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ヴェリタスさん迎春超びっくり大福袋。結構イイかも。毎年恒例ですね!うきうきさん福袋こちらも恒例ですね。河野さんのオーダーメイド福袋[2017]湘南さんスペシャル福袋エノテカさんお正月福袋カツダさんプレミアムワイン福袋ソムリエさん究極福袋和泉屋さん福袋エスカルゴさんの新春福箱ヴィノスやまざきさんの福袋お手軽さんのお楽しみ福袋お手軽さんスペシャルシャンパン福袋(5本)。なかなかよい内容かと。ノムリエさんの新春福袋 イタリア トスカーナワインの赤白2本セットタカムラさんの新春スペシャル福袋古武士屋さんの『山崎 シェリーカスク』ほか福袋シーザーさん夢箱マル源さん福袋。2万と3万。数は少ないです。ドラジェさんの2017年新春福袋。送料無料12本まで同梱可セラー専科さんの福袋MARUYAMAYAさん新春福袋今年も一年間お世話になりました。m(_ _)m
2016年12月31日
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毎年恒例ですね!うきうきさん福袋カツダさんプレミアムワイン福袋ソムリエさん究極福袋鎌倉紅葉シリーズもこれで最後です。年内ギリギリ間に合いました(^^;*杉本寺*報国寺*鶴岡八幡宮ソニーのコンデジをRX-100からRX-100M3に替えてみました。バリアングル液晶やEVF、それに広角側が28mmから24mmになったおかげで撮影の幅が広がりましたが、厚みがかなり増して、携帯性はやや後退しました。あと、写真でわかるように、24mmだと画像が結構流れてしまうのと、Adobe Lightroomで自動補正をかけたときに露出がややオーバー気味になってしまうのが困りものです。とはいえ、山に一眼レフを持ってく根性がないこともあり、来年の山歩きはこのカメラがメインになりそうです。
2016年12月31日
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フィッチさんの07アムール・ド・ドゥーツ・ロゼソムリエさんのお年玉福袋和泉屋さんからも福袋出てます天園ハイキングコースの終点付近にあたります。庭園と遅めの紅葉がすばらしい。
2016年12月30日
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まだ右手の包帯がとれていない12月10日に、リハビリがてら天園ハイキングコースを歩いてみました。天気もよく、紅葉もそこそこ残っていて、気持ちのよい一日でした。ソニーのRX-100M3で撮影。タヌキがいました!
2016年12月30日
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河野酒店さんのレ・ペルゴーレ・トルテ[2012](モンテヴェルティーネ)古武士屋さんでパヴィヨン・ルージュ・ド・シャトー・マルゴー1999&2002年安くなってますこれも安いです。同じく古武士屋さんのクエルチャベッラ・カマルティーナ2010エスカルゴさんの新春福箱ウメムラさん新春スペシャルセールより豪華シャンパン 9本セット。4本セットもあります。タカムラさん恒例の金箔入りスパークリングワイン、ゴールド・リーフNV。送料無料だそうですこれはなかなか見事なボルドーです。グラスに注ぐと、まだまだ若々しいルビーの色調で、ほんのりとエッジがピンクになっている程度です。香りも熟成香がムンムンというわけにはいきませんが、よく整った黒系果実のコンポートや丁子、八角、リコリス、それに杉の木、シダ、黒土などのニュアンスがまざり複雑になっています。飲んでみると、果実味が緻密に詰まっており、それを明るめの伸びやかな酸とよく熟したタンニンとががっちりと支える大きな構造です。このポワフェレは成城石井のプリムールで購入したうちの一本、とばかり思って記録を調べたら、そうではなくてパリ16区さんでリリース時に購入したものでした。。早すぎるということはまったくありませんが、飲み頃としてはまだ初期段階でしょう。ここの先数二十年ぐらいは寝かせておけそうなポテンシャルがありそうです。残りは5年おきぐらいに飲んでいこうなんて思いながら飲んでいたのですが、私の記憶違いで、ポワフェレは1本しか購入してませんでした。残念!★★★★
2016年12月30日
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カツダさんの新春福袋ヴィノスやまざきさんの福袋お手軽さんのお楽しみ福袋ノムリエさんの春福袋 イタリア トスカーナワインの赤白2本セットタカムラさんの新春スペシャル福袋プラベート用のスマホに格安SIMの「UQモバイル」を利用している話は以前にも書きました。Au系としては数少ない格安SIM業者であり、回線品質面でも高く評価されているブランドです。私はソフマップで「Xperia Z3」の中古携帯(白ロム)を購入して、ここまで1年半ほど、特に不満なく使ってきました。ところが数ヶ月前に山歩きをしていて、そのXperiaZ3を誤って落としてしまいました。背面のガラスが割れた上に、なぜかイヤホンジャックの接触まで悪くなってしまい、音楽を聴いているとストレスがたまって仕方ありません。そろそろ潮時かな、と思って端末を買い換えることにしました。代々Xperiaを使ってきたので、今回も正常進化の流れでXperia Z5か、あるいはさらに新しいXZやXパフォーマンスあたりにしようかと思ったのですが・・。調べてみると、ここに意外な「落とし穴」があったのです。Z3以降のエクスペリアのSIMはnano SIMです。Z3→Z5以降であれば、同じnanoサイズなので、白ロムの端末さえ新たに購入すれば、あとはSIMを入れ替えるだけで済むかと思ったのですが・・1.SIMの種類を変えなければならない!Xperiaは、Z4以降「VoLTE」という高音質通話対応となりました。ところが新しいVoLTE対応のSIMには、それまでのSIMへの下位互換性がないのです。つまり、UQmobileでXperia Z3からZ4以降の機種に替える場合は、SIMをこれまでの「LTE用nano SIM」から「VoLTE用マルチSIM」に変更しなければならないということです。端末の種類変更はUQモバイルで受け付けてくれますが、手数料がかかる上に面倒臭いですよね〜。2.端末のSIMロックを解除しなければならない!それだけではありません。VoLTEに対応した端末をUQモバイルで使う際には、Auショップで端末のシムロックを解除してもらわないとならないのだそうです。え?だってUQmobileはAu系の回線事業者なのだから、SIMロック解除は不要じゃないの?と私も思ったのですが、Au系の事業者であってもSIMロックの解除が必須だそうです。ということで、XperiaのZ3からZ5に端末を変える場合は、SIMカードを挿し替えるだけでよいと思っていたのですが、上記のような二段階の手順を踏まねばならないということがわかりました。あらかじめ調べてみてよかったです。調べずに買っていたら、やたら面倒なことになっていたところでした。そんなわけで、次の端末をどうするか、悩んでいます。ひょんなことから中華製のSIMフリースマホを入手できそうなので、白ロムはやめてこちらにしようかとか、あるいは、Xperiaのグローバル版を買ってみようかとか、それとも面倒覚悟でZ5の白ロムにするかとか。もうしばらく悩んでみます。
