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tomotin777

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March 24, 2005
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カテゴリ: 通訳・翻訳
通訳という仕事を成功させるために必要なのは読むことだ。

これは考えてみれば当たり前のことだけど、通訳の仕事に興味を抱く人はだいたい「英会話好き」、そう、英語を話すことが好きというのを出発点にしている人が多いので、中には読書嫌いの人もいる。しかし、はっきり言って、本を読むのが嫌いな人は通訳という道はスッパリあきらめるべきだ。

通訳というのは、ある人が伝えたいことがあって、でもそれを異言語の人には自分では伝えられないから通訳の手を借りて伝える、という時に初めて発生する仕事だ。つまり、通訳あるところには、必ず伝えたい中身があり、情報があり、思いがある。

「中身と情報」については、話し手が持っている背景知識や専門知識であり、その人に代わってそれを伝えるには、できるだけ話し手の持っている知識レベルに近づく努力をしなければならない。そして、それができるのは読んだり聞いたりというインプットがどうしても必要だが、現実的には「読むこと」だけが唯一の選択となる。

そして「思い」に関して言えば、スピーカーの感情表現を上手く通訳して伝えるには、日頃から様々な感情表現に触れておく必要が出てくる。例えば「うれしい」という表現一つとっても、どのようなレベルの嬉しさか、ただ単に儀礼的にうれしいのか(Nice to meet you.)、涙が出るほどうれしいのか(I nearly wept for joy.)、さらに飛び上がるほど嬉しいのか(Nothing could make me happier!)、その時々のスピーカーの感情レベルを推し量って適切に訳出できなければ、本当の意味でコミュニケーションの目的が達成されたとはいえないだろう。

この感情レベルの様々な表現の習得には、個人的な生活経験が寄与する部分も多いと思うが、映画や小説などの文学的な言語表現を学ぶことで自分の中にとりいれることができる(これは英語だけでなくて、日本語にもあてはまる)。なので、ここでも「読むこと」が如何に重要かということがわかる。

また、上記に加えて、一般教養、時事など、話し手が当然知っている知識については、通訳者もできる限りフォローしておきたい。なので、新聞や週刊誌などを通訳をする両言語において、可能な限り読む努力が必要だ。

人間には24時間しかない。これは全人類に平等な数少ない条件の一つだ。この中で上記のものを如何に効率的に読み、自分のものにしていくか。まさに日々活字との戦いに明け暮れなければならないし、そのためのストラテジーをどうやって立てていくかも、通訳者にとって恐らく最も重要なスキルだろう。





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Last updated  March 24, 2005 04:53:09 PM
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