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2019.12.24
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三生三世十里桃花 Eternal Love
第25話「新しい生命」

素素(ソソ)が産気づいた。
奈奈(ダイダイ)は助けを求めて紫宸殿に駆けつけたが、房門にいた仙娥たちに止められてしまう。
「殿下に会わせて下さい!当娘娘が産気づいたんです!」
「太子殿下からの厳命なの、ともかく誰も入れないわ」
奈奈は仕方なくその場にひざまずき、涙ながらに中に入れて欲しいと嘆願した。
すると偶然にも連宗(レンソウ)が通りかかる。
奈奈のただ事ではない様子を見た連宗は何事かと声をかけると、素素のお産が始まったと知った。

一方、紫明宮では巫医(フイ)が玄女(ゲンジョ)の子供を取り上げていた。
しかし生まれた子供は病児で、産声も聞こえない。
玄女は産後間もない身体ながら巫医を叱責、すると外で待っていた離鏡(リキョウ)が怒号に気づいて入って来た。
「君上!この巫医がどんな安胎薬を私に飲ませたのか知りませんが、そのせいで早産になって…
 それが…それが…私たちの子供は意識がないのです!」
「君上~違います!
 この子の容態を知った翼后が禁忌の法術でお産しろと私に無理強いしたのです
 こっ、これは私とは無関係です、君上!」
慌てた玄女は巫医が自分の子供の毒殺を謀ったと叫び、すかさず衛兵を呼んで斬首を命じた。
巫医は衛兵に引きずり出されながら必死に命乞いしたが、離鏡は呆然としたまま見過ごしてしまう。
すると玄女は死産した赤子を抱きしめ、何としてでも救ってみせると誓った。

しかし離鏡はふと司音(シイン)との誓いを思い出し、まるで魂が抜けたようにふらふらと出て行ってしまう。
あれは崑崙山(コンロンザン)のふもとの洞窟にいた時のことだった。
『上古の時代、罪業が深い者には天罰が下ったんだ
 例えば接虞(セツグ)って女は罪業が深すぎて、3人つづけて病児を産んだそうだ』
『本当に?』
『本当さ、子供の時に母上が話してくれた』
『そっか~じゃあ因果応報ってことね』
 あ、あなたも私と一緒になったら悪さしないでね?分った?』
『ん、誓うよ』

連宗のおかげで薬王と仙娥たちが一鸞芳華(イチランホウカ)へ駆けつけた。
しかし肝心の夜華(ヤカ)は今日も罰として雷霆を受けているため、まだ何も知らない。
素素は夜華の名を呼びながら、苦痛に耐えていた。
すると素素の身体に起こった変化が封印された擎蒼(ケイソウ)を目覚めさせる。
「司音、お前は身の程知らずにも私の封印を破ろうというのか?
 それは無理だ、私が死ぬか、あるいはお前が死なぬ限りはな…」

夜華がようやく一鸞芳華に駆けつけ、回廊で右往左往している連宗と合流した。
「三叔!素素は大丈夫ですか?」
「中の情況は私にも分らん、しかし薬王がいる、あまり心配するな」
すると素素の大きな悲鳴と共に、赤子の元気な泣き声が響き渡る。
「おめでとうございます娘娘、麒麟児(キリンジ)お喜び申し上げます」※麒麟児=主に皇子への賞賛
夜華は込み上げて来る感情を抑え切れず、感激の涙を浮かべながら思わず笑い声が漏れた。

素素がようやくひと息ついた頃、夜華が我が子を抱いてやって来た。
夜華は満面の笑みを浮かべ、赤子をそっと素素の隣に寝かせてやる。
「君にそっくりだよ(ニッコリ)ちょっと触ってみ…」
夜華は素素の手を取ろうとしたが、素素は嫌がってそっぽを向いてしまう。
o( ̄^ ̄o)彡プイッ ⊂(・ω・`)ぁ…
夜華はどうしたら良いのか分らず、そのまま赤子を置いて出て行った。
すると素素はようやく手探りで我が子の手を握る。
…母は九重天に留まることができないの
…お前は小殿下よ、あの人たちもお前を困らせることはないわ
素素は奈奈を呼び、我が子を託して少し眠ることにした。

