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ダンプ転落から幾日か過ぎたある日の昼!マツは下の広場にいた。昼食の為飯場に帰りかけた時 上方でガラガラ ガラガラとキャタピラの激しく回る音がする。フト見上げるとショベルに3人乗って下ってきている。道は例の崩壊の起きた道だ!かなりのスピードだ、このショベルは全速で時速2km、歩く半分も進まない機械です。どうしたんだ!叫んでも判ることではないけど、思わず叫んだ!ウインチのみで作動してるショベル、旋回もバケットの巻上げも(下げるのは自重で)ウでの収縮も全部ウインチ作動でドラムを動かすのです。走行も同じでウインチドラムの反動回天のドラムを使い旋回、又前後進をするのです。走行時方向を変えるときは右左別々に独立した駆動ギヤを外し片方をロックして、他方だけ廻すことで進行方向を変えるのです。接続は、レバーをニュートラルに戻した時点で自動で駆動ギヤーが接続するようになってるのだが 機能的に接続しない時もある。登り時に駆動ギヤを外しても、レバーをニュートラルにすれば自動でギヤ接続が出来てなければ 動かなくなるのですが、下りの特に同じことをしても機体は自重で下るため もし接続されてなくても機体は片足駆動でも方向変えずに走行します。そのまま下る時先ほどと逆の方向に進路を変えようとすると片足駆動してたものが その駆動ギヤーを外すことになるのです。そうするとその時点で両キャタピラの駆動ギヤーが外れたことになり、下り坂は止めることが出来なくなります。当然ブレーキはついてるのですがギヤーが接続出来ていて効くようになってるのです。時速2kのスピードを超えた時、もう手遅れです。飛び降りるだけです、一人乗りの運転席に3人乗ってる。「飛び降りろ~~」声を限りに叫ぶ!一人又一人飛び出した!運転手は何とか止めようとしているショベル10年のベテランだ。でもどうしょうもない!スピードは増すばかり!「飛べ・飛べ!」必死に叫ぶ。絶壁50mの角まで来たと同時に大きく開放されたドアーから辛うじて飛ぶ!カブトムシの角を長く伸ばしたような 20トンの機体は宙を飛ぶように地面から離れ大きく弧を描き谷底に転落したのです。人災は無いものの 当時の金額1000万の機械も一瞬にしてスクラップ!何か映画のワンシーンを見てたような、興奮を覚え 思わず出た言葉、口々に「スゲ~!」当然引き上げをしなければならないが段取りのみ 作業は翌日の事となる。
2003年09月26日
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大崩壊の後積み出しは順調に進み元の道路も露出してきた。だが崩壊には 使えない土砂も多く それは捨て土になる。山肌を削り出来た道路ぶちにコンクリート壁を作り道幅を広げた場所から捨て土をダンプすることが決まる。昼夜を問わず作業が続けられていた。マツも夜勤者として捨て土の積み込みを担当!夜中近く(時間不明)ダンプが捨て場にてバックで入る様子が見える!ヘッドライトがそれを知らせてくれる!すると なぜかヘッドライトがサーチライトの如く夜空を照らす!なぜだ!どうしたんだ!機械を止めそのまま登って来たダンプで下る。土を捨てる場所は、絶壁(コンクリート部分)から、谷底まで50mほど、ヘッドライトの夜空を照らす様子から、直壁を後部から落ち尻餅をつく形でドスーンそれから縦にダンプが仰向く形で回転して落ちたようです。運転手は最初のドスーンで運転席より外に放り出されてダンプと共に転がって落ちたのです。上から別なダンプでの照明で降りていくと、暗がりに運転手が転がってる。動かない!息を確認 死んではいない!声を掛ける、大声で怒鳴る、しっかりしろ!「ありがとう」小さな声が聞こえた。兎に角引き上げなければ、背負っていくしかない!大きな男だ80kgくらいある、でも一緒に来た連れと交代でやろう、足元の不安定な場所、だけど背負った!歩いた!落ちたところは登れない、谷を下る距離は遠いが登らずに道路に出る。交代で背負いながら、待ってる車にたどり着き救急病院へ!全身打撲、全治1年の診断!事故を予期し、事故をすばやく発見し、最小限の被害に貢献して、事故処理も最大の知恵と知識と勇気を使って処理してきた。この事故車両の引き上げにも、後にパワーショベルの転落事故処理にも一番の功績を残したと思う。だけど、やはり思うだけだった!。
2003年09月09日
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