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エストラテゴ・レアルやエピコといった低価格ワインを、ヌマンシアと同列に紹介しているワインショップが多いので、本命ヌマンシアの登場。2001 Numanthia(Bodega Numanthia Termes)ヌマンシア(ボデガ・ヌマンシア・テルメス)DO Toro, Spain\6,900, ワイン&WINE, 2003年11月購入Profile: パーカーさんが1998年ビンテージに95点をつけてから一躍脚光を浴びたヌマンシア。その後も高評価を連発し、この2001年も95点を獲得している。ワインショップによっては、ヌマンシアの作り手として「Vega de Toro(ベガ・デ・トロ)」と記述しているところもあるが、それは間違い。「ベガ・デ・トロ」は、豊穣な谷という意味を持つ畑の名前である。ワイナリーの名前は「ボデガ・ヌマンシア・テルメス(Bodega Numanthia Termes)」が正しい(ボデガはワイナリーの意味)。このヌマンシアは、スペイン北西部のポルトガルにも程近いトロという地域で作られている。畑の標高は700メートルで、樹齢70年のテンプラニーリョの古木を使用。このヌマンシアが看板ワインだが、樹齢140年の古木から作るスペシャルキュヴェ「テルマンシア」もある。「ボデガ・ヌマンシア・テルメス」は、エストラテゴ・レアルなどで知られる「ドミニオ・デ・エグレン」と同じエグレンファミリーによるもので、創業者や責任者も同じだ。このことからショップの宣伝文句が出てきている。ちょうどヌマンシアとエストラテゴ・レアルは、ボルドーのシャトー・ムートン・ロッチルドとムートン・カデの関係と似ている。ムートンをはじめ、ボルドーのいくつかのトップシャトーは、フラッグシップを作るシャトーワイン部門と、低価格ワインを作るネゴス部門を持っている。ともに経営は同じで、醸造チームも同じ場合が多い。ムートン・カデは、ムートンの醸造チームが制約の範囲で作っているだけで、別にさげすむワインではない。しかしながら、シャトー・ムートン・ロッチルドと同列には扱わないだろう。一部の過剰広告ショップは、これをやっているように感じるのだ。ヌマンシアは、少量生産のエステートワイン(自社畑)であり、エストラテゴ・レアルやエピコは何十万本も生産されるネゴスワインである。また生産地もまったく異なる。エストラテゴ・レアルやエピコは、大量消費ワインの中心地ラマンチャのブドウで作られているのだ。おいしいまずいは個人の嗜好の問題だが、ミスリードさせるような情報の流し方には感心できない。以前飲んだエストラテゴ・レアルの感想。残念ながらエストラテゴ・レアルはおいしいとは思わなかった。近日中にエピコを試す予定。英語やスペイン語が得意な方は、エグレンファミリーのWebページ(Spanish, English)をご覧あれ。 Impression: 重量級の瓶。底まで光を通さない漆黒。コーヒーやハーブ。凝縮した果実。高級ワインだけが持ち得るなめらかな質感。ものすごい濃い色合いにしてはエレガントに仕上がっている。今飲んでもおいしいが、タンニンも多いので、あと5年以上熟成させたい。アメリカンオークのニュアンスを感じ取れなかったので、テクニカルシートを見たらフレンチオーク100%だった。ブラインドで飲んだら、きれいに仕上げたカリフォルニアのメルローもしくはラングドックの高地で作られている高級ワインと答えそう。その心は、カベルネのようなスパイシーさはなく、ポムロールのようなテロワールも感じず、上質な醸造技術と作りの丁寧さに支えられたワインだと感じたから。ヌマンシアを最安値で探す>エストラテゴ レアルを最安値で探す>
2006.03.31
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シャソルネ第3弾。赤の2本目、オー・コート・ド・ボーヌ。2004 Hautes Cotes de Beaune Rouge Le Ban(Dmaine de Chassorney)オー・コート・ド・ボーヌ ルージュ "レ・バン"(ドメーヌ・ド・シャソルネ)Bourgogne, France\3,800(セットなので正確な価格は不明), Alcoholic Armadillo, 2006年3月購入Impression: ほんのりと香る赤い果実とハーブ。派手さはないものの瞑想に浸れそうないい香り。口に含むと、とてもなめらかな酒質に驚き、独特の存在感を見せながらノドに流れ込む。やさしくてなめらかでナチュラルなテクスチャは自然派の面目躍如。これはおいしい! きちんと保存すれば、半年から1年後には、さらに良くなりそう。シャソルネの実力を知るには良いワイン。ブルゴーニュ・ルージュとは価格差がないので、圧倒的にオー・コート・ド・ボーヌがお勧め。味わい的には何倍も違うような気がする。さっそく2本追加購入してしまった。シャソルネのワインを探す>
2006.03.28
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シャソルネ連投第2弾。エチケットがかわいいブルゴーニュ・ルージュ。左が表ラベルで、右が裏ラベル。2004 Bourgogne Pinot Noir Bedeau(Dmaine de Chassorney)ブルゴーニュ ピノ・ノワール ブド(ドメーヌ・ド・シャソルネ)Bourgogne, France\3,400(セットなので正確な価格は不明), Alcoholic Armadillo, 2006年3月購入Impression: 2004年は、スタンダードなブルゴーニュルージュから。赤い果実。自然派らしい柔らかい味わいを期待したけれど、リリースしたてのせいか、荒々しいタンニンが残り何とも評価しづらい味わい。少なくとも半年寝かしてから飲んでみたい。実は次のシャソルネを開けているけど、それは明日のお楽しみ。かなりうまし!ゆっくり数日かけて飲むべしというインポーターのコメントをいくつか見かけたので、バキュバンしたものを数日にわけて飲んでみた。赤い果実と甘みが出てきた。タンニンが荒れているのは変わらず、やはり最低でも半年寝かせたい。またオー・コート・ド・ボーヌを飲んでしまうと、完成度の違いを感じてしまう。シャソルネのワインを探す>
2006.03.27
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シャソルネ第1弾。これからシャソルネを連投する予定。まずはシャソルネの本拠地であるサンロマンからスタート。2002 Saint-Romain Rouge "Sous Roche"(Dmaine de Chassorney)サン・ロマン スウ・ロッシュ(ドメーヌ・ド・シャソルネ)Bourgogne, FranceAlcoholic Armadillo, 2006年3月購入Profile: シャソルネの2004年セットを購入したら、おまけで付いてきたもの。シャソルネには賛否があるものの、個人的には嫌いではない。ただし、シャソルネに限らず、自然派のワインはコンディションに敏感なものが多い。だからショップは厳選する必要があるし、購入してからも注意深く扱う必要がある。ものすごくまずいと感じたら、コンディションの問題を疑うべし。以前シャソルネのNuits-Saint-Georges "Clos des Argilleres"が、「クラスマン」で「ロマネコンティの1つのキュヴェに匹敵する」と書かれたことから、それを引用するショップがあるが、まったく違うベクトルのワインなので注意すること。DRCを念頭に置くと、期待はずれに終わる可能性が高い。このようなコメントは無視するべし。これと似たような例が、料理王国のワイン特集で「下町のロマネコンティ」と呼ばれたティエリー・ピュズラ。この発言をしたワインバーのオーナーがどのような意図で発言したのかわからないが、少なくとも味が似ているという意味ではないと思う。好みはわかれるとしても、シャソルネにしろビュズラにしろ、良いコンディションで飲めば、それなりにおいしいと思う。 Impression: とても美しいルビー色。先月飲んだシュレールのピノに似ている。ボディは中程度ながら、アロマティックな香りが印象的。シュレールのほうが、よりフォーカスが定まっているように感じた。フレッシュなシャソルネも好きだけど、このように熟成したもの捨てがたい。ただしエイジングポテンシャルは微妙。シャソルネのワインを探す>フレデリック・コサールのワインを探す>
2006.03.26
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今日は「やまや」と「銀座松坂屋」のワインフェアに行ってきた。ともに、あらためてネットショップの強さを知る結果となった。やまやには、ネットショップだったすぐ売り切れてしまうようなアイテムがあったにもかかわらず、夕方行ったときにも残っていた。ドーヴィサのレ・クロは残っているし、エグリ・ウーリエが3本1万円コーナーにあった。ほかにもリーズナブルなオールドビンテージも残っていた。畑名付きのカレラを買うために3時間近く並んだ1999年の出来事が懐かしい。あのときはお店の前に数百人も並んでいたのだ。銀座松坂屋では、春と秋に7Fの催事場で大々的にワインフェアをやっているのだが、今回は地下1Fのワイン売り場で細々とやっていた。お店の人に聞いたら最近は集客が厳しいとのこと。今までは試飲して、いろいろなものを購入していたのだが、試飲が大幅に減っていることもあって、面白いものには巡り会えなかった。試飲がよいのは、ハズレがないことと自分では買わないようなものに巡り会えることだ。近年の発見は、ファルネーゼのエディツィオーネ・チンクエ。イタリアワインらしい味わいではないが、個性的で凝縮した味わいには驚いた。せめてもの救いは、電話予約のアイテム数が減っていないことくらいか。ネットショップだけじゃなく実店舗にも行こう!2004 Chablis 1er Cru Vaillons(Vincent Dauvissat)シャブリ プルミエ・クリュ ヴァイヨン(ヴァンサン・ドーヴィサ)Chablis, Bourgogne, France\3,333(3本1万円), やまや, 2006年3月Profile: 樽を使うシャブリの作り手のトップ2がラヴノーとドーヴィサ。とくにラヴノーのヴァルミュールとレ・クロは、感涙もののおいしさだと思う。ステンレス発酵タイプだとヴェルジェの安定感には好感が持てる。今回ドーヴィサを開けたのは、先日飲んだアリス・エ・オリヴィエのシャブリと比較するため。 Impression: 樽発酵らしいふくよかさと、シャブリらしいミネラルと石灰。余韻にタイトな苦み。やや構成に緩さが見られるものの、樽を使ったシャブリらしい味わいだと思う。少なくとも現時点ではアリス・エ・オリヴィエよりも好み。また2本を飲んだ限りでは、シャブリの2004年は中くらいのビンテージに感じた。グレートといわれる2004年ボーヌの白も飲んでみたい。ヴァンサン・ドーヴィサのワインを探す>
