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ヘイト団体の公園での集会、許可しない方針 川崎市2016年5月28日朝日新聞川崎市の福田紀彦市長が、在日コリアンの排斥を訴えるヘイトスピーチデモを繰り返している団体側に、市が管理する公園での集会を許可しない方針を固めたことが関係者への取材でわかった。団体は6月5日に市内でデモを予告しており、公園でヘイトスピーチをさせない狙いだ。ヘイトスピーチ解消に向けた取り組みを国や地方自治体に求める法律が今月24日に成立しており、その趣旨を踏まえての判断とみられる。市議会も、市側に許可しないよう要望する。川崎には多くの在日コリアンが暮らしており、「ヘイトスピーチを許さないかわさき市民ネットワーク」によると、2013年以降少なくとも12回のヘイトスピーチが市内であった。ネットワークは25日に出した声明で、「ヘイトデモを行わせないためのあらゆる措置」を市に求めていた。本日(31日)川崎市が不許可を決定して、当該主催者に通知したそうです。神奈川新聞が、速報で市長のコメントなどを伝えています。http://www.kanaloco.jp/article/175995福田紀彦市長は、申請してきた団体がこれまでに法律が定めるヘイトスピーチなどをしてきたことから、同様の言動が行われる可能性が高いとし、「不当な差別的言動から市民の安全と尊厳を守るという観点から判断した」とのコメントを出しました。在日コリアンの殺害まであおるスピーチをしていたそうですから、当然ですね。罰則がないと批判されたヘイトスピーチ解消法ですが、一歩踏み出した形です。ブログでヘイトスピーチについて取り上げると、ネット右翼が必ず寄ってきます。この前もあるブログで「ヤンキーゴーホーム」(今時、古い言い回しですね)はヘイトでないのかと、滔々と論じていました。いうまでもなく、ヘイトデモは有罪となった京都や新大久保、そしてこの川崎のようなデモが対象でしょう。川崎市は、「違いを豊かさとして認め合いながら発展してきた多文化共生のまち」だそうです。今後も多様性を尊重した、ヘイトスピーチを許さない街であってほしいですね。三鷹市や武蔵野市では、そんな輩は見たことがありません。JAL世界の美女カレンダー、5月はフィンランドのお嬢さんでした。
2016.05.31
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法事の酒席でご住職と話す機会がありました。境内にペット霊園を設けているので、ペット葬儀の読経も引き受けるそうです。火葬してお墓に入れるだけだと思っていたのに、人間と同様に行うそうです。ペットの対象も、犬や猫だけではありません。蛇やトカゲ、亀などもあるそうです。中でもご住職が、引いたのは二十日ネズミだそうです。小さなネズミを前にして、大柄なご住職が読経を挙げる姿を想像したら失礼ながら笑ってしまいました。遺族、この場合飼い主でしょうが、その気持ちに寄り添い供養するのが仏の道とはいえ何か違うのではと思ってしまいます。戒名はつけるのですかとお聞きしたら、さすがにそれはないそうですが、「○○家○○○ちゃんの葬儀」といったような看板が立てられるそうです。ペットは家族の一員だから当然という声も聞こえてきそうですが、ペットとは無縁な私には、驚くばかりのお話でした。近所で見かけました。東京には、珍しいものです。
2016.05.30
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とと姉ちゃんは、視聴率20%を超す人気朝ドラです。ほぼ毎回見ています。先週は、就職試験と初出勤でした。面接に失敗したにもかかわらず常子が採用された理由は、「今年は不作で、常子が一番可愛かったから」というものでした。家内は、驚くとともに憤慨していました。私は、むかし上司だった人の「美人を採れ」という言葉を思い出しました。その心は、1.美人で仕事ができる人:お客様のうけがよいが、比較的早く結婚退職してしまうのが難点。2.美人で仕事ができない人: 職場のお荷物になっても、比較的早く結婚退職してしまうのでリスクは小さい。3.美人でなくて仕事ができる人: 長く勤務でき、職場の生き字引的存在となり会社にとってはベスト。4.美人でなくて仕事ができない人:やめさせるわけにもゆかず、会社にとってはワースト。ということです。本来は、仕事ができるかどうかで選ぶべきでしょうが、新卒を見極めるのは難しいです。採用リスクを、ミニマイズするための知恵だったのでしょう。26歳の女性が結婚退職後、彼が採用した二人は可愛い子でした。二人ともちゃんと仕事ができて、お客様に愛らしい笑顔をふりまいていました。均等法も総合職もない昭和の時代のお話です。縁故採用は、時代が変わってもなくならないですね。さすがに、今は昔みたいにとんでもない人が来ることは少なくなりましたが。
2016.05.29
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せっかくのお出かけなのに、雨の朝です。かなり強く降っていたので、駅までバスに乗ったら満員で、隣に立つスマホに夢中な女の子の濡れた傘が、私のズボンにべったりです。これって、とても気持ちが悪いです。さすがに、混み合う中央線に乗る気にはならず、総武線でお茶の水に向かいました。いくぶんすいています。それにしても、車内で新聞や本を読む人はほとんどいません。みんなスマホです。私が前に立った男子生徒は学習参考書を広げていましたが、途中で居眠りです。三鷹から四谷までこんな若いのに、痛学とは大変です。病院に着くと受付をして、検査です。採血番号は64番でいつもよりは、早い番号でした。採血者や採血場所で痛さが違いますが、たいしたことはありません。このために朝から絶食なので、終われば朝食です。診察予定時間まで30分あり十分です。食堂でも呼び出しのアラームが鳴るので、大丈夫です。外来棟にあるのは、レストラン三四郎です。地下1階、雨で暗く写っていますが左側にテラスがあって、写真よりは明るいです。メニューは豊富です。お弁当も売っています。でも10時までは、和定食、洋定食(トースト、サラダ、ヨーグルト、バナナなど)、おかゆセット、ホットケーキだけです。和定食は洋定食より高い530円です。以前は、同一価格でしたが、徐々に差が付き始めました。付け合わせは、納豆かゆで卵のチョイスです。ご飯が多く完食したら、満腹です。さて、肝心の検査結果は、HbA1cは、7.0→7.2→7.3→7.2→7.2→6.9と推移して、今回は6.7でした。体重も1kgほど減ったので、その効果が表れているみたいです。食べたいものを我慢すれば結果はついてきますが、糖尿病はやっかいですね。
2016.05.28
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東京都武蔵野市の井の頭自然文化園は26日、国内最高齢のアジアゾウ「はな子」(メス、推定69歳)が死んだと発表した。老衰とみられ、27日に解剖して詳しい死因を調べる。園では同日から、ゾウ舎の前で献花やメッセージの受け付けを始める。園によると、26日午前8時半ごろ、定時にゾウ舎に行った飼育員が、通常は立っているはな子が倒れているのを発見。体重による内臓圧迫を防ぐため、ロープを使って寝返りさせようと試みたが動かせず、午後3時4分にゾウ舎内で死んだことを確認した。前日まで体調に目立った異変はなかったという。はな子は1949年、戦後最初のゾウとして、タイから来日。当初の飼育先は上野動物園で、戦争中の猛獣処分で餓死させられ、童話「かわいそうなぞう」のモデルになった「花子」の名を継いだ。自然文化園に移ったのは54年。親子3代にわたるファンがいるなど園の人気者になり、2013年には66歳で国内最高齢記録を更新した。飼育されたゾウの平均寿命は60歳ぐらいという。(5月26日 朝日新聞)朝、開園前に通ったら、はな子の死を悼む多くの花束が並んでいました。昼過ぎに訪れた時も、花を持った老人を見かけました。2年前の元気な頃のはな子です。マイペースでなかなか振り返ってくれませんでした。こちらは、昨年のはな子です。少しやせた?溝に落ちたこともあるそうです。ずっと残しておいてほしいパネルです。今月初めのはな子です。衰えて園舎から出ようとはしなくなったそうです。親子2代の飼育員さんに世話され、看取られたそうです。ここまで来たら70歳までと思うのは、人間の勝手です。2歳の時タイから日本に来て67年、69歳でした。よく生きました。さようなら、はな子。やすらかに。はな子のいない動物園は少し寂しくなります。
2016.05.27
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高額な海外出張費、公用車問題、政治資金と連日そのセコさが報道されている舛添さんですが、前回の都知事選では、「舛添要一を都知事にしたくない女たちの会」という会が結成されました。今は、舛添要一都知事を望まない女たちの会 と名前を変えています。HPには、「(生理の時に)国政の重要な決定、戦争をやるかどうかなんてことを判断されてはたまらない」こんなことを言う男が都知事になったらこっちがたまらない!立ち上がれ女たち!と、あります。舛添さん、ずいぶん女性に嫌われているようです。石原元知事が、「彼は結婚離婚を繰り返してるから大変だろう。」と茶化していましたが、ネットで調べたら、様々な情報が載っていました。まずは、結婚・離婚についてです。舛添氏の最初の結婚は1978年、相手はフランス人女性だった。出会いは、舛添氏が東大法学部政治学科を卒業後、パリ大学研究所やジュネーブ高等国際問題研究所の研究員を歴任したヨーロッパ留学中のことだった。帰国後の1979年、舛添氏は31歳の若さで東大教養学部の助教授に就任。だが、プライベートも順風満帆とはいかず、1981年に破局を迎えている。1986年に再婚した相手はというと、いまや政治家として全国区の知名度がある片山さつき・参院議員だ。結婚生活はわずか2年3か月で終わりを告げる。「結婚から3か月ほどで、弁護士に離婚を相談しました。すると、弁護士の調査で彼には愛人が、そして彼女が妊娠中であることも分かった」A子さんの子供を舛添氏が認知したのは1990年。認知するまでの2年間に、B子さんが女児を出産、さらに同時期に他に2人の女性とも交際していたことがわかったという。目まぐるしい女性遍歴の末、舛添氏が15歳年下の現在の夫人である雅美さんと再々婚したのは1996年だ。なお、その前年にB子さんは2人目の女児を出産した。もちろん父親は舛添氏。その後、雅美夫人との間には、2000年に長女、2003年に長男が生まれている。振り返ると、結婚は3回、離婚は2回。2人の愛人が産んで認知した子3人と、雅美夫人との間の子2人を合わせると、舛添氏には計5人の子供がいることになる。出典:NEWSポストセブン|類い稀な男性的魅力を持つ舛添要一氏 結婚3回で子供は5人│2014.01.15お子さんが、5人だそうです。記事を整理するとこんな感じでしょうか。1988年生まれ 婚外子 11989年 婚外子 21995年 婚外子 32000年 婚姻子 12003年 婚姻子 2お子さんが5人、まさに少子化対策の厚生労働大臣にふさわしい?人材のようです。最終的には認知しているものの、それまでの経緯はひどいものだったようです。舛添新都知事 元愛人母語る「実子への非道な仕打ち」2014年02月10日 女性自身「あの人の顔を見ただけで激しい動悸がしてきます。しまいには吐き気も……。どうしてこんな人物をみなさんは信用するのでしょうか……」強い口調でこう訴える女性。彼女は、舛添要一新東京都知事(66)の元愛人・A子さんの母親だ。A子さんは'88年に舛添知事との間に男児をもうけている。当時、舛添知事は大蔵省職員だった片山さつき議員と結婚していた。A子さんとは不倫の間柄。知事とA子さんとの間にできた子供には障害があった。彼は、この子の認知と養育費の支払いを渋り続けたが、出産2年後にようやく認め、現在は月22万円の養育費を支払っているという。