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☆2019年9月25日から27日まで宮城県気仙沼大島を訪ねました。高尾山の植物紹介のため時期が遅れましたが、気仙沼大島での植物観察を紹介しています。マツクイムシの被害と対応です。(2019年9月26日撮影)。☆マツクイムシ(松くい虫)とは、松を枯らす原因となる線虫類を運ぶ虫のことで、マツノマダラカミキリという昆虫のことをさしています。マツノマダラカミキリがマツノザイセンチュウを松の木に運び、マツノザイセンチュウが松の体内に入ると、松の生体反応から水を吸い上げる働きが阻害され枯れてしまうそうです。☆マツクイムシの被害と対応については、2017年8月6日の日記で詳しく紹介しました。◎広がるマツクイムシの被害(2017年8月6日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20170806/
2020.02.22
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☆9月6日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(16回目)に行きました。その内容を紹介しています。ハイイロチョッキリです。(2019年9月6日撮影)。☆台風などの強風が吹いた後でもないのに、ミズナラなどコナラ属の木の下に枝が落ちています。しかも、不思議に思ったのは、今日落ちたばかりのように葉がしおれていないこと、そして、どの小枝にも実がついていることでした。調べてみると、ゾウムシの仲間の昆虫ハイイロチョッキリの仕業であることがわかりました。☆同じように、実がついたクヌギの小枝も落ちています。☆刃物で切ったかのような鋭い切り口です。☆とにかく鋭い切り口です。☆植物は、虫に食べられたり傷つけられたりすると生体防衛反応として、卵や幼虫の成長を阻害する物質を分泌するそうです。そこで、ハイイロチョッキリは、卵を産み付けた実を枝ごと切り落として、クヌギやコナラが卵や幼虫の成長を阻害する物質を分泌しないようにしているそうです。☆ハイイロチョッキリは、卵を産み付ける時に、殻斗の縁付近の薄い部分に穿孔しているのが特徴だそうです。☆この穴の奥に、ハイイロチョッキリの卵が入っているようです。幼虫はドングリを子葉の中心から食べて成長します。昆虫が進化の過程で身につけた知恵、素晴らしいですね。☆ハイイロチョッキリの成虫は、ドングリが緑色の時期の8月20日ごろから10月下旬ごろまで、ドングリの実の成長にあわせて生きているそうです。クヌギやコナラの実が柔らかく、穿孔して卵を産み付けやすいからでしょう。ハイイロチョッキリの成虫は、10月には全部死んでしまい、幼虫が冬越しするそうです。☆インターネットで、ハイイロチョッキリに関してNHKが制作した記事を見つけました。記事を許可なく転載できませんので、リンクをクリックしてご覧ください。とてもわかりやすい動画です。◎どんぐりとハイイロチョッキリ(NHK for School)。http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005401434_00000
2019.10.09
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,300回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[4]】はブナ科の植物です。第13回は、ハイイロチョッキリです。(2017年9月26日撮影)☆台風などの強風が吹いた後でもないのに、コナラの木の下に枝がたくさん落ちています。しかも、不思議に思ったのは、今日落ちたばかりのように葉がしおれていないこと、そして、どの小枝にも実がついていることでした。調べてみると、ゾウムシの仲間の昆虫ハイイロチョッキリの仕業であることがわかりました。(2016年8月15日撮影)。☆同じように、実がついたクヌギの小枝も落ちています。