日々、是、ざつぶん

日々、是、ざつぶん

June 26, 2022
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カテゴリ: 番組視聴感想
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課題の一つであった 別冊! CHEF-1グランプリ ~出場者の店全部食べます~ BSよしもと 日曜 12:00)を見る件。

ハイ、結局、 #7 #8 はすでに ​見逃しました​ が、何か?(

さすがに #9 北海道・東北エリア の出場者が特集されていたので、なんとか現在見ている 最中 (←)なのですが、その前にどうにも納得できないことがありまして。

それは、せいぜい2週間程度で消されてしまう動画のページに「 アーカイブ 」と名付けることの是非よ。

アーカイブの正式な日本語訳はまだ決まっていないようですけど、有力な言い換え候補の一つが「 保管記録 」です。

どちらかというと、 ​記録を保管すること​ に重きを置いた言葉、なんですよ!

で、あれば。
​​ 銀英伝 脳的 ​​ ()に言うと、100年後の 後世の歴史家 に対してであっても「 ​​情報資​産 ​​ 」としてアクセスできる動画であってはじめて、アーカイブという言葉は使える。
そういう、あんまり軽々しく使える言葉じゃないよ、というのが、はやせの解釈である(

それこそ、 NHK が立派な建物まで作って映像記録の保管と保存(修復を含む)にがんばっていることこそが本来のアーカイブの意味であって。それに匹敵するような 覚悟のないプロジェクト に「アーカイブ」と名付けることは、アーカイブの本来の意味に忠実な事業をしている方々に対しても失礼じゃないかなとすら思うんですわ。

そりゃ、言葉は生き物だから、将来的には違う意味が付着していくことはありえる。
けれど、 メディアが率先して違う意味に誘導する のは、ちょっと違うんじゃないかなぁ。

一応、Q&Aのページには、このサイトにおける「アーカイブ配信とは」という説明をしている箇所があって、その定義は「BSよしもと動画配信サイトで見逃し配信された番組を 見逃し期間終了後も視聴できる動画配信サービス です。」と、書いてある。

いや、だから、保管期間が2週間やそこらじゃ全然視聴できてないんですけど(

どちらかというと、 PREMIUM に掲げられている過去映像のほうが、アーカイブ本来の原義に近い気もしますけれども。


はやせは歴史が好きで、その重要性もわかっているからこそ、「後世に情報を遺すこと」をもっと真剣に考えて欲しいよな~とも思うわけで。

じゃあ、アーカイブの語が相応しくないのであれば、どういう言葉ならまだマシかな、と考えると、タイトルに「別冊」を冠しているだけに、せいぜい「 バックナンバー 」ぐらいが関の山。

それであっても、例え元動画の公開終了は免れないとしても、その回の概要説明をした文章ぐらいは遺しておいてもらいたいもんだわぁと、思うのが、本音でございますです。



さて。すでにもう日曜日の午前中だし()​、ざっくりと#9の感想を書いてみます。

​【宮城県代表・須田修平さん】​

エリア予選を7位通過された須田さんがお一人目。
TVer の本編でもすでに紹介された、3/16の大きな地震による店の被害の映像にどうしても引っ張られて、ご本人のお人柄やお料理についての解説などはそれほど刺さってこない(

そして、それ以上に…… 動画再生システム が激しく使いづれぇ(

このサイト、10秒戻るボタンはあるのに、「10秒進む」と「倍速再生」がないのは、感想を書くために動画を行ったり来たりさせて観るには、死ぬほど向いていない

1周目はいいんだよ。どちらかというと、はじめから倍速で再生するのは、はやせも否定的。

が、2度3度と繰り返していけば、集中して観たい部分と、早めに通り過ぎていい部分とはわかってくるわけよ。それができないのは、逆に集中して動画が見られなくなったりしますよ(今でも、TV付けながら CM中に動画を再生する みたいなスタイルなのに

閑話休題

大会用のお料理を見たのはこれで2回目になるんですが、今回もやっぱり、 豚肉 を使った料理に アラビア を付けるセンスがわからなかった(ぉ)。

ジャンルは 無国籍 料理​ 、ということですが、国籍がないことと、その 土地の文化を無視する 、ということはまた、別なんじゃないかなぁとも思うわけで(文化を無視するのは、無国籍というより、 無秩序 ってイメージだなぁ)。

例えば、はやせがあんまり好きではない(←)、イのつく一神教さんですけれども、その宗教が生まれた時代においてであれば、「豚肉は不浄だから食べない」という教えはそれなりに合理的だったわけです。