障害児を抱える家庭は医療費に加え、家族の負担も少なくない。しかし、舛添知事は一方的に養育費の減額を要求してきたという。A子さんの母親は、経緯をこう説明する。「(昨年7月に)政治家を辞めて、現在のあの人の収入は月々8万円少々だそうです。”8万円少々では家族4人、家賃を払ったら生きていくのが精いっぱい”というのがあの人の言い分だそうです。こちらとしても、『はい、そうですか』と減額を認めるわけにはいきませんよ」舛添知事は’08年10月に厚労相に就任時、持ち株や預金など、約3億6千万円の資産を持っていることを公開している。また、個人事務所名義の土地などを加えると5億円を超える資産を有しているともみられている。舛添知事の要求した養育費の減額問題は現在、家庭裁判所で係争中だ。A子さんの母は続ける。「孫が生まれてしばらく経って、1度だけあの人に会いました。そのときの態度、口ぶりは一生忘れません! 開口一番、あの人が口にしたのは『2千万円でいいですか』という言葉でした。金は払うから、この子の認知はしない、養育費も払わない、今後いっさい面倒をみないという意味だったと思います。娘と子供を切り捨てるための手切れ金として、いきなり『2千万』と言ったのでしょう。娘はストレスで体調を崩しました。障害を抱えた子供の面倒を一生みるのがあの人の責任です。社会保障の充実を訴える陰でこんなことを平気にできる……。人の道を外れたことを平気でする男が都知事になって、本当に大丈夫でしょうか……」新知事の公約は、はたして本当に守られるのだろうかーー。この記事を読むと、美術館の視察はよく行くが、福祉施設や保育園の視察はゼロというのもうなづけます。もう一人の愛人Bさんについても載っていましたが、掲載する必要もないでしょう。「自分の旦那を選ぶのではなく、都知事を選ぶのです。」と、選挙戦では自民党の丸川さんが擁護していたそうですが、多くの女性有権者は、どちらも嫌だとは思わなかったのでしょうか。
2016.05.26
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ふぁみり〜キャンパー さんから長いコメントをいただいたので、これについて少しブログアップします。すでに何度か議論したものは、避けたいと思いますが・・・。>さて、今日一番の問題点は・・・原発止めても核廃棄物はなくならない!!プルトニウムも!!まさにその通りですね。トイレなきマンションと知りながら、じゃんじゃん原発を造って核廃棄物を作ってしまいました。おまけに、夢の技術と称してもんじゅを作ったけれども全く動かせていません。その間の事情を紹介させていただいたのが、今回の「もんじゅの知恵」です。原発を動かす限りは、核廃棄物は増えるだけですね。そして、核燃料サイクルをすすめても発生します。「もんじゅは廃炉にしましょう、原発も全て廃炉にしましょう」でいいと思います。現状では、これが最もリスクが少なく、コストがかからないと思っています。コストがかからないといっても何万年もかかるものですから、膨大なものとなるでしょう。保管の仕方も、社会のコンセンサスを得るのに時間がかかると思いますが、まず廃炉にして総量を確定することが出発点ではないでしょうか。いったい、どんなレベルの核廃棄物がどれだけあるのかを、国民に提示してほしいです。>なら今現在もっとも実現性が高いと思われるMOX炉と加速器駆動未臨界炉に賭けるしかないさて、その実現可能性というのはどのくらいのものでしょうか。「もんじゅ」も当初は夢の技術としてもてはやされたものです。仮に今正常に動かせても、商業炉のレベルまで持ってゆくのに30~50年もかかるそうです。以前なら金を使って原発文化人を動員して宣伝・イメージアップしたのでしょうが、今は誰もそんなものに賭けようなんて思わないでしょう。もんじゅがだめなら○○炉。○○炉がだめならXX炉と、手をかえ品をかえてのいつもの手ですね。原発村お得意の伝統芸ですね。以前は、オメガ計画なんてのもありました。地震国、火山国の日本では、原発は危険すぎると考える人が大半でしょう。とにかく原発は動かさないのが、一番です。再処理は技術がないのでフランスに頼っています。なんでもかんでも自国でする必要があるのでしょうか。廃炉についても技術がないので、外国の会社の協力を仰ぐそうです。(玉川上水沿いの散歩道です。)>再処理工場は既に技術的問題は無いと思うのが妥当そんなことはないでしょう。これまで20回以上も完成を延期してきた施設です。費用も当初の計画から大幅増です。4倍?今度は大丈夫なんて保証はないでしょう。ちゃんと安全に操業できる保証もないでしょう。見切りをつけて転職した人を、身近に見ていたのでどうかなと思っています。そもそも再処理工場は、核施設として臨界事故、放射能漏れ、被ばく事故などの危険性と、化学工場として火災・爆発事故などの危険性を合わせ持つ施設です。たとえ事故が起きなくても、「原発1年分の放射能を1日で出す」といわれるほど、大量の放射能が環境中へ放出されます。またひとたび大事故が起これば、放射能の被害は日本全体におよぶ可能性があります。稼働すれば工場自体が高レベル廃棄物になったり、バックエンド費用の総額が約19兆円(六ヶ所再処理工場の総費用は約11兆円)や核廃棄物が増大するという問題もあります。再処理は危険で採算性に問題がありますが、さらにその処理能力も問題です。六ヶ所再処理工場は1年間で約800トンの使用済み燃料を処理し、約8トンものプルトニウムを分離します。今ある17000トンを処理するのに何年かかるのでしょうか。そして、8トンのプルトニウムを処理するのに、原発をいくつ稼働させる必要があるのでしょうか。函館市から訴えられている大間原発のようなものをどんどん造るのでしょうか。これから原発立地なんて無理でしょう。再処理を行えば、高レベルの廃棄物が発生しますが、この処理はどうするのでしょうか。プルトニウム処理のため原発を動かすのは、本末転倒です。原発推進のための屁理屈ですね。国策を誤って国を破滅させたのが先の戦争です。誤った国策=原発政策で福島の一部が壊滅しました。全国に拡大しないうちにストップすべきです。それこそがもんじゅの知恵というものでしょう。次の世代に、これ以上負の遺産を残すのは絶対にやめるべきです。
2016.05.26
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(後半です)■止められなかった プルトニウム保有の「言い訳」日本でも「もんじゅ」は金喰い虫になっていたが、止められなかっただけだ。「プルトニウムをどうするか」が原子力行政の課題になった。ウランと混ぜ「MOX燃料」として原発で炊く、という方法もある。だが日本はMOXの製造をフランスに頼んでいる。輸送態勢も特別でコストが高い。割高な原発電気のコストを跳ね上げる。日本でMOXを製造する工場を六ケ所村に建設中だが、うまくいかず操業の延長が続いている。一方で原発を再稼働させたい。いつまでも止めておくともんじゅ同様、組織の陳腐化が始まる。機器の劣化を防ぐためには停止中の原発でも稼働中と同様のケアが必要だ。電力業界の立場に立つ経産省は何としても再稼働を進めたいが、動き出すとプルトニウムが溜まる。「もんじゅ」は原子力行政を回すのに必要な“部品”だった。とっくの昔に無用の長物になっていたのに放置されたのは、行政につじつま合わせが必要だったから。行政の不在に国民はウン兆円を遣わせられたのである。早い話、原発をやめればいいのだ。そうすればプルトニウムは出ない。そんなものをため込んで「潜在的核保有国」になどならなくていい。なまじプルトニウムなど持っていると「核の自主開発」などと言う勢力が出てくる。アメリカもそれを警戒する。日本がおとなしく子分でいるなら特権を与えるが、戦後レジームからの脱却などと言って、対米独立=自主防衛=核保有、ということを考えるなら、日本に特権は与えられない。そんな風に考えているようだ。戦後の世界秩序はアメリカ主導だった。核を握ったことでその力は一段と増した。二つの核大国、米ソのにらみ合いが冷戦時代の秩序だったが、ソ連が自滅しアメリカ一極支配となった。20世紀末からの十数年間は、市場経済が世界を席巻し、米国の繁栄は永遠に続くかに見えたが、それもつかの間かもしれない。核技術も特別なハイテクではなくなり、途上国でもこなせるようになった。特権を維持したい保有国の秩序に逆らい、新規参入が後を絶たない。平和利用と言いながらも、原発はプルトニウムを通じて兵器と連動する。原子力発電といっても、基本原理は産業革命でスチーブンソンが発明した蒸気機関が原型である。お湯を沸かしてタービンを回す。そのお湯をわかすために兵器として開発された原子力を使う。しかも発電に使われるのはその3割で、その他のエネルギーは海や空中に吐き出される。福島の事故から何を学んだのか。引導を渡された「もんじゅ」は、日本の原子力行政の総崩れの発端になるかもしれない。折しも日米原子力協定が2018年に30年間の有効期限を終える。延長するか、新たな協定を結ぶか、ナシにするか。そろそろ考える時期が来た。戦後の日米関係を考え直すきっかけでもある。核と原子力は戦後の日本を考えるキーワードだ。「もんじゅ」をどうするか。原子力と私たちの付き合い方を考える糸口はここにもある。(完)山田さんは、「早い話、原発をやめればいいのだ。そうすればプルトニウムは出ない。そんなものをため込んで「潜在的核保有国」になどならなくていい。」と、言い切っています。同感です。福島の事故の教訓は、絶対安全はないということです。そして、原発は制御が難しいということです。汚染水の処理もおびただしい核廃棄物の処分も決まらないままです。首都直下地震で東海原発は無傷でいられるでしょうか。南海トラフ巨大地震で、浜岡や伊方などの原発は絶対に安全といえるでしょうか。東日本大地震から5年後に起きた今回の熊本地震は、その警鐘に思えてなりません。プルトニウムのみならずこれ以上核廃棄物を出し続けることは、やめるべきです。これまで原子力に投入してきた資金や人材を、再生可能エネルギーに投入する時期に来ていると思います。再稼働させて一時的に収益を改善させても、核廃棄物を増加させて次の世代に負の遺産を残すだけです。
2016.05.25
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原子力規制委員会の勧告が出た頃でしょう。ダイヤモンド・オン・ラインにこんな論考が載っていました。筆者の山田さんは、朝日新聞出身の方です。長いので2回に分けます。「もんじゅ」失格で原子力政策の総崩れが始まった 山田厚史の「世界かわら版」【第97回】 2015年11月26日原子力の平和利用が輝いて見えた20世紀後半、高速増殖原型炉「もんじゅ」はナイーブな原子物理学徒の夢を形にした、未来そのものだった。それが今や「あだ花」に終わろうとしている。原子力規制委員会は、もんじゅの事業主体である日本原子力開発研究機構を失格と判定し、運営主体を替えるよう文科大臣に勧告した。だが新たな引き受け手があるはずはない。20年間ほぼ止まったまま、という現実に「開発に見切りをつけろ」と言ったに等しい。誰かが言わなければならないことを規制委が言ったに過ぎないが、ことは「もんじゅ」だけの問題にとどまらない。青森県六ケ所村の核燃料サイクルも事業化のめどが立たず、22回目の計画延期となった。核燃料廃棄物の中間処理場の目途も立っていない。最終処分場など夢のまた夢。原発の再稼働だけは進めるらしい。■20年もの足踏みを経て 今や人材と技術の墓場トイレのないマンションと揶揄された原発の弱点を、克服する切り札が高速増殖炉だった。原発で燃え残ったウランやプルトニウムを燃料に炉を炊き、消費した以上のプルトニウムを生み出す高速増殖炉。魔法のような技術が実用化されれば「核のゴミ問題」は乗り越えられる、とされてきた。兆円単位の税金を惜しみなく投じて完成したものの、試運転中にナトリウム漏れの事故が起きた。それが1995年、以来20年間ほぼ止まったまま。2006年に運転再開したものの炉の重要部にクレーンが落ち、取り出すこともままならない醜態を演じた。