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2021.02.15
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东宫 Goodbye my princess
第54話「逃亡」

永娘(エイジョウ)は何事もなかったかのように皇太子妃・小楓(ショウフウ)の身支度を整えていた。
「…永娘の手は好い香りね?阿娘(アーニャン)の手に似ている」
「入内した頃は重い病を患っておいででした…婢子はずっとお側に付き添っていたのです
 あの時、あなた様はまだ中原語をうまく話せなくて、うわごとで何度も″要嬗子(シャンズー)″と…
 のちに″嬗子″が西州で″阿娘″という意味だと知りました
 …もう2年も経ちましたね、太子妃も18歳の大人です、身勝手な振る舞いはお控えください」
「分かってる…今後は気をつけるわ」
すると小楓は名残惜しそうに永娘の手を取り、そっと頰を寄せた。

やがて外は雪になった。
趙瑟瑟(チョウシツシツ)は殿前に出て青鸞(セイラン)門を見つめていたが、李承鄞(リショウギン)が現れる気配はない。
そして日が暮れる頃、小楓は覚悟を決めて東宮へ向かった。
すると李承鄞がひとり簫を吹いている。
小楓は時恩(ジオン)を下げると、門を閉じて2人きりになった。
「何とも感傷的な曲を吹いてるのね…何もかも失ったみたい」
李承鄞ははっとして手を止めた。
「何を失おうと構わない、君がいてくれるなら…」
「あなたに愛を語って欲しくない…趙姑娘(グーニャン)にあんな暴言を吐いたくせに
 あなたにとって愛は何の価値もない、李承鄞、あなたが欲しいのは権力だけでしょう?」
「シァォフォン、私が欲しいのは君だけだ」
「ふっ…あなたはもともと趙姑娘を好きだった、彼女のために毎日、私と喧嘩になったわ
 でも今になってあなたは彼女を利用したという
 あなたはもともと私を嫌ってた、いつも私を離縁するとわめいたわ
 でも今になって私が欲しいという…こんな人をまた信じろというの?」
「君は分かっていない、色々な事情があった、私にもどうにもならな…」
「あなたはそうやって言い訳ばかり、いつも私の質問に答えない
 もしいつか私があなたの皇位や江山(政権)や社稷(シャショク)を脅かしたら、私を殺すの?」
「皇宮より危険な場所が東宮であり、皇帝より危ういのが太子だ
 私の苦しみなど君には分からないだろうが…」
「答えになっていないわ、いつか私を殺すの?」
「シァォフォン、殺すものか!誰にも君を傷つけさせない、生涯、君を大切にする!
 だからお願いだ、私を嫌いでも構わない、そばにいてくれ」
「だったら世継ぎの座を捨てて、私と一緒に死んで欲しい…できる?」←出た!0か100攻撃!w
「なぜ死にたがる!私たちは決して死なぬ!もう全て方がついたのだ」
「…できないのね?」
「どうしたら私を信じる?私が死ねば信じてくれるのか?」
「ふっ、あなたは死ななくていい、しっかり生きてね…」
「でも君はもう僕とはいられない、そうなんだな?」
李承鄞は腰が抜けたようにへたり込んだ。
「悔しいんだ、君の心に私以外の人間がいることがたまらなく悔しい…なぜだ?なぜなんだ?」
その時、小楓が李承鄞に歩み寄り、そっと肩に手を置いた。
「リーチョンイン、実は私の心にはずっとあなたがいたのよ?」
李承鄞は驚いて顔を上げると、小楓はいきなり唇を重ねた。

「何だって?!もう一度、言ってくれ!頼む!」
思わぬ小楓の告白に李承鄞は舞い上がり、慌てて立ち上がった。
「悔しいの…あなたが私の心の中にずっといたことが…」
「その言葉があれば死んでもいい!本望だよ!」
李承鄞は小楓を強く抱きしめたが、なぜか急に頭が朦朧として来た。
「実はここに来たのはお別れを言うためなの、さようなら…」
しかし李承鄞はそこで気を失い、倒れてしまう。
「…私の顧小五(コショウゴ)」
小楓は紅に仕込ませてあった迷魂薬を拭い取ると、アドゥと宮殿を出ることにした。

