サカナ男爵の本とゲームにおぼれて

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2021.04.25
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カテゴリ: 本・書籍
これも修行のうち。のご紹介です。

日常生活には仕事や人間関係、ネットやテレビの情報など、疲れるものが溢れかえっています。
それらに対していちいち反応していては心身共に疲れ果ててしまいます。
多くの悩みは、心が「ムダな反応」を繰り返していることによるものだと言えるでしょう。
本書はムダな反応をしないことにより悩みを減らし、ストレスを上手に捌くヒントになる一冊です。



これも修行のうち。 実践!あらゆる悩みに「反応しない」生活/草薙龍瞬【3000円以上送料無料】


心の中には「意識」というエネルギーが流れています。
これはまだ感情や思考といった反応が生まれる前の状態です。
この意識が外の刺激に触れた時「感覚」「感情」「思考」「意欲」という4つの反応を作り出します。
我々の悩みはこの4つの反応から生み出されます。

本書ではこの4つの反応をコントロールするための考え方や「プチ修行」について語っています。




【「感覚」のプチ修行】
日常生活の中で体が汗や垢で汚れていくように、心も「要らない反応」で汚れていきます。
日々繰り返される反応で疲れてしまった時には、感覚に立ち戻ることが必要だと述べています。

反応の大半は感情か思考でできています。
感情は不満や怒り、楽しいといった反応です。
思考は心配事をああでもないこうでもないと考えて不安になったり、ネットやテレビを見ようと色々考えてしまう反応です。

世間一般でよいこととされているストレス解消ですが、これもまた感情や思考で反応しつづけていることに変わりはありません。
ですのでストレス解消をすると楽しいかもしれませんが、反応自体は止まっていないので疲れが抜けないのです。



これらの反応をいったんストップするには、感覚に意識を向けることで感情にも思考にも心を使わない(反応しない)ことだと述べています。
体や心にあるものに気づくこと、心身のセンサーを磨くことが重要です。

具体的には体の感覚に意識を向けることです。
物を持っている手の感覚、呼吸をしている時のお腹の動き、イスに座っているお尻にかかる体重の感覚、歩いている時に足が上がったり床についたりする感覚等々。
普段は余計な感情や思考でかき消されていますが、体は様々な感覚を感じ取っていることに気づきます。

こうして自分の感覚に意識を向けられるようになってきたら、自らの心の中にあるものにも気づくよう努力してみると良いでしょう。
自分は怒っているのか楽しいと感じているのか、今こんな風に考えているとか、自分はこのように「反応している」ということに「気づく」ということが大事であると言えます。

日々の出来事に対して無自覚に反応し続けてしまっては、心身ともに消耗していくだけです。
自分の感情や思考に気づくことで、対応するなり放っておくなりすることができます。


吾輩も試してみたのですが、体の感覚に集中すると少し気持ちが楽になりました。
感情や思考を使わないようにすることで、心身がいったん休憩できるような感じでした。





【「感情」のプチ修行】
感情には色々ありますが、仏教では快、ニュートラル、不快の3種類に分けられるそうです。
そして心はニュートラルなのが基本なのだそうです。

快も不快もいずれはニュートラルに戻ります。
しょっちゅう快と不快に反応するのは感情が反復横跳びを繰り返しているようなもので、とても疲れます。
味気ないと感じるかもしれませんが、いちいち心を波立てないようにするのが平穏を保つコツのようです。



普段の感情の持ち方としては「ニュートラルが基本」「快はおまけ」「不快は避けるべきだが、反応することは人との関係に不可欠だから、不快に感じたら上手に解消する」ということになります。
その中でも、不快への対処方については皆さん興味が深いと思います。
本書でも不快への対処について多くのページを割いています。

中でも吾輩が勉強になったのは「感情を外から眺める」です。
例えば「―――と(私は)怒っている」と、自分の感情を客観的に捉えることです。
他人事というか自分自身からも少し距離を置くように認識することで、冷静に対処することができるように感じました。

もう一つは「悲の心から入る」です。
相手にも事情があるのだろう、相手もまた苦しんでいるのだろうという考え方です。
そうすることで心に余裕が生まれ、具体的な解決策や落としどころについて考えることができるようになると思いました。