中国の文献だと、あんなに豚肉大好き文化の中華圏で、古代どんな形で豚が飼われていたかと言うと、 ​厠の下に豚小屋があった​ んですからね()。つまり、豚の餌として人糞が与えられていたわけですから、当然その腹の中は寄生虫だらけだったろうし、​他の文化圏の人々から「汚いぃぃっっ!!」と ドン引き されても仕方がなかろうと( 完全に余談だが、この文化があってこそ 人豚 みたいなエグいエピソードが生まれたりするのもまた、中国だよな~とも)

日本における、「豚肉は完全に火を通せ」という昔ながらの教えも、理にかなったものだったわけです。

​一方で、これだけ科学技術が進歩しているのだから、文化の方も現代に合わせてアップデートしてもいいんじゃないの?とも思うのが法則型さんの頭でもあって、「不浄が嫌なら、 無菌豚 を育てて食べればいいじゃない」とも思ってしまうのが、はやせだ(


宮城県住みます芸人の お野菜太郎 さんに​導かれた先は、 石巻 漁港。漁師のお師匠さんと、 ホヤ の養殖場に向かいます。船の上で、捌きたてのホヤをご試食。うむ。地元食材を扱うというのはこういうことだよねーという、お手本のような動画です(ぉ)。

が……どうも、インタビューの仕方がプロ野球選手の ヒーローインタビュー みたいな感じで、須田さんの最初の一言が「そうですね」のイメージしかない(

いや、申し訳ないが、お野菜太郎さんのご意見に興味はないんですけれども()。

むしろキャラ的には、「 感謝だけではちょっと 」の名言を残された、お師匠さんの方がインパクトありましたわw(そりゃ、実利も欲しいわなw)

お店で出された料理の方は、取れたてのホヤと オレンジジュース を使った ホヤと柑橘のガレット ……。​​

やはり、 丸くもなければ焼いてもいない お料理に ガレット を冠するこの方の ネーミングセンス が全くわからない(ちなみに、そば粉は使っていなくても良い)。ついでに言うと、 柑橘 という単語も原義を遡ると中国から入ってきた言葉ではなくて、 日本で生まれた造語 であって、だからこそ外国産のオレンジなどを含む広義の意味で使う場合は 柑橘 ​類​ と呼ぶわけだ(つまり、類が取れればそれは、 日本原産の 柑橘類を指す言葉だと考える方が、実は、原義的には自然)。

頼むから誰か、このお料理のどこらへんがガレットなのか、ツッコんで聞いてくれいっ!(
(ご本人やお料理をディスっているわけではなく、あくまで、納得できる理屈がなければ 精神的に気持ちが悪くなる 、法則型さんの悪いクセである

もう一つの テリーヌ はまぁ、テリーヌらしさが残っていたからいいか(ぉ)​。

それでも。
地元に対する熱量の高さと、理解あるご両親の元で育ったんだなぁという素直さについては、好感度の高い料理人さんだと思います。地元の方々にもっともっと愛されるお店になればいいなぁと願います。

​【福島県代表・本田孝幸さん】​

​前回ファイナリストでもある、お蕎麦代表の本田さん。
お料理の中身の紹介が、TVer本編より詳しいところは大変ありがたいです(もう見られないけど)。
全体を通して、今回のエリア予選では、 すり流し 登場率がかなり高かったイメージですけれども。

ナビゲート役の住みます芸人さんは、 ぺんぎんナッツ のお二人。
この方々は、震災の後から福島に住み始めたという特集番組を少し見たことがあって、頑張っているなぁという印象を持っていました。

そば粉の産地を尋ねたり、お水が敷地内の井戸水だったりなど、情報の引き出し方も上手。そして、手打ちそば用の のし棒 ​​ MIZUNO 製​ (有名スポーツ用品店よ)であるところなども、なかなか興味深い動画になっていますw(ちなみに、ちゃんとテロップで「 現在は販売していない 」との説明書きがありましたので、問い合わせたりはなされませんように。あ、「復活させてくれ!」コールならいいのか?(ぉ))

打ち終わったお蕎麦がまた美しくて!出来上がったざるそばも美味しそうで!
こういうのを見るたびに、「何故はやせは、わざわざ成人してからそばアレルギーになっちまったんだ」と、愕然とする想いです……(10代の頃は普通に大好きだったのよ。お蕎麦……(涙))。

2品目に出てきたのが 蕎麦がき ですけれども、ビジュアルがお寿司みたいなところが面白いですね。​
上に乗っているのは からすみ !しかも、自家製とな!?

