或る日の“ことのは”2

或る日の“ことのは”2

2011.02.14
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カテゴリ: 独り言



ホワイトデーのお返しにと、

マーブルチョコレートを二、三粒ずつ配りながら、

『セコいよ!』と、抗議する女子に、

『「義理(チョコ配り)」が偉そうに言うな!』と、怒る男性の漫画があったっけ。

斯様に、バレンタインデーなんてものは、『えびタイ祭』の前哨戦であり、

事、職場に於いて、真剣に向き合うことは無いと思っていた。

真剣になっても、男性諸氏には却って迷惑だろう。 

給料少ないのに、倍返しを強要なんて、酷い話だ。 

『義理』が、製菓会社の思惑に乗って踊る理由は無い。

と、思っていたのだ・・・が。

あれほど露骨にガッカリされた顔を見せられては、認識の甘さを自覚せざるを得ない。


今年は、職場では、

全女性から一律にお金を集め、それで各男性に一つづつ、という展開だったのだ。

・・・故に唯一個。(去年は、各部署から一個づつ、一昨年は、一人一個づつ用意した。)

上司は、

うっわー、何それ、と言わんばかりの露骨なガッカリさ加減だった。

直属だから、別個に用意してあげても良かったんだけど、

他の子が頑迷に嫌がった。 

仕方ないよなぁ・・・

私もその子も、上司と一度ならずチャンチャンやらかした手合いだからなぁ。

しかし、上司のあまりのガッカリさ加減に、胸が痛むほどだった。

どうせ家に帰ったら、奥さんから本命を用意してもらうんでしょうが。

・・・と言う問題じゃなかったらしい。



人の心って良く判らない。 チョコは人気のバロメータ、なんて古いだろうに?

でも、チョコ一個であの顔が晴れるなら、

私は用意した方が良かった・・・

・・・同僚の制止を振り切ってまで用意する勇気は無いけどね・・・。



一方で、若い男の子の無邪気な笑顔は、それはそれで少し胸が痛む。

『ありがとうございます、鼻血出しながら完食します』

去年、そういって笑った子は、

今年も、こちらが照れるくらい普通に、たった一個のチョコレートに、笑顔でお礼を言った。



・・・えびタイ祭りは終ったのよ。

女子がそう宣言したのだから、

お返しなんか、考える必要は無いよ。




家で、そんな話をだんなさんにしたら、

『まだ、余裕ある会社なんだねぇ』と、笑われた。 (そうか?)

今や企業では、バレンタインデーイベントをスルーする風潮も珍しくないらしい。





私は嫌いじゃない。

バレンタイン特設コーナーの女子の真剣な表情、あれは中々に想像力を刺激される。

・・・否、可愛いんだ、誰かの為に何かをしようとする心が。

誰かのために、何かをプレゼントするって、口実が無いと出来ないことだもの、

あげたい人は、斜に構えず、心を込めてあげればいいと思うんだ。

どちらも、無理に高級なものを選ぶ必要は無い。

製菓会社の陰謀だけど・・・踊って悪い理由も無いよ。




・・・バレンタインデーって、なんだろうね。





※ タイトルについて知りたい方は、 アンサイクロペディア をご覧下さい。






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最終更新日  2011.02.14 23:40:56
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