仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2026.04.28
XML
カテゴリ: 国政・経済・法律


昨日(4月27日)の読売新聞で、社会生活上の法的問題として関心を引くものがあった。概要はこうだ。


盲導犬に犬接近 責任は/急停止し女性「転倒」 飼い主に損賠訴訟
(松山支局 宇仁菅玲香、氷見優衣 両氏の署名記事)

(以下記事の趣旨。おだずまジャーナル整理)
・2023年6月、視覚障害者女性(50歳代)が盲導犬(ラブラドルレトリバー)と路上を歩いて帰宅中に、小型犬(チワワ)が接近したため盲導犬が急停止し女性は転倒したとして、飼い主に約170万円(治療費、慰謝料)の損害賠償を求めた
・この訴訟は松山地裁今治支部、2024年5月提訴
・飼い主(被告)は、リードをつけず散歩させたことは認めた一方、呼び戻すとすぐに盲導犬から離れたと反論。盲導犬が立ち止まった際女性(原告)がその場に座り込んだだけで負傷していないと主張
・裁判官からの和解提案も、双方が受け入れず
・原告女性は、ガイド中の盲導犬に犬を近づけることの危険を広く知ってもらいたい、とする
・盲導犬は全国で768頭
・日本ライトハウス(盲導犬を育成)は、盲導犬に犬を近づける、許可なく触る、食べ物を与える、などの行為をしないよう注意を促す
・急に犬が近づいて盲導犬が立ち止まると、状況把握が難しい視覚障害者は、予測した対応がとれず、危険につながる恐れがあるという
・公益財団法人アイメイト協会の調査(2018年)では、盲導犬使用者からは、盲導犬に触ったり声をかけたりしないでほしいとの声が多かった。




法律論的にみれば、ミクロ的(個別事件の解決の視点)には、因果関係などの問題だろうが、もう少し法政策的に考えると、日常生活における責任の配分の問題ともいえる。盲導犬利用者が多少のリスクを負うべきか、それとも一般人(犬の散歩する人など)が注意すべきことなのか。

いやしかし、おそらく、法的に根詰めた議論よりも、ちょっとした社会的な周知で解決をめざすことが可能であり、行政やメディアの啓発、学校教育などを含む理解促進で解決すべき問題だろう。そして、成熟した現代社会であるわが国では、そのようなインクルーシブな考えを許容できると期待する。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2026.04.28 18:01:53
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

コメント新着

おだずまジャーナル @ Re[1]:荒巻地区の新町名と宅地開発史(12/14) 荒巻昭和人さんへ コメントありがとうご…
荒巻昭和人@ Re:荒巻地区の新町名と宅地開発史(12/14) 団地名なつかしいですね。広告に使われて…

プロフィール

おだずまジャーナル

おだずまジャーナル

サイド自由欄

071001ずっぱり特派員証

画像をクリックして下さい (ずっぱり岩手にリンク!)。

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: