りらっくママの日々

りらっくママの日々

2009年11月09日
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今日の日記




「ある女の話:カリナ7<気になる彼>」




家に帰って、すぐにお風呂に入っておこうか迷った。
でも、夕飯前に入るって習慣がうちに無いから、
親に変に思われるのも何だし…。

私はとりあえず妹といっしょの部屋で寝転がる。

妹は部活やバイトで、とにかく夜は結構遅い。
彼氏もいると思う。
お互い会う時間が減った。
私もバイトしてるし。

今日は試験前でバイト入れてなくて良かったと思った。
夕食をさっさと済ませて、
いつもの雰囲気を装ってお風呂に入る。

携帯を洗面所に置いておこうか迷った。

う~ん、でも入ってる時に電話が来ても取れないし、
来れば着信した履歴が残るからいいか。
それに、そこまでして取ったと思われるのもどうだろう…

取ったとしても、結局かけ直さないといけない。
それなら取れずにかけ直した方がいいんじゃない?

そう思って持っていくのやめた。
充電器に置いて、マナーモード。
帰った妹が取ったりすると嫌だし。

平常心。平常心。

帰ってから試験勉強しつつも、ずっと頭の中は、
携帯が鳴るんじゃないか?
ってことばかり考えていた。

何て話ししよう?
何聞けばいいんだろ?
何か誘われたりするかな?

あ~、いつ電話くるんだろ?
時間ちゃんと聞いておけば良かった!

ずっとそんなこと思ってたのに、
お風呂に入ったら、
なんだかそんなにこだわってることがバカバカしくなってきた。

私ばっかりこんな緊張したり、
考えたりしてるのかも…。
で、またかかってこなかったらガッカリしそうで。
なんか私ってホントにバカかも…。

そう思うと、
シャンプーする手に力がついこもる。
で、
なんだか出るのが怖いような気分になってきて、
お風呂でぼんやりしちゃったりして。

あ~、ダメだよ、もうすぐ試験なんだから!
それにしても電話来るのかな?

部屋に戻ってドライヤーかけて。
さて…と、
持ち込みノート作る続きしなくちゃな…。

だんだん、もういいや…って気持ちになってきた。

そう思った途端だった。
私の携帯が音をたてた。

わっ!

ドキドキしながら表示を見ると青山くんだった。

途端に今までのブルーな気持ちが吹き飛ぶ。

「はい!もしもし…」

「あ、あの青山です。カリナちゃん…?」

「うん。」

名前を呼ばれると、
飲み会の時の雰囲気が蘇ってきた。

「えっと、遅くなっちゃってごめんね。今大丈夫?」

「うん。大丈夫だよ。
もう電話来ないかと思っちゃった。」

「え?何で?かけるって言ったじゃない?」

「うん、でもホントかな~って。」

あ、なんかイヤミっぽっかった?
私はちょっと自分の言葉に心配になる。

「ホントだよ~。あ、でもそうだよね。
番号間違えちゃって、かけられなくてゴメン…」

「ううん、こっちこそ、もっと早くかければ良かったって言うか…」

って、ここまで話して、沈黙になりそうになる。
つまらないともう電話くれないかもしれない。
慌てて次の話題を探す。

「こっちはもうすぐ試験始まっちゃうけど、青山くんは?試験は?」

「え?あ、そうなんだ?
うん、こっちは来週の月曜からだけど…」

「そうなんだ?うちもだよ。」

「はは…、ちょっと授業取り過ぎちゃって。
今キリキリしてる。」

「一年のうちに取っておくと後々楽だもんね。」

「うん、それもあるんだけどさ、
結構ぼくは余計な単位も取ってるって言うか…」

青山くんはマイペースに自分のことを話し出した。
で、私も聞いてるうちに緊張が抜けてホッとする。
優しそうな、穏やかなしゃべり方。

う~ん、でも色気も素っ気も無い感じ。
コンパ後の男の子って、もっとこう…
結構次の約束って感じの話したり、
パッパと段取り練ってくれる感じなのにな。

でも、そんな感じも青山くんっぽい感じがした。

どうしようかな?
こっちからいつなら空いてるか聞いちゃうのって、
何だかすごい私の方が気があるみたい?

う~ん、でもこの調子だと、
いつ聞いてくれるんだかわからないし…

私は話に頷きながらそんなこと思っていた。
でもまあ電話来たからいいかぁ~とかって思いながら。

あ、妹帰ってきた。
そろそろ電話切らなきゃな。
聞かれると何だか恥ずかしいし。

でも、切っちゃったら、次はどうしよう。
今度またかけるね、って言おうか…

「ゴメンネ、そろそろ…。
妹帰ってきちゃったみたいで。部屋がいっしょなの。
そっちも試験勉強しなきゃだよね。
電話ありがとう。」

「あ、うん。
実はこっちも兄貴と同じ部屋なんだよね。
僕、兄と姉で末っ子。」

「そうなの?
私は妹と弟で長女。」

そうなんだ?って二人で笑った。
何だか切るのが名残惜しい。
もっともっといろんなことが聞きたい。

青山くんは一呼吸おいた感じで言った。

「あの…さ、
試験終わるのいつ?
良かったら近いうち会えないかな?」

心臓がドキンと鳴った。
ようやく聞いてくれた~。
何だかすごく嬉しい。

私が試験が終わる週に青山くんの試験も終わることがわかって、
じゃあ、その翌日ってことになった。

「あのさ…」

「うん?」

その時に妹が部屋に来る気配がした。

「明日も電話して大丈夫?」

またドキンとした。
胸がキュンって鳴った感じ。
と、同時に妹がドアを開ける。

「いいの?」

「うん、大丈夫。」

「じゃあ…
同じ位の時間に。あの…ごめんね。」

慌てて返事をする。
心臓がドキドキ言ってる。

「うん。また明日。」

電話を慌てて切った。

で、机に向かって何でもないフリして試験勉強しようとする。
でも何だか心が落ち着かない…
私、変かな?

「おねーちゃん、彼氏?」

妹が何てこと無い感じで言った。

「ん~?違うよ。」

平静を装う。
そう言いながらも心臓は、まだドキドキ言ってる。

「ふーん、そっか。
何か声が優しい感じした~。」

鋭い。

そう言うと妹は携帯を取り出して電話をし始めた。

「あ、まーくん?ん、今バイトから帰ったとこ。
すごい会いたい~!
え?今?
いいよぉ~。コンビニね?行く行く!」

妹はルンルンしながら、言ってきまぁ~す!ってまた出て行った。

お母さんが、今から出かけるの~?って声が聞こえたけど、
妹が玄関閉める音のが早かった。

なんだ…
もう出かけるなら慌てて切らなきゃ良かった。

それにしても…、今何時だよ…。

親も妹のことは、もう諦めてるような気がした。

でも何だか羨ましかった。


    すごい会いたい~!


私ももっと素直に話せば良かったな…。

もっともっと話したかった。

そんなこと言ったら引いちゃうかな…?

そんなこと思った。

まだ一度しか会ったこと無いのにね。




前の話を読む

続きはまた明日

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最終更新日  2009年11月09日 20時10分31秒
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