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2010/12/14
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カテゴリ: 仕事に関連して
地中海.jpg


カントリーといえば、パインの家具にパートの切り抜きがあったり、必要以上にうねうねと曲線をつけたり、といったかわいらいしいインテリアスタイル。
それが私がずっと持っていた印象で、はっきり言えば、あまり好きではありませんでした。

というわけで、うちの奥様の買い物に付き合って、たまに雑貨屋に行く程度。

私の仕事が「木製エクステリア商品の製造販売」ということもあって、暇つぶしに見るものといえば木製の小物など。
ペンキを塗って角の塗装を落として「使い古した」感じを出した小物や家具が増えてきたのはもう5~6年前でしょうか。
そういう使い込んだ味わいを「シャビー」なんていい始めました。

もともと日本のカントリーのイメージはアメリカンカントリーを日本人がアレンジして作り出したスタイルであるらしいですね。
素朴でかわいらしい手作り感が、アメリカへの憧れなんかと一緒になって発展したのでしょう。

ただ、私のイメージしていたカントリースタイルは下火になってきたようで、最近はほとんど見かけません。
ハートの切り抜きのある家具なんて置いていると、逆にちょっと恥ずかしいくらいかも。

カントリーとは、直訳すれば田舎のこと。
世の中が便利になる前の、自然とともに生きた田舎暮らしを「カントリー」とすれば、
・素材を生かした素朴なもの。
・身近にあるものを利用する。
・長く大切に使う。
といった特徴があるように思います。
生産と消費が同時にある場所こそ、カントリー。
地産地消もカントリー精神のひとつでしょう。

それが、「レトロ」であったり、「シャビー」であったり、「ジャンク」であったりというイメージとも結びついているようです。
また、住宅メーカーの「プロヴァンススタイル」というのも、いわゆるフレンチカントリーの流れですね。

ただ、スタイルだけを模倣しても根付かないでしょう。

日本の飽食も行き着くところまで行って、人々が「懐かしい感じのするもの」に回帰し始めたようにも思います。
フレンチカントリーとか、ブリティッシュカントリーをいうのは、やっぱり、長い暮らしの歴史の中で育まれて残ってきたものであるだけに、その中に「普遍的なもの」を含んでいるようにも思います。
単純な「スタイル」ではなく、その中にある「エキス」というものを日本人なりに消化して、進化させていくことが重要ですね。

例えば、プロヴァンス風の住宅といえば、短い軒に漆喰の壁。
明るい色調の欧風瓦・・・。
とってもお洒落ではありますが、高温多湿で雨の多い日本の風土にあうのかどうか・・・・。
10年後に後悔する家では悲しいですからね。
日本では、庇を長く伸ばすことで、雨露から住居を守り、夏の日差しをカットし、さわやかな風を取り込む工夫がありました。
ジャパニーズカントリーのスタイルもまた、ひとつのカントリーの形です。

いろんなエキスを取り入れて、新しいカントリーの形を作れるといいですね。












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Last updated  2010/12/14 05:36:09 PM
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