2016年12月29日
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前の記事よりこちらを先にアップすべきでした。せっかくのクリスマスなので、少しよさげなワインを開けてみようかと選んだのがこれ。上の子のビンテージということでいろいろ買い揃えたうちの一本です。二本購入したうち、一本目は2011年7月に飲んでいて、このときすでに熟成のピークといってよい状態でした。(ちなみにBurgohound.comの飲み頃予想は2012+)98VTや99VTを飲んだときにも思ったのですが、ブリュノ・クレールのクロサンジャックは比較的熟成が早めに進むアイテムのようです。今回のボトルもグラスに注ぐと、色調はすでにかなりオレンジが入っていました。香りは梅昆布系。オレンジの皮、枯葉、前回リキュール的だった果実は今回ややドライな傾向で、若いころにはあまり前面に出ていなかった鉄さびや紅茶の出がらし的なニュアンスがしっかりと感じられます。惜しむらくは、少し蒸れたような獣系ののニュアンスがあって、陶然とさせられるような熟成香というわけにいかなかったこと。口に含むと、タンニンが溶け込んで余分な成分が削げ落ちた結果、酒躯はスリムになっており、酸はじりじりとした印象。これで果実味が甘く凝縮していれば良かったのですが、そこまででもなく、若干ギスギスした印象が最後に残ります。ちなみに、ボトルの底になっても澱はまったくありせんでした。ブリュノ・クレールの熟成したボトルでは何度もよい思いをさせてもらっているのですが、今回のボトルはそこまではいきませんでしたね。まあこういうこともあるということで。★★★
2016年12月28日
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#タイトルは間違いではありません。2010年の1月に、ヨミウリオンラインの「話飲徒然草」に掲載したコラムです。もっとも書いている内容は当時も今も変わらないような気もしますが・・(笑)このコラムがみなさんの目に触れる頃には、既に「あけましておめでとう」という時期ではなくなっているかもしれませんが、今年もよろしくおつきあい願えればと思います。 さて、この正月休みは曜日の並びもあって、あっという間に終わってしまった、と感じた方も多いのではないでしょうか。かくいう私も、昨年の正月には近隣のフレンチレストランのおせちを買って、運試しとばかり大晦日あたりからセラーのとっておきのワインを何本か開けたりもしました。しかし、今回の正月休みは年末ギリギリまで仕事が入った上、三が日はそれぞれの実家で晩飯をご馳走になったり初詣がたら外出したりと、自宅でゆっくりワインを楽しむ余裕はありませんでした。 結局この期間に飲んだのは、年末から二年越しとなった「ドメーヌ・デ・クロワ」の07ボーヌと旨安シャンーパニュ「リシャール・シュルラン」、それに「ミシェル・ゴヌー」の95ポマール・グランゼプノの3アイテム。正月に開けるにしてはやや小粒なラインアップでしたが、美味しく飲めたので結果オーライというところでしょうか。 ワイン飲みが年末年始に考えることは大体決まっています。まずは前述のように「正月休みに何を飲もうか?」ということ、それから「今年一年間に飲んだワインのベストは何だったか?」の検証。私の場合、候補はいろいろありますが、敢えて一本挙げるとすると、ワイン会で飲ませていただいた「02ハーランエステート」あたりでしょうか。 年が明けると、今度は「新年の抱負や計画」です。もっとも、愛好家の方々のブログなどを拝見するに、項目のバリエーションは意外に狭くて、概ね「計画的に購入する(買いすぎない)」ことや「休肝日を作る(健康に留意する)」といった内容が上位を占めています。 私の目標もまさに「一年間ワインを飲み続けられるような健康な体を維持すること」に尽きますね。よく「ワインは健康酒」のように言われますが、なんのかんの言っても所詮はアルコールですし、肴に高カロリーなものを摂取してしまいがちなことが問題です。高脂血症と脂肪肝を抱えたまま十数年間、毎日のように飲み続けている私ですが、ここらで真剣に節制しないと、この先ワインを口に出来なくなる日が来るかもしれないと真剣に危惧し始めています。(だったら、今すぐ気合を入れてダイエットに励め、という声も聞こえてきそうですが‥) ワインの購入に関しては、昨年10月頃まではほとんど新たに購入していなかったのですが、年末にかけてバタバタと買い込んだため、年間を通じての購入額は結局例年と変らないレベルになってしまいました。いったん買いはじめるとブレーキが利かなくなり、その後2~3ヶ月、狂ったように買い漁ってしまうのが私の悪い癖です。もっとも、過去にもこうして半ば衝動的に買い揃えたボトルたちが、セラーの宝となっていたりもしますし、「ワインを探す、購入する」という行為そのものが大いに日常のストレス解消にも役立っているので、年間の予算を決めてその範囲内に収まるのであれば、あまりストイックになりすぎることもないかなと思っています。 ‥ということで、愛好家にとって正月休みのもうひとつの楽しみ、それは「歳末(正月)セール」や「新春福袋」でしょう。これについては、次回のコラムで改めて取り上げたいと思います。(※すでに掲載済みです。「楽天の福袋に一喜一憂」http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201501240000/ )
2016年12月27日
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年の瀬のこの時期になって、自宅の居間のデスクトップ一体型PC(VAIO)の調子が非常に悪くなってきて、マイッてます。Firefoxでページを開くのにひどく待たされたり、しばしば「応答していません」になったり、入力しても変換にひどく時間がかかったり。再起動すると、「OS not found」が出ることもあります。以前同じような症状が出たことが何度かあり、そのときはLANケーブルの不調だったり、増設メモリの不良だったりしました。まずはその辺からあたってみようとは思いますが、さすがに4年半使い倒している(しかも買値は5万円)PCなので、HDDが逝きかけているのではという気もします。いい加減買い換えてもいいのですが、新調してまた設定に丸一日かけるのかと思うと、それはそれで憂鬱な気分です。しかも、長年使い続けてきたソニーは今やPC作ってないし。買い換えるとすれば、デスクトップ一体型(21~23程度)。予算は10~15万ぐらいというところでしょうか。子供の教材などで、DVD-ROMはしばしば使うので、光学ドライブは搭載していてほしいんですよね。iMacは光学ドライブが載っていないのがちょっと、というところです。どこかオススメのブランドってありますかねぇ??追記:一度PCを初期化してみようと、現在せっせとバックアップをとっています。それでダメなら、正月2日のアップルの初売りでiMacを買おうかなと・・(笑)
