持つと言う事はインフレのお金が下がるリスクを回避する手段のひとつですなぜ回避できるかと言うとお金を貯めるのではなく、企業に預けることでお金を動かし続けるからです先程も述べた通り、インフレになると企業は潤って利益が上がりますそうなると株として会社に預けていたお金も増えて配当金でお金が返ってきたり、持っている株の価値を上げてくれるので買った時よりも高く株を売れたりします現金で持っているのと違い資産運用をしていると、運用してるお金の価値は一定ではなく絶えず変化するので、お金の価値が下がった時でもそれに見合った金額に変化してくれます(100万円運用しているとお金の価値が下がったから(企業の利益が増えたから)120万円にしておきますねと出来る)そのためインフレに強いのも資産運用の特徴ですただし始めるにあたって何も勉強しないでいきなり株を購入するのはハードルが高いので(何も学ばないで株始めると高確率で損したり、合法、違法含めた詐欺にあいます)まずはネット証券で自分で口座開設して、投資信託等のプロに管理をお任せ出来る商品を購入するところから始めてみるのがお勧めです(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)等)そのあたりは過去記事にも載せてあるので参考にしてください↓↓*初心者向け資産運用の話*② 0からの始め方実際に私もこの方法から初めて何冊か本かって読んだりYOUTUBEで動画見たりして、投資信託、株式投資と無理のない範囲から初めて今では全資産に対してそれなりの金額を運用しています余談ですが企業の収益が上がるからと言って必ずしも給料が上がるわけではないですよねでは企業は上がった収益を何に使っているのか経営者や役員の給料を増やすだけではなく、株主に還元しているんですそうすることで株が買われて、また収入が増えて会社を大きくしていけますからね会社の収益が増えているのに会社員として給料が上がらないのを嘆くだけではなく、自分も株主側に回って給料が増えない分を株主として利益をもらうという発想が出来るかどうかが一つの重要な考え方だと思います*まとめ*食料品や日用品など値上げラッシュが続いていますが、今後もこの傾向は続くと思いますインフレとはものの値段が上がることで、お金の価値が下がることを言いますお金の価値が下がるとは100円で10個の商品を買えていたものが、同じ100円で8個しか買えなくなるということですインフレになって「物価が上がっても給料上がれば良いじゃん」と言う考え方は、これからもらうお金の話をしているだけです今すでに持っているお金(貯金)に関してはインフレになると価値が下がって、持っている金額は変わらなくても購入できる商品の数や質は落ちます対処法としてはもらったお金は貯めずに使い切るか、資産運用してお金の価値が下がっても金額が増える仕組みを自分で作るしかありません今日はインフレについて述べましたが、逆にデフレになると貯金していたお金の価値が増えていくということも考えられますただデフレになるためには「値下げラッシュ」が起きて商品の値段が下がってお金の価値があがることなので、インフレとデフレのどちらが起こるかを自分自身で考えて行動していきましょうインフレとかデフレとか学生時代はさっぱり理解できなかったですが、大人になってからでも自分の仕事以外の分野のことって学ぶのがすごく楽しいと感じる私ですむしろ大人になってから学ぶ方が楽しい今後もいろいろ調べて学んで、皆さんの役に立ちそうな情報を発信していければと思います
2022年02月19日
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おはようございます長かったMSWの業務シリーズがようやく終わったので、今日からまた最近読んだ本のまとめや資産運用の話など色々なジャンルの話も含めてしていこうと思います(もちろんまたMSW関連の話やMSWの視点からの解説もします)今日は久しぶりに「子供のために始めたジュニアNISAの定期報告」をしたいと思います前回記事が12月11日だったので約2カ月ぶりですこの2か月間で資産運用に影響を与える色々なイベントがありました新型コロナオミクロン株の蔓延、灯油代の値上がり、物価の上昇(インフレ見えてきた?)、ロシアとウクライナ情勢の緊迫化 等々(資産運用の副産物的なところは経済ニュースや世界情勢に敏感になれるところです)昨年末あたり、いや、岸田総理就任以来、資産運用界隈でインパクトのある明るい話題はほぼ皆無と言ってもいいのかもしれませんそれに伴って株価も停滞もしくは下降気味ですが、逆にチャンスとみて今年は定期の積立購入も設定したので、そちらも合わせて報告します__________・まず運用結果から3,628円のマイナスです前回12/11の記事の時に2,442円マイナスとなっていたのでそこからさらに値を下げた形になりますついこの間まで右肩上がりを続けいていましたが、世界的なオミクロンの流行拡大に加えて原油高による経済活動の妨げの懸念、ロシアとウクライナ情勢の緊迫化などもあって、世界的に見てもマイナス要素たっぷりなのでしばらくはこの展開が続くか、さらに下落のタイミングもありそうです下がった時は資産がマイナスになる一方で、安く買えるチャンスでもあるので、長期的に見れば今年は買い足しのチャンス、もしくはまだ資産運用を始めていない方には絶好の始めるチャンスかもしれません・積立購入設定今年は追加購入のチャンスと言う所と、年が変わって再度ジュニアNISAの枠が80万円に戻ったので購入設定をしました前回は40万円をドンと一回で入れましたが、今回は積立で自動的に購入するように設定しました昨年同様にNISAの枠を使い切らないのですが、私と妻の分の購入もあるので子供の分は無理のない範囲でいいやと思い、毎月1日に2万円ずつ購入する形で設定さらなる暴落などあれば、その時は積立とは別にスポットでの追加購入も考えようと思います基本的には子供にお金を残すのはもちろんですが、もう少し大きくなった時に「運用を子供自身にまかせられるように準備さえしておけばいいかな」と思っているので、身を削るほど頑張って子供のためにお金を注ぎ込むことはしません自分が子供のころから資産運用を教わっていれば今頃金銭的な余裕が出来ていただろうなと、実際に資産運用を始めて強く実感しているのでお金をたくさん残す代わりにお金のこと、経済のこと、資産運用のことを家庭内で教育出来る親になっておこうと思います・結論今回も前回に引き続きマイナス幅を広げることになりました年が変わったのでNISA枠は80万円に復活まずは毎月2万円ずつの積み立てを設定し、今後さらに価格が下がることがあれば追加での購入も検討していく予定子供のためのお金の残し方として学資保険や貯金など色々と方法はあると思いますが、資産運用も検討してみてはいかがでしょうか親の経済的なレベルや知識が上がれば子供に単発のお金以上のものを残せると思いますそして皆さんお気づきだと思いますが身近な食料品や衛生品など続々と値上げしており、ゆっくりとインフレが(物価が上がってお金の価値が下がる)進んでいるので、貯金のリスクが高まっています「値段上がって給料も上がればいいんじゃない?」だけではないんです!!あなたがコツコツためて、銀行に預けているお金の価値もインフレになると下がるんだよと言う事も是非理解してほしいインフレについては過去記事でも軽く触れているので参考にしてみてください↓↓*初心者向け資産運用の話*② 0からの始め方
2022年02月17日
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おはようございます。今日はMSWの仕事の一つ、「地域活動」について解説していこうと思いますこのシリーズはMSWの業務指針に書かれている業務内容を基に解説しています今日でいよいよ最後です公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会(↑↑クリックしてみてください)1.療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助2.退院援助3.社会復帰援助4.受診・受療援助5.経済的問題の解決、調整援助6.地域活動今日は・地域とは・MSWの行う地域活動とは・まとめの順番で解説していきます全体通して8分ほどで読めると思います時間がない人は最後のまとめだけなら1分もかからないで読めるので、そこだけみてもらってもよいかと思います1.地域とは地域活動を考えるうえでまずは「地域」とは何かを考えます地域とはある特定の場所や土地等の区画を指す言葉ですこれまでの解説の中で「社会」について取り上げたことがありましたが、社会は人が2人以上存在するところに存在する何かしらの共通点やルールを持った人間の集まりのことを言いましたこの地域と社会の関係を言い換えるならば、地域は「場所」を中心とした考え方で、社会は人を中心とした考え方ですそのためSNS上等の仮想空間にも社会は存在するのに対して、今のところSNSなどに対して地域と言う言葉を用いることはあまりありません(NFT技術が発展してきて、インターネット上でも土地の売り買いが始まっているので、今後はインターネット上でも地域の概念が出来るかも)つまり地域と言う言葉を使う時には現実世界での住んでいる土地や場所が深く関わってくることになりますこのインターネットを使って土地や地域を飛び越えて人々が交流を出来る時代に軽視されがちになっているけれども、人間が24時間インターネット空間で生活できない限り切っても切れない関係にあるのがこの「地域」ですそしてその地域ごとの特徴を地域性と呼び、地域性を理解することはソーシャルワーカーの業務を考えるうえでも不可欠な要素です例えば私の住んでいる土地の地域性は「農業が盛んで季節労働者が多い」 「夏暑くて冬寒い」 「周辺では一番大きな街で、社会資源はこの地域では多い方」 「近隣市町村への移動に1時間ほどかかる」 「スポーツ合宿が盛ん」 「観光地へのアクセスが良い」 等が挙げられますMSWにとっては季節労働者が多いと、保険の切り替えをちゃんと行っていたか、傷病手当金の失業後の継続が受けられるか夏暑くて冬寒いと夏場は脱水や腸炎、冬場は骨折による転倒や脳血管疾患が増える周辺では一番大きな都市なので近隣の市町村からも患者が搬送されてくるが、搬送だけで1~2時間ほどかかる観光客やスポーツ合宿を多く受け入れていると道内外に限らず他の地域からの患者も多い 等地域を知ることでMSWの業務や対象を知ることが出来る手掛かりにもなります2.MSWの行う地域活動とはMSWの行う地域活動とは自分の働いている機関(病院)だけでの活動に限らず、地域に飛び出して行う活動、また病院へ来る患者だけを対象にするのではなく地域に住んでいる方や地域の資源をも対象にすることを言います具体的には他の保健医療機関、保健所、市町村等の関係機関と連携して地域の患者会、家族会地域のボランティアを 育成、支援すること 地域の関連職種を集めてケア会議等を開催し、患者が地域で生活を続けられる様なネットワークづくり を行ったり、MSW自身もそのネットワークの一員になること関係機関、関係職種等と連携し、高齢者、精神障害者等の在宅ケアや社会復帰について地域の理解を求め、普及を進めること等ですこの地域活動の内容は多岐にわたり、所属している機関の特徴やMSW一人一人が何をしたいかによってもかなり個性の出る業務です私が実際に行っている地域活動としては地域住民を対象とした病院ボランティアの講習会開催や病院ボランティアとしての登録・活動支援病院受診へ繋がらなかったり、逆に退院後も継続した地域とのかかわりが必要な患者の担当者会議の開催や参加病院として行っている地域の方を対象とした医療に関する講話を出張しておこなう出張講座の講師活動(・病院とお金の話 ・臓器提供とは)臓器提供に関する市民向けの啓発運動への参加(イベントでの周知活動、市民公開講座の講師 等)や、臓器提供に関する医療者向け絵の勉強会への参加や開催地域の身寄り無し患者の受け入れに関する対策を考える会議の開催(市町村担当者と近隣病院との会議)等があります同じ病院の中でも他のMSWたちはがんに関する家族会の開催や、がんと就労の両立のためのネットワーク構築、図書館と病院との連携子供の虐待防止のための関係職種(市役所、児童相談所、保健所、病院、学校 等)でのネットワーク構築ケアマネージャーや介護系施設、病院の連絡協議会への参加アルコール依存症の方の患者・家族会、勉強会の実施精神障害者の方を受けてくれる民間アパートや地域の不動産会社との連携と支援看護学生等への講師活動地域住民への健康相談事業の相談員派遣等々 挙げればきりがないですが、本当に皆それぞれに地域活動として多岐にわたる活動を行っていますおそらく病院が変わればさらに幅広い活動を行っていると思いますし逆に所属する病院によってはあまり地域での活動を良しとしない病院もあると思います私が所属する病院は地域との連携や地域社会への還元を積極的に行っていこうと言う病院なので積極的に地域活動も取り組めていますもしあなたが地域活動に興味があって、これから就職先を探すのであれば是非就職の面談の際に「御院のSWが行っている地域活動にはどのようなものがありますか」と質問してみると良いでしょう積極的にやっている病院ならたくさん教えてくれると思いますし、やっていない所ならほとんど出てこないと思います3.ソーシャルアクションこの地域活動の延長上にソーシャルアクションがありますソーシャルアクションとは読んで字のごとくですが、社会に対して働きかけを行っていくことです具体的には国や都道府県などへ制度の新設を訴えたり、新しい施設や資源などを開発を行うこと、患者の権利を擁護したり代弁したりして社会への参加を促すこともソーシャルアクションの一つです地域活動は自分の住んでいる地域の中で行う活動ですが、ソーシャルアクションはその対象が自分の住んでいる地域に限らずにより広い範囲で影響を及ぼす活動のことを指します地域活動での実践を学会で発表したり、地域での取り組みをまとめて他の市町村や地域を超えて共有・伝達することもソーシャルアクションの一つと言えます地域活動やソーシャルアクションに共通して言えることは、普段は聞き手に回ることの多いMSWですが、発信する力も重要であると言う事ですこのインターネット社会や時代の流れを考えると今後ますます、この「発信力」が問われるようになることは間違いないと思いますこのブログもMSWを目指す人や、MSWと関わる人、現在MSWをやっている人などへ有益な情報を届けたいと思って書いていますMSWを知っている人が一人でも増えて適切にMSWの支援を受けられる方が増えてくれれば書いている意味もありますし、ソーシャルアクションンにもなると考えています4.まとめ地域とは一定の土地や区画を中心とした物事の捉え方社会が「人」を中心とした考えであるのに対して、地域は「場所」を中心に考えるMSWの行う地域活動とは所属する機関(病院)の中だけではなく、所属する地域の中で仕事をするということ具体的には患者団体の創設やボランティアグループの創設、社会資源の開発、強化にも取り組んでいく事を指す患者家族のニーズに応えるためには既存の資源だけでは足りないことが多い「無いものは無い」と諦めるだけではなく、無いものは作ればよいと言う発想も大事地域活動の幅や対象が広がれば、ミクロ(狭い対象)からマクロ(広い対象)へとSWの対象も広がり、ゆくゆくは社会全体の困りごとを解決していくことになる(ソーシャルアクション)MSWの存在を一人でも多くの人に知ってもらって、必要な時に適切にMSWと相談が出来る社会の創設に微力なりとも貢献できればと思って、今後もブログの更新を続けていきます
