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2014年09月26日

聞きにくい国歌ってどういう意味だ！？

テーマ：気になったニュース(30393)

カテゴリ：ニュース

「気持ちいいだけじゃない。中国人を喜ばせたと思うね。実際、日本の国歌って本当に聞きにくいよね」

「気持ちいい」は北島康介選手の言葉を意識しているのでしょう。別段問題ありませんね。「中国人を喜ばせたと思う」も自国の国民の期待に応えることができたのですから、まったくそのとおりですよね。

「日本の国歌って本当に聞きにくい」、これはさすがに限りなくレッドに近いイエローカードでしょう。

「聞きにくい」というのは、音楽としてのメロディーなり旋律なりが、彼には「聞きにくい」と言っているのでしょうかね？今時の若者のことですから、リズミカルに体が自然に躍動するような曲調ではないと言っているのであれば、これはこの若者の感性が、我々とずれていると言うしかないかもしれない。それでも国を背負って競い合っているスポーツマンが、公の場であることを忘れた軽率な発言であるのそしりは免れないのではないか。

もし「聞きにくい」の意味するところが、日本の国歌「君が代」の歌詞にまで踏み込んだものであるならば、スポーツマンの前に人としての人格さえ疑いたくなります。レッドカード、一発退場。金メダル剥奪ものだ。

老婆心ながら、かの若者に「君が代」の歌詞の意味するところを言っておきたいとます。

「君が代」の冒頭に出てくる「君」は、古来より日本では女性が親しい男性を指して言う二人称の言葉。その昔うら若き女性が憎からず想う男性のことを「君」と呼べば、これは「貴方は私にとって特別な存在です」と言っているのと同じこと。すなわち「憎からず想う貴方に千年も万年も生きて欲しい。（貴方とずっと一緒にいたい）」という乙女心を詠んだものなのですぞ。

「自由だ」「平等だ」はまだしも、その後に「革命だ」「戦いだ」「銃だ、剣だ」「血を恐れるな」などという勇ましい歌詞が続く国歌が多くある中で、乙女のロマンチックな恋心を国歌にする国などどこにありましょう。

誤解のないように言っておきます。確かに「君」には「君主」「統治者」という意味もあることは事実です。しかし、もし日本の天皇のことを「統治者」という意味で使うのであれば、「君」ではなく「大君（おおきみ）」または「皇尊（すめらぎ）」と書かなければ意味をなしません。

百歩譲って「君」が天皇の意味で使われているとしても、声を大にして言いたい。あなた方は日本の憲法で知っているのは9条だけか？第1条を知らないとみえる。

日本国憲法では、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と定めている。すなわち、白い色が純潔をハトが平和を象徴するように、天皇は日本という国家と日本国民を象徴すると定めているのです。

どこの国の国民でもそうであるように、国家とそこに住む国民のことを永久でありますようにと歌って、どうして「聞きにくい」のか私には理解が出来ません。

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