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さて、今回のジャン・ガローデです。06年のHCB。価格は2980円ということで、正直長年に亘ってそれほど大切に扱われるランクのワインではないでしょう。リリースされてからの約4年の年月をどのように過ごしてきたのかは推理に頼るしかありませんが、今回買ったボトルはメルマガの新入荷情報で見つけたものではなく、私が検索して探し当てたものです。ある程度の期間、ショップで売れ残っていたのは間違いないと思われます。ただ、それがリリース直後からなのか、もっと後年になってからなのかは判りません。また、仮に長期在庫だったとしても、店頭におかれていたのか、倉庫にでもしまわれていたのかも不明です。私はこのショップからよく購入していますし、決して信頼していないということはありませんが、このような長期滞留モノの場合、前のエントリーに書いたように、慢性的にジワジワと劣化が進んでゆくケースも想定されるわけで、特にこのボトルのような3Kを切るプライスのものだと、その点不安でした。ちなみに送られてきたボトルの梱包は、4本のうちなぜかボーヌ・クロデムーシュ1本だけが頑丈に緩衝材で包まれていて、他の3本(ポマール・ノワゾン×2とHCB)はほとんど素裸でラベルの周りに申し訳程度にプチプチを巻いただけというものでした。クロデムーシュだけ別の場所に保存されていたのかもしれませんね。まあとにかく開けてみましょう。コルクへのの染み出しは半分程度。色調はエッジを中心に熟成を感じるものです。香りは…。死んでますね。いわゆる馬小屋臭。本来の香りの上に不快なニュアンスがかぶさってしまったのではなく、いろいろな要素のハーモニーが崩れて本来の美しい香りが損なわれているという性質のものだと思います。飲んでみると、チャーミングな果実味が残っており、要素は少ないながらも、食事のお供にはまあ許せるかなというレベルです。ただ、フィニッシュにかけてザラッとしたエグ味が感じられるのがいただけません。このボトル単体で見れば、同じ3k弱を出すのなら、2~3日にわたって楽しめる09や10年のACブルを買ったほうがよかったと思ってしまいます。そういえば、以前「チョイ熟」ワインに凝っていたころも、この手の「機嫌を損ねた」ボトルが多かったんですよねぇ。もっともこのボトル、初日はイマイチでしたが、翌日になっても味わいが衰えていなかったことを思うと、それほど劣悪な環境で保存されていたものではなかったのだろうと想像できます。状態的には、△~▲というぐらいでしょうか。同じショップでジャンガローデを4本買いましたが、底辺のHCBでこのレベルであれば、構成要素のしっかりした村名や一級は、きっと楽しめるレベルをキープしてくれていると信じたいです。★☆
2013年01月31日
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2000年代中盤あたりのやや古いワインを購入するとき、その影響を無視できないのが、蔵を出てからの保管状態です。ショップでは、高価なワインや貴重なワインは奥に設置したセラーに保管しているケースをよくみかけます。しかし今回開けるような安価な銘柄は、たとえワイン専門店であっても、専用のセラーには置かれずに通常のスペースに陳列される場合がほとんどでしょう。そうなると問題になるのが、「通常の」展示スペースの環境と、そこに置かれていた期間です。よほど老朽化したショップでもない限り空調は効いているでしょうから、概ね日中は25~26度前後、もしくはそれ以下にキープされていることと思います。25~26度という温度はワインを保存するにはやや高すぎますが、ただちに劣化してしまうという温度ではありません。低温で熟成させたときに比して、香味の複雑さは劣るかもしれないけれども、高温により熟成が早まった分、美味しいと感じるケースもある、そんなレベルかと思います。ただしこれも、1~2年のスパンならともかく、5年も10年もとなるとまた違った話になってくると思います。もっとも問題となるのは夜間にエアコンを切っている場合です。(←そんなことはないと思いたいですが…)エリアにもよりますが、たとえば私の住んでいる都内であれば、夜間であっても夏場エアコンを切れば、室内は30度前後まで上昇しますし、冬は5度近くまで下がります。この温度変化の繰り返しはワインにとっては致命的です。黎明期のRWG誌の「ワインの保存」というコラムでこの手の実験をしました。エアコンを効かせたリビングに放置してあったワインは1年程度ならまぁ飲めましたが、2年経過したものは明らかに変質が見られました。実は以前、「チョイ熟」と称して、ショップで数年経過した(売れ残った)と思しき村名級程度のボトルを好んで買っていた時期がありました。マイブーム(古っ!)がつづかなかったのは、状態の芳しくないボトルに出くわすケースが少なくなかったからです。とはいえ、少し古いビンテージのボトルが必ずしもリリース直後からその店で在庫になっているものだとは限りません。むしろ直近になって併行モノなどで入荷したボトルのほうが多いでしょう。蔵出しで無い限り、それまでどういう環境に保存されていたのかという問題はつきまといますが、たとえば欧州からの品であれば、国内で保存されたボトルよりはリスクは小さいと想像できます。それに、店でも棚卸しをするでしょうから、そんなに長い間、売れ残りのボトルを陳列棚のスペースに残しておくのかということもあるでしょう。このあたりのことは、実際にショップで働いたことのない私にはよくわかりませんが…。…とかなんとか書いているうちに、長くなってしまったのでつづきます。
2013年01月30日
