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「飲食店で料理の写真を撮るのはマナー違反だ」
「飲食店で料理の写真を撮る時は店の許可を得ないといけない」
このようなことがよくネットなどで言われている。でも私は「なんでそんなめんどくさいことを言うんだろ?」と思ってしまう。飲食店の料理というのはお客の前に出された瞬間に「公開」されると考えているから、それをどうしようが文句言われる筋合いはないのではないか、というのが私の見解だ。
まあ自分の見解ばかり言っていてもしょうがない。ここはひとつ飲食店側の立場にも立ってみよう。そもそもすべての飲食店の方々が写真を撮られるのを嫌がっているとは到底思えないが、嫌がる理由をとりあえずいろいろ考えてみた。
...これについてはネットなどでよく指摘されていることだが、写真を撮るといったってせいぜい10秒かそこらだと思うので、さすがにこれは的外れではないだろうか。あまりに食べ始めるのが遅い人がいれば、写真のためかどうかに関係なくその観点で注意すればいい。
②他のお客が映りこむと迷惑が掛かるから。
...そもそも料理単体の写真を撮ることと他のお客が映りこむようなアングルの写真を撮ることは同一とは考えにくいから、料理の写真を拒む理由にはならない。
③自分の料理に自信が持てず恥ずかしいから。
...そんなことなら飲食店やめてください(笑)
④そもそもそういう風潮が嫌いだから。
...嫌いかどうかはアナタの考え方の問題なので、それを客に押し付けるべきではない。
⑤写真を撮る行為が他のお客に不快に映るかもしれないから。
...これは確かにあるかもしれない。特に高級で格式ばったお店では配慮が必要だろう。ただそうでもないお店でよほど他のお客に目に見えて迷惑が及ばないのであれば、それは許容範囲内かと思う。
⑥SNSで拡散されたくないから。
...結局はここに集約されると思う。それに関しては理解できる。ただそれを望むなら「写真撮影そのもの」というよりは「SNSにアップするのはご遠慮ください」とアナウンスするべきではないか。
私は外食した時はほぼ毎回料理の写真を撮っている。SNSへの投稿はまったくしないわけではないが、あくまでも仲間内でつくるグループ程度の範囲であって、グルメサイトみたいなところには一切投稿しないし、ネガティブな感想を持った時には仲間内にすら公開しない。
私が写真を撮るのはあくまでも自身の記憶の補助のためだ。携帯カメラが今ほど普及していなかった頃には、美味しいものを食べても記憶にとどめておく術がなかったが、今は撮り溜めた料理の写真を見ながら「あれは美味しかったなぁ、また食べに行きたいなぁ」と振り返ることも多い。また他人との会話の中で食事の話題になった時、過去に撮った写真を見せて「これが旨かったんだよ!」と話題を共有することもある。こういうのは料理人にとってもマイナスではないだろう(これ以上お客が増えたら困る、という繁盛店は別として)。
そう考えると冒頭に出した「マナー」っていったい何なんだろう?
誰が何のために作ったんだろう?
あえて乱暴な言い方をさせてもらえば、いわゆる「マナー講師」的な方々が「事なかれ主義」を貫いた結果ではないかと思う。
マナーのプロフェッショナルとしては社会的に新しい事象が起きれば対応しなければいけない。ただそれは得てして社会的に確立しているとは言い難い案件であり、だからこそ講師ごとに振れ幅が生じたり、講師の主観も大きく影響してくる可能性もある。
翻って今のご時世、何か言えば“叩かれる”ことも多い。それゆえに誰もが発言には気を遣っている。ここから先は憶測でしかないが、マナー講師にしても同じではないだろうか。仮に私がマナー講師なら、「誰が実践しても誰にも迷惑が掛からないような」無難なマナーを提唱することだろう。これまでに存在しなかったマナー、それを論じるなら「無難」にまとめるのに越したことはない。しかし今のご時世、ある種の「権威」的な人が言うことは既成事実として独り歩きしやすいのも事実だ。
例えば西欧料理のテーブルマナーとか、各種宗教の礼拝時のマナーなどのように、歴史あるマナーというのはその長さゆえに普遍性を持ち合わせていると言える。しかし今話題にしている「飲食店の料理の撮影」なんてのはここ数年のことであって普遍性もくそもない。だからそんな「無難な」マナーなら誰かが言ったことがそのままスタンダードになってしまう危険性もある。そう考えたら、受け取る方も話半分くらいの気持ちで聞き流した方がいいんじゃないだろうか?
続・続・高市早苗総理 2026年02月10日
続・高市早苗総理 2026年01月21日