あくびサンの、今日も本を読もう♪

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2006/06/29
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カテゴリ: 小説・エッセイ
ヤラレタ!! -読み終えて最初の感想がソレでした。
遊歩55さんのブログで紹介されてた本を図書館で見つけ、
早速借りてきたミステリ好きの私。先程ようやく読み終えたのですが、
こ、これは…ヤラレました。なんという結末。

うだるような暑さの中、ひとりベンチに坐っている「彼」。
彼は心に大きな穴を抱え、決して得られぬとわかりつつ
助けを求めていた。

一方、警視庁捜査一課課長の佐伯は、このポストには珍しいキャリア組。
連続幼女失踪事件を指揮していたが、ひとりが遺体で発見される。
警察の焦りとは裏腹に、事件に関する有益な情報は乏しく、
捜査は難航する。

果たして、幼女失踪の真相は?
「彼」に救いは訪れるのか-?

ふたつの物語が交互に展開し、思わぬ方向で絡まっていきます。
新興宗教や、家族・恋人との複雑な心模様。
そして迎える、せつないラスト…。
これは予想できませんでした!はぁぁ…(ため息)。
普段、内田康夫や有栖川有栖などを読む私には、
全然違ってちょっと新鮮な感じもしましたし(探偵出てこないしね)。

北村薫氏の解説によると、この作品は鮎川賞(長編推理)候補だったとか。
惜しくも選からは漏れましたが、最終選考まで残り、
無事出版の運びとなったそうです。
当時、作者の貫井さんは25歳…ええーっ!?
その若さでこの文章書いたんですかぁーっ?!!
解説読むまで、私ゃてっきり、いい年のオジサマかと思ってたよ。

今、詳しいストーリーについても、誰かにとっても話したいのですが、
北村氏曰く「(ネタバレは)殺人の動機になる」ので書けません(^^;)
が、それほど面白い本である!と言っても過言ではないでしょう、ウン。
ミステリ好きな方(そうでない方も)、ぜひご自分の目で
お読みになることをオススメします。
で、一緒に
「うがぁーっ(ネタバレしたいーっ)!!」
と叫びましょう(笑)

あ、間違っても最初に解説を読んではいけません。
↑ああ言いつつ、北村氏がこっそり一部バラしてます(--;)

慟哭  著者:貫井徳郎
東京創元社 1993年10月発行


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Last updated  2006/06/29 11:58:52 AM
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やすじ2004 @ Re:娘、検査する(昨日の話)(11/27) New! こんにちは!! 紅葉が鮮やかに広がるお出…
サカエ @ Re:娘、検査する(昨日の話)(11/27) New! お世話になります。 ヨカッタ。 当家は娘…
神風スズキ @ Re:娘、検査する(昨日の話)(11/27) New! Good evening.  雨の長崎です。やや冷え…
くみ1 @ 11/27 New! こんにちは。 いつもありがとうございます…
空夢zone @ Re:娘、検査する(昨日の話)(11/27) New! 何もなくてほっとしましたね。 主人はがん…

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