2006年08月15日
カテゴリ： ひとり言
日本は世界有数の水輸入国であるといったら、皆さん驚かれるでしょう。
水と安全はタダと思っている我々日本人、飲み水でトイレの汚れを流している国、日本の常識は世界の非常識。今世界各国では、水資源の確保は自国の安全保障にもかかわる重大な問題となっているといわれても、我々にはピンときませんよね。
今日の日経社会面、夏水物語2006より
皆さんは、『仮想水』なる言葉をご存知でしょうか？
冒頭わが国は水輸入国だと言ったのは、まさしくこの仮想水のこと。
すなわち、農作物を育てるための水や家畜の飼料に含まれる水分のことを『仮想水』というのだそうです。例えば麦1キロの収穫に必要な水は、約2000ﾘｯﾀｰ。
2000年の統計で、日本の輸入食糧から計算した仮想水の"輸入量"は約640億ﾄﾝ、国内で使う農業用水約570億ﾄﾝを上回るのだそうです。
さらに参考資料として2003年度の日本の水資源使用量が載っておりました。
平均降水量
⇒
蒸発
6500億t
2300億t
利用可能
⇒
海へ
4200億t
3361億t
実際使用
⇒
農業用水
839億t
557億t
生活用水
161億t
工業用水
121億t
当地では、おいしい水が飲みたいときに飲みたいだけ、蛇口をひねれば口にすることができます。
生まれてこの方、水不足による農作物の深刻な被害や、節水制限・断水などという経験は一度もありません。
今日初めて知った言葉『仮想水』。
何か我々日本人は、他国の貴重な水資源まで、奪い取ってきているような気がして、身につまされます。
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最終更新日
2006年08月15日 14時45分22秒
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