2006.03.25
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2004 Chablis Rosette(Alice et Olivier De Moor)シャブリ ロゼット(アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール)Chablis, Bourgogne, France\3,360, Alcoholic Armadillo, 2006年3月購入Profile: シャブリでは珍しい自然派のアリス・エ・オリヴィエ。ここ数年とても注目され、メディアでも取り上げられている。あまり見ていなかったが、ワイナート25号では、ラヴノー/ドーヴィサといった大御所と同じページに紹介されていた。これは最近、「BRIO(?)」で渋谷ソムリエが絶賛していたこともあって購入。いくつかのラインナップがあるなか、このロゼットがトップキュヴェ。このロゼットをはじめ、上級のキュヴェに施されているオレンジ色のロウ封が印象的だ。 Impression: きれいな酸とミネラル。温度が上がってくると蜂蜜などの甘い香り。全体的には酸度が高く、レモンやオレンジのような柑橘系の味わい。相当酸っぱい。たとえば白身魚のカルパッチョなどと合わせて、アペリティブに1杯飲むにはおいしいと思うけれど、少なくとも現時点では1本飲むのはつらい。ワイナートには、ほかのシャブリとは違う味と書いてあったけれど、たしかにシャブリ特有のミネラルや石灰ぽさは少なめ。2004年というグレートビンテージだけに「ひょっとしらラヴノーに匹敵するかも」という期待があったけど、味わいのベクトルも違うし、グランクリュとヴィラージュの差を感じるという当然の帰結になった。たった1回のテイスティングだけでは判断できないので、ほかのビンテージを飲んでみたい。また一般に2004年のボーヌ白はグレートといわれているけれど、シャブリはどうなのでしょうか。近日中にほかの作り手の2004年を飲んでみたい。アリス・エ・オリヴィエのワインを探す>
2006.03.24
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2006年3月23日発売の週刊モーニング「神の雫」で、ジャナスのコート・デュ・ローヌが賞賛されていた。気になって調べると、ジャナスのシャトーヌフ・デュ・パプVVの評判がとても高いようだ。それで飲み頃のVVは売ってないかとネットショップを探していたら、なんと自分で98年のブティーユとマグナムを1本ずつ持っていることを発見。すっかり忘れていたのだ(笑)。ジャナスとマルコーが、ごっちゃになっていたのかも。それにしても驚いたのは2000年に購入したブティーユの安さ。VVなのに\4500。当時アメリカでも55ドルしたようなので、これはホントにお買い得。「近日中に飲みたいワイン」リスト入り。最近、飲みたいワインリストが長くなって、どれを開けるか迷うところ。シャソルネの2004年も何本か買ったので早く開けたいのだが。NV Jacquesson Cuvee 728 Brutジャクソン キュヴェ728 ブリュットChampagne, France土浦鈴木屋, 2006年3月購入, 価格は激安すぎてショップに迷惑がかかるかもしれないので秘密。Profile: 日本ではそれほど有名じゃないけどフランスでは高評価のメゾン。昨年シャンパーニュに行ったときも、タクシーの運転手が「ジャクソンはおいしいよ」と言っていた。これは特別セールで、とんでもない値段だったので迷わず購入したもの。紹介の文書を書こうと思っていたけれど、読売オンラインの記事が詳しいので興味のある方はどうぞ。・ジャクソンの紹介記事(読売オンライン)http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/chateau/20050622gr0d.htm http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20060322gr02.htmこの728は、2000年のキュヴェを中心にブレンドされたもの。毎年1ずつカウントアップされ、最新は2002年ベースの730がリリースされている。またシャンパーニュとしては珍しく、裏のエチケットにはデゴルジュの日付を含めて詳細なテクニカルデータが載っている(なぜか英語)。一部を抜粋すると以下のとおり。「2000年のワインが68%で、残りがリザーブワイン。畑で区別すると、全体の88%が、ヴァレ・ド・ラ・マルヌとコート・デ・ブラン、モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュとプルミエ・クリュ。セパージュは、ピノ・ムニエ37%、シャルドネ36%、ピノ・ノワール27%。デゴルジュマンは2003年3月。ドサージュは5g/L」 Impression: とても期待して抜栓。濃いめのイエロー。ビンテージのわりに熟成感が強めの香りと味。アタックでは、シャンパーニュらしい酸の強さや厚みも感じるんだけど、口に含むとアフターは短かめで、それほど余韻は続かない。買ってすぐ開けたのが原因かと思い、1週間後に別のボトルを開けてもまったく同じ状況。熟成感が強い要因の1つは、デゴルジュから時間がたっていることもあるけど、少なくとも真の実力を発揮しているとは思えない。ひょっとしてインポーター倉庫のコンディションが良くない可能性もあり。デゴルジュから日付のたっていないものを飲んでみたい。
2006.03.23
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それにしてもWBCは良かった。王監督おめでとう。それとがんばった選手もありがとう! 久しぶりに感動した出来事だった。王さんは、あと数年ソフトバンクの監督を務めて、その後は日本プロ野球のコミッショナーになって欲しい。王さんのように、実績と、武士道的な精神の美しさを備えている人物はそうはいない。プロ野球に何も貢献していない根来コミッショナーが、優勝の団体写真の真ん中にいたのは違和感を感じた。それとは別に夕刊紙を読んでいたら、聞いたことともないような評論家が、WBCでのイチローの変わり具合について、今回出場しなかった松井に対抗意識を燃やしたからだなんていう分析をしていた。この人は団体競技を真剣にやったことがあるのだろうか?わたしは、国を背負うような競技経験はないけれど、とても小さなアメフトリーグの優勝争いに参加したことはある。優勝したからといって何か特典があるわけじゃないけれど、そのときは自分たちでも考えられないほどの高揚感と集中力を発揮したことを覚えている。他人がどうとか、そういうモチベーションじゃないんだよね。これだけ日本が盛り上がっているときに、的はずれな指摘にはがっかりした。1998 Cahors "Mythologia"(Primo Palatum)カオール ミトロジア(プリモ・パラテューム)Sud-Ouest, France\5,800, 松澤屋, 2003年4月購入Profile: 一度「ワイナート」で取り上げられ、高得点連発をして注目を浴びたネゴシアン「プリモ・パラテューム」。オートクチュールワインと呼ばれ、優れた畑を持っている生産者と契約し、手取り足取り指導して作り上げたワイン。今まで何回か飲んでいるけど、どれも優れた品質だと思う。まあ、値段も高いのだが。 Impression: カオールは「黒ワイン」といわれるように、底まで届かないような色の濃さ。マルベック100%。口に含むと、圧倒的な酒質のなめらかさとスケール感の大きさには、さすがと感服するのみ。3千円以下のワインとはまったく別の世界だと思う。現時点でもそれなりにおいしく飲めるけれど、まだ若いタンニンも残っているので、あと10年後くらいにもう一度飲んでみたい。
2006.03.21
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NV Diamant Royal Brut Blanc de Blancs Vin Mousseux(G.Michel)ディアマン ロワイヤル ブリュット ブラン・ド・ブラン\450, 土浦鈴木屋, 2006年3月購入Profile: まったく知らない生産者のヴァン・ムスー。特別セールで、とんでもなく安かったので買ってみた。定価の50%OFFは安い。 Impression: 淡いイエロー。柔らかくて細かい泡で、軽やかな味わい。余韻には、若干モカのような感じもある。この値段で文句が言えるわけがないのだ。そりゃ、シャンパーニュと比べれば、厚みや酸のキレなど、ぜんぜん違うけど、ヴァン・ムスーらしいやさしい味わいは自宅飲みには十分。
2006.03.20
