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2020.05.14
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カテゴリ: データ分析
​​​ スペインで、36000世帯の9万人を対象として行われた抗体調査の結果によると、人口の約5%が新型コロナウイルスに感染した可能性がある、ということだそうです。



ということは、スペインの人口の95%はまだ感染していないということになります。今後は、いかに緩やかなペースでまだ感染していない人が感染していくのか、ということがスペインの課題になると思います。

日本の感染者の割合はどれくらいなのでしょうか。スペインよりも小さい割合だとすると、夏の時期に感染者がある程度増えて、抗体を持つ人が増えることが望ましいのかもしれません。未感染者が多いまま秋、冬を迎えると、より大きな感染の波になって、大惨事を招きかねないと思います。

ECDCのデータによると、5月11日時点のスペインの感染確認者は227,436人で米国に次ぎ2番目の多さです。死亡者数は26,744人となっていて、米国、イタリア、イギリスに次ぐ4番目です。このデータでのスペインでの死亡率(死亡者数/感染確認者数)は、11.8%という高い水準になります。


ECDCのデータに付記されているスペインの人口は、46,723,749人です。この人口の5%は、2,336,187人です。

抗体検査の結果から推定される感染者数 2,336,187人 を分母とすると死亡率は約1.1%で、一桁小さい値になります。死亡率が高いのは、高齢者と基礎疾患のある人なので、健康な中年以下での死亡率はさらに低い値になります。

日本の場合の死亡率は、既存のデータで約4%です。日本での抗体検査の結果に基づく死亡率はまだわかりませんが、スペインのように一桁小さくなる可能性は高いと思います。その死亡率を前提として、社会経済活動にどれくらい厳しい制限をかけるのが妥当なのか、リスクと経済活動のバランスを考える必要があると思います。

「医療崩壊を防ぐ」ためと言いながら、軽症者・無症状者の隔離施設の整備に取り組むのが遅く、医療体制の拡充もほとんど手付かずのまま、社会経済活動の制限をいつまで続けるのでしょうか。

感染予防の重点対象者は、高齢者と基礎疾患のある人です。特に行動変容が必要なのは、高齢者と基礎疾患のある人なのに、社会全体に制限をかけて、経済損失を膨大なものにしている状態は長期間続けられないと思います。

長期戦であるなら、社会が長期間耐えられる施策である必要があります。


詳細なリスク評価をしようともせずに、 疫学の専門家の案をそのまま実行するというのは、政府の怠慢以外の何ものでもないと思います。

大規模標本による抗体調査の結果から、新型コロナウイルスの致死率のリスクを算出し、リスクに見合った制限のあり方を検討する必要があると思います。

全世帯に機能性の低い布マスク2枚を配布するといった施策をしている政府に、長期グランドデザインを望むべくもないのかもしれません。少なくとも、この2枚の布マスク配布を提案した
方は、コロナ対策の仕事には向いていないのかもしれません。

現状の専門家会議のメンバー構成だけで、長期戦を戦った場合、日本の経済社会活動の崩壊をどのように防ぐのでしょうか。そもそも、専門家会議があたかも最高意思決定機関のようになっているのは問題なのではないかと思います。

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↓実効再生産数を計算できる Webアプリがあります。


​↓倍加時間についてです。

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​【ダッシュボード 「COVID-19 Transition Graphs」 を試作】​​
中国本土以外の地域への感染が拡大しているため、国別、地域別の感染者数の推移を簡単に確認できるダッシュボードを試作しています。​

随時、ページを追加しています。グラフのデータは、右上部分の操作でダウンロードすることができます。

アメリカの「地域別の変数」を前処理して、「州別」での推移をグラフ化できるようにしました。

また、州コードのフィールドを作成してコロプレス地図も作成しています。

楽天ブログでは「iframe」タグが使えないので、Bloggerのページから利用できるようにしています。

無料で利用できる、グーグルの「データポータル」のダッシュボードです。データさえあれば、簡単に作成できます。「国」別、「地域」別に日ごとの感染者数の推移を見ることができます。

↓ダッシュボードの試作です。下記リンクのページから利用できます。
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ジョンズ・ホプキンス大学の 「JHU CSSE」の「Covid19 Daily Reports」のデータを利用しています。

直近のアメリカのデータは地域分類が細かくなっていて、1日当たり2千行くらいになっています。
EdgeブラウザやIEブラウザなど、Chromeブラウザ以外での利用の場合はうまく表示されないことがあるようです。

上記のダッシュボードのデータの出所のサイトです。マップがメインのダッシュボードです





↓WHOのサイトでも、感染者数、地域などの「Situation Report」が日々更新されています。関心がある場合は、一日に一度見るといいのではないかと思います。







↓日本のインフルエンザの「定点当たり報告数」をグラフ化できるダッシュボードを試作。都道府県別にグラフ化可能です。



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 新型コロナウイルス(2019-novel coronavirus)対策もインフルエンザ対策と同じで、手洗い、うがい、マスク着用(咳エチケット)、免疫力アップなどが対策になるようです。​



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Last updated  2020.05.14 20:16:59
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