2020年04月19日
カテゴリ： トピックス
有史以来人類はウィルスと共生して来たというのですから、今回の厄介極まるウィルス禍も長い歴史の一幕ということなのでしょうか。
ところがウィルスの脅威は、なにも動物に限ったことではなく植物にも感染する種類があることをご存知でしたでしょうか？
ウエブトピックスより、
ウイルスとの攻防 ウメやモモでも
プラムポックスウイルス（PPV）というのだそうです。同時に配信されている電子顕微鏡写真を見ると、コロナのように球形ではなく細長いひものような形状をしています。
このウイルスに感染した桃の花や葉には赤い斑点が現れ、やがて樹勢が衰えて枯れてしまうということです。
しかし、ここで俄か植物・生理学者（ ← 私のことです）は、不思議に思うのです。
一般にウィルスは単独では細胞分裂はできず、宿主の細胞に入り込んでそのDNAを利用して増殖するということですが、植物も細胞からできていますから、それを狙うウィルスがいたところで不思議ではありません。
ただ、ウィルスは入り込んだ宿主が死ねば、自身も増殖を繰り返すことはできない。プラムポックスウイルス（PPV）は、宿主に入り込んで増殖したなら、宿主が死んでしまう前に増殖した仲間を次の宿主に移動させることが必要となるはずです。プラムポックスウイルス（PPV）は、いかなる手段を用いて次の宿主に移動するのだろうか？
その点今回の新型コロナウィルスは、ひじょうに狡猾な戦略が刷り込まれたウィルスですね。宿主に入り込んで増殖しても、宿主は見かけ上健康を維持し普段通り動き回る。知らぬ間に仲間をばらまいてくれるわけですから。
そこで今回の緊急事態宣言の発令となった。5月の大型連休中の移動は極力避けるようにとの通達。3月の3連休に宿主は動き回り過ぎたことが、4月になってからの感染者の急増につながったと。
しかしまあ、政府が要請しているような人と人の接触がたとえ100％絶てたとしても、動くことのできぬ植物を宿主とするプラムポックスウイルス（PPV）のことを思えば、したたかなウィルスの戦略を前にして、人類はあまりにも無防備だと言わざるを得ません。
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最終更新日
2020年04月19日 11時50分04秒
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