全23件 (23件中 1-23件目)
1
さて、そんなわけで、2020年度に入ってからは、1月のTOEICで英語の免除を取得、それ以降、夏場までは、前年のESDICの2次講座の復習をした程度で、大きな進展なく過ごしました。夏になって、コロナが多少落ち着いたところで、地元にある格安英会話スクール「ワンコイングリッシュ」というところに通ってみることにしました。ミニマム月500円(1時間/グループレッスン)から英会話学習ができるというのがウリのスクールで、私はプライベートレッスンを選択しましたが、それでも費用は月1万円台と格安でした。安さの理由のひとつは、講師の多くがノンネイティブということでしょう。三軒茶屋校の講師はジャマイカ人とフィリピン人、それにベトナム人でした。振替も含めて4人ほどの講師にレッスンを受けましたが、正直、講師の当たりはずれは相当ありました。残念ながら、私が良い印象を受けた講師とはプライベートレッスンのスケジュールがなかなか合わず、結局ベトナム人の講師メインとなりました。ところがこのベトナム人女性、二次試験の質疑応答に向けて、とにかく会話の場数を踏みたいこちらの希望をあまり理解してくれず、プレゼンの論旨など、英会話以外の部分でマウントをとろうとするので、だんだんとストレスが募るようになりました。そんなこんなで、ワンコイングリッシュは、結局11月まで通ったところで辞めてしまいました。一方で、9月からは、前年同様ESDICの2次講座を受講しました。コロナ禍の影響で、前年と異なり、全面的にZOOMを使ったオンライン授業に様変わりしていました。私は土曜の夕刻にプレゼン(2時間)、日曜の昼に英作文(2時間)のクラスを選択しました。たいていの生徒は、プレゼンと英作文を同じ日に続けて受講するので、私のような受講の仕方をした生徒は少数派だったと思います。プレゼンはネイティブの講師、英作文は日本人の講師(永岡先生)が担当しますが、ネイティブの講師に関しては、あえて前年と異なる関西校の講師陣(Brent講師&小野講師)につくことにしました。前年の講師が、当日までに2分間のきちんとした原稿を作ってくることに重きを置いていた(当日はある意味、それを読むだけでよかった)のに対して、関西校の講師は、上手くしゃべれなくてもよいから、とにかくまず、原稿を見ずに話しましょう、というスタイルでした。どちらがよいかは人それぞれかと思いますが、会話力に劣る私は、2年目のレッスンで非常に鍛えられました。なので、2年続けて受講して本当によかったと思っています。オンライン授業になったメリット・デメリットとしては、*メリット・なんといっても通学の時間を省ける。 (土日通学していたら、週末が2日とも潰れるところでした。)・遠方からでも参加できる (実際、レッスンは地方在住の方が非常に多かったようです。)*デメリット・生徒同士のコミュニケーションがほぼ皆無。・自宅の通信環境などによって通信トラブル等が起こりえる (私の場合はありませんでしたが。)といったところでしょうか。2年目のクラスで驚かされたのは、全体の受講生のレベルの高さでした。こんなご時世に、全国津々浦々からオンラインで申し込んでくるぐらいですから、それなりに意識の高い人たちが多かったのでしょう、明らかに前年のクラスよりレベルが高いと感じました。2年目とあって前年より格段に要領がわかっているはずの私でしたが、それでもクラスではせいぜい中位ぐらいでした。最近、あらためてESDICさんのサイトを覗いたら、昨年秋期2次講座の受講生の合格率は93%だったそうです。一緒に受講した人たちはほとんど合格したということで、妙に納得しました。 全国通訳案内士試験2次対策<英語2次セミナー> 通訳案内士の受験のためにスクールに通う必要があるかということについては、人それぞれだと思います。日常的にネイティブと接する機会があってプレゼンや会話の能力に不安のない人は、ネット上に公開されているハロー通訳アカデミーさんの無料教材などを使って独習するだけでも十分かもしれません。現状、通訳ガイドの資格を取得しても稼ぐのは難しいことから、コストパフォーマンスを重視する人は、スクールに通うことに抵抗を感じるかもしれません。ただ、やはり「近道」であることはたしかです。プレゼン問題などは、まさにドンピシャの問題が出題されましたし、通訳実務に関する受け答えなど、受験に即したノウハウをいろいろと学べるからです。私の場合は、圧倒的にネイティブとの会話の機会が不足していたことに加えて、資格云々以前にカルチャースクール的な意味合いで学ぶ楽しさもあったので、通って本当によかったと思っています。できることなら、同じクラスだった方々とどこかでまた会いたいんですけどね。コロナが流行する前は、毎年、合格祝いの謝恩パーティが開催されていたようですが、その機会がなくなってしまったのが残念でなりません。#この受験記も長くなりましたが、あと1回か2回で終了します。「全国通訳案内士」受験記~その1(受験のきっかけ)「全国通訳案内士」受験記~その2(1次試験)「全国通訳案内士」受験記〜その3(1次試験参考書など)「全国通訳案内士」受験記〜その4(ハロー通訳アカデミーとESDIC)「全国通訳案内士」受験記~その5(二次試験に向けて)「全国通訳案内士」受験記~その6(二次試験用教本・参考書)「全国通訳案内士」受験記〜その7(2次試験直前セミナー)「全国通訳案内士」受験記~その8(2019年度2次試験→不合格)「全国通訳案内士」受験記~その9(翌年受験の準備とコロナ)「全国通訳案内士」受験記~その10(ESDIC2次ZOOM講座)「全国通訳案内士」受験記~その11最終回(2020年度2次試験)
2021年04月28日
コメント(0)
歯抜けになりましたが、表題のとおり最終回の原稿です。文中に「期間中に二児の親になった」と書いていますが、今やその子どもたちは、大学生と高校生。なんともうすぐワインを飲める年齢です!しかしながら、子どもと飲み交わせるようになるころには、親の私のほうがあまり飲めなくなってしまっているのだから皮肉なものです。(笑)********************創刊号より11回続いた当連載もついに最終回である。検証の開始から数えて足掛け3年、実験に用いたワインは、ボルドー、ブルゴーニュあわせて合計2ケース。2002年8月に創刊号が発売された時点では、ようやく寝返りがうてるようになったばかりだった子供が、いつしか幼稚園児となり、さらには次男も生まれ、私も気がつけば二児の親である。そう考えると3年というのは短いようで長いものだなあと改めて思う。ワインにとっての3年という歳月も同様である。何十年も熟成しつづけるワインは、世に流通している多くのワインたちの数からすればごくレアケースで、多くのワインは3年も手元に置いておけば、その風味も異なったものになる。まして、それがセラーのない環境であれば‥。もともと、「セラーのない環境でワインを1~2年程度、もしくはひと夏程度保存するにはどのような保存方法がよいのか?」「従来から言われてきた『北向きの押入れに保存』は正しいのか」といった疑問を出発点にした当連載であったが、これらのテーマについては、前号まででおおよその結論は導き出せた。ということで、以下、簡単に今までの号の内容を振り返ってみたい。<創刊号>問題提起、検証の全体計画とスケジュール紹介。 <2号>冷蔵庫とエアコンのない常温下でひと夏保存したボトルの検証。→冷蔵庫に保存したものは野菜室、通常室ともセラー保存にほとんど遜色のないレベル。 対して常温保存のボトルは部屋の温度が最高36度まで上がったこともあり、ひと夏経過 しただけなのに、激しく痛んでいた。 <3号>1年間「ずっとリビングに保存」「夏場冷蔵庫に保存+それ以外はリビングに保存」していたボトルたちの検証 →ずっとリビングに保存していたものはそれなりの変化が出ていたが、十分美味しく飲 めるレベルだった。夏場冷蔵に保存したものはされに良好で、セラー保存のボトルに比べてもわずかな変化が見られただけだった。 <4号>1年弱冷蔵庫に入れっぱなしだったボトルとセラーに立てて保存したボトル →冷蔵庫に入れっぱなしのボトルはセラー保存のボトルとの違いもわずかで良好な状 態。立てて保存したボトルは、ボトルのコンディションの問題か、やや回答がバラけたので評価保留とした。 <5号>常温でふた夏越したボトルとリビングでふた夏越したボトル。 →どちらも変化は大。常温のボトルは果実味が抜けてすっかりフラットになっていた。 リビング保存のボトルも熟成感が出て、セラー保存とは別物になっていたが、こちらはそれなりに美味しく飲むことができた。 <6号>それまでのおさらい。 <7号>立てて保存したものと寝かせて保存したボトルの1年後を再度検証。 →違いがないとはいえなかったが、その違いはボトル差なのか、保存の仕方が原因なの かわからないレベルだった。 <8号>3年間常温で保存したボトルと、2年間「夏場冷蔵庫+それ以外はリビング」で保存したボトル。 →3年間常温保存したボトルは、すっかり干からびた味わいになっていた。「夏場冷蔵庫+それ以外はリビング」のボトルもセラー保存のものとはかなり違いが見られたが、こなれた味わいでそれなりに美味しく飲めるという人もいた。このことから、やはりセラーを使わない保存はいいところ2年程度が限界ではないかと結論づけた。 <9号>今までの検証結果について、徳丸編集長との対談。 <10号>2年間ずっと冷蔵庫で保存したボトルを検証。 →セラーに保存したものとあまり差がない状態をキープ。いろいろな言われかたをする冷蔵庫だが、1~2年以内の保存であればよほどの極端な環境下でない限り全く問題ないだろう、と結論づけた。以上の結果を要約すると‥、 1.昔から言われている『北向きの押入れに保存』というのは、現代の密閉度の向上した現代の家屋事情や地球温暖化による夏場の高温を考えると、一般化しずらいものがある。 2.ではどうすればよいのか、ということだが、単純に状態をキープすることで言えば、冷蔵庫に入れっぱなしにしておくのがベスト。しかし、通常一般家庭で、年単位で冷蔵にワインを入れっぱなしにしておくわけにもいかないだろうから、より現実的な方法として、『通常はリビングに保存し、夏場は冷蔵庫に緊急避難』させるのがよいだろう。 3.いずれにしても、セラーのない環境で、ワインを保存するのは、よくいって2年、できればひと夏程度に留めたほうがいいだろう。ということかと思う。さて、最終回にあたる今回は、「セラーで寝かせて保存したボトルと立てて保存したボトル」の3年後の違いを検証したい。ここで今一度、「立てて保存vs寝かせて保存」論争のおさらいをしてみよう。 ~一般的に「ワインは寝かせて保存したようがよい」といわれている。その根拠となるのは、液面とコルクが常に触れていることにより、コルクが湿った状態を維持できること、その結果、コルクが乾燥して縮むことがなく、長年に亘って空気の侵入を防ぐことが出来るということだと思う。 ~しかし、これについては異論も多く、立てて保存しても問題ないという識者の意見も少なくない。 ~たとえば、ワインボトル上部のコルクと液面との隙間(ヘッドスペース)は、常に湿度90%以上の状態となっているから、よほど極端な環境でない限り、立てて保存してもコルクが乾ききってしまうということはない、という説は説得力があるように思える。 ~米国のワインジャーナリストであるマット・クレイマー氏も、その著書「ワインがわかる」の中で、横に寝かせることの必要性に疑問を唱え、その論拠として、 1. ハンガリーのトカイ・エッセンシアやバローロやバルバレスコの多くは伝統的に立てて貯蔵されてきた。 2. 英国のロング・アシュトン研究所の研究によれば、2年経過した後ですら、立てて保存したボトルが抜栓時に骨が折れる以外は目に付く差異を感じないという結論だった。ということを挙げている。このテーマについては、前述のとおり、当連載でも4号(1年後の検証)と7号(2年後の検証)でそれぞれ検証したが、4号では評価保留、7号でもややボトル差と思しき違いが見られる、など、すっきりしない結果に終わっている。今回検証するボトルは、セラーで3年、それぞれ立てて保存したものと寝かせて保存したものである。最終回ということもあり、白黒はっきりさせたいところである。<検証のあらまし> ~当日参加したテイスターは徳丸編集長と編集部2名、それに私の4名。 ~セラーの中で3年寝かせておいたものと立てておいたものを比較。また、今回は、最後の検証ということで、参加者たちがみな残されたテーマが何かを知っていたので、あえて隠しだてせずに、ボトルの素性をオープンにして検証を行なった。 ~用いた銘柄はいつもの通りミシェルグロの99ニュイサンジュルジュ(村名)と99Ch.タルボ。<結果> ~3年間立てて保存したボトルは、寝かせて保存したボトルと比べて‥ 違いがあるわずかに違いがあるわずかにあるが気にするレベルでないない ブルゴーニュ ● ●●●ボルドー ●●●●さすがに3年経過しただけあって、ブルゴーニュ(99ニュイサンジュルジュ)の方はほどよく熟成感が出始めていて、素直に美味しいと言える味わいになっていた。ボルドー(99タルボ)についても、オーキーな香りがだいぶ後退して、まだまだ強いタンニンを残しながらも、早すぎるということはなく、若飲みスタイルの人であれば楽しめそうな味わいになっていた。 肝心な立てたボトルと寝かせたボトルとの違いについては、4人中3人は違いはないと答えたが、1名はわずかにある、と答えたように、やや微妙な結果となった。全く違いがないか、と言われると、わずかに違いがあったような気もするのだが、私自身は、これをボトル差だろうと解釈して「ない」と回答した。というのも、通常言われているように、ボトルを立てて保存した結果、「コルクが乾燥して、生じた隙間から空気が入る」のであれば、想定される変化は「酸化」であり、テイスティングすれば、大なり小なり、我々がよく経験している酸化のニュアンスを示すはずだが、今回検証したボトルには、そうしたニュアンスは全く見られなかったからだ。