小楓とアドゥは黒装束に身を包み、寝殿を出た。
すると裏門の前で永娘が警戒している。
アドゥは遠回りして背後から永娘に接近すると、いきなり点穴した。
そこへ小楓が駆けつけ、動きを封じられた永娘を抱きしめる。
「達者でね…」
永娘はかろうじて動かせる目で必死に下を見るよう合図した。
目配せに気づいた小楓は落ちていた巾着を拾ってみると、中に金葉が詰まっている。
「驚いた…止めに来たと思ってたけど、私に路銀を渡そうとしたのね…」
永娘の想いに胸を打たれた小楓は誤解していたことを反省し、アドゥに点穴を解くよう頼んだ。
しかしアドゥは解けばかえって永娘が疑われてしまうと反対する。
そこで小楓はせめてものお詫びに自分の外套をかけることにした。
「冷えるわ…許して」
小楓は最後にもう一度、永娘に抱きつくと、後ろ髪を引かれる思いで去って行った。

小楓とアドゥは宮中を抜け出し、協力者のミロを訪ねた。
ミロは2人の無事な姿に安堵したが、どうも小楓の様子がおかしい。
「さっき気づいたの…東宮にも私の味方がいたのよ…なのに裏切ってしまった」
「永娘なら分かってくれます」
アドゥは小楓を励まし、早速、ミロから逃亡計画を聞くことにした。

翌朝、李承鄞が目を覚ますと東宮の床にいた。
はっとして身体を起こしたが、激しい頭痛に襲われる。
どうやら枕と布団を使って寝ていたようだが、小楓が持って来たのだろう。
「そうだ小楓…小楓?シァォフォン!」
しかし小楓の姿はなかった。

李承鄞は胸騒ぎがして承恩殿へ向かった。
しかし小楓はもちろん、アドゥも永娘の姿も見当たらない。
そこへ裴照(ハイショウ)が永娘を連れてやって来た。
永娘が点穴されて動けずにいたところを発見したという。
「…太子妃はどこだ?!」
「お許しください…」
永娘はその場で叩頭した。

李承鄞は小楓が逃亡したと確信し、裴照に必ず連れ戻せと厳命した。
「警備を固めろ、城門を出る全ての者を徹底的に調べるのだ!」
こうして皇太子妃の大捜索が始まった。
市中には兵士たちがあふれ、城門の検問は蟻のはい出る隙もない。
しかしミロは初めから想定していた。
…9つの門のうち西門が一番、厳しい、きっと他の門へ行くと考えるわ
…だから裏をかいて西門から出る
小楓とアドゥはミロが買収してくれた高麗(コウライ)の商隊に紛れ込み、商人のふりをしてまんまと城門を突破した。

その頃、裴照は皇太子妃の捜索でミロの酒楼にやって来た。
しかし店内を探すわけでもなく、どこか小楓を見逃そうとしているように見える。
ミロはそんな裴照の心を見透かしていた。
「確かに来たけれど、もういないわ」
「どこへ?!」
「それは知らない、ただ将軍は本当に知りたいのかしら?」

その夜、小楓とアドゥは高麗の商隊と一緒に大通旅館へ到着した。
すると入り口に自分たちの手配書が貼られている。
この様子では西域に通じる玉門関(ギョクモンカン)ではかなりの兵士が待ち構えているだろう。
そこでアドゥは別の門へ行こうと提案した。
「私がどこへ行こうと李承鄞は必ず追って来る、どうなろうと最後まで突き進んでやるわ」
「はお!」
小楓とアドゥは着替えを済ませると、密告される前に寝静まった聚雲楼(シュウウンロウ)を出た。

早朝、小楓を無事に逃したミロは顧剣(コケン)の墓参りにやって来た。
「一番好きだったお酒を持って来たわよ、そっちはどう?穏やかに過ごしている?
 お別れよ、都を離れるわ…ここには何の未練もない
 私たちはさすらいの身、また始まるのよ、あてどない旅が…」
するとミロは小さな荷物ひとつで馬を駆けて行った。

一方、小楓とアドゥは日夜、馬を駆け、国境を目指した。
やがて日が昇る頃、2人はいよいよ界門関(カイモンカン)に到着する。
しかし界門関で小楓を待っていたのは裴照だった。
「太子妃、私と一緒に戻りましょう…仮に西州に戻っても太子は追っ手を差し向けます
 そうなればもはや一大事、国同士の問題になります」
裴照は自分ひとりの幸せではなく、人のために生きることに意義を見い出し、例え苦しくとも愛する人のためなら耐えられるという。
すると小楓はならば裴照は誰のために生きているのか聞いた。
裴照はまさか小楓のためとも言えず、ともかく帰るべきだと説得するしかない。
仕方なく小楓は記憶が戻ったと教えることにした。
「…あなたは3年前、顧小五のために忘川に飛び込むなと言ったわ ←( °◊° )え?いつ?
 今日は李承鄞のために戻れと言う…本当に忠義に厚いのね」
今や小楓にとって東宮も李承鄞も重い足枷、信じていた人も愛していた人も、心を許した友さえも、敵だと思い出したという。
「裴照、私は太子妃ではなく、あなたの友人・小楓よ、まだ私の味方なら行かせて」
小楓の記憶が戻ったと知った裴照はもはや足止めする理由がなくなった。
かつて陰ながら愛する小楓を守ろうと誓った裴照と顧剣、確かにこれ以上、小楓を苦しめるのは本意ではない。
裴照は馬の向きを変えると、兵士に門を開けろと命じた。

