憧れの「桜山ホテルのアフタヌーンティーのチームリーダー」になれた主人公・遠山涼音やラウンジを担当スタッフの真剣な奮闘ぶりを描いたしょうせつです。
桜山ホテルは椿山荘を彷彿させるホテルとラウンジで、
この春に金婚式祝いに椿山荘に泊まった時に、
ラウンジの席は1時間後に空きましたが、アフタヌーンティーセットは注文不可。
せっかく孫たちに奮発したかったのですがそれにしても高いのです
小説「最高のアフタヌーンティーの作り方 」によると英国のアフタヌーンティー習慣は、
19世紀英国の侯爵夫人の(アンナ・マリア)がコルセットで食事を楽しめないため、
ベットルームでコルセットを緩めて一人で楽しんだ紅茶とお菓子の習慣が、その後、友人たちとその幸福感を分かち合いながら広めた「秘密のお茶会」から始まったと書いてありました。
そして、この物語の舞台はなんと!椿山荘ラウンジ(小説では桜山ホテル)なのです。
四季折々の景観を眺めながらアフタヌーンティーを楽しむ客。
そして、客が満足してくれるアフタヌーンティーやスイーツを提供する主人公やパティシエ他スタッフの仕事に対する真摯さ思い入れの強さに感銘し、高額な価格に見合うアフタヌーンティーセットと納得したのですが(それにしても庶民には贅沢だな)と思ってしまいます。
4年にもなるコロナ自粛生活で、読書三昧で好きな作家の本は新作を待つのみ、
スポーツ番組を観る主人にテレビチャンネルを渡したので、
なにか「面白い本」を探していた時に「月刊誌の文蔵」で紹介されていた
「アフタヌーンティーの作り方」で、ストーリーとしては次回作を読みたくなるものではなかったのですが、
「自分の仕事に真摯に向き合う人たち、努力する人たち」
日本人の職業に対する真面目さに胸打たれる作品でした。
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