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あるところで「ルロワのACブルをおいしいと思ったことはない」といった発言を見かけたので、何度も飲んでいるけど、久しぶりに試したくなってセラーから登場。写真は取り忘れ。1996 Bourgogne Blanc(Maison Leroy)ブルゴーニュ ブラン(メゾン・ルロワ)Bourgogne, France\1,980, オンライン Wassy's, 2000年11月購入Profile: 説明も必要ないくらい有名なワイン。ルロワのネゴシアン部門「メゾン・ルロワ」のスタンダードキュヴェ。あまりにも一般的なので世間的な賛辞は少ないけれど、この赤白とグラン・オルディネールは、模範的でブレのない良いワインだと思う。その中でも、白は一番好み。 Impression: 少し濃いめのイエロー。角が取れて柔らかくなった酸と、熟成でトロっとした酒質。柔らかくて丸いワイン。ひょっとしたら熟成香バリバリかもとも思っていたけれど、予想に反して熟成香はほとんど無かった。この1996年は、3-4回飲んでいるけど、個人的にはリリース当時のほうが好み。これはこれで、もっと熟成したら面白いかも。で、今の状態だと、タラバガニが合いそう。個人的には「カニ=シャルドネ」で、それもタラバガニとなると、少し熟成して酸が穏やかなヤツが合うと思っている。マリアージュを検証するために、今年の初めに開催したタラバガニの会を紹介したい。飲んだのは以下のワイン。ワインとしては、ドルーアンのペリエールが頭2つくらい抜けていたと思うけれど、タラバガニとの相性という点ではカレラの人気が高かった。比較的熟成したワインを用意したなか、このカレラは「柔らかい酸と適度な熟成感」というキーワードにぴったりのワイン。NV Gosset Grande Reserve2002 Chateau Talbot Caillou Blanc1996 Calera Chardonnay Mt.Harlan1996 Chassagne-Montrachet Morgeot V.V(Vincent Girardin)1978 Bourgogne Blanc Barons de Posanges(Remoissenet)1995 Meursault 1er Cru Perrieres(Joseph Drouhin)ルロワ ブルゴーニュ・ブランを最安値で探す>
2006.03.19
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8日目 ミラノ自由散策、そして帰国 7:00起床8:40出発。今日は念願の半日自由時間だ。当然ミラノの中心部に行くことにする。添乗員からは、「地下鉄やバスに乗らずに、タクシーに乗れ」と言われていたのだが、内緒でバスにチャレンジすることにする。ホテルのロビーにホテルの周辺図が貼ってあったので、デジカメに撮って準備万端だ。 ホテルの地図を見る限りでは、バス停は近くにあるようだったが意外に遠い。不安になりながらも徒歩10分でバス停に到着。ふー。そしてバスに乗るためには、たばこ屋でチケットを買う必要があるのだけど、日曜日なのでどこも閉まっているのだ! ガーン!読みが甘かった。いまさらホテルに戻るのも悔しいので、地下鉄の駅を目指すことに方針を変更。 地下鉄の駅までの道はわかっているつもりだったけど、実際に歩いてみると地図とは結構違うように感じる。不安になったので、デジカメで撮っておいたホテル周辺図を確認することにする。ところが大きい地図全体を撮っていたため、該当部分を拡大しても、ぼやけてよくわからない。くぅー! 仕方ないので気合いで歩くことに決定だ。ところがバス停から20分以上歩いても、ほとんど人と出会わない。そうとう、やばい雰囲気なのだ。 そんな不安に悩まされながら、さらに10分歩くとようやく地下鉄の入り口のマークを発見。まさに砂漠のオアシスを発見する思い。 駅は遠いし、途中ほとんど人が歩いていないような道だったこともあって、ちょっとビビってしまった。自由時間が限られていることを考えれば、はじめからタクシーに乗っていりゃよかったのだ。 階段を下ってようやく地下鉄の駅へ。自販機でチケットを買おうとするが、ボタンがたくさんあってよくわからない。1日券があるのを知っていたので近くの窓口に行くことにする。すると明らかにイタリア人以外の人。"One day ticket, please.""?????(意味不明な回答)" 予想想したとおり英語が通じない。1日券だけ3ユーロなのを知っていたので、3ユーロ出したら見事成功。チケットといっても、磁気もないただの紙切れだ。 一安心したけどまたトラブル。日本の自動改札の入り口らしきところに入れても反応しないのだ。うしろから来た人の動きを観察していると、別のレーンがありオレンジ色の機械に入れているようだ。それをまねて無事通過。日付と時間を刻印するだけのプリミティブな機械だった。 ミラノの地下鉄はわかりづらい。そして暗くていかにも危なそう。わたしの個人的な経験では、地下鉄の安全度&わかりやすさランキングは、ロンドン>パリ>マドリッド>ミラノとなる。わたしが待っていたときも、見知らぬ汚い格好をしたおばさんに、何か言い寄られてしまった。 ようやく地下鉄に乗れ、目的の「国立レオナルド・ダ・ヴィンチ科学技術博物館」へ。比較的新しい博物館なので小さいと思っていたら予想に反して大きい。この博物館にはダ・ヴィンチのスケッチを元に作成した機械や、産業革命以降に発達した自動車や蒸気機関車、船、飛行機など、大物がところ狭しと展示してある。大きかったので1時間以上滞在したけど、結論からいえば行かなきゃよかったのだ。少なくとも時間制限があるときに行く場所ではない。ダ・ヴィンチのスケッチを基にした模型。そういえばフランスのロワールにあるダ・ヴィンチ最後の邸宅「クロ・リュセ」にも復元品があった。機関車もたくさんある。飛行機もたくさんある。国立レオナルド・ダ・ヴィンチ科学技術博物館Museo Nazionale della Scienza e della Tecnica Leonardo da VinciWebページのバーチャルツアーでは展示品が見れる。交通:(M) 2号線 Sant'Ambrogio 駅から徒歩5分住所:Via San Vittore 21時間:9:30-17:00(火-金)/9:30-18:30(土日祝日)休日:月撮影:可料金:7ユーロURL:http://www.museoscienza.org/ また電車に乗り、こんどはブレラ美術館へ。ここにはラファエッロが1点。ティッツィアーノが数点。そのほかルネッサンス期の中堅どころがかなりある。日本語のオーディオガイドを借りていたけど、全部聴き終わる前にタイムオーバー。時間的に帰りは迷うことが許されないので、タクシーでホテルに無事帰還。フー疲れた。 少ない自由時間だったけど楽しかった。未開の地を進むときのドキドキ感。やっぱり添乗員なしの旅行が本質的に好きなのかもしれない。ブレラ美術館の入り口。ブレラ美術館Pinacoteca di Brera交通:(M) 2号線 Lanza 駅から徒歩5分住所:via Brera 28時間:8:30 - 19:15休日:月撮影:不可料金:5ユーロURL:http://www.brera.beniculturali.it/ 帰りは、ロンドン・ヒースロー経由で成田へ。いろいろしているあいだにあっという間に到着。おわり。まとめ 9日間全部食事付き。ローマ、ナポリ、ポンペイ、ピサ、ヴェネツィア、フィレンツェ、コモ、ミラノをまわって、自由時間以外の施設入場料はインクルード。1人参加で21万はかなりお得だと感じた。また個人旅行の場合、9日間でこれだけまわるのは不可能だろう。 とはいえ毎朝6時に起きて、夜9時すぎにホテルに戻るという強行スケジュールは大変だった。また43人という大所帯で自由時間もほとんどなしというのにはフラストレーションもたまった。旅行中は疲労を感じなかったけど、帰宅後2日間は疲労でぐったりだった。 食事はツアー金額を考えると悪くない。一部まずいものもあったけど、後半になるほどホテルも食事内容もよくなった。 それにしてもユーロ高のせいで、ものが高く感じる。安かったのはチーズや生ハムなどの生鮮食品だけだ。ブランド品は興味がないので不明。ワインは、都会のど真ん中で買ったせいもあってショップは日本と同程度。レストランは少し安めといったところか。よかったところ:9日間1人参加、全食事付き、コース上の入場料込みで21万円はリーズナブル。 ホテルは思っていたよりもはるかによく、朝食もほとんどは豪華なビュッフェスタイルで、コンチネンタルは少なかった。 ぼけっとしていてもバスに乗っているだけで目的地に到着するのは精神的に楽。 当初興味の無かった場所でも、実際に行ってみるとおもしろい場所が結構あった。悪かったところ:自由行動が著しく制限されたためフラストがたまった。 平均すると、朝6:30に起きて夜9:00まで拘束。 毎日17:00くらいには宿に戻れると思っていたのが大誤算。体力的に疲れた。<パート1へ戻る
2006.03.18
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7日目 コモ湖を経由してミラノへ 6:30起床8:30出発。今日はスイス国境近くのコモ湖へ。コモ湖の周辺はイタリア屈指のリゾート地で、VIPの別荘がたくさんあるらしい。遊覧船に乗ると、湖をゆっくり一周。船内放送では、チャーチルやジョージ・クルーニー、その他もろもろの有名人の名前が出てきた。 本来は、泊まってゆっくりする場所なのだけど、何しろわれわれは強行軍。遊覧船を降りて早々に退散。一路ミラノへ。遊覧船のりばの案内図。右側の船が遊覧船。誰かの別荘を撮ったつもりが、忘れてしまった。 ミラノの最大の目的はダヴィンチの「最後の晩餐」。季節によっては数カ月前から予約しないと入れないらしい。われわれの予約は夕方だったので、ドゥオーモやその他中心街を観光することになった。 いやーミラノは暑い。当初は、北に行くほど寒くなるから後半はコート必須といわれていたのだけど、まったく正反対になってしまった。南北の差よりも、天候の変化のほうが激しく、昨日も今日も昼間は30度オーバーだった。後半にタートルネックを何枚か用意していたのだけど、まったく登場の機会なし。う~ん、本当に暑い。ミラノのドゥオーモ。修復工事中で外観は見れなかった。中には無料で入れるが、屋上に上るのは有料だ。有名なミラノのアーケード。ドゥオーモのすぐ左にある。アーケード内部のモザイク画。この獅子(?)のアソコをふんで1回まわると良いことがあるらしい。若い女の子がキャーキャー言いながらまわっていた。アーケードを抜けたところにあるダヴィンチ像。スフォルツェスコ城の城壁。ヴィスコンティ家が14世紀に作った城塞。建物内には美術館があり、また奥には広大な庭園がある。