(2016年8月15日撮影)。☆とにかく鋭い切り口です。(2016年8月15日撮影)。☆よく見ると、コナラのドングリの殻斗の縁付近に、卵を産み付けたと思われる小さな黒い傷が見えます。ハイイロチョッキリは、クヌギやコナラの実に卵を産み付けて、その後に実を枝ごと切り落とすのです。(2017年9月26日撮影)。☆植物は、虫に食べられたり傷つけられたりすると生体防衛反応として、卵や幼虫の成長を阻害する物質を分泌するそうです。そこで、ハイイロチョッキリは、卵を産み付けた実を枝ごと切り落として、クヌギやコナラが卵や幼虫の成長を阻害する物質を分泌しないようにしているそうです。(2017年9月26日撮影)。☆ハイイロチョッキリは、卵を産み付ける時に、殻斗の縁付近の薄い部分に穿孔しているのが特徴だそうです。(2017年9月26日撮影)。☆この穴の奥に、ハイイロチョッキリの卵が入っているようです。幼虫はドングリを使用の中心から食べて成長します。(2017年9月26日撮影)。☆ハイイロチョッキリの成虫は、ドングリが緑色の時期の8月20日ごろから10月下旬ごろまで、ドングリの実の成長にあわせて生きているそうです。クヌギやコナラの実が柔らかく、穿孔して卵を産み付けやすいからでしょう。ハイイロチョッキリの成虫は、10月には全部死んでしまい、幼虫が冬越しするそうです。(2016年8月21日撮影)。☆昆虫が進化の過程で身につけた知恵、素晴らしいですね。(2017年9月26日撮影)。☆インターネットで、ハイイロチョッキリに関してNHKが制作した記事を見つけました。記事を許可なく転載できませんので、リンクをクリックしてご覧ください。とてもわかりやすい動画です。◎どんぐりとハイイロチョッキリ(NHK for School)。http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005401434_00000
2018.09.23
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☆9月25日から28日まで、静岡県富士宮市へ行きました。田貫湖周辺などで自然観察をしました。静岡県富士宮市での自然観察を紹介しています。ヌルデと虫こぶです。(2017年9月26日撮影)。☆田貫湖の周りを歩いていると、ヌルデの木に鮮やかな赤色の奇妙な形をした果実のようなものがあり、よく見ると虫こぶ(虫えい)のようでした。調べてみると、ヌルデハベニサンゴフシ(白膠木葉紅珊瑚付子)とわかりました。☆資料によると、虫こぶの名付け方の多くは「形成される植物+その部位+形態の特徴+フシ」だそうです。この場合は、形成される植物(ヌルデ: 塗る手・白膠木)、その部位(ハ:葉)、形態の特徴(ベニサンゴ: 紅珊瑚)、フシ(付子・五倍子)ということになるそうです。フシは付子・五倍子で、本来はヌルデミミフシを指すそうですが、虫こぶ一般をさす語として使われているようです。☆見れば見るほど、ヌルデ・ハ・ベニサンゴ・フシ(白膠木・葉・紅珊瑚・付子)という名前がピッタリの虫こぶ(虫えい)です。ヌルデハベニサンゴフシは、ヤノハナフシアブラムシが作ります。ヤノハナフシアブラムシは、秋に虫こぶから脱出して二次寄主に移るそうですが、冬の生態はよくわかっていないそうです。☆虫こぶ(虫えい)とは、植物の葉や芽の組織や細胞が昆虫による何らかの刺激で異常に肥大してこぶになるものだそうです。ヌルデの虫こぶでは、ヌルデシロアブラムシが作るヌルデノミミフシがお歯黒の材料になるので有名だそうです。ヌルデハベニサンゴフシは、見た目が美しくヌルデの葉の中で目立っています。☆ヌルデは、北海道から沖縄の日本全土の山野の林縁に生えるウルシ科ヌルデ属の落葉小高木です。☆ヌルデの葉は互生しています。☆ヌルデの葉は、小葉が3~6対あり7~13枚の小葉からなる奇数羽状複葉です。何といっても、小葉と小葉の間の葉軸に翼があることが特徴です。☆ヌルデの小葉は長楕円形で縁には粗い鋸歯があり、小葉と小葉の間の葉軸に翼があります。☆葉の上から見た葉軸の翼です。☆裏から見た葉軸と翼です。葉の裏面は、軟毛が密生して黄白色です。☆ヌルデ(白膠木)の名は、この木の幹を傷つけると白いにかわ(膠)のような樹液が出て、これをウルシなどのように器具に塗っていたので、「塗る手」になったそうです。漢字名の「白膠木」は、白いにかわ(膠)のような樹液が出る木に由来します。☆ヌルデの花言葉は、「信仰」「知的な」「華やか」「壮麗」などだそうです。