ということはすなわち、(ボトル差に起因する味わいの差はあったとしても)ボトルを立てて保存したことに起因する変化はなかったと判断してよいのではなかろうか、というのが当日検証に立ち会ったテイスターたちの結論である。また、抜栓したコルクを改めて確認してみると、3年間立てっぱなしにしておいたボトルにおいても、コルクの下部はしっかりと湿っていた。これは私たちにとってもやや意外だったのだが、やはり保存する場所が十分に湿度が高い環境であれば、コルクがそう簡単に乾ききってしまうものではないらしい。ところで、このテーマに関しては、今回の検証結果を待つまでもなく、前述の通り、著名ジャーナリストやソムリエの方などが「立てて保存しても大丈夫だ」と明言している。にも関わらず、私の周囲を見回しても、相変わらず、横にしたほうがよい、と頑強に言い張る人が多いのは不思議である。なぜだろうか、と思うに、そもそも立てて保存する、というのは、今回我々が行なったように、セラー内のようなワインにとって最適な環境下で立てて保存するケースは極めてまれで、「立てて保存」=押入れや茶箪笥など、温度管理されていないところに置かれることが多いからではないかと思う。高温や光、極端な乾燥など、他の原因による劣化を、「立てて保存したのがいけなかった」と思い違いをしている人が多いのではあるまいか。まあ、これはあくまで私の想像なのだけれど‥。もうひとつ、百貨店などの陳列棚で、「あそこの店は立てて保存しているからよくない」「ワインをわかっていない」と揶揄されることがあるが、今回の結果からすれば、実際は、まず問題にならないと「安全宣言」してもよさそうだし、店側もそれを経験的にわかっていて立てて保存しているのだろうと好意的に解釈してもよいと思う。長くなったが、これで当連載も終了である。 創刊号の冒頭で、私は自分の家の茶箪笥に6年もの間置き去りになっていたシャルドネがすばらしい熟成を遂げていたことについて、「バッカスの悪戯だったのかも‥」と書いた。連載を終えた今、改めて振り返ってみると、あのときのボトルの状態は、我々が検証したもので言うところの「リビング保存」の上出来な部類だったのだろうと解釈できる。セラーで保存したものと比べれば別物となっていたはずだが、促成栽培よろしく熟成が進み、一方で果実味が枯れ果てていなかったので、それなりに楽しめた、ということなのだろう。長期の保存にも関わらず、比較的状態がよかったのは、夏場終日、滅多にエアコンを切らない環境下にあったことが大きな要因だと考えられるが、そもそも出自が現地からのハンドキャリーだったり、アルコール度が高くボディがしっかりした銘柄だったということも好ましい方向に寄与したのかもしれない。しかし、こうしたケースは例外中の例外なのは言うまでもない。わが国の夏場の気候を思うと、偶然の産物としてすばらしい熟成を遂げたワインに遭遇するということはほとんどありえない、ワインを美味しく飲もうと思ったら、それなりのケアをしてやらないといけない、ということを、何度も痛感させられた当連載であった。もっともバッカスの悪戯はなかったが、ご加護はあった。それは、3年間で2ケースという本数を抜栓したにも関わらず、一本もブショネに出くわさなかった、というありがたい事実である。(05.8.19)**************後日談:「居間に長年放置していたワイン」といえば、上で少し触れた「茶箪笥に6年放置していたオーストラリアのシャルドネ」のあと、「義父宅の台所に長年眠っていたギガルのコートロティ(ネゴシアンもの)」と「購入したこと自体を失念して常温放置していたやまやの3千円程度のバローロ」を飲む機会がありました。どちらも5年前後の放置ボトルでした。ギガルは熟成した素晴らしい香味になっていましたが、バローロの方はギスギスで飲めないような味でした。とはいえ、ダメだったバローロにしても、香りは素晴らしいものでした。今から思うと、最初に飲んだ豪物のシャルドネも、味わいは実は結構劣化していたのではないかと思います(当時の私ではそれを劣化と判別できなかった)が、香りのすばらしさがそれをカバーしていたのではないかと思います。温度変化とは別に、「極力動かさないこと」の大切さを感じたものです。…などと書いているうちに、またワインの保存について、少し書きたくなってきました。機会があれば、あらためてコラムをアップしたいと思います。
2021年04月27日
コメント(0)
そういうことで、2020年の試験は結局二次試験で不合格となったわけですが、一次試験を通ったことで、翌21年の一次試験は免除、二次試験のみ…、とはなりませんでした。なぜかといえば、2020年の英語の一次試験についてTOEICで免除を受けていたからです。TOEICのL&Rは900点以上で免除になることは前に書きましたが、この点数が有効となる期間は試験の前年度と同年度のみです。(1次試験の申込み〆切が6月なので、実質、前年4月~当年5月の回までとなります。)私がTOEICを受験したのは、2018年10月だったので、19年度の試験は免除になりましたが、2020年度の試験は適用期間外だったのです。通訳案内士法改正前の免除要件は、「TOEIC l&R840点以上&期間制限なし」だったことを思うと、厳しくしすぎじゃなかろうかと思いましたが、再び緩和されるという話も聞こえてきません。ということで、まずはTOEICを受験するところから始めねばなりませんでした。2020年1月に、1年半ぶりにTOEICを受験したことはブログでも書きましたが、実はそれが目的だったのです。1年半ぶりのTOEIC(その1)1年半ぶりのTOEIC(その2) 幸い結果は935点と、自分としては上出来でした。これで晴れて1次試験すべて免除となりました。#ちなみに、1次免除は、TOEIC L&Rよりも、TOEIC SpeakingTestで免除を取得している人が多いそうです。海外在住経験のある方ならそちらの方が高得点をとりやすいのかもしれません。<追記>今ふりかえると、免除を狙わず、1次試験の英語を受験してもよかったかなと思っています。1次で合格点をとれれば、その翌年も確実に免除になりますし、1次試験のための勉強内容が、そのあとの2次試験の準備にも役立ちますので…。 二次試験は、前述のとおり、10分間の面接だけで合否が決まります。秋になったらESDICさんの2次講座に再び通うことにして、それまでは地元の英会話学校にでも通って、ベーシックな会話能力を鍛えようと、当初思っていました。 ところが、このあたりからコロナの患者が急激に増えだして、雲行きが怪しくなってきました。緊急事態宣言が発令となり、TOEICについても、私が受験した1月の回を最後に、その後半年間、試験が実施されることはありませんでした。2020年3月or4月の回を受験して免除をとろうと考えていた受験生はさぞ面食らったことと思います。…というか、今では若干感覚がマヒしてしまった感がありますが、2020年春頃は、志村けんさんや岡江久美子さんが亡くなったりして、マスクや消毒液も入手できず、今とは比較にならないほどの恐怖感が世の中を支配していました。緊急事態宣言で飲食店は休業、電車やスーパーもガラガラ、通訳案内士試験自体が実施されるかどうかすらかなり危ぶまれる環境でした。 私自身も、コロナ対応で仕事に忙殺されたり、通おうとしていた英会話スクールも対面授業が中止になったりで、結局夏まではほとんど何の準備をしないまま、時間だけが過ぎていきました。そもそも、コロナ禍で各国が往来を禁止し、観光客がほぼ途絶えてしまった状況では、「通訳ガイド」の資格をとっても、当面、新人ガイドに仕事が回ってくることはなさそうです。はたしてこのまま受験勉強を継続する意味があるのかという根本的な疑問に行き当たりましたが、まあ、前年にせっかく1次をパスしたのだから、とりあえず試験が実施される限りは、受験するだけでもしてみようという思いで細々と勉強を続けました。「全国通訳案内士」受験記~その1(受験のきっかけ)「全国通訳案内士」受験記~その2(1次試験)「全国通訳案内士」受験記〜その3(1次試験参考書など)「全国通訳案内士」受験記〜その4(ハロー通訳アカデミーとESDIC)「全国通訳案内士」受験記~その5(二次試験に向けて)「全国通訳案内士」受験記~その6(二次試験用教本・参考書)「全国通訳案内士」受験記〜その7(2次試験直前セミナー)「全国通訳案内士」受験記~その8(2019年度2次試験→不合格)「全国通訳案内士」受験記~その9(翌年受験の準備とコロナ)「全国通訳案内士」受験記~その10(ESDIC2次ZOOM講座)「全国通訳案内士」受験記~その11最終回(2020年度2次試験)
2021年04月27日
コメント(0)
みちのくさんよりダニエル・リオンの16クロ・ヴージョ ル・プティ・モーペルテュイ同じくみちのくさんよりセラファンの13シャルム・シャンベルタン。送料無料ヴェリタスさんのDRC入り高級福袋この値段ならよいですね。ジャン・フルニエの17ブルゴーニュ・ルージュ『ル・シャピトル』割田屋さんより同じく割田さんよりジャック・カシューのエシェゾー [2018] 割田さんの17ドメーヌ・デ・クロワ。14年もありますかわばたさんよりクリストフ・シュヴォーの18シャンボール・ミュジニーかわばたさんよりシャプティエの18クローズ・エルミタージュ・レ・メゾニエAWCさんよりユドロ・バイエの19ブルゴーニュ ルージュ河野酒店さんのシャサーニュ・モンラッシェ[2018](ミシェル・ニーロン)河野酒店さんのシャトー・ディケム1990/89/86ウメムラさんよりローラン・ポンソの コルトン・シャルルマーニュ同じくウメムラさんよりローラン・ポンソのブルゴーニュ・ルージュ キュヴェ・デ・ププリエ [2018]ウメムラさんのアンリ・ジロー キュヴェ・フュ・ド・シェーヌ ヒグチさんよりシャルロパン・パリゾの17ジュヴィレ シャンベルタン VV ヒグチさんよりロベール・アンポーの94ムルソー ラ・ピエス・スー ル・ボワヒグチさんの13シャトー ラ・ミッション オー・ブリオンこちらも安いです。ヒグチさんの13シャトー ブラーヌカントナックアーベンさんの17オーパスワンアーベンさんの18フーリエアーベンさんよりプリューレ・ロックの18ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・コルヴェアーベンさんのブルゴーニュ赤ワイン6本6種セット【送料無料】(以下、前日分再掲)すむらさんのドメーヌ・トラペいいお値段ですね。すむらさんよりヴォギュエの93シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルース こちらの方が抜栓後長く楽しめます。ヴォギュエのフィーヌ・ド・ブルゴーニュ。すむらさんよりウメムラさんのシャトー・ピション・ロングヴィル・バロン [2018]110周年記念デザイン、コレクターズアイテムとしてよいですね。シャトー・タルボ [2018]同じくウメムラさんよりロベール・シュヴィヨン ニュイ・サン・ジョルジュ 1er レ・サン・ジョルジュ [2018]これは飲んでみたい!ウメムラさんよりF.X.ピヒラー ゲルバームスカテーラー・トラウベンサフト [2019](白ぶどうジュース)あまり見ない銘柄ですね。かわばたさんよりフェヴレの15ピュリニ・モンラッシェ・1er・レ・ガレンヌもうひとつかわばたさんより、ドメーヌ・フェヴレのメルキュレ・クロ・ロシェットとクロ・デ・ミグラン18みちのくさんよりコンフュロン・コトティドの13エシェゾー。送料無料こちらも送料無料です。ユベール・リニエの15シャルム・シャンベルタンウメムラさんのシャンパーニュ ブラン・ド・ブラン 飲み比べ 3本セットうきうきさんの17シャトー ボイド カントナック 同じくうきうきさんよりジョセフ ロティの18ブルゴーニュ ピノ ノワール キュヴェ ド プレソニエールうきうきさんのクリュッグ シャンパーニュ ブリュット ヴィンテージ 2006年同じくうきうきさんよりカミュの13シャルム シャンベルタンうきうきさんオーパス ワン 2013年送料無料で日曜限定特価
2021年04月25日
コメント(0)
我が家には2台の60センチ水槽があります。ひとつは世にも珍しい、お祭り金魚とブラック・エンゼルとの混泳水槽。金魚は金魚すくいでもらって9年目、ブラックエンゼルは家で生まれて7年目です。掃除をしていないので、ガラスが苔でやや汚れていますが、濾過はよく機能しています。ブラックエンゼルは右目が白内障なのか白くなってしまい、左しか見えていないようですが、金魚以外餌を奪い合うライバルもいないせいか、のどかに過ごしています。まあこちらの水槽はよいのですが・・玄関の60センチ水槽は、数年前から茶ゴケ、黒ゴケに占拠され、砂利石までもがコケまみれになってしまいました。水草を入れてもすぐコケで茶色くなってしまうので諦めました。水換えをすると泥水のような水が出てきて、もはや排水溝のようでした。金魚水槽と同じ濾過システムを使っているのですが、長年過密飼育だったこと、砂利石があちらより少ないこと、それにあちらは金魚が砂利をつついて苔を食べてくれるのが違いを産んだようです。こちらにもブラックエンゼルがまだ2匹残っているのですが、この2匹が☆になったら、もはやこちらの水槽は撤去してしまおうと思っていました。そんなところに、ふと苔を食べてくれることで有名な熱帯魚を追加してみようかという気になりました。チャームさんで検索して 「コケ対策セット 黒ヒゲゴケ&茶ゴケ対策用 オトシンクルス(6匹)+サイアミーズフライングフォックス(4匹)」というのを買ってみました。(今は売っていないようです。)charm 楽天市場店個体が小さく、ブラックエンゼルたちが追い回してしまうので、水槽内を分割するセパレーターも買いました。右側がサイアミーズフライングフォックス。見た目はオトシクルスと似ています。旺盛な食欲で苔を食べてくれます。ガラスやフィルターのパイプに吸い付いているオトシンクルスたちが見えますか?そして2週間後。目に見えて綺麗になりましたよね。オトシンクルスは水槽に張り付く習性があるようです。魚たちを入れた以外、これといった掃除はしなかったのですが、大したものですね。貧相ながらも、ようやくアクアリウムらしさが戻りました。在宅勤務が増えて、時間の余裕もできたので、いずれ水槽をひとつにまとめて、LEDライトを導入したり、外部水槽に変えて水草を増やしたりなど、久しぶりにアクアリウムをいじってみようと妄想しています。