スフォルツェスコ城の地図。 やっと18:30になり「最後の晩餐」のあるサンタマリア・デッレ・グラッツィエ教会へ。礼拝堂は無料だけど「最後の晩餐」見学は有料だ。半導体や食品工場のように、2回ほど空気清浄エリアを通されてようやく絵と対面。1回25人、15分の入れ替え制になっている。 このように厳密に入場管理しているのは、絵が著しく劣化していることが原因なのだけど、現在は修復後だけに結構きれいになってる。また今までウフィッツィやバチカンに期待しながらも、あまりの雑踏にげんなりしていたけど、ここではゆっくり見れてよかった。さすがダビンチ。オーラがあふれている。右側が教会(礼拝堂)で、左側が「最後の晩餐」のある入り口。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会Basilica di Santa Maria delle Grazie最後の晩餐は予約必須。個人で電話予約するか、予約代行サービスを利用すること。交通:(M) 1,2号線 Cadrna 駅から徒歩10分住所:Piazza Santa Maria delle Grazie 2時間:教会 7:00-12:00, 15:00-19:00/ 休日は7:30-12:15, 15:30-21:00 最後の晩餐 8:15 - 18:45休日:月撮影:不可料金:教会は無料。最後の晩餐は6.23ユーロ+予約手数料1ユーロURL:http://www.cenacolovinciano.org/ でも、今まで見た一番好きな作品はレンブラントの「放蕩息子の帰還」かな。それにしても、添乗員から予約が大変と何度も聞かされると、これが最初で最後のような気もしてくる。驚いたのは付属のブックストアで「ダビンチ・コード」を売っていたこと。内容を考えると、カトリックの教会内で売っていてよいものだろうか? 添乗員に「すいている美術館が好きだ」と添乗員に言ったら、「いくら絵にオーラがあっても、人が多すぎると人間の邪念でオーラが消されてしまう」とのコメント。なるほど納得だ。 ホテルに戻ってすぐにディナー。良いホテルなのでそれなりにおいしい。明日帰ると思うと寂しい。次回最終章へ進む><パート6へ戻る
2006.03.17
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6日目 水の都ヴェネツィアへ 7:00起床7:30出発。昨日の飲酒がたたって見事に寝坊してしまった。朝食は食べ損なったけれど、集合時間にはぎりぎりセーフ。それにしても、ホテル移動で荷造りもあるのに、集合時間30分前に起きるのは心臓に悪い。強行軍なのは相変わらず。ヴェネツィアに上陸する船からの風景。 本日は船でヴェネツィアに上陸。独特の町並みは美しい。船着き場に到着すると、観光地らしく朝からとても込んでいる。はじめはサン・マルコ寺院とドゥカーレ宮殿に入場。サン・マルコ寺院内の美術館には、一般の美術館に勝るとも劣らないほどのたくさんの絵画あった。サン・マルコ寺院サン・マルコ寺院Basilica di SAN MARCOサン・マルコ寺院の入場は無料だが、中にある美術館は有料。時間:9:45 - 4:45撮影:不可料金:3ユーロ(美術館)URL:http://www.basilicasanmarco.it/index.bsm (寺院) http://www.museosanmarco.it/index_ita.bsm (美術館)左側がドゥカーレ宮殿。そして、みんなが座っているのは増水時の足場。増水したときはこの上を歩くようになっている。最近は水位が高くなっているようで、この足場を使う機会も結構多いらしい。ヴェネツィアの中心部「サン・マルコ広場」。正面突き当たり部分にコッレール美術館がある。ヴェネツィアングラスの工房。 その後1時間近く自由時間があったので近辺を散策&コッレール美術館に入場。フィレンツェにも共通するけど、ヴェネツィアの路地はとんでもなく狭い。道が狭くて入り組み、建物が切り立っているので迷子になりやすいのだ。わたしは、方向音痴じゃないのだけど、結構さまよってしまった。方向音痴の人にとっては危険な街だ。 コッレール美術館はビザンチンからルネッサンス期までの宗教画を中心とした美術館だ。ルネッサンス前期以前のものが多いこともあって、好みが一致せず琴線に触れるような絵画には出会えなかった。それにしても、この美術館の案内係はものすごく愛想が悪い。 別のチケットが必要な特別展の入り口に、間違えて入ろうとしたら理由もいわずに怒るし、出口を聞いても、相当気分悪そうなしぐさで、ペンであっちと指すだけ。語学力に問題の多い日本人は扱いづらいと考えられているのだろうか。プリプリ!コッレール美術館Museo Correr住所:San Marco 52 サン・マルコ広場時間:(11/1-3/31)9:00-17:00/ (4/1-10/31)9:00-19:00 最終入場は閉館1時間前休日:12/25, 1/1料金:数種類あり、サン・マルコ広場に面する4つの美術館にできるものが11ユーロURL:http://www.venetia.it/m_correr_ita.htmhttp://www.museiciviciveneziani.it/main.asp?lin=EN その後ゴンドラにも乗船。ゴンドラの一般的な料金は50分で60-100ユーロ。今回はツアー料金に含まれていたので気にならなかったけど、かなり高いのだ。それと気になったのは、水路の異臭。垂れ流しなので、場所によってはとても臭い。3月でこんなに臭いなら、夏はどのようになってしまうのだろうか。ゴンドラから見た「ため息の橋」。裁判で有罪が確定した罪人が、この橋を渡るために名付けられた。 アカデミア美術館には、こんど行ってみたい。フィレンツェにも同じ名前の美術館があるので紛らわしい。アカデミア美術館Gallerie dell'Accademia14世紀から18世紀のヴェネツィア絵画を中心とした美術館。ベリーニやジョルジョーネ、カルパッチョ、ティッツィアーノ、ヴェロネーゼなど。交通:1線Accademiaからすぐ住所:Campo della Carita Dorsoduro n.1050時間:(火-日)8:15 - 19:15/(月)8:18-14:00料金:6.5ユーロURL:http://www.gallerieaccademia.org/ 観光を終えて今度はミラノに向けて出発。ヴェネツィアがイタリアの北東部にあるのに対し、ミラノは反対側の北西部。イタリアを東西に横断して、またもやバスで4時間の旅。ほんとにバスに乗っている時間が長い。 バスに2時間以上乗るときは、トイレ休憩もかねて、みやげ物屋やサービスエリアに寄るのだけど、日本人の購買意欲はすごい。どこも似たような品ぞろえなのに、毎回かなり多くの人たちが何か買ってるのだ。個人的には、とくに日本人向けのみやげ物屋はユーロ高も相まって購買意欲が起こらないほどの高さなんだけどね。 ようやく長旅の末ミラノに到着。ホテルは、またもやミラノ中心部からタクシーで10分くらい離れたところ。でも、このホテルの部屋はさらに広い。ウォークインクローゼットはあるし、大きめのソファーセットもある。テラスは10畳くらいありそうだ。わが家よりも、あきらかに広いのだ。くぅー! 翌日添乗員に聞いたら、本来は上のグレードのツアーで利用する宿らしい。パート7へ進む><パート5へ戻る
2006.03.16
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5日目 ピサ・ベネツィアへ 6:30起床で8:30出発。今日もロングドライブ。最初はフィレンツェから北に向かいピサへ。それからイタリア半島を横切るようにして東に進み、ヴェネツィアに行く予定だ。 はじめはピサの斜塔へ。地盤保護のためピサの斜塔の近くは一般車両は近寄れない。そのため一度専用の駐車場で降りて、シャトルバスに乗り換えるようになっている。 シャトルバスの停留所からピサの斜塔入り口は、観光客目当ての露店でいっぱい。怪しげな黒人がニセブランド品を堂々と売っているのには驚いた。韓国でも隠れて売っているのに! さて実物のピサの斜塔。予想していたよりも、かなり傾いている。よくここまで持ったものだ。ピサの斜塔に登ることもできるが、現在は一日あたりの入場制限をしていて、さらに予約制になっている。今回はオフシーズンなので、予約なしで入場できたのだが、通常は予約なしは無理のようである。とはいえ、高いところは得意じゃないので回避してしまった。 代わりに隣の洗礼堂と教会に入場。スケールの大きい教会が2ユーロで、小さい洗礼堂が4ユーロなのは不思議だったけど、ここの教会もすばらしかった。この2枚の写真を見ると、そうとう傾いていることがわかるはず。右側の小さく丸いのがピサの斜塔。また地図で見ると、教会が十字架の形をしているのがよくわかる。左の丸いのが洗礼堂洗礼堂の内部。中央にいる二人は係員で、洗礼堂の音響効果(エコー)を見せるために定期的に発声してくれる。ものすごいエコーだ。こちらは大聖堂の内部。 その後ピサに登った組と合流すると、天気がよかったこともあって絶賛の嵐。登ればよかったと後悔した。 バスに戻る帰路、前を歩いていた別の日本人旅行グループがアフリカ人数名に襲われ一人財布をとられたとのこと。いくら警戒していても集団で狙われるときついと思った。ローマではあまり怪しい黒人に出会わなかったけど、フィレンツェ以北では頻繁に見かける。 次はピサから北東に向けアペニン山脈を越えてベネツィアへ。とはいっても、またもや一歩手前のメストレで宿泊。少しがっかりしていたものの、ここの夕食は今回最高。トマトソースのフジッリと平目のソテー。部屋のほうも今までで最高で相当広い。 今晩は旅仲間とミニ宴会。アマのキャンティクラシコ2000年と、ピサの街で調達したプロシュート。やっぱりアマのキャンティはおしい!パート6へ進む><パート4へ戻る
2006.03.15