2017.12.11
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☆ウォーキングコース(玉川上水)を歩いていて、毎年疑問に思ってきたのは、台風などの強風が吹いた後でもないのにクヌギの枝が落ちていることでした。☆しかも、不思議に思ったのは、今日落ちたばかりのように葉がしおれていないこと、そして、どのクヌギの小枝にも実がついていることでした。☆コナラの小枝も、たくさん落ちています。しかも、やはり同じように、今日落ちたばかりのように葉がしおれていないのです。☆そして、クヌギの小枝と同じように、どのコナラの小枝にも実がついています。☆8月6日に行われた立川市の講座「玉川上水自然観察会」で、「玉川上水の自然保護を考える会」の方から、これは昆虫ハイイロチョッキリの仕業であることを教えていただきました。ハイイロチョッキリが、クヌギやコナラの実に卵を産み付けて、その後に実を枝ごと切り落とすというのです。刃物で切ったような鋭い切り口です。☆とにかく鋭い切り口です。葉の上には切り取った際の木屑も見えます。植物は、虫に食べられたり傷つけられたりすると生体防衛反応として、卵や幼虫の成長を阻害する物質を分泌するそうです。そこで、ハイイロチョッキリは、卵を産み付けた実を枝ごと切り落として、クヌギやコナラが卵や幼虫の成長を阻害する物質を分泌しないようにしているそうです。☆ハイイロチョッキリは、卵を産み付ける時に、殻斗の縁付近の薄い部分に穿孔しているのが特徴だそうです。☆よく見ると、コナラのドングリの殻斗の縁付近に、卵を産み付けたと思われる小さな黒い傷が見えます。☆小枝が付いたコナラのドングリとともに、小枝がついていないコナラのドングリも落ちています。コナラシギゾウムシは、コナラのドングリに長い口吻で穴を開け、産卵するそうです。ドングリがまだ緑色の若いうちに卵を産み付けるので、産卵跡はドングリの成長とともに塞がれるそうです。孵化した幼虫は、ドングリの実(子葉)を食べて育つそうです。小枝がついていないコナラのドングリは、コナラシギゾウムシが犯人かも知れません。☆インターネットで、とてもわかりやすい記事を見つけました。◎どんぐりとハイイロチョッキリ(NHK for School)。http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005401434_00000&p=box「夏の雑木林、突然ドングリが枝ごと落ちてきました。実はこれ、ある生きもののしわざです。ドングリの実に並んでいるのはゾウムシの仲間、ハイイロチョッキリ。枝をちょっきり切り落とすことからこの名前がつきました。ハイイロチョッキリは、長い口の先に丈夫なあごを持ち、このあごでドングリに穴を開けて、そこに卵を産みつけます。産卵が終わると、今度は枝を切り落としにかかります。ドングリに穴を開けてから枝を切り落とすまで、3時間以上もかかる大仕事です。」☆ブログ下書きを作成してから、念のためにハイイロチョッキリが卵を産み付けた時にできる小さな黒い傷を確認しに出かけました。コナラの小枝その1。遠くから見ても殻斗に産卵跡が見えます。☆近づいて見ると、コナラの実の2つとも殻斗の上部に産卵跡が見えます。☆コナラの小枝その2。こちらも、遠くから見ても殻斗に産卵跡が見えます。☆近づいて見ると、コナラの実の殻斗の縁付近の薄い部分に穿孔した産卵跡が見えます。☆コナラの小枝その3。こちらも、遠くから見ても殻斗に産卵跡が見えます。☆近づいて見ると、コナラの実の殻斗の中央に穿孔した産卵跡が見えます。☆クヌギの小枝その1。☆近づいて見ると、クヌギの実の殻斗の上部に産卵跡が見えます。☆クヌギの小枝その2。☆近づいて見ると、クヌギの実の殻斗の中央に産卵跡が見えます。
