2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
全7件 (7件中 1-7件目)
1
前回の日記は結論へ飛躍しすぎたために、なぜ「メタポリックシンドローム」=「黒船」なのかという説明が不十分だと反省しましたので書き加えます。昭和40年代の初めまで、日本には日本の風土に育まれた「日本の食文化」がありました。その後、日本は「高度経済成長」を遂げるのですが、その結果「日本の食」は劇的に変化しました。その変化を一言で表現するならば「アメリカン・ナイズ」です。太平洋戦争に負けた日本人は、当時かなり「アメリカ崇拝」指向に傾いていました。tetywestたちの年代は、アメリカのホームドラマにでてくる大型冷蔵庫いっぱいに詰まった豊かな食べ物をうらやましいと思いながら育ったのです。1975年にtetywestがアメリカへ行った頃、「アメリカの女性の体型が美しいのは25歳まで。その後はブクブク太るのが多いよ」「自分の売り頃を心得てるから、アメリカ人は早婚なのよ」「日本人は太らないから若く見られる」などと、まことしやかに言われていました。確かにtetywestの見聞した限りではそれは当たらずとも遠からずだったのです。さて、ちょうど20年後の1995年にもう一度アメリカへ行ってみると、驚いたことに昔は25歳までは何とかキープ出来ていた女性の体型が、20歳に低下していました。オデブさんがめちゃ増えていたのです。その原因は容易に理解できました。要するに「食べ過ぎ」なのです。ハンバーガーのパンは日本の2倍はあります。ハンバーガーショップでのソフトドリンクは飲み放題。スシのネタも2倍。寿司屋のマスターの話では、アメリカ人はボリュームがないと納得しないのだそうです。20世紀の初頭から60年代にかけて、アメリカは世界一の繁栄を謳歌しました。その繁栄を支えたのは勤勉な労働者でした。彼らはとにかくよく働きよく食べました。そして、それが「アメリカの食文化」になったのです。ヨーロッパの人たちは「アメリカの食文化」のことを皮肉を込めて「コカコーラ・カルチャー」と呼びます。カロリーたっぷりの「コカコーラ・カルチャー」は、確かに60年代までは必要だったのです。ところが、70年代に入るとアメリカは第3次産業に従事する人たちが50%を超えるようになります。その人たちはもはやカロリーは必要ないのですが、それまで身についた「コカコーラ・カルチャー」は容易に変えることができません。そうして20年が経過し・・・・アメリカではガンとメタポリックシンドロームが大問題になりました。アメリカで「5 A DAY」運動が始まったのにはそういう背景があるのです。ですから、メタポリックシンドロームは「飽食の時代」に日本にやって来たアメリカ製の「黒船」なのです。今年、ディズニー社はマクドナルド社を協賛企業から除外しました。その理由は、「マックのハンバーガーを食べると太る。これは『ディズニーは子供のための会社』というイメージに悪影響を及ぼす」からだそうです。さらに、アメリカで企業の社長になるためには絶対太ってはいけないのです。太った人はセルフ・コントロールができない意志の弱い人間だというレッテルを貼られたも同然なのです。さあ、アメリカ化してしまった「日本の食文化」はこの危機をどのように切り抜けるのでしょう?
2006年05月29日
コメント(0)
何のことかというと、最近よく耳にする「メタポリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」です。ちょっと太り気味とか、ちょっと血圧が高いとか、1つ1つ数値はそんなに異常値ではなくても、それらが複合すると心筋梗塞か脳梗塞か糖尿病になって死んでしまうリスクが高くなります。しかも、40歳~70歳代の男性の2人に1人は「メタポリックシンドローム」か、もしくはその予備軍だというのです。--------------------------------------------------------------------メタポリックシンドロームの判断基準 1、ウエスト 男性85cm以上 女性90cm以上(必須項目) 選択項目2つ以上 2、中性脂肪150mg/dl以上、またはHDLコレステロール40mg/dl以下 3、最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上 4、空腹時血糖値110mg/dl以上1のウエストに加え2~4の項目2つ以上該当した場合、メタポリックシンドロームと判断されます。--------------------------------------------------------------------では、なぜ「メタポリックシンドローム」になるのでしょうか?それはズバリ今の日本人の「生活習慣」が原因なのです。過食、運動不定の積み重ねにより内臓に脂肪がどんどんたまっていき、それが少しずつ身体をむしばんで、じわじわと寿命を縮めているのです。「もしかしたら、明日はわが身かもしれない」「このままでは日本人は健康な老後をむかえることができない」「日本人は滅んでしまうかもしれない」これはまさに、「太平の眠りを覚ます上喜撰(蒸気船)、 たった 四杯で夜も眠れず」と詠われた「食文化の黒船」なのです。「黒船」がやってきたのは1853年です。ご存知のように、西洋文明に滅ぼされるかもしれないという危機を感じた日本人は、その後15年で「明治維新」という大革命を成し遂げます。「メタポリックシンドローム」は、日本人がもう一度「日本の食文化」を見直すきっかけになるかもしれない・・・tetywestはこれからの10年をそんな風に眺めてみようと思うのです。で、結局何が言いたいのかというと・・・「メタポリックシンドローム」を防ぐためには「くだもの」を食べればいいんです!!!