その頃、素錦(ソキン)は侍女・辛奴(シンド)から素素が皇子を出産したと聞いた。
その衝撃はあまりに大きく、思わず立ちくらみを起こしてしまう。
「どうして…あまりに運が良すぎる!
 たかが人間のくせに、私が嫁ぐことができなかった人に嫁ぎ、
 しかも最初の懐妊で皇子を産むなんて…
 辛奴!なぜなのか教えてちょうだい…あの者はなぜこんなに幸運なの?!
 私は立派な天族の公主、忠臣の后(キサキ)よ…一体、私の何があの者より劣っているというの?!」
辛奴は咄嗟にその場にひざまずき、主人をなだめた。
天君からすでに皇太子との縁談は賜っており、洗梧宮に輿入れすれば皇太子も必ずや素錦の深い愛情を理解するだろう。
しかし辛奴のそんな言葉も素錦の慰めにはならなかった。
「口惜しい…口惜しいわ…
 私は小さい頃から夜華のそばで一緒に育った、ずっと心の中には夜華ただひとり!
 なぜよ?なぜあの女に先を越されるの?!」ぼろろ~ん♪

昨夜、素素の危急で駆けつけた奈奈を足止めした紫宸殿の奴婢たちが処罰された。
夜華は死罪こそ許したものの、下界で100年の試練を命じて追い出してしまう。
↓夜華の髪はウェン


夜華は贈り物を準備して再び一鸞芳華にやって来た。
素素は夜華に促されるまま手を伸ばしてみると、それが上質な生地だと分る。
きっと美しい色なんでしょうね___>( ˘ω˘ )[見えない壁](^ꇴ^)<これは君の好きな無垢だよ♪
無地かよっ)Oo( ー̀ωー́ )[見えない壁](^ꇴ^)<でも婚衣は華やかにせねば
婚衣?>(´-ω-)[見えない壁](^ꇴ^)b<この前言っただろう?必ず君を娶ると♪
・・・>(´-ω-)[見えない壁](^ꇴ^;)<・・・
そこへ奈奈が現れ、夜華は帰ることにした。

奈奈は皇太子が一鸞芳華に贈り物を持って行ったと聞いて飛んで来た。
すると生地に気づき、奈奈は噂が事実だと確信する。
実は洗梧宮では皇太子と素素がもうすぐ婚儀だという噂で持ち切りだった。
「…娘娘?嬉しくないんですか?」
「殿下が今になって結婚してくれるのは、私が哀れだからに過ぎないわ」
「娘娘〜そんな邪推しないでください」
「ふっ…冗談よ、私の代わりにこの生地をちゃんと片付けておいてね
 奈奈、誅仙台(チュウセンダイ)に連れて行ってくれない?」
「娘娘…最近、なぜ誅仙台に行くんですか?あそこは…不祥の地ですよ?」
「…道すがら花の香りを嗅ぐことができるからよ」

蓮の池に来た素素は欄干を伝って歩いた。
奈奈は主人が危ない時に思わず手を出すが、素素は手を貸す必要はないと断る。
「そんなにいつもいつもあなたに頼れないから…で昨日、通ったのもこの道よね?」
「そうです、娘娘、洗梧宮から誅仙台への近道ですから」
「ここの花の香りが1番、心が安らぐの、これからは自分1人で歩いてみる
 あなたはいつも小殿下の世話で疲れているでしょう?たまには気晴らしに歩きたいし…」
「いいですね、娘娘!太子殿下が一鸞芳華の禁足令を解いてくださいましたし、
 それに娘娘は天族太子の長子をお産みになったんです、これで天宮の中を自由に歩けますよ」
「そう?…あ、奈奈?夜華は小殿下に名字をつけてくれた?」
「まだです、太子殿下に伺ったところ、小殿下の名字は娘娘に決めさせると」
「…私は阿離(アリ)と呼ぶことにするわ、この名字でどうかしら?」
「美しい響きですが…娘娘がおっしゃったのはどの"リ"ですか?」
「別離の離よ」
「それは…(その~)…あまり縁起がよくないような…(汗」
「私が付けていいと言ったでしょ?私は阿離と呼びたいの、ダメなの?」
「失言でした」
素素は感情的になり、うっかりきつい物言いになった。
慌てた素素は実は両目を失くしてから気分の浮き沈みが激しいと言い訳し、気に障ったなら許して欲しいと謝る。
主人の苦しみを誰よりも知っている奈奈は気にしていないと安心させると、素素は誅仙台までひとりで歩いてみたいと言った。

