狎鴎亭的横濱生活

狎鴎亭的横濱生活

Jun 12, 2005
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私が日本に一人で早く来た理由は仕事もあるけど、もう一つ、子供たちの保育園探しがあった。

韓国で家を探しながら、保育園も色々探してみて、時には電話をしてみたりしたけど、認可保育園は5歳児は何とかなっても2歳児は無理、横浜保育室という横浜市が認定している認可外の保育園もほとんどない状態だった。

二人を違う所にバラバラに入れようとしたら、結構簡単だったかもしれない。
でもイパリはともかく、今度初めて保育園に通うホパリのためにもできれば兄弟一緒のところに通わせたかった。

ある掲示板で自分の息子が通っている認可外は結構良いよ、と教えてくれた人がいた。親切にも園長先生に聞いてみてくれ、二人とも入れてもらえるという嬉しい返事までもらった。

でも認可外だけあって料金はびっくりするほど高い。
いや、こんなものかもしれないけど、私にはびっくりだった。

そしてずっと中区だけで探していた私の目に隣の区の保育室が飛び込んできた。そこは3歳以上は預かり保育のある幼稚園で、2歳以下は横浜保育室という同じ施設にあるところだった。
思い切って問い合わせてみると、とっても人の良い感じの園長先生が、法人に掛け合ってみるからまた連絡して欲しいと言ってくれた。
出来ればそこに通わせたいと思った。

ところが法人の方でOKしてくれなかったそうだ。かわいそうに思ったのか、園長先生は「もしどこにも行く所がなかったら、またお電話してくださいね」と切り際に言ってくれた。

あちこち問い合わせれば問い合わせるほど、焦る私。
仕事開始の時期は決っている。
私の保育園探しは日本に着いた翌日から始まった。

まずはもう一度中区役所に行ってみた。
そしてもらった一覧表を見ながら、その紹介された認可外の保育園を見に行った。
彼女はとっても気に入って預けている保育園だけど、私はそこを見学に行ってちょっとブルーになった。
住所から予想した通り、そこはビルの一室なので、園庭も何もないところだった。
それは良いとしても、窓はどこも小さく、外が見えることもない。朝から電気をつけていないといけないくらいだ。

朝の7時過ぎから夕方までいないといけない空間が保育園だ。その一日の大半をこんな薄暗いところで過すなんて・・・と考えたら、悲しくなってきた。
私が仕事をしている間、子供たちは外で思いっきり遊び、室内でも十分な空間があって欲しいと思っていたのだ。
他の認可外もあたることにした。
保育室も行ってみた。
そこよりは明るい感じだけど、同じくらいの年齢がいないという弱点があったり、行くのにかなり不便という難点があったりで、本当に難しかった。

やっぱりもう一度あの幼稚園に頭を下げてみよう、と思った。
そこまではバスで1本。しかもバス停の前にある。中に入ると、園庭があり、教室から子供たちが元気に走り出てきた。
園長先生を呼んでもらうと、すぐ出てきてくれ、初めてあったのにも関わらず、私は挨拶すると同時に涙が出てきてしまった。

誰も頼ることが出来ず、自分の親すら頼れないのが自分の中でかなりきつかったみたいだ。われながら情けない。

先生は「もう一度頼んでみるわね。たった1年なんだもの。」と言ってくれた。その園内の雰囲気、子供たちの顔を見たら、ここにイパルを入れられたらなぁと思わずにはいられなかった。
付属の保育室は、イパルが入れることになったらホパルも入れるようにしてくれるという返事だった。

帰りのバスに乗ろうとした時、目の前に神社があった。幼稚園と同じ名前の神社だ。ついお賽銭を投げ、お祈りしてしまった。
またしても「苦しい時の神頼み」だ。

そして数日後、園長先生に電話してみた。
「良いですよ!連れていらっしゃい!」と明るい声で言われた。
電話を切ってからはしばらくまた大泣きだった。

幼稚園はお弁当だし、7時半からしか預かってもらえないので、朝は送ってから毎日1秒を争って仕事場に向かう。
だけど、子供たちが毎日十分遊べて、楽しく過せるんなら、全然問題ない。
神様って本当にいるんだなぁ・・・。





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Last updated  Jun 12, 2005 11:31:56 PM
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