2006年05月27日
コメント(0)
「昨日の四国新聞に載っとったで」と同級生が教えてくれました。tetywestの家では購読していないので・・・実は「語る会」があったのは4月中旬で、確か1時間半くらいのフリー・トークだったのです。掲載された内容はそれを新聞社が編集したものです。今日、知人から新聞をもらってきて読んでみると・・・1ページの半分のカラー記事で、顔写真入りです。--------------------------------------------------------------------個性が輝き躍動する三豊市へ 今年1月1日、高瀬、山本、三野、豊中、詫間、仁尾、財田の7町が合併し三豊市が誕生した。面積は県内2番目、人口は約7万1000人で県内3番目の市である。2月12日に行われた市長選挙では横山忠始氏が当選し、初代市長に就任。7つの町の調和を図り、これからどんなまちづくりが進められるのか、住民は大きな期待を寄せている。そこで横山市長と3人の市民の方に三豊市の未来づくりをテーマに大いに語り合ってもらった。○活性化策は”日本一づくり”○農業と環境の先進地に○地産地消の食育で人づくり○三豊鳥坂IC(インターチェンジ)生かし観光振興--------------------------------------------------------------------「なんか、tetywestばっかりしゃべっとるみたいやな」というのが正直な感想でした。それに、「工業製品は容易に生産移転できるが、農業は・・・」とか、「農業は・・・、環境、コミュニティーづくりなど多面的役割を再認識する必要がある」なんて賢そうな言い回しは、言わんだろう普通・・・でも、さすがはプロ。あのとりとめもない話をよくぞここまでまとめてくれています。
2006年05月26日
コメント(2)
昨日の朝刊の一面下側左端に見つけました。巷で超超話題のこの曲!!♪冷凍みかん~冷凍みかん~4個入り~♪冷凍みかんその下はミカンの顔のイラストGTPという女性グループが歌っているらしいです。まあ、それはそれとして、tetywestにしてみれば「冷凍みかん」というものが21世紀に存在していたことが驚きでした。昔JRが「国鉄」と呼ばれていた頃、赤いネットに入ってキヨスクで売られていました。4個だったかどうかは・・・う~ん、記憶にないですね。おそらくtetywestたちの年代が中学生の頃まででしょう、ハウスミカンが普及し始めるとともにいつの間にか見かけなくなりました。それが「復活」していたとは!!!ちょっと興味をそそられたので調べてみると、--------------------------------------------------------------------最近、耳に残る曲があります♪ CDタイトルはズバリ。。。 『冷凍みかん』 (GTPの『冷凍みかん』を視聴・動画PV見たい方、こちらから) ん!? 曲のタイトルをきいて、 なんか懐かしいって思いました(笑) --------------------------------------------------------------------とか、--------------------------------------------------------------------♪今日は電車で旅に出る〓朝は早いしまだ眠い♪駅のホームに着いたとき♪私の目に飛び込んだ♪冷凍みかん 冷凍みかん 冷凍みかん4個入り〓〓〓〓♪虫歯の歯にはし・み・る〓♪うぅ〓〓〓おいしいぃ〓〓〓♪このフレーズが耳に残る。--------------------------------------------------------------------どうもミカンの本場・静岡県から大ブレイクしているらしい。考えてみれば、石油価格が高騰した昨今では、石油で暖房したハウスでミカンを作るより冷凍ミカンのほうがずっと省エネで経済的なのです。確かに虫歯には沁みますけど(笑)冷凍みかんのつくり方冷凍みかんを美味しくつくるにはちょっとしたコツがあります。冷凍庫で3~4時間ほど凍らせた後、冷水にみかんをくぐらせて皮の表面を氷の膜で覆い、ビニール袋に入れて保存します。こうすることで乾燥を防ぎます。余談ですが、フォーライフというレコード会社も懐かしい。その昔、フォークの吉田拓郎が創った会社です。まだあったのか・・・