2021年04月25日
コメント(0)
#8と#9の原稿がなぜか途中で切れてしまっているので、2回分飛ばして10回目のものを掲載します。ここまで来たら、間を飛ばしてもさして影響はないように思います(笑)創刊号以来、連載をつづけてきた「ワインの保存」の検証も終了に向けていよいよラストスパートである。「一般家庭で、セラーのない環境でワインを1~2年保存することは可能だろうか?可能だとしたら、どのような方法がベストなのか?」というテーマで連載を続けてきたが、この疑問への答えは、8号の記事の時点で概ね見えたといってよいだろう。 簡単におさらいしてみると、ポイントは大きく以下のような点に集約される。1. よく言われる、「北向きの押入れに保存」という方法は、密閉度が格段に向上した現代の家屋事情や、地球温暖化の影響により東京地区でも普通に35度を超えるようになった夏場の気温を考えると、相当にリスキーであるといわざるをえない。ロケーション次第で、確かに夏場でも30度以下に収まる部屋もあるかもしれないが、検証に利用した編集部の一室などは、室温が35度を超えていた。 2. それよりは、長時間エアコンで温度管理された部屋(=たいていの場合、リビングに相当)に置いておく方が結果は良好だろう。ただし、リビングだと、夜間はエアコンを切ってしまう場合が多いし、日中の温度管理も概ね24~26度と、ワインを保存するにはやや高めである。実際に検証した結果はといえば、1年程度であれば十分持ちこたえていたが、2年以上は変化が顕著になってしまってかなりツライ(3年は論外)というところだった。 3. では、ワインへの影響がもっとも大きい夏場のみ冷蔵庫に避難させたらどうだろうか。6月から10月の期間中冷蔵庫で保存したボトルは、ずっとリビングに保存していたボトルに比べると、その違いは顕著で、ひと夏経過時点では、良好な状態を保っていたし、ふた夏経過後になると、さすがに変化は大きくなったものの、単体で愉しむ分には十分許せるレベルに収まっていた。ということで、セラーなしでワインを保存する場合は、1年(頑張って2年)程度なら、『夏場冷蔵庫に避難させておき、それ以外の季節は温度管理されたリビングなどに保存しておく』ことによって、変質や劣化をなんとか最小限にキープできそうだというのが、当連載によって導かれたおおよその結論である。ところが、ここで別の疑問がわいてくる。それは、「本当に冷蔵庫を利用して大丈夫なのか?」ということだ。 冷蔵庫は、コンプレッサーの振動がよくないとか、他の食品の臭いがうつるとか、温度が低すぎるとか、湿度が低くコルクが乾燥するとか、扉の開閉による温度変化や振動がよくないとか、さまざまな理由でワインの保存には向かないと論じられがちだ。しかし、1~2年、もしくはひと夏程度の期間の保存でそれらがどれほど影響を与えるものなのだろうか?その疑問に答えるために、約1年間ずっと冷蔵庫に入れっぱなしにしたボトルをセラー保存のボトルと比較検証した結果が以下の表である。 <1年経過後の冷蔵庫保存とセラー保存との比較テイスティング> 冷蔵庫(通常室) 違いがあるわずかに違いがあるわずかにあるが気にするレベルでないない ブルゴーニュ ●●●●●●ボルドー ●●●●●●冷蔵庫(野菜室) 違いがあるわずかに違いがあるわずかにあるが気にするレベルでないない ブルゴーニュ ●●●●●●ボルドー● ●●●●● ※ ●は、基準グラスより良好と回答したケース集計結果をみるとややバラつきがあるようにも思えるが、これは同時に検証したアイテムなどの影響もあってのこと。それまで検証してきたいくつかのテーマの中でも、セラーに保存していたボトルにもっとも近い状態だったのが、この「通年ずっと冷蔵庫に保存していたボトル」だった。これはすなわち、「少なくとも」1年程度の保存においては、庫内の臭いが移っていたとか、乾燥してコルクが縮んでいたとか、あるいは低温とか振動とかいったよく言われる冷蔵庫のネガティブな影響が顕在化しなかったことを意味する。また、冷蔵庫については毎回通常のスペース(以下「通常室」)と「野菜室」とを比較してきた。理屈の上では湿度が高めにコントロールされている野菜室の方が良好な結果になるはずだが、このテーマを含めて野菜室と通常室で顕著な差が見られたことは今までのところほぼゼロだった。■今回は「冷蔵庫保存」の2年後。ということで、最終回の検証にあたる今回は、「冷蔵庫の野菜室および通常室で2年間(正確には2年2ヶ月)保存していたボトルとセラーに保存していたボトルの違い」を検証してみた。 前述のとおり、1年保存した時点での検証で、冷蔵庫が有効であることはある程度見えた。しかし、世のマニアの冷蔵庫アレルギーはなかなかのもので、私の周囲の友人からも、「冷蔵庫に入れっぱなしにしておいたら、臭いがうつった。」「乾燥でコルクが縮み、そこから空気が入って劣化する」「1年程度ではそれが顕在化しなかっただけだ。」という意見が根強くあった。それならば、ということで、今回は2年間(正確には2年2ヶ月)、冷蔵庫に入れっぱなしにしておいたボトルをセラー保存のボトルと徹底的に比較してみることにしたのだ。 実験に用いた銘柄は前回までと同様、ボルドーの代表としてシャトー・タルボ '99、ブルゴーニュの代表としてニュイ・サン・ジュルジュ '99(ミシェル・グロ)。輸入元はラックコーポレーション、購入店は東急吉祥寺店。テイスティング方法は今までと同様、INAOのテイスティンググラスにセラー保存(基準ボトル)、冷蔵庫の通常室、冷蔵庫野菜室の3種類を並べ、1番目のグラスを基準グラスとして、2番目以降のグラスの違いを見ていった。テイスティングは、ブルゴーニュ、ボルドーの順で、それぞれについて抜栓直後と30分後の2回ずつ行った。 参加者は私と徳丸編集長、それに編集部の二人を加えた4名。なお、冷蔵庫は、編集部員宅の通常の3ドアのものを使用させていただいた。以前、庫内の温度と湿度を計ってもらったところ、以下の通りだった。 温度(平均) 湿度(平均)通常室 5-6度 50% 野菜室 8-9度 70%■テイスティング結果 <1年経過後の冷蔵庫保存とセラー保存との比較テイスティング> 冷蔵庫(通常室) 違いがある /わずかに違いがある/ わずかにあるが気にするレベルでない /ない ブルゴーニュ --/ ●/ ●/ ●● ボルドー --/--/ ●●●/ ●冷蔵庫(野菜室) 違いがある/ わずかに違いがある/ わずかにあるが気にするレベルでない /ない ブルゴーニュ -- /●/ ●●/ ●ボルドー --/-- / ●●● /● 1年目の検証結果から、ある程度予想されたことだが、やはり通年冷蔵庫で保存したボトルは、リビングや常温環境のものとは比べ物にならないほど良好な状態を保っていた。おそらく、この検証のように、厳密にセラー保存のものと比較しない限りは、これらのボトルがそれとはわからなかっただろう。テイスターたちのコメントも概ね以下のようなもので一致していた。・酸のキレがよい。(ブルゴーニュ)・セラーのものより熟成が遅く感じる。(全般)・ピュアな味わいでフレッシュ感がある。(全般)・香りが少し弱い。(全般)・ややヒネ香が感じられる。(通常室のブルゴーニュ)・苦味や木質っぽいフレーバーが基本ワインより目立つ。(ボルドー)・セラー保存と比べると、ややテクスチャーが毛羽立った感じがある。(全般)なお、この中で通常室のブルゴーニュだけは、ややヒネたニュアンスが感じられ、それに敏感に反応して「違いがある」と指摘したテイスターもいたが、他のボトルの状態などから考えるに、これは冷蔵庫保存による影響ではなくて、おそらく個体差だと思う。さて、今回の試飲で特徴的だった点をまとめると、1. セラー保存との違いは、まさに「わずかにあるが気にするレベルでない」というもの。その違いにしても、温度の低さに起因すると思われる熟成の遅さ、それによる果実のフレッシュ感やタンニンのしっかり感などの必ずしもネガティブでない項目を指摘する人が多かった。 2. 最大の興味の対象であった、「冷蔵庫内の環境に起因する顕著な変化や劣化」は、ほぼ見られなかったといってよい。あえて挙げると、庫内の振動の影響によるものか、ややテクスチャーが毛羽立ったような感がなきにしもあらずだったが、それにしてもセラー保存のボトルと一生懸命利き分けた時の印象で、単体で飲んだとしたら、指摘されることはなかったと思われる。もちろん他の食品や庫内の臭いがうつっていることはなかったし、コルクが硬くなっていることもなかった。 3. 野菜室と通常室の違いについては、理屈の上では、野菜室の方が良好な結果になるはずだが、今回も今までと同様、違いといえるほどの違いは見られなかった。おそらく2年程度の期間では、1~2度程度の温度差や20%程度の湿度差は問題にならないということなのだろう。このように、冷蔵庫にとっては、まさに「名誉挽回」となった今回の検証であるが、改めて考えてみれば、今回の検証で利用した野菜室の温度(8-9度)と湿度(70%)は、セラーを低めに温度設定した場合とほとんど変わらないわけで、きちんと温度管理されているということが、ワインの保存にとってどれだけ重要なファクターかを改めて痛感させられた。もちろん、継続的な振動や頻繁なドアの開け閉め、他の食品や庫内の臭いなどのリスクは、今回の検証だけでは払拭されたとはいえないし、各家庭の冷蔵庫の性能や使われ方も千差万別なので、この検証結果をもって、冷蔵庫がワインセラー代わりになり得るというような大胆な結論を導くつもりはない。しかし、2年以上の保存でも良好な状態を保っていたことを思えば、少なくとも当連載の想定である、「夏場の緊急避難」というような用途には、あまり気を揉まずに利用してもよさそうである。■「通年冷蔵庫」が実はベスト?ここまで読んで、以下のような疑問を持つ読者もいるだろう。「当誌では『夏場冷蔵庫+それ以外の季節はリビング』がセラーのない環境でもっとも望ましい保存方法だと主張してきたが、今回の検証結果から結論づけるのならば、『通年冷蔵庫に保存』しておくことこそがベストの保存方法ではなかろうか?」そう、たしかにその可能性は高そうだ。しかし、言い切るためには、冷蔵庫のリスクについて、もっといろいろな環境下で検証することが必要だろう。たとえば、極端に臭いの強いものを隣に置いた場合とか、旧式の冷蔵庫で保存しておいた場合とか、今回よりももっと長期間保存しておいた場合とか‥。もうひとつ、世間一般の視点でみたとき、ワインのボトルが年単位で冷蔵庫のスペースを占拠する状況を是とするかどうかは、世の主婦たちを敵に回しそうで、悩ましいものがある。あくまで「セラーがない日常環境」での保存をテーマにした当連載であるから、あまり非日常的な状況をイチオシとするのは本末転倒というもので、冷蔵庫については、あくまで夏場の「緊急避難」的な用途にとどめるのが家庭円満のためにも賢い使い方だろう。■最後に。 今回の「通年冷蔵庫」保存こそ例外だったが、今までの検証結果で総じていえることは、わが国の環境でセラーなしでワインを保存するのは、どのような方法を採るにしても、せいぜい1~2年が限度だということだろう。この連載を始めたのは、2003年のこと。最近では6本入りなどの小型セラーや中国製の安価なセラーなどがポピュラーになり、セラー購入に対するハードルも低くなってきた。また、レンタルセラーの世界でも、自分のセラーのように柔軟に利用できる、より便利な商品が出てきた。長期に亘ってワインを保存しなければならない場合は、このような新たな選択肢も勘案して、総合的に判断した方がよいだろう。
2021年04月24日
コメント(0)