2022年02月16日
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おはようございます。今日はMSWの仕事の一つ、「経済的問題の解決、調整援助」について解説していこうと思いますこのシリーズはMSWの業務指針に書かれている業務内容を基に解説しています公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会(↑↑クリックしてみてください)1.療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助2.退院援助3.社会復帰援助4.受診・受療援助5.経済的問題の解決、調整援助6.地域活動今日は・病院にかかるときに不安なこと・利用できる制度・「経済的問題の解決、調整援助」と「制度説明」の違い・まとめの順番で解説していきます全体通して8分ほどで読めると思います時間がない人は最後のまとめだけなら1分もかからないで読めるので、そこだけみてもらってもよいかと思います1.病院にかかるときに不安なこと前回の受診・受療援助でも触れたように「病院へ受診する」ことに高いハードルを感じている人は多いと思います普段かかることの無い人ほど、とりわけ仕事をしている若い世代の方ほどこの特徴は顕著ですなぜ病院にかかることのハードルが高いのか、これまで10年間平日毎日患者さんと関わって、色々な悩みを相談してもらっている私の経験から原因を考えるといくつかの要因が浮かんできますまずは、病院にかかる時に不安なことについて考えていこうと思います一つ目は何といってもお金のこと今回のテーマでもありますし、私の働く急性期病院のMSWの業務統計を取っても、一番相談内容が多いのがこの医療費に関してです病院でかかる医療費のこともそうですし、会社を休むことで給料が入ってこなくなることや、派遣社員やパートの方だと「あまり休むと会社を辞めさせられるから休めない」と言った声も聞かれます事実70歳未満の3割負担の方が入院して手術した場合に医療費が1カ月で100~200万ほどかかるということも稀にあります(高額療養費を使わなかった場合)2つ目は病気や検査への不安3つ目は病院へ受診する時間が無い4つ目は家族のこと5つ目は仕事、学校のこと6つ目は医師や看護師など、医療者との関係性7つ目はその他もろもろですあげればキリがないのですが、病院へかかるとなるとざっと思いつく限りでもこれだけの不安要素が挙げられます病院へかかることは多くの人にとって非日常のことですそのため不安なことやわからないことがたくさんあって当たり前のことだと思います(そのために病院に相談員(MSW)がいるので)2.利用できる制度今日のテーマである経済的な相談に関して利用できる制度として、5つピックアップして説明していこうと思います残念ながら制度と言うのは基本的には申請主義なので、どれだけ良い制度であっても知らなくて申請できなければ、その恩恵を受けられませんもしあなたが知っていれば経済的な不安を一つ解決できるかもしれません逆に知らなければ悩む必要のないことで、悩んでいるのかもしれません知っていて損はしないので、まずは5つの制度について頭の片隅でも良いのでおいておくといざという時に、どこかで引っかかるかもしれません①高額療養費制度としては所得に応じて一カ月当たりの医療費の上限額を設ける制度です所得の高い人ほど上限額が高く設定されており、支払う金額も増えますこの制度のあるおかげで、たとえ入院費が100万かかったとしても、実際に支払う金額は10万くらいで収まるようになります(70歳以未満で給料が30万の人の場合)こちらの制度は医療保険にさえ入っていれば誰しもが利用できる万能制度です日本は形式上は国民皆保険なので、全ての人がこの制度の対象となります入院、外来、病気の種類も問わずあらゆる場面で利用できますまた経済的な制度としてはめずらしく所得制限もなく、収入の多い人でも利用できます(所得が高い人ほど負担額は増えますが、制度は利用出来ます)高額療養費については過去記事でも触れているので、詳細はこちらをご参照ください↓↓※超重要※ 誰もが使える万能制度 高額療養費①高額療養費②~70歳未満の高額療養費高額療養費③~70歳以上の高額療養費②傷病手当金病気やケガが原因で働けなくなっときに、給料の代わりに保険者からお金がもらえる制度です高額療養費は医療費を安くする制度で、病病手当金はお金がもらえる制度です傷病手当金は基本的には国民健康保険の人には使えませんこちらもどんな病気やケガでも使えて、所得制限もありません期間は最長で1年6か月間、病気やケガの影響で元々していた仕事が出来ないと医師が認める限りもらい続けられます協会けんぽ、組合、共済等の会社勤めの方が対象で、仕事に行けない期間に本来もらう予定だった給料の2/3の額をもらえるようになります基本的には対象期内で毎月申請をすることになります(まとめてではなく、毎月収入がほしい人が多いので)最近民間の保険で収入保障保険とかありますが、まさにこの傷病手当金の仕組みを参考にして作ったような保険です(会社員の方は傷病手当金知っておかないと、不安を煽られて不要な保険入らされますよ)ちなみに傷病手当金に関しても過去記事で触れてるので、そちらも参照ください↓↓病気で働けなくなった時どうする①~傷病手当金③障害年金障害年金は体や心に一定以上の障害を負った時に、年金と言う形で2月に一回お金をもらえる制度です傷病手当金と同様に病気やケガが原因でお金がもらえる制度ですが、両者には大きな違いがあります障害年金に該当となる障害の種類や該当基準は国で定められています(目の障害、聴覚の障害、肢体の障害、心疾患による障害など)例えば結構ある相談ですが、病気で足が動かせなくなって歩くときに足を引きずりながらでないと歩けなくなったとします日常生活や仕事上でかなり不自由さを感じるようになり、障害年金をもらいたいと思っても該当するかはわかりません肢体不自由の場合は体の可動域などを計測して、その上で定められた基準を満たさないと年金はもらえませんまた国民年金は1,2級のみ、厚生年金と共済年金は1~3級、+障害一時金と加入している年金の種類によっても年金の該当になるかの幅も変わってきます傷病手当金は元々就いていた仕事に戻れるかの判断は医師に任されているので、いくらでも相談のしようはあるのですが、年金は基準が数値化されているので相談の余地がありません障害年金は受給期間に制限もなく、もらえる金額は障害の等級やそれまでにかけていた厚生年金の加算分によっても変わってきます傷病手当金よりは受給のハードルが高いことは間違いないです(申請に必要な書類の量やかかる労力も障害年金の方が圧倒的に多いです)障害年金の更新は特段の指定がなければ必要ありませんが、病気や障害の状態によっては1~5年くらいの間隔で更新が必要な場合もありますそれぞれの障害の種類や認定基準を知りたい方は日本年金機構のHPに載っています日本年金機構障害年金についても過去記事でまとめているので、参照ください↓↓病気で働けなくなった時にどうする②障害年金④障害者手帳障害者手帳は病気やケガが原因で障害が残った時に税金が減額されり、公共交通機関利用時に割引が受けられるようになったり、身近なところで小さく優遇される制度です障害年金と混同されやすいですが、「障害者手帳はお金をもらえる制度ではない」ので注意が必要です障がい者手帳も障害年金と同様に障害の種類ごとに診断の基準が定められています障害年金は1~3級+障害一時金までの等級ですが障害者手帳は1級~7級までの等級があります(障害の種類によって等級は変わる。例えば肢体不自由なら1~7級、心臓機能障害なら1、3、4級のみ)障害年金とは違い加入している年金や健康保険によって等級が変化しないことも一つ特徴です障害者手帳を持っているだけでは医療費が安くなったりはしませんが、障害の等級が重度の1,2級(内部障害は3級も)の方は別途医療費の助成制度が受けられますよく勘違いされやすいのですが、手帳を持っているだけでは医療費は安くならないので注意が必要です障害者手帳も特段の記載がなければ更新は不要です⑤指定難病(特定疾患)難病とは国が定める原因が不明で、治療方針が未確立の病気のことを言いますこのうち国が定めた難病を指定難病と呼び、令和4年1月末現在で338の指定難病があります(増え続けているので到底覚えきれません)有名なところでは・ALS(筋萎縮性側索硬化症)~全身の筋肉に力が入らなくなり、頭はしっかりしているが会体を動かすことができなくなったり、話や呼吸もできなくなってしまう病気・パーキンソン病~震えや手先が固まったり、歩くことが出来なくなったりする病気・関節リウマチ~関節の痛み、腫れ、硬直などが出てくる病気などがあげられます指定難病の中でも重傷として認定されると医療費の助成が受けられます(指定難病と診断されても医療費やすくならないこともあります)世帯の収入に応じて医療費の自己負担額が0~30,000円の間で設定されて、指定難病に対する治療に限っては自己負担を超えた医療費は支払わなくてもよくなります注意すべき点は、高額療養費とは違いすべての病気には適応されず、申請した病気に関するもの以外の病気では使えないという点です医療費以外にも障害福祉サービス(障害を持つ若い方向けの介護保険のようなサービス)の対象に指定難病の一部が追加されたり、就労支援で指定難病を持つ方を雇った企業に補助金が支給されたりと少しずつ支援の範囲が拡大されてきていますよく勘違いされるのは介護保険の「特定疾病」がありますが、これは指定難病(特定疾患)とは全くの別物です______ちなみに制度に関しては数えきれないほどの制度があるので、その全てを覚えている訳ではありません(全部覚えていると言うマニアックなMSWさんは相当マニアックな方ですね)何せ担当する診療科によっても利用する制度は変わってくるのと、国や地方自治体で作っている公的なものから、加入する医療保険や独立行政法人などが行っている非公式なものまで多くの制度が存在しているからですそのため、「制度の大まかな知識」や「制度のことをどこへ聞いたらわかるか」という部分をMSWは押さえて置けば、面接の時に正しい情報を調べて患者・家族へ伝えることが出来ます広く浅く知識を身に付けることがMSWにとっては必要なことです3.「経済的問題の解決、調整援助」と「制度説明」の違いこの経済的な問題の解決、調整援助に関して新人MSWの方が陥りがちな罠がありますここでいう罠とは制度説明をすることが目的になってしまい、本来の目的であるソーシャルワークに目が向かなくなることです先にも述べた通り制度の数は数え切れないほどあり、かつ、申請が基本となるため知らないと制度の恩恵を受けられません患者・家族または医師や看護師などの医療従事者でさえも知りえない制度もたくさんありますそこでMSWは経済的な相談に乗る時は患者や家族の話を聞きながら、または病名を調べながら何かしらの制度に引っかからないかにアンテナを立てます最後の砦である(と私は思っています)MSWが何かしらの制度に引っかからないかに目を光らせておくのは重要なことですしかし、その結果「制度の対象になる、ならない」だけを判定する人ではMSWが相談に乗る意味がありません(単なる制度説明だけなら事務職が行っている病院も多いです)本来の経済的問題の解決とは制度が使えるか使えないかだけではなく、経済的に困っている問題の根本がどこにあるかを考え解決することだからです制度を使えるかどうかは目的ではなく、手段でしかありません制度の該当や説明に囚われるとこの目的と手段が混同してしまい、本来の目的である問題の解決にまでたどり着かなくなってしまいます中には単純に制度の該当かだけを知りたいという相談もありますが、相談を受けるときには注意が必要です最初に書いた通り新人のMSWは制度の知識もおぼつか無く、「相手に理解してもらえるように説明できるだろうか」という点に目が向きがちです実際に説明してみるとわかりますが、「自分が理解している」のと「相手に理解してもらう」のでは、大きな違いがあります説明するためには自分で理解している以上の知識が必要です年数を重ねたMSWが新人MSWよりも知識があるのは、相手に説明する中で自分もわからないことを質問されたときに、相手に説明できるまで調べて理解しようとする経験をたくさん積んできているからですそういう意味で新人さんや学生さんは知識がないのは仕方ないことです大事なことは上手に説明することではなく、どんな時でもその人の不安を理解して解決しようとする姿勢だと思います*まとめ*病院にかかるときに切っても切れない関係にあるのがお金の話です救急やICUに入院したり、手術をしたりする場合だと3割負担の方で、100万円を超える請求が来る可能性があるただし、制度を正しく利用できれば実際に支払う金額を下げることができる誰もが利用できる制度として高額療養費という制度があるが、利用対象者を絞った制度だと公的なものから団体が実施ているものまで数え切れないほどの制度がある医療に関する制度はほとんどが「申請」が原則なので、自分から申請しないと制度を利用できないことが多い制度だけなら調べれば出てくるが、実際に利用するとなるとMSW等精通している人に相談しないと、個人レベルで利用するのは困難なことが多いMSWとして経済的問題の解決、調整援助を行う際には、ただの制度を説明するだけの人にならないように注意が必要経済的な問題の背景に別の問題が潜んでいないか、経済的な問題は氷山の一角でしかないことも多いので、「支払いができる、できない」や「制度が使える、使えない」だけではなく根本の問題に目を向ける必要がある
2022年02月11日
