サカナ男爵の本とゲームにおぼれて

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サカナ男爵 @ Re[1]:銃器職人デイブ(01/01) Photo USMさんへ お世話になります。 今…
Photo USM @ Re:銃器職人デイブ(01/01) 謹賀新年 令和5年 あけましておめでとう…
サカナ男爵 @ Re[1]:狩猟日記 ~狩猟解禁~(03/28) Photo USMさんへ こんばんは。 我が家の…
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2020.05.31
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カテゴリ: 本・書籍
売れる作家の全技術のご紹介です。
小説家の大沢在昌さんが小説家志望の人たちを集め、1年に渡って行った講演を書籍にまとめたものです。



【中古】小説講座売れる作家の全技術−デビューだけで満足してはいけない− / 大沢在昌

【小説を書きたい人必携の書】
本書の元になった講演は雑誌に連載していたそうで、単行本化する前から話題だったそうです。

受講者は本気でプロを目指している人で、一定以上の実力があり、さらに講義中に課される課題についてこられない場合は落第という条件で参加しているガチ勢です。
それだけに時には厳しい評価も下される中、内容の濃い講義となっています。


プロットやキャラクターの作り方、読者の心に印象を残す「作品のトゲ」を持つことといった、小説を書くにあたって必要な要素について丹念に解説されています。

また作家デビューするための一般的なルート、編集者やマスメディアとの付き合い方など、デビュー前後についてもしっかり語られているのは第一線で活動する作家ならではの講義だと思います。




【受講生たちの奮闘】
本書の後半は受講生たちが書いた課題作のあらすじと、大沢さんの講評が載っています。
各作品について具体的に評価しているので、前半の講義内容を復習することができて面白いです。

読んでみると面白そうな作品もあったのですが評定は辛かったりと、プロになるのは半端なことではないのだなあと感じました。
個人的にはSF的で独特な世界観を持ったワニさんと、優しい世界を描くロバさんが好きでした。

この講義を受講していたことが後に影響が出ないよう、受講者は全て仮名となっています。
講義は2011年頃に行われたそうです。時が過ぎた今、我々が手に取っている本の作者が元受講者かもしれないと思うと少しロマンを感じますね。




【大沢さんの献身に感謝】
今回の講義を行うにあたって、大沢さんにとっても勇気のいる作業だったと思います。
何しろ小説家としてのノウハウ、言ってみれば企業秘密を公開することになるからです。

あとがきで大沢さんは、作家として食べさせてくれ、作家になって良かったと思わせてくれた世界に「恩返し」になればいいとおっしゃっていました。
自分が苦心して得た手法を伝え、後進を育成することで業界を活性化させようとするのは中々できることではないと思います。


小説の構成や描写などは各人のフィーリングに頼るもので、中々教えられてできるものではないように思われます。
ですがそうした感性の部分にもある程度定石のようなものはあり、それを体系的にまとめたものは少ないと思います。
小説という一見体系化しづらそうなものについて、ここまでまとまっている本は貴重であると言えるでしょう。





ほんの数十年前、小説を書こうと思ったら原稿用紙に手書き。出版社に作品を持ち込んでいたものです。
どの出版社も取り合ってくれず、それでも作品を世に出したければ自費出版しているような時代でした。

それが今ではパソコンで原稿管理も手直しも簡単になりました。
小説投稿サイトも増え、創作活動の裾野は大きく広がったと言えます。

それゆえに頭一つ飛び出すには、より一層の努力と工夫が求められるようになったと思います。
プロ志望でも趣味にしても、小説を書きたいと思っている人は読む価値の大きい一冊です。





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Last updated  2020.06.01 07:28:01
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