2006年05月24日
コメント(3)
今日の午前中、tetywestの産地へ研修に来たグループがありました。何と愛媛県八幡浜市の、日本でナンバー1、2を争うトップ産地からです。「袋かけミカン」についての話を聞かせて欲しいとの事だったので、「研修時間はどれくらいの予定ですか?」と訊いたところ、「話と現地視察をあわせて1時間半から2時間」とのことでした。これだけみっちり勉強する予定を組むとは、さすがに銘柄産地です。さて、tetywestは朝から防除をしていたのですが、10時に「JAの出張所へ到着しました」と連絡が入ったので急いで着替えて行くと、もう全員が会議室に入っていました。まずビックリしたのは、みんな若い!!それも17名も!!!ミカン産地でこれだけ若い後継者が揃っている産地はまずいないでしょう。いや~銘柄産地の底力を見せつけられました。そして、tetywestの話をみっちり50分間、みんな真剣に聞いてくれました。その後の質疑応答も25分。現地視察は、マイクロバスが通れる広い道が少ないので、本当に産地の雰囲気を味わっていただいた程度でした。このあとの予定は、昼食にさぬきうどんを食べて、午後は善通寺市の近畿中国四国農業研究センター(旧・四国農試)で研修だそうです。やっぱり若い人の前向きな姿勢は見ていて気持ちがいいですね。思わず、「頑張れ!」と声援を送りたくなってしまうのは、tetywestが年をとったからかも知れません。
2006年05月22日
コメント(2)
本日付の四国新聞の紙面に「みかんの花」の写真が掲載されています。21日「小満」-ミカンの花咲き始める実は、この写真で帽子を被っているほうはtetywestです。撮影したのは昨日の午後でした。この写真をネットで見れるのは、たぶん期間限定かな・・・
2006年05月21日
コメント(0)
昨日は県の果樹研究同志会の定例総代会があったので高松へ出かけました。議事が終了した後、5月29日から始まる「ポジティブ・リスト」の説明がありました。この制度は輸入農産物と国産農産物の二重価格を定着させるためには絶対に必要な制度なのだろうとtetywestは考えています。しかしそのためには、間違っても国産農産物が「ポジティブ・リスト」に違反してはならないのです。農薬の使用基準を守って栽培している限り大丈夫なのですが、一番問題視されているのは作目の違う隣接圃地からのドリフト(飛散)です。隣の作物には使用基準以内でも、こちらの作物には基準以上の濃度になる可能性はじゅうぶんにありうるのです。耕地が狭く、多くの種類の農作物を栽培している香川県などは特に注意しなければなりません。このあと、県内の果樹農家3名に自分の経営について話をしてもらおうという時間になっていて、実はtetywestにも白羽の矢が立っていたのです。A課長:「NHKに出演したんで、『袋かけみかん』の話をして欲しい言いよんやけど」 tetywest:「持ち時間は?」A課長:「10分」tetywest:「20年の歴史を10分では、なんぼ何でも無理やろ」A課長:「もうちょっと長うてもええで」tetywest:「いや、最低1時間は要るで。それより『WEB営農指導システム』はどうやろ?一番ホットな話題やし・・・」A課長:「ほんだら、それで行くな」というような事前の打ち合わせ(・・・と言えるんやろか)によって・・・tetywestの順番は2番目でした。一応原稿はA4用紙に2枚書いてあります。--------------------------------------------------------------------自己紹介10分で「越冬袋かけミカン」の話は不可能。これは又の機会にということで三豊営農センターで一番ホットな話題WEB柑橘営農指導システム光センサー撰果機のデータと連動している。撰果報告書は毎回戻ってくるが、それを集計するのは農家にとって大変な作業。JAも合併したことだし、何とかこれを農家に代わって農協がやれないものか、ということで仁尾の果樹部会はJA合併当初からお願いしていたが、いろいろな障害のためになかなか実現しなかった。