狎鴎亭的横濱生活

狎鴎亭的横濱生活

Jan 6, 2005
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テーマ: ニュース(100344)
カテゴリ: カテゴリ未分類
それは妹からのメール。

妹と言っても腹違いの妹で私とは13歳も年が違う。

父のお嫁さんがこの妹を妊娠してちょっと後に私は母の元に行ってしまったため、妹はまさに「降って下りてきた」ような存在だ。
それから先も一緒に住む事はなく、年に1度、2度会えば良いほうだった。
それでも妹は私の事を「お姉ちゃん」と言って慕ってくれ、時々手紙もくれた。

弟は妹と何年か一緒に暮らしたので、私より妹を近く感じているだろう。
弟がすっかり自立した後もメールの交換をまめにしてたり、妹の事を結構かわいがっていた。

この妹と最後に会ったのはイパルが9ヶ月の時。日本に帰っていて、イパルを父と祖母に見せようとたずねた時だ。
彼女はその頃高校生。
子供の頃の面影は残っているけど、すっかり日に焼けてギャル風になっている妹を見るのはちょっと不思議だった。
話しかけようにも、何だかくすぐったい感じだった。

それから私と父がある事から連絡を一切しなくなり、もう数年経つ。
妹には元気かとか普通に連絡取りたかったけど、父と連絡を絶った事実を妹はどう感じているか、間に入って嫌な思いをしないだろうか、など考えると、どうしても連絡をできなかった。

最後に会ってからもう5年。
そんな妹から突然メールが来た。
私が連絡取っているいとこからメールアドレスを教えてもらったと言う。
「メールして良いかどうか悩んだんだけど・・・」と言いながら「お姉ちゃんにどうしても報告したい事あって」と彼女が今年成人式を迎えることを教えてくれた。
「私が大人になることお姉ちゃんに知ってほしかったんだ」と無邪気な妹の文面が何だかとっても嬉しかった。

そういえば私が成人式の時、あの子は来てくれたっけ。
妹はその時の事うっすらと覚えている、と言う。

あ~私のこと忘れないでいてくれたんだ、時々思い出したり、考えたりしてくれてたんだ、と思ったら嬉しいのと同時に「ゴメンね」と思った。

この5年の間に妹は高校を卒業して、専門学校に行き、美容師の資格を取っていた。
4月からは銀座の美容室で働くらしい。
メールの文面は昔妹がくれたつたない手紙とは全然違い、今風の女の子の文面。
本当に降って下りてきたあの子は一瞬のうちにすっかり大人になってしまったみたいな、そんな気がする。

父とは多分これからも連絡を取るつもりはない。
でも、妹とはこれから繋がっていきたい。
たった3人のきょうだい。今までは弟とふたりっきりと考えてたけど、もう一人仲間が増えたような気分。

妹が私を忘れないでいてくれた。

これは私に今年最初のすばらしいプレゼントだ。





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Last updated  Jan 7, 2005 02:31:14 PM
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