老父のつぶやき

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2024年03月08日
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カテゴリ: 視・紙・誌面から
能登地震の起きたすぐ後に愛媛県での地震があった時、とっさに思ったのが「伊方原発は?」幸い、何もなく過ぎたようだが、伊方町は四国の尻尾みたいに見える、付け根に位置する。能登半島とは比較にならないほど狭い佐多岬半島だ。

四国は南海プレートが動くと高知県側に大津波が起きる想定で太平洋側ばかりが話題になるが、震源の位置によってはこの尻尾のところに災害が来ることも十分に考えられる。もちろん大分県とも近いところだから大分県も無傷では済まないだろう。

能登地震で、避難の想定外だったのは地割れによる陸路の遮断、海岸の隆起による港の無効化だった。どこにも動けないし、救援も入りにくいという、東日本の震災とは異なる状態になった。そして過疎というマンパワーの絶対的不足だった。志賀原発も大事にはならなかったが、変圧器のオイルが漏れたという話もある。昔であればPCBを使っていたものである。

「原子力は二酸化炭素を出さない」とPRの二言目には出てくるけれど、これは怪しいものだと思っている。建屋の分厚いコンクリート、燃料の濃縮ウランを考えただけでもその製造段階で大いに二酸化炭素を吐き出しているはずだ。さらに資材の運搬や廃棄についても。ここは正直、未知の分野だろう。デブリの始末さえ、いまだに取りかかれない状態では、反論できまい。

カーボンニュートラルなら、究極は薪に行き着くだろう。これは自分で二酸化炭素を吸収し、植物体を形成し、燃焼でまた吐き出すからトントンと言えるだろう。水力も作る時には二酸化炭素を出すが、以後は雨次第だ。まだマシかと思う。

波力、風力もなんとかマシな部類になるだろうが、流行りの太陽光は怪しいもんだと思う。シリコンの生成段階でかなりの電力を使っていそう。その発電能力を永久に維持できるかとなればせいぜい20年という。排気や再生に使うエネルギーを20年の間に作れるのかとなると甚だ疑問だ。

後始末となると、原発は全く未知の領域を含み、使用済みの核燃料処理は確立さえしていない。ガラス封入で何万年単位で・・などとささやかれても、大きな地震は明日来るかもしれない。「想定外」では済まない汚染をもたらすのである。どこまでも安全というなら、過疎の地域を札びらで叩かずとも、東京の真ん中につくれば良いではないか。

原子力発電がサステイナブルだとはとても思えない。大分地裁の判決はほぼ四国電力の意向を追認したように見えるが、「何がおきるかわからいなものには手を出さないほうがいい」とは言える。





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最終更新日  2024年03月08日 23時23分54秒
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