・・・そば!ソバ!蕎麦!・・・酒そば本舗奮闘記!

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2022年09月17日
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カテゴリ: ひとり言



兵庫県淡路市の 観光花園「あわじ花さじき」では、そのサルビアが見ごろ を迎えて、多くの観光客で賑っているということです。16万本万本のサルビアが満開の季節を迎えたということです。


同時に配信されている写真には、紫色のサルビアも写っていますね。白や紫の花をつけるサルビアもあるとは知りませんでした。


ところでサルビアはその花弁を指で摘んで引っ張ると、筒状にスポット抜けることをご存知でしょうか?その花弁の根元には蜜が溜まっていて、チュッと吸うとほのかに甘い蜜の味が口中に広がります。

私がサルビアのこの文字通りの"秘蜜(秘密)"を知ったのは、小学校3年生のとき。クラスの悪ガキ仲間のひとりが校庭の花壇に植えられていたサルビアの花弁を引き抜いて、「吸うと甘いぞ」と教えてくれたのでした。

その悪ガキ(私も相当の悪ガキでしたが)と二人で、一本また一本、チュッ、チュッと蜜を吸っていたら、止めることが出来なくなった。休み時間が終わって教室に戻るころには、校庭はむしり取られたサルビアの花弁で真っ赤に染まってしまったのでした。

あとから先生にこっぴどく叱られたのは言うまでもありません。(笑!

サルビアの真紅の花を見ると、いつもそのときのことが思い出されて、私の胸は甘い郷愁に包まれるのです。それから数年経って、悪ガキどもが中学校に上がったころだったでしょうか。こんな歌が流行りました。


いつも いつも思っていたサルビアの花を
君の部屋の中に投げ入れたくて

そうして僕のベットに
サルビアの赤い花敷き詰めて
僕は君を死ぬまで 抱きしめていようと


・・・なんだ、こいつは。こいつも蜜を吸って叱られた口かと思いましたね。(笑!

まったくの晩生(おくて)でしたからね。男女の間の感情の機微などまったく知らぬ純真な少年でしたから。

しかし、このあと「泣きながら君のあとを追いかけた」「教会の鐘の音は嘘っぱちだ」という段になって、さすがに事の重大さが少しわかりかけたような気もしたものでした。


例年この時期サルビアの真紅の花を見ると、あの頃の少年の日のことが甘酸っぱい郷愁とともに思い起こされるのでした。



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この度幻冬舎さんのご協力を得て、拙著『「酒」と「そば」と』を出版しました。このブログの酒とそばについて書いたものを加筆修正したものです。肩肘張らずに気軽にお読みいただけるエッセイ集です。

「酒」と「そば」と


まず「はじめに」から、書店での立ち読み気分をお味わいください。

はじめに

小粋な蕎麦屋に入って、いきなり「天婦羅そばを一つ」なんて注文するのは、いただけませんな。まあ、うどん屋に入ったわけじゃないのだから、蕎麦屋に入ってそばを注文して何が悪いということになるのでしょうけれど。しかし、もしあなたが「そば通」と呼ばれたいのなら、そして真の「酒飲み」と呼ばれたいのなら、カウンターに座ってまずは厨房からこちらの様子を眼光鋭くうかがういかにも頑固そうな店主の視線を浴びながらも、店の雰囲気をしばし味わうようなそぶりを見せてから、おもむろにこのように言ってみたいもの。
「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」

そんな古き良き時代の蕎麦屋の流儀なるものについて書かれた本を、書店で目にしたことがありました。私がまだ高校に上がったばかりのころだったでしょうか。
ほぉ~、蕎麦屋とは、まず酒を飲むところだというのか。俺もやがて蕎麦屋へ入ることがあったら、そんなセリフを吐いてみたいものだと思ったものでした。

・・・あれから五十年、何の因果か製麺業を営むことになった私は、その蕎麦屋へそばを納めに行っては、「毎度ありがとうございます。今日から新そばで打ってあります」などと言うことはあっても、「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」などと言ったためしが久しくなかったことに今さらながら気づき、失望に打ちひしがれています。

日々仕事に追われながらも、いつかきっとそんな至高の悦楽を味わうことができる日の来ることを夢見て、「酒」と「そば」のうんちくを秘かに温めていると、驚いたことにこれはこれで楽しいではありませんか。
そのささやかな楽しみの一端を披露して、世の酒好き、そば好きといわれる皆さんと喜びを分かち合うことができれば幸せと、ペンを執った次第です。
「酒」と「そば」、二編に分けてご紹介していきましょう。

まずは「酒」編より、人は何故酒を飲むのでしょうか?

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飲ん兵衛な製麺会社社長が綴る、クスっと笑える蘊蓄(うんちく)が満載。

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世の酒好きとそば好きに贈ります。日本人たるもの、これを知らなきゃはじまらない。



ぜひご一読いただければ幸いに存じます。





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最終更新日  2022年09月17日 11時50分05秒
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