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2020年03月12日
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カテゴリ: 自動車
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 ホンダの英国工場の閉鎖決定は騒がれたが、同時に発表したトルコ工場の閉鎖は騒がれなかった。
 EU市場に大きく関わっていたのはトルコ工場の方だった。
 このたび、フィリピン工場を閉鎖。
 小さな生産工場はどんどん閉めていく方針なのだろうか。
3月下旬、生産体制見直しで
2020/02/24 NNA ASIA
 ホンダは22日、フィリピンに構える四輪車工場を3月下旬に閉鎖すると発表した。
 アジア・大洋州地域での生産体制見直しの一環で、28年間続いた現地生産に幕を下ろす。
 工場で働く400人弱は解雇する予定。
 現地生産の終了後は近隣国などから完成車(CBU)を輸入して販売するほか、アフターサービスも継続する。
 ラグナ州サンタロサに構える工場を来月25日にも閉鎖する。
 年産能力は2交代で約3万台 と他国の工場に比べて小さいが、2019年の生産台数は約7,000台にとどまっていた。
 工場の資産売却などについては調整中という。
 この工場では小型セダン 「シティ」 と、小型スポーツタイプ多目的車(SUV) 「BR-V」 の2モデルを生産している。


 フィリピン工場の閉鎖は、アジア・大洋州での生産体制見直しの一環。
 顧客のニーズに合った商品を適正な価格で提供するため、効率的な資源配分が必要だと判断した。
 ホンダの関係者はNNAに対し「アジア・大洋州を地域全体で考えた際、今回の決定が最適との考えに至った」と説明した。
 現地生産の終了後も、CBUの輸入販売とアフターサービスは継続する。
 アジア・大洋州地域の拠点から輸入する考えだが、東南アジア諸国連合(ASEAN)域内の自由貿易協定(FTA)で関税が免除されている域内国から調達する可能性が高いようだ。
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 ホンダのフィリピンでの販売台数を見ると、19年は前年比12.7%減の2万338台だった。
 ブランド別では5位で、市場シェアは5.5%にとどまる。
 販売する12モデルのうち、現地生産の2モデルで計約7,000台、輸入するセダン「アコード」やSUV「CR-V」など10モデルで計約1万3,000台 だった。
 ホンダは1990年、フィリピンのラグナ州サンタロサに現地法人ホンダ・カーズ・フィリピン(HCPI)を立ち上げ、92年に四輪車の現地生産を始めた。
 HCPIは生産のほか、CBUの輸入や販売、アフターサービスを手掛けている。
 従業員数は約650人。
  ― 引用終り ―
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 ホンダは経営効率の低さと四輪事業の立て直しが喫緊の課題。
 それに応えるかのように、本田技術研究所の実質的な本体への吸収統合を発表。
 創業者・本田宗一郎以来の“聖域”に大胆に手を付けた。
 収益の増大、経営効率の改善を狙った意図は理解できるが、ホンダの車やバイクの持ってきた「面白さ」を復活しないと、根本的な解決にはならないと思われる。
 品質の追求という傍ら、リコールを出し続けても技術を中心に他にない特徴を持ち続けなければ、ホンダは生き残れない。
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最終更新日  2020年03月12日 06時00分09秒
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