日本版レコンキスタ宣言旅立った孫と子孫への私の人生卒業論文

< 新しい記事

新着記事一覧(全2618件)

過去の記事 >

2023.09.18

＜現在を撮る＞ばんえい一家　変わらぬ思い　「うちらが馬が好きだから」

カテゴリ：ばんえい競馬に関して

北海道新聞より

ばんえい競馬の熱いレースが繰り広げられる帯広市の帯広競馬場に「厩舎（きゅうしゃ）村」と呼ばれる場所がある。ファンが陣取るスタンド脇約６ヘクタールの敷地で調教師や騎手、厩務（きゅうむ）員とその家族ら約１９０人が約７７０頭のばん馬と暮らす。今井茂雅厩舎はその一角にある。

「そんなことしたら、ニンジンあーげないっ」。２０１０年春、今井厩舎に馬とじゃれる元気な少女の声が響いた。おそろいの黄色いつなぎに長靴を履き、馬の背中に飛び乗ってはしゃぐ姉妹の姿があった。

久しぶりに厩舎を訪ねると、２人は今も馬と生きていた。今井果歩さん（２４）は厩務員、妹千尋さん（２２）は騎手になり、ともにばんえいを支えている

千尋さんは昨年１２月、ばんえい競馬で１８年ぶりとなる女性の新人騎手としてデビューし、通算８０勝（１１日時点）だ。日本中央競馬会（ＪＲＡ）の騎手を目指し、馬術部がある静内農業高（日高管内新ひだか町）に進んだが、ばん馬への思いから半年で中退。昨年、ばんえいの騎手免許試験に合格し、元ばんえい騎手で調教師の父茂雅さん（６１）の背中を追う。

果歩さんは５年前、今井厩舎の厩務員になった。介護士として就職が決まっていた高校卒業直前、厩舎を支えてきた祖母が亡くなり、「私も厩舎を支える」と心に決めた。
　姉妹の選択に、母みどりさん（４７）は当初複雑な思いだった。馬が相手の厩務員や騎手にけがはつきもの。それが今では千尋さんのレースになると、中継のテレビ画面にかじりつくほどだ。
　かつて、ばんえいは存続の危機にあった。帯広、旭川、北見、岩見沢の４市が共同開催していたが、赤字続きで、０６年には廃止が決定的に。帯広市は０７年度から単独開催に踏み切ったが、売り上げはなかなか上向かなかった。
　苦しい厩舎経営を果歩さんと千尋さんも感じていた。でも「うちらが馬が好きだからパパとママ、やめなかったんだと思う」と確信している。

ばんえい競馬は近年、インターネットによる馬券販売が下支えし、好調な売り上げが続く。２２年度の馬券販売額は前年度比７．１％増の５５４億７９８８万円。０７年度の帯広市単独開催以降、９年連続で過去最高を更新した。
　「ここで競馬をやっていたんだよって、子供たちに言いたくない」。ばんえい存続後も低迷から抜け出せなかったころ、そう思いを強くしていた茂雅さん。一家でばんえいに携われる今、幸せをかみしめている。

８月中旬、長男大翔さん（１４）の中学校は新学期を迎えた。「おーい大翔、早く来い」。厩舎に茂雅さんの声が響く。制服姿の大翔さんが姿を見せると、馬の世話をしていた果歩さんや千尋さんが手を止めた。両親や姉妹、若い厩務員や騎手らが見送る。「いってきます」。大翔さんは照れくさそうに声をあげた。
　今井厩舎のにぎやかな朝が始まった。変わらず守り続けた、ばん馬への思いが家族をつないでいる。（写真映像部　富田茂樹）

------------------------------私の意見------------------------------

弊社クライアントの今井厩舎様が北海道新聞に取り上げられた。今井調教師から私は仕事の流儀を教わった。弊社商品を買って頂いているのに、仕事の流儀まで教えて頂いた。今井調教師からtckyn3707さんは昭和の良き時代の人だと称されている。気配り・気遣いのことを評価して頂けていると思う。

私は娘さん達へも敬語、10代の厩務員さんにも敬語、それだけは徹底している。調教師には先生と呼んでいる。教師・医師と師の付く人は先生なのだ。

先生より、蹄鉄交換作業を見せてもらった。