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おはようございます。今日はMSWの仕事の一つ、「受診・受療援助」について解説していこうと思いますこのシリーズはMSWの業務指針に書かれている業務内容を基に解説しています公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会(↑↑クリックしてみてください)1.療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助2.退院援助3.社会復帰援助4.受診・受療援助5.経済的問題の解決、調整援助6.地域活動今日は・受診と受療の違い・受診・受療援助とは・受診・受療援助が必要な人とは・まとめの順番で解説していきます全体通して5~6分ほどで読めると思います時間がない人は最後のまとめだけなら1分もかからないで読めるので、そこだけみてもらってもよいかと思います1.受診と受療の違い 受診・受療援助と書かれていますが、そもそも受診と受療の違いとは何でしょうか?「受診」と聞くと医療機関にかかることとしてイメージがつきやすいですが、「受療」は普段聞く言葉ではないですよねまずはこの受診と受療の違いから説明します文字で考えるとわかりやすいのですが、受診は診察を受けることです診察とは医師が病状を判断するために患者から聞き取りを行うことですこれに対して受療とは検査や治療を受けることですつまり、病院へ行って医師から診察を受けることを受診、診察を基に検査や治療までを受けることを受療と言います2.受診・受療援助とはMSWの行う受診・受療援助とは大きく分けて二つです一つ目は治療の必要はあるがなかなか受診へつながらない方の原因を探し、解決して病院での受診や受療を受けられるように支援すること二つ目は受診時に解決出来なかった疑問点をMSWが介入して、理解できるようにすることです___一つ目の例としてはケアマネージャーから自宅内で転倒を繰り返して明らかに骨折の可能性があり動けなくなっているが、経済的な困窮を理由に受診へ繋がらない方がいるとMSWへ連絡が入ります連絡を受けたMSWは整形外科の医師、看護師、支払いを担当する事務職員と協議して支払いは分割対応も可能で、早期の受診が望ましいと判断されますMSWからケアマネージャーへ(必要であれば患者本人と)連絡を取って受診を勧めます受診後は経済面を含めて課題の把握と解決策を相談していきます経済面だけでなく他の支援が必要かどうか、緊急性があるかないか等も合わせてアセスメントして他の支援へ繋がることもあります____二つ目の例としては受診時に医師と話すことに緊張して、聞きたいことを聞けないとMSWへ患者から相談がありましたその際はMSWが事前に受診時に聞きたい内容を聞き取りして医師や看護師へ伝えたり、必要があれば受診時に同席して疑問点を一緒に確認しながら診察を受けることもあります検査や治療を受けることに対する不安であれば、不安の原因を確認しどうしたら不安が解消できるか一緒に解決策を考えますこの先どうなるか不安、病気と言われたことがショックで受け入れられない等と言う場合にも同様に面談で話を聞くこともあります余談ですが、このとき意識するのはキューブラー・ロスの死の受容に対する5段階モデル(否認~怒り~取引~抑うつ~受容)で、今目の前にいる相談者がどこの段階にいるのかを意識します時間の経過や治療の進み具合によっても段階が変わってくる事がわかれば、「あなただけではなく、皆同様の不安と向き合っているので悩むことは自然な事」と伝えることで「私だけではないんだ」と安心されることもあります相談へ来る段階で周囲の人から「そんなことで悩んだって仕方がない」「病気のことでうじうじするな」と声をかけられて、「悩んでいる自分」にすら負い目を感じたり否定的な感情になっている人は意外と多いです是非これからMSWを目指す方はこのキューブラー・ロスの5段階モデルも学んで、相談者の立場を理解した声掛けをしてあげられると良いと思います____医療は早期発見、早期治療が基本です早く受診して診断がつけば完治を目指せる病気でも、受診を出来ないまま発見が遅れて、見つかった時には完治は出来ないことはよくあることです特に私は急性期の病院で働き、救急病棟やICUを担当しているので職場の健診等で指摘はされていたが、早めに受診しなかったために取り返しのつかない大病に見舞われたり早期に治療できれば最低限の治療で完治を目指せたところが、発見が遅れたことでもう手の施しようもない状況になってしまうという場面を多く見かけます特に30~50才代の若い人であるほどこの特徴は顕著で「年齢が若いから」「まさか自分がなるわけないから」と不調を感じても受診に繋がらないことが多いです結果的に「こんなことになるとは思わなかった」「あの時受診をしていれば」と後悔される人は多いですそしてみなさん決まってこう言います「まさか自分がこんなことになるなんて」と不調を感じたら自己判断をせずにまずは受診をしてみて下さい何もなければそれは良かったですし、何か見つかっても早期に発見できればそれだけ治療の選択肢が広がります自分だけが病気にならないなんてことはありませんし、「これまで病気にかかったことはない」ということが、「今後も病気にならない」根拠にはならないことを知っておいてください病はある日突然やってくるものです3.受診・受療援助が必要な人とは受診・受療援助が必要な人とは何かしらの事情があって病院へかかることのできない人です具体的には経済的に困窮していたり、自分が病気にかかっていることを認められなかったり、子供や親など誰かの面倒を見ており、医療機関へかかる時間を作れない人等です患者自身から受診したいが出来ないと相談を受けることもありますが、地域の関係機関やケアマネージャーからの相談で来ることの方が多いです病院へ受診できない人がいると相談を受けた時にまず意識すべき支援の第一歩としては「なぜ来られないのか」というその人が抱える事情や背景を理解することです言葉だけに捉われてしまうと、受診を拒否する「困難ケース」と一括りにされてしまいがちですが必ず何かしらの事情があって受診へつながらないので、原因を浮き彫りにしてその対処法を一緒に考えていくことがMSWには求められます相手の立場になって感情に寄り添うこともMSWに求められる素質だと思いますが、時には冷静に俯瞰的に見ることも必要な能力です(よく相手の立場になれなかったり、相手と同じように喜んだり悲しんだりできないからMSWに向いていないという学生を見かけますが、冷静なことが強みにもなるので大丈夫です)ソーシャルワーク全般で言えることですが、何かしらの事情や背景を抱えた人が相談へ来るのがMSWという仕事です「何が起きているか」「何をした(言った)のか」という実際に起きている現実だけに着眼するのではなく「なぜこの問題が起きているのか」「どうしてこういう行動(発言)に至るのか」を常に考えることがソーシャルワークのあるべき姿だと思います*まとめ*「受診」とは医師の診察を受けることで、「受療」とは診察を受けた後に治療を受けることを言う受診・受療援助とは、医療機関への受診方法や患者さんの状態にあった医療機関の紹介、受診時の医療者との関係性の調整受診や入院するにあたって、家族の介護や育児の問題で受診できないなどの背景にある社会的・心理的な問題を解決し、病院へ来られるように調整することを言います受診・受療援助が必要な人とは病院にかかりたいけれども、何かしらの理由があって来られない人です具体的には親の介護をしている、小さな子供を一人で見ている、経済的な不安を抱えている、体調は悪いがどこへかかったらよいかわからない等医療機関へ受診(入院)することは多くの人にとって非日常のことなので、何かと問題が発生しやすい事でもあります医療機関への受診のハードルを少しでも下げられるように、患者の抱える課題の背景に目を向けることがMSWには求められます早期発見、早期治療が出来れば現代の高度な医療の恩恵をしっかりと受けられるようになるので、必要なタイミングで早期に受診へつなげられるように支援することもMSWとしての大きな役割の一つです
2022年02月01日
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おはようございます。今日はMSWの仕事の一つ、「社会復帰援助」について解説していこうと思います公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会(↑↑MSWの仕事が載っているので、興味のある方はクリックしてみてください)1.療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助2.退院援助3.社会復帰援助4.受診・受療援助5.経済的問題の解決、調整援助6.地域活動1.社会とはそもそも社会とは何でしょうか?改めて考えたことも無いかもしれませんが、社会復帰を考えるうえでこの「社会」という概念を理解しておかなくてはいけません「社会」とは複数名の人間が存在し、ある共通のルールや生活様式に則って生活をする集団のことを指します(社会学でもまだはっきりとした結論はなく諸説あるようです)「日本」も一つの社会ですし、私の住んでいる「北海道」も一つの社会と捉えられます共通項は言語でもあるし、住所地と言う事も言えますもう少し狭い範囲で言うとあなたが通っている学校やクラス、勤めている会社や部署も一つの社会ですし、働いている人を総称して「社会人」という呼び方もしますまた趣味でやっているサークルや部活動等も全て社会です他にも共通のユーチューバーのファン、SNS上の繋がり等直接会う事の無い人たちであっても今の時代なら社会は成立しますつまり複数の人たちが何かしらの目的や共通の何かを持っていればそこに社会は存在し、「社会」と「人間」は切っても切れない関係にあると言えるでしょう2.MSW業務としての社会復帰援助とはここからはMSW業務としての社会復帰援助を考えていきます業務指針を見ても分かるように、MSW業務としての社会復帰援助が指す「社会」はもっと限定的な意味合いで使われますここで言う社会復帰援助とは復学や復職を指します長期間の入院や治療で長らく学校や仕事へ通えていなかったり、病気や障害の影響で復帰するにしても何かしらの配慮が必要になったり、学校や職場との打ち合わせや調整が必要になることがあります例えば、復学であれば・体力が低下しており授業の30分おきに5分程度の休憩が必要・飲み込みに問題があり食事が摂れなくなって、皆と一緒の給食を食べられないため家族の準備したものを食べられるように配慮してもらう・体調面での観察ポイントや注意点を伝える 等復職であれば・病気で重たい荷物を持てなくなったので、仕事の内容をデスクワークに変えてもらう・抗がん剤等で定期的な通院や急な体調不良で休みが取れるように休みが取れやすい環境を整えられないか相談する・業務での制限や配慮(屋外での仕事は15分まで、車の運転はしない、5キロ以上のものは持たない等)を職場の担当者とやり取りをする 等大事なポイントとしては病気や障害があっても働き続けられるように患者の不安を軽減させるのと伴に、受け入れてくれる職場や学校側の不安も軽減することですつまり社会復帰援助とはMSWが患者の希望を聞きつつ職場(学校)と病院の橋渡しを行うことです社会復帰援助の楽しいところは、病院というフィールドを飛び出してより地域と関われること、「患者」としての本人だけではなく一人の人間として「仕事や学校」へ通っている時の本人の様子を見ることが出来ること、普段かかわることのない色々な仕事や学校のことを教えてもらえることですソーシャルワーク全般で言えることですが、他人の人生を追体験出来て、自分一人の限られた時間や人生の中だけでは到底体験できないような人の生き方や人間関係を知ることが出来ることは、最高に知的好奇心をくすぐられますこれがMSWとしての最大の魅力ではないかと個人的には思っています3.治療と就労の両立支援最近のMSWの業務トレンドとも言っていいかもしれませんが、治療と就労(仕事)の両立支援というものがあります厚生労働省から病気になっても仕事を続けられるように、医療機関と企業がもっと連携していきましょうと通達を出して治療と仕事の両立支援という新たな取り組みを打ち出したのがH28です(私はH30に両立支援コーディネーターの受講)厚生労働省 治療と仕事 両立支援のためのガイドライン最初はがんだけが対象の疾患として始まりましたが、そこからがん、脳卒中、心疾患、糖尿病、肝疾患、難病などへ対象疾患も増えてきました(私の働いている病院では疾患は定めずに、対象外の疾患は自費の診断書を作成することで対応しています)この取り組みが始まった背景には少子高齢化による労働人口の低下や、医療技術の向上により病気になっても一定のADLを確保することが出来るようになったこと等が挙げられます高齢化に伴って労働者は減ってているが若い世代の人口は減っているので、高齢者を支えるためにも働いてほしいけど働ける若い人が少ないというのが日本の現状ですそこで政府が目を付けているのは外国人労働者、まだ働きたいと思っている高齢者、病気になって仕事を続けたいのに辞めていた人達です若い人が増えないのであれば外から来てもらうか、今いる人たちの中で働ける人に働いてもらうしかないというのが国の考えで定年退職の年齢を遅らせているのも、外国人技能実習生と言って東南アジア等から働きたい人を呼び込んでいるのも、治療と仕事の両立支援として病気になっても働けるように環境を整えようとしているのもとにかく労働者人口を増やしたいためです(働く人が増えないと経済も社会保障も弱体化してしまいます)この両立支援では医療機関だけではなく、企業にもコーディネーターを置いて相互に情報交換をしやすくしようと言う狙いがありますそのため医療機関は労働基準法や会社の労務規定などを理解して、企業側は病気に対する基礎知識等を学べるようなカリキュラムとなっていますMSWとしての具体的な取り組みとしては仕事をしている若い世代の方が病気で入院や通院をして、仕事へ戻ることが不安であったり会社へ上手く伝えられない度の心配があった時に患者と面談を行いますそこで業務内容や仕事復帰への不安、思いなどを聞き取って会社側から労働時間や休業規定、業務内容等の情報収集を行いますそして医師とも相談し、仕事へ復帰する際の条件や注意点を書面で会社へ情報提供します病院からの情報提供を基に必要であればMSWと職場の担当者で連絡を取り合うなどの配慮も必要です実際に仕事を始めてから再度面談を行い、実際に働いてみての感想や再度考慮してほしい部分などを打ち合わせて医師や職場と共有していきますこのフィードバックを行いながらMSWの介入が不要となったところで援助は終結となりますこれまで病気になったことをきっかけに「働きたいけど会社の理解も得られず働けなかった」人たちを支援しようと言うのがこの両立支援の最大の目的です「病気だろうがなんだろうが働きなさい」という労働を強いるものでは無いので、病気になっても働く意欲のある方はぜひ知っておいてもらって損は無い内容だと思います*まとめ*社会とは共通の思考やルールを持った複数名の集団が作るコミュニティのことを言う国、宗教、市町村、学校、サークル、会社、SNS上などあらゆる「社会」が存在するMSWの行う社会復帰援助とは主に復学、復職の支援を行うこと治療終了まで長い期間を要した人、もしくは治療を続けながらの通学や就職を支援する最近のMSWのホットワードの一つとして治療と就労(仕事)の両立支援が挙げられるMSWは労務管理について学び、企業(職場)は治療について学び、治療をしながらでも仕事を続けていけるように相互連携を図る動きが今後ももっと加速していく主役は患者本人ですが、支える役割としてMSWが支援の中心を担うことになるのは明らかだと思います人生100年時代&少子化によりどうやったって労働者は減っていくので、少しでも労働力を確保できるように今後も病気になっても働きたい人を支える環境整備は重要な役割になると思います