昨年の3月に家族4人とも体調を崩した話はこのブログでも何度か書きました。一番酷かったのは上の子で、37℃台前半〜半ばの微熱が1か月近く続き、5軒のクリニックをはしごしました(当時は37.5度以上が4日続かないとPCR検査を受けられなかった)。一方、カミサンと下の子の発熱は1日〜2日で下がり、もともと熱がでない体質の私に至っては結局、37℃を超える発熱はありませんでした。ただ、総じて全身倦怠感や寒気、筋肉の痛みなど、過去に経験したことのないような類の体調不良で、私の場合は数日だけですが、味覚がおかしくなりました。(当時はまだ味覚障害は報告されていませんでした)。その後、夏になっても日和見的な体調不良が残り、コロナの後遺症ではないかと疑っていたことはこのブログにも書きました。https://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/202007230000/コロナの後遺症ではないかとう疑惑この記事を書いたのが昨年7月のことですが、その後、夏の終わりから秋にかけて、いったん上記のような症状はほぼ消失しました。それで治ったかと思っていたのですが、今年の春先あたりから、また日和見的な症状が出るようになったのです。しかも、現在の方がなんというかバリエーションに富んでいる感じです。*3月ごろ~・胃の不快感。背中の痛み。逆流性食道炎っぽい症状に悩まされる。夜中にげっぷで目が覚めることも。・口の周辺が乾いた感じが常にある(これは今も続いている)。・時折り、全身の筋肉がこわばったような痛みがある。・胃腸科のクリニックで薬を処方してもらうことで、逆流性食堂炎についてはゆるやかに快方に。↓*3月26~27日の週末・満開の桜を見ながら、いつもより多めにウオーキングしただけで、腰痛が激しく悪化、歩くのもしんどい状態に。・同じ週末に、前歯の差し歯が突然外れる(!)。↓翌週になると、痛みが腰から背中と下腹部にも広がる。これは前回患った前立腺炎と同じ症状かもと思い、以前もらった薬をしばらく服用。・外れた差し歯は、歯科でつけなおしてもらったが、それ以降、今度はなぜか知覚過敏に悩まされるようになる(冷たいものがやたらと歯に染みる)。再度歯科で診てもらっても、虫歯になっているわえkでもなく原因はよくわからず。↓4月上旬そうこうするうちに、今度は下痢を起こす。下痢は2~3日で収まったが、同時に全身の筋肉痛と倦怠感がいっそう酷くなり、片頭痛も伴うようになる。↓4月中旬全身の筋肉痛(コリ)、口内炎と知覚過敏がひどくなる。加えて、金属音等がやたらと耳に響く感じ(聴覚過敏?)。時折動悸もある。↓先週末~口内炎を歯科で診てもらったところ、「副鼻腔と歯根が接しているあたりが炎症を起こしているのではないか」とのこと。とりあえず抗生物質を処方されて、3日ほど服用。その後も右耳から喉にかけてのしつこい不快感があり、聴覚過敏も継続中。腰痛、背中痛も相変わらずで、2時間近く座り続けると痛くて座っていられなくなる。試しに枕を低いものに変えたところ、今度は首の調子まで悪くなる。断続的に片頭痛、寒気や太ももの皮膚がピリピリする感じあり。ただ、何度測定しても熱はなく、咳もでない。(←今ココ)3月以降、こんな感じで約1か月が経過してしまいました。カミサンも、最近「原因不明の突然の体中のコリと倦怠感」などの体調不良を訴えており、ひょっとして、絶賛通学中の子ども二人が外でコロナウイルス(変異種?)をもらってきて、薄く感染したのかも?と疑っているようです。私はむしろ、昨春に罹ったウイルスが今も体の中に潜伏していて、在宅勤務による生活習慣の崩れなどで、体の免疫が下がったタイミングで日和見的に現れているような気がしてなりません。そうだとすれば、昨春、もっとも症状が軽かった私が一番重い後遺症に悩まされているというのも皮肉な話です。(昨春一番症状が重かった上の子は、今問題なく健康に過ごしています)。いや、そもそも昨春コロナに罹ったという証拠がない(抗体検査の結果は陰性だった)ので、思い込みなのかもしれませんが…。運動不足なのはたしかなのですが、少し強度を上げて長めに歩いたり、筋トレをしたりすると、てきめんに調子が悪くなります。天候の悪い日のほうが不調傾向が高い感じなのは相変わらずです。GWの前後に、職場でPCR検査を受ける予定があるのですが、かれこれ1ヶ月続いている症状で、今さら陽性になることはないだろうと思います。一見整形外科的な所見が多いように見えますが、それよりももっと体幹がやられているような感覚があります。胃にしろ、歯にしろ、腰にしろ、泌尿器系にしろ、その都度クリニックにはかかっているのですが、それが全身症状の一環ではないかと考えた時に、どこに診てもらえばよいのかがわからないんですよねぇ。渋谷にコロナの後遺症を専門的にみてくれるクリニックがあるというので、問い合わせてみようとも思いましたが、そもそも明確にコロナに罹ったという根拠がないので、気後れしています。どうしたもんだか・・。そんなこんなで、一時ペースが戻りかけた晩酌ワインもしばらくお預けになりそうです。#まあ、「差し歯」が外れたのは、単なる偶然だと思いますけどね。
2021年04月23日
コメント(0)
さまざまなグラス遍歴を重ねた結果、最近は、赤ピノノワール:リーデル・ブルゴーニュ、ザルト・ブルゴーニュ白シャルドネ:リーデル・ブルゴーニュ、レーマン・ブラン白その他:リーデル・キャンティクラシコ、ザルト・ユニバーサル赤ボルドーブレンド系:リーデル・ボルドー、ロブマイヤー・バレリーナIVシャンパーニュ:ロブマイヤー・バレリーナAカジュアル:木村硝子CAVA15オンス・・と、使い勝手も含めると結局リーデル優勢に落ち着きつつあるのですが、久しぶりにネットで検索していて、木村硝子の面白そうなシリーズをいくつか見つけました。そこそこのお値段ですが、ロブマイヤーを買うよりは安いので、何かの折に購入してみようと思っています。木村硝子店 バッハ 25ozブルゴーニュ楽天で購入クラシックなグラをスを薄く繊細な作りで現代的に表現した、木村硝子店オリジナルシリーズ。リーデルのブルゴーニュグラスをカリクリスタルにしたかのようなグラスです。機会があれば使ってみたいところです。木村硝子店 グラナダ 25ozブルゴーニュ楽天で購入全体の高さを揃えた薄作りのワイングラスシリーズ。こちらも一見、ザルトを彷彿させるようなスタイルで気になります。木村硝子店 Cava サヴァ 24oz ワイン 750ml 1脚 GS309KC ※ラッピング不可商品楽天で購入こちらは、29オンスのものは保有していますが、一回り小さいサイズもリリースされていたようです。29オンス版は、イマイチ香りの「抜け」が悪い気がして、あまり出番がありませんが、こちらはどうなんでしょうね。木村硝子店 ピーボ オーソドックス シャンパン 245cc /グラス シャンパングラス ロゼ ワイン ハンドメイド カリクリスタル 高品質 エレガント 高級感 ステム スマート 繊細 おしゃれ スタイリッシュ 薄口 軽い ソムリエ 御祝 誕生日祝い 結婚祝い ギフト プレゼント SSK17楽天で購入もしロブマイヤーのシャンパーニュグラスを割ってしまったら、次はこれにしてみようかなと思っています。
2021年04月22日
コメント(0)
アメリカのカジュアル銘柄。ピノ、シャルドネときたので、今度はカベルネを開けてみました。短くて安っぽい合成コルク。色調は濃いルビーで、エッジは紫。ピーマンやユーカリ、ブラックチェリー、スパイス類、カフェなどの香り。味わいは果実味がよく熟して甘く、クリーミーなオークとあいまって、外向的な味わいです。酸がやや控えめな代わりに、タンニンは熟してなめらか。ワインバーで出されるとやや底の浅さを露呈しそうですが、居酒屋やビストロで出てきたら、美味しいと参加者から歓迎されそうな味わいです。★★★☆小瓶に残して、3日にわけて飲もうと思っていたところ、なんとその翌日から酷い口内炎に悩まされ、1週間経過した今も飲むことができません 泣。
2021年04月21日
コメント(0)
コラム#6はそれまでのおさらいとまとめなので、割愛します。■いや、それにしても今年の夏は暑い‥この原稿を書いている8月中旬、日本はまさしく猛暑にさらされている。ようやく連続真夏日が40日で途絶えたとのニュースが流れたが、東京では観測史上最高の39.5℃を記録するなど、まさに異常といえるような暑さが続いた。こう暑いとさすがに赤ワインは敬遠したくなってしまうし、そもそもワインよりはビールとなって、ワインを開ける機会も減りがちだ。しかしながら、今年は娘の誕生ビンテージである02ブルゴーニュのリリースが夏場にずれこんだこともあり、我が家では7月8月になってもワインの購入を続けている。本当はこんな暑い時期にワインの購入や運搬などしたくないのだが、リリース直後に抑えておかないとすぐに品切れになってしまうブルゴーニュの宿命には抗えない。でもって、あまり消費していないのに買ってばかりいると、次に起こる事態は当然予想がつく。そう、ワインセラーが満杯になってしまったのである。ここ数年ストック管理を徹底していたおかげでワインがセラーからあふれることはなかったのだが、今年ばかりはどうにもならなくなってしまった。 仕方なく長期熟成用のボトルについては入念に梱包して涼しい頃合を見計らってレンタルセラーに入庫。一方2~3ヶ月のうちに飲むようなものについては家人の白い目に気づかぬふりをしながら冷蔵庫の野菜室に保存した。まさかこの連載と同時進行で、自宅で冷蔵庫保存を実地検証をすることになるとは思わなかったが、なんのためらいもなく冷蔵庫の野菜室に入れられるのも、この連載で身をもって検証結果を実感したからかもしれない。もっともそれと同時に始めて改めて痛感したことがひとつある。やはり奥さんのいる家庭では、家庭円満のためにも、冷蔵庫に入れるのは2~3本にとどめておいた方がよいだろうということだ。さて、今回のテーマは「立てて保存したボトルと寝かせて保存したボトルの違い」である。 今まで「ワインの保存」で行ってきた実験や検証を振り返ってみると、程度の差こそあれ、概ね当初の仮説や予想どおりの結果となったものが多い。読者のみなさんにとってはあっと驚くような結果が少なくて物足りないかもしれないが、大体、検証だ実験だと大仰に構えても、出てくる結果は普段私たちが経験的に感じていることとそれほどずれることはないものだ。そんな中で、ひとつだけ、どうにも歯切れの悪いままになっているものがある。それが4号で行った「立てた場合と寝かせた場合」の違いの検証だ。このときの検証はセラーの中に1年間立てておいたボトルと寝かせておいたボトルの違いの検証だった。 実は私も徳丸さんも、「まず両者の差はでないだろう」と予想していた。というのも、このとき検証したボトルは前述のとおりどちらも湿度60%程度のセラーの中で保存していたものであり、立てておいてもコルクが乾くとは考えにくいからだ。いや、そもそもセラーでなくても、人が普通に生活している家の中の湿度は、我々が想像するよりも変動は少なくて、大抵は年間平均で40~60%前後をキープしているものである。10年20年というスパンならともなく、1~2年程度であればよほど極端な状況におかない限り、コルクが乾ききって縮んでしまうことはないのではないか。また、私の拙い経験でも、セラーの中でオリ落としのために立てて置いたボトルを、飲む機会を逸して2年近く立てっぱなしにしておいたことがあるが、それらのボトルが問題があったことはなかった。ところが、ふたを開けてみると結果はややバラツキの大きなものとなった。これがはたして立てて保存したことによる影響なのか、それとも単にボトル差なのか、試飲後のディスカッションでも結論はでなかった。まあボトル差といってしまえばそのぐらいの差なので、とりあえず今回の結果は「保留」ということにして、また1年後に改めて検証してみましょう。当時はそうやって終わったのだが、こうして再検証に臨んでみると1年なんてあっという間だと実感させられる。■立てても良いのか寝かせたほうがよいのか さて、ここで、ワインを寝かせた場合と立てて保存した場合の良し悪しについてざっとおさらいしてみよう。 一般的に「ワインは寝かせて保存したようがよい」といわれている。その根拠となるのは、液面とコルクが常に触れていることにより、コルクが湿った状態を維持できること、その結果、コルクが乾燥して縮むことがなく、長年に亘って空気の侵入を防ぐことが出来るということだと思う。しかし、これについては異論も多く、立てて保存しても問題ないという識者の意見も少なくない。たとえば米国のワインジャーナリストであるマット・クレイマー氏は、その著書「ワインがわかる」の中で、横に寝かせることの必要性に疑問を唱えている。その論拠として、 1. ハンガリーのトカイ・エッセンシアやバローロやバルバレスコの多くは伝統的に立てて貯蔵されてきた。 2. 英国のロング・アシュトン研究所の研究によれば、2年経過した後ですら、立てて保存したボトルが抜栓時に骨が折れる以外は目に付く差異を感じないという結論だった。ということを挙げている。 話は少しそれるが、2番目の「抜栓するのにえらく骨が折れる」というのには私も大いに頷くところがあった。というのも、過去に何度となく、近所のディスカウントショップで購入したイタリアワインのカチカチになったコルクのおかげで、ワインオープナーをポキリと折ってしまったトラウマがあったからだ。これなぞは、きっとボトルをずっと立てておいたためにコルクが乾燥しきってしまったのだろうと思っていたのだが、最近ある方から別の説を聞いた。というのも、イタリアの生産者はボトルが噴くのを極力避けるため、最初から輸出向けのボトルの打栓をキツメに行うことが多いというのだ。この説の真偽はともかく、ボトルをあえて横に寝かせずずに立てておくメリットがあるとすれば、それは、横にしたときより少しばかり「噴きにくい(液モレしにくい)」ということだろう。横に寝かせてコルクと液体が常に接触した状態では、温度変化によって中のワインが膨張した際、コルクの接触面を通じて液漏れしやすいからだ。このことは、ジャンシス・ロビンソン女史の著書「世界一ブリリアントなワイン講座」でも触れられていて、女史はそれに対する「画期的な」解決策として、斜めに寝かせてコルク面がワインと空気と両方に接するようにするという方法を紹介している。なるほど、この方法はたしかにベストな保存の仕方かもしれないが、現実問題となると、1本2本ならともかく、たとえば自宅のセラーの中のワインを全部斜めに積むことを想像するだけでゾッとするのは私だけではあるまい。ということで、ここでいったん原点に立ち戻ってみよう。当連載で想定しているのは、せいぜい1~2年、セラーがないようなシチュエーション、あるいはセラーからあふれたワインの保存でどうしたらよいのかということだった。前号までの流れでは、おおむね夏場は冷蔵庫にいれておいて、それ以外の季節はエアコンで管理されたリビングなどにおいておくのがよかろうということになっているが、リビングや冷蔵庫などに保存する場合、ユーティリティ的な問題として、必ずしも寝かせておけない場合もあるだろう。もし、立てて保存しても問題ないのであれば利便性は大いに向上するし、もっと言ってしまえば(やや暴論になるかもしれないが)、リビングなどの温度変化が想定される環境下では、液漏れのリスクを減らすという意味で、立てておいた方が安全だと言うこともできるかもしれない。■そういうことで、今回の検証。 ~当日参加したテイスターは6名。今回は私と編集部2名以外、みな酒販業の方だった。 ~まわりくどいことはせずに、単刀直入にセラーの中で寝かせたものと立てておいたものを比較。話の流れからすれば、セラーでなく、リビングなどで保存したボトルで検証すべきだという声もあるかもしれないが、今回はなるべく他の要素を排除して検証するために、セラー内で保存したボトルにした。また、今回は、どのような環境におかれたボトルの検証かを事前にテイスターに伝えた。というのも、おそらく両者の違いは微細なものに留まると予想できたし、ほとんど違いがないような場合に、テイスターが過剰に反応して結果がぶれるのを恐れたからだ。