蕎麦がきの方は、前回大会でもインパクトを残した「 ​魂のこもった練り​ 」を今回も披露!
このスピードと力強さによって空気を含ませることが、美味しい蕎麦がきのコツなのですね。

さらに、福島県内の ワサビ田 をご紹介。映像を見るだけで周囲にマイナスイオンが漂うような美しい風景です(謎)。

お店に戻って披露されたお料理は、 わさびの葉のおひたし
その、わさびの葉っぱの処理方法も、茹でる温度や時間に気を遣ったり、密閉したりと、凄く勉強していらっしゃるなぁと思いました(いや、去年が勉強してなかったとは言わないけれども

前回大会出場者の皆さまには、多かれ少なかれ前回大会での悔しさとリベンジに対する意気込みがあると思うんですけど(何しろ、初代サマ🐉はサバイバルラウンド、 8位スタート だったんですからねぇ​。つまり、その時点では皆さまにも優勝のチャンスはありました。その後の成長の伸びしろが、彼だけ飛び抜けてしまっただけで)、特に本田さんは、同じエリア代表ということもあって特別に思うところはあったと思うんですよね。

そうしたら、何の因果かもう一人、前回大会に触発されて出場した料理人さんが、初代サマ🐉の 直弟子 と言っても過言じゃないような人が来ちゃったんだから……そのご心中ははやせなんかが推し測れるものでもないでしょうけど​ 北海道・東北エリアのサバイバルラウンドでは、そのあたりのあれこれな因縁についても取り上げくれそうではあります(TV演出的に)。

最後に、料理人としての目標を聞かれて、「福島の飲食会を牽引するような料理人になりたい」という高い志を述べていらっしゃいました。
日本食のミシュラン星付き店というと、料亭みたいな懐石料理を出す高級店やネタにこだわるお寿司屋さん、技術力の高い天ぷら屋さんが多いイメージですが、星付きのお蕎麦屋さんが全くないわけではないですし、頑張って欲しいなぁと思います。


​【北海道代表・谷章太郎さん】​

​その、「初代サマ🐉の直弟子みたいな人」が、この方。谷章太郎さん。
北海道・東北エリアの最年少サバイバルラウンド通過者にして、エリア唯一の20代。

もうこの時点で、 テレビ受けしそう な(=スタッフさん垂涎の ←これははやせの邪推 )個性がピッカピカですけれども(もっとも、今年は全体の最年少者に10代の高校生がいるから、若さはそこまで武器にはならないかもですが

こちらの動画で紹介されたプロフィールから分析すると、 W27 で働いていたのは 調理師専門学校在学中 のことだったのか……。​これと、 イチモニ! での特集のことを合わせて考えると、この方の伸びしろもまだまだありそう(イチモニ!の特集がまた面白かったから、感想を書きたい気持ちもまだ残っているのに、どんどん時間がなくなる)。

キャラ的にも、明るくて爽やかでノリの良い陽キャな感じがとてもいいと思います!

エリア予選で披露された Gengis Khan ですが、実は北海道内でも羊肉を育てている牧場はそう多くなくて、はやせの記憶だと道内のジンギスカン屋さんの98%は外国産を使っている(ニュージーランド産が多そう)というデータもあったりします。

むしろ、純粋なジンギスカン屋さんじゃないところの方が、道産羊をよく使っているイメージですけれども、そんな流通量の少ない道産羊肉を 仕入れられる力がある ところも、一流料理人さんの証の一つだと思うんですよね(本当なら、羊の種類まで聞きたいところなんだけど、やっぱりここの番組編集スタッフは、食材に対する認識が甘い……)。あと、添えられている味変用っぽいソースの説明も一切ないし

そんな谷さんを取材することになった住みます芸人さんは………… アライヒカリ さん。​


だっ、 ​誰!!?​ (ぅぉぃっ


よくよくお話を聞いてみると、 札幌NSC の一期生とのことだった。
え、札幌に?NSC?いつできてたの!!?(←正解は、2020年らしい)

容姿のインパクトについては、これまでに見たどの住みます芸人さんよりも強いかもしれん(その代わり、出オチ感もハンパナイが

ただなぁ……。
北海道出身芸能人で最終的に一軍に登れている人って、かなりの割合で ​どこか 天然っぽい ところを持っている人​ なんだよなぁ()。この方はどうなのかというと…………いや、芸人としての衣装だとしても、この格好で堂々と札幌の街中を歩けているだけで、充分天然要素はあるか(