2016年12月26日
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古武士屋さんでクエルチャベッラの10カマルティーナが40% OFF同じく古武士屋さんでルイロデレールの06ブリュット・ナチュールが税込9Kです。ウメムラさんのゴッセ・セレブリス・エクストラ・ブリュット [2002](ケース入り)同じくウメムラさんよりフィリップ・ルクレールの10ジュヴレ・シャンベルタン・コンブ・オー・モワンヌ。9Kですドラジェさんよりフーリエ14VTほか数アイテムありますエスカルゴさんの13オーパス ワン。13インシグニアも入荷しています。個人的にはこちらの方が飲みたいかな・。うきうきさんにも13オーパス ワン入荷していますもうひとつエスカルゴさんより、珍しいジャック プリウールの99マール ド ブルゴーニュマルシェまるやまさんのデ・クロワ 2014VT。ヒグチワインさんより26日20時まで特別価格、03エクストラヴァガンス ド・ドワジー・デーヌ(ハーフ)こちらも26日20時まで特別価格、モンジャール・ミュニュレの12リシュブール もうひとつヒグチさんより、フーリエの13ヴォーヌ・ロマネ オー・レア 割田屋さんの12カレラ。ジェンセン、ミルズほかキタザワさんの14Mグロ。新アイテムのフォンテーヌ・サン・マルタンも。こんなのあるんですね。パリ16区さんのプロヴィダンス桑田真澄氏ラベル割田屋さんよりドメーヌルロワの96ニュイ・サン・ジョルジュ『オー・ブドー』97ヴォーヌ・ロマネ『レ・ボー・モン』もあります
2016年12月25日
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先週末のセール情報に載せたこの写真、一体なんだと思った方が多かったのか、リンク先に結構なアクセスがありました。種明かし?をすると、この写真は鎌倉に新しくできた「ボンヌ・カフェ」という店のショーウインドウです。本店は十条にあるようですね。子どもたちの評価は上々でした。生チョコをホットミルクで溶かしてみない?東京都北区に新感覚カフェOPENhttps://retrip.jp/articles/17997/当ブログに何度か登場している浄智寺のタヌキの像は、↓このようないわれのものだそうです。 狸と和尚の話(浄智寺・瑞泉寺)http://blogs.yahoo.co.jp/yunitake2000/45900987.html
2016年12月22日
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2016年12月22日
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ユドロ・ノエラ当主のプライベートブランドとのことで、2本購入したボトル。1本目の印象はそこそこでしたが、どうもこの2本目はいけません。果実味がジャミーでベットリとしていて、香りもあまり立たない。飲んでみると酸がやや強めで要素が馴染んでおらず、アフターはあっさり。ボトル差なのか、時期の差なのか、いずれにしても少し残念な内容でした。ユドロノエラの13ACブルは今や探してもなかなか見つかりませんが、やはり買えるものなら本家のものを、ということでしょうね。★★☆
2016年12月21日
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前のエントリーの2週間後に家族と再訪しました。この日は小指のギプスが取れたので、久しぶりにEOS 6Dで撮っています。
2016年12月20日
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※12月3日(土)に撮ったものです。カメラはソニーのコンデジRX-100M3。二週間後の12月18日(日)に再訪した写真も追ってアップします。
2016年12月19日
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2016年12月18日
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シャルル・エドシック・ブリュット・レゼルブNV濃い目の色調のイエロー。きめ細かいがわりと大人しめの気泡。香りは黄桃やよく熟したリンゴ、ミネラル、黄色い花、それにライトなトースト香。豊饒な含み香やしっかりした果実のコクなど、このメゾンらしいゴージャスな味わいです。このボトルについては状態も良好と思われました。★★★☆ニコラフィアット・ブリュット・レゼルブうきうき福袋の一本。でないとなかなか進んで買おうとは思わない銘柄です。やや化粧っ気が強い香りに残糖感たっぷりの味わい。素材の鮮度の低さを技巧でカバーしているかのような作りで、個人的にはまったくツボにはまりませんが、無難といえば無難な香味ですし、夏場に野外やテラス席などでよく冷やして飲むのにはいいかもしれません。★★うきうきさんの5本2万円泡福袋、1年間買い続けましたが、3回ゴッセのセレブリス+ドラピエ(+そのほか)が続いて、さすがに食傷気味になってきました。新年福袋でまた買い足すか迷っています。「ゴージャスな銘柄1本+あとは数揃え」よりも、そこそこの銘柄を何本かそろえてほしいですね。一昨年のローランペリエのロゼやルイナール・ブランドブランが入ったようなラインアップをまた期待したいところです。
2016年12月17日
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イチゴゼリーやスミレ、ハーブ、ややキャンディ的ニュアンスと同時に青っぽさも少し感じます。口に含むと、エキス分はあるのですが、少しばかり果実味がベッタリとしていて、鈍重な印象を受けてしまいます。ACブルゴーニュとしては十分なレベルにはあるとはいえ、話題の生産者にしては、やや肩透かしをくらうものでした。調べてみると、ベルトーは14VTよりセレクシオンなる別キュベのACブルもリリースしているようです。フィクサンもいろいろなキュベがあって混乱させられますが、品揃えやラインアップを増やすよりも、シンプルに美味しいACブルやフィクサンを飲ませてほしいところです。★★★
2016年12月16日