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4日目 芸術の都フィレンツェへ 5:30起床で7:00出発。今日はホテルも移動なのでさらに早起き。いままで滞在していたローマを離れてフィレンツェへ。フィレンツェは、ローマの北西約250キロに位置する都市だ。ローマを起点にすると、ちょうどナポリの180度反対側ということになる。またもやロングドライブだ。 ちなみにフィレンツェ(Firenze)の英語表記はフローレンス(Florence)である。同様の例としては、ヴェネツィア(Venezia)に対する、ベニス(Venice)がある。ヴェネツィアのほうは、同じ「べ(ヴェ)」ではじまるので、まだわかりやすいが、フローレンスのほうは知っていないとわかりづらい。そういう日本も、ヴェネツィアについては表記のバラツキが激しく、ヴェネツィア、ヴェネチア、ベネチア、ベネツィア、ベネティア、ヴェネティアなど、たくさんある。 話を戻そう。 ひたすら高速を走って、ようやくフィレンツェへ到着。アルノ川横の丘陵地にあるミケランジェロ広場からフィレンツェ市街を一望する。統一した町並みは美しい。ミケランジェロ広場から見たフィレンツェ市街地の遠景。右の丸い屋根がドゥオーモである。上記の写真を望遠で撮ったもの。アルノ川にかかる一番手前の橋がベッキオ橋だ。ものすごい派手な塗装の周遊バスが走っている。 ミケランジェロ広場から丘を下って市街地へ。観光バスは市街地に入れないので、手前でおろされる。ここからは徒歩で散策。 サンジョバンニ洗礼堂、ベッキオ宮殿、その他もろもろ。外は半袖でも良いくらいの気温なのに、教会内部はひんやりとしている。またいずれの教会も、かなりのスケールだ。「天国の扉」という有名な彫刻らしい。昔は、本物だったのだが、こんなに歴史的な彫刻が雨風にさらされていては大変と、ある日本の実業家が寄付したものらしい。結構有名な会社だったような気がするが失念。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。いわゆるドゥオーモだ。ドゥオーモ内部の「最後の審判」。サンタ・クローチェ教会。ここにはマキアヴェッリやガリレオのお墓がある。サンタ・クローチェ教会内部のステンドグラス。ウフィッツィ美術館裏の広場には銅像がいっぱいミケランジェロのダヴィデ像のレプリカ。本物はアカデミア美術館にある。 ようやく待望のウフィッツィへ。 美術館の規模としては中くらいで、それほど大きくはない。ダ・ヴィンチにミケランジェロ、ラファエロにボッティチェッリなど名品の数々。とくにボッティチェッリの「ビーナス誕生」の部屋は人気が高い。でも込み合っていてテンションが上がらない。もっと静かなときにゆっくり見たいと思った。ウフィッツィ美術館内部から見たベッキオ橋。窓の外側に向けるのはOKらしい。ウフィッツィ美術館Galleria degli Uffizi交通:ドゥオーモから徒歩5分住所:Piazza degli Uffizi 6時間:平日 8:15 - 18:50(最終入場18:05)、日祭 8:30 - 14:00休日:月曜日撮影:不可料金:6.5ユーロ、オーディオガイド 4.65ユーロURL:http://www.uffizi.firenze.it/welcomeE.html http://www.polomuseale.firenze.it/uffizi/ ウフィッツィを見たあとは、旅のもう一つの目的のワイン。これまでワインを買うチャンスは何度かあったけど、高すぎたり良いものがなかったりで、おみやげ用は買っていなかったのだ。フィレンツェでは自由時間がほとんど無いので、みんながトイレ休憩の間にウフィッツィ出口近くのワインショップへ突入。 インチキ英語で何とか交渉。とりあえず50ユーロ前後のお勧めなどを聞きつつ、次の3本を購入。この後ミラノや、トランジット先のロンドンがあるので控えようと思いつつも、店員の免税適用金額攻撃(155ユーロ以上の買い物は税金が戻ってくる)を受け、あえなく撃沈。購入したのは次のワイン。1995 Brunello di Montalcino Reserva Madonna del Piano(Valdicava) 107 Euro1999 Anfiteatro(Vecchie Terre di Montefili) 50 Euro1997 Brunello di Montalcino(Casanuova delle Cerbaie) 50 Euro 日本で見たことなさそうなヤツを選んだつもりだけど、その場でお買い得かどうかは判断できず。知っているワインも結構並んでいいたけど、現在のユーロ高(1ユーロ=約140円)では日本と変わらない気がする。購入後の免税手続きの書類作成も含めてトータル15分。われながらしょぼい英語力でがんばりました。こっちの物価を見て思うのは、やっぱり1ユーロ100円くらいだよね。 今回は行けなかったけど、フィレンツェにあるウフィッツィ以外の有名美術館情報。次回リベンジ。アカデミア美術館Galleria dell'Accademiaミケランジェロ作品が充実した美術館。有名なダヴィデ像のオリジナルがここにある。ミケランジェロ広場やベッキオ宮殿前にあるものはレプリカ。交通:ドゥオーモから徒歩10分住所:Via Ricasoli 60時間:8:15~18:50休日:月料金:6.5ユーロURL:http://www.polomuseale.firenze.it/accademia/ http://www.firenzemusei.it/00_english/accademia/index.htmlパラティーナ美術館Galleria Palatinaここのマスターピースは、フィリッポ・リッピの聖母子とラファエロの聖母子、ティッツィアーノのビーナス。パラティーナ美術館は、ピッティ宮殿のなかにある。ピッティ宮殿には、パラティーナ美術館以外にもいくつかの美術館(博物館)がある。交通:ドゥオーモから徒歩20分住所:Piazza Pitti 1時間:8.15 - 18.50 休日:月料金:6.5ユーロURL:http://www.firenzemusei.it/00_english/palatina/ http://www.polomuseale.firenze.it/english/musei/palatina/ フィレンツェの市内観光が終わり、時間も暮れたので宿泊地へ移動。宿泊地は、フィレンツェから北西に20キロほど離れたところにあるプラートという小さな街。「フィレンツェに泊まりたかった」などと話をしていたら、ツアーだと30万くらいのコースじゃないとだめなようだ。 失意のうちにバスに揺られて30分。街道沿いの街で、ほとんどお店がないようだ。また過去の例に習って、フィレンツェで食べたランチはおいしかったけど、ホテルのディナーがまずい。おいしかったのはプリンくらい。うーん。料理の総論は最後で。パート5へ進む><パート3へ戻る
2006.03.14
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3日目 ナポリ・ポンペイ遠征 6:00起床で7:00出発。旅行とは思えないほど毎朝早い。今日はナポリとポンペイに遠征だ。ローマからポンペイまでは片道約220キロ、時間にして片道約3時間の旅である。 最初の目的にはナポリだ。ローマから高速を利用して、約200キロ南に行くとナポリに到着する。 日本では、ナポリピザで有名な「ナポリ」だけど、マフィアだらけで治安が悪いらしい。また街中もゴミで汚い。わたしの知り合いも数年前ひったくりにあったことがある。われわれも、記念写真を取るために港で少し下車しただけで、あとはバスに乗ったまま市内を一周しただけだった。このツアーに限らず、ツアーの場合は危険を避けてみんな下車しないらしい。「ナポリを見て死ね(美しいナポリは死ぬ前に一度は見るべきである)」というが、曇っていたこともあって、それほどの美しさは感じなかった。 ナポリを早々に立ち去り、20キロほど南下するとポンペイに到着する。入場ゲートから入ると、正面の登り坂を上がると一面に遺跡が広がる。ポンペイはデカイ! 遺跡なので小さいと思っていけど、予想をはるかに裏切る大きさには驚いた。2000年以上も前に作ったポンペイ人もすごいけど、発掘した人たちもすごいのだ。発掘した部分だけでも700m×1200mくらいはあるらしい。そして、まだ発掘は続いているのだ。 この大きさはテレビを見ただけではわからない。今回は美術館目的なだけにポンペイに興味はなかったのだけど、来て大正解。やっぱり実際に肌で感じるのは違いますなあ。ポンペイ遺跡の入り口。この坂を上ると一面に遺跡が広がる。遠方にヴェズヴィオ火山を望む。亡くなった人の石膏型居酒屋の跡地。つぼのようなものはワインを保存するためのもの。ソムリエ試験にも出てくるアンフォラですなあ。 ポンペイについては、関連サイトがたくさんある。・POMPEI Virtual Tour(ポンペイ バーチャルツアー) http://www.thecolefamily.com/italy/pompeii/・Ponpeii: Unraveling Ancient Mysteries(ポンペイ 古代の神秘を解く) http://www.harcourtschool.com/activity/pompeii/・Pompeii Forum Project(ポンペイ・フォーラム・プロジェクト) http://pompeii.virginia.edu/pompeii/ 残念だったのは、ほとんどの壁画がナポリの国立考古学博物館に移築されていたこと。壁画をはじめ発掘されたものの多くは博物館に展示されている。ナポリ国立考古学博物館Museo Archeologico Nazionale Napoli交通:(M)Piazza Cavour駅から徒歩5分住所:Piazza Museo時間:9:00~20:00(最終入場19:00)休日:火、12/25料金:6.5ユーロURL:http://www.marketplace.it/museo.nazionale/国立カポディモンテ美術館Museo Nazionale di Capodimonteナポリでもう一つ行きたい美術館がここ。ティッツィアーノやカラヴァッジョなどの名品が所蔵されている。交通:住所:Napoli 80132時間:8:30 - 19:30休日:月料金:7.5ユーロURL:http://www.musis.it/capodimonte.asp?museo=1 ちなみにこちらの気候は、朝夕は少し冷え込むものの、3月なのに昼間は上着なしでも大丈夫なくらい。半袖で歩いている人も見かけた。 ローマに戻って夕食。この安いツアー料金で食事には期待していなかったけど、ランチはまあまあ。なぜかディナーはイマイチ。ディナーに関していえば、総菜屋で仕入れたモノを食べたほうがおいしかった(少なくともココまでは)。 今日のディナーはナポリピザ「マルゲリータ」。と言いつつ、実際はパリパリな生地のローマスタイル。ローマで食べてるのだから当たり前なのだが...。また乾燥粉末のバジルに、たぶんモッツァレラ以外のチーズ。これをマルゲリータと呼んではいけません。 ホテルに帰ってから、口直しに水牛のモッツァレラとパルマハム。おいしゅうございます。パート4へ進む><パート2へ戻る