2016.08.22
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☆5月中旬に花が満開だったエゴノキですが、実が大きくなってきました。秋から冬にかけて、カラス、キジバト、ヒヨドリ、ヤマガラなどが実を食べるそうです。☆エゴノキの実とともに、エゴノキの枝にエゴノネコアシと呼ばれる虫こぶを見つけました。☆こちらのエゴノキは、新しい枝の先に数個のエゴノネコアシが見えます。エゴノネコアシの原因となるエゴノネコアシアブラムシは、初夏にエゴノキからアシボソに移動、秋にアシボソからエゴノキに戻る興味深いアブラムシです。☆エゴノネコアシアブラムシは、秋にイネ科のアシボソからエゴノキに移ります。エゴノキで越冬した受精卵が孵化して無翅型の雌が生まれ、エゴノキの芽から吸汁します。その刺激で、エゴノキの枝先にバナナの房のような虫瘤(虫えい、ゴール)ができます。これが猫の足を連想させるので、エゴノネコアシといいます。☆この虫瘤の中で、エゴノネコアシアブラムシが胎生単為生殖で増殖し、やがて有翅型が誕生して、7月になると虫瘤から飛び立ってイネ科のアシボソに移動します。☆アシボソでは、胎生単為生殖で無翅型の世代が繰り返されます。秋になると有翅虫が羽化し、エゴノキへ戻り雌と雄の有性虫を産みます。そして雌雄が結ばれ受精し産卵。この受精卵が越冬して翌春に孵化、再びこのサイクルを繰り返すそうです。
2015.07.01
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☆ウォーキングコースのクヌギの木で、以前から樹液が出ている木があります。今日は、昆虫がたくさん集まっています。☆昆虫のことは詳しくありませんので、緑褐色の色や形から考えると、図鑑で見る限りカナブンと思われます。ご存知の方は、コメントで教えてください。☆「ブーン、ブーン」という大きな羽音を出して、次々と集まってきます。☆カナブン(金?)は、本州以南に生息するコガネムシ科カナブン属の昆虫です。
2012.07.18
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☆ナンテンが、あちこちの玄関先で花を咲き始めました。名が「ナンテン」から「難転(難を転ずる)」ことに通ずることから、縁起の良い木、厄除けの木として玄関先などに植えられている木です。☆中国原産で、西日本・四国・九州に自生していますが、古くに中国から渡来した薬用・観賞用の栽培種が野生化したものとされているようです。メギ科ナンテン属の常緑低木です。☆花びら6枚、雄しべ6本、雌しべ1本は、上と次の写真でわかるでしょうか。☆ナンテン(南天)の名は、漢名の「南天燭」「南天竹」の略です。☆ウォーキングコースで、アゲハ(ナミアゲハ)を見かけました。☆アゲハ(ナミアゲハ)は、日本全土に分布するアゲハチョウ科アゲハチョウ属のポピュラーな蝶です。羽の紋様から、雄のようです。☆アゲハ(揚羽)・ナミアゲハ(並揚羽)の名は、花にとまって密を吸う時に、羽を揚(あ)げてとまることから揚羽、一番多くみられるので「並」揚羽。☆6月初めに咲いていたクリの雌花が受粉して、実が大きくなり始め、クリ独特のイガイガが出てきています。☆自然は多様で汲みつくすことができない奥深いものであることを痛感。☆ブログ「しろうと自然科学者」は、何とか4カ月間を超えることができました。☆毎日紹介しても紹介しきれないほど、自然は多様で汲みつくすことができない奥深いものであることを痛感しています。☆この4カ月間で、身近な自然と植物についての理解は、確かに深まってきていることを実感しています。☆しかし、現状は、例えて言うなら、大きなゾウ(象)の足に飛びついた小さなノミ(蚤)のようなものです。☆自然に対して、いつまでも誠実に謙虚に忍耐強く、あくまでも「しろうと自然科学者」であることを自覚して、自然観察とブログを続けていきたいと思います。☆今後ともよろしくお願いします。
2012.06.29
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