2022年01月28日
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おはようございます。今日はMSWの仕事の一つ、「退院援助」について解説していこうと思いますこのシリーズはMSWの業務指針に書かれている業務内容を基に解説しています公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会(↑↑クリックしてみてください)1.療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助2.退院援助3.社会復帰援助4.受診・受療援助5.経済的問題の解決、調整援助6.地域活動0.一番イメージされやすい「退院援助」MSWの仕事として一番イメージがしやすいのがこの退院援助ではないでしょうか看護師や医師等からしてもMSW=退院調整する人と思っている人は多いと思いますその理由は診療報酬上で退院支援に点数がついているからだと思っていますつまり、MSWがいることで病院へお金が入るからですそんなの当たり前じゃんと思われるかもしれませんが、これまではMSWを病院へ置いたからと言って診療報酬では特に何の点数も尽きませんでしたそのためMSWは「無生産部門」と呼ばれ、仕事をしても病院にとっては1円もプラスにならないと言う状況の中で働いてきました看護師さんは行った処置や配置人数に応じて病院にお金が入りますし、医者は診察をしたり書類を書くことで病院にお金が入ります他の専門職のリハビリ、検査技師、臨床放射線技師、臨床工学技士等も基本的には配置されることや行ったことに対して病院にお金が入るので、MSWは病院の専門職の中でも異様な存在でした2010年ごろから初めて社会福祉士(MSWの基礎資格)を配置することで病院にもお金が入ることになり、その仕事の内容が退院援助に関する内容でしたこの診療報酬上で評価されたこともMSW=退院支援のイメージを定着させた要因の一つだと思いますそして病院がMSWを増員等を行う根拠にもなりえたのがこの診療報酬改定だったと思いますもう一つは退院支援を行うことは他の専門職にとっては不得手だということです治療や検査までは病院でやることですが、その後の行先探しや介護保険、障害福祉サービスなどの知識、ケアマネ、包括、施設、市役所などとの外部機関との連携については医師も看護師もわからないことが多いです逆にMSWは社会制度の知識や外部機関との連携・調整を得意としているので、他の専門職の苦手なところをカバーできるという点でMSWの仕事として退院援助は他から見てわかりやすく、頼りにされる業務の一つだと思います1.退院援助とは退院援助とは病気やケガが原因で入院前の生活に戻ることが難しくなった時に、家族やサービスの力を使って生活を続けて行けるように調整を行ったり、在宅へ戻ることが難しくなった時に施設や病院など次の生活の場を探す調整をすることを言いますそのためMSWは介護保険や障害福祉サービス、地域の医療機関の役割や情報、介護・障害系の施設を初めとする社会資源の情報を持っていないといけません病院へ入院すること自体が大抵の人にとっての非日常な体験なので、ただでさえ不安が大きいものですが治療が終わって、いざ退院するとなるとそれはそれでまた不安なものです障害も後遺症も残らずに治療が終わって帰れれば良いですが、何かしらの後遺症が残った場合にはより退院に向けて不安を感じますさらに国の方針として何十年も前から在院日数の短縮は挙げられているので、急性期病院(治療を主な役割とする病院)での平均在院日数は14日を切っているところがほとんどですつまり入院から治療が終わって退院まで2週間もないことが一般的です「平均」なので病気や状況によっては治療が終わるのに1か月ほどかかる人もいたりするので、必ずしも2週間で退院と言う事では無いですが、それだけ入院期間は短くなっていると言うことです冷静に考えたら入院は非日常のことなので、早く退院して自宅に帰って元の生活に戻れることが一番だと思いますが病気の後遺症や退院への不安などが大きくなると「一日でも長く入院させてもらえないのか」という患者・家族の心情があることも理解は出来ますが国の方針としてそれを許さない状況があると言う事は覚えておくと、いざという時の準備が早めに始められると思いますこの限られた時間の中で患者や家族だけで退院や次の病院や施設を探すのには限界がありますし、そもそもいきなり病院や施設を探してくださいと言われても何から始めていいかもわからないと思いますそこでMSWが退院のお手伝い(退院援助)をすると言う事です2.退院援助の必要な人退院援助は入院したすべての患者さんに必要なものではありません病気によっては治療して痛みが無くなるなど、治療前より良くなって帰れることもありますし、生活面の工夫や家族のフォローがあれば生活を送れる方もいますでは退院援助が必要になる人はどのような人かイメージできるでしょうか具体的には脳の疾患で半身麻痺が残ったり、がんの手術によって退院後にも医療処置が必要になったり、入院期間が長くなっことで筋力低下や認知力の低下をきたしてしまった場合(廃用症候群)等ざっくりとまとめると入院前に比べて体の状態が悪化した人、医療的な処置や介護が必要になった人です入院する前から生活が立ち行かなくなっていて、入院を契機にサービスを導入して在宅での環境を整えたりするなんてこともあります入院するすべての患者にとって必要なものではないという点が、一つポイントになるかと思いますつまりMSWにはどの患者に退院援助が必要かというポイントを看護師や医師、他の専門職と協力しながら早期に発見して介入していくことが求められます先に述べた診療報酬で加算を取るためにも、この退院援助の必要な患者を早期発見する体制を構築することが求められているので加算を取っている病院では入院後3日以内に患者家族から入院前の情報の聞き取りや、退院後の生活の場所、MSWとの面談希望の有無などを入院早期から聞き取りをして1週間以内に看護師やMSWと情報共有のためのカンファレンスを実施しているはずです「入院早々、もう退院の話をされるのかよ」と思われるかもしれませんが、裏を返せば入院早期から退院へ向けての手伝いをしてくれると言う事なのでむしろその病院は退院援助に力を入れていて、帰る時には色々と手伝いをしてくれると持ってもらっても良いかと思います*まとめ*退院援助はMSWの仕事として一番認識されている全患者が退院援助が必要なわけではない退院援助が必要になる人は後遺症が残った、退院後も介護や医療処置が必要になった方など、入院前に比較して何かしらの生活のしづらさ(ADLの低下)を抱いた人全患者に必ず関わるわけではない職種なので余計にMSWの認知度が上がらないんだろうなと思っています逆にMSWの関わる人は何かしらの困り感を抱えている人なので、その人の人生にとって大きなインパクトを残せる可能性を秘めているのも事実です「この人に相談できてよかった」「あの時相談できたから今の生活がある」等、かなり大きな感謝をしてもらえることも多く、最初の5年間くらいはそれが大きなモチベーションになったり、やりがいになってくると思います目に見えて人の役に立てたり、感謝される実感を得られると言う点では一つのMSWの仕事の魅力と言えるかもしれません新年一本目の記事、ようやく書けましたブログを見て頂いているあなたにとって少しでも役立つ情報を今年も提供できればと思います本年もよろしくお願いします
2022年01月19日
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おはようございます。今日はMSWの仕事の一つ、「療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助」について解説していこうと思います公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会(↑↑クリックしてみてください)1.療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助2.退院援助3.社会復帰援助4.受診・受療援助5.経済的問題の解決、調整援助6.地域活動________0.MSWの仕事はわかりづらい「MSWとは」でググったことのある人はわかると思いますが、「調べてみても結局MSWってどんな仕事をしているかわからない」と言う風に思ったのではないでしょうか?社会福祉の現場実習で来る学生(3年間福祉のことを学んでいる)ですら、実習初日にMSWの業務について説明してと言っても「退院支援」「他職種連携」「地域との連携」くらいしか出てきません(後半二つは業務ではなく手段です)当然事前学習もしてきてはくれているのですが、調べても退院支援についてしか出てこないのでよくわからないとよく言われますまた同じ病院で働いている看護師や医師でも正確にMSWの業務を完全に把握している人はいないと思うのと、「担当科の関わるMSWについては何してくれるかわかるけど、他の科を担当しているMSWは顔もわからない」なんてことも病院の規模によっては良くある話だと思います実際に働くMSWも何している人なのと聞かれて、詳しく説明してもよくわからない顔をされたり、そんなに細かい話は聞いていないという顔をされたこともあるのではないでしょうか(ちなみに私は面倒なので、医療費や介護、制度、退院のこと等、病院に来て困った時に相談できる人だよと答えています)そんなよくわからないを少しでも解消出来たらなと思います1.療養中の心理的・社会的問題とは病気になって病院へかかると様々な大変なことが起こります例えば・検査の結果病気かもしれないと言われて、今後のことが不安・若くして大病を患ってしまい、なぜ私がこんなことなってしまったのかとショックを受けた・余命が1カ月と言われてしまって、これからどうしたらよいかわからない・癌と言われたが家族や職場には知られたくない・医者や看護師等の前だと緊張してしまって聞きたいことを聞けない・病院に通う頻度が高くなり、学校に通う事や仕事を続けられなくなった・自分が入院している間子供や親の面倒を見てくれる人がいない・治療費がたくさんかかって、支払いが出来ない・後遺症が残ってしまい、これまと同じようには生活していけない・親族や頼れる人がいなくて、入院の時に荷物を準備してもらえる人がいない等々数え上げたらきりがないですが、どれもこれも私が10年間MSWとして働く中で実際に相談を受けたことのある内容です前半5つが療養中の心理的問題後半5つが療養中の社会的問題に該当する話です病気になるとまず自分が病気だと言う事実を受け入れるところから始まりますそして自分自身で苦悩しながら病気と向き合えたとしても、その後は家族や会社、社会の中で自分の病気や病気を持った自分を受け入れてくれるかどうかでさらに悩むことになります若ければ若いほど、病気の症状が目に見えなければ見えないほどこれらの葛藤は大きくなる傾向にあると医療に携わる者として感じます2.問題の解決、調整援助ソーシャルワーカーの基本は課題の発見と当事者が解決できるように援助することですなのでMSW(病院で働くソーシャルワーカー)の業務の対象は「病院へかかる人」、もしくは「まだかかってはいないが医療を必要としている人」です(広義で言うと今後病院へかからないようにするための予防的活動として、全国民が対象となるかもしれません)1.で挙げた様々な課題を抱いた方で自分自身や周囲の人のサポートを受けながら自分自身で課題を解決できる人もいます一方で自分や周囲の人たちの力だけでは解決できない方も当然出てきます自分達だけでは課題を解決できない、そんな時に課題を解決出来るるようにサポートして一緒に課題解決に向けて取り組むのがMSWの仕事であり、役割です例えば・医者や看護師等の前だと緊張してしまって聞きたいことを聞けないという課題に対しては、MSWとしてまずは聞けない原因が何かを確認します①医者を前にすると緊張して頭の中が真っ白になってしまって、何を聞いたら良いのかいいのか忘れてしまう②医者が高圧的な態度に見えてしまい、聞きたいことはあるけど怖くて聞けない③そもそも質問する時間を与えてもらえない④その他色々と話を聞かせてもらうと、人それぞれに様々な原因を抱えていますこのパターンを押さえておけばOKというマニュアルのようなものはないのがMSWの世界です原因がわかれば、それに対する対処法を一緒に考えます①医者を前にすると緊張して頭の中が真っ白になってしまって、何を聞いたら良いのかいいのか忘れてしまう→聞きたい内容を事前にメモして、それを見ながら質問する②医者が高圧的な態度に見えてしまい、聞きたいことはあるけど怖くて聞けない→話し方がぶっきらぼうなだけで、実は親身に聞いてくれるような医者ならその旨を伝えて一度話してもらう(必要なら受診時にMSWも同席して、質問できるようにサポートする)・本当に高圧的で質問しづらい医者であればMSWから事前に聞きたい内容を伝えて、受診の際に説明してもらう ③そもそも質問する時間を与えてもらえない聞きたい内容があることを受診前に看護師へ伝えてもらう④その他原因に応じてそれぞれの対処法を考えるとにかくMSWの基本姿勢としては本人が課題解決できるようにサポートすることです(MSWが全てを解決してしまうと、一人では課題の解決を出来ない人になってしまう)そのためまずは自分から行動できる方法を提示しますそれでもどうしても自分だけでは解決できない場面も当然出てくるので、その際は代わりに対応したり一緒に同席したりもすます*まとめ*療養中の心理的問題とは病気になったことで生じる不安や、周囲の人、医療者との関係の中で生じる心理面でのストレス療養中の社会的問題とは病気になったことで生じる学校、仕事、介護など社会生活を送る上で生じるストレスソーシャルワーカーの仕事はこれらの課題を本人が解決できるようにサポートすることまずは原因を一緒に考えて、それに対する解決策を考え提示することで解決をサポートします一時流行った将来AIに仕事を奪われる職業と奪われない職業という本を読んだ時にSWはAIに奪われない仕事の上位に挙がっていました患者さんそれぞれに悩みも違いますし、たとえ同じ悩みを持っていたとしても悩みの原因は違っていたりしますマニュアル的にこなせない仕事なので、一つ一つの面接で丁寧に聞き取りを行わないと「このSWは私の悩み(その原因)をわかってくれない人だと」思われてしまいます経験が増えれば増えるほど、これまでの経験の中から解決策を探そうとしてしましますが、解決策は相談者本人の中にしかありません私もこの仕事について10年になるので、過去の経験に頼らずに、常にまっさらな気持ちで話を聞けるように日々緊張感を持って仕事をしないといけないなと感じていますMSWの仕事の療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助について少しはイメージしてもらえたでしょうか?次回は一番イメージされやすい「退院援助」についての解説をしようと思いますわかりづらいポイントなどあれば、コメントで書いてもらえればさらに深堀しますね!
