ロンドン五輪　思うのは柔道らしからぬ柔道がまかり通っていて
何だかな～・・選手も審判も何だかなぁ～が続く。
柔道はオリンピック種目になって・・」単に勝つ競技になった？
モンゴル相撲じゃあるまいし　相手の両拳を掴んだままじゃ　技も
かけられない。指導が来てもお構いなし。
技あり！を取る為なら道着がはだけたまま注意されても平気。
情けない柔道屋が増えて行くのは日本人として辛い。

五輪の最中にメールが届いていたのをチェックした。
このブログを以前からお読みの方はＹちゃんの事を覚えていらっしゃる
方も多い筈。摂食障害に苦しみ3ヶ月間預かったお嬢さん。
カウンセリングをしながら料理と着物の着付けも教えつつ順調に回復し
今は御主人の傍で一児の母になった。

そのＹちゃんから　悲痛なメールが届いた。下記　原文のまま
但し　固有名詞は伏せました。

ままさん...今日久しぶりに泣いてしまいました。
今日友達が肺がんだと知りました。
...転移があるから手術はできないみたいで...
怖くて詳しく本人には聞けないけど...手術できない癌って、
よくないってことですか?

私と同じくらいの子供もいて、どんだけ辛いんだろうって思ったら
涙がとまりませんでした。本人は明るく前向きな感じにみせてます。
なんと声をかけていいかもわからないし、
私にできることもわかりません...
こんなこと考えてたら眠れなくて、
ままさんならなんて声をかけるのだろうとおもいました。

私はままさんの言葉で何度も救われていたから...

私からの返信

Ｙちゃん　今　貴女のメール見つけました。
29日の発表会ではミュージカル　キャッツの中からメモリーを弾きました。
コンナ顔してお客様にサービスしたのです。（添付画像見て元気出して！）
ーーーーーーーーー画像2枚添付ーーーーーー

お友達　未だ若いのでしょ？お気の毒ですね。
オペ出来ないと言う事は癌の進行状況が３度を超え４度になっているか
若しくは転移が多臓器に広がりすぎてオペしても全部は取れない場合。

もう一つは癌の種類・悪性ならスキルス癌の疑いがあります。
スキルス癌は現在では未だ治療技術が無いのです。

息子の彼女も胃癌（スキルス）でした。普通の病院なら開腹して何もせず
只　縫合するだけ。手の打ちようが無いからです。私は１カ月しかもたない
彼女を＠＠病院の＠＠先生と同級生なので１年持つように特別なオペを
依頼しました。きっちり１年後　彼女は安らかな眠りにつきました。
其の１年の間に渡仏と国内旅行もアチコチ行って限られた時間を楽しんだのです。

Ｙちゃんのお友達は若いから細胞の新陳代謝も私より活発で
其の分　癌細胞の発育も哀しい事に早いのです。

出来る事は今は「緩和ケア」しか無いと思います。
抗がん剤投与は本人を苦しめるだけです。

痛い思いをして少しの間　命を繋ぐか　緩和ケア（痛みを止める）で
哀しいけれど命は短くなっても今以上の苦しみから救ってあげるか
この二つに一つしかありません。

Ｙちゃん　我々は生かされて居るのです。目に見えない何か人間を
超えた大きな存在 Something Greatと言いますが宗教によっては其れが
イエスキリストであったりお釈迦様だったりする訳です。
無宗教の人でも　人智を超えたナニカの存在には気づいて居る筈。

ただね　考えてみてね　肺がんでなくても交通事故で命を落とす人も居る。
家族と別れの挨拶も何も出来ずにお空に旅立つ人は幾らでも居るの。
あっという間にね。あなたのお友達は今は未だ幼いお子さんと一緒に居られる。
家族と残された時間を一緒に過ごす事が可能なら痛みだけ取り除く事が一番。

其の間　痛みが無いようにと　祈ることしか他人には出来ません。
あなたが友人の為に何かして上げたいと思う気持ちは大切ですが　是は
本人の覚悟と　家族の覚悟が必要で　他人の入り込む隙間は無いのです。

其々が　それぞれの人生を与えられています。命は「お与え」なのです。
あなたは出来るだけ　その友人の気がまぎれる事を少し考える　其れ位しか
方法は無いの。是が人生の現実と言うむごい定めだから。

貴女が泣いても友人の病気が治る訳ではありません。
周りの人間が「人間の尊厳」を良く考えて　今後の事を決めてゆくしか
方法は無いのです。そして　今は幼い子供の母親になったＹちゃんは
子供に哀しい思いをさせない様に　其れを第一に考えて下さい。
貴女がふさぎこんで泣いてばかりいると　赤ちゃんが神経質な子になるから。

こんな　消極的な　御返事しか出来なくて　御免ね

ママより

返信ありがとうございます。それも詳しく教えてくださり。
ままさんのキャッツ最高です!!!元気でました!

ままさんの息子さんは辛い経験したのですね...
そうですよね、言われた通り私の入る隙間などないですよね。

ままさんの言うとおり、
気を紛らすメールをしたり少しでも明るくできるように接します。
本当ですよね...
事故で亡くなる人は心の準備なんかできないまま天国にいくんですね...

乳飲み子おいていく母親の気持ちは、死んでも死にきれないと思います。
初めて親になって感じました。この子おいて死ねないって。
私以上に愛して育ててあげれる人なんていないって感じてしまいます。

ままさん人生ってなんなのでしょうか...
悪い人でものうのうと生きていく、いい人でも病気したり、いいことして、
いい人でもこんなことになるし...

ままさん、その友達ね、とても前向きで強いです。
私は幸せに毎日送っているから心配しないでって、
元気になったら会いたいなって...

Ｙちゃんの　お友達はシッカリして居ますね。前向きで。

私は心筋梗塞で救急車で搬送された時　一度死んだと思って居る。
だから今の生活は「オマケ」だと。白い世界も半分　見たのだから。
執着心は昔から無い方だけど　更に薄くなったように思えます。

でも未だ生きてるって言う事はこの世で私が未だしなければならない事が
残って居ると言う事なのかな？

あの大震災で津波に飲まれた人々だって　マサカこんな事になるとは
思っても居なかった筈だし。やりたい事だって一杯　あった筈。

人生の中で「確実なモノ」って何でしょう？確かな事など無いのでしょうね
確実な事は只一つ　命には限りがあると言う事だけ。
アナタも私も　誰でも明日の事は判らない。判らないからこそ平気で
夜　ベッドに潜り込む。