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最近めっきり金魚や熱帯魚ネタが少なくなってしまいました。正直、以前ほどの熱い?思い入れがないこともありますが、とりあえずこれといった大きな変化もないので記事にしにくいのです。水槽が居間に置かれていた前の家と違って、今の家では水槽はすべて階下の玄関脇にあります。そのため、日常的に鑑賞できるわけでないこと(特に冬場は寒いので外出時以外足が向かない)、餌を一日一回に留めているので、成長のペースが遅いことなども今ひとつモチベーションが上がらない理由だったりします。玄関の60センチ金魚水槽は目下5匹。朱文金×1、コメット×2、和金×2。和金は3年前の金魚掬いで採ってきたものと、昨年の金魚掬いの新入りとのコンビです。朱文金とコメットはいずれもチャームさんで購入したもの。真っ白のコメットが2010年5月、他の2匹は2011年11月に購入。不用意に新入りを入れたりすると、なぜか必ず先住金魚のどれかが☆になるので、最近は金魚が死んでも補充や入れ替えは最小限にしています。こちらはコケで汚くなってしまっている熱帯魚水槽。これでも水換えは一応二週に一回ペースを守っています。一時グッピーが爆殖していましたが、夏場に次々☆になってしまい、今は30匹ぐらいでしょうか。2世代目のメスたちが子を産んで、3世代目の稚魚もボチボチ大きくなってきました。ただ、全般に購入時に比べて、体型が小ぶりになり、色合いや模様も鮮明でなくなってきています。全般に衰退傾向なのは否めません。一方で我が家の環境が合ったのか、非常に安定しているのがカーディナルテトラたちです。20匹購入したうち、落ちたのはまだ一匹だけです。買った頃(2011年12月)に比べると体型も一回りからふた回り大きくなりました。昨夏に子供が学校からもらってきた3匹のメダカ。それが次々卵を産み、今では60~70匹ぐらいになっています。生育環境を考えると、本当は少し「間引き」をしなければならないんでしょうけどね。可哀想でなかなかできませぬ…。2台の小型水槽に入れて飼っていますが、ヒーターを入れていないので、今の時期はほとんど動かず餌も食べず、冬眠に近いような状態です。来年どうするか、処遇に悩むメダカたちです。
2013年01月29日
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ウメムラさんよりエティエンヌ・ソゼの08モンラッシェ千歳さんのシャトー・ド・サンコム垂直ジゴンダス6本セットみちのく福箱ルイ・ジャド 4本セットフィッチさんのドメーヌ・トレヴァロンプレミアム大平さんのルチアーノ・サンドローネおよそ1年使っていたヴェルリィ・デ・ラ・マルヌのグラスをふとした拍子にパリンと割ってしまったので、早速新しいものを注文しました。東急本店のF巻さんに薦められるままに買ってみたこのグラス、やや大ぶりなものの、とにかく軽くて薄い。ハンドメイドのため、ステムからボウルにかけての処理も綺麗です。それに香りをよく溜めてくれるので、今やリーデル・ヴィノムを差し置いて、我が家の定番グラスの地位を確たるものにしています。仮に破損しても、一客3K程度なので、ロブマイヤーほど精神的ダメージを受けませんしね。今回はWACさんで二客セットを注文しましたが、楽天では目下ここが一番安いようです。フランス・シャンパーニュ地方「マルヌ」でデザインされたハンドメイドグラスレーマン フィリッ...価格:5,439円(税込、送料別)↑一客3K切ってます。それにしてもこのグラス、ネットで検索しても、「ヴェルリィ・デ・ラ・マルヌ」「フィリップ・ジャムス」「レーマン」と店によって名称が統一されておらず、ややこしいです。レーマンというのは社名のようですが、ヴェリリィ・デ・ラ・マルヌが社名だと書いてある説明もあってよくわかりません。どちらかが社名でもう片方がブランド名なんでしょうか?ちなみに、フィリップ・ジャムスというのは、シャンパン・ソムリエ・オブ・ザ・イヤーに選ばれたソムリエの名で、彼とラ・マルヌ社が共同開発したシリーズ名とのことでした。シャンパーニュのメッカにあるグラスメーカーとあって、メインのラインはシャンパングラス。何種類ものアイテムがラインアップされてますね。このグラスは、「グランブラン」という名称ですが、メーカーとしては赤白兼用という位置づけのようです。私はもっぱらブル赤を飲むときに使っていますけどね。あまりに気に入ったので、「グランルージュ」や「シャンパーニュ」も買ってみましたが、残念ながらどちらも期待には答えてくれませんでした。今のところ同社で気にっているのはグランブランだけです。この点、なんだかんだと言っても、どのグラスを選んでもそこそこ満足させてくれるリーデルはさすがだと思います。以前白ワイン用グラスの検証に参加させてもらったことがありますが、ボウルの大きさや口のすぼまり具合、もっとも口径の大きい部分の位置など、微妙な違いによって香味の感じられ方がガラリと変わってくるのが新鮮な驚きでした。他にも5K以下で買える軽くて薄くて良いグラスを探したいところです。
2013年01月28日
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前回飲んで好印象だったジャン・ガローデ。ご当主は06年をもって引退してしまいましたが、幸いなことに今はなきこのドメーヌからリリースされた05、06ビンテージのボトルがネット上にはまだ結構残っています。今回はタカムラさんとワインホリックさんの2箇所から買い集めてみました。タカムラさんはAMZ。ワインホリックさんのボトルはラシーヌ。ポマール・ノワゾンの場合、値段はタカムラさんの方が一本あたり1000円ぐらい安いです。この1000円差が吉と出るか凶と出るか…。ポマール・ノワゾンの05年と06年は両ショップからそれぞれ1本ずつ買ってあります。実のところインポーターの違いによる品質の差についてはそれほど心配はしていません。というのも、前回飲んで感動したボトルはAMZさんのものだったので。ただ、05年や06年のボトルだと、ショップの店頭で数年間在庫になっていた可能性があり、その場合、管理状態がどうだったかに若干不安が残るんですよね。この価格帯のワインだと大仰なセラーに入っていたとは思えないし…。いずれにせよ、少し休ませたら、安価なボトルから順々に開けてみようとうと思います。まずはタカムラさんで買ったHCB。次にワインホリックさんのモンテリあたりでしょうね。★楽天でジャン・ガローデを検索。★★ジャン・ガロデと表記しているショップもあります。★
2013年01月24日
