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2006年08月27日

on the birds in the tree tops of mock'in bird hill...

テーマ：自分らしい生き方・お仕事(38866)

カテゴリ：懐古趣味的生活行為

一昨日は、新月。
昨日の打ち合わせは、出発としてはいい日であった。
きざはしのメッセージは、
一つココに、書いておこう。

どういう形で、あたしの参考になるかは、あたし次第にて
考えなくてはいけませんよ！と、提示されている。
とにかく、課題。

ある方が、ある業界で、耳目を集めるほどの業績を残された。
しかし、
その表現方法は、制作して、売る。というカタチであったから
売る、ルートが無くなれば、これ、いくらいいものを作ってもダメになる。

耳目を集める、と書いたが、
あたしは、その商品のファンで、ひそかに、子供の小さい時から
一年に２つは買っていたもの。夏と冬。
読者にはこういう隔靴掻痒はいけないと思うので
書いてしまうと、それは帽子。

千里阪急という百貨店があり、（今もありますよ！）そこに
そのブランドのお帽子はあった。（今は無い）

帽子売り場に行って、、ズラッと見渡して、３個ほど被ってみる。
いつもこのやり方。
５分ほどで、決まる。
これが、いつも、同じブランドになる。

お値段は見ないが、そんなに高価にはならない。これは貧乏な人の本能的なものか
それとも、お帽子のメーカーの良心か。まあ置くとして。

エム、という老舗が神戸の三宮にあるんだけど、
もちろん、敷居は高いが、いいお帽子やさんなんだけど、
距離的に、と、店員さんが、てのとで、行かないのだ。

この、千里阪急の帽子売り場におられた、小さな初老の店員さんが
いい感じであり、すごい人であった。（すでにおられなくなり、10年以上が経つ）
この方が、このメーカーさんからの出向社員かどうかも今は確かめるすべはないが
おそらく、そうだったんだろう。
だけど、自分のところのだけを薦めると言う事は決してなかった。
今にして思えば、レベルが違った。

さて、そのお帽子に、再会する。
ある問屋さんで。
お帽子を仕入れる時は、ズラッと見て、10個、20個選ぶんだけど
こんなに、楽しい作業は無い。

そのメーカーさんが、一人の製作者のメーカーであるのを知ったのは
昨日だ。
その方、もう、50年の大ベテランである。

助手に、高校生の子供がいる男性がひとり居た。
会社をやめるに当たり、製作者であり、デザイナーであり、社長である彼女は

助手の彼が生きていけるように
関連の会社にリクルートされる時、自分のデザインも、型紙も、ブランドも、
何もかもすべてを、彼に付属する。と契約をして、
次の会社に、送り出した。

したがって、一切のこれからの帽子屋としての活動は
ご自分で、封じられてしまった。

30万出すから、このコートに相応しいお帽子を制作してください。
とかの、依頼がきても、わたくしは、もう、作りません。
どうしても、狭い業界ですからわかります。
約束しましたから。と、お断りになるそうである。

背筋が、シャンとなる。

インサイダーだの、談合だの、裏金だの、と、
ズルズルの悪臭のする世界が、仕事だと、割り切ってとか言ってる人も
ないではない、いや、そういうのが全体象のこの国で、

あたしが、ひそかに、気に入ってたそして、楽しみにして
被っていた、お帽子、・・
店をしてからも、このメーカーさんのは真っ先にお客様の
手に取られていた、この、お帽子・・・

それを、統括して、制作しておられた方が、
このような、生き方をされている。・・・

その、エピソードを昨日、持ってきてくださった
元、店長さん。

うーん。

そうだな。
また、いつの日か、ステキな、お帽子が、
どういう形か知らないけれど、
現れて欲しい。

そして、いつの日か、この方にお会いして、
千里阪急の、あの、販売員さんのことを、聞きたいなー。

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