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今回はルネサンス初期の二人の画家を取り上げてみたい。フラ・アンジェリコとフィリッポ・リッピ。この二人には共通点がある。どちらも修道士であり、フィレンツェでその生涯の大半を送ったこと、そして、二人とも聖母像の画家として知られていることだ。しかし、二人の生涯はおよそ対極にあるといえるぐらいかけ離れている。フラ・アンジェリコは、1400年生まれ。フィレンツェにある、サン・マルコ修道院で生涯敬虔な生活を送った。キリストの磔刑図を描きながら涙を流したほどに信仰の厚い人物だったと伝えられる。一方のフィリッポ・リッピは、尼僧と駆け落ちして修道院を脱走するような、いわば「破戒僧」だったらしい。 フラ・アンジェリコが修道僧生活を送った、サンマルコ修道院は、現在は「サン・マルコ美術館」として公開されている。(写真上)修道院時代の面影を色濃く残した館内は、思わず居住まいを正したくなるような、凛とした雰囲気に包まれている。一回の回廊から階段を上っていくと、踊り場にさしかかったあたりで、彼の代表作「受胎告知」が、ちょうどこちらか見上げるような形で、眼前に現れる。美術館サイドが意図したわけでもないのだろうが、これはなかなかすばらしい演出効果だ。 「受胎告知」は、古来、いろいろな画家によって描かれてきたテーマだが、 中でも、フラ・アンジェリコによるこの作品は、彼のもつ敬虔で清楚な独自の世界を描き出した傑作ととして名高い。大天使ガブリエルが、マリアに近づき、「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」。と伝える。「あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名づけなさい」「まだ夫がありませんのに」と驚くマリアに、大天使ガブリエルは、「聖霊によるのであって、恐れたりすることはない」。さらに、「生まれる子は聖なる者。神の子と呼ばれる」と告げた。落ち着きを取り戻したマリアは「私は主のはしためです。お言葉通り、この身に成りますように」と受け入れる。 この敬虔な空気に満ちた、静謐で安らかな画面はどうだろう。大天使ガブリエルの羽根の彩色は鮮やかでありながら決して華美にはならず、全体のトーンはやわらかくおだやかだ。神の声を伝えるガブリエルは、厳かに、それでいて、神の子の母たらんマリアに対し、恭しく身をかがめて接している。マリアはマリアで、心持ち上体を前に傾けて、天使の声に耳を傾けんとしている。絵の中のこの二人の距離感は、まさに絶妙であり、動きの抑制された、静的な画面が、かえってここで交わされている会話の内容の大きさを物語るかのようだ。そして、この二人が交わす眼差しの優しさ!驚きと、戸惑いと、恭順と、決意と、それらの入り混じったものが、画面の無垢なマリアの表情の中に、簡潔に、そして見事に表現されていると思うのは私だけだろうか。 フラ・アンジェリコは、このテーマによほどこだわりをもっていたようで、同じような構図による「受胎告知」を何度も描いている。画面左側にアダムとイヴが描かれているこの絵はプラド美術館所蔵のものだ。こちらも名作とされているものだけれども、サン・マルコ美術館のものに比べると全体の印象が装飾的で、やや煩雑な感は否めない。私としてはシンプルな構図のサン・マルコ美術館の作品により惹かれる。 ところで、この絵には実は矛盾する点があると言われている。人物と建物の縮尺の不一致だ。この絵の通りだとすれば、聖母マリアは立ち上がると天井に頭がついてしまいそうな大女ということになってしまう。まあしかし、サンマルコ美術館の壁面にかけられた実物を前にすると、そのような指摘すらも些細なことに思えてくる。この「受胎告知」は、技巧云々を超えた、敬虔な画僧フラ・アンジェリコの人柄そのもの、純粋無垢にして、清廉な信仰心を反映した名作なのだ。 さて、一方のフィリッポ・リッピ。フラ・アンジェリコが模範的な修道士だとしたら、フラ・フィリッポはまさに型破りな破戒僧だった。彼の生まれた年ははっきりしていないが、2歳の時に孤児となり、叔母に育てられるものの、8歳で口減らしのために、修道院に放り込まれた。リッピは、その修道院で絵を描くことを覚え、いたるところに落書きをしていたらしい。しかし、僧院長がその落書きに彼の才能を見出し、正式に絵を学ぶことになったというから世の中わからない。初期の作品はマザッチョの影響が大きかったが、当時、新しい技術であった遠近法をマスターし、マザッチョのスタイルに、さらにゴシック的な装飾を加えていった。1421年、誓いをたてて、修道士生活に入る。 しかし、リッピは、1452年、当時院長を務めていた修道院の修道女ルクレツィア・ブティと恋に落ち、なんとこの女性と駆け落ちしてしまう。この事件は当時としては大変スキャンダルだったらしい。ところが彼は、パトロンであり、フィレンツェの有力者だったコジモ・デ・メディチに間に入ってもらい、ローマ法皇の許しを得て、還俗して正式な夫婦となってしまった。(もっとも、正式な夫婦にはなっていないとか、還俗したのは、女性の方だけだという解説もあって、手元の資料だけでは正確なところはよくわからない。)実のところリッピはそれ以外にも、気に入った女性がいると物を与えて自分のものにしたとか、領収書を偽造して金品を騙し取ったとか、小悪党的な所業を重ねていたというエピソードもある。コスモ・デ・メディチの元にも当然このような悪評は耳に入っていたのだろうが、老メディチは「彼に不徳があったとしても、才能が帳消しにするであろう。」と言ったと伝えられる。こういうのも「芸は身を助ける」というのだろうか。 その彼が、このような、敬虔な、母性に満ちた聖母子像を描くのだから、芸術とはわからないものだ。ちなみに、この聖母子のモデルは、件のルクレツィアと、彼との間に出来た子供(後の画家フィリッピーノ・リッピ)だと言われている。赤ん坊のキリストはやわらかい肌のぬくもりが伝わってくるかのようで、天使はいたずらっ子のように愛らしく描かれている。聖母マリアは清純な美しさと優美さにあふれていながら、同時代の他の画家たちのマリア像に比べるとより人間的、世俗的であり、髪型やしゃれた髪飾りなど、当時流行のファッションに身を包んでいるところも見逃せない。そしてまた、彼の描くデリケートでかつ明快な線の美しさは特筆すべきものであり、この特質は、弟子である「線描の画家」ボッティチェルリにも引き継がれている。ラファエロの描く聖母が、優美でやさしい中にも、母としての強さや包容力の大きさのようなものを感じるのに対し、リッピの聖母はあくまで可憐で、どこか線が細く、思わず「守ってやりたい」と思わせるような、そんなマリアさまだ。 フィリッポ・リッピは後のフィレンツェ美術に大きな影響を残した。「ヴィーナスの誕生」「春」などで知られるボッティチェリは彼の弟子であり、直接影響を受けた一人だし、レオナルド・ダ・ヴィンチの岩窟のマドンナは、彼のゴシック的な設定が影響しているという。一方、フラ・アンジェリコの画風は、技巧という面においては、決して器用といえる部類には入らないだろう。しかし、音の強弱を表現できないパイプオルガンが、それゆえにこそ、人間世界を超越した神的なものを表現するのにふわわしいように、アンジェリコの描く画面もまた、小手先の技を超越した高みにあるといってよいかもしれない。