フリーページ
下の日記のつづき・・
一日に数あるニュースの中で是だけはと言うのを貼るのが私流。
宜しかったらお目を通して下さい。人間の営みの現実です。
原発と離婚できない福島住民の生活と
あまりにも深く絡み合った原発産業 JBPRESSより抜粋
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/8183
立ち入り禁止地域から出てくる土木作業服の若者たち
1台だけ白い防護服を着た2人組の乗った軽ワゴン車が通った。
検問を出たとたん道路わきの駐車場に車を入れ外に出て防護服を
脱いだ。そして走り去った。
「ああ、あれ? あれはね 原発の後片付けや何かで働いている人」
私は仰天した。「立ち入り禁止区域で働いているんですか?」
「うん。原発に通勤している人が多いからね。
仙台あたりからもね 来るから ここら辺じゃ別に珍しい事じゃないよ
と男性は笑った。
3.11以前はそういうドライバーを相手に商売していたのだという。
つまり私が見たのは放射線が高い立ち入り禁止区域を通って原発で
働く人達の「帰宅風景」だったのだ。
★原発は安定しているから「いい仕事」
南相馬市では 原発関係の仕事をする人を見つけるのは実に簡単だった。
「 原発はね 安定しているからいい仕事なんですよ
」
安定しているってどういう事ですかと私は尋ねた。
男性はミスコピー紙を取り出しペンでさらさらとメモを書いた。
原子炉の定期点検のスケジュール表だった。
「 原子炉は法律で1年に3カ月位は定期点検せねばならんのです。
まあ 長過ぎると電力会社が苦情を言ったのでしょうね。
突然法律が変わって今は38日でいい事になりましたがね
」
男性はにやりと笑った。
「 だから1号炉 2号炉 3号炉と どれかの炉がいつも点検中なんです。
だから仕事が安定しているんです
」
6~8月の電力需要期を除いて いつもどれかの炉が点検に入る。
すると点検作業の為に建設関係の会社に仕事が回ってくる。
「 定期点検の為に1年で延べ5千人は雇われるんです。
安定しているでしょ?
」
男性は「5000人」と数字を具体的に言った。
南相馬市だけじゃなくて相馬市やいわき市からも働きに行っています
からねえ。ここらへんじゃ普通ですよ
。男性はそう言った。
★東電や原発の話題に口を閉ざす住民たち
「親戚や家族がお世話になっているので 原発や東電の悪口は言わない」
「マスコミやよそ者にそういう話をしない」
「マスコミによくないことを言うと、地域で仲間外れにされる」
「言うと どこでどんな後難があるか分からない」
そういう含みだという事が次第に分かってきた。
それから何件も取材を断られたからだ。
中間地帯で暮らしの何が不便か教えてほしいだけだと説明してもダメなのだ。
「 どこで何があるか分からない
」と誰もが「 見えない何か
」を恐れているのだ。
原発事故で故郷が放射能汚染されてしまった。そんな最悪の段階に至っても
東京電力や原発の話題はタブーなのだ。
原発に反対すると「おかしい人」に見られてしまう
「ここでは『東電』ではなく『東電のAさん』『Bさん』と具体的な人物なんです。
一人ひとりがそんなふうに関係がある。
そして東電の現場の社員には誰も悪い人はいません。
個人として地域住民にとけ込んで理解と信頼を得ています」
寄付金や交付金といった原発関連のお金は身近にありますか。
「 お金も勿論あります。住民の了解を取る為に凄いお金を使っている。
みんな寄付とかを貰って凄くお世話になっています。
東電は安全を信じ込ませたいですから
」
批判しにくいですか。
「 だって(お金を)もらってっぺ? 片棒担いでいるようなもんだ(笑)
産業が無い処に原発が来ると急に豊かになるんですよ。
それも普通の発電所よりずっと異常な金額が落ちる。薄々気付いてますよ
」
それでも原発に異議を唱える人はいるのですか。
「『特殊な人が反対している』『反対している人はおかしい』という事に
なってしまいましたね。そうなると皆 黙ってしまうんです」
「原発ができた40年前は核シェルターを作ろうとした人もいました。
それも考え過ぎだったなあ なんて思い始めた所に今度の事故が起きました」
原発ができて生活は豊かになりましたか。
「『都会的』で『文化的』な生活になったと皆 思いました。
朝も夜も関係なくお湯が出て。ホールができて。千住真理子とか有名人が来て
コンサートにお芝居に公演に。
東電は補助金を出して地域住民は安く招待してくれるんです。
『Jビレッジ』だって東電のお金ですよね。街全体が総がかりで東電に頼る。
そうなると原発に反対した事も段々忘れていくんですよ。
いや 反対どころか『古い原子炉が止まると仕事がなくなる』と新しい
原子炉を作って呉れ と地元の町長や市長が陳情する位ですから
」
その人物は苦笑いをした。
「本当に悔しい」それでも批判できない
「ここの自然が好きでここに住んでいる。
こんな形で自然が破壊されて本当に悔しい」
それでも東電や原子力発電への批判をぐっとのみ込んでいる。
それ位 地元民の生活と原発は深く絡み合っている。
「10年は帰れないかもなあ・・・もうダメかもなあ・・・」
このまま福島の人達は沈黙のうちに
原子力発電所に道連れにされるのだろうか。
私は暗澹とした気持になった
(以上JBPRESSより 画像は@にゃんこ)
最近は良い曲を探すのに疲れる。気分転換にビリージョエルは如何?
今日は「冬至」 December 21, 2020
麻生太郎氏のポリシー December 10, 2019
大塚博堂さんをご存知ですか? April 25, 2019
PR
コメント新着