2021年12月17日
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おはようございます。今日からまた私が行っている仕事のことを解説していこうと思いますこの仕事をしていると必ず聞かれる質問があります「MSWって何する人?」「MSWとは?」「MSWってどんな仕事?」これらの質問は良くされますそしてこれからMSWを目指そうとする人、病院の実習へ行こうとしている人、病院で働く人たちへもぜひ理解してもらいたいポイントだったのでこれから数回に分けて解説していこうと思います今日は導入偏としてどんな仕事があるのかを説明し、今後は数回に渡って私の経験から仮想ケースも交えながらより具体的に意識できるように解説していきます日本医療ソーシャルワーカー協会よりMSWの業務指針というものが出ています公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会(↑↑クリックしてみてください)その中にあるMSWの業務として下の6つが書かれています1.療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助2.退院援助3.社会復帰援助4.受診・受療援助5.経済的問題の解決、調整援助 6.地域活動 所属する病院の役割や特性によっては多少変わることはありますが、MSWのやっている業務は大きく分けるとこの7つの中に集約されますよくイメージされやすい退院援助や経済的問題の相談の他にも療養中の問題、受診・受療援助、社会復帰援助などわかるようで、説明してと言われたら難しい内容も含まれていますつまりどういう事?っていう疑問をなるべくわかりやすく解説しようと思います明日以降はこれらの業務内容に関して一つずつ紐解いていきますお楽しみに。
2021年12月15日
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こんばんは。前回のインスタント・ファミリーの映画の話、多くの方に見てもらえたようで良かったです。今後も皆さんの興味のありそうな、役に立ちそうなテーマを探していけたらと思っています。_______今日は以前開設したジュニアNISAに関する定期報告です期間も空いてしまったのでジュニアNISAの復習から↓↓ジュニアNISAとは未成年のための非課税で投資できる口座のことですそもそも株や投資信託などで得た利益には本来約20%の税金がかかります国としては国民に「年金に頼らずに自分で将来のお金を準備してほしい」という思惑もあってNISA(少額非課税投資制度)という制度を作って、「決められた期間の中で決められた金額までは利益が出てもこの20%の税金を取りませんよ」と我々お金持ちではない人達でも手軽に資産運用を始められる土台を作ってくれていますジュニアNISAは未成年向けのこの非課税投資額を利用できる制度で5年間、年間80万円までは株や投資信託で得た利益には課税しませんよと言う制度です投資信託では年利5%くらいを目指せるので、(1年間100万円で運用したら1年後には105万円、利益を再投資すると複利が効くので2年目は105万円に年利5%というように、年数を長く運用したらその年数分だけ雪だるま式に資産が増えていきます)同じ100万円でも銀行に預けるか、資産運用に回すかだけで大きな違いになってきます__________さてここまでが復習で、さっそく今回の定期報告の結果をみてもらおうと思います12/8時点での評価額ですが、トータルで2,442円マイナスになっていました前回11/11時点で4,000円くらいプラスになっていたので、1カ月で6,000円ほど値を下げたことになりますさらに前日比で見ると5,859円プラスになっているので前日はトータルで8,000円ほどのマイナスだったと言う事です最近オミクロン株の脅威等もあり世界的に株価下がる傾向にあったのですが、それほど死亡リスクは高くないとのニュースが流れてまた株価が上昇に転じていますちなみに、翌日の12/9に見てみると前日から8,461円上がって、トータルでまた6,000円ほどプラスになっていましたなんとも不安定な状況ですが1日1日見ててもあまり意味がないので、投資信託はほったらかしに限ります資産運用の大前提として生活費などを使った後に残る余剰資金で行うものなので、すぐに使う予定の無いお金だからこそほったらかして長い目線で見ていくと良いでしょう今回ちょうどマイナスになっていたので、上がったり下がったりするものだという所を見てもらいたくて載せてみました次回もまた少し時間をおいて報告したいと思います。
2021年12月11日
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前回に続いて映画を楽しみながらMSWの視点や考え方を学ぶシリーズです今回取り上げるのは「インスタント・ファミリー~本当の家族見つけました~」という映画ですインスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~ [ ローズ・バーン ]こちらは昨年みた映画です特にこれと言って見たい映画が無いので、ツタヤのお勧めのポップを見ながら探すのが好きなのですが、おすすめコーナーにあったので借りてみました1.インスタントファミリー~本当の家族見つけました~とは2018年にアメリカで公開された映画です割と最近ですよね日本では公開しておらずDVD等でしか見ることができません話の内容としてはある子供のできない夫婦が養子縁組の制度を使って3人の子供を迎え入れるという話です様々な困難を乗り越えて法律的な親子関係から実際の親子としてのきずなを築いていく、見ていて心温まるお話でした子供たちとの信頼を築くための過程、実母との関係性、夫婦間の葛藤など面白おかしく描かれているハートフル「コメディ」です2.MSW目線で考えさせられたシーンとは今回はシーンというか全体的に、ソーシャルワーカーとして見ていて興味深いポイントが盛りだくさんでしたテーマが「養子縁組」についてですし、「ピアグループ」や「SST」、「養母と実母の関係」等※養子縁組~実際の親子関係(血縁)が無い人との間に、法律的に親子関係を結ぶ方法※ピアグループ~当事者たちが集まって作る団体※SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)~社会生活を送る上で発生するコミュニケーションや人間関係の悩みに対して、遊びや話し合いを通して解決策を身に付けていく援助手法日本でもまだまだ認知度の低い養子縁組ですが、多様化する時代の中で家族の形の一つとして今後もっとメジャーになってくるかもしれませんこの映画の中ではソーシャルワーカーの女性が2名登場しますソーシャルワーカーは養子を望む親たちへの説明会や、実際に養子縁組をした後の当事者の会の開催やSSTや個別の面談を通したアフターフォローなど多くの場面で登場します日本で養子縁組を組む時にどの程度ソーシャルワーカーが関わっていくかはわかりませんが(児童の分野弱くてすみません)、アメリカの映画では割といろんな場面でソーシャルワーカー出てくることが多いです私がこの映画の中で最も考えさせられたシーンは子供を迎え入れて初めて参加したSSTでのシーンです(このシーンにもファシリテーター(進行役)としてソーシャルワーカー参加しています)この会には実際に子供を迎え入れた親たちが参加して「大変だったこと、子供との関係で悩んでいること」を話し合っています参加者は皆の話を聞いて共感したり、解決策を話し合ったりしています主人公の父は「我が家ではまったく問題はない。うちの子達は本当にいい子だ」と他の参加者の話を聞いても、他人事で我が家は全く問題が無いから関係の無い話として適当に聞き流していますこのときに主人公よりも先に養子を取っている親たちからは「それはまだ起きていないだけで、これからだよ」となだめられますが、全く聞く耳を持ちませんこのシーンの後からは最初は養親に気を使っていた子供たちが徐々に慣れてきて、少しずつ自分たちの自我を出し始めて養親からの介入をうっとおしく感じてきます徐々に自我を出し始める子供たちに対して接し方に苦労する養親たち他の養親に話を聞きに行ったり、SSTで相談したりここから大きく養親としての、子供を育てる立場としての責任を大きく自覚し始めることとなります実際に自分に問題が起きていないうちは、どれだけ他人の苦労話を聞いても自分のこととしては捉えられないことを描いた実にわかりやすいシーンだったと思いますソーシャルワーカーとしての目線で考えた時には、いかに自身の困っていることを問題として認識してもらうかまたソーシャルワーカーとして介入するタイミングの重要性を感じさせられるシーンでした問題は他者から与えられるものではないですし、本気で課題と向き合おうとするタイミングは当事者がその問題に気付き悩んだタイミングです支援者は当事者が自ら課題と向き合うまで無理強いせずに、困った時に手を差し出していくことが求められる問題が起きない時も放置しておくのではなく、常に観察を怠らず変化を察知したらすかさず手を差し伸べられる距離を維持しておけるのが理想だとは思います3.MSW目線で考えるインスタントファミリー今回のインスタントファミリーを見て、最初に言った通りコメディー的な要素が強い映画だとは思いますそれでも養子縁組や様々な事情で親とは一緒に暮らせない子供たちがいると言う事を考えるきっかけとしては、とても考えさせられることの多い映画でしたタイトルにあるインスタント・ファミリーとは和訳すると即席(すぐに出来る・手軽な)家族です法律的な手続きを踏むことでそこにすぐに他人であっても家族関係を結ぶことが出来ますしかし、実際に家族とは何なのか、家族の説明をする時に「血縁がある」だけでは説明はしきれませんとても親密な関係を築けている友人などに対して家族よりも深いきずなで結ばれている等と言われることもありますし、婚姻という関係を結ぶことで血縁関係のない者同士が家族となることもありますし、内縁の妻等婚姻関係は結んでいなくても夫婦のように暮らしている人達もいますそして血縁は関係ないといえども、やはり産みの親は子供にとっては特別だということも映画を見ていてもそうですし、実際の虐待ケースなどを見ていても感じるところですでは家族とは何なのか血縁や法律上の繋がりではなく、より精神的な面での繋がりの強さを表す一つの集団を指すのだと思います大学時代に「家族社会学」という講義を受けたことを思い出しましたが、家族という形態自体も変化している中で昔ながらの血縁関係に縛られない自由な家族の在り方が今後ますます出てきそうですサザエさん的な何世代も一緒に暮らす世帯を見つける方が今は難しいですし、核家族(夫婦と子供の世帯)という考え方も今では古くなっていて、シェアハウス等のように血縁関係のない人たちが共同生活を送ることも当たり前になってきました結婚をすることが全てでもないですし、精神的な結びつきを重視すればあえて結婚という形を取らなくても家族のような関係を構築することもできます実際に急性期病院でソーシャルワーカーをしていると身寄りがなく孤独に生きてきた患者さんをたくさん見たり、家族ではないけれども親しくしていた友人や知人が疎遠になっている血縁のある親族よりも、家族のように寄り添ってくれたりと本当に色々な形があるなと考えさせられます「家族」についての学問があるように考えれば考えるほど面白く、完全に沼にハマるように面白いテーマだと思います*結論*インスタント・ファミリーとはある夫婦が養子縁組を結び、子供たちとの絆を深めていく物語養子縁組、ピアグループ、SST、等ソーシャルワーカー的に見ても面白いシーンが数多く出てきます映画を通して「家族」とは何かを考えることが出来る多様化する家族の形を理解して、いかに寄り添っていけるかがソーシャルワーカーにも社会にも求められてくるテーマだと思う本日はインスタント・ファミリーについて取り上げました今後も良い映画があれば取り上げていきたいと思います皆さんの好きな映画やおすすめの映画などあれば教えて頂ければ見て、感想を書いてみようと思うので教えてくださいね!!本日紹介したインスタント・ファミリーのリンクを貼っておきます↓↓興味のある方は是非一度ご覧になってくださいインスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~【Blu-ray】 [ ローズ・バーン ]インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~ [ ローズ・バーン ]
2021年12月07日