2006.03.13
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2日目 ローマ 6:00起床で7:30出発。今回のツアーは、オプショナルツアーが設定されていないほど盛りだくさんのツアーなので朝が早いのだ。別の言い方をすると、自由時間がほとんどないとも言える。 ホテルの朝食はコンチネンタル。オムレツ付きとオムレツなしがあるらしく入り口でチケットをチェックされる。われわれはオムレツ付きのようだ。とはいえ、コンチネンタルなので寂しさはぬぐえない。 最初の目的地はバチカンだ。たどり着くと、噂通りすごい行列になっている。しかし、いざ並んでみると流れが早くて20分くらいで入場できた。あとで調べるとAll Aboutにも行列の記事があった。All About「バチカン美術館入場の行列ってホント? バチカン美術館裏ワザガイド」 なおバチカン美術館には、不定期に休館日があり、日によって開館時間が異なる。事前に確認することをお勧めする。バチカン美術館(博物館)Musei Vaticanバチカンに訪問する前には、開館情報をオフィシャルサイトで確認すること。年によって変わるので、古いガイドブックの情報は参考にならない。また館内は原則として撮影可能だ。ただしシスティーナ礼拝堂は撮影できない(フラッシュの有無関係なし)。交:(M)A線 Cripro-Musei Vaticani駅から徒歩5分住:Via Vaticano時:8時45分~最終入場15時20分。閉館時間は16時45分。料:12ユーロ、オーディオガイド 5.5ユーロバチカン美術館のオフィシャルサイト(英語)休館日情報美術館の中庭。システィーナ礼拝堂内部では説明禁止のため、中庭に設置されているポスターを使って説明を受ける。内部の天井は美しい装飾がいっぱい。通路を歩いていると何気ないところに「アテネの学童」を発見。もっと厳重に展示されていると思っただけにびっくり。 館内をひととおり見て、細い通路を進むと、いよいよシスティーナ礼拝堂だ。中に入ると思っていたよりも薄暗く人口密度が高い。壁画の上部をしっかり見ようと思うなら、オペラグラスのようなものがあったほうがよいだろう。持ってこなくて失敗したのだ。 それにしても、過密とも思える人口密度には落ち着かない。また日本人以外の東洋人と思われる、心ない一部の観光客がガードマンに注意されながらも何度もフラッシュをたいていたのには落胆した。 美術館を出ると、サン・ピエトロ大聖堂だ。世界一と言われているように本当に大きい。美術館に隣接している世界で一番大きい大聖堂のサン・ピエトロ寺院前の広場。カトリックの総本山。さすがに世界一大きいだけあって、入り口から奥までは何メートルあるのだろうか。サン・ピエトロ寺院にはミケランジェロのピエタ像がある。昔、傷つけられたことがあるらしく、現在はガラスで隔たれている。 バチカンは今回の目的の一つだったけど、なぜかそれほど感動せず。システィーナ礼拝堂はすごいし、何気ないところにアテネの学童はあるし、サン・ピエトロ寺院はとんでもない大きさなんだけどね。人混みが気になったのかもしれない。 比較すべき対象ではないが、四国の大塚国際美術館は、最後の審判と天井画の一部しかないけど、人の少なさとライトアップの美しさで、(少なくともシスティーナ礼拝堂に関して)個人的な印象ポイントは上だ。大塚国際美術館については今後取り上げたいと思う。大塚国際美術館世界中の名画を実物大の陶板で複製展示している巨大な美術館。全部レプリカじゃないかとか入場料が高いとの批判もあるが、世界各地の著名美術館をまわった経験をふまえても、価値のある美術館だと思う。原寸大の魅力は絶大。それに人口密度が低く、作品展示がうまいため、作品によっては本物よりも感動するものもあった。住:徳島県鳴門市国立公園内時:9時30分から17時まで料:小・中・高生 520円/大学生 2100円/一般 3150円URL:http://www.o-museum.or.jp/japanese/index.html その後コロッセオ、トレビの泉、フォロ・ロマーノ、スペイン広場へ。とにかく歩いた一日だった。コロッセオの周りにはグラディエーターに出てくる戦士のような格好をした人がたくさんいる。一緒に写真を撮った場合はもちろん有料だ。広いところにあると想像していたのだが、大通りから細い道を入り、とても狭いところだった。泉の周辺は商店で囲まれている。スリが多いので注意。かの有名なスペイン広場。階段には人がいっぱい。このあたりもスリの多発地帯。 心残りだったのが、バルベリーニ宮殿にあるグイド・レーニの「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」を見れなかったこと。レーニは、日本では無名な画家ながら、美の巨人で放映されて絶大な感動をよんだ作品なのだ。少しだけあった自由時間に行きたかったのだけど休館日のために入場できず。うーん残念。 なおグイド・レーニの作品は、ロンドンナショナルギャラリーやルーブルなどにもあるのだ。グイド・レーニの存在を知ってからというもの、美術館に行くとつい目にとまってしまう。・TV東京 美の巨人 グイド・レーニ「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」バルベリーニ宮殿(国立絵画館)Palazzo Barberini(Galleria Nazionale d'Arte Antica)交:(M)A線 Barberini駅から徒歩5分住:Via Barberini 18時:9時~19時料:5ユーロURL:http://www.galleriaborghese.it/barberini/en/einfo.htm 夕食後は、スペイン広場近くの総菜屋で調達したパルマハムとモッツァレラをおかずにワインで晩酌。ユーロ高もあってワインの安さは感じないけど、生鮮食品は安い! パルマハム120gと水牛のモッツァレラ1つで、8ユーロ(約1,100円)。日本だったら倍以上するはず。パート3へ進む><パート1へ戻る
2006.03.12
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ロシアに続く世界美術館の旅の第2弾。今週は、2005年の春に訪問したイタリアについて書いていこうと思う。おもな目的は、バチカン美術館とウフィッツィ美術館だ。 美術館とは言いつつ、一般的なツアーを利用したので、イタリア中部と北部の主要観光地はほとんど訪問することになった。ローマ、ナポリ、ポンペイ、フィレンツェ、ピサ、ヴェネツィア、コモ湖、ミラノ 9日間でこれだけこなすのはツアーならではだろう。また、いま思い返すと、3月なのにどこも人でいっぱいだった。さすが世界的な観光地だ。ハイシーズンの混み具合を考えると恐ろしい。 当初は、ローマとフィレンツェだけを自由旅行でまわろうと思っていた。しかし調べていくうちに、短期間にイタリア各地を見てまわれ、さらにリーズナブルだということで、JTBのツアーを利用することに決定。またイタリア旅行はじめてだし、気に入った場所があれば「次回はその場所だけに行けばいいよね」という開き直りもあったからなのだが。 それにしても今回のツアーはリーズナブルだ。9日間で約20万円。ほとんどすべて食事付き。1人参加料金が1万円追加なのも魅力的だった。1日目 3月某日 出発 いよいよ成田から出発。JALの直行便でローマへ。安いツアーなのに、なぜか往路は直行便だった。でも40人近い大所帯だ。 日系航空会社の国際線に乗ったのが久しぶりということもあって、設備の良さには驚いた。エコノミーなのに、ビデオは10チャンネル近くあるしゲームもできるのだ。 まあ、このあといろいろな航空会社に乗ることになって、長距離の国際線ならビデオ・オン・デマンドは結構一般的なことに気づくのだけどね。それでも日系航空会社は日本語のビデオプログラムが多いので、良いことには間違いない。 ビデオプログラムの多様さに驚きつつも、フライト中は「平成の白い巨塔」と呼び声の高い「破裂」を熟読。小説の「白い巨塔」(山崎豊子)は、すばらしい作品であるものの、時代設定が古いだけに違和感もあるのだが、こちらはそんなこともなく最後まで読んでしまった。白い巨塔好きの人にはオススメだ。 もちろん唐沢寿明主演の「白い巨塔」もオススメだ。初回放映時には見ていなかったけど、年末スペシャルで感動し「白い巨塔 DVD-BOX」まで購入してしまった。Amazonなどの評価を見ると賛否両論あるようだが、個人的には歴史に残る名作だと思う。 話を戻そう。結局そうこうしている間に約13時間でローマに到着。これから連投のようにヨーロッパ路線を乗ることになるのだが、長時間旅行はあまり苦にならない体質だということがわかった。ホテルはバスで1時間。ロシアのときと違って順調だ。 ホテルは、中くらい規模でローマ郊外に位置している(ホテル名は失念)。安いツアーなので仕方がないだろう。部屋はこぢんまりとしているが、フローリングの床で美しく清潔感もあって好印象だ。 時間的には日本の早朝だが、眠くもなく急にワインが飲みたくなった。ミニバーを見るとプロセッコ(スパークリングワインの一種)があり、200ccで7.5ユーロ(約1000円)は高いと思いながらも飲むことにする。なんとこれが超ハズレ! ガーン。 気は抜けているし、妙に熟成していてまずい。がっかりなのだ。断念して寝ることにする。パート2へ進む>
2006.03.11
