おしゃれ手紙

2018.11.27
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カテゴリ: 映画
裸の島

孤島に生きる。

瀬戸内海に浮かぶ周囲約500メートルの小島。
電気・ガス・水道が通じていないこの島に、中年の夫婦(乙羽信子、殿山泰司)が二人の子供と住んでいた。
平地がほとんどない島の急斜面に春は麦を、夏はさつま芋を植えて暮らす自給自足の生活。
だが、島には水がないため、遠くの隣島まで小舟を漕ぎ、そこで汲んだ水を持ち帰り、天秤棒を担いで畑まで運び上げるのだ。
夫婦の毎日の仕事の大半は、この水を運ぶ作業に費やされていた。
そんなある日―。
低予算で実験的な作品にもかかわらず、モスクワ映画祭グランプリ受賞の他、世界各国で絶賛された新藤兼人監督の代表作。
瀬戸内海に浮かぶ小さな島に四人の一家が暮らしていた。
島には水がなく、畑を耕すためには毎日船で別の島へ水を汲みに行かねばならなかった―。
広島県三原市の佐木島(さぎしま)とその沖の宿禰島(すくねじま)で撮影された。
 せりふが一切なく、登場人物も狭い島で働く夫婦(乙羽と殿山泰司が演じた)だけという実験的な映画であったが、そのリアリティーあふれる画面は大好評となり、第2回モスクワ国際映画祭でグランプリを受賞するなど、世界的に高い評価を受けた。

 1960年(昭和35年)の僻地の暮らしがよく出ていて、面白かった。
石臼で、豆を粉にする夫や、ドラム缶で、風呂を炊く様子。
水が貴重だから、そんなにしょっちゅう、風呂を沸かすことはなかったのだろうし、残り湯は、畑にまくのだろう。
 妻が履いている草履は、夫が作ったのだろうか、草履を作るシーンがあった。

「イノコ」の行事をやっていたりして、子どもが生き生きとしている。

ご飯を炊くのは、外で、石を組み合わせて、簡単なかまどを作る。
料理に使う水は、水ガメが置いてあって、そこから使う。
小学校2年生とまだ学校に行っていない男の子二人がご飯の手伝いをする。
いや、手伝いという域を超えて、しっかりと働いていた。
 妻を演じるのは、乙羽信子。
まだ若々しく、美しい。
乙羽信子といえば、「100慢ドルのえくぼ」といわれるくらいに、えくぼが有名。
しかし、島の苦しい生活の中で、笑うシーンは、子どもが鯛をとった時と
ドラム缶の風呂に入っているシーンでの笑顔のみだった。

 監督は新藤兼人。
のちに乙羽の夫となる人だ。
 「裸の島」は、乙羽信子の代表作として、彼女が1994年70歳で亡くなった時、骨の一部が、「裸の島」の舞台になった島に散骨されたという。
午前十時の映画祭
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Last updated  2018.11.27 09:13:38
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