羽生結弦ら世界中の選手を教えるブライアン・オーサー氏は、
今大会で3大会連続の金メダルコーチとなった。
一方、名古屋でフィギュアスケートのイロハを教えた子どもから、
3人目の銀メダリストを生んだのが山田満知子コーチだ。
伊藤みどり、浅田真央に今回の宇野昌磨。
宇野の樋口美穂子コーチも、小学生の頃から教えた。
後継者まで育てたところも白眉といえる
。
宇野の銀メダルは日本から見届けた。
伊藤さんを教えた頃、「芸術のカタリナ・ビットにジャンプの伊藤みどり」と対比され、
今よりはるかに欧州の影響力が強い時代に苦労してきた。
この競技の表も裏も知るからか、
「順位はどっちでもいいって考え。持てるものを 100
%出せるように頑張りたい。
1位をとる作戦とか考えない。だから自然と子供たちも気にしないのかな」。
宇野が順位に執着しない
のも、山田コーチのポリシーの影響もありそうだ。
個性の大切さも身に染みて知る。
小さい子を教える時も強制せず、話し合いながら進める。
今季前半戦の宇野は4回転ジャンプを5本入れたフリーでミスを重ねた。
そんな教え子を「イケイケゴーゴーだったわね」と苦笑しつつも見守った。
「ある程度のレベルまでいった選手にはそれなりの考えがある。
尊重して、私たちの意見も言ってお互い納得する形でやる」。
その後、宇野の方から4回転の本数を減らすと言ってきたという。
山田コーチの洞察力を持ってしても、宇野がこのレベルまでいくと想像しなかったそうだ。
今の宇野は申し分ないという。
どの選手にも「 みんなに愛される選手になってほしい
」というだけに、
人間性を指してもいる。
「正々堂々といい勝負をする。余計なことは一切話さないけど、いい性格だなぁって思うの」
スケーター宇野には、まだ求めるものがある。
「ルッツは大変かなと思うけど、そのうち4回転ジャンプは全種類跳べる気がする。
5回転の時代が来るかな。彼なりにやれば私の思い描く昌磨選手になるわ」
そんなに跳ぶとケガが心配では?
「2回転から3回転に変わる時代も言われた。
進化する時、大丈夫か?という意見が必ず出る。
大丈夫、人間はうまくできているの」。
この世界に入って半世紀以上、世界で初めて女子にトリプルアクセルを跳ばせた
名伯楽の貫禄は慈愛に満ちている。
(原真子)
「後継者まで育てたところも白眉といえる
。」なんて、
日経らしいいい記事でした。
今日のエキシビジョン中継は テレビ東京
です。
あの町田樹さんの解説で4時間。
力が入っていますね。
地方では映らないところもあるので、残念ですね。
PS:町田「先生」の解説は、一味違いました。
最後の町田セレクションは、納得です。
Q:「エッジが深い」というのは、どういうことでしょう。
A: エッジというのは、スケート靴のブレード(刃)の滑る時に
氷に接している部分です。
「エッジが深い」というのは、このエッジが傾いている事です。
スケート
はエッジが深く傾いた状態で滑るのは、技術的に難しく、
イン(内側)・アウト(外側)のエッジにしっかり乗って、
円の軌道を描く様に滑るのが、良いスケーティングです。
ということらしいですが、素人にはテレビで見てもよくわかりません。
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