ただし、事前にどちらが寝かせたものでどちらが立てたものかはオープンにしなかった。(私や徳丸編集長も知らせれていない) ~比較に用いた銘柄はいつものとおり、ミシェルグロの99ニュイサンジュルジュ(村名)と99Ch.タルボ。ちなみに、前回(半年前)に行った検証時はかなり眠たげで鈍重な味わいに終始していて、閉じる時期なのかな、と思わせた両銘柄だったが、今回の検証ではブルゴーニュの方はずいぶん開いていて、クラシックなピノの魅力を味わせてくれた。タルボをお持ちの方はもうしばらく寝かせた方が良いかもしれない。■さて、結果は?ボルドー(Ch.タルボ99)どちらが健全に思えたか?ほんの少し 少し それなりに かなり 違いはない。 立てたボトルの方 ● ●●●●●寝かせたボトルの方どちらが美味しく感じられたか?ほんの少し 少し それなりに かなり 違いはない。 立てたボトルの方 ●● ●●●寝かせたボトルの方 ● ブルゴーニュ(ミシェルグロ・ニュイサンジュルジュ99)どちらが健全に思えたか?ほんの少し 少し それなりに かなり 違いはない。 立てたボトルの方 ●●●●●寝かせたボトルの方 ●どちらが美味しく感じられたか?ほんの少し 少し それなりに かなり 違いはない。 立てたボトルの方 ● ●●寝かせたボトルの方 ●●●まず、「健全さ」については、集計結果をみてわかるとおり、立てた置いたボトルも寝かせて保存したボトル同様、問題はなかったと言ってよいだろう。どちらが美味しく感じられたか、という質問に対しては、回答がまたまた分散してしまった。この手の検証の難しいところなのだが、事前に留意していても、二脚のグラスを並べて比べろといわれれば、無意識のうちに両者の違いを重箱の隅をつつくように探してしまうのが人の常だ。そういう意味で「かなり微細な違い」でも申告してしまいがちだということは斟酌しなければならないし、どちらかの条件のボトルに回答が偏ったのなら話は別だが、今回の集計結果は、ブルゴーニュでは寝かせた方を美味しいと答えた回答が多く、ボルドーでは立てておいた方が美味しいという回答が多かったわけで、規則性はない。 実際、違いがあると答えた方々も、その差は極めて微妙であり、それが本当にボトルを立てておいたことによる違いなのか、あるいはボトル差なのかは判断しずらいという意見が大半を占めた。このようなことから、とりあえず今回の検証については、味わいに違いが見られるという意見もあったにせよ、問題になるようなレベルでなかったといってよいだろう。(若干見られた違いがボトル差なのか、立てておいたことによる影響を見極めるには、もっと本数を増やして検証してみないことには断定はできない。)試飲後、抜栓したコルクを確認したのだが、こちらもかなり微妙だった。まず、コルクの下部分の着色度合いは、これはもうひと目みてわかるほど異なっていた。もちろん寝かせた方が、しっかりとワイン色に染まっていたのに対し、立てていたほうは薄く色づいていた程度にとどまっていた。 肝心な弾力性については、「立てていたコルクの方が堅くなっている」という声もあった。そういわれてみると、たしかにやや違いがあるような気もするのだが、これをたとえば目隠ししてどちらがどちらかを当てろと言われても、私は当てられる自信はない。あったとしてもその程度の違いであり、まして、立てた方のコルクが縮んでいるかどうかについては、ノギスでも持ち出して確認しないとわからないレベルだった。■とりあえず‥最後に、今回はたまたまテイスターが酒販店の方々だったので、確認のため、次のような質問をしてみた。「違いがあるという声もありましたが、立てて置いたボトルは、みなさんが販売する場合に問題のあるレベルだったでしょうか?」。この問いに対しては、いずれも「問題ない。違いがあったとしても、ボトル差と言い切れるレベルだ」とのことだった。ただし、今回の条件では立てておいても問題ない、という結果にはなったものの、たとえば冷蔵庫の中に長期間保存しておく場合などについては、同様とは言えない(かもしれない)。というのも、最近の冷蔵庫は湿度管理されているものが多いとはいえ、一般的に庫内の湿度は低めだし、型の古いものだったりすると相当に乾燥した状態になることも考えられるからだ。当誌では1年冷蔵庫で保存したボトルが良好な状態だったという検証結果を以前報告したが、そのときのボトルも寝かせて保存したものだった。このように「極端に乾燥した状態」で立てた保存した場合、どの位の期間までなら大丈夫なのかについては今後の検証テーマとなるだろう。また、今回のテイスティングとやや離れるが、「シャンパーニュの場合は、明らかに立てておいたほうがよい」ということを指摘した方もいた。ネットで検索してみると、シャンパーニュ委員会が数年前に(当誌の検証などよりもずっと大規模に)実験を行ったところ、ボトルを横に寝かしておいた方が熟成が進行しやすく、立てた方が健全な状態に保てた、という記事が何件か見つかった。シャンパーニュの瓶内の圧力や炭酸の存在、マッシュルーム型に成型するためにコルクを貼り合わせていることなどがスティルワインとの違いなのだろうか。ということで、「立てて保存VS寝かせて保存」については、いくつか積み残しのテーマが考えられるが、これらについては機会があれば検証して、結果を報告できればと思う。それでは、読者のみなさんのお手持ちのワインたちが、無事この夏を過ごせることを祈りつつ。
2021年04月20日
コメント(0)
通訳案内士の受験記で、2019年の秋に毎週高円寺に通っていた記事を書いているうちに、なんとなく久しぶりに高円寺に行ってみたくなって、週末ブラっと訪れてみました。 前の記事で夜の駅前の写真を貼りましたが、昼はこんな感じです。 客との距離感が近い、昔ながらの商店が並んでいます。 コロナ禍の中、商店街は結構な人でにぎわっていました。 模擬面接の行われた庚申通り沿いの会場のフロレスタで、何度かドーナツを土産に買って帰ったものです。「週末セール情報」に貼った写真は庚申通りで撮ったものです。高円寺は私にとってもうひとつ思い出深いことがあります。それは、8月に開催される「高円寺阿波踊り」です。かつて、この高円寺阿波踊り大会で、大会開始時のテープカットをやったことがあるのです。といっても、私が偉いわけでもなんでもなくて、単に私の会社が協賛していて、当時私がたまたま担当だったから、というだけのことなんですが、とはいえ、のべ50万人が集まるイベントでのテープカットというのは、サラリーマン生活のひと幕として、よい思い出になりました。この日は、「小法師」で喜多方ラーメンを食べて、上島珈琲でお茶をして帰りました。自宅から電車で行っても、40分ぐらいなので、また機会があれば散歩がてら出かけてみようと思います。
2021年04月20日
コメント(0)
飲んだことない作り手ですが安いです。みちのくさんよりシャトー・ド・ヴィラール・フォンテーヌの99オート・コート・ド・ニュイ ルージュ レ・ジュヌヴリエールすむらさんよりメゾン・ルロワの10コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ同じくメゾン・ルロワの13ショレ・レ・ボーヌ 好きな作り手ですが、この位安いとよいですね。割田さんよりジャン・フルニエの17ブルゴーニュ・ルージュ・ル・シャピトル割田屋さんの18ドメーヌ・トラペ河野さんよりバターフィールドの18ムルソーこれは面白い銘柄ですね。河野さんの98カンポレオーネ(ランボルギーニ)うきうきさんよりジョセフ ペリエのキュヴェ ジョセフィーヌ ブリュット ミレジム 2008うきうきさんのシャンパーニュ2本を含む お薦めロゼ泡 3本セットフィリポナ好きですが、この銘柄飲んだことありません。 ラ・レミッソンヌ 1er エクストラ・ブリュット [2009]ウメムラさんよりウメムラさんよりプリューレ・ロックの ニュイ・サン・ジョルジュ 1er ヴィエーユ・ヴィーニュ [2018]メジャーどころでは毎年この作り手が一番リリース早いですね、マル源さんの19ロベール・グロフィエかわばたさんよりコカール・ロワゾン・フルーロのエシェゾー[2018]。村名VRもありますかわばたさんよりマルク・ロワの18ジュヴレ・シャンベルタン・キュヴェ・アレクサンドリーヌ安いですね。かわばたさんよりアンリオのブリュット・スーヴェラン[箱入り]限定1本です。AWCのカレラ ジェンセン限定1本です。AWCさんの98カレラ・ミルズ ピノ・ノワールウメムラさんよりレデリック・ミュニエの18ニュイ・サン・ジョルジュ 1er クロ・ド・ラ・マレシャル【ハーフ瓶】前回のもう一枚の写真の正解はこちらです。
2021年04月18日
コメント(0)
正月に購入した福袋のワインの大半を開けたので、ここいらで総括してみたいと思います。まずはうきうきさん。1万円の福袋を3セット購入したのですが、それらがひとつの段ボールで一緒に送られてきたので、実のところ、どの銘柄がどのセットだったのかよくわかりません。ショップの説明文から想像して分けてみたのが以下のようなラインアップでした。*1万円deピノ・ノワール赤3本セット当店にお任せください!世界の高級ピノ・ノワールが計3本入っている。蔵出し価格高騰の中ですが、玉手箱は頑張ります!絶対に損はさせません!・シャンボールミュジニーV.V2016(マニヤン)→まあまあ。・ジュブレシャンベルタンン2018(ドルーアンラローズ)→まあまあ〜期待以上。・ブレッド&バター・PN →期待以上。*1万円de辛口赤ワイン3本セット【Bセット】高級格付ボルドーが必ず1本!さらに高級ブルゴーニュが必ず1本!さらに市場価格でも4,000円以上で推移の高級赤ワインが必ず1本!大盤振る舞いの究極辛口赤ワイン福袋!・Ch.グランピュイラコスト2013 →未飲・プラネタ・ブルディーゼ2014 →印象薄し・サヴィニーレボーヌ・プイエ2017(エカール)→ブショネ*1万円de辛口赤ワイン3本セット【Cセット】世界の高級辛口赤ワインを3本詰め込みます!玉手箱が自信を持ってセレクトします!絶対に損はさせません!・Ch.タルボ2017 →まあまあ。・ブルネロ2014(ヴァルディスーガ)→大いに期待以上。 ・ジュブレシャンベルタン2018(ドルーアンラローズ)→まあまあ〜期待以上。この分類が正しかったとすると、今回のCセットは大当たり。一方で、Bセットは、グランピュイらコストをまだ開けていませんが、エカールのピノがブショネ、もう一本もイマイチという厳しい結果でした。3セット購入して結果オーライだったかもしれません。うきうきさんの福袋って、往々にして「一本だけ高価な目玉ワイン+あとは数合わせの銘柄」というパターンに陥りやすいのですが、今回は、数合わせ的銘柄でもそこそこCPのよいものを選んでくれたという印象があります。特にボルドー(と泡)が好きな人にとっては、ここの福袋はよいと思います。次に尾張一宮さんの「オーダーメイド福袋」。レ・カボティヌ(ルドヴィック・シャンソン)2017 →印象薄しリクヴィル・アンヌ(マルク・テンペ)2017 →まあまあブルゴーニュ・ブラン2017(オレリアン・ヴェルデ)→まあまあ〜期待以上Ch.オリヴィエ2004 →論外こちらの福袋はそもそも通常売価に対して1.2倍程度とそれほど割安感がないところに、今回のCh.オリヴィエのような大外れを引いてしまうと、少しばかり不満も言いたくなってしまいます。オーダーメイドということで、こちらが「13.5%以下の白」とややマニアックな要望をしたのがよくなかったのかもしれませんが、国名を指定していないのにもかかわらず、全てフランス産というのも興醒めでした。結果的にオレリアンヴェルデやマルクテンペは美味しかったですけれども、「在庫処分」感みえみえのラインアップなのが残念でした。泡ものが底をついたので、次回は、ボーナスシーズンにうきうきさんで泡ものの福袋でも買おうかなと思っています。
2021年04月16日
コメント(0)
眼病平癒に後利益があるという「新井薬師」。網膜剥離を患って以来、毎年訪れてるので、かれこれ20年になります。これまた毎年購入している眼病平癒のお守りと鈴を購入して帰ってきました。隣にある公園は遊具が充実していて、子どもが小さいころによくここで遊ばせたものです。今や、一緒に来てすらくれませんが。 「週末セール情報」に貼ったこの写真は、薬師の近く、中野通り沿いにあるモニュメントです。我が家から新井薬師へルートは、電車だと新宿、高田馬場をぐるっと回る形になり、かなり面倒ですが、クルマなら、環七→青梅街道→中野通り で30分ほど。ちょうどよいドライブコースです。
2021年04月15日
コメント(0)