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「マルク・ロワって、一時すごく話題にのぼった作り手ね。」「うん、05年だったけ?が比較試飲でドニモルテやアルマンルソーに勝ったとか、キュベ・アレクサンドリーヌがミルランダージュ(結実不良)のブドウだけを使った世にも珍しいキュベだとか。インポーターの触れ込み文句が成功したんだろうね。おかげでアレクサンドリーヌは当時すべて抱き合わせ販売で、それでも瞬間蒸発だった。」「キュベ・アレクサンドリーヌは『毎年リリースできるわけでない』というふれこみだったけれども、結局その後10ビンテージにいたるまで、毎年リリースされているんじゃない?」「最近は抱き合わせでなく単体販売も見られるようになったけれども、価格は今でも高止まりだね。」「マルク・ロワの出している3銘柄って、どれも格付けは村名なのよね。そう考えると割高感があるなぁって私は思ってしまうけど…。」「キュベ・アレクサンドリーヌがそれなりの値段となるのはまあ仕方ないにしても、VVやクロ・プリウールが、いずれも村名なのに6〜8kといわれてしまうと、なかなか食指が動かないよね。」「まあでも、コート・ド・ニュイで特級を持たないつくり手って、どことなくマイナー感がつきまとうじゃない?そういう意味では、こういうマーケティングもありなのかもしれないわね。」「たしかに。実力を伴えばだけどね。さて、開けてみようか…。」「綺麗な色合い…。」「透明感があるね。といって決して薄いわけでもない。注ぎたての香りがすばらしいね。」「フローラルなニュアンス。でも、引っ込み思案ですぐ閉じこもってしまう。」「果実は赤と黒の中間ぐらいかな。それに紅茶やバラ。」「繊細な香りね。状態もいいのでしょうね。」「味わいはミディアムボディだな。強すぎず弱すぎずナチュラルな味わいで、それでいてきっちりとエキス分もあり、液体に集中力がある。」「香り同様エレガントな味わいね。かなりレベル高いと言っていいんじゃない?ジュブレっぽい力強さというベクトルではないけれども、ふだんあまりピノを飲まない人にも受けそうな。」「NOISYさんのHPを見たら、うまいことが書いてあったよ。『誰に似ているかと言えば、ジョセフ・ロティをやや凝縮させ、若干ムンムン系に 寄せた方向性・・・というのが判りやすいでしょうか。』だって。」「ああ、なるほど。言いえて妙ね。さすが原さん。」「値段を考えなければ、この味筋は君の好みに合うんじゃない?」「ええ。でも、4千円台とは言わないまでも、せめて5千円台前半で買いたいところね。ところでボトルはいつどこで買ったの?」「何年か前に尾張一宮河野酒店さんで数年前に購入した新春福袋(1万円)に入っていたんだよ。もう一本はRシュルグのVRだったかな。」「そういう福袋っていいわよね。ふだん自分から買わないような銘柄との新しい出会いのきっかけになる。私にもそんな殿方との出会いがないかしら?」「『福袋合コン』とか?売れ残り処分品の寄せ集めにならなきゃいいけど…。」★★★★★楽天でマルク・ロワを検索する★
2013年01月23日
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大雪の中をバースデーケーキを引き取りに行った話を前々回書きました。疲れ果てて帰宅して、夕食前から飲み始めたのがこのジャック・カシューのエシェゾーです。もちろん子どものVTの02年。リリース直後にどこかのショップで購入して、寺田に預けていたボトルです。ちなみに2本買ったうち、もう一本は目下行方不明。多分寺田倉庫の別のダンボールに入っていると思うのですが…。キャップシールを剥がすと、なんともゴージャスに噴いています。保存はきちんとしていたはずなので、おそらくこれはコルクの問題でしょう。ジャックカシューのコルクは今までも何度か緩くて噴いてしまったものに遭遇しています。果たしてコルクを抜いてみると、コルク側面は未だにヌルヌルとしていました。かろうじて密閉の役割は果たしてくれていたようですが、このコルクはいただけませんね。香りはその影響かもしれませんが、若干馬小屋系の香りになてしまっています。少し火を通した黒系の果実、焦臭、丁子、黒コショウ、ナツメグなど、素性のよさそうな香りの要素の中に、若干不快なニュアンスがまざっているのが残念でなりません。飲んでみると、やや強めの酸とそれを受け止めるリッチな果実味があり、全般にトーンの高い暖色系の味わい。充実した味わいである反面、やや単調で一本調子な感もあります。以前、ワイン会で飲んだ95年のエシェゾーが、同時に開けた2000年のルソーのクロドベーズを食ってしまうほどすばらしい香味だったことがありました。それ以来、ずっとジャックカシューのエシェゾーを買い続けてきたのですが、その後、「そこそこの」ものはあっても、めくるめくようなものには当たらずじまいです。まあ値段も安いし、そもそもルソーのベーズと比べることに無理があると言われてしまえばそれまでですが。私が過大評価しすぎていたのかもしれません。最近のVTでは、プライスも8kを切るか切らないかぐらいまで落ちてきてますが、結構他の愛好家のみなさんも同じような思いなのかもしれませんね。なお、ボトルの下の方になってくると、厩臭は目立たなくなり、黒系果実中心の心地よい香りになってきました。最後の一杯には澱が随分混じっていましたが、凝縮感も十分ですばらしい味わいでした。やはり噴いたことで、ボトル上面から不自然に酸化が進んだということもあるのかと思います。★★☆
2013年01月22日
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三連休最終日の14日月曜日。都心でも8センチの積雪を記録するなど、7年ぶりの大雪となりましたが、雪が降らなかったとしてもこの日は我が家にとっては特別な日でした。そう、上の子の11回目の誕生日だったのです。生まれ年に併せて買い込んだ2002年のブルゴーニュが今も私のセラーの中心を占めているのはブログやコラムで何度か書いてきたとおりです。窓の外を雪がしんしんと降りしきる中での誕生日はどうだったでしょうか?ロマンチック?それとも外に出られなくて退屈?いやいや、そんな生易しいものではありませんでした。この日、カミサンは子供のバースデーケーキを、三宿の「ラ・テール」という洋菓子屋に予約してありました。http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131705/13004810/この場所が問題だったのです。小洒落たレストランやカフェ、ショップなどが立ち並ぶ三宿界隈ですが、交通が不便なのがアキレス腱です。今回注文してあったラ・テールは我が家からは通常徒歩で12〜13分程度。ふだんなら軽く散歩やジョギングするような距離ですが、いかんせん、↓外はこんな感じです。池尻大橋の駅からならまだ少しは近い(それでも10分程度かかります)のですが、そもそも電車に乗るために三軒茶屋の駅まで歩かなければならず、結局遠回りになってしまいます。バスも同様。タクシーはこの雪の中、全くといってよいほど走っていません。でもって、こういう役割は、やはり父親である私に回ってきます。仕方がないので、これもウォーキングの延長だと思って、上から下まで着込んで重装備で出かけたのですが…。