お店に到着すると、すでに谷さんがお待ちかね。
しかし、住みます芸人さんは、テレビに向かって料理人さんを紹介してくれるのか、風の体で、結局 ご本人にお名前を自己紹介させてしまっている ところが、なんとも番組のリズム感が悪い
(ただし、前回大会から本田さんとお知り合いになっていたぺんぎんナッツさんを除く)

このあたりの MC力の差 が、地上波の局に出られるか、BSよしもと止まりかの境目かもしれないですが(全国区レベルのMCができる人で、 ゲストの情報を事前に勉強していない とかあんまり聞かないわ。 しゃべくり007 みたいな、MCにもゲストを内緒にするような番組は別として)

個人的に、BSよしもとの開設理由って、キー局はおろかローカル局や自前の舞台でさえ出られる枠のない有象無象の芸人さんたちに最低限の食い扶持を稼いでもらうための 救済措置的 福利厚生施設 って位置づけなんですが(←超失礼)​

こちらの番組で披露されたお料理は、「 谷シェフが表現したトムヤムクン 」と「 マグロのタルタル 」の2品。​前者は、谷シェフの料理修業の過程が垣間見えるような独創的なお料理。後者は一転、素材を活かすために必要最小限の手を加えただけで提供する道民料理人らしいお料理です。

トムヤムクン の定義の一つは「エビが入ること」で(「クン」の部分がエビを表す単語なので、別の素材を使うときはトムヤム○○と素材名が入る)、このエビに当たる部分に石狩の シャコ を持ってくるあたりが谷さん流。しかも、かならずオスメス一対で提供するところにさりげないこだわりが見えます(身の味は上のオスと、卵を味わってもらいたい子持ちのメス)。

さらに、お店のオーナーが有名なお寿司屋さんだということで、酸味を加えるのに使ったものが シャリのピューレ で、さらにそれを皿に盛ってからスープを注ぐというのも新しいなぁ(タイはお米文化の国だし、実際にタイ料理で使われるハーブを使いつつ、自分の得意料理であるコンソメの技法でスープを作るというのも、良き)

お料理の披露が終わった後、TVer版でも取り上げられた初代サマ🐉優勝シーンにおける(若干オノマトペ多めの)谷さん感想が挿入されてましたが、実はそのあと、初代サマ🐉こと 下國伸 シェフからのメッセージがある、との紹介が。

下國シェフの言い回しってちょっと独特で、「若いなりの力のぶつけ方」とか「経験では語れないような物語」とか「がむしゃらにやってもらいたい」とか、谷さんに向けてだけじゃない、今頑張っている人に向かっても伝えたい、記録に残しておきたい言葉がいっぱいあったんだよなぁ。

それに対する谷さんの返答がまた、それ以上に 独特 でした。

期待を裏切る様な ​大番狂わせ​ 」…………?????(←ぉぃ)

「大番狂わせ(を起こす)」は、いい。順当にいけば、この大会は30代の経験者が強い。

ただ。
この文脈において「期待を裏切る」という使い方をすると、「(下國シェフを含む)大抵の人間は、 自分が勝つことに ​期待をしていない​ 」という意味に捉えられかねない、かなぁ……と。

いやまぁ、確かに勝つことには期待されてない(というか、勝てたら 奇跡 )かもしれないけれど、「 活躍して ​爪痕を残す​ 」という意味では、大いに高いポテンシャルの持ち主なんじゃないかな、とも思うのですよ。

若者であれば、若者らしく、若者代表としてがむしゃらにやっていい。
むしろ、20代ってそれができる人生のボーナスステージでもあると思うから。
チャンスをもらえたなら、ある意味開き直ってでも目いっぱいやってみて欲しいなぁ。

発想は、自由に。
技術は、丁寧に。
志は、まっすぐに。

そして、(たとえ辛口であっても)助言(審査結果)には、真剣に。

その後の、ご家族とのシーンについては、「息子ちゃんカワイイ!」とか「奥さま理解力ある!」くらいの平平凡凡な感想になってしまったが()、いつか富良野に自分のお店を持つという目標が叶えられることを願っています。





……毎度毎度言うことなんだが、大会そのものについて「頑張れ」と応援してしまうと、その相手の方が負けるんだよ、はやせの場合

一応、 #10 以降の回であれば録画ができていると思うので、​もう少し落ち着いて感想を書けるんじゃないかなぁ、とは思いつつ、本当に書くかどうかはこれから見てから考える……(何!?)





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Last updated  June 26, 2022 11:44:03 PM
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