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今日は仕事とは直接は関係ないのですが、MSWの視点とか考え方を理解してもらうために役立つ話をしようと思います。私が見てソーシャルワーカー的に感じたことの多かった映画についての話をしようと思います。今日取り上げるのは「ショーシャンクの空に」です。送料無料【中古】ショーシャンクの空に [DVD]私の好きなミスチルの「one two three」という曲の歌詞にビデオで撮った「ショーシャンクの空に」見てからは~という歌詞がある。という理由だけで大学時代に借りて観ました1.ショーシャンクの空にとは「ショーシャンクの空に」は1994年に、アメリカで公開された映画で、言わずと知れた名作です調べてみて知りましたが、スティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」という中編小説を映画化したものだったんですねティム・ロビンスやモーガン・フリーマンが出ていた映画で、内容はざっくりというと冤罪で刑務所に入った主人公が刑務所から脱獄して自由を手に入れると言った内容ですタイトルの「ショーシャンク」は映画の舞台となる刑務所の名前ですこの物語はモーガン・フリーマンが演じる「調達屋」の男(レッド)がティム・ロビンス演じる冤罪で刑務所へ来た男(アンディ)や服役中の囚人たちとの関わりを回想形式で振り返っていく物語です映画のテーマとしては自由やどんな境遇にあっても諦めずに目的を持って考えて行動すること等色々とあるのですが、見る人やタイミングによって色々と得られるものが変わる一度は見ておくべき映画だと思います2.ソーシャルワーカーの視点で考えさせらえたシーンそんな私がソーシャルワーカーとして最も考えさせられたシーンは、ブルックスという老人が仮釈放を認められて社会へ戻るシーンですブルックスは50年刑務所で服役しており、その態度の良さから刑務官からも信頼を得て刑務所内の図書係を任されるまでになった老人です他の囚人たちからも信頼されておりまさに模範囚と言っていいこのブルックスが映画の中盤以降で仮釈放が認められて社会出ていくシーンが描かれますブルックスは仮釈放にあたって生活するためのアパート1室とスーパーでの仕事を与えられますブルックスは刑務所同様にまじめに仕事にも取り組むのですが、50年ぶりに出てきた刑務所外の生活に馴染めず、また仕事でも年下のマネージャーに嫌味を言われてうまく刑務所外での生活に適応することが出来ませんそしてブルックスは自ら首を吊って命を絶ってしまいますこのシーンはわずか5分足らずのシーンで、刑務所内にいるアンディとレッドへ向けてブルックスが亡くなる前に当てた手紙を読みながらの回想シーンとして描写されています3.ソーシャルワーカーとしてブルックスのシーンから何を感じたかソーシャルワーカーとしてこのシーンに思うことは、何が自由かを決めるのは自分だと言う事です一般的には刑務所へいるよりも仮釈放や釈放されて社会に戻れる方が良いというのが常識だと思いますしかし、ブルックスからすれば長年暮らした刑務所の中での生活の方が自由だったのではないかと思います刑務所では図書係としての役割を与えられて、他の囚人や看守たちからも一定の評価と信頼を得られていた彼が、社会に出て「自由」を得た反面、所属感も貢献感も得られない生活となってしまいましたよりソーシャルワーカーの視点に置き換えて考えると、精神科病棟に長年入院している方を地域に帰そうとする地域移行の流れがひと昔前から国に求められる流れとなりました私の中ではこれがまさにブルックスのシーンと重なりました一般的には何十年も病院で入院させられていると聞くとかわいそうだと思われるのかもしれませんが、入院している本人からすると入院中の生活の方が居心地が良いこともあると思います地域移行が必ずしも悪い事では無いですし、ずっと病院に入院するよりは元々生活していた地域で暮らしていける方が良いと言うのは言うまでもないことですただ、この映画が問題提起してくれている大事なことは、世間や常識に押し付けられた一般論で人生を決められていないか、そこに本人の意思があるかどうかということです入院期間も長ければ長いほど、世間一般からすると一見不自由に思える環境が、その人にとっては自由に行動できる環境なのかもしれません重要な事は個人の意思で、これがバイスティックの7原則の中でも謳われている「自己決定」の原則を考えるのに役立つと思いますこのブルックスの行動は何も映画の中だけの話ではありません実際に犯罪を犯した方の日本での再犯率は約49パーセントです(法務省が出している令和2年の犯罪白書より)法務省 令和2年版犯罪白書二人に一人は再び犯罪に手を染めることになりますこのデータからだけでは正確な原因は読み取れませんが、少なくともこの刑務所で暮らしていた人たちが社会で暮らすことの大変さがこの数字に表れているのではないかと推測します近年、刑務所内にもソーシャルワーカーが配置されるようになっていますが、刑務所という管理された特殊な環境から社会へ出て管理の外れた状況で生活するうえで、どんな影響があるのかを考慮したプログラム(犯罪者という烙印、浦島太郎現象、自分で時間を管理する能力、家事や就労等生活を成立させるために必要な能力や環境)ができあがらないと再犯率は減っていかないとも思いますどこの世界であっても慣れた環境から別の環境へ移ると言う事は大きなストレスを伴うものです引っ越しも転校も転職も、学生から社会人へ、社会人から定年退職など人生においても私たちの身近にも多くのシーンがありますあなた自身でも、あなたの子供や、あなたの両親、家族にも必ず起こりうることです決して他人事ではなく、こうした大きな環境の変化にさらされているときにはあなたがさしのべたその手や、何気ない一言が誰かを救うことになるかもしれませんもし困っている人がいたらほんの少し、一言でもいいので声をかけていく勇気を持ちたいものです*まとめ*ショーシャンクの空にのブルックスの仮釈放のシーンから自由とは何かを考えるソーシャルワーカとして意識しておきたいポイントは、世間一般の常識に対象者を当てはめるのではなく、その本人が望むことは何かを意識すること環境が変わることは誰しもにとって大きなストレスとなる特に最初は丁寧なフォローが必要、慣れるまではしっかりバックアップ体制を整える今日からできることは大きな環境の変化にさらされている人にはたった一言でも良いので声掛けや気遣いをしてみるちょっとしたことが相手にとってはとても大きな助けになるかもしれない最後にエッセンシャル思考という本の中で「自由とは制限の中で好きなように出来ることだ」という内容が書かれていました一つの例として子供たちが安全に遊ぶために学校のグラウンドに柵を設置することを考えます柵ができるまでは車の通りやグラウンド外の危険を考えて、勝手に飛び出さないように先生の監視が入り遊べる内容も制限されますしかし、柵ができて行動範囲が制限されたことで子供たちは先生の監視も外れて決められた範囲内で自由に遊ぶことができるようになります一見矛盾するようですが、制限されることで自由が広がるということはまぎれもない事実ですなんの制限もない自由は意外と不自由だということを、自由を追い求める時には知っておきたいところです今回取り上げたシーン以外にもレッドの仮釈放の面接シーンなど学びや気付きを多く与えてくれる映画になっているのでぜひまだ見たことの無い人は見てみてくださいショーシャンクの空に <4K ULTRA HD & HDデジタル・リマスター ブルーレイセット>(2枚組)【4K ULTRA HD】 [ ティム・ロビンス ]
2021年11月30日
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孫子の兵法についての最終回です。戦いにおいて重要な事を「能力」ではなく、「戦術」という面から考えるとにかく学ぶことの多い本でした。5.問題を外から見る争いごとや問題に巻き込まれている時は何が原因なのか冷静に判断することは出来ません何かが上手くいかないと感じているときは一度作業の手を止めて一歩引いて自分の状況を俯瞰的に見るもしくは他人から自分の状況を見てもらってどこが課題化を指摘してもらうことが必要ですけんかをした時はついかっとなって余計なひと言を言ってしまったり、相手との関係に深い溝を生んでしまったり、人間冷静でいられないとどんどん悪い方向へ進んで行ってしまうものです孫子も感情的になった方が負けなので、相手を怒らせるようなことをしろと言っていますいかに冷静でいられるかが勝負ごとにおいても日常生活においても非常に重要です問題の渦中に巻き込まれたのであれば、その場で悩んだり考えたりするのではなく、一度問題の外へ出てから考えなくてはいけませんケンカをしてしまったのであれば、一度相手と離れて落ち着いて冷静になれる環境で本当にケンカをするような内容だったのかを考える自分が発現してしまった内容に言い過ぎた点、不要な一言ではなかったかを考える、こちらにも非があったと思ったのならば早めに謝るこれらはケンカした相手を前にしてはここまでは考えられないでしょう問題の外に出て頭を冷やして冷静に考える、それが一番早く問題を解決できる方法です6.負ける理由は自分にある孫子は現時点では勝てない相手とは闘ってはいけないと言っていますこれは敗北が死を意味する戦国ならではの考え方だと思いますただ、絶対に負けてはいけない一世一代の勝負事でなければ、負けから学ぶことも多いと思います勝負事で負けるには色々と理由があります「相手が悪かった」から勝てなかったのかというとそうではない、負ける理由は自分自身にあります目標が高すぎたのかもしれない、単純に努力が足りなかったのかもしれない戦うフィールドや使う武器を間違っているのかもしれない戦うタイミングがまだ早かったのかもしれないし、逆に遅すぎたのかもしれない前日夜更かしをしたり、生活リズムが乱れていたり自分の体調管理が出来ていなかったかもしれない負けるには必ず理由がありますそしてその理由を相手に見出しているようでは、その相手にはずっと勝てません嫌われる勇気の中でもありましたが、失敗の原因を自分の中に見出せる人は勝負強くなりますし、他人に振り回されないのでストレスも感じづらくなります何かが上手くいかない時はどこが良くなかったのかを自分の中で見つけ出すことが重要です7.情報収集に労を惜しむな 情報はいつの時代も勝負において重要です相手の能力や戦略、性格、癖、好きなもの、嫌いなもの等知っているのと知らないのとではこちらの戦略の立て方も変わってきますそのため孫子は間者(スパイ)を使えと言っていますそれほどまでに戦いにおいて情報の持つ意味は大きいですこれは戦国においても現代においても同じです勝負に勝つためにはどうしても自分の能力を伸ばすことに目が行きがちですが、戦術と言う事を考えた時に情報が無いと戦術は立てられませんスポーツで考えてもそうですが、強いチームというのはいくつかの戦術を持っていて相手に合わせて戦術を変幻自在に変えられるところが多いです戦術が一つしかないチームは相手に対策も立てられやすいですし、相手との相性次第では勝率も変わってきますやはり相手に関しての情報を正確に持っていた方がこちらも戦略を立てやすいでので、情報の持つ意味は令和の現代においても変わらないと思いますさらに情報社会の現代においてはさらに情報を取捨選択する能力が求められます無料で手に入る情報ではなく、実際に現場んいいる人からの生の情報をお金を出し手でも手に入れることも時には必要になります正しい情報を掴むためには領域ごとに信頼のおける人を作っておいて、時には報酬を与えながら常に情報を得られる人脈を作っておくことが重要ですまた情報収集においても重要な事が最後に書かれていました「あの人のためならといわれる人になれ」結局は良い情報にしても人材にしても、信頼されている人の所に集まってきますやはり戦術と人間性を磨くことは両立して初めて強いチームを作れたり、勝負に強い人になれるのだと思います*まとめ*問題を外から見る問題の渦中にいては何が原因なのかは見えてこない問題に巻き込まれたと思ったら一度そこから離れて、一度冷静になって原因を分析する必要がある一番いけないのは争いごとの最中に興奮してしまって思ってもいないことや余計な事を言って相手を傷つける、相手からの信頼を失うことだ負ける理由は自分にある負けた理由を相手に求めてはいけない自分の能力や勝負するタイミング、戦うフィールド、持つべき武器 等。自分の何がいけなかったのかを考えることが出来れば負けから学ぶべきことは非常に多い情報収集に労を惜しむな情報はいつの時代も戦術を立てるために最も重要なものだ情報社会の現代においてはいかに正確な情報をタイムリーにつかめるかが重要になる良い情報を掴むためにはあの人のためならと信頼されることと、各現場に信頼できる人を配置しておくことが重要______戦術が良くても能力が無いと勝てない、能力(人格)が良くても戦略が無いと勝てないこれまでは勝負においてはいかに自分の能力を高められるかが重要だと考えていたそのための自己投資はやってきているがそれだけでは勝てないことを孫子の兵法を通して学んだ能力と戦術の両方を学び伸ばすことでより勝負事が楽しくなると思った人生においての勝負事は色々な事があります進学、就職、告白、プロポーズ、スポーツ、昇進、プレゼン、選挙、討論 等々 社会性のある生き物である以上、争いごとなく生きていける人はいない例えば告白やプロポーズを考えた時も同じ能力は相手との日頃の信頼関係をどの程度築けていたか戦術はどんなシチュエーションでどんなタイミングで、何と相手に伝えるのか両方が揃って初めて相手の印象に残り、より良い返事を期待することが出来るどちらか片方が欠けていたら相手は将来に不安を抱くかもしれないより良い結果をもらうためにはやはり能力と戦術両方が大事!孫子の兵法について興味の出た方はまずはこちらの本を読んでみるのをお勧めします。とても読みやすく、導入偏としては良いともいます↓↓超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール【電子書籍】[ 田口佳史 ]
2021年11月22日