さっそく脚を取られてズルリとすべること数度、通りは「ワダチ」ができていて非常に歩きづらいということに気づきました。それで、順路を変更して緑道伝いに行くことにしました。↑夕刻だったので、ひと気もほとんどありません。雪国かココは?言いたくなるような景色のなか、ザクザクと積もった雪を一歩一歩踏みしめながら歩きました。長靴がなかったので、運動靴で出かけたら、あっという間に靴下の中まで染み込んできて、いやはや冷たいのなんの…。↑20分強かかって、ようやくラ・テールにつきました。ケーキは予約してあったのですぐに用意してもらえました。↑帰路、私に課せられた使命はホールのケーキを崩すことなくきれいな形で持って帰ることです。コケるのは論外として、ケーキが片側に寄ってしまうのも避けなければなりません。外は折悪しく、吹雪いてきました。ここ東京だよね~?そんなわけで、慎重を期して一歩一歩踏みしめるように歩いたので、帰りは30分近くかかりました。結局往復50分。帰宅時には上から下までビシャビシャのグチョグチョでしたが、ケーキを無傷で持ち帰ることができて、なんとか父親の威厳は保たれたのでした。ちなみに、翌日はひどい筋肉痛でした。↑カミサンのリクエストで通常のショートケーキ(これひとつで420円!)も買ったのですが、これが歩いているうちにズレてきそうで余計に気を使わされました。さて、誕生日に併せて開けたワインは…長くなったので次のエントリーにします。
2013年01月19日
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鎌倉、という地名にはどこか郷愁を誘う響きがありますね。初めて訪れたのは、小学校の「移動教室」でだったでしょうか。社会人になってからは十数年前に一度行きました。円覚寺や建長寺など仏閣を巡ったり、古い造りの平屋の家屋が立ち並ぶ街並みを散策したりしたものです。先日、路線図とにらめっこをしていて、自宅のある三軒茶屋からは意外にアクセスがよいことに気づきました。渋谷に出て、そこからは湘南新宿ラインで一本。1時間ぐらいかかるけれども、湘南新宿ラインなら750円払ってグリーン車に乗れば、まったくもって楽チンです。上の子の歴史の勉強になるし、そもそも子供二人は行ったことがないしということで、無謀にもこの三連休の日曜日に家族で繰り出したのでした。いやはや。参りましたよ。鶴岡八幡宮をナメていました。そういえばまだ1月だったんですよね。鎌倉駅から徒歩10分弱の参道は、最初から最後まで参拝客で埋め尽くされていました。例えてみるなら、ラッシュアワーの渋谷の地下乗り換え通路か、休日の原宿竹下通りか…。原宿といえば、通りから奥に一本入ったあたりに小洒落た店がいろいろあったりして、どことなくそれっぽい雰囲気も感じました。鎌倉の店も随分様変わりしましたね。いつぞやの台風で鶴岡八幡宮の大銀杏が折れてしまったという記事は読みましたが、本当にポッキリと折れてなくなっていました。今から700年近くも前に、このイチョウの下に隠れていた公暁に源実朝が暗殺されたんだよ、と子供に教えようと思っていたのですが。…というか、そもそも源実朝の名前も公暁も覚えていないって、もっと勉強しろよ>上の子。子供たちが境内の露店で買った「いちご飴」。りんごでもあんずでもなく、イチゴです。初めて見ました。体に悪そうなものが含まれていそうな毒々しいばかりの鮮烈な赤色ですが、子供達いわく「スゴく美味しい!」人の波に飲まれても、こんなことで機嫌を治してくれるうちはまだ御し易いです。鶴岡八幡宮のおみくじは正月でも平気で凶やら大凶やらが出るとのこと。私の友人N氏は2年続けて大凶を引いたそうですが、私の今年の運勢は「吉」でした。内容的にはあまり悪いことは書いてありませんでした。もっと国語の勉強をせよと書かれていました。ハハ。さて、鶴岡八幡宮にお参りしたあとは、ベタだけどやはり大仏は外せないでしょう、ということで、江ノ電に乗って鎌倉の大仏がある高徳院へ向かいました。ところが電車がまたうんざりするような激コミ状態で、すっかりへこたれてしまいましたが、なんとか夕刻前にたどり着きました。12月初旬に奈良の大仏、そして今回の鎌倉の大仏と、期せずしてわずか2ヶ月のあいだに両方の大仏を拝観できました。鎌倉の大仏を見たのはきっと中学か高校のとき以来だと思います。露座の大仏ということで、大通りの広場のようなところにあるとばかり思い込んでいましたが、私の記憶違いでした。周辺の環境は全く忘却の彼方でしたが、大仏の前の石段のところにみなで並んで記念撮影したことだけはすぐに思い出しました。このあと、露店で団子を買ったりして、道草しながら長谷寺に向かったのですが、タッチの差で拝観終了となってしまいました。結局半日かけて鶴岡八幡宮と大仏を見ただけでスゴスゴと帰ってきました。長谷寺とか円覚寺とかへも行きたかったんですけどね。今回の敗因は、1月の3連休、それも天気の良かった日曜日を選んでしまったこと、それに出発時間が12時と遅かったことですね。また落ち着いたところで、今度は行き当たりバッタリでなく、少しは事前にリサーチして、リベンジといきたいと思います。時間が許せば、湘南ワインセラーの花里さんのところにも顔を出したいですね。
2013年01月17日
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ジャン・ガローデは、ポマールの小規模な生産者でしたが、後継者がなく、2006年をもって引退しました。このボトルは買った事自体すっかり忘れて寺田で寝かせていたもの。先日数箱引き取った際にダンボールの中から「発掘」した一本です。一応寺田に預けているストックについては、在庫管理をしているのですが、中身をしょっちゅう入れ替えたりしていうちに、記録から漏れてしまうボトルがあったりするのですよね。このジャン・ガローデもそんな一本だったのだと思います。なんだか得した気分です(笑)というわけで、久しぶりに飲んだジャン・ガローデでしたが、これが想像以上にすばらしかったのです。グラスに注いでみると、色調は透明感があって、中程度のルビーというところでしょうか。軽く清澄していそうな色です。香りがすばらしい。リキュール的な赤い果実、しおれたバラ、ファンデーション、スパイス。もっと獣っぽい香りを想像していましたが、全く予想を裏切るものでした。味わいもエレガントで、タンニンは丸く、ナチュラルにバランスがとれています。凝縮感やスケール感はそれほどでもないけれども、綺麗に伸びる酸と気張ったところのない自然な酒躯、それに十分旨味の乗った果実のエキス。やや出所不明的な面はありますが、実にチャーミングでイイワインです。といいますか、私の好みのツボにピッタリとはまりました。ショパン・グロフィエ、ジャッキー・トルショー、ルネ・アンジェルなど、引退直前か引退後に初めてその良さを知って、もう少し早く出会えていればと悔しい思いをした作り手がいますが、このジャン・ガローデもそんな一人になりそうです。不幸中の幸いは、まだ市場に結構タマがあること。単価もそれほど高くなかったので、性懲りもなく7本も追加注文してしまいました。(^^;★★★★☆★楽天でジャン・ガローデを検索。★★ジャン・ガロデと表記しているショップもあります。★