2019年度の通訳案内士の2次試験は、12月8日(日)に行われました。受験した会場は、日大三軒茶屋キャンパス。同じ三軒茶屋といっても、我が家からは歩いて20分以上かかるところにあります。ハローのサイトやESDICさんの講習でいろいろと情報を仕入れていましたが、実際に立ち会ってみて驚いたのは、なんともものものしい雰囲気でした。係員の人数がやたら多く、カンニングや情報漏洩を極度に気にしているようで、面接に行きつくまで、何度か控室を移動させられました。私語は原則禁止。トイレに行く際は、係員がつきそいます。最初の控室で私の隣に座っていた受験生は、ESDICの曜日違いの受講生だったのでしょう。私と全く同じESDICの教材を復習していたので、話しかけたかったのですが、とても雑談できるような雰囲気ではありませんでした。試験の集合時間は1時間ごとに分けられていて、それぞれ異なった問題が出題されます。面接官はネイティブ1名、日本人1名の2名。私の回は、以下のような出題でした。プレゼン: (1)風鈴 (2)消費税増税 (3)道の駅迷わず、ESDICの直前講習でテーマにあった「消費税増税」を選択しました。風鈴も「基本英文300選」に収録されていますが、内容的に2分間もたせるのがシンドイかなと思いました。「道の駅」については、全く準備していませんでした。日本では1987年に消費税が導入された。最初は3%だったが、1994年に5%、2014年に8%に上がった。その後政府は2度にわたり再度上げようとしたが、経済停滞のためできなかった。しかし、今年の10月1日についに消費税が10%に上がった。ただし、今回は、軽減税率制度を導入し、食料品と新聞には8%の軽減税率が課されることになった。たとえばコンビニで食品を買って持ち帰れば10%、イートインだと8%など、やや混乱している面があるが、軽減税率自体が導入されたのはよいことだ。(というようなことを話したところで2分終了の合図)※終了後に気づいたのですが、最初の導入年の89年を87年とを間違えてプレゼンしていました。途中で一瞬試験官が怪訝そうな顔をしたのは、このためだったのかと合点がいきました。*その後のの質疑応答Q:消費税が増えた分は何に使われるのか →社会福祉や国の債務軽減にあてられる。Q:コンビニのイートインで10%が適用されるときはどのようにするのか?自分で言うのか? →基本自分で申告。持ち帰るときは何も言わない。 →だったら、何も言わずに買ったほうがいいね。(といって笑いが起こる)和文英訳:日本の祭りは、はっきりとした四季のある日本の季節と密接に関係しています。春は田植えが上手く行くように、夏は疫病を追い払い、お盆は先祖の霊をお迎えするため、秋は豊作に感謝を捧げるため、冬は新年を迎えるためなどに祭りがあります。このように日本の祭りは日本人の心の拠り所になっています。日本人の面接官が読み上げるものを1分半以内で訳すというものでした。日本人女性の面接官は外国生活が長いのか、日本語が若干英語なまりでした。「心の拠り所」というのをどう訳してよいか、すぐに出てこず、適当な言い回しで答えました。このあと、すぐにシチュエーションスタディに移行しました。シチュエーション:お神輿や盆踊りなどの夏祭りを見た外国人観光客が、自分も神輿担ぎや盆踊りなどに参加したいと言っています。通訳案内士としてあなたはどのように対応しますか。外国人試験官を観光客だと思って話をしてください。神輿は、基本的に地元の住人が担ぐ決まりがあるので、少し難しいかもしれない。どうしても担ぎたいというなら担当者に確認する。盆踊りはだれでも自由に参加できる。Q:盆踊りのときの服装は?A: 浴衣というカジュアルな着物で参加する人もいるが、ドレスコードはないのでどのような服装でも可。Q:盆踊りのときに踊り手が持っているものはなにか? → ???意味がわからないが? → 木の棒のようなものだ → それは「よさこい祭り」のことではないか。よさこい祭りでは木のスティックを持って踊るが。 → たぶんそれのことだ。YouTubeで見たことがある。※試験官は本来「うちわ」のことを聞いていたのに、私が頓珍漢な返答をしたので、うまくフォローしてくれたのだと、自宅に帰ってからようやく気づきました。Q:盆踊りでは食べ物を食べられるか?A:屋台で、お好み焼きやたこ焼きなどを食べることができる。Q:ベジタリアン向けの料理もあるか?A:それは難しいかもしれないが、もし必要なら事前に動物由来の素材が入ってないかを確認する。Q:祭りで金魚を獲っているのを見たが、あれはなにか?A:それは金魚すくいだ。子供たちに人気だ。金魚を獲れれば持って帰ることができる。Q:獲った金魚は持ち帰れるのかA:持ち帰れる。ただし、最近は何匹とってもひとり1~2匹に限定されることが多い。といったところで終了。思いのほかQ&Aが長くて、後半かなり会話がブロークンになってしまいました。とはいえ、総じて話がはずみ、感触としては悪くありませんでした。五分五分、もしくはそれ以上の確率で合格できたのでは、との思いを抱いて帰路につきました。ところが、直後のうわついた気持ちがクールダウンしてみると、いくつか大きな間違いをしていたことに気づきました。まず、前述とおり、*消費税の導入年を間違えた。*うちわのことがわからず、よさこいと答えた。さらに・・*イートインで何も言わずに買ったほうがよい?、という話のとき、法令遵守の立場で、それはよくないと伝えたほうがよかったのではなかったか?*神輿をかつぐことについては、いきなり否定的な見解から入らず、知り合いに相談してみるとでも言ってホスピタリティを示したほうがよかったのでは?*盆踊りの服装については、浴衣のレンタルサービスもできるので、紹介すると伝えたほうがよかったのでは?*屋台のベジタリアン用フードは考えてみればいくらでもある。(かき氷とか、べっこう飴とか・)そんなこんなで、思い返すたびに粗が目立つように感じられ、結果発表前には、これはダメかもしれないなあという気持ちのほうが強くなっていました。合格発表は2月7日(金)でした。(この程度の試験で、なぜ発表まで2か月もかかるのかよくわかりません。)結果は、当日、WEB上で発表でした。案の定というか、予想通りというか、不合格。その翌日、自宅に不合格の通知が送られてきました。覚悟していたとはいえ、その日は一日仕事が手につきませんでした。「全国通訳案内士」受験記~その1(受験のきっかけ)「全国通訳案内士」受験記~その2(1次試験)「全国通訳案内士」受験記〜その3(1次試験参考書など)「全国通訳案内士」受験記〜その4(ハロー通訳アカデミーとESDIC)「全国通訳案内士」受験記~その5(二次試験に向けて)「全国通訳案内士」受験記~その6(二次試験用教本・参考書)「全国通訳案内士」受験記〜その7(2次試験直前セミナー)「全国通訳案内士」受験記~その8(2019年度2次試験→不合格)「全国通訳案内士」受験記~その9(翌年受験の準備とコロナ)「全国通訳案内士」受験記~その10(ESDIC2次ZOOM講座)「全国通訳案内士」受験記~その11最終回(2020年度2次試験)
2021年04月12日
コメント(2)
以前シノワで飲んでよい作り手だなと思いました。ウメムラさんのアンリ・マニャンパリ16区さんのドラピエ・ブリュット・ナチュール・サンスーフル同じくパリ16区さんよりボランジェ・キュベ・スペシャル6本セット木箱入りと02グランダネ限定ボトルすむらさんの18ルーミエボンヌマール入りセットうきうきさんの18Ch.ソシアンドマレ50周年記念ラベル同じくうきうきさんの17サッシカイアソーテルヌ格付が安いです。みちのくさんの96シャトー・ラボー・プロミこんな銘柄あったんですね。みちのくさんよりアルローの17オート・コート・ニュイ シャルドネ割田屋さんの18ブリューノ・デゾネイ・ビセイ割田さんのヴィレ・クレッセ『レ・カール』 [2018] アンドレ・ボノーム割田さんのラ・ビアンカーラ。カルガンゴ、マシエリ、サッサイア入荷割田さんよりドーヴィサの17シャブリ・ラ・フォレとヴァイヨンが安いですすむらさんよりガニャール=ドラグランジェの5本セットエスカルゴさんの02サロンエスカルゴさんの12コート ド ニュイ ヴィラージュ(エマニュエル ルジェ)ウメムラさんよりルモワスネのブルゴーニュ・ルージュ ディアマン・ジュビリ97マルベック最高峰ですね。ウメムラさんのカテナ・サパータ マルベック・アルヘンティーノ07&08生産者が同じなら面白かったんですけどね。ウメムラさんのサン・トーバン1級畑新旧ヴィンテージ飲み比べ2本セットウメムラさんの家飲み応援・特別価格ブルゴーニュ 赤ワイン 4本セット第15弾昔よく飲みました。ヤナギヤさんのフランシス フォード コッポラ ここはどこでしょう? ヒント:ブログに何度か出てきているところです。ここはどこでしょう?その2 こちらはわかりやすいですかね。
2021年04月11日
コメント(0)
2019年度の2次試験直前セミナーは、9月中旬から11月中旬まで、9週間の短期集中コースでした。#ESDICさんのサイトを見ても、今の時期はまだ募集していませんね。募集を開始したのは8月の後半あたりだったようです。私の場合、前述のとおり、申し込んだときには平日コースしか空きがなくて、木曜日と金曜日の夜、職場の新橋から会場のある高円寺まで通わざるをえませんでした。講座は19時開始でしたので、新橋を18時過ぎに出てもかなりギリギリ。終了は21時。自宅に帰って22時という生活でした。東京駅からの中央線下りは結構混雑していて、オヤジにはなかなかハードでした。高円寺の駅前。近隣の方にとってはなんということのない景色かもしれませんが、個人的にとても懐かしいです・・受講生は9人。ほぼ全員、40~50代ぐらいでした。前の週にプレゼンおよび和文英訳のテーマと模範解答が配布されて、それを予習します。それぞれ9テーマあるので、1人1テーマは必ず当たることになります。模範解答をそのまま暗記するのではなく、それをベースに自分なりの言葉や説明にアレンジするのですが、これが結構手間でした。この講座に通って非常によかったのは、決定的に不足していたネイティブとの会話のレッスンができたことに加えて、周りの受験生のレベルを肌で知れたことでした。9人の受講生の中では、私のスピーキングの能力は、下から2番目かよく言って3番目ぐらいでしたが、といって、まったく合格に手が届かないレベルでないということを知ってかなり励みになりました(まあプレゼンや会話に自信のある人はそもそもこのような講座を受講しないのでしょうが)。 受講中の2ヶ月間は翌週の予習で手一杯で、復習にまで手が回りませんでしたが、全9回の講座が終了してから2次試験本番まで約1か月の期間があるので、そこでじっくり復習することになります。また、この期間には、別途直前2次面接模擬セミナーが開催される(別料金)ので、そちらも結局数回受講しました。 そんな感じで、わりと手ごたえもつかみかけたのですが、気になったのは、最終回のセミナー終了後に交わした講師との雑談でのひとことでした。「何年か前には、クラス全員が合格したこともあったんですよ。」「最近は、合格基準が高くなってしまったので、なかなかそうはいきませんけどね。」ジャンルは異なりますが、 私が以前通っていたワインスクールでは、受験対策の講座に通って、真面目にカリキュラムをこなしていれば、9割以上、認定試験に合格することができました。こちらの二次講座もそのぐらいのイメージでとらえていたのですが、もう少しキビしそうな塩梅でした。となると、クラスで下から2番目ぐらいの私は必然的にボーダーということになります。あらためて、英語2次試験合格率を調べてみると、87.3% (2012年度)73.7% (2013年度) 「通訳・プレゼンテーション(Q&A含む)」導入76.5% (2014年度)69.1% (2015年度)67.6% (2016年度)61.5% (2017年度)43.1% (2018年度) 「実務関連質疑」導入+合格基準が6割→7割にアップ47.4% (2019年度)48.9% (2020年度)2018年の法改正以降、合格率がかなり下がったようです。それでも半分近くは合格するのですが、母集団は1次試験合格者です。会話力に劣る私ではやはり厳しいのではなかろうか。どうも、試験の直前になって、腰が引けてきたというか、気持ちで負けてしまっていた感があったことは否定できません。模擬面接は土日の昼間の回を予約できたので、早めに高円寺に出向いて、ルノワールで予習復習をしたりしていました。12月の直前模擬面接の終了後に高円寺駅のホームから撮ったもの。(合格して)この風景を翌年眺めずに済めばいいなと思ったものですが、別の理由で翌年拝むことはありませんでした。「全国通訳案内士」受験記~その1(受験のきっかけ)「全国通訳案内士」受験記~その2(1次試験)「全国通訳案内士」受験記〜その3(1次試験参考書など)「全国通訳案内士」受験記〜その4(ハロー通訳アカデミーとESDIC)「全国通訳案内士」受験記~その5(二次試験に向けて)「全国通訳案内士」受験記~その6(二次試験用教本・参考書)「全国通訳案内士」受験記〜その7(2次試験直前セミナー)「全国通訳案内士」受験記~その8(2019年度2次試験→不合格)「全国通訳案内士」受験記~その9(翌年受験の準備とコロナ)「全国通訳案内士」受験記~その10(ESDIC2次ZOOM講座)「全国通訳案内士」受験記~その11最終回(2020年度2次試験)
2021年04月09日
コメント(0)
うきうきさん福袋のうちの1本。4年前のボルドーというと、昔はよく「幼児虐待」と揶揄されたものですが、90年代以降のボルドーは若い頃から飲める作りに変わってきたこともあって、あまりそのような声は聞こえなくなってきました(私がワイン会に参加してないから聞こえてこないだけかもしれませんが。)濃厚な色調のルビーで、全般にまだ紫色がかっています。香りはブラックベリーやカシス、丁子、ナナツメグ、黒鉛、スギ、それにビターチョコなどの入り混じったボルドーらしいもの。飲んでみると、果実味豊富で、タンニンは豊富ながら角が丸く、透明感のある伸びやかな酸とあいまって、大きくはないながらも心地の良いバランスを形成しています。さすがボルドー格付け銘柄の貫禄というべきか、素直に美味しいという感想が出てきます。長年ボルドーを飲んできた身には、なんともいえず、ホットする香味でもあります。従前の感覚からすれば、本来10年ぐらい待ったほうがよいのかもとか思ってしまいますが、今の時点でこれだけ美味しく飲めてしまうと、あまり寝かせなくてもよいのかなぁと思ったりもします。当然のように、その後3日間にわたって美味しく飲めました。★★★★
2021年04月08日
コメント(0)