日本原研が信用を失ったのはナトリウム漏れの火災を起こした時、事実を隠し、嘘の報告をしたためことだった。クレーンの落下事故のあとも、検査・補修体制の不備がたびたび指摘された。それでも改まらない運営体制に規制委員会もさじを投げた。今や「もんじゅ」は人材と技術の墓場になっている。計画に着手したころ「もんじゅ」は最新技術だったに違いない。しかし20年も足踏みしていたら技術は陳腐化する。そこにあるのはすでに出来上がった装置だ。いまさら最新の技術を投入する余地はほとんどない。時代遅れのシステムをひたすらお守りすることに、研究者はときめくだろうか。装置も劣化する。原子炉は配管のお化けのようにうねうねとパイプが走っている。高温の金属ナトリウムが流れる配管は劣化する。継ぎ目にちょっとした不具合が起これば大事故につながりかねない。20年止まったままの機械や組織がどんなものか。リスクは日々増大し、人材が集まるはずもない。蘇ることはまずないだろう。「もんじゅはすでに終わっていた。だが、止められなかった」。事情を知る人はそう指摘する。抱える研究者をどうするか、という原子力ムラの都合もさることながら、「もんじゅ」を諦めると、原子力政策のつじつまが合わなくなる。最大の問題は「プルトニウム」の処理だ。■アメリカの庇護下での「潜在的核保有国」の幻想地獄の神であるプルートーの名を冠したこの元素は、核兵器に欠かせない原料だ。原子炉でウランを燃やすことでできる。すでに日本には45トンのプルトニウムがある。これは核兵器5000発分の原料に相当するといわれる。核兵器不拡散を原則とする世界で、核兵器を持たない国がプルトニウムを保有することは制限され、国際原子力機関(IAEA)の厳しい査察を受ける。日本は非保有国の中で最大のプルトニウム保有国だ。本来なら持ってはいけないプルトニウムを大量に抱えることが許されているのは、アメリカの庇護があるからだ。日本の原子力開発は冷戦を背景にアメリカの許諾のもとに始まった。湯川秀樹、朝長振一郎などノーベル賞学者を輩出した理論物理学の実績の上で、「アメリカの子分」として研究開発が許された。それが日米原子力協定である。手の内はすべて米国に晒す、核保有国にはならない、という大原則に基づき日米協力が謳われた。平たく言えば、日本の原子力開発は「アメリカの下請け」である。その一方で、隷属的な関係に面従腹背しながら「潜在的核保有国」として国際社会でしかるべき地位得たいと考える人たちがいる。外務省や経産省の高級官僚にその傾向がある。この手の人たちは「国際社会は核保有国が優越的地位に立っている」と考える。IAEAはアメリカを筆頭とする核保有国の権益を守る機関で、「世界平和のため核不拡散を」というお題目も裏を返せば、核保有国の既得権を守る参入障壁なのだ。日本は戦争に負け、核の保有は許されない。しかし高い技術力と十分なプルトニウムを持つことで、その気になったらいつでも核保有国になれる、という地位を築くことが日本の国益だ、という論理である。イスラエルは核を持っているらしいが、国際的な非難を受けない。核不拡散条約に加盟していないからIAEAの査察は受けない。アメリカといい関係だから特権的地位を与えられている。日本も同じだ。非核保有国でありながら大量のプルトニウムの保有が許されている。アメリカのお許しがあるからだが、その根拠になっているのが「もんじゅ」の存在だ。プルトニウムは高速増殖炉に使います。核兵器の原料ではありません、という理屈だ。高速増殖炉は20世紀後半、先進各国が競い合って開発した。ウランを輸入に頼る日本はエネルギー安全保障の観点からも、使用済み燃料からプルトニウムを取り出し、繰り返し使える高速増殖炉に取り組んだ。科学者の胸を揺さぶる「夢の技術」への挑戦でもあった。米・英・仏・露などが挑戦したが、空気に触れただけで発火する高温の金属ナトリウムを配管の中で循環させるなどの製造技術と、高いコストが壁になって、ほとんどの国が成果を出せず開発に見切りをつけた。(前半終わり)「夢の技術」が、20年間も停滞して今や設備は劣化して人材と技術の墓場だそうです。当初は優秀な人材を出向させていた民間企業も、今や見切りをつけたと報じられていました。研究者もときめかない士気の落ちた組織では、やめたほうが賢明なようです。無理に強行して、また事故でも起こしたら大変です。年200億円、1日当たり5500万円です。原資は、税金です。ナトリウムが固まらないために保温維持するだけの、電気を生み出さない原発です。一方、もんじゅは日本のプルトニウム保有の理由付けともなっているとのことです。「潜在的核保有国」のコストなら安い?そもそも、国民の大多数は日本が核保有国になるなんて望んでいません。もんじゅの稼働が不可能なのは、優秀な官僚なら知っているでしょう。どうも簡単にやめられない事情は、この辺にありそうです。続きます。
2016.05.24
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今日は30度を超える今年初めての真夏日でした。1週間ほど前から、玉川上水脇の農地で麦が実っています。昨日散歩した時に撮影したものです。夕日をあびて、輝いています。実っている麦畑を見たのは2回目です。1回目は中国河南省鄭州市(ていしゅうし)の郊外です。黄河のほとりに行く途中に、麦畑が広がっていました。稲穂はよく見ますが、麦は見ることがありませんでした。初夏に実をつける景色が、新鮮でした。こちらは、小さな麦畑です。さて、この麦は何になるのでしょう。右手を拡大すると、吉祥寺の丸井やキラリナが遠くに見えます。2~3km先でしょう。こちらは、昨日の夕日です。この時期は、三鷹方面に日が沈みます。多摩の山々に日が沈みます。女子バレーボールのオリンピック予選を見ていました。タイ戦は見ごたえがありました。バンコク竹停さんのブログでのやり取りです。私:全然関係ないですが、タイの女子バレーチームのオリンピック出場がなくなりましたね。日本戦を見ていましたが、タイが勝つと思っていました。監督がレッドカードをもらってはだめですね。せいぜいイタリアの監督(イエローカードをもらっていました)くらいまででしょう。キャプテンの木村選手のインスタグラムが、タイからの抗議(3000通)で炎上したそうです。八つ当たりですね。それにしてもタイは強くなりましたね。 (2016年05月22日 09時18分18秒) 竹停さん:いつもコメントありがとうございます。タイでは、多くの人が日本が審判を買収していたと思っています。私は試合を見ていないしよくわかりませんが。 (2016年05月22日 13時17分26秒) 審判の買収は、サッカーなどでよく聞く話ですがバレーボールでは聞きません。失礼ながら日本の実力からすれば、そんなことをする必要があったとは考えられません。ちょっと残念なタイ国内の反応でした。次の東京大会(開催されればですが)には、是非参加してほしいですね。審判の買収もIOC委員の買収もあってはならないことは、言うまでもありません。
2016.05.23
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もんじゅ やはり廃炉にすべきだ 高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について検討している文部科学省の有識者検討会が先週、報告書案の議論に入った。機器の点検漏れなどが次々と発覚したため、原子力規制委員会が昨年11月、原子力研究開発機構(原子力機構)に代わる運営主体を探すよう馳浩・文科相に勧告した。それを受けての作業である。しかし、報告書の原案は具体的な運営主体について記さず、「研究開発段階炉の特性を踏まえた保全計画の策定・遂行能力がある」「社会の関心・要請を適切に反映できる」など、当たり前で従来も言われてきた条件を示すにとどまった。案は「これまで繰り返し改革に取り組んできたが、十分な成果が上がっていない」とも指摘する。今回に限って改革が成功し、もんじゅの管理が十分改善される理屈は見当たらない。年間200億円もの維持費がかかり、巨額になるのが必至の安全対策費は現時点で試算すら出せていない。もんじゅは、やはり廃炉にすべきだ。最大の問題は検討会でも指摘が出た通り、費用対効果の議論をしていない点だ。もんじゅを誰がどれほど必要としていて、運転のためにどれだけのお金を投じる用意があるのか。その検討がすっぽりと抜け落ちている。もんじゅはいまや、国の原子力政策でも微妙な存在だ。かつては、原発の使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、高速増殖炉で燃やす核燃料サイクル実現に向けた中核的施設という位置づけだった。だが、1995年のナトリウム漏れ事故以来20年以上もほとんど運転できていない、その間に核燃料サイクルの必要性は薄れる一方で、民間に高速増殖炉を望む声はないに等しい。3年前に文科省がまとめたもんじゅ研究計画では、高速炉より廃棄物対策での研究を前面に打ち出すしかなかった。それでも、政府がもんじゅの旗を降ろさないのは、核燃料サイクルに影響が及ぶことを警戒しているからだ。しかし、サイクルはもはや虚構に近い。政府がそう認めれば、各地の原発が抱える大量の使用済み燃料の処理問題が一気にクローズアップされるのが必至だ。それをごまかそうともんじゅを抱え続けるのでは、あまりに問題が大きい。廃棄物処理の研究は基礎段階だから小型実験炉で十分だし、その方が効率的だ。もんじゅを延命する理由にはならない。朝日新聞 2016年5月22日(日)の社説です。原子力規制委委員会から運営主体の見直しを求められて、文科省が今はやりの第3者を設けてお知恵拝借というのが、この有識者検討会です。さて、その知恵者の方々とは、 学校法人根津育英会武蔵学園学園長, 有馬朗人委員株式会社読売新聞社論説委員, 井川陽次郎委員学習院大学法学部教授, 櫻井敬子委員一般社団法人日本原子力産業協会理事長, 高橋明男委員東京大学大学院工学系研究科教授, 中尾政之委員日立GEニュークリア・エナジー株式会社顧問, 丸彰委員東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科教授, 宮崎久美子委員法政大学大学院デザイン工学研究科客員教授, 宮野廣委員名古屋大学大学院工学研究科教授, 山本章夫委員の面々です。座長の有馬さんは、元東大の学長ですね。社説を読む限りでは、この検討会設置前に言われていたことを繰り返すだけのようです。当たり前の運営条件を満たす運営主体を挙げてほしいし、もしないのであれば、その旨述べてもらいたいと思います。もんじゅ関連の費用については、建設費 5860億円運営費 4226億円廃炉解体費 1860億円 (含むふげん分)関連施設の建設運営費 838億円合計 12784億円 (東京新聞 2015-11-17)で、あっさり1兆円を越えています。継続するということになれば。毎年200億円の維持費がかかり更に、巨額な安全対策費がかかります。朝日の社説は、廃炉になれば各地の原発が抱える大量の使用済み燃料の処理問題を挙げていますが、それだけにとどまらないように思います。その辺の事情については、次にブログアップしたいと思います。PS:東電柏崎刈羽原発に掲げられていました。確かに、「民間に高速増殖炉を望む声はないに等しい。」ですね。もんじゅはいつの間にか消えています。
2016.05.23