小楓とアドゥは裴照の計らいで関門を通れることになった。
しかしその時、激しい蹄の音と共に門を閉めろと叫ぶ声が響き渡る。
小楓が驚いて振り返ると、李承鄞が騎馬隊を率いて現れた。
焦った小楓は咄嗟に前を行くアドゥの馬を叩き、門が閉まるギリギリのところで脱出させることに成功する。
「公主!公主っ!」
アドゥは必死に閉じた門を叩くがびくともせず、逃げ遅れた小楓は仕方なく馬を捨て、関門の階段を駆け上がった。

李承鄞と裴照が後を追って関門に上がると、小楓はまさに身を投げようと縁に立っていた。
「やめろ!…小楓、君の心は冷え切っている、どうして私では暖められないんだ」
「あなたの手の方が冷たいのに、どうやって暖められるというの?」
「君が私への自分の真心に気づかないわけがない、私を愛したことがないなんて信じないぞ」
小楓は確かに顧小五だった李承鄞を愛していたと思うと切なくなった。
「小楓、おいで、先に降りるんだ…」
しかし李承鄞が近づこうとすると小楓が後ろに下がってしまう。
李承鄞は慌てて立ち止まり、仕方なく話を続けた。
「はお…なら教えてくれ、君は私を愛していた、そうだろう?
 …顧小五への愛に比べれば数千分の1、数万分の1かもしれない
 でも私を愛していたはずだ?教えてくれ!」
「ふっ、私が愛したのは顧小五だけ」
「奴は死んだ…もう死んだんだ!知っているだろう?!」
「私の顧小五ならとっくに死んだわ」
しかし李承鄞にその意味が分かるはずもない。
「…私を愛したことがないならなぜ恨む?
 君とって私など無関係だと言うなら、どうして命がけで逃げようとするんだ?
 私が顧小五を殺したせいじゃない、顧小五を殺す前だ
 東宮に戻ってきた時に君の私を見る目は変った、私を避けるようになったんだ、なぜだ?」
「…本当にあなたがうらやましい、忘れたまま思い出さなくていいんだもの
 どうして私は忘れたいのに忘れられないの?どうしてあなたを憎みたいのに憎めないの?」
李承鄞は小楓の言いたいことが分からず困惑した。
「リーチォンイン…私はあなたにとって永遠に忘れられない人かしら?」
「小楓?教えてくれ、私は…私は一体、何を忘れているんだ?
 とにかく降りてから私に教えてくれ、このまま君を失いたくない」
「はぁ…本当に忘れたい…だからリーチョンイン、あなたを許す
 私たちの蜜月も何もかも水に流しましょう…借りも、過分な望みも、絶望も全て…
 あなたを解放して私も自分を解放すると決めたわ、これで私たちはもう2度と会うことはない」
「だめだ、小楓…私は一体、何を間違えた?
 一体、私のどこが悪いんだっ!私の何を許すと言うんだ!」
李承鄞は苛立ちを隠せず声を荒げたが、必死に冷静さを装った。
「おいで、先に降りるんだ…」

その時だった。
小楓はうっすら笑みを浮かべ、そのまま後ろに倒れて身を投げてしまう。
「シァォフォン!」
驚いた李承鄞は思わず身を乗り出し、小楓の後を追おうとした。
裴照は咄嗟に皇太子を引き止めたが、興奮した李承鄞に殴られてしまう。
しかし裴照は血を流しながらも、今回は皇太子を離さなかった。

李承鄞はなす術なく、関門から落ちていく小楓を見つめていた。
その時、かつて同じように落下していく小楓を見たことを思い出す。
この小さな綻びがきっかけとなり、李承鄞の脳裏に忘れていた全ての記憶が一気に溢れ出した。
「うっ…うわあぁぁぁーーーっ!」
すると李承鄞は激しい頭痛に襲われ、もがき苦しみながら血を吐いて卒倒してしまう。
一方、落下した小楓は危ないところでアドゥが受け止め、そのまま馬を駆けて西州へ向かった。

つづく


(๑ŏ _ ŏ)<再見…我的顧小五…

※後半のセリフは管理人が配信当時、直訳したものです





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最終更新日  2023.07.15 06:46:00
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