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NV Estratego Real(Dominio de Eguren)エストラテゴ レアル(ドミニオ・デ・エグレン)Spain\1,260, 四方, 2006年3月Profile: このワインは、以前パーカーさんが「絶対にケース買いすべきだ」と評価したことや、また評価の高いヌマンシアの醸造家が関わっているということもあって、とても売れしているようです。ショップのページにはその手の情報で満載です。この生産者がリリースしている同じ価格帯のエピコも評判が高いようです。で、ワインの紹介をすると、エチケットにVino de Mesaとあるようにテーブルワイン(Mesaはテーブルの意)でビンテージ表記はありません。裏のエチケットには生産地域の地図が載っていてラマンチャで生産されていることがわかります。ブドウ品種の表記はエチケットにありませんでしたが、テンプラニーリョ100%のようです。念のためロバート・パーカー氏が主催するeRobertParker.comを確認してみました。今まで5回評価していて82点から87点。平均85点。たしかに1997年ビンテージの評価にはIt is a wine to buy by the case.とありました。なおエストラテゴ・レアルやエピコは日本向けの名前で、アメリカ向けの名前は次の通りのようです。日本向けの名前アメリカ向けの名前Estratego RealProtocoloEpicoCodice Tintoアメリカでの流通価格を見る限りでは、大きく外していることはないと思いますが、完全に同一かの確証は得られませんでした。 Impression: 光を通さないほど濃い色調でエッジには紫。柔らかい口当たりと濃密な果実の甘さ。酸のレベルは低く、アフターには若いタンニンを少し感じます。この価格では凝縮度が高いものの、全体的にこれといった特徴はなく、ブドウを最後までギリギリに搾ったような荒さが目立ちます。期待が大きかっただけ余計にマイナス評価です。価格相応という以上の印象はありません。う~ん。たった1回だけのテイスティングで、このワインを決めつけることは出来ませんが、少なくとも現時点ではケース買いしないワインです。今後エピコやヌマンシアも試してみる予定です。エストラテゴ レアルを最安値で探す>「じゃあ何がよいんだ」というご批判もあると思うので、独断と偏見でオススメのデイリーワインを紹介します。コストパフォーマンス重視で疲れないワインならば、やまやの扱っているバンロック ステーションのバギンボックスシリーズ。2Lの箱入りワインで750ml換算\480。箱入りワインというと軽視されがちですが(実はわたしもそうだった)、いざ飲んでみるとチャーミングで疲れない味わいには感心しました。また1ヶ月くらいは酸化しない特殊構造のパッケージングは秀逸です。今後取り上げたいと思います。ナチュラルで自然派のワインが好きな人ならリラックスグループが扱っているテラヴィティス コート・デュ・ローヌ ルージュ。ビオ香といわれるような臭さはなく、ナチュラルで美しい酒質は毎日飲んでも飽きません。はじめて飲んだときには、あまりのおいしさに驚きました。凝縮感と熟成感のバランスがとれたものなら、この前紹介したアルマグロもオススメ。もっと凝縮感があるものが好きならコンチャイトロのディアブロやコノ・スルのヴァラエタルシリーズ。いずれもメリハリがあってバランスがよくわかりやすいワインです。また2千円くらいしてしますが、コノ・スルの20バレルシリーズは3-5千円クラスのワインと十分太刀打ち出来るすばらしさだと思います。コノ・スルの20バレルシリーズを最安値で探す>最後に、以前訪問したラマンチャを紹介します。ラマンチャは、スペイン中央部に広がるかなり広い地域で、乾燥して荒涼とした雰囲気の場所です。何にもない砂漠のような場所のあいだに、オリーブ畑やブドウ畑、牧場があったりします。ラマンチャといえば、ドン・キホーテと風車。風車のある小高い丘に登ると360度地平線まで見渡せます。ああ絶景かな。ラマンチャでドン・キホーテにゆかりのある市街地。砂漠のように荒涼としたところ。壁にはドン・キホーテと、従者サンチョ・パンサの絵が。町中にはドン・キホーテの像が所々にあります。ワインとは別に、スペインは本当に良いですぜ。首都のマドリッドも良いですが、とくにアンダルシアと呼ばれる南スペインは大好き! 想像しただけでも心が躍ります。
2006.03.10
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2003 Terra Montosa Riesling Q.b.A(Georg Breuer)テラ・モントーサ リースリング Q.b.A(ゲオルグ・ブロイヤー)Rheingau, German\5,250, 東急百貨店 東横店, 2005年4月購入Profile: 辛口白のスペシャリストとして評価の高いゲオルグ・ブロイヤー。その評価のわりには、日本ではそれほど知られていないようです。またネットショップを検索しても、取り扱い店舗は少しだけです。ゲオルグ・ブロイヤーが変わっているのは、VDPなど所属していた協会や団体からすべて撤退し、さらにはカビネットやシュペトレーゼといった従来のドイツワイン法にとらわれない展開をしていることです。最上級のクラスを1級(First Growth)と定義し、独自に格付けした4グレードのラインナップを展開しています。そのためシュペトレーゼ以上の糖度を持つ果汁を使用していても、すべてQ.b.Aでリリースしています。そしてこのテラ・モントーサは、上から2番目のカテゴリーのワイン。ボルドーのセカンドワイン的なコンセプトで、おもに最上級グレードのセレクションにもれたぶどうを使用しています。ゲオルグ・ブロイヤーに関する詳細は、以下のサイトをご覧んあれ。 ゲオルグ・ブロイヤーのオフィシャルサイト ヘレンベルガー・ホーフ(ゲオルグ・ブロイヤーのインポーター) ゲオルグ・ブロイヤーの当主、ベルンハルト・ブロイヤー氏のインタビュー記事(読売オンライン) Impression: ドイツワインとしては濃いめのイエロー。はつらつとしたリースリングらしい香りと、果実の凝縮度からくるハチミツのようなニュアンス。ミネラルたっぷりで厚みがあります。辛口(トロッケン)ではあるものの、余韻には、残糖による甘さというよりも凝縮度の高さにに由来するわずかな甘み。とはいえ、ミネラルがしっかりしているためトロッケンのスタイルは堅持しています。そして、おそらく例年よりは豊満なスタイルながらも、バランスを崩さない見事さ。2003年のブルゴーニュ白では、名手といわれる作り手でもバランスを崩していることが少なくないこと考えても、かなりの上出来です。ビンテージ違いながら、以前飲んだトップキュヴェの1つである2002年ベルグ・シュロスベルグと、それほど質的な差は感じませんでした。今回あらためて思ったのは、試飲して購入したワインは外しません。ゲオルグ・ブロイヤーのワインを探す>
2006.03.09
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1999 Cote-Rotie Chateau d'Ampuis(E.Guigal)コート ロティ シャトー ダンピュイ(ギガル)Cotes-du-Rhone, France\11,000くらい, ワインセラーパリ16区, 2004年6月購入Profile: ギガルのコート・ロティ3兄弟に次ぐ存在のシャトー・ダンピュイ。シラー95%、ヴィオニエ5%。いくつかの畑をブレンドしています。また3兄弟が新樽42ヶ月熟成なのに対し、こちらは新樽36ヶ月熟成で、それ以外はほぼ同じ作りのようです。質的には、上位3兄弟とそれほど変わらないと言われ、価格も半額以下なのですが、イマイチ人気がありません。ちなみにエチケット中央の建物は、ギガル家が所有するシャトー・ダンピュイで、ここからネーミングされています。それにしてもギガルは、ヴィーニュ・ド・ロスピスのサン・ジョセフやエルミタージュ エクス・ヴォトなど、積極的に高額ワインを投入してきますな。ギガルがすばらしさは、トップキュヴェだけでなくACコート・デュ・ローヌもすばらしいこと。リリースしたてもおいしいし、良いビンテージなら10年くらい熟成しても良い味を出します。お試しあれ。 Impression: 99年は、北ローヌのグレートビンテージだけに期待して抜栓。エネルギーに満ちた力感と、たしかな構成。黒こしょうのようなスパイス。煮詰めた果実のような凝縮感がありながら重くならないのはさすが。抜栓直後は迫力に負けてしまうけど、2日目あたりからわかりやすくなってきました。それにしても現時点では幼児虐待。以前ラ・トゥルクの95年をリリース直後に飲んだときも、こんな感じ(若さ)だったような気がします。グレートビンテージならば最低でも10年、出来れば15年以上熟成させないと真のポテンシャルはわからないでしょう。そういえば2000年頃に、ローヌのバッドビンテージである86年のラ・トゥルクを飲んだら、めちゃくちゃおいしかったです。値段も比較的安いのでねらい目です(あくまでも、ほかビンテージとの比較で)。右の写真は、メルシャンのスパークリング・ヴィヴァン「ライチ酢のお酒」。コンビニで見かけたので買ってしまいました。文言を読んでみると、ライチ果汁から作った酢と白ワインやウォッカなどから出来ているようです。まあ酎ハイの一種ですな。メルシャンの酎ハイって、ナチュラルな感じで好きなんですよね。で、この「ライチ酢のお酒」の味わいは、かちっと酸が決まりながらも、まさしく甘美なライチ。アスティに似た感じもあります。あっという間に飲み干してしまいました。シャトー・ダンピュイを最安値で探す>ギガル3兄弟を最安値で探す>
2006.03.08