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米国防長官「心から謝罪」 沖縄遺棄事件、防衛相と協議2016年5月22日 朝日新聞沖縄県で米軍属の男が女性の死体遺棄容疑で逮捕された事件を受け、中谷元・防衛相は21日夜、カーター米国防長官と電話で協議した。中谷氏は「卑劣な行為による極めて残忍で凶悪な事件の発生は言語道断であり、極めて遺憾だ」と抗議し、綱紀粛正と再発防止を求めた。カーター氏は「被害者と遺族に心から深い謝罪を表明し、事件の捜査に全面協力する」と答えた。成人式を終えて、ステップアップを目指していた20歳の女性が、乱暴されて殺された痛ましい事件です。綱紀粛正と再発防止は、何回聞かされたことでしょう。沖縄の施政権が日本に返還された(本土復帰)1972 年から2010年の39年間の米兵等による犯罪検挙件数 は5,705件で、そのうち殺人,強盗,婦女暴行,放火などの「凶悪犯」は10パーセントを占めている。凶悪犯罪には,民間人殺人事件12件のほか,1995 年9月の女子小学生が米兵3人にレイプされた少女暴行 事件が含まれている。この39年間では,年間平均約150件の米兵等の犯罪 が発生しているのである。また,米兵等による交通事故件数は,1981年~ 2010年末の累計で2,588件、年間平均86件が発生し ている。 ( 沖縄県知事公室基地対策課「沖縄の米軍基地の現状と課題」)本来は、ゼロであるべきなのにこれはひどいです。それってどうなの? 沖縄の基地の話という、「沖縄米軍基地問題検証プロジェクト」のブログでは、こんなQ&Aが掲載されていました。http://okidemaproject.blogspot.jp/2016/03/7-3.html米兵による性犯罪発生率は、沖縄県のそれよりも低い。米兵による事件・事故の被害は、誇大に宣伝されている。 ??? 本来、外国軍が駐留していて、その兵士による犯罪があれば、1件でもあってはならない「余計」な件数です。アメリカ政府・国防総省は、アメリカ軍の「内部」での性暴力の防止に苦労していて、専門の性暴力防止・対応部を設置しているほどです。2015年5月に発表された最新の年次報告書では、一年間で米軍人約20,300人が、性暴力の被害者となったとされています。このうち女性兵士が約9,600人で、アメリカ軍の女性兵士全体の4.9%に上ります。男性兵士の性暴力被害約10,600人は、衆目の中で裸にする、といった「いじめ」的なものが多いのですが、女性兵士が被害を受けたのは、いわゆる性犯罪です。言葉によるハラスメントは、この中に含まれません。この数は、実際の届け出数の数倍あり、性犯罪被害者が訴え出られない状況が軍の中でもあるため、憂慮した国防総省が実数を探るために様々な調査をした結果です。アメリカ軍は、自らの内部で、自らの女性兵士すら守れていません。実に、一年間に20人に1人の女性兵士が性暴力の被害を受けているのです。沖縄の米軍が性暴力防止で抜きん出た成果を上げている事実もありません。こうした軍隊という組織の中で、重いストレスのかかる訓練を受けている若い兵士が、沖縄の街に多数繰り出しているのです。事件の度に米軍が言う綱紀粛正・再発防止が不可能であることは明らかです。「実に、一年間に20人に1人の女性兵士が性暴力の被害を受けている」とは、驚きです。横須賀などでも度々米兵の犯罪が報道されます。自衛隊でもいじめや暴行事件、それを苦にした自殺などが起きていますが、その比ではないようです。これが本当ならば、米軍は性犯罪集団といわれても返す言葉がないでしょう。中国や北朝鮮ではなく、米軍こそが脅威です。本土の自治体が米軍基地を受け入れたくない背景には、こういう事情もあるのではないでしょうか。
2016.05.22
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舛添知事:政治資金問題、第三者に調査依頼5月20日 毎日新聞政治資金の使途をめぐって数々の私的流用が指摘されている東京都の舛添要一知事は20日、都庁での定例記者会見で、数々の疑いが持たれたことについて「都民の皆さまに、心から深くおわびしたい」と改めて謝罪した。「(先週の会見での説明が)分かりにくい、信じがたいという声があったことを真摯(しんし)に受け止め、公正な目で見てもらう必要があると考え、私の事務所と関係ない弁護士に、政治資金の支出について第三者の目からしっかり見てもらう」と述べた。すでに複数の弁護士に調査を依頼したという。また、自身の進退については、「全力を挙げていい仕事をしたい」と述べ、辞職を否定した。13日の会見で、家族旅行費を会議費名目で支出するなど政治資金を私的流用した疑いが持たれたことについて「誤解を招いたので(支出を)返金する」と話し、「こういう疑惑が持たれることは誠に恥ずかしい。深く反省して二度とないように努力する」と謝罪した。しかしその後も、インターネットオークションサイト「ヤフオク!」で購入した浮世絵などの美術品代の一部を政治資金管理団体から「資料代」として支出していたことや、自分の似顔絵がデザインされた和菓子を政治資金で大量購入していたことなど新たな私的流用の疑いが相次いで指摘されていた。昨日の都知事会見を見ました。「第三者の厳しい目」や「精査」を繰り返すばかりでした。前半、記者の質問がこの第三者の調査に関することに集中したのは、舛添さんの戦術に乗せられた感があり残念でした。前回の会見で不明だったことや、それまでの取材結果に基づいて質問してほしかったです。後半に「パジャマや肌着の購入が政治活動か」などの質問もなされましたが、「第三者に諮る」との回答でした。政治資金以外の公用車問題も「第三者に諮る」ですから、この日はもう答える気はないのは明白でした。政治活動の基準は?と聞かれて、都民のためになる活動と答えていました。ちゃんとわかっているなら、謝罪して辞任すればいいと思うのですがそうもゆかないのでしょうね。都議会に迷惑をかけたくないとも言っていました。まず都民だと思うのですが、ここに本音がありそうですね。17日までは強気でしたが、都知事を支持し議会の多数を握る自民公明党から苦言を呈されて急に変わったようです。都知事としては、百条委員会を設置されて、最後に不信任を突きつけられるのは避けたいところでしょう。一方、自民党サイドとしても舛添のかわりはすぐ見つからず、弱体化した知事なら上手くコントロールできるという腹積もりもあるようです。選挙には50億円かかるそうですが、こんな人に都政を任せたいと思う人はいないでしょう。参院選と同時なら、コストセーブできるという人もいます。さて、今回の報道で印象的だったのは、舛添さんの政治資金が流れた先です。まさか政治活動費で計上されているとは思っていなかったでしょうからびっくりしたでしょうね。「食事はいつも家族だけで来ていた。」「会議はしていない。」「買ったのはパジャマと肌着。」「売った絵はこれ。個人的な蒐集だと思った。とても外国人への贈り物になるとは思えない。」「白紙の領収書を要求された。」などなど率直な証言が伝えられました。カメラの前で話す人もいます。記者のしつこい取材もあるでしょうが、それだけではないように思います。これらの人も、あきれ怒っているのです。公私混同の共犯者にされたくないのでしょう。ファミリー企業の株式会社舛添政治経済研究所 ( 世田谷区代田三丁目48番1号 TEL 03-3410-5221)の社長の弁も聞いてみたいです。最後に、第三者についてです。どんな人が引き受けて、どんな結論を出すのか興味深いです。でも、ケチで有名な舛添さんの依頼を受ける弁護士なんているのでしょうか。結果次第では、舛添事務所の顧問弁護士との問題も起こるでしょう。宇都宮さんや橋下さんならみんな納得するでしょうが、あり得ないでしょうね。甘利さんが依頼している謎の弁護士なら、結論が出ないから好都合かもしれません。でも、それは許されませんね。
2016.05.21
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何度もアップグレードのメッセージが出るので、根負けして受け入れました。発表してだいぶたつので大丈夫かなと思っていますが、中にはこんな人もいらっしゃるようです。gooブログ 健康自由メモWidows10のグレードアップ?http://blog.goo.ne.jp/goo3-69/e/8e40033009222cba275fa6153d098becこの方はうまくゆかず、3日かかって元の設定に戻されたそうです。私の場合は、数日前から17日の23時開始とのメッセージが表示されました。約90分ほどかかるので、早寝の人は時間を早めたほうが良いと思います。メールとブログは問題ありませんでしたが、いろいろな設定が白紙になってしまいました。若干不具合のアプリもありましたが、今のところ問題ありません。問題は、何が白紙になっているのか一覧でわからないということです。使ってみてわかるというのが、厄介です。慣れた人ならアップグレード時に、手順よく確認してゆくのでしょうが、私の場合は走り、いや歩きながらです。本日も、プリンターが設定させていないことが分かりエプソンのマニュアルを見ながらしばし格闘した次第です。やってみて、このマニュアルも正確ではありませんでした。PS:アメーバに関連のニュースが出ていましたので、ご紹介いたします。 アップデートに注意です。恐るべきWindows10へのアップデートの誘い、キャンセルしないと自動アプデート Microsoftが推進しているWindows10へのアップデートが最終局面を迎えている。これまではアップデートの通知がポップアップされてもOKしない限り実行されなかったが、今回の通知変更で、アップデート予定をキャンセルするか変更しない限り、通知された日時で自動的にアップデートが実行されるようになった。アップデートの通知はこれまで通りポップアップで表示されるが、ポップアップウインドウの×で閉じても“キャンセル扱いにならず”強制的に決められた日時にアップデートされてしまう。通知画面を×で閉じてしまった場合は、タスクバーからWindowsアイコンを選び、アップグレードのスケジュールから予定を取り消すことができる。さらに、アップグレード日時の15分前には、実行の最終確認がポップアップされるので、そこでキャンセルすることも可能だ。なお、この現象は「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」を選択している状態で発生するので、強制アプデを避けたい場合は、「Windows Update」からステータスを変更しておく必要がある。また、図らずもWindows10にアップグレードされた後でも、31日以内ならば、ダウングレードを選択することができる。Microsoftは無料アップデートの期限を7月28日としており、それ以降は通常購入と同じ1万9008円になると報道したメディアもあるが、同社は価格を明確にしておらず、7月29日以降もしばらくは無料期間が続くのではないかという観測が多くなっている。 Windows10にアップグレードする方法 URL:https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-upgrade 2016/05/19日本清酒の千歳鶴です。北海道のお酒です。男山や北の誉以外にもあるのですね。ここは余市にワイナリーを持っています。
2016.05.20
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2泊3日の短い旅行でしたが、ニツカのブランデーチョコレート以外にもお土産をちゃんと買い求めました。ホテルのはす向かいには、六花亭が店を構えていました。空港売店にないバターケーキやチョコレート、新製品がありました。お菓子以外にも、袋やステイショナリーも売っています。2階は、喫茶が楽しめます。化粧缶は350円ですが、こちらのパッケージングは無料です。お土産用の袋も何枚かいただきました。看板商品のバタークッキーは、ばら売りで125円です。こちらは、洞爺湖に行った娘が、買ってきたお芋のお菓子です。三方六で有名な柳月の詰め合わせです。先方からいただきました。北海道のフリーペーパーです。パピリカはJALの機内で配られたものです。ほかにも何種類か市内の観光スポットに置いてありました。羽田には、札幌のホットペッパーまでありました。中はこんな感じで、割引のクーポンや無料ドリンク券がついています。1品無料とかカニ半額なんていうのもありました。でも、何紙か見ると掲載されている店は、共通しています。都内に出店している店もあります。地元の人の評価はどうなんだろうと思ってしまいます。たとえ観光客相手であっても、札幌は東京と違って、どこで食べても美味しい?