2013年01月15日
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平均樹齢40歳の古木ピノ・ノワール100%!収穫量は、あのシャトーマルゴーより少ない凝縮ブドウ!「 フィクサンで最も優れた造り手 」と言われる、超良心的価格の秀逸蔵!有名誌評価『アシェット』をはじめ、『ゴーミヨ』『ヴァン・ド・フランス』『ヴァン・ド・ソムリエ』などから高評価を獲得大評論家ロバート・パーカー氏からも絶賛されております。評論家好みの「樽甘・チョコ風味・色は濃い赤紫」のスタイルがもてはやされる近年。頑固一徹に、果実の凝縮したエレガントなワインを作り続けています。その比類のないエレガントなエッセンスをしっかりとワインに抽出していることを、一口飲めば実感できます!…ということですが、ヴェリタスさんで単体で売られているプライスは1500円という低価格路線。前回購入したACブル福袋にはこのような千円台のピノが3本含まれていました。早速グラスに注いでみると、思いのほか淡い色調。透明感のあるガーネットで、全般にオレンジ色がかかっており、09年でありながらなんとなく熟成を感じる色合いです。香りはオーソドックスな好ましいピノ香。新鮮な赤系果実や紅茶、ハーブ、オレンジの皮、それにスパイス香も感じられ、ACブルとしては十分な複雑さがあります。口に含むと、まず酸味のアタックがあり、そのあと紅茶やオレンジピールを思わせる果実味が来ます。ただし、口中でのの広がりは今ひとつで、後半になると乾いたやや粗いタンニンが目立つようになります。このタンニンは少しばかり残念。一方で好ましいのは、樽の要素が全く感じられず、薄い中にもしっかりとエキス分があること。これでもう少しタンニンの質が高くて酒質にうるおいがあれば、ポンソあたりに通じるような、そんな味筋です。ヴェリタスさんのお値段は、前述のとおり1500円ということで、この値段としては十二分なことはいうまでもありませんが、上位銘柄が果たして上記のようなウイークポイントを克服できているかどうか…。次回は村名FIXINなども飲んでみたいと思わせる作りでした。★★★
2013年01月14日
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さて、長々と書いてきた工場実習の思い出もいよいよ終わりに近づきました。 当初3ヶ月の予定だった実習期間が円高を理由に突然延長されることになり、見知らぬ鈴鹿の地で、昼は2交代制の工員生活、夜は黴臭い独身寮の6畳部屋に2人で寝起きする生活を9ヶ月にわたって続けてきました。終わり間際は、さぞ終了に向けてのカウントダウンで盛り上がるかと思いきや、実際はそうでもなくて、むしろ拍子抜けするくらいあっけなく、実習は終了しました。というのも、ひとつには終了の一月前には、翌4月からの正規配属先が発表になっていて、みなの関心が一気にそちらに移ってしまったこと、もうひとつは、この頃には「住めば都」とまでは言えないものの、鈴鹿の地にも工員生活にもそれなりに慣れて、生活を楽しむゆとりができていたということがあります。また、終了間際になると、ラインの仕事のほうも次の人に交代するための引継ぎ期間に入ります。作業を教える立場になるので、友人たちいわく「周りの人に申し訳ないほど」仕事は楽になったそうです。なので、多くの実習生の仕事は、たとえばマラソンのゴール間際のように、あと百メートル、十メートルと終わりに向けて全身全霊を打ち込むというのではなく、半ば惰性で流しながら終了したという様子でした。ところが、私はといえば、楽しみにしていた引継ぎ期間は最後まで設けられることなく、最終日までずっとドアストライカーの調整をやり続けました。私の後に入る人は、以前この工程をやっていたことがあるので、新たに教える必要はないとのいうのが表向きの理由でした。当時、実習生や期間工など長期間働いた人の引継ぎには、ある意味「長いあいだご苦労さん。」的な慰労・温情の意味合いも込められていました。それが全く設けられなかったというのは、要は班長による「いやがらせ」だったわけです。このころには、私と班長との関係は、ほとんど最悪に近いものになっていました。名古屋で事故ったり、痔で休んだりと、何かと迷惑をかける実習生だったのは確かですが、決定的に関係を悪くしたたのは、例の工程変更のときでした。実習期間が延長になり、ローテーションで仕事を変えてくれると聞かされて、楽しみにしていた私でしたが、新たにあてがわれた工程は、工員たちが敬遠する、班の中でももっともキツイ工程でした。そのときの私は、露骨に不満をあらわにして班長に抗議しました。最初は私の話に耳を傾けていた班長でしたが、私がしつこく文句を言うのに対して、だんだんとボルテージが上がってきました。「今まで○○クンがずっと普通にやってきた仕事やないか!なんでオマエが文句を言うんだ。」「だいたい前にオマエが書いた実習の感想文、あれは何や。」班長は口をとがらせて、かつて、本社の人事からの宿題で提出した工場実習の感想文の話を持ち出しました。「隣の班の○○クンの感想文は、『最初はキツかったけれども、だんだんと工程にもなれてうまく仕事をこなせるようになった』という内容だったが、おまえのは反対だったやんか。」「何が言いたいんだか、ぜんぜんわからんかったわ。」たしかに私の書いた感想文は、「ラインの仕事には、肉体的に大いに負担を強いるものがある。担当となった仕事がキツイときはキツイと申告して、肉体的な苦痛を減らして合理的に作業をできるような工程の見直しを考えるべきだ」というようなものでした。この中の「キツければ、我慢せずにキツいと申告すべきだ」というのが相当彼の癇に障っていたようなのです。私が言いたかったのは、体育会的な根性論で足腰を痛めながらツライ作業を我慢してやるのは決して美徳ではない。