2003年11月01日
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私たちの身体は約60兆個の細胞で構成されている。

一つ一つの細胞の集まりが組織、臓器、器官を形成し、それらが一体となり人体を構成している。

一つ一つの細胞を考える時、それは絶えず生と死を繰り返している。私たちは生きていると信じているが、細胞レベルで考えると
絶えず生と死を繰り返している。

脳細胞(ニューロン)は残念ながら一旦完成すると増えない。減る一方である。しかし、脳細胞は軸索という突起を伸ばして他のニューロンと結合しようとする。そして他の離れた脳細胞との結合により、無数の新しい回路が出来上がる。このような新しい回路の形成が記憶や知能の向上に関与していると考えられている。

脳細胞が日々無くなっているのに私たちの記憶は易々とは無くならない。それはいくつもの回路が同じ情報に関与しているので、
一つの回路が駄目になってもそれを補う別の回路によって代償されると考えれば納得がいく。

脳の働きはほとんど解っていない。人がどうやって過去の記憶を瞬間的に回想できるのか?解らないことだらけである。解明される日が来るかは解らない。

さて身体の最小構成単位である細胞をじっくり観察してみよう。
細胞を顕微鏡でみると細胞膜があり、その中心には核がある。
さらに倍率をあげると22対の常染色体と1対の性染色体が
見えてくる。その染色体を引き伸ばすと2重のらせん構造が
みえてくる。DNA配列である。詳しくみるとそれは約30億対
の塩基(アデニン、チミン、グアニン、シトシン)配列である
ことがわかる。その配列の中で蛋白を合成する命令を持つものを
特に遺伝子という。その数、約3~4万である。全塩基配列の
5%以下である。

では残りの95%以上の塩基配列は何であるか?
機能は全くないという人もいれば、繰り返しの配列は性格
に関与していると唱える学者もいる。

遺伝子は細胞質のリボソームという場所でtRNAによって読みとられ次々と蛋白を合成する。そこで合成された蛋白が身体の反応の全てを決定していると考えられている。

最近、人ゲノムプロジェクトが終了し、人体の全ての遺伝子
が読みとられた。現在はその遺伝子がコードする蛋白
の構造や機能の解析が行われている。それらの解析によって
病気の原因となる遺伝子や蛋白の同定が進んでいる。

驚くべきことに人間の性格や行動に関係する遺伝子の発見も相次いでいる。人間の性格の決定は実は環境だけによるものではなく、生まれ持った遺伝子による影響の方が大きいという発表さえ
ある。

科学はどこまで進むのだろう?
人間の全てを解き明かす日は来るのだろうか?
今日は何だか唯物論者になった気分だ。





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最終更新日  2003年11月01日 19時50分45秒
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