2016.05.19
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買い物を済ませ、ホテルでバッグを受け取り札幌駅に向かいました。新千歳空港へは15分ごとに電車があるので、便利です。午後2時前に空港のカウンターに行ったら、JALのさくらラウンジは工事中で閉鎖されていました。代わりに、一人1000円の金券をいただきました。飲食、物品に使え、カード会社のラウンジ利用にも使えるので、そこで過ごしました。ソフトドリンクは無料でしたが、ビールは有料(400円)でした。空港内にはこんな展示もありました。家内によれば右から3つめが「アテンション・プリーズ」時の制服だそうです。そういえば、東亜国内航空、JAS(日本エアシステム)なんて会社もありました。帰りの3時の便は、行きよりもやや乗客が多かったです。4割くらい?座席は非常口近くの足を伸ばせる席で、CAさんと向かい合わせの席です。CAさんは、○丸さんという柏に多い姓の方でした。ANA機の着陸です。離陸直後です。翼の下のあたりには、太陽光発電パネルが見えます。北海道を離れて本州へ。海がきれいです。岩手県北上山地上空だと思いますが、新緑はまだまだです。海岸沿いに南下し、関東地方に近づくとゴルフ場が増えてきます。中央には、太陽光発電パネルが見えます。(ゴルフ場の転用?)ここの前には、白い風力発電の設備も見えました。午後4時半羽田に到着し、吉祥寺に着いた時には小雨が降っていました。
2016.05.18
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大通り公園の端、テレビ塔付近では観光案内のボランティアの方がいました。案内を申し出を受けましたが、すでに見てきたところなので辞退しました。食事場所を尋ねたら、公園隣の市役所の展望回廊(無料)を勧められました。教えてもらわなかったら、市役所だとはわかりません。19階からの眺めです。札幌駅方面で、正面がJRタワー、その横にANAホテル、手前にエスタも見えます。真下には、時計台が見えました。テレビ塔(147.2m)付近です。噴水が見えて、奥はすすきのでしょうか。19階のパーラーは見晴らしがよいですが、ここは喫煙OKなので、とてもたばこ臭いです。公共の建物は全館禁煙というところが多いですが、札幌は遅れていると思いました。こちらは18階の食堂です。さすがにここは禁煙で、(有)ライラックという会社がやっています。職員食堂ではありません。やっぱり市役所です。時計台には思い入れがあるみたいです。私が注文したジンギスカン弁当(540円)です。お肉はくさみがなくおいしかったですが、ご飯はNGでした。最近は「ななつぼし」なんていうおいしい米を生産している北海道ですが、ここはいまいちでした。家内は海老天そば(860円)です。食後のコーヒー(100円)をいただいて、今回の旅を締めくくりました。記念撮影用のお立ち台が設置されていました。札幌市の人口は194万人。北海道の人口(540万人)のなんと36%を占めます。前回訪れた時から、ずいぶん変わりました。特に駅付近は、変わったように思います。
2016.05.18
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毎日早く寝て、朝風呂の札幌旅行です。3日目は午後3時のフライトなので、大通公園に行きました。ホテルから歩いて10分ほどで、西5丁目あたりに到着です。チューリップが咲いて、花壇には花がいっぱいです。聖恩碑(1936年 昭和11年の昭和天皇行幸への感謝と、翌1937年 昭和12年の札幌市水道創設を記念して造られた、高さ約16メートルの石の塔)が見えます。下が、噴水になっています。こちらは、漁民の像です。どなたの作品かは知りませんが、なかなか力強い建立者の思いが伝わってくる象です。明日からライラックまつりですが、この時は少し咲き始めていました。北国の花壇と題したコーナーで、4つ設置されていました。ホップはこれからです。この花は何?こちらは、有名なイサムノグチのブラック・スライド・マントラです。「この作品は子どもたちのお尻によって磨かれる」とのノグチの言葉通り磨かれていました。これは、日時計ですね。この日は、あいにく曇りでした。噴水とテレビ塔ですが、花壇がユニークでした。こういうのいいですね。色弱検査を思い出します。本郷新さんの泉の像、撮影スポットの定番ですね。人が多かったです。観光馬車も運行していました。家内は初めてで、満足したようです。続きます。
2016.05.17
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小樽には天狗山や北一硝子などの見どころもありますが、それはまたの機会です。小樽駅に着いたのが、午後5時です。JRなら札幌まで30分ですが、高速バスにしました。1時間ほどかかりますが、急ぐ旅でもありません。景色優先です。札幌近くになると住宅が増えてきました。海も見えます。ホテルでは、らーめん、スープカレー、ジンギスカンなどのカテゴリーごとにお店案内のファイルが用意してありました。従業員などのコメント付きです。日曜日は休みというところも多いです。お昼にうに丼を食べたので、おなかはすいていません。夜は軽くという事で、らーめんです。おすすめの老舗月見草に行くと、店じまいの最中でした。「スープがなくなり次第終了」とありましたが、7時半で閉店とは意外でした。仕方ないので、第2候補の白樺山荘に行きました。駅そばのエスタというビル10階にあります。札幌らーめん共和国、らーめん博物館やらーめん○○とはやりのスタイルです。中旬から札幌ラーメンショー開催だそうです。いちおう目当てのお店を確認して、他も見て回りました。暗く写っていますが、もう少し明るいです。呼び込みをしている店もあります。北海道のらーめんは、札幌、旭川、函館が3大産地みたいです?やっぱり味噌ということで、予定通り白樺山荘に入店しました。入りは7割くらいでした。基本1杯800円が相場でしょうか。家内は、ピリ辛味噌ラーメン(880円)です。私は、味噌チャーシューメン(980円)にしました。ゆで玉子はご自由にということで、テーブルに山盛りになっていました。見ていたらまずはラーメンが来る前に1個、来てから1個という人も多いようです。もとは喫茶店だったようです。札幌中心に出店していますが、都内にも期間限定で3店出店していたようです。HPで確認したら、札幌市内に6店、新千歳空港に1店です。札幌を代表する味噌ラーメンということで、食べてみました。お店の数からすると、地元の人に愛されている味なのでしょう。選りすぐりの8店なのでしょう。函館のあじさいもありました。ハーフサイズもあったので、はしごする人もいるのでしょう。それにしても店主が腕組みをしてポーズをとっているのは、なぜなのでしょう。外国人向けのリーフレットです。
2016.05.17
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余市から乗ったバスはローカルバスでした。行きとおなじ道ですが、風が出てきて海が荒れてきました。温室状態のバスで、うとうとしながら40分ほどで小樽到着です。観光の目玉の運河までは、ゆるやかな坂を下って徒歩10分です。途中で、手宮線(日本で3番目の鉄道)の廃線跡が遊歩道になっていたので、右折しました。こういう景色は、チャイナさんに人気があるようで何人かが写真を撮っていました。チューリップもきれいに咲いていて、こちらも撮影者が多かったです。美術館をのぞいて、通りに出ると旧日銀小樽支店が見えてきました。日銀通りですが、市中銀行が並び北のウォール街と言われていたそうです。今は、金融資料館となっていて無料で見学できます。金庫の中には、こんなものもありました。こちらも使わせてもらいました。買い求める人を見ることはありませんでした。小樽バインではワインを売っていましたが、今日はもうお酒はいいです。ホテルとして利用されている銀行もあります。この櫓は階段のみです。櫓の上からの眺めです。手前の橋は浅草橋で観光案内所があります。運河脇の遊歩道からの眺めです。左手はホテル、右手は石造倉庫群(今は飲食店など)です。日曜画家かと思ったら、製作販売で向かいの壁に作品が並べられていました。カモメは本物です。小樽と言えば、やはりこの曲ですね。しばらく歩くと運河めぐりのボート乗り場です。残念ながら、風が強くて午後5時まで欠航でした。夜景もきれいだそうですが、宿は札幌です。ここで小樽観光は終了です。途中で見かけたおたる都通り商店街です。ちょっとさびしかったです。
2016.05.16
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ほろ酔い気分で試飲をおえ、お土産売り場をのぞきました。当然のことながら、売り物はウイスキー類です。北海道と言えば、熊なのでしょうね。おつまみで食べておいしかったので、2箱買い求めました。1箱780円。ウイスキーチョコレートというのもありました。運転には支障ないそうです。中はこんな感じです。20枚入りですね。駐車場には、観光バスも止まっていました。赤い屋根の貯蔵庫が続いています。東京の4月ぐらいの気候です。空が青く空気がおいしいです。1時間ぐらいの予定でしたが、資料やビデオを見ていたら2時間近くかかっていまいました。蒸留所内にもレストランがありましたが、ガイドブックにあった余市駅近くのかきざきというところで昼食をとりました。午後1時を過ぎていましたが、満席でした。家内は念願のうに丼です。白うにと赤うにがありますが、この日は味が濃厚な赤うにです。時価で、この日は2660円でした。酢飯は50円増ですが、うにを味わいたいので白飯です。私はほたて丼で酢飯にしました。(950円)すでにアル―コールが入っているので、ビールは不要です。どちらも安くて美味しかったです。お店はこんな感じで、下がスーパーになっています。ちなみにうには、1パック2250円で売っていました。東京の半値というより、塩水うには売っていません。お買い得ですね。うにとほたて、そしていくらで満腹となって、小樽行きのバスに乗り込みました。(バス停が4番、5番と2つあるので要注意です。)おまけです。自宅のパネルです。
2016.05.16
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自宅の次は、ウイスキー博物館です。前半は製造工程や世界の産地の紹介です。天使の取り分(天使の分け前とも、 Angel's share)の模型表示が興味深かったですね。蒸発分を回収できたらと思います。ボトルコレクションです。資料もふんだんに展示されていました。真ん中の四角いのが創業当時のウイスキーです。宣伝下手のニッカですが、サントリーへの対抗上それなりにやっていますね。オーソン・ウェルズのCMはインパクトがありました。彼ならお金を積まれても当時のサントリーウイスキーのCMには出なかったでしょう。ガイドツアーのお姉さんが、無料試飲の説明をしています。お酒は3種類で、各1杯(15cc)だそうです。竹鶴ピュアモルトは、トワイスアップで、スーパーエリーじゃなくてスーパーニッカは、1:2の水割りで氷は3個、そして21回ステアーするそうです。アップルワイン、と言ってもアップルブランデーも入っているのでアルコール分は22度ですが、こちらはロックで飲むそうです。なお、博物館内には、有料試飲のコーナーも設けられていました。無料試飲は、レストラン樽が併設されたニッカ会館で行われています。余市川沿いの桜が、満開でした。お酒はたっぷり用意されています。水、氷、ソーダ水、ソフトドリンクは、アサヒのアップルジュースとウーロン茶でした。窓側に座って、桜を見ながら楽しみました。ストレート、ロック、トワイスアップ、水割り、ソーダ割りと、30分くらいは飲んでいました。何杯飲んだかは覚えていません。おつまみは有料です。ミックスナッツが310円、ブランデーチョコレートが210円でした。皆さん楽しそうに飲んでいます。ここでもちゃんと記念撮影ができるよう配慮されています。「マッサン」を見るまでもなく、ここは本物を追求するウイスキーメーカーです。「おいしいですね」と年配の係りの方に声をかけたら、うちは宣伝が下手ですがちゃんとしたものを造っていますからと返され、更に某社のものは飲みやすくするため味の素を入れているという話をしてくれました。「何も足さない。何も引かない。」は、某社のウイスキー「山崎」のCMでした。もしかしたら山崎以外は、何か足しているのでしょうか。モルトは余市と宮城、グレーンは宮城、ブレンドは栃木、壜詰めは柏で行っているそうです。
2016.05.15