#大昔に書いたコラムの原稿です。今となっては古い内容ですが、自分の備忘録をかねてアップしておきます。**********ワインというのは温度や湿度、光、振動など様々な要素に細心の注意を払わなければならないデリケートな(そしてある意味やっかいな)飲み物なのだろうか、それとも5年10年と熟成させるのでなければあまり気を使わなくても大丈夫なものなんだろうか。味覚という主観的な要素が強い問題であるし、経験や嗜好によって見方もいろいろと分かれるのだろうが、実際のところどちらがより本質を語っているのだろうか? セラーがない環境でワインを保存するのにはどのような方法がよいのかを探ろうというこの連載、筆者自身マンネリに陥りつつあることを痛感しつつも本誌の発刊ぺースにあわせてなんとか5回目までたどり着いた。 検証を重ねてきた今、私自身の頭の中では上記の問いかけに対して、「ワインってやっぱりデリケートな飲み物だなあ」という思いと「いやいやワインって意外にタフな飲み物じゃないか」という両方の思いが交錯している。もちろん基本スタンスとしては、「美味しく飲むためには保存条件(特に温度)には可能な限り気を配るべき」であり、「夏場高温になるわが国で長年ワインを熟成させようと思ったらセラーもしくはそれに類する設備は不可欠」だと思う。しかし一方で、この検証を通じて想定してきた「1~2年までのスパン」、「セラーのない環境」でワインを保存することがそれほど「トンデモナイ」所業かといえば、少なくとも1年経過した時点での感想は、「いやいや、結構イケてるじゃん。」といってもよいと思う。というのも、今までの検証結果は、極論すれば常温環境にさえ放置しなければなんとか飲めるレベルはキープしていたといえるものだったからだ。さらに冷蔵庫を上手く併用すれば、セラー保存のボトルと変わらないとは言わないまでも、それほど見劣りしないレべルにキープすることも出来た。 具体的には、「夏場の数ヶ月間は冷蔵庫に避難させておいて、それ以外の季節はエアコンの効いたリビングに保存しておく」という方法を当誌は提唱してきた。セラーがない場合、従来からの定説としては「北向きの部屋の押入れに保存」するのがよいと言われてきたが、地球温暖化が叫ばれて久しく、アルミサッシの普及などにより密閉度の大幅に向上した現代の家屋においては、北向きといえども家の中の温度はさして変わらないのではないか。その一方でエアコンの普及率は格段に高くなっている。だったら、エアコンによって温度管理された部屋をベースにして、それでもどうにもならないような夏場だけ冷蔵庫に入れておくというのがむしろ現実的な保存方法ではないか。 特に冷蔵庫については、温度、湿度、振動、臭いなどの面でワインの保存には適さないように言われているが、本当にそうなんだろうか?実生活においては、うまく活用すればワインの緊急避難的な保存には大いに役立つのではないか?この疑問のとおり、ここまでの1年間の検証結果においては、短期であれ比較的長期であれ、冷蔵庫に保存しておいたボトルは、常温環境やリビングだけで保存していたものに比べればはるかに良好な状態を保っていた。では、この調子でたとえば2、3年冷蔵庫に入れっぱなしにしておくとどうなのか、セラーに保存したボトルとの間にどの程度の違いが出るのか、というのは実のところ大変興味深いテーマであるし、結果次第では「セラーがない環境でワインを保存するときは冷蔵庫に入れっぱなしにしておくのがベスト」ということになりうるのかもしれない。しかし現実には、何年もの間冷蔵庫内をワインのボトルが占拠することになったり、同様にたとえ1年程度であっても5本6本、あるいはそれ以上のボトルを冷蔵庫に入れっ放しにしておくような冷蔵庫本来の用途を著しく制限する使い方は一般的な家庭環境を想定した当連載としては前堤としずらいものがある。よって、冷蔵庫はあくまで「夏場数ヶ月の緊急避難用」のツールとして位置づけ、「現代の住環境においては、よく言われる北向きの押し入れよリも、ヱアコンのきいたリビング+夏場冷蔵庫に避難させておくのがワインにとっても『住人にとっても』負担の少ない保存方法なのではないか」という「仮説」の検証を進めてきたわけだ。もっともこの「仮説」の検証については、厳密な意味で比較の対象である「押し入れ保存」の環境を再現したわけではないし、そもそも「北向きの押入れ」といっても各家庭によってロケーションは千差万別でひと括りにはしずらい。しかし少なくとも「リビング十冷蔵庫」のボトルが1年程度の保存であれば大きな問題のないレベルに収まっていたのに対し、常温保存のボトル(ちなみに実験に使ったのは東向きでほとんど陽の入らない部屋だったのだが、夏場の気温が35~36度まで上がったのには驚かされた。)に相当な変化があったことを思うと、「北向きの部屋」→「常時人が生活しているわけではない」→「日中の工アコンの稼働率は低い」わけで、当誌の常温保存の実験結果から推察するにリスクは小さいとはいえないのではなかろうかと思われる。とはいえ、誤解しないで欲しい。これらの結果はあくまで多くの方が試みてきたのと同様、ひとつの実例に過ぎない。これをもって「1年程度ならセラーなしで大丈夫」と断じるほど私は楽観的ではないし、「夏場は冷蔵庫に入れて、それ以外はエアコンの効いたリビングに置いておく」方法が本当にベストだと断言する勇気もない。 1年程度ではそれほど目立たなかった傷跡が2年目になって急に目立ちはじめる可能性だってあるし、リビングについてはエアコンのオンオフによる温度変化の影響をきちんと見極める必要がある。実際、前回の検証では、冬場リビングに保存したボトルにわずかではあるが秋以降のエアコンの影響と思われる変化が見られた。(このような点が冒頭の「ワインってやっぱりデリケートなものだなあ」と思った所以である。)そういう意味ではまだ検証そのものもまだ道半ばである。さて、今回検証するのは、■常温環境でふた夏越したボトル (編集部の一室に一昨年の6月以降保存)■リビングでふた夏弱越したボトル (徳丸編集長宅に一昨年の8月以降保存)の二種類のボトルである。いずれのパターンもすでにひと夏を越えた時点で一度検証済みだが、どちらもはっきりと変化が見られたボトルだった。そのときの結果を簡単に要約すると、<常温環境でひと夏越したボトル>ボルドー、ブルゴーニュともひと口飲んでそれとわかるほどの変化を示しており、セラー保存のボトルとの比較云々以前のレベルだった。前述のように部屋の温度が夏場35~36度になったこともあり、北の地方や高地など夏場冷涼な環境の方以外は、常温環境に置いておくのは大変リスクが大きいと再認識させられる結果だった。<エアコンの効いたリビングに保存しておいたボトル>セラー保存のボトルや夏場冷蔵庫に保存したボトルとの違いはかなりはっきりしており(妙に熟成感のある、ややギスギスした味わい)、エアコンを効かせているといっても、25度前後の室内はセラーに比べるとかなり高めの温度であること、夏場の外出時や「熱帯夜」には高温にさらされることなどがワインに影響を及ぼしていることなどが確認される結果だった。とはいえ、常温で保存していたボトルよりはずっとまっとうな状態を保っており、単体で飲めば楽しめるレベルをキープしていたと言って言えなくはない。すでに一年目の検証時にこのような状態だったボトルたちが、さらにもうひと夏越したわけであるから、今回はさながらワインの耐久テストのようなもの。 結果はある程度見えている。 常温保存のボトルなどはふた口と飲めないような代物になっているのではないか。問題はリビング保存のものがどの程度の変化におさまっているかだが、1年目の結果から想像するに、かろうじて楽しめるレベルをキープしているか、それとももはや飲めないような劣化レベルに達してるかではなかろうか。このように今回に限っては検証前からある程度結果を予想できたこと、それに微妙な判定にはなりにくかろうということから、多忙なテイスター諸氏におつきあいしていただくのは申し訳ないということで、私と徳丸編集長、それに編集部の二人を加えた4名でこじんまりと検証を行った。実験に用いた銘柄は前回同様、ボルドーの代表としてシャトー・タルボ '99、ブルゴーニュの代表としてニュイ・サン・ジュルジュ '99(ミシェル・グロ)。輸入元はラックコーポレーション、購入店は東急吉祥寺店。テイスティング方法は今までと同様、INAOのテイスティンググラスに上記の3種類を並べ、1番目のグラスを基準グラスとして、2番目以降のグラスの違いを見ていった。テイスティングは、ブルゴーニュ、ボルドーの順で、それぞれについて抜栓直後と30分後の2回ずつ行った。なお、それぞれの環境について簡単におさらいしておくと、<常温保存のボトル> 編集部の一室。といっても普通のマンションである。向きは東向きだが、直射日光はほとんど差し込まない。床はフローリング。検証用のボトルはここに一昨年の6月から動かさずに保存してある。ちなみに一昨年の夏は最高気温が36度前後まで上がった。(昨年は計測せず)<リビング保存のボトル> 徳丸編集長宅のリビングルームを借用。検証用のボトルは一昨年8月から動かさずに保存してある。夏冬ともにエアコンは頻繁に使用。夫婦共働きのため、日中留守の時間はエアコンをOFFにしている。■ 集計結果ブルゴーニュ(ミシェル・グロ/ニュイ・サン・ジュルジュ '99) 違いがあるわずかに違いがあるわずかにあるが気に するレベルでないないリビング保存●●●● 常温保存●●●● ※具体的なコメント<リビング>オレンジが強く見える色調。デミグラスソース、かつおぶし、オレンジの皮、漬物などの香り。 後半に苦味が残る。酸味が後半に出てくる。クリア感がない。 旨み感が強調された味わい。これはこれでなかなか美味しい。丸くこなれた味わい。 <常温> 全体に茶色がかった色調。 古漬、木質、ジビエ、コーヒー、紅茶の出がらし、梅。 全体にベタッとしている。フレッシュさが無い。 酸がピリピリとしている。果実味が抜けて真ん中がストンと落ちたような味わい。 二順目の試飲で急激に落ちる。しかし、思ったほど異臭は出ていない。ボルドー (シャトー・タルボ '99) 違いがあるわずかに違いがあるわずかにあるが気に するレベルでないないリビング保存●●●● 常温保存●●●● ※具体的なコメント<リビング> 赤色の消えかけた黒っぽく見える色調。エッジはオレンジ。しょうゆ、焼肉のタレ、革、ミルキー。まろやか。フレッシュではないがよい香り。ベットリとした酒質でタニック。クリアでない酸、タンニンもギクシャク。苦味が不自然に目立つ。 味わいはフラットだが、こなれていて美味しいと感じる面もある。 <常温>エッジに茶色が入り、10年以上たったような熟成した色調。 獣臭。ヒネ香。果実の香りが弱い。焦がしたウーロン茶、出がらしのコーヒー。 樽香が目立つ。 水で薄められたような感じ。力がない。味が落ちるのが早い。2順目でガックリ落ちた。エグミのあるフラットな味わい。アフターがやたらタニック。まあ集計表だけ見ると、予想どおりという感があるが、実際テイスティングしてみた印象はかなり予想外といえるものだった。◆まず、セラー保存の基本ワイン。半年ごとにテイスティングしてきて、これで4回目となるわけだが、ボルドー、ブルゴーニュとも明らかに前回よりフレッシュさがなくなっており、眠たげで鈍重、どちらも「閉じる」時期に入ってきたことを思わせる味わいだった。特にボルドーについては、今開けて美味しく飲もうとすると、デキャンティングや事前抜栓などが必要になってくるかもしれない。あまり意識していなかったが、この検証はこのような定点観測的な面白さもあるのだと再認識した次第である。◆セラー保存のボトルとリビング、常温保存のボトルとの違いについては間違えようがないくらい明らか。この3種類を2つのグループに分けろと言われれば、まず誰もがセラー保存のものを他の二つとは別にグルーピングすると思う。前述のコメントにも見られるように、リビング保存や常温保存のボトルは果実味が抜けてフラットになっており(特に常温保存)、セラー保存のボトルで感じられるようなわきたつような香りや口に入れたときのフレッシュ感、上品な甘みや立体感、余韻に残るクリアな酸などが決定的に欠けていた。◆リビング保存のボトルについては、よく言えば「促成栽培」を施したようなこなれた熟成感があり、フレッシュさがない代わりに旨み感が強く感じられる味わいだった。もちろん正しく年月を経たボトルのような複雑さはないし、前述のようにセラー保存のボトルと比べると果実味がフラットになっていることは明らかなのだが、日ごろあまりワインを飲みつけていない人の中には、今閉じ気味でとっつきにくいセラー保存のボトルより、こちらの方を美味しいと回答する人もいるかもしれない。◆常温保存のボトルについては、一体どのようになっているのだろうかとう半ば怖いものみたさ気分であったが、飲んでみると予想よりはずっと「まとも」な状態で、リビング保存のボトルとの差は事前に予想したほど大きくはなかった。(もちろん果実のヘコミなど相当なものであり、大丈夫だとはとても言えないことはあらためてお断りしておく)◆ボルドーとブルゴーニュの酒質の差、すなわちボルドーが比較的熱に強いのに対して、ブルゴーニュはデリケートだということは、世間では半ば既知の事実のように言われているが、当連載においては、過去にはっきりとそうした違いが見られたことはなかった。(変化があるときはどちらもあったし、ほとんどないときはどちらもほとんどなかった。)しかし、今回の検証では、ブルゴーニュの常温保存の「壊れ具合」に比べて、明らかにボルドーの方が変化は少なかった。たとえば徳丸編集長は、セラー保存のボトルとの差をリアルワインガイドの点数でいうと何点ぐらいかに相当するかというコメントを書いていたが、ブルゴーニュについては「リビング=-1点、常温=-2.5点」としていたのに対し、ボルドーについては、「リビング=-1点、常温=-1.5点」と表現していた。‥とまあいろいろ書いたが、今回の結果をひとことで述べると、ふた夏はやはりキツかったという点につきるだろう。もちろんワインのコンディションについては、冒頭にも書いたように人それぞれ受け取り方が異なるわけで、今回もリビング保存のものが「美味しく」感じられたという意見もあったのも事実だし、そもそもリビング保存については、「夫婦共働き(=平日の日中はほぼ不在)」というかなり常温保存に近い、厳しい条件だったことも斟酌する必要がある。しかし、そういうことを踏まえつつも、日常的にワインを楽しんでいる平均的、最大公約数的な愛好家の立場に立てば、「リビング保存は、夏場に冷蔵庫の助けを借りなければ、1年(ひと夏)程度が限度」と見ておくのが妥当な線ではなかろうか。そう強く思わせる今回の検証結果だった。 