太晨宮(タイシンキュウ)に折顔(セツガン)がやって来た。
白鳳九(ハクホウキュウ)は自分を連れ戻しに来たのかもしれないと不安になり、物陰から様子をうかがう。
書房では夜華の従妹・織越(ショクエツ)が折顔に茶を出していた。
東華帝君(トウカテイクン)は折顔が擎蒼の封印について聞きに来たと分かったが、封じたのは白浅(ハクセン)、そもそも折顔の方が青丘(セイキュウ)と親しいはずだと訝しむ。
すると折顔は居座っている織越に外すよう頼んでから、実は特に話はないと言った。
封印のことでは明かせぬ事情があり、それ故まだ自分が知らないことを何か聞けないか訪ねたという。
帝君も無理に聞き出そうとはしなかったが、いきなり確信をついて来た。
「本帝君は白浅が当時、崑崙にいた司音(シイン)上仙ではないかと推察しているが、
 実際のところ何も知らない」
「いや~帝君があまりに鋭くてドン引きですわ~」←そこまで言ってないw
「…鳳九が言った」
ピキッ!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ@9
「おお?鳳九が…」
折顔は確か白鳳九が東華帝君に恩返しすると言って青丘を出てからしばらく経ったことを思い出した。
仕方なく帝君は確かに鳳九がここにいたと認めたが、その実、どんな恩返しも必要ないという。
「帝君の口ぶりでは…鳳九が何かご迷惑をおかけしたと?」
「(ウム…)少々、面倒であった」
ガーン!(´・(ェ)・`)@9

鳳九は帝君の言葉に傷つき、そっと書房を出た。
(๑ŏ _ ŏ)oO(帝君にとって私はただの厄介者に過ぎなかったのね…
すると鳳九の前に織越が現れる。
ハッ!(;╹⌓╹) (#・`ω・´)ギロ
織越は帝君が可愛がっている九尾狐に嫉妬し、鳳九を鎖妖塔に閉じ込めてしまう。

欄干を頼りに歩いていた素素はうっかり段差で転びそうになった。
その時、ちょうど前から歩いて来た折顔がとっさに手を差し伸べ、助けてくれる。
「気を付けて」
「ぁ、ありがとう」
「お嬢さん、あなたは…」
その女人の顔は目隠しで半分ほど見えなかったが白浅に似ている上、桃の花の香りがした。
そこへ夜華が現れる。
「折顔上神、素素が何か失礼を?」
「素素?素素とおっしゃるのか…」
夜華は素素が洗梧宮の者だと紹介、すると折顔は素素が故人に似ていると教えた。
しかし素素は人間のため、夜華は十里桃林とは無縁だと否定する。
「十里桃林?」
「お嬢さん、十里桃林をご存知か?」
「ぁ…」
十里桃林と言えば夜華が連れて行ってくれた思い出の場所だった。
素素は夜華が『君のために桃の木を植えるよ』と言ってくれたことを思い出す…。
しかし今となっては何も知らずに喜んでいた自分の姿が何とも虚しく感じた。
「知りません、珍しい名だと思っただけです」
折顔は機会があれば訪ねるよう勧めたが、素素はそんな機会が2度とないことを知っていた。

夜華は素素を一鸞芳華まで送って行った。
手探りで歩く素素の様子は危なっかしいが、夜華が手助けしようとすると素素は頑に拒む。
しかしやがて素素は何とか無事に寝台へたどり着き、腰掛けた。
「夜華…私はただ自力で散歩してみたかっただけなの、あの道は花が香っているから…」
「素素、私に釈明する必要はないんだ
 君はこの九重天の太子妃になる、君の行き先を敢えて尋ねる者などいないさ」
「夜華、心配しないで、もうどこにも出かけない、2度とあなたに迷惑をかけたりしないわ…」
夜華は畏縮する素素をなだめようと手を伸ばしたが、素素は急に体勢を変えて茶具を探し始める。
「喉が渇いたのか?私が茶を入れよう」
夜華は素素のために茶を準備しながら、気を取り直して大事な話を伝えた。
「素素、10日後に婚儀を挙げるよ」
「婚儀?」
素素はそう言ったきり何の反応もなかった。
「そなたは…」
「夜華…私、何も見えないでしょう?婚儀って儀礼が多いから笑われちゃうわね?」
「そんなことはない、私がついている」
「…じゃあよかった」

素錦に泣きつかれた天君は夜華の父・央錯(ヨウサク)を呼び付け、息子をたしなめるよう頼んだ。
夜華が人間を娶ると四海八荒に布告し、素錦を洗梧宮に迎えることを拒否しているという。
太子印を授かった夜華は秘密裏に洗梧宮の仙娥を全て入れ替え、侍衛を私兵に変更、何も気づかなかった天君は何の手立ても講じられなかった。
央錯も父であっても夜華に拝礼しなくてはならない立場となり、何の術もないと嘆く。
実は天君の1番の気がかりは青丘の反応だった。
しかし白浅は四海八荒一の美女と謳われる。
天君と央錯は夜華の心が白浅に動くことを願うしかなかった。

