2006年05月24日
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カテゴリ: こころ
セラピストという仕事を始めて7年。

今、また私には大きなテストが来ている。

クライアントさんとセラピストの立場・距離感についてのテスト

今までも何度か起きてその度に乗り越えてきた予約の取り方やキャンセルの扱いについての問題。


セッションの予約をすることについて、予約する側(クライアントさん)はどのように考えているのでしょうか?

私のサロンは完全予約制の女性専用プライベートサロンという形式を取っています。

予約した時間はセラピストはもちろんサロンの空間すべてを、クライアントさんがたったひとりで独占することができます。(居住空間ではないので、リラクセーションのためだけのスペースです。)

セッション時間90分でご予約いただいても、一人のクライアントさんに約3時間という時間を提供してセッションを行っています。

どう頑張っても1日に2人が限界です。それでも予約が重なれば3名のクライアントさんのセッションをお受けしています。(3名のときは朝10時にサロンに入って、出るのは夜の11時をまわっています。当然ご飯も食べられません。) 

予約が入れば同じ時間にセッションを希望される方がいらしても、ひとりの方のためにすべての予約をお断りしてお待ちしています。

約束の時間を過ぎていらっしゃらなければ「何かあったのでは?」心配いたしますし、おうかがいしていた連絡先に電話をして理由も言わずガチャンと切られれば悲しくなります。
この日のセッションを希望していたのにお断りしたクライアントさんの顔がチラチラしたりして・・・申し訳ないなぁと言う気持ちが頭をもたげてきます。

無断キャンセルをした方に怒っているわけではありませんが、ものすごく悲しい何かが私を襲います。

無断キャンセルは、初めてのご予約の方に起きることがほとんどです。

もちろんこちらから連絡しても留守電対応、メッセージを残しても連絡が来たことは残念ながら1度もありません。

予約したことを忘れてしまったのか、いたずらなのかは、理由を聞くことが出来ないので、わかりません。

こういう仕事をしていれば、直前のキャンセルや無断キャンセルは何回も経験しています。その度にこういった体験を受け入れることが学びであると乗り越えてきました。


そして、今回はまったく違った形で、キャンセルが起こりました。

事の発端は5月13日にサロンで行われた「月の集い」での無断キャンセルです。

「月の集い」は新月と満月の日にサロンで行っている瞑想の会です。

おひとりお一人にアストロロジーのバースチャートをお出しして、その日の月や太陽との関連などをご説明してから誘導瞑想を行います。

定員4名で行なっていますが、いつもすぐに満席となります。

この日の参加予定者は月の集いに初めて参加される方3名と参加4回目の方1名でした。

初めてのご参加の方の中でサロンでセッションをお受けいただいたことのない方が、無断キャンセルでした。

その方をお待ちするのに他の参加者に迷惑もかけてしまったし、参加希望の方がたくさんいらしたのに・・・(セッションと違って「月の集い」は、その日の宇宙からのエネルギーが変わってしまいますので、予約を他の日に変更することができません。)

いろいろ考えてセッションを受けたことがない方(私が1度もお会いしたことがない方)については、月の集いの参加はお断りしようという結論になりました。

サロンのHPでお知らせをして、掲示板に記載し、サロンの日記にもそのことを書きました。

13日の月の集いに参加された方はもちろん、クライアントさんみなさんがとても心配してくださり、私の気持ちは理解していただけたと思っていました。

5月27日の「満月の集い」のご予約も入り初めて、3人目の方のご予約フォームが送られてきました。

前回の月の集いに初めて参加された方です。(この方は定期的に何度もセッションを受けてくださってるクライアントさんです。)

「友達も一緒に参加したいのですが席はふたつありますか?」というメッセージつきで・・・

その方のお友達は同然セッションを1度も受けたことのない方です。

このメッセージは、私がお会いしたことのない方をお断りする理由をまったく理解してなかったということですよね?

そこで、どうしてお友達をお断りするのかという理由をメールしました。

お返事は「私の友達でもダメなんですね?」「友達と一緒に行くと決めていたので、今回の予約はキャンセルさせてください。」「私ひとりでも行きたいと思ったらまた予約しますので・・・」
という内容でした。

「月の集い」はすぐに満席になるので、お申し込み後のキャンセルはできないと言うことをHPにも記載していますので、その方は当然ご存知だと思います。(キャンセル料が発生することも)


長いお付き合いになると、私は特別なんだという思いがクライアントさんに生まれるのもわかりますし、約束を守らなくてもキャンセル料金を1度も取られたことがないからという甘えがでます。

セラピストを自分のことを理解してくれる特別なお友達のように感じていただくのはとても嬉しいのですが、けじめをつけていただくことも必要のように思います。

セラピストとクライアントの距離感はとても大切です。

ここで距離感を保つということが、今の私へのテストです。

「クライアントさんを傷つけてしまったら?」と不安な気持ちが先行して、言いたいことを伝えずに我慢してしまうことが多いのですが、相手のわがままを聞いてあげることがセラピストではないように思います。
まだ学びが足りない「無条件の愛」のテストがやってきています。


長い文章をここまで読んでくれてありがとうございます。

この日記は私の裏ブログ、クライアントさんはこのブログの存在を知りません。

良かった裏ブログで・・・





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最終更新日  2006年05月24日 16時27分22秒
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