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おはようございます今日は先日購入したJr.NISAでの投資信託がどのように値が動いたかを紹介します実際に資産運用をまだ始められていないと言う方には良い情報だと思いますのでぜひご覧になってください仮想通貨の詐欺で若者が騙されたニュースがやっていましたが、資産運用は誰かに託してやってもらうようでは詐欺にあう被害も高まりますし、高い手数料を取られることになりますやはり自分で学んで、自分で口座開設から運用までを行えば騙されることはないので、是非正しく学んでくださいちなみに前回までの復習ですが、Jr.NISA口座を開設して投資信託を購入するところまで行きました11/2の時点で1956円のプラスになっていましたあれから約10日が経ちましたが、現在はこんな感じですちなみに投資信託なのであの後私は何もせず、ひたすらほったらかしの状態でした4349円のプラスになっているので、10日で前回から3000円ほどプラスになっています前日比は-2704円になっているので、昨日は+7000円くらいだったようです米国株式は順調に伸びていますね前回マイナスだった全世界株式も今回はプラスに転じていますこんな感じで毎日値動きを続けていくので、1日1日一喜一憂しないで長い目で遠くから眺めるくらいのスタンスで行くと、気付いた時には大きな金額になっていて嬉しいですただ、必ず上がるものではないので昨日は1日で4割ほど利益が下がっているのも見逃せないポイントですねそこのリスクを考えても、自分は何もしないで40万円を元手にして約10日で4千円のお金を生んでくれたことを考えると、取るべきリスク、許容できるリスクの範囲内だと思いますリスクって悪いように感じますが、リスクを取らないとリターンは得られないことだけは正しく理解しておく必要があると思いますそのため必ず儲かるとか、ノーリスクで投資が出来るなんて謳い文句でやっているのは100%詐欺です今回の仮想通貨詐欺の話も資産運用をやったことが無いから利率がどのくらいで出るかもわからず、15%も利益出ると言う詐欺にひっかかてしまいます私も仮想通貨やっていますが、あんなに値段が乱高下する商品はなかなかないですしかも値下がりの要因が有名人のツイート一つで値段が乱高下するので、何とも不安定な商品であるというのが感想ですそのため相当なリスクをはらんでいることを説明しないで人に説明なんてできないですリスクが高い分リターンが大きくなることもまた事実ですが、私は半年ほど前に購入して、一時は金額の半分まで値が下がって、今は10パーセントほどプラス(利益から税金20パーセントほど取られます)になっているのでそこのリスクを取れるかどうかは確実に自身で判断した方が良いですねまずは何事も小額から、自分でリスクを許容できる範囲で自分でやってみる「他人に任せないで自分で始める」これが一番の詐欺防止策になると思います
2021年11月12日
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おはようございます今日も孫子の兵法の解説をしていこうと思います前回は戦うフィールド選びをしっかり選べば負けない、武器を複数持つことで幅広いフィールドで戦える、ライバルを見つけることで成長とモチベーションを持続出来るということを説明しました今日は整理整頓能力を身に付ける、危機感を持って勢いに変換していくと言う話をしていきます本日も前回に引き続きこちらの「超訳 孫子の兵法」を基に解説していきます非常にわかりやすく孫子の兵法がまとめられているので、読んでみたいけど原文は難しそうと思う私と同じような方はこの本から入ってみるのがお勧めです超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール (単行本) [ 田口 佳史 ]3.整理整頓能力孫子はどんなに大きな部隊であっても、小さな小隊のように扱いなさいと言っています関わる人が増えるほどやることも多くなって仕事が煩雑化することは誰しもが感覚としてわかっていると思います私も仕事で病院ボランティアの事務局をしていて、新病院建築に合わせてボランティアの拡大を図って23名だったボランティアが50名近くまで一時は膨れ上がり、非常に大変な思いをしたので組織が大きくなった時の大変さは身に染みて感じていましたこれは勝負ごとにおいても同様です数が増えて指示が行き渡らなくなるとそれぞれが好き勝手にやりたいことを始めたり、チームとしての規律や統制が聞かなくなると弱体化していきますそうならないためにも、数が増えても小部隊ごとに分けて、全体を統制できる仕組みを作る能力を持ちなさいと言っています著者はこの能力を整理整頓能力におきかえています仕事においても自宅におていも物が雑然と置かれているようではいけない整理整頓の能力のある人は頭の切れる人ですなぜならたくさん降りかかってくる仕事のタスクをこなしていくためには、頭の中で仕事の振り分けを行って素早くこなしていくことが求められます捨てるべきものは捨てる、自分でなくても良いものは人に任せる、自分がやるべきものは貯め込まずにすぐ処理する整理整頓が出来る人はこれらの能力が高いですまた自分の立場が上になったり、関わる人が増えてくるとやるべきことはどんどん多くなっていきます矢のように降ってくるタスクをこなすためには、この整理整頓能力が無いとさばききれませんつまりリーダーにとって整理整頓能力は不可欠な能力と言う事ですまだ多くの人を束ねる立場になかったとしても、是非今から意識してみてくださいまずはあなたのデスク周りにたまっている書類を分類してデスク周りをきれいにする、家のクローゼットの掃除から始めましょう4.危機感を勢いのエネルギーに転換する安定した環境では人は危機感を持ちづらいので、自ら常に課題意識を持ったり、いずれ必ず訪れる死から目をそらさずに最後に悔いを残さないよう日々生きているかを自分自身で問わないといけない孫子の兵法に綺麗事はないなぜなら生死をかけた戦争のために書かれた書物だから1対1とか正々堂々真正面から戦おうなんてことは書かれていない自分が有利な環境で戦う、相手の弱点を突く、勝てない相手とは闘わない勝つことが生を意味し、負けることは死を意味するそんな状況下で育ったことはないが、もし自分が戦国時代に生まれていたらと想像した時にきっと1日1日を丁寧に生きるだろうと思う夜にスマホいじって時間を潰すことはしないで、家族や友人との時間を楽しんだり、自分の思いを発信したり、もっと一生懸命に学んだりするだろう私の場合はそう考えて危機感を持つことが出来ましたあとは危機感を勢いのエネルギーに変換していくこと結局人は勢いのある人の所に集まりますせっかく抱いた危機感もただ持っているだけでは現実は何も変わりません危機感がよりリアルで大きいほど現状を何とかを変えなければという行動のエネルギーに繋がりますそしてこの行動力こそあなた自身に勢いをもたらしてくれる要因となります日本という平和な国だからこそ安定した生活の中で、ただ1日1日をこなしている人はたくさんいますだからこそ行動力を持って一歩踏み出すことが出来れば、あなたの周りからの評価やあなた自身の自分への評価もすぐに上がっていくと思います重要な事は危機感を持って、その危機感を行動のエネルギーに変換していくことです*まとめ*整理整頓を出来る人は頭が切れる自分の立場があがるほど仕事量も関わる人も増えていく矢のように降るタスクをこなしていくためにはタスクを分類して、振れるところは振って、捨てるところは捨てることが重要そのために整理整頓能力は必須現状に危機感を持って、危機感を行動のエネルギーに変換していくことが大事危機感を持つためには現状を正しく理解すること、自分よりも行動している人を見つけて自分と比較すること、いずれ訪れる死の瞬間を意識して日々後悔のないように生きることで自分に問いただしていく安定した環境にいては危機感は生まれない、自ら意識するか新しいことにチャレンジして常に危機感を持つ結局勢いのある人に人は集まる危機感を持ったらその危機感を行動のエネルギーに転換することで勢いが生まれてくる__________私が読んだのはこちらです。超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール (単行本) [ 田口 佳史 ]孫子の兵法と聞くと固そうな印象ですがかなりざっくりと解説してくれていて読みやすかったです難しい本は読むのに苦手という方にお勧めの本です
2021年11月11日
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おはようございます。今日は孫子の兵法についての解説をしていこうと思います。私はサッカーやフットサルを幼少期からずっと続けており、社会人になった今でも続けています何が楽しいかって体動かすのもそうですが、試合でしか味わえないあの緊張感や闘争心をむき出しにして相手と戦うことがこの上なく好きです戦術という意味でスポーツやビジネスおいてもに生かせる部分も多いかなと思って、孫子の兵法は気にはなっていたのですが最近読んだ本の中でも気づきや学びが多かったのでご紹介します________________0.孫子の兵法とはそもそも孫子の兵法とは約2千500年前に中国の春秋時代に孫武によって書かれた中国最古の兵法書です紀元前に書かれた本ですが三国志の魏の曹操、戦国時代の武田信玄、マイクロソフトのビルゲイツ、ソフトバンクの孫正義と国も時代も超えて読み継がれている本です有名な言葉には下記のようなものがります・兵は詭道なり・彼を知り己を知れば百戦して危うからず・其の疾きこと風の如く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵掠すること火の如く、 知りがたきこと陰の如く、動かざること山の如し、動くこと雷霆の如し孫氏の兵法を知らない人でも皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか2000年以上たっているのに、私たちにも知られていると言う事はよほど核心を突いた人間の心理が書かれていると言う事では無いかと個人的には思いました孫氏の兵法では戦争のために書かれた書物なので正々堂々、1対1、苦手を克服等の日本的な美学は書かれていません勝てない相手とは闘うな、相手の弱点をつけ、攻めどころを見つけたら一気に畳み掛けろ「勝負に勝つ」ためにどうしたらよいかを書いていますそしてこの孫子の兵法が現代でも読まれているのは決して戦争だけではなく、スポーツや仕事などあらゆる場面で活かせる内容が多いからだと思います今日はその中からこれは孫子の兵法の中でも基本になるなと思った2点を紹介します1.自分の戦うフィールドと戦うための武器を探すまず勝負で勝つためには勝利の条件をわかっていることが大前提ですスポーツであれば相手よりも多く得点を取った方が勝ち商売であればより多く儲けたものが勝ち出世であればより高いポストに就いたものが勝ちですあなたの人生においての勝利の条件を探すことが孫子を現代で活かすためのスタートラインだと思いますまずはゴール設定が出来たら次に大事なことは、どのフィールドで何を武器にして戦うかです勝負に勝つためには自分の得意なもので勝負したらよいと言うものではありません勝つためにはライバルの少ないフィールドで、自分の好きを生かして戦う必要がありますそのため例えば私がブログで情報を発信するのに病院で働いているからと言って病院というカテゴリーで病気に関することを発信したとしても、私よりも詳しい人はたくさんいますそのため大した興味も引けないし、見る人にとっての有意義な情報もそこまで発信できませんしかし、医療というフィールドで私が行っている資産運用の話やソーシャルワークの話をすると聞く人からの興味を引くことが出来るし、まだやったこともない人からすると有意義な情報を発信できますしかし、この資産運用の情報を病院のカテゴリーではなく金融のカテゴリーで発信しようとすると、同じ内容であっても大した見向きもされない、見ても大して意義のない情報になってしまいますそのためどこのフィールドで情報を発信するかは非常に大きな問題です次に何を武器にして戦うかですが、武器が一つしかないと競争の中で勝ち抜くことは難しいです先程の例のように私は仕事で病院に勤務しているので医療系の情報には一般の方よりは詳しいのと、ソーシャルワークに関しては完全に専門分野なのでこちらも詳しいですそうなると現状は病院と言うフィールドでソーシャルワークを武器にして戦っている(働いている)ことになります1000人規模の職員の中で10人くらいしかいない職種なので希少価値は高く、病院という今のフィールドでも十分に戦えているとは思いますが、ソーシャルワークにプラスして先の資産運用や自己啓発、働き方改革、等の武器を掛け合わせることでより広い分野で戦うことが出来ますより何かの分野で輝きたいのであれば、ファースト能力の他にセカンドとなる能力を身に付けて、セカンドを主とするフィールドでファースト能力を活かして戦えるとより輝く存在になれます例えば私が転職を考える際にまたソーシャルワーカーとして働こうと考えることはファースト能力を活かしてはたらくことになりますそうではなくて資産運用や社会保障の知識を活かして保険会社に就職して、福利厚生の一環として社員の医療や介護、社会保障に関する相談に乗る仕事を行うことが出来たとすれば、セカンドの能力を主とするフィールドでファースト能力を活かして働くことになりますこれが出来れば、より希少性が高くなりライバルの少ない状況で存分に自分の価値を提供出来るようになります自分自身の武器を身に付けること、武器は一つではなく複数持つことが重要になってきます2.ライバルを見つける自分が成長していくためには一人ではモチベーションも含めてなかなか上手くいかないものですそこで重要になるのが自分と近い能力や立場にいるライバルを見つけてその人を目標にすることですライバルにあって自分にないものを探し、ライバルに勝てるように自分の力を付けいていきますそしてライバルに勝つことが出来たら、また次のライバルを探していきますこれを繰り返すことで自分自身の力を着実にステップアップしていくことが出来ますこのライバルは出来るだけ身近な人の方が良いです最初からかなり実力差のある人を目標に立ててしまうと、自分と相手とのレベルの違いや比較が難しいためモチベーションの維持や達成しようと思う気持ちがあいまいになってしまいますよし、やろう!と思った時が一番気持ちが高く、そこから少しずつ気持ちが下がっていって時間が経つとともになんだかやる気もなくなって自然とやらなくなったなんて経験は誰しもあるのではないでしょうかそうならないためには、最初はまず近くにいる自分より少しできる人を目標にして、達成できたらまた別の自分より少しできる人を目標にする、とすることで逆にやっていくうちにどんどんモチベーションが上がっていく仕組みを作ることが出来ます自分一人でやれることには限界がることを理解して、勝手に自分の中でライバルを見つけて相手を利用することではるかに効率よく、着実に力を身に付けていくことが出来ます*結論*対戦相手の少ないフィールドを見つけて戦うことが非常に重要「好きなもの、得意なもので戦う」のではなく、「好きなもの、得意なものをより活かせるフィールドで戦う」ことを考えるより自分が活躍するためには武器を複数持って、組み合わせを変えることでより多くのフィールドで戦えるようになる自分が一番得意とするものを活かすためには、一番得意なものの専門分野で戦うのではなく、2番目の武器の専門分野で、一番得意な武器を使って戦うことを考える今回私が読んだのはこちらの本ですざっくりとした解説とビジネスにどう活かすかがわかりやすくまとめられていました文字も少なめで2週間ほどで読みましたが、読むの早い人なら1日か2日もあれば読めると思います孫子の兵法についてざっくりで良いので知りたいという人には大変お勧めです超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール (単行本) [ 田口 佳史 ]