不快への対処ができてきたら、今度は快を増やして日々の生活を元気にする方法です。
快の基本は「集中すること」だそうです。
反応に心の容量は限られていると言われています。
つまり怒りや不満、余計な考え事が多いと、心の容量を余計なことが占めてしまい快を感じることができません。
今していることに集中し、余計な感情に囚われないことが快の第一歩だと言えるでしょう。


もう一つ勉強になったのは「喜び力をアップする」です。
まずは無理に喜ばなくても良い、とありました。
感情は「ニュートラルが基本」なので、無理に自分を喜ばせる必要はないのです。

そして日々のちょっとしたことに喜びを感じるようにすることで、喜ぶ力が鍛えられます。
好きな物を食べたり好きな音楽を聴いたり、ちょっとしたことでも喜ぶ(感動する)ことで喜ぶことが上手になってきます。

さらには「他人の喜びで自分も喜ぶ」ことが勉強になりました。
街ゆく人を眺めていると、楽しそうにしている人、喜んでいる人を見かけます。
そうした時に「ああ喜んでいる。よかったね」と心の中で思ってみます。
せっせと自分を喜ばせようとしなくても、他人の喜びで自分を喜ばせることができたら、それは幸せだと思います。

また、他人の喜ぶ姿を見て気分が落ち込んで来たり腹が立ってくることもあると思います。
そうした時は無理に喜ぼうとせず、そのような感情が自分の中にあると気づくことが重要です。
自分の感情に気づき、まずは感情をニュートラルに戻すことを心がけることで、少しずつわだかまりを消していくことができるとのことです。





【「考え方」のプチ修行】
世の中には欲望や怒り、暗い妄想やプライドなどの雑念で溢れています。
ともすれば混乱しがちな心に秩序を与え、方向性を示すためには考え方が重要です。

まず、方向性と妄想は違うということが述べられています。
方向性とは、自分のたどり着きたい状態のことで、肝心なのはそこに「苦しみがないこと」です。

一方妄想とはただ妄想しているだけで何も行動しないことです。
そして疑い、不安、後悔といった暗いものも多いです。
ネットやスマホ、テレビにはこうした妄想が溢れかえっているので、接する量などには注意して情報の取捨選択が必要だと言えるでしょう。



吾輩が勉強になったのは、秘技「言葉抜き」です。
これは禅の指南書にもある方法だそうです。

本書の例によると
「雲が浮かんでいる」
「……が浮かんでいる」
「……が……ている」
「……ている」
「……」

普段の思考は言葉からできています。
その言葉を抜くことで意味をなさないようにして、余計な考えを消す方法です。

これは思ったよりもずっと効果がありました。
日々の嫌なことや腹の立ったこともだいたい文章で心に浮かぶと思います。
そうした言葉がリフレインしそうになるたびにシュレッダーで裁断するように言葉を抜いてみました。
文章を意味のない状態まで言葉を抜くとあまり心に残らなくなりました。




【「意欲」のプチ修行】
仕事でもプライベートでも、意欲(ヤル気)があったらうまく行くことが多いと思います。
ですが現実はヤル気が出なくて困ることが多いのではないでしょうか。

仏教的に言うと「ヤル気」とは「求める心」が心と体を動かすエネルギーになった状態だそうです。
つまり心と体が動かすことにつながれば、きっかけは色々あって良いということです。


本書で紹介している「ヤル気の素」は以下のとおりです。

欲求の満足を目指す。(食べる、遊ぶ、認められるようがんばる等)
妄想を満足させるよう頑張る。ただし内容は吟味する。
達成感を大事にする。(求めるものを手にする満足感を味わう)
充実感を大事にする。(プロセスへの集中による爽快感を目指す)
貢献して喜ぶ。
自分が「納得」できることを目指す。


おもしろかったのは「ヤル気の寿命は案外短い」ということです。
初めはヤル気に溢れていても、やがて気持ちはしぼんでしまいます。
上記されているようなヤル気の素をとっかえひっかえすることで、結果として気持ちを継続させることができます。





本書は作者が僧侶だけに、仏教的な見地から述べられています。
そのため、こうした本としては一風変わった切り口で語っていると思います。

日々の些事で心を波立たせないような心がけが書いてあるのですが、それとともに「プチ修行」という具体的な方法が紹介されています。
精神論だけでなく、すぐに使える具体的な技術が載っているのが良いと思います。




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Last updated  2021.04.25 20:00:05
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