五輪開会式の会場で 4 千食廃棄 組織委の広報担当が謝罪
2021
年 7
月 28
日 朝日新聞
東京オリンピック
(五輪)・
パラリンピック
大会組織委員会は 28
日、競技会場でスタッフ向けの食料が
消費期限
前に廃棄されていたと発表した。開会式があった
国立競技場
(
東京都
新宿区
)で 約 4
千食分を廃棄
したほか、 25
日までに競技があった複数の会場で確認したという。 26
日から順次発注を見直しているといい、広報担当者は「多くのロスがあったことについて、おわびしたい」と謝罪した。
組織委によると、
国立競技場
については開会式 3
日前の 20
日に 1
万食分を発注していたという。すでに無観客での開催は決まっており、広報担当者は「食べない人が多かった。需要を過分に見積もって発注してしまった。足りなくなることをおそれるメンタリティーもあり、色々な要因が重なった」と理由を説明した。廃棄分は飼料などに
再利用
するという。 26
日からは
フードロス
が起きないよう、運用を改めた。
東京五輪
をめぐっては、
国際オリンピック委員会
( IOC
)が国連の「持続可能な開発目標( SDGs
)」に沿った大会運営を求めたのを受け、組織委が準備を進めてきた。組織委は「経済合理性のみならず、持続可能性にも配慮した調達を行うことを通じてその社会的責任を果たしていくべきだ」と掲げ、「調達総量の抑制に努める」としている。
五輪競技会場の
フードロス
については、 TBS
の「報道特集」が 24
日の放送で、
国立競技場
のボランティア向けに用意されたおにぎりや弁当数千食分が、
消費期限
前に廃棄されていると報じていた。
(塩谷耕吾)
ロンドン五輪の反省を踏まえ、 2016 年のリオデジャネイロ五輪では、余った食材を使って生活困窮者へ食事を提供する「 Reffetto-Rio (レフェットリオ) 」のプロジェクトが開催された。これはイタリア語で食堂を意味する refettorio (レフェットリオ)と五輪の開催地である Rio (リオ)をかけて作られた言葉だ。
リオ五輪の前の年に開かれた 2015
年には、イタリア・ミラノで食の万博が開催された。このとき、イタリアの世界的シェフ、マッシモ・ボットゥーラ氏が中心となって、万博で余る食材を使って生活困窮者の食事を提供する refettorio
(レフェットリオ)を開設した。リオ五輪での活動も、この続編といっていいものだ。ボットゥーラ氏のレストラン「オステリア・フランチェスカーナ」は、 2016
年世界ベストレストラン 50
で世界一に選ばれている。廃棄の映像はこちらです。
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