そういえば、たまたまこのときのイタリア旅行でご一緒した妙齢のお姉さま方が、フィリッポ・リッピの熱心なファンだった。もう20年も前のことだが、今はどうしているだろうか。写真を見て、真っ先にそんなことを思い出すあたり、私はどこまでも俗世間の呪縛からは逃れられそうもない。**************※S’s Art 参考図書・引用文献(2001年当時)「名画の見どころ読みどころ」1~10(朝日新聞社)「西洋絵画の主題物語 I 聖書編」(美術出版社)「西洋絵画の主題物語 II 神話編」(美術出版社) 「西洋絵画史WHO'S WHO」 (美術出版社) 「ラ・ミューズ」1~50(講談社)「図解・名画の見方」(別冊宝島)「絵画の読み方」 (別冊宝島)「芸術と歴史の街アッシジ 」 「地球の歩き方~フィレンツェ編、イタリア編、ローマ編」「週刊グレートアーティスト14、52」 「世界の名画と巨匠50人」(世界文化社)「RAFFAEELLO」 (SCALA BOOKS)「プラド美術館」 (SCALA BOOKS)「世界の名画1~ゴヤ」(中央公論社) 「ベラスケス」(ノルベルト・ヴォルフ著 TASCHEN)「モネ」(クリストフ・ハインリヒ著 TASCHEN) 「岩波 世界の巨匠 モネ」「日経ポケットギャラリー マネ」 「コートルド・コレクション展 (図録)」 ジオット ~ 小鳥に説教をする聖フランチェスコ(S'sArt拾遺集) ラファエロ~草原の聖母 (S'sArt拾遺集)モネ 「印象~日の出」(S'sArt拾遺集)ゴヤ~「黒い絵」とボルドーのミルク売り娘(S’sArt拾遺集)フラ・アンジェリコとフィリッポ・リッピ(S's Art拾遺集)鉄道(サン・ラザール駅)〜マネ(S’sArt拾遺集)ラファエロ~ガリテア (S’sArt拾遺集)モディリアーニ ~ 黄色いセーターのジャンヌ・エビュテルヌ(S’Art拾遺集)「S 'Art」の記事はこちらのアーカイブにもあります。http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/
2016年12月16日
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03年生まれの下の子の誕生日に開けたワイン。底の見えない濃厚な色調のルビーで、エッジにはオレンジがはっきり見て取れます。。香りがすばらしい。赤と黒の中間ぐらいの果実、シナモン、紅茶、オレンジの皮、それに皮革やスーボワ的熟成香。味わいはどこかボルドーを想起させる沈みこむような果実味とザラッとしたタンニンによる濃厚なもの。デリカシーはありませんが、ガッチリとした構造が印象的で、デュガピ唯一のコートドボーヌという物珍しさもあって、興味深く飲みました。東急の3割引セールの最終日にまだ売れ残っていたという可哀想なボトルでしたが、なかなかどうして、すばらしい一本でした。二日目:すっかりボルドーになってしまってました。改めて楽天で検索してみると、結構なお値段なのに驚きました。CPよいとはいえませんね。★★★☆楽天でデュガ・ピを検索さらにポマールに絞り込む
2016年12月15日
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11月13日に骨折した右手小指。先週の火曜日(12月6日)にレントゲンをとって、「経過は順調」とのことなんですが、今だギプスがとれません。今回の骨折は指がポッキリ折れたものではなくて、関節の端っこが割れてしまったものでした。医師いわく「折れ方が悪い」とのことで、手術こそせずに済みましたが、時間がかかることは覚悟しなければならないそうです。とりあえず今週末のレントゲンの結果次第で、少なくとも取り外しのできるギプスには変えてもらえそうなので、まずはそれを期待して待つことにします。それにしても、骨折はこの10年で3回目。30代までは骨を折ったことなど一度もなかったのに、年齢とともに骨が弱ってきてるんですかねぇ。ちなみに前々回は肋骨2本、前回は右足甲の剥離骨折でした。今回は右腕がまるまる逝ってしまったわけでないのが不幸中の幸いでしたが、それでも利き腕ということでやはり不便は免れません。何に不自由しているかといえば・・・1.PCの操作。なんといってもこれです。ブラインドタッチができないのはひどくストレスがたまります。2.筆記。メモやノートは右手と左手で半々ずつぐらいでとってます。右手だと筆圧がかけられず、左手だとミミズの這ったような字になってしまい、どちらもどちらという感じです。まあでも、左手で書くのは一種の脳トレになってよいのかもしれません。3.食事。ほとんどの場合、左手で済ませてますが、そばなどの麺類を食べるとときには難儀します。先日そば屋のカウンターで外人と隣り合わせになりましたが、明らかにあちらのほうが箸使いが上手でした(笑)。4.コンタクトのつけはずしできないことはないのですが、固定した小指薬指のツッパリがひどく邪魔になるので、この1ヶ月はメガネで生活しています。5.風呂。風呂については、前回の右足骨折時に学習しまして(笑)。世の中には便利な入浴用グッズがあるんですよね。【ネコポス】M60 成人用 半腕【骨折入浴用防水プロテクター(リンボ)】価格:2592円(税込、送料別) (2016/12/8時点)必需品です(笑)。6.ワイン関連。シャンパーニュの抜栓は右手の3本でコルクを押さえて、左手でボトルを回すことでなんとかなります。普通のコルクは瓶を股ではさんで固定して左手で抜栓しています。グラスはもともと左手で持つことが多かったので、特に不自由はしていませんが、包帯を濡らすわけにいかないので、洗うときに不自由します。それで先日木村硝子のシャンパーニュグラスを誤って割ってしまいました。あと、包帯に赤ワインをこぼして翌日病院に行ったら、「あれ?出血してますね?」なんて言われたりもしました(笑)。7.靴紐。意外に不自由しているのがこれですね。強く結べないので、歩いているうちにほどけてきて、無茶苦茶ストレスがたまります。8.アマゾンなどのダンボールの開梱。右手が使えない分、左手を酷使することになります。力任せに左の指で開けたりを繰り返していたら、左手の小指が軽い捻挫のような症状を呈してきました。9.その他足を折ったときほどではありませんが、知らず知らずのうちに体のバランスを崩していたようで、ここにきて腰痛が酷くなってきました。というわけで、最近は左手も痛いし腰も痛いしでなりシンドイです。このようなことも、治ってしまえば酒の席の笑い話になるんですけどね。なんとか年内にはギプスがとれるといいなぁ。。
2016年12月14日
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ウメムラさんでガストン・シケ が3.8k同じくウメムラさんよりジャングロの74リシュブール。値下げだそうですヴェリタスさんRM福袋の一本。ブラン・ド・ブランだそうです。白桃、アカシア、ミネラル、クロワッサンなどの香り。味わいはしっかりしたコクがあって香ばしく、しなやかな酸がバランスを整えています。やや甘めながらもタイトな造りで、果実味も瑞々しく想像していたよりずっと飲み応えのある味わいです。ヴェリタスさんの今回の福袋は割安感こそあまりありませんでしたが、チョイスとしてはなかなかですね。★★★☆楽天でラルマンディ・ベルニエを探す