何ヶ月か我慢してこなせるようになっても、ローテーションで次に回ってきた人間が同じ苦労をすることになる。そうした工程については優先的に作業工程の改善やロボットの導入などを考えるべきだということでした。しかし、拙い私の文章力では言葉不足だったのかもしれません。「体育会的根性論」でそれまでやってきた班長にはまるで見当はずれな感想ととられたようでした。この時、私はやっと合点がいきましたよ。ローテで露骨にキツイ仕事にさせられたきっかけは、この「感想文」だったんだな、と…。まあ今この時点で振り返ると、工場実習時に限らず、若い頃の私は、上司からすれば相当扱いずらく面倒な部下だっただろうなあと思います。自分自身が管理職と呼ばれる立場になり、部下を面倒みるようになって初めて、ああ、あのとき上司は私に対してこういう気持ちで接していたのかと、染み染み感じるものはありますね。サラリーマン生活を振り返って、反省すべき点は他にもいろいろありますが、その話はまたいずれ。実習の話はあと一回ぐらい続きます。工場実習の思い出。工場実習の思い出〜その2 工場実習の思い出。~その3 工場実習の思い出~その4 工場実習の思い出~その5(実習期間が9ヶ月に延長) 工場実習の思い出~その6(亀山市でヤクザに監禁される) 工場実習の思い出~その7(亀山でヤクザに監禁されてその後)工場実習の思い出~その8(名古屋でヤクザの車に追突) 工場実習の思い出~その9(続・名古屋でヤクザの車に追突) 工場実習の思い出~その10(名古屋でヤクザの車に追突その後) 工場実習の思い出~その11(痔で歩けなくなる) 工場実習の思い出〜その12(痔で動けなくなってその後)工場実習の思い出~その13(駅伝の練習ってマジですか??) 工場実習の思い出~その14(駅伝ってマジ?~その後) 工場実習の思い出~その15(ジョブローテーションでさらにキツイ仕事に…) 工場実習の思い出~その16(ジョブローテーションでキツイ仕事に…)工場実習の思い出~その17(ラインの同僚のこと) 工場実習の思い出その18(休日の過ごし方) 工場実習の思い出~その19(友人とそのフィアンセの話) 工場実習の思い出~その20(もうひとりの友人のこと。) 工場実習の思い出〜その21(実習終了間近なれど…)工場実習の思い出~その22(実習終了)
2013年01月12日
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1994年まではACジュヴレ・シャンベルタンを名乗る事が出来たが、法改正によりACブルゴーニュになったというキュベです。そういうこともあってか、ACブルといいながらも、早開けするとやたら無愛想なこともある銘柄という印象があります。しかし、このボトルについては、07年ということで適度にやわらかくなっていてイイ感じでした。赤い果実やカシス、オレンジの皮、紅茶、スパイスなど、ほんのり熟成の入った心地よい香りはいかにもオーソドックスなブルらしいもの。味わいは07年ということで薄いかと思いきや、エキス分も充実していて、必要にして十分な凝縮感。なんといってもACブルのレベルを超えた複雑さがあるのがいいです。これで2K台半ばならお買い得ではないでしょうか。私もさっそく1本追加購入しました。他のビンテージも試してみたいですね。ただ、ひとつだけ懸念があるとすれば、ボトルの底のほうで獣臭が目立ち始めたことです。ひょっとしてボトル差ロット差で馬小屋系ボトルにあたる可能性があるかもしれませんね。★★★★
2013年01月11日
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1月5日に飲んだワインです。写真を撮る前にカミサンにボトルを捨てられてしまいましたので、フィッチさんのを借用してます。正月休みは終わってしまいましたが、まだ松の内だし少し面白そうな銘柄を開けてみようと、セラーを漁ってこのボトルを見つけました。ラフォンの赤といえば、ヴォルネイ・サントノが有名ですが、他にもクロ・デ・シェーヌやシャンパン、単なるヴォルネイ、それにこのモンテリなどもリリースされています。抜栓すると、コルクは下の方しか染み込んでおらず、なかなか良好な状態。期待してグラスに注いでみると…。色調が濃い!黒々としたルビーでエッジはまだ紫っぽいニュアンス。オレンジは見えません。香りはどうでしょうか。う~む、と思わず唸ってしまいました。クサイです。いわゆる馬小屋的な臭い。なんらかの菌の影響でしょうか。香りが死んでしまっています。残念。気を取り直して飲んでみると、05年らしいマッシブな体躯があってアルコール感を強めに感じます。酸は豊かですが、ジリジリとした感じでもうひとつ伸びに欠け、タンニンは豊富。キメ細かいので飲みづらさはありません。杓子定規な感じの、なんとも無骨なワインですが、きちんと真面目に作られているという印象は受けます。Burghound.comの飲みごろ予想は2012+となっていました。たしかに今飲んで早すぎるということはなさそうですが、もう少し寝かせたほうが柔らかくなるかもしれません。いくら寝かせても香りがこれではなぁ、というのはありますが。★★☆
2013年01月10日
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年またぎに飲んだルイラトゥールを別勘定とすれば、このデュガピの村名VVが2013年初の自宅ワインです。村名とはいえデュガピのこと。07年はまだ早いかなと思い、Burghound.comで調べてみると、飲み頃は2014+とあります。それで、通常飲み残し用に使っている小瓶を使って、いったんデキャンティングしてから注いでみました。これがよかったのかどうかはわかりませんが、はたしてラ・マルヌのグラスに注がれた液体は、最初から外向的で華やかな芳香を放っていました。黒系果実のコンポート、八角、丁子、ナツメグ、肥沃な黒土や腐葉土、口に含むと、高めの酸のアタックのあと、旨みの乗った果実味が、まるで波が寄せるように広がります。タンニンは豊富ですが、攻撃的な要素は皆無。これはイイですね。ボトルの状態もいいです。今まで飲んできたデュガピって、ドロンと濃くて、香りに獣臭ばかりが特徴的に感じられるものが多かったのですが、このボトルは、香りもクリーンでテクスチャーの毛羽立ちがなく、味わいに立体感があり、ミネラル感が残っていました。コルクは最下部以外ほとんど染みてきていませんでした。単なる村名ワインとはいえ、デュガピという生産者自体を見直すような目からウロコの一本でした。ちなみに、購入経路はリカワさんのオークションで、輸入元はラックでした。★★★★☆
