サカナ男爵の本とゲームにおぼれて

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2018.11.28
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カテゴリ: 小説・ノベル
今回は小説、誓いのご紹介です。
軽い気持ちで始めたおまじない。それが恐ろしい結果を招いてしまうのでした。



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【あらすじ】
大学生の牧野灯(まきの あかし)はミステリー研究サークルの部長。
特に目立つわけでもなく、物事を適当に流してしまいがちです。

そんな彼らの部室に、差出人不明の小堤が届きます。
小さな箱にはとあるまじないの仕方と、以前それを行ったと思われる人の手記が入っていました。

灯は特に深い考えもなく、サークルのメンバーと一緒にそのまじないを試すことにしました。
まじないはとても簡単なもので、10人がそれぞれの誓いを持ち寄り、一つの誓約書にするというものです。
そして誓いを破った者には制裁を下すというルールを、その時は深刻に考えていませんでした。



ある日、サークルの集会に現れなかったメンバーがいました。
遅刻常習者の彼のことを特に気にせず、集会は終了となりました。
その夜、灯は不気味な夢を見ます。
自分を含めたサークルのメンバーで、集会に来なかった彼を殺している夢です。

目を覚まし嫌な夢を見たなと思っていると、自分の手足が泥と血で汚れていることに気がつきます。
まさかと思い確認に行くと、そこには夢の中と同様に死んでいるメンバーの姿がありました。
「我々は決められた日に集会を行う」。この誓いを破った者に制裁が下されたのでした。

それからというもの、残ったメンバーは気が気ではありません。
いつ自分が誓いを破ったとみなされるか分からないからです。

はたして灯たちはまじないを解くことができるのでしょうか?





【誓いがあぶり出す人間関係】
本作では、誓いによって灯たちの関係が鮮明に描かれているように思います。

同じサークルの仲間ではあるけれど内心快く思っていなかったり、真意を測りかねて疑惑を持っていたり。
表面を取り繕って蓋をしていた不和や探り合いを、誓いが暴き出しているように感じました。



こうした人間関係はどこにでもあると思います。
友だち、同じサークル、同じ職場。一緒に過ごしているし言葉も交わしているけれど、心の底からつながり合っているかと言われれば必ずしもそうではないのではないでしょうか。
むしろ心底分かり合っている関係の方が希少と言えるでしょう。

本作に登場する人たちの人間関係もありふれたものです。
それだけに、関係のほころびや破綻がいつ自分たちにも訪れるのかという「身近にある恐怖」を感じさせるのではないでしょうか。




誓いに関わる人物が10人も出てくるので、名前と性格をつかむ間もなく、わりとサクサク死んでいきます。
そのためいまひとつ感情移入ができない部分もありました。
人数を減らして、各員の人柄とかをもう少し描いたら感情移入しやすかったかなと思いました。



ごく普通の関係がちょっとしたきっかけで崩壊する恐怖。
露骨に幽霊や殺人鬼は出て来ませんが、体にまとわりつくような恐ろしさを堪能できる作品です。




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Last updated  2018.11.28 20:00:07
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