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2006年09月01日
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カテゴリ: ひとり言



屋台の蕎麦屋のニ八の十六文のそば代をくすねるのに、
「ひ・ふ・み・よつ・いつ、今何時(なんどき)だい?」とあいの手をいれる有名な噺。

「へい、六つで・・・」と蕎麦屋に言わせて、

「七つ・八つ・・・・」で、一文くすねるという頭脳プレー。

これを与太郎がやると、時刻を間違えて、一時戻ってしまって、くすねるはずの一文を逆に蕎麦屋に進呈するというオチなんですよね。




『旧暦はくらしの羅針盤』(小林弦彦著 日本放送出版協会)に興味深い話が載っておりました。

この時間なんですが、昔の"時"(とき)は、伸びたり縮んだりしていたというお話。

えっ!?まるでアインシュタインの相対性理論みたいじゃないかって、それは大げさというもの。



昔の人の知恵なんですよね。昔の人はほんとうにエライ!
昔の人は、当然のことながら、朝日が昇ると目を覚まし、夕方陽が沈むと一日の仕事を終えた。
電気なんてものはなかったですからね。

それで、夜明けから日の入りまでを昼の時間、日の入りから翌朝日の出までを夜の時間とし、それぞれを六分割した。すなわち一日を十二分割して、十二支にあてはめて時をよんだ。
だから、昔の一時(いっとき)は今の時間でいうと2時間になりますね。


「お江戸日本橋七つ立ち~」と歌われているのは、明け六つより一時(いっとき)前、夜明け前の七つに日本橋を出立したということになるのでしょう。


春分・秋分の日なら、明け六つから暮れ六つまで、丁度半日ということになるけれど、これが夏至だと昼の時間が長いので、同じ一時でも今の2時間より長くなり、逆に冬至だと日が短いですから、当然今の2時間より短くなるというわけ。そのかわり夜の一時が長くなるという仕組み。


「春眠不覚暁」といったのは、中国唐代の詩人 孟浩然でしたでしょうか。あまりにも有名な詩ですよね。恥ずかしながら、この詩の意味がやっと分かりましたよ。

また、「母さんが夜なべ~をして、手ぶく~ろ、編んでくれた~♪」で有名なこの歌にでてくる夜なべ仕事についても、なるほどそういうことなのかと納得できますね。


「秋の夜長に鳴き通~す♪ああ~美しや虫の声」の歌の中で、虫の鳴いている夜がどうして夜長と表現されるのかも理解できますでしょう。



春になって少しずつ日が長くなりだすと、今まで寝ていた時間に起きなければならなくなるのだし、秋も深まり日が短くなると逆に夜が長くなるのだから、虫も長く鳴き通すということになるのですよね。
昔の人にしても長い夜に、庵の前で短い日中にやり残した仕事をするのは、自然なことですよね。



もっとも母さんが働き者であるのは、今も昔も変らぬことではありますけれど。





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最終更新日  2006年09月01日 15時36分22秒
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