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余市蒸留所続きです。製造工程エリアの最後に、設立当初の事務所が保存公開されていました。撮影は、ガラス越しです。摂津酒造阿部社長、ドラマで西川きよしさんが演じたひとですね。イギリスに首実験に行ったそうです。RITA HOUSE 1934-1984年まで研究所として使われていたそうです。中は、ティールームになっていました。従業員用でしょうか。横からはこんな感じで、記念撮影用のしつらえです。中庭の向こうの建物群は、貯蔵棟です。サントリーの白州は、山の中腹を削っていました。山梨の夏は、暑いからでしょう。銅像を建てると会社が駄目になるという言い伝えがありますが、ニッカもその例にもれず、今はアサヒビールの傘下です。私が経営再建支援のお手伝いに行った会社も、創業者の大きな立像が建っていました。市内にあった自宅も蒸留所内に、移築保存されています。公開部分は、右側のホールのみですが、応接室の調度などは別途公開されています。英国と言えばアフターヌーンティーです。愛用のティーセットが、展示されていました。メーカーは不明です。訪問時はすいていましたが、通常は3~4000人は訪れるそうです。GWは天気が悪かったにも関わらず、たくさんの人が来場したそうです。もともと以前から人気の観光スポットだったようで、来場者は年間40万人ほどだったとの事。入場無料、試飲OKですから。それが、朝ドラ「マッサン」で、倍増したそうです。当然、その関連の展示もなされていました。スリーボタンのスーツは意外とくたびれています。熊虎は会津の出身。昨夜の方のルーツは、旧幕府側の藩でした。北海道の人のルーツは、戊辰戦争で本土から渡ってきた人が多いのでしょうね。ふるさとに別れを告げて、新天地で生きてきた人たち。一時期までは、そんな気質があふれていたのでしょうか。堤真一さんは好演でした。他の企業なら文句のひとことも言いそうですが、そうしないのがサントリーのいいところ?ドウカウイスキーには、笑ってしまいました。北海道のドウですね。続きます。
2016.05.15
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余市蒸留所続きです。記念撮影用の三脚まで用意してあります。赤い屋根と青い空。1934年設立の醸造所です。簡単な工程図です。乾燥棟(キルン棟)の入り口には、ピート(草炭)が展示されています。ウイスキーの香りの素ですね。こちらは、蒸留棟のポットスチルです。熟練職人の石炭直火蒸留です。今でもドラマ同様しめ縄をしているのですね。暖かくてお酒の香りがしました。ここも撮影スポットです。紹介ビデオに映っているのは、焼き入れ(チャー)です。山梨のサントリー白州工場では、この焼き入れをショーとして見せていました。ウイスキーは密造者からの贈り物だそうです。一番小さいサイズの樽が、バレル(約180L)です。ワインやビール樽は、約500Lです。樽は3~4回約50年間使われます。最後は椅子やテーブルに変身です。発酵棟のパネルです。出来上がったばかりの樽詰め前の原酒は透明の液体です。続きます。
2016.05.14
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北海道行きの主目的も終わり、翌日は観光に出かけました。家内の希望で、朝ドラ「マッサン」の舞台余市に行き、その帰りに小樽に寄る予定でホテルを出ました。札幌駅前のバスセンターに行くと乗り場がわからなかったので、係員らしき女性に家内が尋ねるとつれない態度です。余市行きは中央バスが運行していて、彼女はJRバスの職員だったようです。JR北海道と言えば、たびたび事故を起こしている問題企業です。さもありなんと思いました。9:15発のしゃこたん号に乗りましたが、お客は10人くらいでした。発車したらすぐ時計台が見えてきました。市内はオフィスビルが多く、まさに支店経済の街です。円山公園、白い恋人パークをすぎると、札幌西ICから高速道路に乗りました。札幌ー小樽間なので札樽(SASSON)という名前がついています。最初一番前に座りましたが、日があたるということで、家内は海側に移りました。バスだと車高が高いので、よく見えます。空も海もとてもきれいです。「見晴」なんて名前のバス停もあります。小樽まで24km、熊は見かけませんでした。小樽で高速を降りて、駅前のターミナルで休憩です。JRで札幌から来た人たちが乗り込みます。乗車率は4割弱?遠くに雪山が見えます。海と雪山、北海道ならではの景色です。この海は、日本海ですね。好天に恵まれてバス旅満喫です。10:54余市駅前十字街到着です。「○○十字街」と言うのは、何度か目にしました。徒歩2分で、余市蒸留所正門到着です。中世ヨーロッパのお城みたいです。自由見学を選択しました。日本海に面しているので、雪も多いようです。市内散策は断念しました。その理由は、・・・。続きます。
2016.05.14
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三井Gホテルでひとやすみして、夕方向かったのは、北海道初の本格的洋式ホテルとして、1934年に開業した札幌グランドホテルです。ホテルは、本館、東館、別館からなります。昔このホテルの向かいの北海道ビル(道ビル)に札幌支店が入居していて、ここで凍ったジョッキでビールを飲んだ事を覚えています。さて、今回の旅の目的は、娘の結婚相手のご両親へのあいさつです。先様のご夫婦は、ここで結婚披露宴を催したそうです。今回は、顔合わせの食事会です。場所は、東館2階の「黄鶴」というチャイニーズレストランです。いちおうゲストなので、時間を調整して5分前に入店しました。新感覚の創作中国料理だそうですが、コースは広東風のあっさりしたものでした。サッポロビールは、ありませんでした。ふかひれがたっぷり入っていて美味しいです。あっさりした上品な味付けでした。お酒は、ビールから紹興酒に変わります。タコ入り炒飯もしっかりいただき、デザートです。当日は母の日と言う事で、こどもたちから双方の母親にケーキプレゼントです。ふたつのうちひとつを、みんなでいただきました。食べきれない料理は、ドギーバッグに入れてもらってお持ち帰りされました。中華料理は、これができるからいいですね。美味しい料理とお酒、話がはずんで楽しい食事会でした。
2016.05.13
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赤れんが庁舎は、知事室が良かったです。北海道の支配者歴代長官の執務室でもあります。開拓の関する絵画も多く展示してありましたが、北海道史に詳しくないので解説がほしかったです。少し駆け足で一通り見た後、ホテルに向かいました。預けた荷物は部屋に運んでおいたので、ラウンジでフリードリンクをどうぞとの事です。ここは朝食バイキングの会場でもあります。料金は、1500円。北海道の食材を使った・・・とありましたが、楽天のクチコミがいまいちだったの利用しませんでした。コンビニ(近くの3軒あります)で買ったお菓子で、お茶して部屋に入りました。23平米のスタンダードツインルームです。ベッド幅は120cm。5階の禁煙部屋で、窓の外はオフィスビルです。ビジネスホテルらしく、コンパクトにまとまっています。たまご形のテーブルトップがまわります。バスタブは足も伸ばせて広かったですが、利用しませんでした。と言うのも2階に大浴場があるからです。洗い場は8つ。最初は貸切状態、多くても2、3人の利用でした。シンプルな洗面所です。なかなか東京では見ることができない自販機です。サッポロクラッシックは、子供の頃飲んだ?ビールの味ですね。湯あがりの休憩スペースです。札幌駅から徒歩4分の三井Gホテル。安く泊まれるとのことで、今回は楽天ではなく娘が予約してくれました。ふたりで2泊して8000円でした。最初に来た時は、グランドホテル、次がANAホテル、いずれも出張だったので、こだわりはありませんでしたが、後者はシングルだったので部屋が狭かったです。ここは、新しくて清潔、大浴場が利用できたのが良かったです。女性仕様の部屋もあり、女ひとり旅にもよいかもしれません。フロントの対応もよかったです。
2016.05.13
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昨日は27度と夏日でしたが、蒸し蒸しした1日でした。今朝はさわやかな朝です。湿度も低くすごしやすそうな1日になりそうです。富士山もくっきり見えます。また、冠雪が減りました。さて、札幌旅行の続きです。予定より10分ほど遅れて、新千歳空港に到着です。午前中は雨で、路面が濡れていました。荒涼とした感じで、なぜか異国に来たような感じでした。植生などの違いもあるでしょう。ボーディングブリッジに出ると、ひんやりしました。このタッグのおかげで早く手荷物をピックアップできました。羽田-札幌は、1時間に1~2便は飛んでいるのではないでしょうか。市内までの電車は15分間隔 1070円で、福岡空港ほどではないですが便利です。チェックインは3時からなので、荷物をホテルに預けて少しお出かけです。1ブロック先の入り口から入りました。池のそばには、本郷新さん(1905-1980)の彫像がありました。北の母子像です。同じ作品が、本郷さんが永く暮らした東京都世田谷の区役所前に「母と子」のタイトルで設置されているそうです。世田谷美術館前広場には、「わだつみのこえ」の彫像があります。こちらは、家内が撮影したものです。井の頭公園でもおなじみのオシドリです。札幌までのこのこ出かけるのは、仲の良い証拠?こちらが、赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)の正面です。今の姿に復元されたのは、1968年です。展示室は、文書館や知事室など7部屋です。観光案内所もあり、ボランティアの方が丁寧に説明してくれました。ちょっと貧弱なシャンデリアです。見どころのひとつ三連アーチです。午後は窓から陽が差し込んで、ホールから見上げると神々しい感じがします。見学者は、中国や韓国の人も見られました。白い人は、ロシア人でしょうか。今年の桜は1週間ほど早く、散り始めでした。天候も回復しました。気温は16度です。ピンクの蝦夷桜はこれからです。(写真は2日後のものです。)
2016.05.12
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GW後半は、所用で札幌に行きました。飛行機か新幹線か、新幹線は時間がかかりトンネルだらけで大して景色もよいわけではなさそうなので飛行機にしました。GW中は事故が多く新幹線が止まることも多いのも気になりました。そして、JALだと貯まったマイルが使えるので出費がセーブできます。夫婦ふたりエコノミー席で、3万マイルでした。自宅から羽田までは、バスと電車で1時間半、ひとり1千円弱です。車と違って、荷物は手持ちなのでややしんどいです。JALは北ウイングで、エスカレーターを上がったら係りの人が笑顔で迎えてくれました。羽田が新しくなってから国内線のさくらラウンジを利用するのは初めてです。土曜日の午前中ですが、すいています。GW初日は混み合っていたそうですが、この時期に出発する人は少ないようです。ソフトドリンク、サントリーローヤル、おつまみ、生ビールは大手4社のサーバーが置いてありました。ワインはありません。スパークリングか白ワインくらいはおいてほしいですね。一番搾りとモルツをいただきました。アサヒは論外、サッポロは札幌でいただくつもりでした。時間があったので、利用してみました。さくらラウンジからですから、見えるキャリアはJALばかりです。たまに、ANAがテイクオフして行きます。向こうに見えるのは京浜工業地帯、夜は工場夜景がきれいですが、昼間は殺風景です。スカイマークもJALサイドです。客席は、タイガース一色なのでしょうか。向こうに国際線のターミナルが見えますが、この時間はKALだけのようです。定刻の11時30分に搭乗完了したものの、実際にテイクオフしたのは11時45分頃でした。札幌までのフライト時間は、1時間10分です。翼越しにスカイツリーが見えます。新しい滑走路でしょう。スカイツリーがうっすらと、また手前には東京湾に面したゴルフ場が見えます。左手に見えるのは、ディズニーリゾートですね。駐車場が、広いです。機内はこの通り。搭乗率は2割くらいでしょうか。大阪行きと違ってフライト時間があるので、美人のCAさんがかいがいしくサービスしてくれました。25分で山形上空、本州を離れる頃には雲がかかり雲海を眺めてうとうとしました。続きます。
2016.05.11
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音楽祭のメインイベントです。2日目の午後4時から、1時間程度楽しませていただきました。日陰ができて涼しかったです。ステージ隅から怪しく登場です。後の席で子供が「こわーい」と言って、半泣きになっていました。吉音初のダンスパフォーマンスだそうです。ドラゴンアッシュのダンサーで、福岡公演から駆けつけたそうです。このおじさんは、邑上武蔵野市長です。革新系?三鷹の清原さんは保守系です。ともにどこかの知事さんと違って、クリーンなイメージで市政の透明度は高いです。そういえば、今朝のニュースでマスゾエさんは、公用車での湯河原別荘行きをやめるそうです。当然ですね。これまでの約400万円の経費は、返還するのでしょうか?また、公用車私用はやめても大名出張は続ける気なのでしょうか?昨年の吉音コンテスト優勝バンドCats&SeaSide Villge です。美女3人が、ステージを盛り上げます。ダブルボーカルみたいです。ちょっと杏里風でした。こちらは、今年の優勝バンドメンバーです。ゲストMCの芦原優愛さんです。東京なんとか?というクループのメンバーだそうです。なかの綾バンドのTシャツ着用です。こちらのおじさん&おばさんバンドは、宮地楽器吉祥寺センター講師陣のメンバーだそうです。さすが先生、年季が入っています。出演者リストです。屋外なので、雨が降らなくてよかったです。JAZZをメインにいろいろな音楽を聴くことができてよかったです。
2016.05.10
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前日まで抽選会場だったスペースが空いて、バスキングスペシャルを開催していました。バイオリン、ギター、アーコーディオンのトリオです。伝説の音楽ユニット、オオフジツボというバンドです。スコットランド風の曲から始まり、アップテンポの曲でした。バイオリンの音色が、哀愁を奏でます。アコーディオンの女性がリーダーのようで、曲の紹介をおこなっていました。平泉や中央線をモチーフにした楽曲も演奏されました。お天気が良すぎて暑かったです。熊本地震の募金箱も用意されています。夕方は、荻窪のお店でライブだそうです。