2013年01月09日
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Adobeが『Photoshop CS2』や『Illustrator CS2』などを無償提供? Adobeは否定 - ガジェット通信http://getnews.jp/archives/282593私が使っているAdobe製品はPhotoshopエレメントとDreamWeaver。エレメントは比較的新しいものですが、DreamWeaverは、10年以上前のバージョン3.0という化石のような代物です。今となっては、本館「S'sWine」アーカイブを年に数回更新するためにだけしか使わないので、数万円もかけてバージョンアップする気になれないのです。今回の無償提供?アプリ、バージョンは古いとはいえ、3.0よりはずっとマシ(ちなみにDreamweaver8.0)です。いやあアドビさん、太っ腹なお年玉をありがとうと、さっそくダウンロードして使おうと思ったのですが…。なんとなく後ろめたい気がして、インストールはしませんでした。2ちゃんねるやツイッターでも一時祭りになっていましたが、そうこうするうちに、ダウンロードページに以下のような注意書きが追記されました。http://helpx.adobe.com/jp/x-productkb/policy-pricing/cq12200137.html>弊社が不特定多数の皆様に対して無償でソフトウェアを提供することが目的ではございません。>本措置は既存の正規ライセンスを所有されているお客様の利便性を損なわないための顧客支援の一環の措置であり、>正規ライセンスを所有されていないお客様のご利用はライセンス違反となり得る旨、ご理解の上ご利用いただけますようお願い申し上げます。う~ん、やっぱり大盤振る舞いではなかったと。公式コメントも出ましたね。「無償でライセンス提供していない」--アドビ、CS2ダウンロード騒動に正式コメントhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130108-35026609-cnetj-sci要は、CS2の正規版を使っているユーザーが再インストールするときの認証用のアクティベーションサーバーの稼動をやめた。で、その措置を簡略化したところ、非正規ユーザーまでもがダウンロードして使えるようになってしまった。それがかん違い、もしくは拡大解釈されて「無償化」というニュースが駆け巡った、ということになったというわけですね。ツイッターで、どなたかがうまいことを言っていました。たとえてみれば、「野菜の無料販売所」のようなものだと。言い得て妙。Adobeが不正利用者を現実に追いきれるかどうかは別として、非正規ユーザーの利用はあくまでクロということですね。私もバージョン古くてよいからDreamWeaver使えればと期待しましたが、世の中そんなにうまい話はありませんよね。と思ったら、そもそもCS2のCreative Suiteには、DreamWeaverは入っていないのだそうです。すっかり踊らされましたよ>私。
2013年01月08日
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以下の2本、自前の写真はありませんが、ある会食で飲んだワインです。09のグリヴォーと06のデュクリュボーカイユというと、自分から積極的に買うことはないかもしれませんが、飲んでみるとどちらもさすが一流と思わせるものでした。■ムルソー・クロ・デ・ペリエール09(アルベール・グリヴォー)濃いめのイエローの色調、黄桃やパイナッル、ミネラル、キンモクセイ、シナモン、バニラなどの華やかな香り。味わいは肉付きがよく、フィニッシュに蜜のような甘味を伴います。酸は丸くしなやか。バランス良いです。シリアスな味わいではありませんが、享楽的で近づきやすいシャルドネ。意外に早くから飲めますね。まるやまさんから写真拝借。10K以下とCPも悪くないです。■Ch.デュクリュボーカイユ06まあ2006年ということで、まだ早いだろうなとは思っていましたが、飲んでみると結構今でも飲めます。ブラックベリーやブラックチェリー、スパイス、オークなどのまだ初期的な香り。味わいはタンニンが優勢ながらもきめ細かく質感があるので、飲みにくいということはありません。空気に触れさせながらゆっくり飲んでやると、だんだんとバランスが向上してきて、メドック2級にふさわしい目の詰まった緻密な味わいを見せてくれます。さすがデュクリュボーカイユと言いたくなるような香味でした。Winenetさんから写真拝借。いいお値段ですね。ちなみにふだんから会食でこんなワインを飲むことは滅多にありませんので、念のため。
2013年01月07日
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寒い日が続きますね。私はふだんユニクロの「ウルトラライトダウン」を部屋着代わりに着ています。この商品、薄さと軽さが売り物である反面、真冬に外で着用するには耐寒性能面でどうかという気がします。しかし、部屋着として着るのであれば、まさに最強です。とにかく軽くて薄くて暖かい。正月明けの今は店頭では4K以下で売られています。お試しあれ。さて、今年の年越しワイン。昨年のうきうきさん福袋に入ってきたものです。なかなか自分では買おうと思わない銘柄ですが、ルイ・ラトゥールとはいえ、くさっても単名シャンベルタン。年越しにふさわしいワインということで、満を持して大晦日に開けてみたのですが…。全般に淡めのガーネットでややレンガっぽいニュアンスが見えます。香りはおとなしめで、時間とともに煮詰めた赤系の果実やイチゴゼリーミネラル、紅茶、枯葉などの香りがうっすらと感じられる程度。味わいはクリーンな印象こそあるものの、果実味がジャミーでフレッシュさに欠け、アルコールがやや浮いたようなところもあります。香味とも総じてインパクトに欠けるもので、二日目の04パリゾに完全に力負けしていました。翌元旦の夜は、実家で夕食を済ませたので、帰宅後にツマミとともに飲みました。初日に比べて、大幅に衰えてはなかったものの、これが実力だとするには悲しい味わいでした。生気のない、煮詰めたような果実香とジャミーな味わいからすると、流通段階で熱を浴びた可能性もありそうです。LLの赤は難しいですね。セラーに02年のRSVがあるので、近々ワイン会に持参してみようと思います。★★★