2016年12月12日
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湘南さんのスペシャル福袋スゴイコシュ値段ですが。カツダ・さんよりコシュデュリの12コルトン・シャルルマーニュウメムラさんの新春福袋お宝ですね。割田屋さんよりフーリエの08&11クロ・サン・ジャックこちらは07グリオット・シャンベルタン。他にもフーリエ数アイテムありますキタザワさんよりジャックセロスのロゼとイニシャルエスカルゴさんよりブリュノ クレールの14シャンベルタン クロ ド ベーズ。ボンヌマールやクロサンジャックもあります タカムラさんでオリヴィエ・ルフレーヴの05コルトン・シャルルマーニュが48Hセール中マル源さんの14アンリグージュマルシェまりやまさんの14ミシェル・グロフィッチさんよりフィリップ・ロティの10マルサネ。約4kうきうきさんよりジャック セロスのイニシャル かわばたサンデーセル。M・ミュニュレ、ドルーアンラローズなど河野酒店さんのブルゴーニュ・ルージュ[2012](クロード・デュガ)激安ですね。ヴェリタスさん直輸入シャンパン5本セット。9K台ですフィッチさんよりルジェの13パストゥグランとNSGオレリアン・ヴェルデの12ニュイサンジョルジュも安いですうきうきさんよりシャプティエの14エルミタージュ ブラン シャンタルエット。4980円。AWCさんよりバターフィールドの14ムルソー・シャルム
2016年12月11日
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・・という漫画が昔流行りましたね。
2016年12月10日
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フィッチさんよりルジェの13パストゥグランとNSGオレリアン・ヴェルデの12ニュイサンジョルジュも安いですうきうきさんよりシャプティエの14エルミタージュ ブラン シャンタルエット。4980円。AWCさんよりバターフィールドの14ムルソー・シャルムあいかわらず写真の多くが閲覧できず、見苦しいことになっています。当サイトでは、ある時期に楽天フォト(当時)の容量がタイトになり、それ以来、掲載用の写真はフォト蔵にアップして、そこへのリンクをはる形にしてきました。ところが先週末からそのフォト蔵が大規模なトラブルに見舞われている模様です。http://photozou.jp/mypage/topフォト蔵のトラブルはわりとしょっちゅうあるので(苦笑)、当初はあまり気にかけてませんでしたが、ここまで長引くのは初めてのことです。復旧予定も当初月曜と言っていたのが水曜になり、それがさらに延期になっています。加えて、詳しい情報は「フォト蔵からのお知らせ」をご覧くださいと書いておきながら、そのサイトすら全然更新されてない始末。http://info.photozou.jp/なんだか、このまま復旧しないのではないかという不安が頭をよぎります。どこか「フォト蔵」に代わるよいクラウドサービスありませんかねぇ?追記:本日夕刻になってようやく復旧したようです。さすがに今回の件で懲りたので、近々他のサービスに乗り換えようと思います。
2016年12月08日
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1873年に書かれた「鉄道(サン・ラザール駅)」という名のこの作品は、ちょっと見にはよくわからないが、当時開業間もないパリのサン・ラザール駅を描いたものだ。石垣に腰かけている女性は、鑑賞者の無遠慮な視線に読書を妨げられたかのようにこちらを見上げている。膝元で気持ち良さげに眠っている子犬が、休日の午後の、時を忘れたかのようなのんびりした日常のひとときを連想させる。その隣で後ろを向いて鉄格子ごしに駅を覗いている少女は、列車の発着の瞬間を見ようと、鉄格子に駆け寄ってきたのだろう。そして読書をしていた女性は、その拍子に、画面の向こう側にいる女の子の両親とでも目があったのかもしれない。マネはこの画を描くにあたって、何をキャンパスに描こうとしたのだろうか。ある人は、この絵から、旧世代と新世代の対比を見出す。前向きの読書をする女性という構図は、古典的なものであり、その一方で少女は、近代文明の象徴である鉄道を見据えているからだという。 また、駅に象徴されるのは、別れであり、出会いでもある。人間関係の希薄な都会の住人同士、汽車が発着する様子を旺盛な好奇心を以って見つめている少女と、いつもと変わらぬ日常の中に身を浸す女性という対照的な住人同士が、たまたま接点を持った、その刹那的な時間をマネはキャンパスに封じ込めたかったのかもしれない。この絵のモデルの名はヴィクトリーヌ・ルイーズ・ムーランという。マネの傑作「草上の昼食」「オランピア」のモデルとなった女性であるといえば、「ああ、あの…」と合点が行く人も多いだろう。絵画史上、有名なスキャンダルとなった「草上の昼食」は、ジョルジオーネの「田園の合奏」をモチーフにしたものだそうだ。それまで、理想像としてしか描かれなかった裸婦の姿を日常の光景の中に、あるがままの姿で描いたマネの意欲作は、1863年にサロンに出品されると、当時の保守的なアカデミーから猛烈な非難を食らい、マスコミからも酷評を浴びることになった。画題の突飛さもさることながら、画法の面でも、ジャポニズムの影響の見られる明確な色調や明るい色彩の使用が伝統的な技法を無視しているとされたのだ。しかしその一方で、彼は、これを以って後に「近代絵画の父」と呼ばれることとなる。 そして画家はこの2年後に再び美術界に衝撃を巻き起こした。「オランピア」。ギリシア神話のような響きのこの名称は、実は当時のフランス文学においては娼婦によく用いられる名前だった。小洒落たアクセサリー類が素肌に輝き、瀟洒なサンダルを履いたままベッドに横たわる姿はかなり直接的な官能表現であり、髪には催淫性をもたらすとされるランをさしている。黒人のメイドが抱えている花束はおそらく贔屓の客からのものであろう。高級娼婦の姿を描いたこの絵は、日常の裸婦を描いたという点において、当時「理想化された女性美」を描くのが常であった絵画界では、革新的なものであった。 ヴィクトリーヌ・ルイーズ・ムーランは当時21歳。職業は「オランピア」の画題のような娼婦ではなく、プロのモデルだった。(アマチュアだという書もある。)ギターが趣味の平凡な女性は、たまたまマネと裁判所で出会ったことが縁で、これらの絵のモデルを引き受けることになったという。絵を見る限り、失礼ながら彼女はとりたてて美しいとはいえなかったようだ。しかし、それはマネの意図したことでもあった。彼は、「理想化された美」でなく、「日常の裸婦をあるがままに」描こうとしたのだから。