2021年11月08日
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おはようございます。今日は先日購入した投資信託が購入完了して金額が反映されていたので、現在の金額を報告します。まずはジュニアNISAのページを開くと現在の資産の合計金額が表示されます。前回400,000円で投資信託を購入したので、わずかではありますがプラスになっています401,956円が現在の資産額で投資信託の管理手数料などを引いた実際にプラスになっている金額が1,942円ですでは、前回購入した商品がいつ購入されたかを確認しますジュニアNISAの状況をクリックジュニアNISAの口座の利用状況を確認できます ジュニアNISAの年間利用可能額が800,000円で、前回半分の40万円を使ったことが上の段に記載されています下の段には前回買った二つの商品と購入額、保有している数量などが記載されています約定(購入が成立した日)から実際に商品を受け取るまでに5日ほどかかっていますそして米国株の商品の方が渡した金額が大きいので、保有している口数も多いですこの口数が多いほど、プラスになった時は利益が大きくなり、マイナスになった時は損失が大きくなります続いて購入した二つの商品の値段がどのくらいプラスになっているかを確認します左上の口座を確認するをクリック口座管理の画面が出てくるので、保有商品一覧を確認するをクリックします国内株式の保有ページが表示されますが、今回はまだ投資信託しか買っていないので投資信託をクリック投資信託の保有ページが表示されます米国株式は現在1,968円のプラスになっています全世界株の方は12円のマイナスですまだ購入して1日とかなのでこれからどんどん値動きが出てくることでしょう投資信託の時価評価額は1日ごとに(土日祝日除く)変化していきます1日ごとに気にしてもあまり意味がないので、2週後、1カ月ごとかにたまーにチェックするくらいのゆるーい気持ちで長期保有をしていこうと思いますまだ始めたことの無い人のために、投資が怖いと思っている人のために、定期的にこの評価額がどう変化していくかは報告していきますね興味のある方はブログのチェックをお願いしますそして、実際に行動してみないとあなたの生活は何も変わりません私のブログをみて資産運用でもSWでも読書でも何でもいいので、実際に行動できた人だけが人生を変えていく事が出来るでしょう見てもらったらわかるとおり「知っているか、知らないか」だけでどんどん差が出るのが人生ですこれからもどんどん読んでくれているあなたにとってメリットのある情報を発信していけたらと思いますこのブログを見てくれているどこかの誰かにとって有益な、困りごとを解決できることが出来れば、これも一つのソーシャルワークになると信じています
2021年11月02日
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おはようございます前回口座にお金を入金したところだったので、今回は実際に商品を購入してみました_______前回Jr.NISAの口座にお金を入金したつもりでいましたが、まだ子供の証券口座にお金を入金しただけだったので最初は証券口座のお金をJr.NISAに移し替えることから始めましたまずはログインしてトップページから上のジュニアNISAの欄をクリックしますジュニアNISAのページが表示されるので、下の方にある「未成年総合口座の預り金を移す」をクリックすると前回証券口座へ入金した40万円が表示されます今回は全額ジュニアNISAへ振替を実施します振替金額の欄に40万を入力して確認をクリックJr.NISAが18歳になるまでお金を引き出せない制度なので、それまで引き出せませんけど良いですかという案内文が表示されます制度の廃止は決定しているので、廃止後は自由に引き出せるようなるのかな?子供のための資金で、おろす気ないので今回はOKですここまででジュニアNISA口座Hの入金が本当に完了したので、実際に商品を購入していきます今回は投資信託でインデックス投資をしていこうと決めていたのでまずは上の方にある「投資信託を注文する」をクリックします買いたいファンドがまだ決まっていない人の方をクリックします最初は何を買ったら良いかもわからないと思うので、まずは何が売れているのかを確認ランキングから選ぶをみてみます私の証券口座で購入しているeMAXISという手数料低く管理できるシリーズの商品を発見したので、そちらを見てみます左のグラフをみてもすごい右肩上がりの感じでもないので、購入したいとは思えず買付ランキング(多く買われている商品のランキング)を見てみることにランキングの1位はeMAXISSlim米国株式(S&P500)です米国企業の中でも実績の高い企業を集めて、その選ばれた企業の株価の動きに連動するタイプの投資信託選抜された企業たちなので基本的にはずっと成長を続けていますこちらは私が購入している投資信託の商品の中で一番運用実績が良く、今後も当面は米国企業が伸び続けるだろうと信じてこちらの購入を決めましたeMAXISSlim米国株式(S&P500)をクリックまず見て欲しいのが左上にある基準価格ですが、ここの価格が上がったり下がったりするのが投資信託です購入時より価格が高くなれば利益が出るし、安くなれば損をするという仕組みです下のグラフは過去3年間の基準価格の推移です右肩上がりになっているので、基準価格は増えて利益が出ていることがわかります次に確認すべきは右上にある手数料です買い付け手数料は無料です銀行の窓口で買うと、ネットなら無料の購入手数料も取られたりして無駄にお金が発生するので、是非ネット証券を使うことをお勧めしますちなみに投資信託を選ぶ上で重要なのが、グラフが安定して右肩上がりになっているかと管理手数料が低いかが大きなポイントですいくら利益を大きく出していてもそれに伴って手数料も高いのでは、結局は受け取れる利益は少なくなってしまいます管理手数料が0.1%を切るのは超優秀です中には1%を超えるような手数料を取っているところもありますが、5~7%くらいの利益を狙う資産運用において1%も手数料払っているようでは利益の20%を手数料で支払っているようなものなので手数料はなるべく安いところを選んだ方が良いと思います結局eMAXIS Slim米国株式を購入することに決めましたジュニアNISAで購入をクリックしますより細かな情報が表示されます内容を確認して、今回は積立購入(毎月3万円ずつ/のように定期的に購入していくことで価格変動のリスクを低減する)ではなくスポット購入(積立はせずに1回で購入することでリスクを取って利益を狙う)で一括でどんと入れてしましまいます商品を購入する時は必ず目論見書というその商品の特性や手数料、リスクとリターンなどが書かれた書類に目を通す必要がありますまだ見ていなかったので、閲覧をクリックします表示された目論見書にさらさらっと目を通して確認をクリック補完説明書にも目を通して再び確認をクリックこれで目論見書に閲覧済が表示されて購入できるようになりますあとは実際に金額を決めて購入です注文の買いをクリックスポット購入画面へ移るので金額を入力して分配金コースを選択、取引口座を選択して、目論見書にチェックをいれて確認をクリックします今回は預けた40万のうちの30万分を購入します分配金はその都度受け取ることもできますが、再投資型にするとお金が増えて、増えたお金に対して利率が乗っかるので、放っておいても雪だるま式に資産が増えていきます取りひき口座はNISAを選択すると得たリターンに対して税金(約20%)がかからないので、そのまま自分の資産になります注文内容の確認をして暗証番号を入力して、注文は完了ですこれで商品の購入完了購入して反映されるまで数日かかるので後は待ちますまだ10万円残っているので、同じくeMAXIS Slimの全世界株式も購入します米国で大崩れしないと思いますが、一応アメリカが崩れた時のために全世界に対象を広げてリスクを分散します(投資信託自体が株ほどリスク高くないので、そこまでリスク分散は重要ではないかもしれません)先程と同様なので一部省略していますが、10万円分を購入しますこちらも購入完了です今日は実際に購入までの方法を解説してみましたどうでしょうか?意外と簡単だと思われましたでしょうか?初めて購入したのが2年くらい前なので最初、難しいと思ったかどうかも忘れてしましましたがなれたら簡単です後は投資信託は管理手数料払っておけばプロが勝手に運用してくれるので、最初購入の手続きだけしておけばあとはなーーーーんにもしなくてもOKです実際に値動きがどう変化するのかも参考までに今後アップしていきますね
2021年10月28日
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おはようございます今日は昨日の続きで子供のために開設したJr.NISAの口座に入金をするまでの作業を説明しようと思います楽天証券の口座が開設出来たら、商品(株式や投資信託)を購入するためのお金を証券口座に入金しなくてはいけません証券口座を開設したばかりでは、まだ証券口座にお金が入っていないので、まずは入金作業を行います私は楽天銀行を持っていて、子供の銀行開設はまだしていないので、今回は私(親名義)の楽天銀行から子供の証券口座へ入金を行いました_______まずはいつものように楽天証券のログイン画面からIDとパスワードを入力して証券口座画面へ移ります前回パスワードを自分で設定したので、設定し直したパスワードで入れます今はまだ入金していないので証券口座の残高は0円になっていますさっそく入金作業ですが、右上のマイメニューの画面をクリックします(慣れたらオレンジ色の入金をクリックしたほうが早く飛べます)すると様々なメニューが表示されるので、この入金をクリックするとリアルタイム入金(クリックしたらすぐに入金される)の画面に飛ぶので、好きな銀行を選択今回は楽天銀行を選択します銀行が決まったら入金する金額を決めますJr.NISAの非課税枠は年間80万円までですが、今回は子供の出産祝いやこれまでに子供のためにもらった40万円を入金することとしました今回は私(親名義)の楽天銀行から入金します本人の口座ではないので、下記の表示が出てきましたちなみに贈与税もこの機会に知らべてみたところ、投資等を目的としたお金のやり取りは親子であっても贈与税が発生するようですただし、年間110万円までは控除されるので、親から子供へ投資目的のお金を上げるのには110万/年 を超えなければ税金は発生しません振り込み手続きをするをクリックすると楽天銀行のページが表示されましたここで私(親名義)の楽天銀行のIDとパスワードを入力しますログインするとすぐに支払内容確認のページが表示されます金額を確認して4ケタの暗証番号を入力して入金完了ですするとまた楽天証券画面へ戻るので、トップ画面へ戻ると無事に入金が完了しています先程まで0円だった金額に400,000円が表示されていますこれにて証券口座への入金は完了です後は商品を購入して放っておくだけとりあえず子供が成人するまでお金を出すこともできないので、長い時間をかけられるので管理手数料の低い投資信託でも購入しておこうと思います(投資は多くのお金をかけられる人と、長い時間をかけられる人が強い)↓↓これまでにも資産運用関係の記事も何個か載せているので、興味のある方はご覧ください*初心者向け資産運用の話*② 0からの始め方次回は実際の買い方を説明して、そこからは実際に買った商品がどのような値動きをするかも定期的にお見せしていこうと思います皆さんの経済的なゆとりを少しでも多くできるように、実際に行動してみようと思えるように今後も発信していこうと思います
2021年10月22日
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