2016.05.10
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吉祥寺ロフト1Fピロティで、行われた街角JAZZ TIMEです。メンバーは違えど、このJAZZバンドは音楽祭の常連です。間近でパワフルな演奏を聞くことができます。ドラムの諸田富男さんがバンドリーダーで、年齢をもろともしないドラムソロを聴かせてくれます。あっという間に人だかりでき、みんな聴き入っています。演奏が終わって、次のステージまで休憩です。在庫の新宿JでのライブCDを販売していましたので、買わせていただきました。定価2500円ですが、1000円でした。
2016.05.06
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30度近い日が続いたGWの中盤。富士山もこの陽気で、かなり雪が減りました。子どもであふれている場所と言えば、井の頭自然文化園です。暑さでどの動物もみんなだらりとしていましたが、このカピバラはしゃきっとしていました。家内は、大きなネズミに見えて苦手です。こちらは、象の花子。高齢で弱っているとのことで園舎内での公開です。20mほど行列していたので、反対側から望遠で撮影しました。遊具エリアは、低価格で安全です。うちの子供も昔お世話になりました。園内にはこんな施設もあります。逆光でした。子どもたちであふれた動物園でしたが、日本の現状は次のようです。子どもの数、過去最低更新 35年連続減の1605万人2016年5月5日 朝日新聞15歳未満の子どもの数は1605万人(4月1日現在)で前年に比べ15万人少なくなり、1950年以降で過去最低を記録したことが、総務省統計局の人口推計から分かった。82年から35年連続の減少。総人口に占める割合も12・6%と75年から42年連続で低下し、過去最低だった。5日の「こどもの日」に合わせ、国勢調査を元に推計した。男女別では、男子が822万人、女子が782万人で、男子が40万人多い。年齢別では、0~2歳307万人▽3~5歳316万人▽6~8歳318万人▽9~11歳321万人▽12~14歳342万人と、少子化の影響で年齢が低いほど少ない。都道府県別(昨年10月1日現在)では、前年に比べて増えたのは東京都のみで1万5千人増の153万3千人。人口に占める割合は沖縄県が17・4%と最も高く、最も低かったのは秋田県の10・6%。子どもの割合は1950年には総人口の35・4%(2943万人)を占めたが、その後低下。第2次ベビーブーム(71~74年)の出生増でいったん上昇したものの、その後は一貫して低下が続いている。総務省によると、各国の子どもの割合は、米国19・2%、フランス18・5%、韓国14・3%、ドイツ13・1%などとなっており、人口4千万人以上の国では日本が最低だった。このままでは先細りで、我が国は活力のない社会になりそうです。政策に期待できなければ、移民も検討したほうがいい数字です。まずは、難民の受け入れですね。吉祥寺の街中では、相変わらずの行列です。さとうのメンチカツを買い求める行列ですね。最近は、外人さんも並んでいます。
2016.05.05
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連休6日目、いまだテレビでは時々地震速報が流れます。頻度も減り、震度3とこのまま落ち着いてくれればよいと思います。さて、今度の地震の惨状を受けてこんな投書が掲載されていました。(声)地震での原発事故は避難可能か2016年4月29日 朝日新聞 無職 中森督義(岩手県 72)熊本地震で、原発の安全性に対する不安が高まっている。鹿児島県薩摩川内市にある九州電力川内原発について、菅義偉官房長官は「現状において停止する必要はない」と強調したが、今後も大丈夫だという保証は何もない。薩摩川内市の周辺では、1997年の鹿児島北西部の地震で震度5強を観測しており、より大きな地震が発生しないとは言えない。それに伴って原発事故が起きたら、地域住民の避難は本当に可能なのだろうか。薩摩川内市の市長は、避難に九州新幹線を使う案を示したそうだが、今回の熊本地震で現実的ではないことが露呈した。地震直後に幹線道路が寸断された現状を見ると「車で」「船で」という方法も極めて困難だろう。原発事故に備えて周辺の自治体が作る避難計画について、関係する全国の135市町村の3割で未策定だったという。自治体としては、まじめに考えれば考えるほど住民全ての避難が不可能と分かって、作りたくても「作れない」というのが本音ではないか。避難計画を作れないような原発をこのまま稼働させていいのか。本気で廃止を考えるべき時だ。会計検査院の調査では、39市町村が未策定だそうです。茨城県の場合、原発の半径30キロ圏内に住む住民は全国最多の96万人です。うち56万人が県外避難の想定ですから、受け入れ側との協議などが大変だという事です。避難先が決まらなければ、避難経路も決まりません。川内原発の避難計画は、以前から問題ありと言われてきましたが、今回の地震の惨状を目にして、専門家は次の通り指摘しています。川内・伊方原発での避難は、福島よりも過酷だ 「原発避難計画の検証」の上岡直見氏が警告――熊本県内を震源とした大地震により、九州電力・川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)を初めとする九州・中国・四国地方の原発の安全性が懸念されています。住民避難の視点から『原発避難計画の検証』(合同出版刊、2014年1月)を上梓した交通政策の専門家の視点からどのようにご覧になっていますか。東京電力・福島第一原子力発電所の事故では津波被害が大きかったこともあり、これまでは津波被害に関心が偏っていた。しかし今回の熊本地震では地震による被害がきわめて大きかった。地面が割れ、橋が落ち、山崩れが起き、交通があちこちで寸断された事態を目の当たりにして、万が一原発事故を伴う複合災害に発展した場合、逃げられない住民が続出するのではないかとの懸念を強く抱いた。川内原発、現実味のない鹿児島県の避難計画――鹿児島県が作成した「避難時間シミュレーション結果」によれば、川内原発で大事故が起きた場合に、半径30キロメートル圏内に住む約21万人が30キロ圏外に避難するまでの所要時間(注:正確には、半径5キロ圏内への避難指示があった時から、30キロ圏内の住民の90%が30キロ圏外に到達するまでの所要時間)は、「1台のクルマに4人が乗り合わせた場合」(交通誘導なし)で「11時間45分」、「国道270号が通行できない場合」で「22時間30分」などとなっています。この推計はまったく現実味がない。川内原発周辺から30キロ圏外に脱出するためには、薩摩半島の山間部を通らざるをえないが、土砂災害危険箇所や土砂災害警戒区域が至るところにある。これらはもともと水害を念頭に置いたものだが、強い地震でも同じような被害が出るだろう。避難経路上には多くの川があり、1カ所でも橋が落ちればまったく通れなくなる。いったん不通になると2~3日で復旧できるものでもない。私の試算によれば、道路ネットワークが完全ならば16時間前後で30キロ圏外に避難できるケースでも、5%が損傷した場合は約32時間、同10%で約98時間となった。これ以上の損傷があると極端な詰まりが発生して、計算は事実上、不能になる。――四国電力・伊方原子力発電所(愛媛県伊方町)の場合はどうでしょうか。伊方原発の事故の際の避難はさらに困難をきわめるだろう。佐多岬半島の幅は極端に狭く、土砂災害危険箇所が主たる避難経路である国道197号線に全面的にかかっている。半島の付け根に所在する原発よりも西側のエリアで暮らす住民はどこにも逃げ場がない。半島の西側部分は「予防避難エリア」として船で大分県に逃げる方法も検討されているが、船は津波警報が出れば出航できない。気象状況によっても運行できない。つまり、原発事故を伴う複合災害では、避難計画は機能しない。鉄道、道路とも不通で福島上回る惨状に――川内原発や伊方原発の事故時の避難計画では、PAZ(予防的防護措置を準備する区域、おおむね5キロ圏内)に何人が暮らしていて、そのうち高齢者や障害者、子どもなど避難の際に支援を必要とする者が何人いるか、そして各集落から区域外のどの避難所に避難させるかなどが細かく記載されています。また、要支援者の避難のために何台のバスや福祉車両が必要であり、あらかじめ何台が確保されているかも記載されています。以前と比べるとかなり具体的になった印象もあります。それでも実効性があるとは思えない。強い地震が起き、道路が一部でも寸断された時に、バスなどを呼び寄せることができるのか。また、放射線量が上昇しているさなかに、被ばく覚悟で迎えに来てくれる保証もない。大地震では受け入れ先の自治体も被災している可能性が高く、30キロ圏外に逃れたとしても、想定していた避難施設で受け入れてもらえるかは、保証の限りではない。単に移動するだけでなく、人工呼吸器使用者など設備のマッチングもしなければ動けない。――薩摩川内市は2014年度に鹿児島県に対して、避難に際して新幹線や在来線の活用ができるように要望しています。今回、新幹線は脱線したし、在来線も不通になった。強い地震の際に鉄道が正常に運行されているとは思われない。おのずから避難は自家用車中心になるが、電柱一本倒れただけでも動けなくなる。福島事故の際にも幹線道路で自動車が数珠つなぎになったが、それでも道路が健在で通行ができただけよかった。その点でも、福島での避難を上回る惨状が起きる可能性が高い。(2016年04月24日 東洋経済オンライン)この専門家の意見を考慮して、より実効性の高い避難計画にしてほしいものです。田中委員長は、かねてから「規制基準と防災は車の両輪」と強調してきたそうです。ただ、現在の法体系上、避難計画の実効性を評価する立場にない、と繰り返しています。お得意の、「おとぼけ」ですね。規制基準は世界レベルでも、避難計画が駄目では、やっぱり動かしてはいけないと思います。更に、川内原発は火山に囲まれています。規制委は原発に影響を及ぼす巨大噴火の可能性は十分に小さく、監視によって噴火の前兆も把握できると結論づけました。しかし、たとえ前兆をつかめたとしても、噴火時期も規模もわからないというのが学界の専門家の見方です。審査ではなぜか火山の専門家は一人も意見を聞かれていません。規制委審査は科学的といえず、審査基準の火山影響評価ガイドの見直しを求める声も強いそうです。この点も、今回の地震を機に、田中委員長に再度見直してもらいたいと思います。
2016.05.04
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今日は憲法記念日です。憲法に息づく「私」 個人の権利抑制論に危機感2016年5月3日 朝日新聞「国民主権」や「個人の尊重」をうたう日本国憲法の施行から、3日で69年。夏の参院選を前に改憲論議が続くなか、個人の権利を抑えるような論が出ていることに、危機感を持つ人たちがいる。一人ひとりの考えを尊重する社会であってほしい――。そんな願いを訴え続けている。■原発の運転 個人犠牲にする公益あり得ぬ東日本大震災からちょうど5年となった今年3月11日。関西電力高浜原発3号機が、冷温停止した。前々日、大津地裁は運転差し止めの仮処分を決定。裁判所が史上初めて、稼働中の原発を止めた。「憲法が保障する市民の人格権を守る。その司法本来の役割が、発揮された」運転差し止めを求めた住民側弁護団長の井戸謙一弁護士(62)=滋賀県彦根市=は、わき上がる感慨を隠さない。決定文は「(原発事故で)人格権が侵害される恐れが高い」と明確に結論づけた。(以下省略)井戸さんは、「個人を犠牲にして守る公益などあり得ない」とも述べています。今や原発の運転は、公益ではなく電力会社の私益=金儲けでしょう。「個人」を大切にする社会であってほしいです。さて、連休前にはこんなニュースが流れていました。核ごみ処分場受け入れ「選定なら検討も」 佐賀・玄海町長日本経済新聞 2016-4-28原子力発電所で発生する高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場について政府が検討を進める中、九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町の岸本英雄町長は27日、同町内が適地と選定されれば受け入れも検討する意向を明らかにした。沿岸の海底下も候補地に含めるとする国の新方針を踏まえ、打診があれば「選択肢の一つ」との考えを示したものだ。岸本町長はかねて町民の安心や安全の確保へ玄海原発内で発生し敷地内に蓄積した様々な核のごみについては、処分のあり方を議論する必要性を指摘しており、同原発内で出た分の町内での処理には一定の理解はできるとの姿勢だ。ただ、現時点で最終処分場を受け入れることは「難しい」との見通しも述べた。玄海原発は1号機の廃炉が決まり、九電がめざす3、4号機の再稼働もメドは立っていない。玄海町は税収減や地域経済の影響を抑えるため、新たな税源を検討中。岸本町長は長期的な財政運営や地元の経済振興なども見据え、受け入れの検討も排除できないと判断しているとみられる。このニュースを聞いた時、正直驚きました。でも町内外の人たちが、町長に詰め寄ると「自分の在任中は、受け入れるつもりはない。」と言っていましたから、どこまで本気なのかと思いました。言うまでもなく原発を動かすと使用済燃料が発生します。更にその使用済燃料を再処理して核燃料サイクルをまわすと言っても、安全になるまで10万年もかかる高レベル廃棄物が出ます。青森県六ケ所村に建設中の再処理工場は、20回以上も完成延期をして未だ稼働していません。使用済核燃料もすでに17000Tも溜まっています。最終処分場も2000年から原子力発電環境整備機構(NUMO、ニューモ)という天下り団体が15年以上も探していますが、決まっていません。選定の対象にされることを拒否する自治体が多いとされる中での、今回の玄海町長の発言です。誰も引き受けるところがなければ、現状維持となると思っていましたが、原発立地自治体からこのような声が上がることは意外であるとともに、希望が持てます。さいわい電力会社は、原発は地震や災害の心配のないところに建設していると主張しています。積極的に検討してもらいたいですね。過去何十年間原発で食ってきた土地で、現在も多くは再稼働を希望しています。最終処分場問題も視野に入れて、再度再稼働を検討してもらいたいと思います。但し、次の事をお忘れなくです。1.原発がなくても電力供給には支障がなく、原発は安全とは言えないという事。 したがって、多額の税金をつぎ込むこと対して、 これまでように国民の理解が得られるかどうかはわからない事。2.迷惑施設は、貧しい地域や弱い地域に押し付けられるという事。新基準に適合しているから安全と言われても、核廃棄物が出てくる仕組みはなんら変わりません。処分地も決まらず、処分に困るものをこれ以上つくりだすことは反対です。あとの世代に負の遺産を、これ以上残してはいけません。田中委員長は100%の安全はないと言っていますが、仮に絶対安全であるとしても、再稼働すべきではないと思います。再稼働によって使用済燃料を増加させることは、将来原発立地自治体に更なる重荷を負わせることでしょう。福島の事故で、決定的にウソが暴かれ安全神話が崩壊しました。虚構のシステムだったことを認識すべきです。建設に20年、稼働は40年、廃炉に30年、核廃棄物処理に10万年です。