2013年01月05日
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仕事用の携帯がスマホ(NECのMEDIAS )になって、個人持ちのiPhone5と併せてスマホ2枚持ちになりました。慣れていることもあって、使い勝手はアイフォンの方が圧倒的に良いと感じるのですが、メディアスでも一通り同じことはできるし、逆に筐体の薄さと画面の大きさは一枚上手。おかげでこのところアイフィンの使用頻度が減ってきています。あと、両機ともテザリングできるのは思いのほか便利です。ノートPCを持ち歩いていても、よほど電波状況の悪いところでない限り、大抵どちらかは良好な状態でつながるので…。昨年の正月は、「フレンチおせち」にトライした我が家ですが、今年はトラディショナルな和風おせちにしました。近所の魚屋特製のもので、値段は20K以下。でもって、このおせち大いアタリでした。おせちってこんなに美味しかったっけと改めて思いました。まあ私がだんだん年をとってきたこともあるのでしょうけど。来年も同じところで注文しようと思います。二度も絶体絶命のピンチを乗り越えたUE製「奇跡のイヤフォン」。一度目はワイン会のときに紛失しました。ベロベロに酔っていたので、どこでなくしたか見当もつきませんでした。いったんは諦めたものの、「ひょっとして…」と会場となった広尾のアニュさんに電話をしたところ、「お預かりしてますよ。」とのなんとも嬉しいお返事。早速手土産を持って引き取りに行きました。こう見えてもグランクリュ1本分ぐらいの値段ですからね。なくしたらシャレにならない。アニュさんが贔屓になったのは言うまでもありません。…と思ったら、先日、今度はジーンズのポケットに入れたまま、カミサンが誤って洗濯してしまいました。さすがにもうダメだろうと観念したのですが、翌日、ダメもとでアイフォンに繋いでみると、ちゃんと聞こえるじゃないですか!大げさでなく、感動しました(笑)。しかも、心なしか洗濯前より音がよくなったような…。スピーカー部分にこびりついていた耳垢や埃がとれたんじゃない?とはカミサンの弁。案外正解かもしれません。って、洗濯するときにはポケットチェックしてくれよな。…入れっぱなしだった私が悪いと言われれば返す言葉もありませんが。
2013年01月04日
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我が家でグランクリュ、もしくはそれに準ずるようなワインを開ける機会は、実はほとんどありません。二人の子供の誕生日、私の誕生日、結婚記念日。ええと、それにGW、クリスマス、年末年始ぐらいでしょうか。これらの日でも特級を開けるとは限らないので、年間自宅で飲むグラン・クリュというのは、本数にするとせいぜい6~7本というところでしょう。ちなみに、直近のシャルムシャンベルタン(アルロー)は、クリスマスということで開けたものです。さて、年末30日は一日中雨でした。とくに出かけることもなく、家でダラダラと過ごしていたので、自然と早くからワインを飲み始めることに。おそらく年内ラストか、ラストから2番目のワインになるでしょうから、少しはよいワインを開けようということで、白羽の矢があたったのは、私の好きなシャルロパン・パリゾの04クロヴジョです。黒い果実のコンポート、カラメル、焦げ臭、ミネラル、それにこのVTらしい、ミントっぽいニュアンスがあります。飲んでみると、酸がしっかりしていて、ピンと張ったようなイメージは健在。果実味は柔らかく、旨みがたっぷり乗っていて、かなり熟成が進んできていることを伺わせます。弱い年のパリゾは樽の要素が突出してしまうことがままありますが、このボトルはさすがグランクリュだけあって、高い次元でバランスを保っていました。状態もよく、ほとんど非のつけ所のない内容でした。パリゾの特級は、ハズレが少ないこともあり、もっぱらワイン会で活躍してもらっています。特に02VTにはずいぶんお世話になりました。我が家のセラーに残っているのは、02年のクロサンドニとシャルムシャンベルタンが一本ずつ、05年のクロヴジョが2本、09年のマジシャンベルタンが2本。熟成のペースはわりと早めなので、残りの02年はそろそろ飲んでしまってもいいかもしれません。10VTも1~2本買おうと思っています。翌日:バキュバンを軽くしただけでしたが、香りが全開になりました。しおれたバラや香水のような芳香がグラスの中に広がり、味わいも透明感を増しました。年末を飾るにふさわしいワイン。値段次第ですが、見つけたら再購入もアリかなと思いました。★★★★☆★楽天でパリゾを検索。★
2013年01月03日
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29日に友人宅のワイン会に招かれたときのボトルです。ドゥラモット・ブランドブラン99コクがあって充実感のある、よくできたブランドブラン。今までNVものしか飲む機会がありませんでしたが、ビンテージものはさすがにひと回り上を行きますね。6K前後でこれなら、CP的にも悪くないかと。★楽天でドゥラモットを検索。★ピュリニーモンラッシェ・クラヴァイヨン02(ルフレーブ)黄桃やパイナップル系の果実にモカ系フレーバー。各要素充実していてバランスよいのですが、少しばかりコルクの影響があったのが残念。シャサーニュモンラッシェ・ブードリオット99(ラモネ)最初寡黙。時間とともに白桃や洋梨などの果実や白い花、シナモン。思ったほど熟成感感じられず、やや消化不良かな。私の持参品。エシェゾー08(グロフレール)まだ早いのを承知でリクエストしてしましたが、案の定、今でも十分美味しく飲めます。赤系の果実、スパイス、紅茶、オーク。凝縮感はほどほどながら、ナチュラルなバランスと綺麗な酸があり、ブル好きにはたまらない香味。グロフレ、好きな作り手です。★楽天でグロフレールを検索★Ch.パルメ99平野弥さんボトル。まだ若々しい。緻密なタンニンとなめらかな黒系果実をしなやなか酸が支える。ボルドーらしい力強さの中にもサラリとした質感も併せ持っている。★楽天でCh.パルメを検索★ご主人の料理の数々も素晴らしく、可愛らしい双子のお子さんたちとも遊んだりして、結局、昼の2時から結局夜の10時半近くまで居座ってしまいました。慌ただしい年末の合間の宝石のような大変素晴らしいひとときでした。
2013年01月02日
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