2006.08.22
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連日の甲子園での熱闘がようやく幕を下ろした。

私たちに爽やかな感動を残して。

球児たちの活躍と比べるとはおこがましいが私にもかつてスポーツに打ち込んだ日々が合った。

私がやっていたのはソフトボール。

最もやっていたのは中三の4月から7月まで。

どうしてそんな時期からソフトボールをはじめることになったのか?

その年の4月に中一からソフトボールをやっていた友達に「今年は部員が少なくて廃部になるかもしれんから、7月まででエエから入部して」と頼まれた。

運動嫌いの運動音痴、ソフトボールのルールも知らないこの私が?

しかし文化部しかやったことのない私は好奇心もあって入部することにした。

キャッチボールもおぼつかず、下級生の方がずっと上手い。

一二年生は練習の時早く来てグランドを準備して終わったら後片付けをする。

試合のときは飲み物や道具の運搬を率先して行う。

私は気分は新入部員だったので下級生といっしょにやろうとした。

すると下級生に「3年生は3年生、先輩だからそんな事はしないで下さい、こちらの方が気を使いますから」と断られた。

下級生が雑用をしているのに手伝うなといわれて居心地の悪い事。

一年からやっててそれなりの実力のあるレギュラーの3年生ならドンと構えててもいいだろうが実力は恐らくチームで一番下の足を引っ張る存在。

肩身の狭い毎日。でも練習は楽しかった。

ボールを追いかけ汗をかく今までになかった経験。

あっという間に日々が過ぎた。

私の守備は一向に上達せず相変わらず補欠のまま。

バッテイングは少しは当たるようにはなってきた。

そして7月市内の大会が開かれた。

私の通う中学はそんなに強い学校ではない。

多分一回戦で敗退したのではないかと思う。

その最後の試合。

レギュラーのみんなの活躍を私はベンチから見ていた。

この試合が終わると3年生は引退。

最後の回、ツーアウトの局面。塁には誰もいない。

顧問の先生が「お前、代打で出ろ」という。

打つ気満々で打席に立った。

先生がいつも言っていたことが頭をかすめた。

バットの先からボールひとつ分くらいのところにバットの芯がありそこで打てば一番球がよく飛ぶし手も痛くない。

ダメで元々と思って思い切りバットを振った。

カキーン、快音を響かせてボールが飛んだ。

鈍足の私だが一生懸命一塁を目指した。

残念ながら球はそのままピッチャーのグラブに納まった。

ベンチに戻ると先生はニコニコして「芯に当たってええあたりやった。残念やったな」

と言ってくれた。そのとき先生は最後の思い出に私を起用してくれたのだと初めてわかった。

一度くらい試合で打たせてやろうと思ったのだろう。

私のソフトボールに打ち込んだ日々が終わった。

高校に進んでも私はグラブを持つことはなかった。

友達も運動神経が鈍いのを知っていたので入部を誘われることはなかった。

後にも先にも私の運動部体験はこの4ヶ月足らずの日々だけだ。

でも貴重な体験だったと思っている。

甲子園の熱闘を見ながら思い出した話です。








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最終更新日  2006.08.22 08:39:09
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