三豊営農センターが立ち上がって、ようやく平成17年度の県の「多彩な園芸産地等育成推進事業」の補助を頂けるようになり、この3月に完成したばかり。今はまだ試験運用中で6月から本格稼動する。おそらく、日本で最初のシステム。21世紀の営農指導はこうなるだろうというモデルになること請け合い1.「あなたの園地の通信簿」2.ニュースの配信・営農指導相談3.園地ごとの栽培管理指導過去5年間の園地ごとのデータをインターネットで家に居ながらにして全部わかることが出来る。一年間終わった時点で、園地、品種ごとに、販売数量平均糖度平均酸度平均単価その園地の粗収入その園地がその品種の部会全体の中で評価点で何位なのかがわかる。しかも、これらのデータが5年間分です。農家は自分の作ったミカンは結構いいミカンだと思っている。しかし、本当のところはわからない。ところが、このシステムでは、「早生ミカン350園地の中であなたのミカンは283番です」とシビアに順位が出る。自分の位置がわかることによって、具体的な努力目標ができる。5年間のデータが残っているので、その成果も確認できる。また、その園地の粗収入がわかるので、「この園は儲かっているのかいないのか」の判断ができる。儲かっていない園はどういう対策をとるかを考えなくてはならないだろう。そうすると、こんどはインターネットで「営農相談」ができるようになっている。また、今までに他の人からどんな質問があって、どんな答えが返ってきたのかを検索したり調べたりできる。質問がなくても、JAや部会からのニュースはいつもトップページでチェックすることができる。たとえば、「ポジティブリストが始まったので、枇杷の近くではオルトラン系の農薬散布に注意してください」とかマル曽ブランドの看板である袋かけミカンでは7月と8月に品質調査を行い、その結果をふまえて増糖予想・減酸予想式から割り出して今後どのような栽培管理をしなくてはならないかを知らせてくれる。まあ、ざっとこのようなことが出来るシステムです。これは、農家サイドからみた「WEB柑橘営農指導システム」実は、もう1つの顔がある。「裏WEB柑橘営農指導システム」営農指導員はこれからどのように「産地指導」をやっていくのか。また生産部会は産地をどのような方向に改革していくのかが大きな問題そのためには、まず確かなデータを持つことが必要。その中でも個々の農家の園地データを把握することは必須だったが、これまでは長年の経験とカンに頼るところが多かった。このシステムはそれを数値として示しているという点で画期的。もう1つ、指導員や生産部会側が陥りやすい盲点は、「産地をどのように改革するか」は結局個々の農家の経営判断が基本になっていなければ成功しないということ。例えば「ふくろかけ完熟ミカン」がいかに日本一の価格で売れようが、それを1戸の農家が10万袋も栽培することは不可能。個々の農家の実情にあった品種構成や栽培指導が必須となる。そのためにも、この「裏WEB柑橘営農指導システム」は大きな武器となる。面白いことに「WEB柑橘営農指導システム」は県の「多彩な園芸産地等育成推進事業」ではソフト事業となっている。しかし、使う側にしてみれば、ようやくこれだけのインフラが整備されたわけで、現時点ではハードの部分が完成したに過ぎない。このまま何も運用しなければイランや北朝鮮の核兵器と同じで宝の持ち腐れ。運用次第ではものすごい武器になる。かつて、オランダの花産業が世界一になったのは「情報」をコントロールできたからだと言われたが、「WEB柑橘営農指導システム」によって三豊営農センターのミカンが日本を制覇することも夢ではないのではないかということで、私の持ち時間が終了しました。これで終わりにします。--------------------------------------------------------------------ところが、実際に話を始めるとこの通りは行きません。どこかで横道にそれ、軌道修正するうちに時間が押してくる。おまけに原稿を12ポイントで印刷してしまったので読みづらい。「え~い、この辺で強引に終わってしまえ!」と話を締め括ったのが13分。あれ、イランや北朝鮮の話もすっ飛んでしまったぞ・・・・まあいいか・・・
2006年05月17日
コメント(0)
全7件 (7件中 1-7件目)
1