マネの描いた2枚の絵画は、良くも悪くもパリ中の評判となった。当然、批判はモデルにも向けられる。「みにくい黄色い腹」「個性的でない顔」「不自然なポーズ」…。当のヴィクトリーヌは傷ついたことだろう。なんのかんの言っても若干21歳の女性である。当然街を歩けば、後ろ指を差されることもあったろう。当時としては大胆すぎる絵柄を思えば、描かれている時点で、ヴィクトリーヌ自身、ある程度このような反応は予想していたかもしれない。しかしそのようなリスクまで侵しても、彼女がモデルを続けたのは、やはり天才マネのインスピレーションに強い共感を受けたからであるまいか。事実、この後、彼女は画家を志した。あるいは、もともと画家志望だったのかもしれないけれども。いずれにせよ、「オランピア」に描かれたヴィクトリーヌの誇らしげな表情は、まさにマネの意図する芸術に賛同し、その一翼を担うということへの、自負心に満ち満ちているようにも見て取れる。二人が再会し、「鉄道」が描かれることになったのは、「オランピア」から10年後のことである。この2枚の絵が描かれる間の10年間はヴィクトリーヌにとって、どのような歳月だったのか。数少ない著述によれば、ヴィクトリーヌは結局、画家としては成功することはなく、酒に溺れて生涯を終えたそうだ。しかし、この時の彼女はまだ33歳である。当然老け込むような年ではない。それでも、「鉄道」に描かれた彼女には、もはや「オランピア」に見られるような自信と誇りに満ちたまなざしは見られない。むしろ、実年齢以上に、幾星霜をかさねて、人生の悲哀を思い知らされたかのような、そんな姿だ。マネによって一躍「時の人」となった彼女だが、その後は自らの力で再び世間の注目を浴びることの難しさを実感することになったのかもしれない。それを思うと、マネがヴィクトリーヌを描く際にこの題材を選んだのは、なんとなくわかるような気がする。過去と未来。出会いと別れ。古きものへの愛惜と新しいものへの挑戦。ヴィクトリーヌの隣で汽車に見入る少女は、新たな時代の幕開けの象徴であり、40歳を越えてさらに道を切り開かんとするマネの心の投影であると同時に、かっての「同志」ヴィクトリーヌへのマネなりのエールなのしれない。 「オランピア」は、その後、印象派の絵画が人気を博していたアメリカに渡りかけたが、1890年に、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌなどが中心になって、この作品買取りのための基金集めをし、政府に寄贈されることとなった。絵は最初リュクサンブール美術館におさめられ、17年後の1907年、ルーヴルに移管された。(今はオルセー美術館に展示されている。)かのモネが美術相あてに、この作品をルーヴルにいれてくれるようにと、切々に訴えた手紙が残されている。「オランピア」がいかに印象派の画家たちにとっていかにモニュメンタルな作品であったかを物語るエピソードだ。 後年、年老いたヴィクトリーヌが、自分自身が最も輝いていた瞬間の記録を、ルーヴル美術館で目にすることがあったのだろうか。興味のあるところだが、しかしそれを知るには、私の手元にあるヴィクトリーヌ・ルイーズ・ムーランに関する記述はあまりに乏しい。<追記>このコラムを書いたのは2001年のこと。その後のネット上の情報量の飛躍的な増加はみなさんご存知の通りで、今では彼女のことはWikipediaにも掲載されています。ヴィクトリーヌ・ムーランhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8C%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3一部抜粋すると、・マネは1870年代初めまでムーランをモデルとして使い続けたが、この頃ムーランが絵のレッスンを受け初め、マネが反発していたアカデミック美術に惹かれるようになったため、二人は疎遠になった。マネがムーランを描いた最後の作品が、しばしば「鉄道」と称される1873年の「サン・ラザール駅」である。・1880年代までは、エッチングで最もよく知られるノルベール・グヌット(英語版)とアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックのためにモデルの仕事も続けた。・ムーランはサロンで6回作品を展示している。・1903年にムーランはシャルル・エルマン=レオンと創立者トニ・ロベール=フルリー(英語版)の後押しによりフランス芸術家協会(英語版)の会員となった。・1906年までにはムーランはパリを離れてコロンブの郊外に移り、余生をマリー・デュフールという女性と過ごした。・ムーランの作品で唯一残っているのが、2004年に発見された油絵 「枝の主日」("Le jour des rameaux")で、現在コロンブ歴史博物館に展示されている。ということで、私の想像とは少し異なっていたようで、この作品を最後にマネと袂を分かったようですね。画家としてはサロンに数回入選するなど、現役時代はそこそこ成功していたようですが、現存しているのがたった一枚だけというあたり、この世界の厳しさを改めて知らされます。ジオット ~ 小鳥に説教をする聖フランチェスコ(S'sArt拾遺集) ラファエロ~草原の聖母 (S'sArt拾遺集)モネ 「印象~日の出」(S'sArt拾遺集)ゴヤ~「黒い絵」とボルドーのミルク売り娘(S’sArt拾遺集)フラ・アンジェリコとフィリッポ・リッピ(S's Art拾遺集)鉄道(サン・ラザール駅)〜マネ(S’sArt拾遺集)ラファエロ~ガリテア (S’sArt拾遺集)モディリアーニ ~ 黄色いセーターのジャンヌ・エビュテルヌ(S’Art拾遺集)「S 'Art」の記事はこちらのアーカイブにもあります。http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/
2016年12月08日
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フォト蔵のサーバートラブルが続いていて、まだ復旧しません。私のブログはフォト蔵が逝ってしまうとほとんどブログとしての体をなさなくなることを今回改めて思い知らされました。結構トラブル多いし、それでいて何かとりたてて秀でているわけでもないし、そろそろフォト蔵使うのも潮時ですかねぇ。さて、こちらはヴェリタスさんのRMシャンパーニュ福袋で購入したうちの一本。アンリ・ビリオは以前ウメムラさんなどで安く出ていたときに何本か飲んだ記憶があります。細かくやや大人めの気泡。黄色いフルーツやミネラル、オレンジの皮、キンモクセイなどのくっきりした香り。味わいもメリハリのあるもので、黄桃やパイナップルを思わせる果実味に柑橘っぽい酸とトーストフレーバーとが心地よくバランスされています。なんとなく以前飲んだ記憶で覚えていたよりずっとインパクトがあって印象に残る香味です。ただ、わかりやすい反面、杯を重ねるとやや飽きがきそうな気もしますが。このところNMものばかり飲んでいましたが、また久しぶりにRM銘柄にも目を向けてみようかと思わせる一本でした。★★★☆楽天でアンリビリオを検索