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1997 Diego de Almagro Gran Reserva(Felix Solis)ディエゴ デ アルマグロ グラン レゼルバ(フェリックス・ソリス)DO Valdepenas, Centro, Spain\1,239, アサヒヤワインセラー, 2006年1月購入Profile: 某テレビ局の芸能人格付け番組で、高級ワインキラーとして何度か登場したワインです。正直言って、この番組の結果をもって「勝った」と宣伝しまくるワインショップは大嫌いなのだけど、あまりトリッキーな比較だと思わないようなときでも、活躍していたので試してみました。なお、この番組の評価を取り上げることの是非については、以前書いたこちらを参照してください。簡単なプロフィールは次の通り。ブドウ品種はテンプラニーリョ100%。生産地域は、バルデペーニャス(Valdepenas)。聞き慣れないDOだけど、スペイン中央部のラマンチャの南に位置する地域です。ラマンチャのあたりは、スペイン全生産量の1/2を算出する一大生産地で、おもに低価格ワインを生産しています。グラン・レゼルバなので、樽熟2年、瓶熟3年。 Impression: 少し落ち着いた色合いで、カシスやブラックベリーなどボルドーに共通する香り。口当たりは柔らかくボディは中程度。余韻にアメリカンオークに由来するミルキーっぽさも少しだけ感じ取れます。全体的に非常にこなれていて、よくまとまっています。さすがにこの値段で、この味わいには説得力を感じます。ブラインドで若いワインと比較すると、だまされてしまうのはわかる気がします。調和がとれて柔らかく、疲れない味わいなので、デイリーとして飲むにはお勧めです。また一部のスペインワインには、過剰なアメリカンオークを感じるものもありますが、このワインにはそんなところがないのも好印象です。もっと下のグレードも期待できそうです。アルマグロを最安値で探す>
2006.03.07
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一部のネットショップで、いやというほど使い古されている「ドンペリ・ロゼに勝った」や「ドンペリ・ロゼと間違えた」などの宣伝文句。今回は、その対象になっているロジャー・グラートの真実を暴いてみましょう。結論から先に言うと、ロジャー・グラートのカバはコストパフォーマンスに秀でたスパークリングですが、ドンペリニョンをはじめとするプレステージシャンパーニュにかなうものではありません。とくにロゼは、もっと厳しいと感じます。まあ値段が違うんだから当たり前なのですけどね。注記:2006年に再テイスティングした結果は「ロゼ>白」だった。詳細はこちら(ロゼ, 白)。で、事の真相を振り返ってみます。元ネタは2000年に放送された某番組です。最近のスペシャルなどでは独立した芸能人格付け番組として存在していますが、当時はある番組の1コーナーでした。食べ物や楽器、ワインなどについて、高級品と低価格品をブラインドで当てるというものです。ここで忘れてはいけないのは、この番組の趣旨です。基本的には、どちらが「高いか」を当てるゲームです。食べ物などでは「天然のマグロ」はどっち、のような出題もありましたが、ワインの場合はすべて高い方を当てるという出題形式です。またワインや食べ物は、すべてアイマスクをした状態で行われます。すでにこの時点で、次の2つの文章は間違いということになります。 ドンペリ・ロゼと間違えた 出題時点でドンペリニョンの名前は出ていないわけですから、間違えたという表現はおかしいです。 ドンペリ・ロゼに勝った ゲームの趣旨は、どちらが高いかを当てるものであって、ワイン自体の質を争うものではありません。高いワインはおいしいことが多いのは事実ですが、「高い」を「おいしい=勝った」と言い換えてしまうのは欺瞞です。さらなる補足は後半で。さて、もっと掘り下げてみましょう。そのとき登場したのが次のワインです。(A) ドン・ペリニョン ロゼ75年(B) ロジャー・グラート ブリュットロゼこのときの参加者は次の5名でした。・元宝塚の女優・バンド系芸人・大物政治家・若い女性タレント・中堅男性タレント結局、高い方のワインを当てたのは元宝塚の女優と中堅男性タレントの計2名でした。過半数の3名が外したということを元に「ドンペリに勝った」などと言われはじめてしまうのでした。興味深いのは参加者のコメントや実態です。宝塚出身の女優は当てたけど下戸でした。また外した3名のうち、バンド系芸人は「Aは気が抜けてる、匂いはB」とコメントし、大物政治家は「Aはドブ川の水みたいな味がする。Aは下品でBは上品」というコメントしています。事の真相が見えてきたのではないでしょうか。つまり、このとき出されたドンペリニョンのロゼ(A)は、シャンパーニュの古酒にありがちな、炭酸の減少と強い熟成香があると予測されます。非常にマニアックなセレクトで、参加者をだまそうという意図を感じざるを得ません。以上のことから、この番組の結果を一般的なワイン評価として適用する問題点をまとめてみます。 高いワインを当てるゲームであって、おいしいワインを選ぶゲームではない 理由は前述の通り。 参加者のワイン経験が著しく不均一 参加者のなかには、ワインを飲めない人やほとんど飲んだことのない人、未成年がいたこともありました(未成年の場合は香りだけ)。もちろん素人の意見も大切なのですが、ワインをほとんど飲んだことがない人の評価をあてにするってのはどうなんでしょう。 作為的なワインのセレクト 今回の例はとくにトリッキーですが、どの回も少なからず、だまそうという意図が感じられるものでした。この番組の結果を引用しているのはワイン業界くらいなものです。ストラディバリウスのような超高級バイオリンと入門用のバイオリンを比較するときがありましたが、この結果をもって「ストラディバリウスに勝った」と宣伝する楽器屋はいないでしょう。まあストラディバリウスの場合、圧倒的な歴史的評価を得ているので、そんなことを言えばおつむを疑われてしまうってこともありますけどね。そんなこともあってか2006年新年に放映されたスペシャルでは、安い方の銘柄は公表されませんでした。ワイン専門誌の点数であおりすぎるショップも感心できませんが、このようなトリックが仕込まれたような番組まで利用するショップのスタンスには、さらなる不信感を抱かざるを得ません。最後に補足すると、このようなショップのせいでロジャー・グラートが敬遠してしまうとしたら、それは残念です。もちろん、その逆の人もいると思いますけどね。わたしが初めてロジャー・グラートを飲んだのは、番組放映前の1999年のことでした。当時は無名で、わたしがテリトリーとするワインショップでは「信濃屋」や「酒のやまいち」くらいでしか見かけませんでした。わたしが購入したきっかけも、単にドンペリニョンに似た怪しげな風貌に引かれ(笑)、次の2本を購入したのでした。1994 Roger Goulart GRAND CUVEENV Roger Goulart Brut Rose(※)※現在ロゼはビンテージ付きのようですが、当時のメモにはNVと書いてありました。本当にNVだったのか、メモ間違いかは不明です。ロゼにはそれほどの印象はなかったものの、GRAND CUVEEのおいしさに驚き、その後は定期的に買っていました。だから、テレビに登場したときは驚いたし、さらにその後ネットショップが普及し、いろいろなショップがメルマガで使い出したのには本当に驚きました。おかげでわたし自身ロジャー・グラートをほとんど飲まなくなってしまいました。あ~あ。こんなわたしが言うのもなんですが、とくにGRAND CUVEEは、先入観なしに飲めば楽しいスパークリングと思います。<追記>2006年に再テイスティングした結果はこっち(ロゼ, 白)。
2006.03.06
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20001 Saint-Aubin 1er Cru La Chateniere(Marc Colin)サントーバン プルミエ クリュ ラ・シャトニエール(マルク・コラン)20001 Saint-Aubin 1er Cru En Remilly(Marc Colin)サントーバン プルミエ クリュ アン・レミイ(マルク・コラン)Cote de Beaune, Bourgogne, FranceLa Chateniere, \3,200, 松澤屋, 2006年2月購入En Remilly, \3,680, 松澤屋, 2006年2月購入Profile:前回、シャトニエール2002年のリベンジ。2002年もそんなに悪いわけじゃないのだけど、納得のいく味わいではなかったので、2001年のシャトニエールとレミイを購入してみました。前回サントーバンのテロワールの良さを書いたけど、実際のところサントーバンは東西に長く、またうねった地形なので、場所によって大幅にテロワールは異なります。とくに優秀なのはピュリニとシャサーニュに隣接した東側です。畑としてはレミイ(en Remilly)とミュルジュ(les Murges des dents de chien)を筆頭に、シャルモワ(le Charmois)、コルトン(les Cortons)、シャトニエール(la Chateniere)あたりでしょうか。その中でもレミイは、限りなくシュヴァリエ・モンラッシェに隣接していてテロワールの良さを伺えます。またコランのラインナップの中でも、サントーバンの筆頭です。ワイン生産地の地図は、ブルゴーニュラバーなら持っていて損はないはず。普通の見開きのでもいいし、ヒュー・ジョンソンの「地図で見る世界のワイン」もお勧めです。 Impression: La Chateniere2001年よりもスリムでバランスがいい。レミイやピュリニと比べると、若干の鈍さというか重さを感じます。コランに関しては、2002年よりも圧倒的に好みです。En Remilly シャトニエールにあった重さはなく、華やかな軽やかさがあります。これはシュヴァリエが近いためか? バランスが良くてエレガント。高めの温度で飲んでもだれないのはさすがです。5千円以内のブルゴーニュ白では屈指のコストパフォーマンス。あやうく1人で1本飲みきってしまいそうになりました。大人数で飲むなら高めの温度がお勧めです。レミイの方が好きだったので偏ったコメントになってしまいましたが、どちらもすばらしいワインです。白のグレートビンテージだと言われている2004年のリリースが楽しみです。マルク・コランのワインを探す>
2006.03.01
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