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2018.03.04
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カテゴリ: アート
群馬県の高崎市美術館「人、鶴岡政男」を観て来ました。

鶴岡政男は群馬県高崎市出身の画家です。
10年程前に美の巨人たちで見てから気になっていました。
代表作「重い手」は美術の教科書で観た方も多いのではないでしょうか。
(重い手は今回の企画展では展示されていません)








【生活が画家を作る】
鶴岡は生活のための絵を描かないというスタンスでした。
そんな不器用な人物だったので、家計は常に苦労していました。
貧しいながらも3人の娘をとても大事にしていて、彼女たちをモデルにした作品も描いています。


また趣味と食材調達と家族サービスを兼ねて釣りを始めるようになり、獲った魚や蟹を描いた作品もあります。
さらに新宿のヒッピーたちとも交流していて、彼らと共に音楽や踊りに興じたことも作品に反映されています。
芸術家同士も幅広く交流していて、彼らから塑像を習ったりもしたそうです。


生活の事情はあるものの、鶴岡の作品はこうした生活によって醸成されました。
芸術と言っても実生活から離れたものではなく、こうした生活や交流によって形作られるのだなと思いました。





【多彩な作品と境界線】
鶴岡には固定された作風はなく、様々なタイプの作品が見られます。
ポップアートのような明るい作品もあれば、暗くて重い作品もあります。
風景画もあれば抽象画のようなものもありました。



鶴岡の作品を観るうえで欠かせないのは、境界線だと思います。




本展のパンフレットです。
上の絵が「春の野」です。
愛し合う男女は溶け合うほどに寄り添っていますが、その境界線ははっきりと描かれています。


他の作品でも、画面を構成するそれぞれのパーツも境界線で区切られているものが多いように思います。
また境界がぼやけているような作品でもアクセントのように線が引いてあったりして、鑑賞者に境界線を意識させているように感じました。

鶴岡は「絵にならないものを描こうとする」ということを主題にしていたそうですが、そうしたテーマも関係しているでしょうか。



個人的には鶴岡作品にしばしば登場する丸いキャラクターが好きです。
楕円形でまん丸の目というユーモラスなキャラですが、そこはかとなく感じさせるカオスな感じがまた味わい深いと思います。





鶴岡は生活苦の中でも家族に温かな目線を向けていました。
一方で第二次大戦中に徴兵され、戦争の非人間性に悩まされました。
また、生まれた家庭も複雑な環境であったそうです。
こうした数々の経験が、簡単には括れない、光も影もある作品たちを生み出す源泉になっているのかなと思いました。


本展は2018年3月25日まで開催されています。
お時間のある方は足を運んでみてください。





【関連イベント】
2018年3月11日午後2時より、スライドトーク「芸術とは無慚なもの」か。が開催されます。
講師の徳江庸行氏は、群馬県立館林美術館の学芸員で、鶴岡研究の第一人者です。
鶴岡の言葉「芸術とは無慚なもの」をテーマに、鶴岡の画業を振り返ります。



2018年3月21日午後2時より、クロストーク「父、鶴岡政男」が開催されます。
鶴岡の長女よしだひろこさんと、前述の徳江庸行氏のトークが行われます。


詳しくは美術館のホームページを参照してください。  → こちら。





芸術とは無慚なもの 評伝・鶴岡政男 / 三田英彬 【中古】

鶴岡政男の評伝「芸術とは無慚なもの」です。
興味のある方は併せてどうぞ。




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最終更新日  2018.03.04 20:02:21
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