その頃、鎖妖塔では白鳳九がまさに妖王に襲われそうになっていた。
すると突然、扉が開いて深紅の霊気をまとった東華帝君が入って来る。
実は九尾狐の姿がないことに気づいた帝君は織越を問い詰め、鎖妖塔に閉じ込めたと聞き出していた。
帝君は法術を唱えて妖王を封印することにしたが、威力が強過ぎて鳳九の尾まで消えてしまう。
仕方なく帝君は封印をあきらめ、剣を手に妖王に戦いを挑んだ。
見守っていた鳳九だったが、帝君が妖王に弾き飛ばされると思わず妖王の脚にしがみつく。
しかし振り落されて壁に激突、そのまま意識を失った。

司命(シメイ)星君が薬王を連れて来た。
薬王は血だらけの鳳九を見て驚いたが、司命星君はその血が東華帝君の物だと教え、奥の部屋へ引っ張って行く。
そこには信じられないことに血まみれの帝君がいた。

「この天下に帝君を傷つけられる者がおりましょうか?!」
「帝君は小殿下を救うため鎖妖塔にいる鎮塔妖(チントウヨウ)を殺した、その傷は鎮塔妖がつけた」
「鎮塔妖?!父神が残したあの九重天も震撼する妖王ですか?(マジかっ」

白鳳九が目を覚ますと東華帝君の寝殿にいた。
すると司命星君が現れ、帝君の代わりに伝言を伝える。
「帝君がおっしゃいました、小殿下が多くの災いとなり、青丘へ帰るべきだと…
 恩返しも必要ないそうです…小殿下?何も泣かなくても~
 泣かれると私もどうしたらいいか分かりませんから~」
「(うるうる)帝君はすぐ出て行けと?」
「小殿下、太晨宮に来てしばらく経ちました、未だに帝君の気性が分からないのですか?
 帝君は石から生まれし神仙、七情六欲はない…もう無駄ですよ」

白鳳九は青丘に帰った。
ちょうど釣りをしていた迷谷(メイコク)は血だらけの鳳九に気づき、慌てて駆け寄る。
鳳九は白浅に会いたいと訴えたが、迷谷は白浅なら青丘にいないと教えた。

狐狸洞に戻った鳳九は衣を着替え、迷谷から白浅の話を聞いた。
白浅は擎蒼を封印した後、消息が分からなくなったが、星象で無事だと分かっているという。
ただ天族太子と縁談がまとまったため、天族に知られないようかんこう令が敷かれていた。
すると縁談と聞いた鳳九は、白浅の許嫁を奪った少辛のことを思い出す。
「そうだ、小辛のことは誰も懲らしめていないの?」
「もう過ぎたことです」
しかし鳳九はならば自分が敵討ちに行くと言い出した。
何かしていれば帝君のことを考えずに済むのだという。

白鳳九が北海にやって来た。
桑籍(ソウセキ)は性懲りも無く現れた鳳九に憤慨したが、少辛は自ら白浅に謝罪に行きたいと懇願する。
鳳九は予想外の返答に困惑した。
少辛が狐狸洞に来たら青丘に白浅がいないとバレてしまう。
そこで鳳九は白浅が少辛に会いたがっていないと嘘をつき、破雲扇だけ返してもらうことにした。
「お前は姑姑に背いたから許せない
 でも青丘の事情を外部の人に漏らしてないし、破雲扇も返してくれた、だからもういいわ」
「青丘の事情?それって炎華洞(エンカドウ)の…」
「その通り」
「小殿下、ご心配なく、少辛は一生、口外することはありません
 もし破れば天の雷霆(ライテイ)に打たれます」
すると鳳九は溜飲が下がり、念のため白浅が許してくれるかどうかは分からないと伏線を敷いて帰ることにした。

気晴らしできた鳳九は狐狸洞へ戻った。
すると怒り心頭の父・白奕(ハクエキ)が現れる。
「白鳳九!」
「ディェ…」
「ぐぅぇいしぁ(跪下)!」
鳳九は慌ててひざまずき、勝手に恩返しに出かけたことを謝罪した。

つづく


(´・(ェ)・`)夜華の戸惑いが…上手いよね〜ホント
何より姿勢がいいわ〜ピタッと止まっているところが





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最終更新日  2019.12.24 15:14:02
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