創刊号から読んでくださっている読者の方からは、それでは、という突っ込みもあるかもしれない。初回の連載で私が書いた「6年間茶箪笥の中に放置されていたシャルドネ」がすばらしい熟成を遂げていたというのはどういうことだったのか、あれはやはりバッカスの悪戯だったのだろうか?それともやはり私に判別能力がなかっただけなのか? 答えは謎である。謎といえば、今回の検証結果について、テイスティングを終えたあと皆で首をひねったことが2つある。 一つ目は、前述のように1年目の検証で驚くほどの変化を示していた常温保存のボトルが、2年後の今回は予想したよりずっと「まとも」だったことだ。「まとも」といっても、単体で飲んではっきりそれとわかるような熱劣化の症状を呈していたのだが、それでもテイスティングする前に心配したような「二口と飲めない」ようなものではなかったし、1年前の検証時に比べて大きく劣化が進んだようにも思えなかった。中には1年前の検証時より今回の方が良好でないかと言う人すらいた。このような結果となった理由としては、前年の検証結果のインパクトの大きさから、我々の中にあらかじめ「全くダメだろう」という先入観が強くあったとことが大きな要因だとは思うが、それだけでないとすれば、 1.一昨年受けた高熱によるダメージが、その後ずっと動かさずに静かに保存していたことにより、ある程度「落ち着いた」のではないか2.加えて昨年の夏が歴史的なコメの不作に代表されるように比較的「冷夏」だったことが幸いしたのではないかというようなことが原因ではないかという話が出た。 熱によるダメージを受けたボトルが、その後一定の期間、冷暗所に静かに保存しておくことによってある程度までは回復するという話は耳にする。そして、今回の結果はそうしたウワサがあながち迷信?ではないのかも、と思わせるものだった。そういえば、創刊号で書いた「熱劣化したワインの検証」の項で書いた徳丸編集長宅の壊れたセラーの中のワインについても、徳丸さんが最近飲んでみたところ、どれもセラーが壊れて熱を浴びた直後のような悲惨な状態ではなくて、健全とは言えないまでも、まあそれなりに美味しく飲めるようになっていた、なんていう「体験談」も披露されて、こちらもなかなか興味深かった。もうひとつ、不可思議な点は、常温保存にしろリビング保存にしろ、明らかにふた夏熱を浴びたはずのボトルに、思ったほど「異臭」が感じられなかったことだ。もちろんややヒネたようなニュアンスや出がらしのお茶のような香りは出ていたが、たとえば、ムレたような臭いや馬小屋系の臭い、激しいヒネ香などが感じられたわけではなくて、あくまで時計の時間軸をグイグイと早回ししたかのような「きれいな」枯れ方だった。これは実に悩ましい結果である。 私たちは当誌のテイスティングをしていて、しばしば異臭のする不健全なワインに出くわす。それらの中には明らかに醸造トラブルと思われるものも結構あるが、それ以外の異臭の多くはどこかで熱を浴びたことに起因するものだとばかり思っていた。しかし、今回の結果を見るにつけ、必ずしもそうではないのかもしれないと思うようになった。ではその原因はとなると‥?もっと別のなにかが悪さをしているのだろうか、それとも流通過程で我々が想定している以上の激しい熱を浴びているのだろうか、あるいはいくつかの複合的な原因によるものなのだろうか? 実はこれについては、その後の議論によって行き着いた我々なりの「仮説」があるので、(もったいつけるようで恐縮だが)、次号以降で検証してゆきたいと思う。いずれにしても、単純な確認作業に終わると思っていた今回の検証から、思わぬ疑問点が湧き出してしまった。つくづく、ワインって難しいなあと思う今日この頃である。
2021年04月07日
コメント(0)
みちのくさんよりールドウォーターの19マールボロ ソーヴィニヨン・ブランと18ピノノワール。2k前後です同じくみちのくユベール・リニエ割田さんよりドーヴィサの17シャブリ・ラ・フォレとヴァイヨン。安いです。割田さんの18マルキ・ダンジェルヴィーユ同じく割田さんよりアルヌー・ラショーの18エシェゾーウメムラさんより2021年シャトー蔵出し。シャトー・パルメ [2010]シブイ銘柄ですが、美味しそうですね。すむらさんの[2002] ニュイ・サン・ジョルジュジュ・レ・カイユ、ドメーヌもの (ブシャール)すむらさんよりヴォギュエのフィーヌ・ド・ブルゴーニュKATSUDAさんよりボルドー 5大シャトー 3本セット Bマル源さんの18セラファン私も欲しいんですが、値段がちょっと厳しいですね。ウメムラさんのサロン[2002] ギフトボックス入りすむらさんよりシャルロパンの18ブルゴーニュ・ルージュ・キュヴェ・プレスティージュ
2021年04月04日
コメント(0)
うきうきさんの福袋でこの作り手のピノの印象が良かったので、シャルドネとカベルネも購入してみました。リーデルのブルゴーニュグラス(最近なんだかんだでまたリーデルの出番が増えています)に注ぐと、思いのほか麦わら色系の入った濃いイエロー。香りは最初洋梨や塩ビっぽい、シャルドネらしからぬトップノーズがありましたが、徐々に黄桃やパイナップルのシロップ漬け、マロン、黄色い花などのシャルドネらしい芳香が感じられるようになりました。飲んでみると、程よく凝縮した果実味と酸のバランスがよく、気持ちの良い仕上がりです。ブルゴーニュの裾もののような、酸が引っ張るような感じでもなく、といって以前の新世界もののようなコッテリベッタリの果実味でもなく、よい落としどころだなぁと感心します。フィニッシュには苦味がやや強めに出ます。小瓶に残した翌日も美味しく飲めましたが、初日に比べると果実味がかなりへこんだ感じになってしまいました。総じて美味しかったのですが、このボトルに関しては、最初の1杯に感じた違和感や翌日の落ち方など、コンディション的に(悪いとはいいませんが)ベストではないかも、という印象を受けました。美味しかったですけどね。★★★
2021年04月02日
コメント(0)
ESDICさんの直前セミナーの話に入る前に、私が2次試験用に使った市販の書籍を紹介します。最初に取り組んだのはこちらの教本でした。新日本通訳案内士協会 (著), True Japan School (監修)。初学者にはそれなりに役に立ちましたが、和文英訳→実務質疑の内容が昨今の出題傾向とはややかけはなれていると思います。全国通訳案内士試験「英語2次(口述)」合格!対策 [ 新日本通訳案内士協会 ]価格:2860円(税込、送料無料) (2021/4/1時点)2019年8月、ちょうど私の受験に合わせたかのように出版されたのがこちらの教本。著者はCELという通訳案内士スクールの代表の方。市販されている通訳案内士の2次教本は数えるほどしかありませんが、その中ではこの本が間違いなくベストだと思います。プレゼン問題50問、通訳問題30問題が収録されていて、どれも実際に出そうなテーマばかりです。私自身も、ESDICの講座以外でもっともよく使ったのがこの教本です。欠点は、紙質がよくないこと。ガサガサとしたぶ厚い紙質で、使っているうちに装丁が崩れてきます。全国通訳案内士試験 英語二次口述パーフェクト対策 [ 江口裕之 ]価格:3190円(税込、送料無料) (2021/4/1時点)おなじみ植田先生の著書。観光地系のプレゼン用に役立ちます。若干情報が古いものもありますが、主だった観光名所はほぼ網羅されています。英語で説明する日本の観光名所100選【新装版】 [ 植田 一三 ]価格:2200円(税込、送料無料) (2021/4/1時点)文庫サイズの書籍で、しきたりや伝統文化について平易な英語で解説されています。中には日本人の私自身が知らないようなことも結構あり、目から鱗です。値段も安くお薦めです。英語対訳で読む日本のしきたり 伝えたい“ニッポンの心”! (じっぴコンパクト新書) [ 新谷尚紀 ]価格:838円(税込、送料無料) (2021/4/1時点)試験問題のネタ本として一部で知られる書籍です。和文英訳問題のいくつかが、実際にこの書籍の文章から出題されたそうです。とはいえ、あまり流通しておらず、アマゾンなどではプレミアムがついています。実際、私も2年目の試験の直前に古本で入手しましが、そこまでして入手しなければならないものではないと思いました。あと、他の書籍と比べると、結構難しい言い回しが多いように思います。【中古】英語で紹介する日本事典 絵と写真で日本文化を紹介 対訳ビジュアルブック カ /ナツメ社/堀口佐知子(単行本(ソフトカバー))価格:1592円(税込、送料無料) (2021/4/1時点)ハロー通訳アカデミーの教材で、表題のとおり日本的事象300についての英語の説明が網羅されています。ひとつひとつの項目についての説明は短いので、これだけ覚えても2分のプレゼンにはなりませんが、とっかかりとしてはよいと思います。合格者の中には、この本を丸暗記したという猛者もいるようです。【中古】 日本的事象英文説明300選 通訳案内業国家試験にでる /植山源一郎(著者) 【中古】afb価格:1001円(税込、送料別) (2021/4/1時点)「全国通訳案内士」受験記~その1(受験のきっかけ)「全国通訳案内士」受験記~その2(1次試験)「全国通訳案内士」受験記〜その3(1次試験参考書など)「全国通訳案内士」受験記〜その4(ハロー通訳アカデミーとESDIC)「全国通訳案内士」受験記~その5(二次試験に向けて)「全国通訳案内士」受験記~その6(二次試験用教本・参考書)「全国通訳案内士」受験記〜その7(2次試験直前セミナー)「全国通訳案内士」受験記~その8(2019年度2次試験→不合格)「全国通訳案内士」受験記~その9(翌年受験の準備とコロナ)「全国通訳案内士」受験記~その10(ESDIC2次ZOOM講座)「全国通訳案内士」受験記~その11最終回(2020年度2次試験)
2021年04月01日
コメント(0)
前回のエントリーからだいぶ間が空いてしまいました。私が一次試験を受験したのは2019年8月。場所は千葉県の大学でした。大学名を失念しました市川にある千葉商科大学でした。我が家からかなり遠かったのを覚えています。英語の試験が免除だったため、受験科目は4教科でしたが、それでも結構シンドかったです。5教科フルに受験すると、朝から夕刻までとなり、年配者には体力的にもかなりタフだろうなと思いました(その意味でも、免除を取れる科目はなるべく免除を狙ったほうがよいかと思います)。試験本番では、日本史の難問に打ちのめされ、これはダメかもしれないなぁという暗澹たる気持ちで岐路につきました。ところがその晩、ESDICさんの回答速報で答え合わせをしてみると、思いのほか点数が取れているではありませんか!これなら答案用紙の記入ミスでもない限り、1次試験突破はは確実だろうと胸を撫で下ろしました。今から思えば、ここで油断を招いたことが、初年度の私の最大の敗因でした。一次試験を乗り越えられたことにに妙に達成感を感じてしまって、そこからしばらく二次試験の準備に手つかずだったのです。二次試験は12月半ば。1次試験からは約4か月の準備期間があります。試験の内容は、・約2分間のプレゼンと、質疑応答・日本語の逐次通訳・通訳案内実務における想定問答時間は約10分と短いのですが、逆に言えば、たったの10分ですべての結果が決まってしまいます。かつては、2次試験の合格率が60%を超えていた時期もあったようですが、3年前に法改正され、合格基準が6割→7割に引き上げられた結果、合格率が下がり、最近は40%台で推移しています。(そもそも面接で何をもって6割とか7割というのかよくわかりませんが…)それでも1次合格者の半分は合格するのだから、まあ大丈夫だろうと、根拠もなく高をくくっていたのです。そんな感じでのんべんだらりと過ごし、ようやく9月の半ば近くになって、このままではマズイ、と気づきました。きっかけはハロー通訳セミナーさんのメルマガやサイトで二次試験についていろいろ読んだことでした。特に合格者の体験記などで、合格者の努力を読むにつけ、このままではマズイと焦り始めました。そもそも考えてみれば…・私は仕事でまったく英語を使わないので、日常的にネイティブとやりとりをする機会がありません。受験時点でかれこれ10年以上、会話すらしていなかったと思います。・2次試験で約半数が合格するといっても、その母集団は1次を通過してきた人たち、つまりほぼ全員TOEIC900点や英検1級レベルの人たちと考えてよいでしょう。その中では、日常的に英語で会話をしていない私のスピーキング能力はおそらく最低レベルでしょう。・英語以前に、いきなり2分プレゼンせよと言われて、たとえば、「招き猫」や「小笠原諸島」について2分も話す内容が思いつきません。現状を認識するにつれ、このまま独学では絶対に受からないと強い危機感を抱きました。対面で特訓してくれるようなスクールはないかと探したところ、1次試験用のメール講座を受講したESDICさんで、2次試験の直前講座があることを知りました。9月半ばから開講と知って、あわてて申し込んだのですが、土日のクラスは既に満員で、申し込むことができたのは、平日夜のクラスでした。毎週木曜日と金曜日の19時から、場所は高円寺というなかなかハードなスケジュールになってしまいましたが、2ヶ月の辛抱と割りきることにしました。「全国通訳案内士」受験記~その1(受験のきっかけ)「全国通訳案内士」受験記~その2(1次試験)「全国通訳案内士」受験記〜その3(1次試験参考書など)「全国通訳案内士」受験記〜その4(ハロー通訳アカデミーとESDIC)「全国通訳案内士」受験記~その5(二次試験に向けて)「全国通訳案内士」受験記~その6(二次試験用教本・参考書)「全国通訳案内士」受験記〜その7(2次試験直前セミナー)「全国通訳案内士」受験記~その8(2019年度2次試験→不合格)「全国通訳案内士」受験記~その9(翌年受験の準備とコロナ)「全国通訳案内士」受験記~その10(ESDIC2次ZOOM講座)「全国通訳案内士」受験記~その11最終回(2020年度2次試験)
2021年04月01日
コメント(0)
全23件 (23件中 1-23件目)
1