2016.05.03
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GWの吉祥寺は、音楽祭が行われています。約2週間にわたって、有料、無料の音楽イベントが開催されています。全席自由席なので少し早めに行ったら、会場周辺では、機動隊の車やマスクをした公安が多数たむろしていました。どうもメーデーのデモの警備のようです。ヘルメットをかぶった暴力学生か、はたまた今世間に迷惑をかけている薄汚れたヘイトスピーカーかと思って、デモの準備をしている人たちを見ると、普通の人たちでした。中には、電動車いすの人も見受けられます。スピーカーでの威圧的な規制に、コンサート入場待ちの人もびっくりしていました。警察もこんな事に人を投入せず、熊本地震の復旧支援に行ったらと思いました。自衛隊や米軍に頼ってばかりではいけません。それにしても、マスクをした多数の公安を街中で見たのは初めてです。カメラを持っている人もいて、デモの参加者を撮影するのでしょうね。武蔵野公会堂パープルホールは350席の古いホールです。適度な傾斜で、後の席からでもステージが良く見えます。ステージとの一体感を感じる広さです。コンサートは、撮影禁止です。コンサートのポスター(1500円)やTシャツを販売していました。作者は、なかの綾さんのファンの大友克洋(吉祥寺在住)さんです。CDのジャケットも大友さんの作品です。街角のポスターは早くに消えたそうで、私も初めて見ました。いかにもジャズコンサートと言った趣ですが、なかの綾さんのプロフィールはHPによれば、次の通りです。1985年5月7日 京都・西陣の織屋の娘として生まれる。血液型 B型。10歳より京都市少年合唱団に在籍し音楽の基礎を学ぶ。佐渡裕、ウィーン少年合唱団との共演を経験。18歳より祇園のジャズ・クラブ、Repos(ラポー)にて専属シンガーとして歌い始める。ジャズ、昭和歌謡、オールディーズと幅広いジャンルのレパートリーを増やす。2010年デビュー・アルバム『ずるいひと』をリリース。限定リリースした7インチ・シングルは各レコード・ショップのチャート1位を独占するなど、DJ/クラブシーンからも絶大なる人気を得る。当日は1人増えた9人編成のバンドで、ラテンテイストがいっぱいで、思わず踊りだしたくなる演奏でした。約1時間半のノンストップ・ワンウーマンライブでした。最初に歌ったのが、コールポーターのYou'd be so nice to come home to。日本語で歌いました。以下、スタンダードナンバーは一切なく、悲しい恋の昭和歌謡のオンパレードでした。覚えている曲名をあげると、順不同で恋におちて– Fall in Love –ホテルラブ・イズ・オーヴァーNEVER SAY GOODBYEちょっと待って下さい経験ウナ・セラ・ディ東京ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョーウイスキーが、お好きでしょ二人でお酒をなどです。黄昏のビギンが聞きたかったです。関西弁のトークもなつかしかったです。オリジナルでは、杉山清隆さんのエピソード1を披露し、アンコールは、体の線がくっきり見えるセクシーな衣装で、新曲 19,20(じゅうく、はたち)を、披露しました。この曲は、プロモーションビデオの撮影も兼ねていて、偽のバンドマスター(本職は六本木のシェフ)が加わって、会場全体で盛り上げました。彼女の曲の大半は、YouTubeで聞けます。ラブ・イズ・オーヴァーがいいですね。ラテンジャスと昭和歌謡が融合したパワフルな楽しいステージでした。彼女自身も、異端なのでまさか出演依頼が来るとは思っていなかったそうです。年齢も音楽祭と同じ31歳で、これも何かの縁とか。主催者の慧眼の拍手です。
2016.05.02
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今年のGW前半は、風が強かったものの天気予報通りよいお天気でした。トーホーベーカリーもお昼にはまだ時間があるのに、お店に入りきれないお客さんが、行列をつくっていました。ジブリもいつも通りのにぎわいです。ここは時間指定の定員チケットですが、最近はプレミアムが付いているそうです。吉祥寺には、こんなお店も。ハイボールと唐揚げ、どこかのCMにありましたね。こちらは、開店前のらーめん屋さん。油そばだそうです。KALDIでもワインの安売りをやっていましたが、目に止まったのはこれです。通常1580円は、?ですが、299円は安いです。スペイン産も安いです。円安になって以来、500円を切るワインは減りました。このお店の名前は「外国家電」で、中道通りのお店では店名通りのものを売っていますが、ここはワイングラスや雑貨がメインです。料理用に白を2本、それに赤を買いました。1000円札でお釣りがきました。家で白を飲んで見ましたが、辛口でお昼に軽く飲むにはちょうどいいです。水より安い、水代わりのワインです。街中に行った目的は、これを買うためでした。前日だったので、売れなかった分を主催者に戻そうというタイミングでした。知らない出演者だったので宮地楽器の人にたずねたら、最近人気上昇中の個性的なシンガーだそうです。SOMETIMEのマスターが選んだそうです。ビッグネーム(以前伊藤君子さんも出演しました。)もいいですが、若い才能に出会えるところがこのコンサートのいいところです。そして、お値段もです。明日の夕方が楽しみです。
2016.05.02
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都知事の海外出張費については、何度もマスコミで取り上げられましたが4月29日朝日新聞が、妥当?放漫?1泊20万円 舛添知事、都条例「最高4万円」と題して、他府県と比較をしています。宿泊費の規定額は、国家公務員の規定に準じて自治体が決めている。東京都は首相、最高裁長官と並ぶ最高位で、42000円。神奈川、埼玉、福岡、愛知県は2番目に高い国務大臣級で、32200円。千葉、大阪府は3番目の副大臣級で、29000円。この下は、本省局長クラスで、25700円。舛添氏は就任した2014年2月以降、9回の海外出張で計29泊(主催者負担を除く)した。このうち、28泊分を規定額から増額。24泊分は規定額の2倍超にのぼった(キャンセル料1泊分を含む)。最高額は、昨年10月のロンドン出張で泊まった高級ホテル「コンラッド・ロンドン・セントジェームス」の1泊19万8千円。規定額の約5倍だった。今月の米国出張では1泊15万1800円の「ウィラード・インターコンチネンタル・ワシントン」に泊まった。NYは、安倍さんが昨年泊った北野ホテルでした。現知事の海外出張について、朝日新聞が大都市圏の6府県に宿泊数・費用(主催者負担などを除く)をたずねたところ、埼玉、千葉、神奈川の首都圏3県では、計130泊の宿泊費をすべて規定額の範囲内におさめていた。愛知、大阪、福岡の3府県では増額する事例はあったが、規定額の2倍超は愛知で61泊中15泊、福岡は62泊中12泊、大阪は21泊中3泊にとどまった。マスゾエさんの異常さが、際立っています。更に、記事は、「がくぜんとするくらい違う。ケタが違う」。神奈川県の黒岩祐治知事は12日の記者会見で、都知事の宿泊費の高さを指摘した。舛添氏と同じく、ロンドンでラグビーワールドカップの決勝戦を視察したが、泊まったのは市中心部から約7キロのホテル。宿泊費は県の規定の上限にあたる1泊3万2200円で、中心部に泊まった舛添氏の6分の1程度だった。同県では、宿泊費が規定額を超えた分は、知事でも自費で負担することになっているという。「効果は期待されても、いくらでも使っていいということではない」と黒岩氏は話す。黒岩さんは、フジテレビ出身ですが、立派と言うか、まあこれが普通の人の感覚でしょう。マスゾエさんと都知事選を戦った宇都宮弁護士なら、絶対こんなことはなかったでしょう。更に興味深かったのは、宿の決め方です。宿泊先の決め方も、自治体で違いがある。神奈川、千葉、埼玉3県は、旅行会社に条例の規定額を伝え、範囲内におさまるよう見積もりを取っているという。これに対して、都が旅行会社に伝えるのは、会議室の必要性や要人との急な面会対応の可能性、セキュリティーの確保といった条件で、規定額は示していない。都のお役人は、規定や予算を順守しようという感覚がないのでしょうね。要人と会うからスィートルームが必要なんて言ったって、実際は会ってないし必要なら部屋を取ればいいでしょう。ホテルのビジネスセンターの会議室なら無料や低価格です。「知事でも自費で負担」、出張で自腹負担はよくあることです。職員は自腹で、知事は全額税金では、しめしがつきませんね。民間企業でも、超過分は自腹で温泉宿に泊って温泉ブログを書いているつわものもいます。私の場合は、規定オーバー分は領収書で清算でした。スタンダードでしたが、今回マスゾエさんが泊ったホワイトハウス近くのウィラード・インターコンチネンタル・ワシントンにも泊ったことがあります。大阪府は宿泊費を「規定額の3倍」までにとどめている。根拠は、知事の海外出張時の宿泊費が問われた01年の福井地裁判決だ。「基準の3倍を超える支出は裁量権を逸脱する」という判断を重く受けとめる。ある府職員は、都の放漫支出を皮肉った。「経費を抑える努力をするのは自治体として当然。不交付団体の東京都とは立場が違いますから」橋下イズムが、浸透していますね。次は、彼が都知事になったりして。記事の最後は、■「議会は監視を」「教育や福祉など、必要なところへの投資が不十分だと感じる都民が多いなかで、部下を大勢引き連れて1泊20万円近いホテルに泊まるなど論外だ」。鳥取県知事や総務相を務めた片山善博氏は、規定額を超える宿泊を厳しく批判する。トップが質素でなければ、職員の税金の使い方もルーズになると考える。出張費は条例と予算で決めるのだから、都議会も厳しくチェックすべきだという。全国市民オンブズマン連絡会議事務局長の新海聡弁護士は、「都内でも4万円出せばいいホテルに泊まれる。ロンドンだからといって大きく変わるわけではない。世界の大都市でも同じ感覚で選べばいい」と考える。都では、規定額オーバー分は人事委員会でチェックするそうです。このメンバーも問題ですね。イエスマン、ザルと言われても仕方ないのでは、ないでしょうか。知事出張検討会も、メンバーは都幹部8人ですから結論は見えているようなものです。この知事出張費問題については、音喜多駿( おときたしゅん)都議が、自分のHPで論じています。金銭問題で辞任した猪瀬元知事でさえ、「知事がスイートルームなんて必要ない。私は使わなかった」 「人数が多くても邪魔なだけ。もっと効率よく絞るべき」 「情報開示請求は、舛添知事がその気になればできること」と真っ当な事を言っていることを紹介しています。海外出張経費について、ロンドン市から返信あり!文字通り、舛添知事の豪遊とケタ違いだった…と言う、最近の記事は興味深かったです。http://otokitashun.com/blog/togikai/11199/最後に、マスゾエさんの主張をもう一つ。舛添氏は高級ホテルへの宿泊に関して、「二流、三流に泊まっていると『その程度の人物なら会わない』と言われる。他のものを節約しても、払うべきところは払う」との持論を改めて展開した。(朝日新聞4月19日 18日空港にて)熊本地震の会議も、スィートルームで行ったそうです。「批判には謙虚に耳を傾けないといけない」と述べたそうですが、謙虚さとは無縁の人のように見えます。HPにあった費用明細も消えてしまいました。この調子だと、東京オリンピックも予定の3~5倍になるかもしれません。
2016.05.01
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