2016年12月07日
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ローマの下町、トラステヴェレ地区の語源は、「テヴェレ川の向こう」という意味で、地元ローマっ子が食べに行くというピッツェリアの名所でもあり、毎日曜の朝に開催される蚤の市でも有名だ。くすんだオレンジや明るい黄土色の建物が並ぶ、ちょっとひなびた街角は、庶民の町らしく、上を見上げると洗濯物が干されたりしている。観光都市ローマにあって、日常的な生活感を感じる場所でもある。街中にある「サンタマリア・イン・トラステヴェレ教会」は、紀元3世紀に法王カリストゥス1世によって創設された由緒ある教会だが、お高くとまったようなところはなくて、庶民の信仰に根ざしたような素朴な雰囲気が感じられるのがいい。私がここを訪れたときには、ちょうどミサが始まる時間だったようで、どこからともなくグレゴリオ聖歌が聞こえてきて、束の間の敬虔な気分を味わうことができた。ここまで足を伸ばしたら、「フォルネジーナ荘」も訪れてみたい。シエナ出身の銀行家、アゴスティーノ・キージが1508年に同郷の建築家バルダッサーレ・ペルッツィに依頼して建てたこの別荘は、ラファエロやその弟子たちが内部の装飾に関わったことで知られている。中でも、壁面に描かれた「ガリテア」は、ラファエロが創り出したもっとも美しい女性像のひとつ、とさえ言われているそうだ。ところがこのフォルネジーナ荘、いざ訪れようとすると、建物の形状が地味なせいか、あるいは色調が近隣の風景に溶け込んでいるせいか、思いのほか見つけにくい。現地のそばまでタクシーで行ったのに、役所の建物かなにかと間違えて通り過ぎてしまい、探し当てるまで界隈を一周した挙句、芝生の庭の中に入り込んで警備員に怒られたりもした。目当ての「ガリテア」は、1階の居室の壁に、他の壁画たちとともにさりげなく飾られていた。ものものしい展示を想像していた私は、「え、こんな場所に?」と、ちょっと拍子抜けしたのを覚えている。ガリテアとはローマ神話に登場するニンフ(妖精)のことだ。一つ目の巨人ポリュフェモスがガリテアに恋をしたが、彼女にはすでにアキスという美しい恋人がいた。幸せそうに寄り添う恋人たちに嫉妬した巨人は、大岩を投げつけてアキスを殺してしまう。すると岩の割れ目からは水が溢れ、アキスは川となったという。世紀末の画家ルドンの絵にも同じ題材のものがあるが、おどろおどろしい一つ目の怪物が登場する幻想的なルドンの作品に比べると、ラファエロのこの壁画は祝祭的な気分に満ちている。陽気な海のケンタウロスやキューピッドたちの祝福を受けて、貝の凱旋車をあやつるガリテアは表情豊かで、たしかに美しい。しかし「画家が作り出したもっとも美しい女性像」という評価は正直、ちょっと誉めすぎの気もする。ここに描かれたガラティアは、肉付きがよいが、ふくよかというよりは、筋肉質に描かれていて、どこかミケランジェロの影がつきまとうような気がしてならない。画家の描くこうした躍動的な人物像は、他にもヴァティカンの「ボルゴの火災」とか、最晩年の「キリストの変容」などにも見られるが、隆々とした筋肉をまとった肢体と画家独特の優美な表情との間に、なんともアンマッチな印象を受けてしまう。やはり私としては、一連の聖母像や、一糸乱れぬ遠近法による幾何学的な調和が画面に落ち着きをもたらしている「アテネの学堂」などが代表作と呼ばれるにふさわしいと思う。さて、このフォルネジーナ荘の仕事に取りかかっていたころ、ラファエロは近所に住むひとりの女性と恋に落ちた。その娘の名はマルゲリータ・ルーティ。近所の平凡なパン屋の娘であったことから通称「フォルナリーナ」(パン屋の娘の意)と呼ばれている。(ちなみにパン屋があった場所は、今は「ダ・ロモロ」というレストランになり、店先には記念のプレートが飾られているそうだ。)フォルナリーナをモデルにしたいわれる2枚の肖像画がある。一枚は、当時の貴族の結婚衣裳をまとった「ラ・ヴェラータ」(上写真)。もう一枚は裸体の彼女を描いた「ラ・フォルナリーナ」(下)。「ラ・ヴェラータ」は、フィレンツェのピッティ宮殿収蔵、「ラ・フォルナリーナ」は、ローマの国立絵画館(バルベリーニ宮殿)に飾られている。バルベリーニ宮殿はトラステヴェレからも容易に足をのばすことができるところにあるので、私はガリテアを鑑賞したその足で向かってみることにした。数多くのローマの文化遺産の中にあって、国立絵画館はそれほど旅行者に人気があるわけではないが、なかなかどうして、すばらしい絵が多くあるし、ラファエロ好きな私にとっては、この「ラ・フォルナリーナ」に出会うだけでも、行ってみる価値があった。聖母像すら連想させる、「ラ・ヴェラータ」のやわらかくも優雅な筆致に対して、「ラ・フォルナリーナ」の筆致はどちらかというと硬質、ややぎごちないポーズもあいまって、画面にはりつめたような雰囲気が漂っていた。裸体の左腕にはめられたリングには、「この女性は、ウルビーノのラファエロの妻」という署名が刻まれている。もう一作、フォルナリーナが登場する作品があるらしい。それは、ほかでもない、「アテネの学堂」である。この壮大な絵の右隅に、画家自身の自画像が描かれているのは有名な話だが、画面左端から四分の三ぐらいの位置に、そのラファエロと対になるかのようにこちらを向いて立っている女性こそがフォルナリーナであるといわれている。真偽のほどは定かでないが、なるほど、見比べてみると、たしかに「ラ・ヴェラータ」に通じる面影がある。ラファエロが37歳の若さで世を去ったとき、フォルナリーナは葬列に参加することすら許されなかった。そして翌日彼女は修道院の門を叩いたという。しかし彼女は、一方ではラファエロによって、キャンパスの中に永遠の生を得ることになり、儚げなロマンスの主人公として、後世まで語り継がれることになった。その肖像画をこうしてはるか東洋の一凡夫までもが鑑賞しに訪れる。これもまた、「ガリテア」の導きだろうか。ジオット ~ 小鳥に説教をする聖フランチェスコ(S'sArt拾遺集) ラファエロ~草原の聖母 (S'sArt拾遺集)モネ 「印象~日の出」(S'sArt拾遺集)ゴヤ~「黒い絵」とボルドーのミルク売り娘(S’sArt拾遺集)フラ・アンジェリコとフィリッポ・リッピ(S's Art拾遺集)鉄道(サン・ラザール駅)〜マネ(S’sArt拾遺集)ラファエロ~ガリテア (S’sArt拾遺集)モディリアーニ ~ 黄色いセーターのジャンヌ・エビュテルヌ(S’Art拾遺集)「S 'Art」の記事はこちらのアーカイブにもあります。http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/
2016年12月05日
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2016年12月01日
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